ゆっくりいじめ系513 ゆさくや1

※猛烈にオリジナル設定有り
※虐待分はかなり低め。時々愛で気味。






「ゆっくりしていってくださいですわ!」

さて、こんなセリフを出だしに持ってきておいて申し訳ないが冒頭のセリフよりまず俺のプロフィールを書かせてもらう。

里の甘味処で仕事をさせてもらっているしがない23歳の独身男だ。

最近は新しい甘味の開発を任されているのだが、スランプで思うように開発が進まない。

お師匠は「そういうことは誰にでもある。お前の腕を信用しているから気長に待つさ」と言ってくれているものの、お師匠の期待には一刻も早く応えたい。

正直、俺は焦っていた。

で、そんな余裕のない俺が帰宅すると我が家の居間に見たこともないゆっくりがいたわけだ。

奇天烈な口調もさることながら、外見も今まで見たことのないものなので新種か希少種だろう。

胴体なしの饅頭タイプで目は青く、髪はサイドだけ三つ編みの銀髪。そのてっぺんにはメイドキャップがちょこんと乗っている。

なんとなく、前に店にプリンを買いに来た紅魔館のメイドに似ているかもしれない。

「ここはおぜうさまたちのおやしきですわ!ゆっくりでていってくださいですわ!でないとおぜうさまにおこられる~」

姿形が誰に似ていようと所詮はゆっくりか。言うことは何ら変わりなく、ふてぶてしくて厚かましい。

ってか、最初に「ゆっくりして行け」って言ってなかったか?まあ、どうでもいいけどな!

どっかのガラスが割れてるんだろうなぁ~とか、月末で金がないのに痛い出費だな~とか考えたが、何も言わず近所の虐待お兄さんから譲り受けた透明な箱をかぶせておいた。

「ゆ!うごけませんわ!おじさん、ここからゆっくりだせですわ!!」

と、言われて出すくらいなら最初から入れないんだよ、銀色饅頭。と言ってやろうかと思ったが、さっき「おぜうさま」と言っていたのを思い出し、

他にゆっくりがいるかも知れないことに気付いた俺はそいつを捕まえるべくのっそりと立ち上がり、おもむろに叫んだ。

「ゆっくりしていってね!」

「「ゆっくりしていってね!」」

台所からやまびこが聞こえてきた。勿論、やまびここんな狭い屋内で山彦が起きるわけがなく、もしそんなことになったらそれこそ音速が遅いだよな。

そんなわけで、「そっちにはだれもいませんですわ!」などと抜かす珍ゆっくりを無視してのんびりと声のした場所に歩いていき、更にこう叫んでみた。

「お菓子の欲しい子はゆっくり出てきてね!」

「ゆ!おかし~!ゆっくりはやくだしてね!」

「うっ!おかし~♪早く出すんだど~♪」

はい、今回の釣果は腐れ脳みそが2匹。きっと他人に話したら全力で馬鹿にされるだろう。ゆっくり如きに自宅に侵入されている時点でな、チクショウ!

とりあえず、出てきた2匹も居間に連れて行き、子供用の透明な箱に入れる。母ゆっくりの左側に子れいむ、右側に子ゆっくりゃを置いた。

「ゆ?おじさん、おかしは?」

と、狭い箱の中で首?をかしげるゆっくり子れいむ。

「う~っ!はやく、おかしをだすんだど~!」

一方のゆっくりれみりゃは羽の分いっそう窮屈な箱をものともせずにお菓子を催促している。

ちなみにこの子ゆっくりゃはまだ相当幼いらしく体がない。もしかしたら体がない種なのかもしれないが、専門外なのでよくわからん。

「ゆ!おじさん、こどもたちをゆっくりだせですわ!あと、おかしもだせですわ!」

何か知らんが「~ですわ」をつけるのがこいつのクセらしい。それは命令文につけて良いものなのか?

