フラグを踏んだらサヨウナラ


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56話 フラグを踏んだらサヨウナラ


リリア、森屋英太は先刻の呼び掛けに応じ来てくれる参加者を待っていた。
拡声器を使いあれだけ大声で演説を行ったのだから、最低でも一人は来るはず。

そして、一人の訪問者が現れた。

「うぁ…!」

その訪問者の格好を見て英太は鼻の下を伸ばす事になった。
白い、しかも僅かに透けているビキニのような露出の高い服に巨乳の美少女。
背中には翼、尻からは悪魔のような尻尾、頭に角が生えている事以外は普通の人間に見える。

「あの、さっき呼び掛けを行っていたのって…」
「そう、私達よ」

リリアは表面上は穏やかだったが、内心は目の前のサキュバスの少女に対し、
強い警戒心を持っていた。

(何だろう…この子、嫌な感じがする…考え過ぎであってくれれば良いんだけれど)

「…私はリュティです。あなた方は?」
「私はリリア。それでこっちが――」
「森屋英太です」

英太はわざわざリュティの前まで近付き挨拶をした。
そしてこっそり、豊満な乳房の谷間を覗く事を忘れない。

(デ、デカい…遥やテトに匹敵するぐらいだ…! あれ、しかも…)

前述した通りリュティの着ている衣服は少し透けている。
接近した英太には見えた。リュティの乳房の先端にある蕾が。

(うはwwwwwktkrwwwwwwwwww)

殺し合いで下がり気味だった英太のテンションは上がる。

「ちょっと森屋君…あなたねぇ」

下心丸見えの英太をリリアは呆れた表情を浮かべながら咎めようとした。


チャキ。


「……え?」

英太が怪訝な表情を浮かべる。なぜなら心臓付近に銃が突き付けられたからだ。
持ち主は無論、英太の目の前にいるサキュバスである。

「リュティさ―――」

英太が言い終わらない内にリュティは自動拳銃グロック19の引き金を連続で引いた。


ダァン! ダァン! ダァン!


三発の9㎜パラベラム弾の弾頭は英太の学生服、皮膚、肉、肋骨を貫き、
肺と心臓を易々と破壊し彼の息の根をあっさりと止めた。

「……あ…ああ……!?」

突然の事だったために、リリアは止める事を思い付かず呆然と見ていた。
我に返った時にはもう同行者である少年は息絶え床に骸として転がっていた。
そしてリュティはリリアにも銃口を向ける。

「…呼び掛けで仲間を集めるのは考えたとは思うけど、
やる気になってる人まで呼び寄せちゃうよねあれじゃ…私のようにね」
「そ、そんな…あなたは…やっぱり…」

自分が感じた嫌な気配は当たっていた。どうして感じた時、
もっと別の行動が出来なかったのか、もしかしたら行動次第では、
森屋英太少年も死ぬ事は無かったかもしれないと言うのに。
いや、そもそも呼び掛けを行わなければこのような事にはならなかったのではないか。
大声で演説を行えば危険人物まで集め兼ねないという可能性は分かっていたはずだ。
だがそれを承知の上で、渋る英太を説得し呼び掛けを行った。

そしてその結果がこれだ。英太は死に、今、自分も殺されようとしている。
相手との距離は五メートルにも満たない。この至近距離で銃弾を回避するのは、
リリアの力ではほぼ不可能だった。

「……さようなら。呼び掛けで言っていたアレックスやブライアンも、
いずれ後を追わせてあげる」


ダァン! ダァン!


二発の銃弾がリリアの胸と腹を貫いた。
ごほっ、と、リリアの口から赤黒い血液が溢れる。
そして両膝を床に突き、そのままうつ伏せに倒れ動かなくなった。

「……」

リュティは特に何を言うでも無く、たった今殺害した二人の持っている荷物を漁る。

「刀に斧……あ、拡声器…これを使ったのね…」

その中からリュティは拡声器を発見する。恐らくこれを使い呼び掛けを行ったのだろう。

「……刀だけ貰っておこう」

リリアが持っていた方頭大刀を自分のデイパックの中に押し込んだ。
そこへ、リュティに続いて二人目の訪問者が現れる。

「こ、これは…!?」
「ん…」

白い狼獣人の女性――冬月蒼羅は血の海となっている市役所ロビーを見て愕然とする。

「あなたも呼び掛けを聞いてやってきたの?」
「え? いや、私は…呼び掛けって?」

サキュバスの少女の言っている事が理解出来ず戸惑う蒼羅。
リリアが呼び掛けを行っていた時彼女は疲労の余り眠っていたため、
第一回目の放送ごと聞き逃してしまっていたのである。

「まあ…どっちでも良いけれど………死んで!」
「あっ―――」

ダァン! ダァン! ダァン!

三発の銃声と同時に、蒼羅は腹と胸、首筋に熱を感じた。
撃たれた、と言う事は即座に理解出来、そして自分が間も無く死ぬ事も理解出来た。

「ぐううう!」

最期の反抗と、蒼羅は持っていた南部十四年式拳銃をリュティに向け一発撃つ。

ドンッ!

