Directorate of Operations


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66話 Directorate of Operations


市役所に駐留する、殺し合いに反抗する五人のプレイヤー。
アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ。

二回目の放送が流れる。

呼ばれた死亡者の名前は24人。
市役所から決死の呼び掛けを行いアレックスの腕の中で永遠の眠りについたリリア、
ムシャ、ダーエロと同じ魔王軍四天王の一人、愛妻家、子煩悩だった父親ドラゴナス。
リーヴァイを守り死んだ彼女の義兄、ヴォルフ。
目の前でその死を確認した者は辛そうな表情を浮かべ、
たった今その死を確認した者は悲しみの表情を浮かべた。

生き残りは自分達を入れたった13人。
たった八時間で38人も死亡した、何と言う異常なゲーム。
全員が主催者である香取亮太への怒りを更に増幅させる。
絶対にこの殺し合いを潰すと、決意を新たにする。



ダーエロは首輪の調査のために市役所二階の一室に籠り、
ムシャとシーザーは裏手、アレックスと伊東結、リーヴァイは正面方面を見張る事となった。



「ドラゴナス……」

ダーエロは市役所内を探し手に入れた工具を使いクレアスの首輪を分解調査しながら、
先の放送で名前が呼ばれたドラゴナスの事を思い出していた。

「畜生、死んじまいやがって…ハーたんや子供達残して…死んでんじゃねーよ」

後に残された彼の家族の悲しむ表情が嫌でも浮かんでくる。

「……絶対、脱出しなきゃあな」

ドラゴナスの事を彼の家族に伝えるためにも、彼の、いや、この殺し合いで
理不尽に命を落として行った人達のためにも、この殺し合いから脱出してみせると、
ダーエロは机に向かい首輪を隅々まで調べていく。

流石にこの殺し合いを成立させるための枷だけあり首輪の構造は精密かつ複雑なものだった。

(だが…甘いな。俺にかかればこんな物ちょろいちょろい)

確かに首輪の内部構造は少し機械に詳しい程度の者では難解そのもの。
しかし魔王軍きっての機械知識の持ち主、ダーエロからして見れば、
首輪の内部構造を全て理解するのはそう難しい事では無い。

(……成程ね、これが爆薬で…ん? これは……)

ダーエロがある物を見付け、そして表情が段々と険しくなる。

(こいつは…盗聴されてんのか。やべぇやべぇ……)

主催者側に首輪から参加者間の会話が筒抜けになっている事を知ったダーエロは、
早急に他の仲間達にも伝えるべきだと判断する。
もし、首輪の解除が可能になったとしてもその事が会話から主催者に露見すれば、
主催側は何としてでもそれを阻止しようとするはず。
最悪、強硬手段――首輪の爆破に打って出る可能性もある。
いや――恐らく首輪に盗聴機能を仕込んでいる事を参加者に説明しなかった事から、
盗聴機能に気付いたと言う事も伏せておく必要がるかもしれない。
それを伝えるためには。

ダーエロは自分のデイパックから、メモ帳と筆記用具を取り出した。



その頃、一階では新たに二人の訪問者が現れていた。

「アレックス!」
「ブライアン…!」

紅白の鎧に身を包んだ戦士、ブライアンと、黒い制服に身を包んだ青年剣士、沖田総悟。
アレックスとブライアンは互いに再会を喜んだ。

「そっちは…?」
「ああ、放送前に知り合った俺の同行者だ」
「…ブライアンが言っていたアレックスって、あんたかィ。
俺ァ沖田総悟……あんた一人か?」
「いや…他にもいる。こっちの結とリーヴァイと…」
「伊東結です」
「リーヴァイよ」
「あと、裏の方にムシャとシーザーっていうワーウルフ。二階にダーエロがいる」
「ムシャとダーエロもいるのか」
「ああ。みんな仲間だ。取り敢えず、他のみんなも呼んで一度情報交換しようか」

アレックスは市役所裏手で警備に当たるムシャとシーザーも呼び、
二階に上がり、全員に新たな合流者及び仲間を紹介する事にした。



「なぁアレックス…」

二階へ上がる途中、ブライアンがアレックスに話し掛けた。

「どうしたブライアン」
「放送…聞いただろ?」
「…リリアとドラゴナスの事か」
「ああ……」

アレックスはこの市役所で起こった事をブライアンに話した。

「……リリアの奴…無茶しやがって」
「だけど…こうして、大勢の仲間が出来たんだ。リリアの行動は無駄じゃないさ」
「そうだな……アレックス、俺、ドラゴナスに会ったんだよ」
「何…?」
「…本当か、ブライアン?」