「なあ、お前ら。ここは誰の家だ?」

「ここはおぜうさまたちのおやしきですわ!」

「ここはれいむたちのおうちだよ!」

「ここはれみりゃのおやしきだど~♪」

そうかそうか、俺のウサギ小屋は実は紅魔館だったのか・・・なんて納得するわけねーだろ。

ここにはほっぺをぽにょぽにょしたくなるような紫もやしも、しゃがみガードだけ特定のお兄さんたちにだけコスト5スペカなお嬢様も、対ゆっくりのプロフェッショナルの司書さんも、妙な疑惑のかけられている瀟洒なメイド長も、居乳と素直がウリのダメ門番も居ないんだよ。それどころか女ッ気ひとつありゃしねー、ふぁッく!

「じゃあ、仕方ない。しばらくそこで飲まず食わずで反省してろ」

近所の虐待お兄さんいわく、絶対に反省しないからそれ死刑宣告ね♪ だそうだが、こいつらの生死なんぞ知ったことじゃない。

おかげさまで大分遅くなってしまったが、今日の晩飯にしょうが焼きとお漬物一皿、それから味噌汁にご飯をこしらえ、ゆっくりどもに見せ付けるように食べてやった。



「おじさん、せめておぜうさまたちにだけでもおゆはんをあげやがれですわ!」

ですわ口調のせいで分かりにくいがこいつは相当口悪い。しかし、自分よりも子どもを優先させる辺りは殊勝と言えなくもない。

「おがーさーん、れいむおながすいたよぉ~・・・」

「ぎゃおー!たべちゃうどー!」

一方の子どもたちは自分の空腹を主張するか、俺に対して文句を抜かすばかりだ。

鬱陶しいな。いい加減殺そうかと思ったが、そのとき面白い光景を目にした。

「おがーざんー!」

「ざぐやー!」

「なんでしょうかですわ、おぜうさま?」

空腹のあまりについに泣き出した子れいむと子ゆっくりゃが母を呼んだ時、母ゆっくりがゆっくりゃだけに返事した。

“おぜうさま”が単数形になっていたから間違いなく子れいむのほうには反応していないだろう。

「おながずいだー!!」

「どおぢでむじするのおおおお!」

母ゆっくりに言ったところでどうにかなる訳でもないのに不満を垂れる子ゆっくりゃの傍らで母に無視されて泣き喚く子れいむ。

それでもしばらく母ゆっくりは子ゆっくりゃをつきっきりでなだめ、俺に対して“おぜうさまに”食べ物を持ってくるように要求していた。

そして、しばらく経つとハッと何かを思い出したように慌てて子れいむのほうに振り返った。

その様子を見ていた俺は子れいむが母に気付いてもらえた喜びを口にしようとした瞬間に合わせて呟く。

「おがーさん!」

「おい、さくや」

「なんでしょうかですわ、だんなさま!」

なるほど、やっぱりそうか。どうやらこいつは「さくや」と呼ばれると反応してしまうらしい。

「どうぢでまだむぢずるのおおおお!!」

「上を見ろ!」

これまた予想通りに上を見る母ゆっくり。今後は反応する単語をもじって『ゆっくりさくや』と呼ぶことにしよう。

「おがああああさあああああああん!!」

「下を見ろ!」

当然、俺の命令を最優先して下を向くさくや。

「おがあざんのばがあああああああああ!!」

「左を見ろ!」

すると当然のように左を向くと、視界に子れいむの姿が飛び込んでくる。

「ざまあ見ろ!」

意味不明なその命令を聞くや否や、口の両端を吊り上げていまだかつて見たことのないほどに人様を馬鹿にしたような表情を作った。

ここまで傲慢な形をした口を見たことがあるだろうか?ここまで誰かを蔑みきった目を見たことがあるだろうか?否、ない!!

が、そんなナレーションを一人脳内で繰り広げている間にもハッとしたような表情になり、さっきと同じように泣いている子れいむをなだめ始めた。

どうやら「さくや」と呼ばれた直後は呼んだもの以外の要求を一切受け付けなくなるらしい。

子れいむはさっきと違ってさくやに気付いてもらえた後でもひたすら泣きじゃくりながら母を罵倒している。

それにしても、この性質ってむちゃくちゃ不便だよな。

群れで喧嘩したときに「さくやなんてゆっくりしね!」って言われたらどうなるんだろうか?

