7-126 八旗と楊阜と夏侯淵


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317 名前:八旗と楊阜と夏侯淵 1/9 投稿日:2006/07/23(日) 11:48:12
夏侯淵は前世の記憶を思い出してみた。
生を受け、育っていったことはよく覚えていない。
親の顔もまったく思い出せない。厳しい親だったか優しい親だったか、それすら思い出せない。
自分が記憶ははっきりし始めるのは、曹操に着いて行こうと決めたときからだった。
曹操がまだ県の長官だったとき、曹操は彼を疎ましく思う誰かに罪を着せられ、夏侯淵は身代わりとなってその罪を被った。
あやうく死刑となるところだったが、すんでの所で曹操に救済され、以後、夏侯淵は曹操に付き従うこととなった。
曹操を援助し、曹操の旗揚げに集い、曹操の将となり、曹操の敵を屠っていった。
曹操の危機を救い、曹操に重宝され、涼州掃討の大将となり、漢中防衛の総司令官となり、そして、曹操の敵に殺された。
夏侯淵の人生は、ひとえに曹操の存在の元に成り立っていた。
なぜ、自分はそこまで曹操に尽くしたのか?
それはひとえに忠誠であり、絶対的な信頼であり、大いなる友情だった。
しかし、今の夏侯淵にとって、それらの感情はひどく難しい物に見えた。
自分に曹操に対する感情があったことは覚えている。ただ、それを理解することは、今の彼にとって困難、というより、不可能だった。
ないものは、理解のしようがないのだから。

彼が最初目覚めた時も、周りが騒ぎ、怒号が飛び始めた時も、とりあえず曹操についていけばいいだろうと思っていた。
感情に基づいたものではなく、慣習のようなものだった。
前世で思い続けていたことが、ぼんやりと、跡を曳いてるだけだった。
そんな思いは、唐突に現れた献帝の言葉に、簡単に揺らいだ。
「皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」
感情のなくなった彼には、驚く、ということはなかったが、
それまで曹操のことしかなかった彼の頭の中に、まったく新しい考えが浮かんできた。

殺し合いに乗るのも、悪くはない。


318 名前:八旗と楊阜と夏侯淵 2/9 投稿日:2006/07/23(日) 11:50:32
夏侯淵は息子3人をごく無感情に殺したあと、彼は涼州へ向かい、山中に身を置くことにした。
自分から敵は探すことはしない、誰かが立てた音が聞こえたなら殺しに行く、という姿勢だった。
夏侯淵は山腹に寝そべった。その様子を誰かが見れば、あいつは何も考えておらず、殺し合いもどうでもよいのでは、と思うかもしれない。
しかし、彼は表情や仕草に出さないだけで、殺し合いには参加するつもりだし、頭の中では前世の最後の記憶がぐるぐる回っていた
張コウの危機を聞き、多くの兵を救援に向かわせたその夜、敵は奇襲を仕掛けてきた。
迫り来る老将と敵兵の大軍。死を覚悟し、何かを叫び、迎え撃つ夏侯淵。
矢を老将に射るが、かわされ、逆に老将は射ってきた。
正確に、夏侯淵の額へ矢は飛んで来る。夏侯淵は咄嗟に首を右に振る。避けきれず、矢は左の側頭部を削り抜けた。
皮膚は破壊され抉られ、骨は砕かれ飛び散り、その骨片はわずかに内部へ―――
―――頭の中が、真っ白になった。
眼前に迫る老将。太刀を手に取り、構え上げている。そのことは見えていた。だか、何も考えられなかった。太刀が、夏侯淵めがけて振り下ろされる。
左肩から右太股まで、長く、深く斬りつけられた。
夏侯淵は知覚した。痛い。それに、熱い。
直後、思考が戻り始めた。痛いのは、斬られたからだ。熱いのは、傷口が熱を発しているからだ。
そしてもう一つのことに気が付いた。
それまで夏侯淵が感じていた激情――敵に対する増悪、怒り、主君に対する忠誠、申し訳なさ、
自分に対する恥、情けなさ、そして死に対する恐怖――その全てが消えてることに。
首に横から衝撃が走り、そこで前世の記憶は終わった。

