Freeze My Heart

14:Freeze My Heart

「……」

銀髪の黒いジャケットを羽織った青年、氷室勝好は警察署内を歩いていた。
普段は青色の制服を着た警官やスーツ姿の刑事などがいるはずだが誰もいないように見える。
いつ警察に厄介になるかもしれない身だけに警察署の中には少し興味があった。

「…?」

ふと、とあるオフィスの入口に目をやる。
微かだが、中から人工的な物音が聞こえた。他の参加者がいる可能性は十分に考えられる。
勝好は支給された金属バットを携えそのオフィスの中に入った。

「だーれかいますかー?」

ふざけた口調で呼び掛けるが返事は無い。

「……」

机の間の通路を歩き、奥へと進む勝好。

「誰もいないんですかぁー? ♪~♪~」

鼻歌を歌い始める勝好。傍から見ても平常な人間とは思えない雰囲気を漂わせていた。
実際、彼は平常では無かったのだが。

「……ッ!」

とある机の陰から、一人の赤髪ツインテールの少女が飛び出した。
勝好の背後である。勝好は相変わらず鼻歌を歌いながら周囲を見渡しつつ歩くが後ろには視線が行かない。
これ好機と、少女、瀬野由紀子は両手で持った短ドス刀を、目の前の青年の背中に刃先を向け、一気に駆け出した。
足音が響いたが、青年が気付いて振り向くより先にその背中を刺し貫ける自信が由紀子にはあった。

「♪~♪~~~っとぉ!!」

だが、その自信はあっさり打ち砕かれる事となる。青年――勝好が身を咄嗟に翻し、金属バットを横に薙ぎ払われ、
近くの机に叩き付けられた事によって。

「ぎゃあっ! あ゛……っ」
「見ぃーつけたー」

かくれんぼで鬼が隠れた者を発見した時のような調子で勝好が言う。
その様子に由紀子は痛みよりも背筋に凍える物が来るのを感じ取った。

「可愛い女の子だなおい。俺の背中ブスッって行こうとしたんだ。ふーん、これで?」
「あっ…」

床に落ちた短ドス刀を勝好がつま先で蹴り飛ばす。カツンッ、と音を立て、短ドス刀は由紀子の手の届かない所に飛ばされた。

「悪い子にはお仕置きしなくちゃーね~」
「ひっ…」
「ん? あれあれあれぇ? 怖いの? 駄目だなぁ俺を殺そうとしたんだから。覚悟してなきゃねぇ。
失敗したら自分が殺されるぐらいの覚悟しとけよぉ、この、ガキが」
「うぎっ!」

バットの先端部で勝好は由紀子の胴体を軽く小突く。
軽くと言っても由紀子にとってはかなりの衝撃を感じさせた。
このままじゃ殺される。この青年は非常に危険な雰囲気を漂わせている。どうにかして見逃して貰わなければ。
由紀子は恐怖と痛みで上手く働かない思考を何とか回転させ、そして考え付く。

「ご、ごめんなさい、ごめんなさい…」
「謝っても駄目~。駄目駄目だぜ~」
「お願い、見逃して…その、えっちな事、して、良いから」
「ほう」

由紀子はスカートとパンツを一緒に下ろし、年相応の可愛い尻と、年不相応に使い込まれたそこを、
勝好に突き出すようにして見せた。身体を使い小遣い稼ぎに勤しんできた彼女は、
色仕掛けで見逃して貰おうという選択肢を選んだのである。

「ね? いくらでも、中出しして良いから……」
「……んー」

由紀子は精一杯色気を込めた口調で言いながら右手の指でそこを広げ奥まで見せる。
勝好は目の前で尻を振り誘う少女をしばらく見下ろしていたが。

「じゃあさあ……これ、良いと思うよ。太くて長くて」
「え」

金属バットの先端部を、少女のそこに力一杯押し入れようとした。

「!? !!!? ァ、ギャアアアアァアアア!! ひぎっ、ひぎいいいいやめで! 無理! そんなの入らなァ゛!!」
「えー入ってるよちゃんと。お、良いね良いね、入るじゃんすげー」

局部をゴリゴリと広げられ白目を剥き涙を流し激痛に苦しむ由紀子を完全無視し、
勝好は楽しそうに笑いながら尚も金属バットを押し入れた。

「うぎ、ぎ、ギギギギィ……い、あ」
「あーもう入んねーか。じゃ、抜くわ」

ズポッ、と、音が聞こえそうだった。
少女の血液と愛液が――血液の方が割合的には多かったが――べったりと付着した金属バットが、
由紀子の血塗れとなり有り得ないくらい広がったそこから引き抜かれた。

「あーあーガバガバマ○コになったなあ」
「痛い、痛い痛い、痛いいいいい……!!」
「あそーだーお仕置きしてなかったわまだ。そうだなあ、やっぱ子供に対するお仕置きと言えばぁ」

ガンッ!!