いや、それ以前にその性質のせいで群れの奴隷的な地位に納まってしまうかもしれないな。

もしかするとこの性質のせいで希少種になってしまったのだろうか?

しかし、人間にしてみればこれほど有用かつ面白い性質は他にないとも言えるのだが。



ちょっとした遊びを思いついた俺は早速それを実行に移すことにした。

「お~い、さくや~?」

「なんでしょうかですわ、だんなさま!」

予想通りの反応を見せたさくやにおにぎりを見せてから、こう命令する。

「1個しかないからお前がどっちの子どもにあげるか決めろ」

「はい、かしこまりましたですわ!」

普通のゆっくりならまず「もっと持って来い」と抜かすだろう。そしてそれは従者モードでなければさくやも同じこと。

しかし、今のさくやは与えられた命令を必ず実行しようとするため、双方の衰弱具合を伺いながらどちらに与えようか真剣に悩み始めた!

その様子を見ていて気が気じゃない子ゆっくりたちは自分がそのおにぎりを食べたいと必死にアピールする。

「れいむおなかすいたよぉ・・・」

「それはれみりゃのだどー!!」

必死で叫ぶがあくまで「俺の命令に従って」いる状態なのでそれらの言葉は何の意味を成さない。

「おかーさーん!」

「さくやー!」

そういや唯一反応しそうな単語があったなぁ・・・。

「なんでしょうかですわ、おぜうさま!」

「れみりゃおなかすいたどー!」

「だんなさま、おぜうさまにたべさせてくださいですわ!」

案の定勝負あり。子れいむは必死で「おがあああああああさあああああああん!!」と泣き叫ぶが従者モードに突入した時点でもはや何の意味もなし。

子ゆっくりゃがおにぎりを「うまうま~♪」などとのたまいながら食べている間、我に返った母は子れいむにずっと罵られていた。

この後3回ほど同じことを試してみたが、結果は従者モードのスイッチを押せるゆっくりゃの完全勝利に終わった。

しかし・・・子れいむだって「さくや」くらい喋れるだろうに、何で「おかあさん」って呼び続けるのかねぇ?白目剥いて泡吹くほど叫ぶ前に頭を使えよ。

まあ、それはさて置き、続いてさくやと子ゆっくりゃを箱から出し、すかさずこう命令してやった。

「さくや、ゆっくりゃをやっつけろ♪」

「かしこまりましたですわ、ごしゅじんさま!」

「なにをいってるんだど~♪さぎゅ!?」

どうやらゆっくりさくやは相当強い個体だったらしい。ゆっくりらしからぬ速さで放たれた銀弾の如き体当たりは、子ゆっくりゃを一瞬にして絶命させた。

「うぐ・・・・・・」

「おわりましたですわ、だんなさま!」

あくまで憶測だが、アレは胴体ありの成人ゆっくりゃが喰らっても一撃必殺モノじゃないか?

