石田 大樹(大阪桐蔭)投手 左投げ左打ち


一昨年夏は、辻内(巨人)、平田(中日)など錚々たるメンバーが揃っていた。今年も打撃陣も一昨年の破壊力と遜色ないが、投手陣はやや小粒になったという印象である。しかし2年生ながらエース格として甲子園に導いたのが石田大樹投手である。
大阪大会では22イニングを投げて31奪三振、2失点、6四死球と安定した成績を残している。特に投球回を上回る三振を取っていることが興味深い。
さて今回は石田投手を考察してみたい。


(投球スタイル)


ストレート128キロ~138キロ MAX140キロ
上背はないが、力強い腕の振りから投げる直球はなかなか力がある。強打の横浜打線にもそこそこ通用していた。


序盤は球が高くなってしまうが、徐々に調子を上げていき、130キロ後半をコンスタントに計時した、そして高めであるが140キロを記録した。2年生ながら140キロを投げられる、そして左腕ということから、評価は高い。


カーブ  111キロ~114キロ


彼のカーブは力強い腕の振りから投げ込むため、切れ、落差があり、横浜打線も捉えれていなかった。バットの根元、バットの先端で当てて内野ゴロにしまうことをしばしばあった。
彼は右打者にはアウトコースいっぱいに決まるストレート、そして懐に抉るストレート、大きいカーブの切れがまたいい。


左打者にはやはりアウトコースのストレート、カーブがうまくコントロールできている。しかし左打者にはカーブがインコース、あるいは真ん中高めにいくことがあり、横浜打線はそれを見逃さずしっかりと打ち返していた。それ以外でもコントロールがばらつくときがあり、そこは修正してもらいたい点だ。


総括


名門の大阪桐蔭で2年生ながらマウンドに登るのだから、それなりの実力は備えているだろうと思ったが、じっくり観察してみるとこの投手、なかなか面白い選手だなということが分かる。

体格も恵まれており、何より腕の振りが強いというのが魅力。

カーブの切れ、落差もある。あとスピードが145キロ投げられたり、

カーブ以外にも使える球種が増えてくれるとプロからも注目

される投手になるのではないかと期待してしまう。選抜の

投球を注目してみたい!

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最終更新:2009年04月18日 22:12