希望を持ち続けるのって難しい

11:希望を持ち続けるのって難しい

狼獣人の高校生の青年、犬神彰浩は焦っていた。

ダダダダダダダダダダッ!!

「ぬあ!?」

突撃銃を持った狐獣人の男に襲撃されていた。
今いるのは森のため樹木の陰に隠れて掃射をかわしているが、いつまでもつか分からない。
こちらが持っている武器は切れ味鋭い、業物の打刀。
もう一つ、デイパック内に煙幕手榴弾が三個入っている。
しかし、どちらもあの狐獣人の男に対抗しうる手段にはならない。

(俺刀なんて扱えねーし…煙幕ったって屋外じゃ……)

「ひゃはははは…! 良いなあ、これ」

狐獣人、古賀憲昭は笑みを浮かべながら、ハーネルStG44突撃銃を構え、
前方の樹木のどれかに隠れているだろう標的との距離をゆっくりと詰める。

「良いネタが出来そうだよ…最近ネタが無くてちょっと困ってたんだー……」
「……くっ」

憲昭が何の事を言っているのかは分からないが、
とにかく逃げなければ一溜まりも無い。
彰浩は一気に走り、憲昭を撒く事にした。

(一、二の、三!)

心の中でスタートの合図を行い、彰浩は一気に走りだした。

ダダダダダダダダダダッ!!

走り去る狼青年に向け、憲昭はStG44を掃射したが、樹木などに弾が遮られ、
結局一発も当たる事無く取り逃がした。

「逃げられたか…まあ良いか…」

空になったマガジンを交換し、憲昭は早々に次の獲物を捜し始める。

◆◆◆

「はぁ、はぁ、どうやら、逃げられたみたいだな……」

狐獣人の男の姿が完全に見えなくなったのを確認し、一息付く彰浩。

「くそっ…何でこんな事に…」

なぜ自分がこのような殺し合いをさせられるのか、いくら考えても答えは出てくるはずも無い。
日頃学校の女生徒や一部の男子生徒との性的な火遊びに興じているため、
罰でも当てられたとでも言うのか。

「畜生…殺し合いなんかしねぇぞ…! 絶対脱出してやる…!」

殺し合う気など彰浩には無かった。
何としても脱出してみせると心に誓い、森の中を歩いて行く。


【早朝/D-2森】
【犬神彰浩】
[状態]肉体疲労(小)
[服装]高校制服
[装備]打刀
[持物]基本支給品一式、煙幕手榴弾(3)
[思考]
1:殺し合いからの脱出。
2:古賀憲昭に警戒。
[備考]
※古賀憲昭から離れた場所にいます。

【古賀憲昭】
[状態]良好
[服装]私服
[装備]ハーネルStG44(30/30)
[持物]基本支給品一式、ハーネルStG44予備マガジン(4)
[思考]
1:面白そうなので殺し合いに乗る。ついでに同人誌のネタも集める。
[備考]
※犬神彰浩から離れた場所にいます。


※D-2一帯に銃声が響きました。


【名前】犬神彰浩(いぬがみ あきひろ)
【性別】男
【年齢】17歳
【職業】高校二年生
【身体的特徴】黒い毛皮の狼獣人。中肉中背
【性格】開放的
【備考】ヤリ○ン。基本的に女だが男もイケる。柔道部に所属しており、
身体能力や基礎体力は高い

【名前】古賀憲昭(こが のりあき)
【性別】♂
【年齢】21歳
【職業】印刷会社社員
【身体的特徴】狐の獣人。それなりに引き締まった身体
【性格】妄想好き
【備考】幅広いジャンルのエロ同人誌を描いている。取材に身体を使う事もしばしば。
そのため両刀使いになった


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ゲーム開始 犬神彰浩 見せ掛けの選択無き道
ゲーム開始 古賀憲昭 静かに舞う緋色の糸

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最終更新:2011年02月20日 11:44
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