どん、と重い銃声が耳の内に入った。
直後、大きな爆発音。
少し間が空き、銃声。間髪を入れず、最初の銃声と爆発音。
近い、この山の麓のあたりだ。
立ち上がり、荷物を取ると、夏侯淵は山を下りはじめた。静かに、かつ迅速に。


319 名前:八旗と楊阜と夏侯淵 3/9 投稿日:2006/07/23(日) 11:52:04
4人になった旗本八旗は、天水城に、仲間の帰還を待っていた。
成宜は何時間待っても天水城へ来ることはなく、その先にある予感に耐えかねた馬玩は、楊秋の制止を振り切って城を飛び出した。
その数十分後、馬玩を成宜を背負って帰ってきた。ただし、成宜は死んでいた。
「成宜は天水に来ていたよ。でも、この城に着く前に―――」
成宜の腹部に貫通した傷があった。死因はこの傷からの大量出血だろう。馬玩は、成宜の死体から伸びる、赤い点線を見ていた。
おそらく、成宜が持っていたジャベリンによるものだ。董卓に奪われたか、あるいは投げて落ちたのを拾われたか。
「死ぬんだ………みんな、みんなどうせ、死んじまうんだ……」
成宜の傍らでへたり込んでいた梁興が、何かにとりつかれたように呟いた。
最初こそ「勢いこそ行動理念」と言っていたが、仲間が死に、足を負い、今の彼はひどく弱気になっていた。
勢いに任せる性分ゆえ、勢いをなくしたら打たれ弱くなるのかもしれない。
「何を言うんだ梁興! 俺達は生き残ると、約束しただろ!」
リーダー楊秋が叱咤する。しかし、侯選と馬玩は、目を伏せて何も言えずにいた。
「そう言い出した李堪は、真っ先に死んだじゃないか………」
楊秋の脳裏に、李堪の笑顔が蘇る。
「よし、まずは生き残りと行くか!」
彼は董卓の砲弾に直撃し、人型をした炭と化した。
李堪だけではない。楊秋の記憶に、仲間の死に様が蘇る。
張横のもげた腕の傷口、腹から飛び出、地に長々と引きずられていた臓腑。
程銀の頭のない姿。転がる眼球、岩に張り付いた鼻と耳……
そして目の前の、腹に風穴を開けた成宜。
「退くことは許されないだろうな」
「いざ我ら、進み行くのは、いずこへか」
「考えよりもまず行動!」
死んでいった仲間の言葉が、自然と再生される。そうだあいつらは、もう死んだ。
お調子者で、だいたい馬鹿で、でも勇敢で頼りがいのある、あいつらは、もう、この世にはいない。
「あいつらのためにも、生き抜かなきゃならねえだろうが!!」
楊秋は叫んでいた。
「甘えてんじゃねえ! 逃げてんじゃねえ! あいつらは、決してお前のようにへこたれはしねえ!
あいつらの望みは、仲間と生き抜くことだったんだ! その仲間が死んじゃあ、あいつらが報われねえだろうが!」


320 名前:八旗と楊阜と夏侯淵 4/9 投稿日:2006/07/23(日) 11:53:21
叫び終わって、楊秋の目から、止めどとなく涙が溢れていった。
くそったれ、あいつら勝手に死にやがって、生き残った者の苦労も知らねえで、ばかやろうどもが。
「いいか、俺等は生き抜く! 他の参加者を殺してでも、献帝を殺してでも、俺達は脱出する!
4人で絶対に生き抜いて、もとの世界に戻って、もとのように暮らすんだ! いいな!」
ほとんど息継ぎもせず、楊秋は一気に言葉を吐き捨てた。
侯選も馬玩も、顔を上げている。梁興も、ただ楊秋を見ている。
「とりあえず俺等は、涼州に向かう。涼州に行けば、地の利はこっちにある。方策はそれから考える」
そして、成宜の遺体に目を向ける。もう涙は止まってた。
「とりあえず、こいつだけでも……涼州に連れ帰らなきゃな。涼州の地に、埋葬してやるんだ」