だが、虚空を切り裂いただけで終わった。
蒼羅は南部十四年式拳銃を床の上に落とし、横に倒れ、死んだ。
リュティはグロック19の残弾を気にしつつ、白い狼獣人の女性が持っていた拳銃、
そしてデイパックの中に入っていた拳銃の予備マガジンと大型自動拳銃を入手する。

「そろそろ良いかな…」

余り大勢に来られても、いつまでも無傷のままでいられるとも限らないので、
この辺りで市役所を後にする事にした。
リュティは正面からでは無く裏口の方へ向かった。



アレックス、ムシャ、伊東結の三人が市役所に到着した時、市役所はとても静かだった。

「あ…あ…これは…」

もはや言葉が出なくなるアレックス。
ロビーには三人の参加者が床に伏し、動かなくなっていた。
その内、白い狼獣人の女性と学生服姿の少年は見知らぬ顔だったが、
残りの一人――青い髪に白い鉢巻、赤い服を着た少女は、アレックスとムシャが良く知る顔だった。

「リリア!」

アレックスが血塗れで床に倒れるリリアの元へ駆け寄り抱き起こす。

「……あ…アレックス……」
「リリア! 良かった、まだ生きて……」

僅かに希望の光を感じたのも束の間、リリアの傷口に触れた自分の手に、
べったりと赤い血糊が付着しているのを見て、アレックスは悟ってしまう。
リリアはもう助からないと。

「…アレックス……私…馬鹿な事してしまった………呼び掛けなんて…行わなければ……」
「何言ってるんだ、間違ってなんかいない! 馬鹿な事なんかじゃない!
お前は正しい事をしたんだ…! そして、そのお陰で俺達会えたじゃないか!」

いつしかアレックスの目には涙が浮かんでいた。
目の前で大切な仲間の命が消えていく。それ故の悲しさと、
何も出来ない自分への悔しさで、涙が溢れる。
結もムシャも、ただじっと、辛そうな顔で見ている事しか出来なかった。

「誰が…誰がこんな…!」
「……リュティ……」
「え?」

やっと聞き取れるか聞き取れないかぐらいのか細い声でリリアがアレックスに言う。

「……リュティ……て言う名前の………ピンクの髪をした……サキュバスの…女の子……」
「リュティ……!?」

知らない名前だったが確かに参加者名簿にそのような名前が載っていた。
リリアの話によれば、ピンク色の髪を持ったサキュバスの少女らしい。

「ごめん……どこに行ったかは…げほっ! ごほっ!」
「リリア! もう喋るな! もういいから……!」

大量に吐血するリリア。もう長く無いと、この場にいる全員が分かった。分かってしまった。

「……アレックス……最期に…あなたに会えて……良かった………」
「リリア…!」
「…ムシャも…いたのね」
「…ああ」
「……あなたは……」
「…伊東結、って言います。アレックス…さんと同行させて貰って、ます」
「…そう……可愛いわね……アレックス…変な事しちゃ……駄目だよ………?」
「ば、馬鹿、する訳無いだろ!」
「……そう…安心した………」

唐突に、リリアの身体から力が抜けた。

「……リリア?」

アレックスが話し掛ける。

だが、もう返事は帰って来なかった。

「リリア……リリアぁぁああああああああ!!!」

リリアの亡骸を抱き締め、アレックスは泣いた。
傍にいた結も涙を浮かべ、ムシャはただやり切れない思いを抱え黙っていた。




アレックス達の様子を出入口の陰から観察する一人の人物がいた。
青と白の人狼、シーザーである。
彼もまた、リリアの呼び掛けに応じ市役所へやって来た一人だ。
だが、その呼び掛けの本人と思われる女性はどうやら殺害されてしまったらしく、
更にその女性の知人と思われる茶髪に白い鉢巻、青っぽい服を着た青年が、
ロビーで号泣し、その傍には青年の仲間と思われる黒いブレザーを着た少女と、
赤が基調の和風具足姿の男が佇んでいる。

はっきり言って入りにくい。どうすれば良いのだろう。

(もうちょっと様子見るか……)

シーザーはどうにか突入するタイミングを見付ける事にした。



学校でリリアの呼び掛けを聞いたフラウは市役所すぐ近くの建物の陰から市役所の様子を窺っていた。
まず、来るまでに銃声が市役所の方から微かに聞こえた。
そして、フラウが最初に市役所が見える現在位置に来た時、
三人の男女が市役所の中へ入っていくのを目撃。
更に現在、もう一人、青と白の毛皮を持った、狼を二足歩行にしたような感じの獣人が、
市役所入口付近から中を覗き込んでいる。

何があったのかは分からないが、
恐らく市役所内には複数の参加者が集まっていると見て間違い無さそうだ。

(私は怪我してるし…多人数を相手にするのは危険ね。
市役所は諦めて他の所に行こう…)