ムシャが話に割って入る。

「ああ…エリアB-3のショッピングモールで…襲われた」
「襲われただって…? ドラゴナスにか?」

コクリと頷くブライアン。ムシャには信じられなかった。
ドラゴナスがこの殺し合いに乗っているとは殆ど考えていなかったためである。

「…詳しい話は上でするよ」
「…ダーエロもいる。宜しく頼む」

歩きながら重要な話はするべきでは無いと、ブライアンとアレックス、ムシャの会話の続きは、
二階のホールでの全員集合時に持ち越される事となった。


市役所二階のホール。
沖田総悟とブライアンはアレックス、伊東結、ムシャ、ダーエロ、リーヴァイに、
自分達の所持品、この市役所に来るまでの経緯を簡単に説明した。
ダーエロとムシャは、ブライアンがドラゴナスとショッピングモールにて交戦したという話を
聞いた時、信じられないといった表情を浮かべていた。

「ドラゴナスが殺し合いに乗っていたなんて……」
「……馬鹿野郎め、何でそんな事を……」

ブライアンにもドラゴナスが殺し合いに乗っていた理由は分からなかった。
ただ、どんな理由にせよ、二人の子を持つ父親である彼がこのような狂ったゲームに則り、
殺し合いをしていた事は明白であろう。ブライアンが虚言を吐くとも考えにくい。

「…ハーたんやハーナス達に何て言えば良いんだ…」

ダーエロが悲しげに言った。
ムシャとダーエロの様子を気にしつつ、アレックスはブライアンに尋ねる。

「ブライアン。ショッピングモールでドラゴナスと戦った時に出会ったって言う二人…」
「坂田銀時とエルフィだな。あいつらは俺とは逆の方向から市役所に向かっているはずだ。
さっきの放送で名前が呼ばれなかったから少なくともまだ生きている、と思う」
「んで、その坂田銀時は俺の知り合いでさァ。あの人は信を置ける。保証するぜ」
「そうか…その二人、無事にここまで来られればいいけど…」

ブライアンがショッピングモールで出会った坂田銀時とエルフィと言う二人。
その二人もこの殺し合いに抗い行動し、そして市役所を目指しているとの事。
今どこにいるのかは分からないが、先刻の第二回放送で二人の名前は呼ばれなかった。
無事にここまで来られれば良いが、と、アレックス、ブライアン、沖田総悟は思う。



「何か喋らないと空気になるわ」
「しょうがないでしょ結、大人数話で全員にまともに台詞喋らせる程、
力量が無いのよ。オミットね。オミット」
「俺は必要な子俺は必要な子俺は必要な子俺は必要な子」
「シーザー蛾物故割れ他」
「皆さん、リーヴァイはここにいます!」
「伊東結もいます!」
「シーザーいますよ!」
「お前らうっさい」

アレックスから叱責され伊東結、リーヴァイ、シーザーは喋るのを、止めた…。



「みんな、ちょっと良いか」

ダーエロが全員を呼び寄せる。
一瞬何事かと思うアレックス達であったが、ダーエロが首輪を調査していた事を思い出し、
何が掴めたのかと期待した。
ダーエロは自分のデイパックからメモ帳を取り出し、ペンを走らせる。

《取り敢えず、筆談だ。みんな、各自基本支給品のメモ帳とペンを出して欲しい》

理由は分からないが恐らく重要なのだろうと、各自自分のメモ帳及びペンを取り出す。
ダーエロが続ける。

《何で筆談にしたのか理由をざっと言おう。首輪から盗聴されてんだよ、主催者に。
俺らの会話全部、香取に聞かれてる》

ダーエロ以外の全員が驚いた表情を浮かべ、そして一斉に、メモ帳にペンを走らせた。
そこに書かれた一文は、異口同音ならぬ「異帳同語」。

《な、何だってー!?》

《…全員で同じ事書かなくても…まあいい。とにかく、盗聴されてる訳だ。
この絶対に外せない首輪からな。つまり、例えば首輪を外せるようになったとしよう。
だが、そうなった事を向こうが知ったら何としても阻止するはずだ。
最悪、首輪の爆破――なんて事も有り得る》
《…成程、だから筆談って訳かィ》

沖田が書いた言葉にダーエロは無言で頷く。
他の者も、筆談の必要性がダーエロの説明により何となく理解出来た。
盗聴されていると言う事は、首輪の解除に繋がる何かを参加者が手にしたと、
主催者側が察知した場合、ダーエロの言うように、首輪を爆破されると言う、
最悪のシナリオを招き兼ねない。
それ故、筆談と言う、面倒ではあるが会話が主催者側に漏れない方法を選ぶ必要があると。

《それで、首輪の解除についてはどうなんだ? 出来そうなのか?》

アレックスがダーエロに、首輪の解除は可能かどうかという文章を見せる。

《……結論から言うと、可能、だと思う》

希望を感じさせるダーエロからの返答に、
アレックスを始めとする全員が、それぞれ差はあれど喜んだ表情を浮かべた。
だが決して声には出さないように注意は払う。

《本当なの? ダーエロ》
《本当だリーヴァイ。そしてみんな。首輪の内部構造は確かに複雑だったけどな。
理解出来ない程じゃないさ。だが、もうちょっと調べる必要がある。
だが……もうすぐだ。絶対、この首輪を解除する方法を見付けてみせる!》

力強い笑みを浮かべながらダーエロはそうメモ帳に書き皆に見せた。
それを見たアレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、リーヴァイ、
沖田総悟、ブライアンはダーエロに生還への望みを託そうと心に決める。

(責任重大だな…だが、ここまで来たんだ。やるしかねぇ。
ドラゴナスや…他の死んでいった連中のためにも…!)