楊阜は冀城のある民家で目を覚ました。
私は今、どこにいるのだろう?
なぜ私は、このような民家で寝ているのだろう?
楊阜は半身を揺り起こし、寝ぼけた頭を回転させようとした。
しかし、何も思い出せなかった。
まあ、いいか。
再び寝転がる。眠ったはずなのに、ひどく眠い。普段の自分なら、朝はばっちり目が覚めるはずなのに。
コツン。
足に何かが当たった。何だろう? 硬く、ひんやりと冷たい。
視線を足下へ泳がせた。すると何か、黒い棒のようなものが見えた。
よく見れば、棒ではなかった。
太い筒、細い筒が上下に連なり、その二つの筒の先は、ちょうど人の手で握るりやすい、掴む部分があった。
そうだ、これは銃だ。M16A1アサルトライフルM203グレネードランチャー付。
わかった瞬間、楊阜は飛び起きていた。
そうだ、自分は今、殺し合いの最中だった。


321 名前:八旗と楊阜と夏侯淵 5/9 投稿日:2006/07/23(日) 11:56:49
さて、今日は何をすればいいでしょう。
昨日は、準備と休養のため冀城に立ち寄ったが、今よく考えれば、城には人が集まる、ということに思い当たった。
もちろん、こんな辺境の一城に、約百人程度の参加者の内1人が尋ねてくる可能性は低いだろう。
短絡的な思考の持ち主なら、安心しきって今頃二度寝をしているかもしれない。
しかし楊阜は神経質だったし、慎重だったし、長期的な考え方は得意だった。
生き残る確率を上げるなら、しばらく山中に潜んで出ないのが利口だろう。
彼は民家にあった白糸と、女性の手のひら程度の短刀を頂戴すると、城を出て行くことにした。
城門から少し顔を出し、辺りを見窺う。誰もいない。楊阜は城を飛び出ると、近くの山中へ走っていった。

天水を出て数時間が経ち、すでに八旗は涼州へ入っていた。
八旗の目的地は、涼州の中でも慣れ親しんだ金城郡である。
金城なら韓遂もいるかもしれないし、成宜の埋葬場所には、金城が一番相応しいだろう。
その途上、漢陽郡で侯選が休養しようと言い出した。
なにぶん脚を負った梁興と、死人の成宜を抱えていたので、八旗の疲れも早かった。楊秋も頷いた。
「そうだな……涼州には着いたは着いたし、あの山の麓ででも休もう」
と楊秋が指さしたのは、木がまばらまばらに生えている小高い山だった。
「あっちに城が見えるぜ。城はだめなのかい?」と馬玩。
「城は、すでに誰かいるかも可能性が高い。韓遂様だったら万々歳だが、馬超だったりしたらかなり厄介だ。
敵に出会ったら、こっちが圧倒的に不利だからな」
馬玩に背負われている梁興が申し訳なさそうに、「すまん」と呟いた。
「お前のせいじゃないさ。気を落とすな。
なあに、人気のない山の、奥の茂みに囲まれた場所にでも身を置けば、敵さんには見つかりっこないさ」
楊秋は侯選が背負っていた成宜を、交代して背負い、山へ向かっていった。
「成宜、ここで休み終えたら、金城に行く。もうすぐ、もうすぐだからな」

カチッ、カチカチカチ……
背をかけていた木の幹から、小石が二つ落ちてきた。ひとつは地に転がり音を鳴らせ、もうひとつは楊阜の頭に落ち、軽い痛みを生じさせた。
やれやれ、敵を避けるために城を出たのに、山に入った途端これか。
楊阜は銃を持つと、木々の間に身を隠したながら山を降っていった。


322 名前:八旗と楊阜と夏侯淵 6/9 投稿日:2006/07/23(日) 12:00:05
5/9

「糸………?」
膝に、白い糸がかかっていた。少し薄汚れており、目立たないものだった。
片手に成宜を背負い、片手で糸をすくい上げ、たぐり寄せる。
相当に長いようだ。数秒間たぐってみたが、端は見えず、左右からずるずる引っ張り出されるだけだった。
左右に首を振ると、右にも左にも、浅い刀傷を付けられた木があるのに気が付いた。
「まさか………」
楊秋の背筋に、悪寒が走った。
まずい、誰かいる。そして今、その誰かは周りの木々に張り巡らせた糸でもって、俺達がこの山に入ったことを知った。
振り向いて、仲間へ呼びかけた。叫びしなかったが、声は明らかに焦っていた。
「早く降れ。敵がいるかもしれないっ」
すでに遅すぎた。
どん、と思い銃声がし、目の前の侯選・梁興・馬玩が真っ白な閃光で見えなくなったかと思うと、爆風と、爆音と、百熱が同時に楊秋を襲っていた。