「&$#’(%##”#―――――――――!!!!!」
「お尻叩き、だよねー」

パンツも何も無い、地肌の由紀子の尻に、金属バットの一撃が入った。全く手加減の無い、
成人男性による渾身のスイングである。今まで感じた事の無い激痛に由紀子が発した悲鳴は言葉にならず。

「お尻叩き100回の刑、だよ、ほら、ちゃんと…ケツ出せよクソガキ!! テメェからケツ出したくせに、
何引っ込めてんだ!? あぁ!? ほらぁ、ちゃんとお仕置きうけなきゃなぁ?」
「あ、ア、ああ、だ、ずけ、で……」

グシャッ!!

「#$#&”%#$#‘*{’(!!!!!!」
「うるせーなー」

バキッ!!

ガンッ!!

ゴキィ!!

「ギィ…ェ…!」

グシャッ!!

バキッ!!

ガンッ!!

ゴキィ!!

バキッ!!

グシャッ!!

ガンッ!!

ゴキィ!!


……

……


「……お、何だこりゃ…硫酸? えれぇもん持ってたなこの子。ま、使われ無かったしいーや。
貰っておこうかね」

金属バットにより尻を100回(正確には115回)叩かれ、
尻の部分が全く原型を留めぬまでに破壊された少女の死体の横で、勝好が少女のデイパックを漁る。
少女が脱ぎ捨てたスカートとパンツで肉片と脂、血液に塗れた金属バットを拭いた。

「いやあ…たまには撲殺ってのも良いもんだね。何かこう、スカッとするね!」

明るい表情で楽しげに言う勝好。

「…はぁ、うん、うん、やっぱさあ、楽しくね、人、壊すのって。
ふっふふ、あははははははっ……本当、楽しいんだよな。全く。楽しいったら、ありゃしない」

妙に高揚していると思えば、いきなり冷静になったり、激昂したりと、彼の感情は一定する事が無い。
だが、これだけは言える――氷室勝好と言う男は人を傷付ける事を、殺す事を心の底から愉しんでいた。


【瀬野由紀子  死亡】
【残り36人】


【早朝/D-2警察署二階オフィス】
【氷室勝好】
[状態]良好
[服装]私服
[装備]金属バット(少し凹んでいる)
[持物]基本支給品一式、短ドス刀、硫酸瓶(3)
[思考]
1:殺し合い楽しいぞこれ、良いねこれ。
2:…次はどうするか。
[備考]
※特に無し。


※D-2警察署二階オフィスに瀬野由紀子の死体及びデイパック(基本支給品一式入り)が放置されています。


≪オリキャラ紹介≫
【氷室勝好(ひむろ かつよし)】
24歳の人間の男。銀髪の美男。とある地方で発生している通り魔殺人事件の犯人だが、
未だ犯人としてマークされていない。生粋の快楽殺人者で、精神がやや破綻気味。
感情がころころ変わり、妙なテンションかと思えば急に冷静になったりする。

【瀬野由紀子(せの ゆきこ)】
15歳の人間の少女。赤髪ツインテで切れ目。身体を使い小遣い稼ぎに勤しむ淫乱。
運動神経が良く、まずい相手に掴まっても自前の逃げ足で逃げればどうにかなると言っている。
たまに公園で野良犬とも行為をしている。暇潰しらしい。


もっさりした人生送ってるのさ皆 時系列順 親睦を深める至って健全な以下略
もっさりした人生送ってるのさ皆 投下順 親睦を深める至って健全な以下略
GAME START 氷室勝好 撲殺天使ヒムロちゃん
GAME START 瀬野由紀子 死亡

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最終更新:2011年03月31日 00:22
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