数々の戦いで負傷していたフラウは、
大人数が集まっていると思われる市役所には行かない事にした。



【森屋英太@自作キャラでバトルロワイアル  死亡】
【冬月蒼羅@オリキャラ  死亡】
【リリア@VIPRPGシリーズ  死亡】
【残り21人】



【一日目/早朝/D-4北部?】
【リュティ@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]グロック19(7/15)
[所持品]基本支給品一式、グロック19マガジン(15×3)、南部十四年式拳銃(0/8)、南部十四年式拳銃マガジン(8×2)、H&K MARK23(10/10)、ハンティングナイフ、方頭大刀
[思考・行動]
 基本:殺し合いに乗る。優勝を目指す。
 1:市役所から離れる。
 2:獲物を捜す。
[備考]
 ※アレックスとブライアンの名前を記憶しました。


【一日目/早朝/D-4市役所一階ロビー】
【アレックス@VIPRPGシリーズ】
[状態]身体中ボロボロ、深い悲しみ、号泣
[装備]ロングソード
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、硬式野球ボール(3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。仲間や魔王軍の連中を捜す。首輪を解除する方法を探す。
 1:リリア……。
 2:結、ムシャと行動。
 3:クレアスは警戒。
 4:やむを得ない場合は戦闘も辞さない。
[備考]
 ※魔法は一切使えなくなっています。
 ※イナバ(鈴仙・優曇華院・イナバ)を危険人物と判断しました。

【伊東結@オリキャラ】
[状態]健康、 悲しみ
[装備]シグザウアーP225(7/8)、
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、シグザウアーP225マガジン(8×3)、
 コルト ディテクティヴスペシャル(6/6)、.38SP弾(18)
[思考・行動]
 基本:生き残る事優先。死にたくない。
 1:アレックス……。
 2:アレックス、ムシャに守って貰う。
[備考]
 ※アレックスの仲間、知人の情報を得ました。
 ※イナバ(鈴仙・優曇華院・イナバ)を危険人物と判断しました。
 ※リリアの呼び掛けを聞きました。

【ムシャ@VIPRPGシリーズ】
[状態]健康、やり切れない思い
[装備]木刀
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)
[思考・行動]
 基本:殺し合いを潰す。ドラゴナス、ダーエロと合流したい。
 1:……。
 2:アレックス、伊東結と行動。
 3:殺し合いに乗っている者とは戦うつもりだが出来る限り殺したくは無い。
 4:真剣が欲しい。
[備考]
 ※鈴仙・優曇華院・イナバの名前(イナバの部分のみ)と容姿を記憶しました。
 ※リリアの呼び掛けを聞きました。


【一日目/早朝/D-4市役所出入口付近】
【シーザー@オリキャラ】
[状態]肉体的疲労(中)
[装備]ZH-29自動小銃(10/10)
[所持品]基本支給品一式、ZH-29マガジン(10×5)、ワルサーP88(15/15)、
 ワルサーP88マガジン(15×3)
[思考・行動]
 基本:殺し合いからの脱出。首輪を外せそうな人物を捜す。
 1:市役所内にいる三人(アレックス、伊東結、ムシャ)と接触する機会を窺う。
 2:襲われたら戦うつもりだが、可能な限り殺したくは無い。
[備考]
 ※黒崎奈桜(名前は知らない)の容姿を記憶しました。


【一日目/早朝/D-4市役所周辺市街地】
【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]肉体的疲労(中)、身体中に打撲痕、左肩裂傷(軽度・応急処置済)、
 口の中を切っている、全体的に血塗れ(胸元、口元は洗った)、
 衣服が乱れボロボロ(下着が見える)、左脇腹に銃創(処置済)
[装備] レミントンM870(3/4)
[所持品]基本支給品一式(食糧一食分消費)、12ゲージショットシェル(12)、
 シグザウアーP226(14/15)、シグザウアーP226マガジン(15×2)、ビームサーベル、
 ダイナマイト(3)、百円ライター
[思考・行動]
 基本:英人達の元へ帰還するために、優勝する。
 1:市役所へ行くのはやめる。じゃあ次はどこに……。
 2:参加者は発見次第始末していきたい。
[備考]
 ※本編死亡後からの参戦です。



※D-4市役所周辺に銃声が響きました。



父よあなたは 時系列順 マコトノヤイバ、アヤカシノヤイバ
父よあなたは 投下順 マコトノヤイバ、アヤカシノヤイバ

もしもフラグを踏んだら リリア 死亡
もしもフラグを踏んだら 森屋英太 死亡
もしもフラグを踏んだら リュティ 耳障りな誘惑、花椿の香り
もしもフラグを踏んだら アレックス LONG ROAD
もしもフラグを踏んだら 伊東結 LONG ROAD
もしもフラグを踏んだら ムシャ LONG ROAD
もしもフラグを踏んだら シーザー LONG ROAD
もしもフラグを踏んだら フラウ ココヨリトワニ
白の夢 冬月蒼羅 死亡
ツールボックス

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