A-3にて、神秘的な光景が広がっていた。背中から青い翼を生やした少女が、ゆっくりと歩いている。
「私見1。付近に敵の気配あり。早急に殲滅を実行」
「へえ。おまえ、凄い化け物だな」
黒髪和服の少女、両儀式が、ミーシャを見て微笑みを浮かべていた。
隣には、式が以前倒した殺人鬼、浅上藤乃の姿がある。
「浅上。おまえの武器を貸せ。確か、剣とか言ってただろ」
藤乃が差し出した剣はフランベルジェ。藤乃は式の強さをよく知っている。殺し合いに乗る身でも、式とは敵対したくない。
それに、目の前の怪物を殺せるのは、式ぐらいのものだろう。
そして、二匹の怪物の激突が始まった。式は片手でフランベルジェを振るい、ミーシャは水翼を放ち、式を牽制する。
「第一の回答。敵の殲滅に”水翼”の効果は無い模様。より―――――”天体制御”を起動。魔力を最大限に増幅し、白兵戦に持ち込む」
空に巨大な結界が生まれ、ミーシャの翼が膨張する。そして、式の懐に一瞬で潜り込んだ。
「そこだ!!」
式はフランベルジェでミーシャの”死の線”を勢いよく切り裂く――――――はずだったのだが、ミーシャの翼は見る見る再生していく。
ドン、という音と同時に、式の腹部で蒼い光が膨張し、式を跳ね飛ばした。
■
「勝てるわけ、ないじゃないですか………。」
藤乃は呆然と呟く。あのとき、とっさにミーシャの翼を歪曲して、何とか逃げ切った。
式は死んだだろうか。死んでいないなら、今がチャンスだ。式を殺せば、殺戮の遂行はとても楽になるのだから。
【一日目/am2:17/a-3】
【両儀式@空の境界】
[状態]気絶、???、腹部にダメージ(大)
[装備]フランベルジェ
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:???
[備考]
※命に別状はありません
【一日目/am2:17/a-3】
【浅上藤乃@空の境界】
[状態]無差別
[装備]なし
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:殺戮する。
1.式を捜して殺す。
2.ミーシャには近づかない。
[備考]
【一日目/am2:17/a-3】
【ミーシャ=クロイツェフ@とある魔術の禁書目録】
[状態]”天体制御”による魔力増強
[装備]なし
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:生き残り、天界に帰る。
1.式は無理には捜さない。
[備考]
最終更新:2011年02月06日 07:49