「少し、手前の木に当たりましたか………」
八旗達の手前に立っていた大木が、グレネードランチャーの直撃を受け、幹を途中で半分抉られながらも、なお立っていた。
「しかし、ひとりは殺したかな?」
楊阜はM203のスライドを引くと、機械的な音が鳴った。榴弾を装填し、スライドを閉める。そうして再び脇に構える。
奴等は韓遂の部下の、旗本八旗だったか。面識はほとんどないが、信頼はできない相手だ。
ならば、殺すしかない。
二つある引き金のうち、手前の方を選んで指をかける。
ぱん
一瞬その銃声に、自分は引き金を引いたかと思った。しかもさっきとはグレネードランチャーのとは違う。きっと、アサルトライフルの方を引いたのだと。
しかし右耳の根本の痛みと、首の右側面を流れる暖かい液体の感触からすると、どうやら違うようだ。
木々の間から見下ろせる、旗本八旗のうちひとりが、煙が出ている拳銃をこちらに向けていた。
楊阜は引き金を引いた。その重い銃声は、左耳にしか聞こえなかった。


323 名前:八旗と楊阜と夏侯淵 7/9 投稿日:2006/07/23(日) 12:03:43
楊秋は爆風に吹き飛ばせれ、地面に叩きつけられた
「成宜がっ! ちくしょう、あいつ、成宜に!」
一発目のグレネード弾は、近くの木に当たったことと、背負っていた成宜の死体が盾になったことで、楊秋の傷は頭部と両肩の軽傷と左足首に木片が刺さる程度ですんだ。
その代わり、成宜はより無惨なものへと成り果てていた。もともと空いていた腹の穴は、さらに広げられ、臓腑が出かけていたし、
後頭部は砕かれて、中から豆腐のように崩れていた脳漿が見えていた。
「もう少しで金城だったのに! ちくしょう、許せねえ! ぶっ殺してやる!」
無惨な死体の前に、珍しく怒り狂う楊秋。それでも、仲間に指示は与えた。
「馬玩! 梁興を背負って冀城に逃げろ! とにかく逃げろ!
侯選、ミョルニルを構えろ! 敵はあそこだ!」
馬玩は言われた通り、梁興を背負って山を駆け下り、侯選はとっさに楊秋が指さした方向へミョルニムを構えた。
そこは木々が複雑に入り組んだ方角であったが、楊秋達のいる場所からはわずかな一直線の隙間が見え、そこに敵は立っていた。
楊秋の持つAK-47より同じくらいの大きさだが、銃口が二つある銃を敵は構えていた。
楊秋は構わず撃った。しかし、撃ち返された。
重い銃声。白い閃光。その後に来る爆発――の前に何かに突き飛ばされる感覚があった。

またあの木に当たってしまった。
今度こそは、グレネードの直撃に耐えかねて倒れたようだ。
それも、八旗達の方向へ。
とはいえ、死んだのはひとりだけのようだ。爆煙が晴れたあと、確認すると、逃げなかったうちの片方が大樹の下敷きになっていた。
胴体を大樹に潰され、その下から蜘蛛の巣のように伸びている血。顔面に深々と刺さっている木片。根元から千切れた左脚。どう考えても、死んでいた。
もうひとりの男は死んだ方からはゆうに5メートルは離れていた。爆発の衝撃に吹き飛ばされたのだろうか。その割には、重大な傷は負っていないように見える。
その男は、呆然自他の状態で座り込み、大樹に敷かれた死体を見つめていた。今起きたことが、把握できてないような表情だった。
銃も地べたに取り落としている。
なんと隙だらけなことでしょうか。
楊阜は今度はアサルトライフルの方の引き金に手をかけると、残った男へ狙いを定めた。
終わりだ。