全員の期待を一身に背負い多大な重責を感じつつも、
ダーエロもまた、決意を新たにするのだった。


だが、市役所にいる全員は知らない。すぐそこに魔手が迫っている事を。



【一日目/午前/E-5市役所】
【アレックス@VIPRPGシリーズ】
[状態]精神的疲労(中)、身体中ボロボロ
[装備]ロングソード
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、硬式野球ボール(3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。
 1:結、ムシャ、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ、沖田総悟、ブライアンと行動。
 2:やむを得ない場合は戦闘も辞さない。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。

【伊東結@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]シグザウアーP225(7/8)、
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、シグザウアーP225マガジン(8×3)、
 コルト ディテクティヴスペシャル(6/6)、.38SP弾(18)
[思考・行動]
 基本:生き残る事優先。死にたくない。
 1:アレックス、ムシャ、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ、沖田総悟、ブライアンと行動。
[備考]
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。

【ムシャ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康
[装備]ショートソード
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、木刀
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。
 1:アレックス、伊東結、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ、沖田総悟、ブライアンと行動。
 2:殺し合いに乗っている者とは戦うつもりだが出来る限り殺したくは無い。
[備考]
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。

【シーザー@オリキャラ】
[状態]肉体的疲労(中)
[装備]ZH-29自動小銃(10/10)
[所持品]基本支給品一式、ZH-29マガジン(10×5)、ワルサーP88(15/15)、
 ワルサーP88マガジン(15×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。
 1:アレックス、伊東結、ムシャ、ダーエロ、リーヴァイ、沖田総悟、ブライアンと行動する。
 2:襲われたら戦うつもりだが、可能な限り殺したくは無い。
[備考]
 ※黒崎奈桜(名前は知らない)の容姿を記憶しました。彼女が死んだ事を知りません。
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。

【ダーエロ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康
[装備]一〇〇式機関短銃(30/30)
[所持品]基本支給品一式、一〇〇式機関短銃マガジン(30×5)、クレアスの首輪(分解)、
 農作業用鎌、除草剤
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を調査し解除方法を探す。
 1:リーヴァイ、アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、沖田総悟、ブライアンと行動。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。

【リーヴァイ@オリキャラ】
[状態]精神的疲労(中)、頭部に軽い打撲
[装備]ベレッタM93R(20/20)
[所持品]基本支給品一式、ベレッタM93Rマガジン(20×3)、ニューナンブM60(5/5)、
 .38SP弾(10)、文化包丁、ポータブルMDプレーヤー(MD挿入済)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。
 1:ダーエロ、アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、沖田総悟、ブライアンと行動。
[備考]
 ※リリアを殺した犯人としてリュティの名前を記憶しました。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。

【沖田総悟@銀魂】
[状態]肉体的疲労(中)、身体中に斬り傷、返り血(中)、決意
[装備]打刀
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、二十二年式村田連発銃(8/8)、
 8㎜×53R弾(16)、トカレフ式自動拳銃(8/8)、トカレフのマガジン(8×3)、
 直刀、医療道具(包帯や消毒液等、調達品)、双眼鏡
[思考・行動]
 基本:殺し合いには乗らないが、襲い掛かる者には容赦しない。
 1:ブライアン、アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ、ブライアンと行動。
[備考]
 ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。
 ※冬月蒼羅(名前は知らない)の容姿を記憶しました。彼女が死んだ事を知りません。

【ブライアン@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康、鎧が部分的に煤けている
[装備]バスタードソード
[所持品]基本支給品一式、コルトM1903(5/8)、コルトM1903マガジン(8×3)、
 ベレッタM92FS(5/15)、ベレッタM92FSマガジン(15×3)、グロック26(11/12)、
 グロック26マガジン(12×3)、手榴弾(3)、ドス、薬草(30)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。
 1:沖田総悟、アレックス、伊東結、ムシャ、シーザー、ダーエロ、リーヴァイ、ブライアンと行動。
[備考]
 ※首輪から盗聴されている事を知りました。
 ※沖田総悟から聞かされた「襲撃者」がノーチラスだと言う事には気付いていません。



ココヨリトワニ 時系列順 獄炎-hellfire-
ココヨリトワニ 投下順 獄炎-hellfire-

LONG ROAD アレックス 獄炎-hellfire-
LONG ROAD 伊東結 獄炎-hellfire-
LONG ROAD ムシャ 獄炎-hellfire-
LONG ROAD シーザー 獄炎-hellfire-
LONG ROAD ダーエロ 獄炎-hellfire-
LONG ROAD リーヴァイ 獄炎-hellfire-
まもりきれぬもの 沖田総悟 獄炎-hellfire-
まもりきれぬもの ブライアン 獄炎-hellfire-
ツールボックス

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