18話 鬼さんこちら、手のなる方へ
「…あの鬼…もうついてきてないよな…?」
木陰で佐藤翼は休んでいた。
一週間精鋭の鬼から逃げた彼でも、二時間同じエリアを回り続けたのだ。
疲れが見えるのは当然だろう。
ただ走っているだけではなく、まだ追いかけてきてるかもしれないという不安もあり、さらに疲れが増していた。
「家もなかったし、やっぱり住宅街に行った方がよかったかな…」
翼は立ちあがる。
F-3にある住宅街に向けて。
「って、誰かいる」
金髪の女性が立っていた。
銃を持って周りを警戒していた。
「…声をかけようか……」
翼は女性に近づいて、声をかけた。
「あの、すみませっ」
声をかけたとともに、翼の体に熱いものが流れた。
血が、外にあふれていた。
え?
怖い
俺、死ぬのか また 愛
洋 父さん
みんなを助けれないじゃないか…
翼の体は、血の海に浮かんでいた。
金髪の女ことジル・バレンタインは翼のデイパックからベレッタM12を取り出し、それを構えた。
なぜか?決まっている。
そこには、青い鬼が立っていたからだ。
「……!」
ジルは先制攻撃と言わんばかりにベレッタM12による弾幕を張る。
それは青鬼にすべて命中したが、動きは変わらなかった。
青鬼はカウンターのごとく、ジルにパンチを繰り出すが、簡単に避けられてしまう。
ジルのマガジンはあと2個、この武器で倒せないと判断したジルは逃げようとするが、青鬼は少しの隙でジルを吹き飛ばした。
その時、ジルの投薬装置が壊れ、ジルに痛みが発生する。
それとともに、ジルの自我が現れる。
「っ…クリス……?ここは…?」
しかし、近くにいたのはクリスではなく、鬼だった。
青鬼はジルを今度こそ叩き潰した。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
青鬼は死んだ二人の肉を食べ、立ちあがった。
大きい施設、希望ヶ峰学園を目指して。
【佐藤翼@リアル鬼ごっこ 死亡】
【ジル・バレンタイン@BIO HAZARDシリーズ 死亡】
【残り 30人】
【一日目/黎明/F-2】
【青鬼@青鬼】
[状態]体に大量の貫通痕(行動に支障はなし)
[装備]なし
[所持品]なし
[思考・行動]
基本:全員食う。
1:あの大きいところに行って、全員食う。
[備考]
※本編終了後からの参戦です。
※基本能力は最強です。しかし移動能力は遅いです。
※青鬼の支給品、佐藤翼の支給品、破壊された銃がF-2内の某所に放置されています。
最終更新:2011年04月24日 00:02