324 名前:八旗と楊阜と夏侯淵 8/9 投稿日:2006/07/23(日) 12:04:28
パパパパパパパパパパパッ
………アサルトライフルとは、こんな軽快で連続的な音なのでしょうか?
………いや………どうやら………
楊阜は自分の体を見下ろした。とっさには数え切れない、多数の穴が空いており、穴からは赤色の液体が流れ出していた。
途端に、穴の一カ所一カ所に、鮮明な痛みと熱さを覚えた。背後から、多数の弾を撃ち込まれたのだ。
………この山に………私の前に………人がいたとは………
………浅………はか………でし………た………
パパパパパパパパッ!
楊阜はくるりと半回転しながら、崩れ落ちた。

その音に、楊秋は我に返った。
まず自分を突き飛ばし助け、大樹の下敷きとなった侯選がいる。
見上げると、血まみれとなりながら、かろうじて立っている敵がいる。
さらに見上げると、最初に献帝の護衛が持っていたのに似た銃を持っている敵がいる。
そしてその顔は、かつて戦い、その軍門に下り、最終的には司令官と仰いだ人間――夏侯淵だった。
夏侯淵の銃が火を噴いた。
パパパパパパパパッ
それまで自分達の敵だった男が、血を飛び散らせながら、舞うように崩れ倒れた。
男が倒れ切ったのを見届けると、夏侯淵は今度は、銃口をこちらに向けてきた。
その時、楊秋は夏侯淵の目を見た―――感情も、殺気すらこもっていない酷く冷たい目―――楊秋は全身が逆立つのを感じた。
夏侯淵が撃つ前に、楊秋は横へ飛んでいた。例の銃声とともに、弾丸が次々と発射される。
それは成宜の死体を撃ち抜き、侯選の死体を撃ち抜き、自分がいた場所の土に刺さった。
―――成宜―――侯選―――
楊秋はとっさに拾い直したAK-47で応射した。何発も撃ったが、全て木の陰に隠れられ防がれた。
夏侯淵もまた撃つ。楊秋も木を盾に防ごうとしたが、左足首の負傷のせいで微妙に間に合わず、右膝に銃弾を受けた。
こんな所で、死んで……死んでたまるかっ!!


325 名前:八旗と楊阜と夏侯淵 9/9 投稿日:2006/07/23(日) 12:07:45
再び応射。当然のように木にふせがれるが、一瞬動けなくはなる。その隙に楊秋は走りだした。
左足首にも右膝にも、当然痛みが走る。やがて脚全体の痛みとなり、楊秋を苦しめた。
背後で夏侯淵の銃声。右腕に4、5発受ける。倒れそうになるが、それでも走った。
くそっ、おれはこんな……ちくしょう、李堪、張横、程銀。お前等死ぬの早すぎだ
成宜、侯選。成宜の俺の策がために、侯選は俺をかばうために、2人ともおれのせいだ、すまん。
馬玩、梁興……お前等は誰かに襲われて、死んではねえだろうな!? 死んでたら、容赦しねえぞ!
ちくしょう、必ず生きてやる。必ず生きて、死んだ奴等のためにも……
パパパパパパパパパッ
楊秋の頭部に十以上の穴が空いたかと思うと、楊秋は遅い走りを止めて、ばったりと倒れてしまった。

夏侯淵は楊秋のAK-47と楊阜のM16A1を拾うと、侯選のミョルニルには価値も気付かず、その場に放置して去っていった。


@夏侯淵【ベレッタM92F、弓と矢、トンプソンM1A1、発煙手榴弾、AK-47(弾倉あと5)、M16A1アサルトライフル(M203グレネードランチャー付、榴弾8発)】
※ミョルニム、ロープはその場に放置。涼・雍州に潜みます。

<<旗本八旗/2名>>
@馬玩[軽傷]【スポーツ飲料1.5リットル(半分使用)】
@梁興[右太股銃創]【投げナイフ20本】
※冀城へ。夏侯淵には気付かれてません。

【成宜 侯選 楊阜 楊秋 死亡確認】
ツールボックス

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