少なくとも、ゆっくりゃに後れを取るような種ではなさそうだ。

・・・・・名前さえ呼ばれなければ。

予想だにしなかった実力に感嘆する俺を誇らしげに見つめていたさくやだったがしばらくして我に帰った瞬間に悲鳴を上げた。

「いや゛あああああああああああああああああ!!おうぜうざまあああああああああああ!!」

叫びながらも急いで“おぜうさま”のもとに駆けつけるさくや。「しっかりしてねですわ!」などと必死に呼びかけるが、当然反応は無い。

幻想郷にあるフェニックスの尾じゃ焦げるだけだしなぁ・・・。

「う~ん・・・悲しみで溺死しそうなときに申し訳ないんだが・・・」

今度は子れいむを箱から解放し、子ゆっくりゃの傍らで泣き叫ぶさくやに再び命令した。

「さくや、れいむにそのゆっくりゃを食べさせてあげなさい」

「かしこまりましたですわ、だんなさま!」

どうでも良いことだが、この従者モードのときのさくやは妙に顔つきがキリッとしている。

まあ、それはそれでむかつくだけなんだが。

「さあ、おぜうさま!ゆっくりたべてねですわ!」

普通は「お召し上がりください」とかじゃなかろうかという突っ込みはゆっくり相手には無粋だろうな。

ボーっと様子を見ていると子れいむは子ゆっくりゃだったものを食べることを拒否している。

不思議なことに食うものと食われるもの関係でありながら、あの2匹の間には連帯感があったらしい。

しばらく抵抗を続ける子れいむに手を焼くさくや。見るに見かねた俺は更にこう命令してあげた。

「さくや、無理矢理にでも食わせろ」

「かしこまりましたですわ、だんなさま!」

さっきも言ったがゆっくりさくやは身体能力面では信じがたいほどに恵まれている。

「ゆぎぎぎぎぎぃ・・・やべでよ、おがーざぁん・・・!れいむおねーちゃんをたべたくないよ!」

「ゆっくりたべてねですわ!ゆっくりたべてねですわ!ゆっくりたべてねですわ!」

そんなさくやに力任せに食べ物を押し付けられて抵抗しきれるはずもなく、結局子れいむは姉の肉片で空腹を満たすことになった。

「む~しゃむ~しゃ、しあわせ~!」

さっきまで、死に物狂いで「おねえぢゃんをだべだぐないよおおおお!!」とか叫んでいたのに、今はにっこりとゆっくりスマイルを浮かべている。

そして、その傍らでさくやは満足げな笑みを浮かべていたが、従者モードが解除された瞬間にクワッ!っと目を見開き、サイドの三つ編みをれいむに叩きつけた。

「おぜうさまをたべるなんてわるいおぜうさまですわ!」

アレは武器なのか、とかいや食わせたのはお前だよ、とか従者モードのときの記憶はどうなってるんだろうとか・・・色々考えたが、どうせ俺に分かるわけがないので黙って様子を見守ることにした。

「ゆぎゃあああああああああ!!おがあざんがだべざぜだのにいいいい!!」と子れいむは涙ながらに抗議するが、残念ながら問答無用。

さくやはひたすら「わるいこ!わるいこ!わるいこ!・・・」と子れいむ罵りながら左右の三つ編みでビシバシとビンタを浴びせていた。

「ゆっ!ゆぐっ!ゆぎゃ!」と一定の間隔で響き渡る子れいむの悲鳴をBGMに俺はのんびりと布団を敷いて、寝床を整えていった。



と、まあ、こんな具合にひとしきり遊んだので、寝る前に最後の命令を下しておいた。

「さくや、子れいむと交尾しなさい」

「かりこまりましたですわ、だんなさま!」

その瞬間、さくやの瞳が真っ赤に染まった。その瞳は明かりを消した暗い部屋でも何処にいるかはっきりと分かるほど爛々と輝いており、正直かなり怖い。

「ゆっ!れいむいやだよ!?まだすっきりしたくないよ!」

生存本能というやつか、幼いゆっくりでも迂闊にすっきりすると子どもに体力を吸われて命を落とすことを知っている。

のだが・・・自分が本能に従って死を避けようとしたところで、もう一方が本能に従って生命を育もうとしているのでは何の意味もない。

しかも、その育もうとしている方が種族、体格双方の面で勝るゆっくりさくやとなってはもはやどうしようもない。

「はあ、はあ・・・おぜうさまぁ・・・真っ赤に輝いていて美しいですわぁ・・・」

俺の命令の直後から体を揺らして自らの気持ちを昂らせていたさくやは息を荒げげながら、ピロートークで子れいむに迫る。これはきもい。

しかも、こんな暗闇の中なのに子れいむを見失うことなく一直線に。真っ赤とか言ってたし、夜間でも光以外の何かを捕らえているのかもしれない。

「ゆ!やめてよね!・・・ゆぎゃ!?いやぁああああああ!!しゅっぎりぢだぐないいいいい!!!」

「はあ・・・はあ・・・その悲鳴も素晴らしいですわぁ・・・。まるでめいきとなだかいう゛ぁいおりんのしらべのようにけだかく、せんさいで・・・」

「いやあああああ!ゆう・・・ゆっゆっゆっゆっゆ・・・」

どうやら完全につかまってしまったらしい。

さくやの激しい腰使いと2匹の荒い息は布団の中に居てもはっきりと感じ取れるほどのものだ。

「その喘ぎ声もたまりませんわぁ・・・まるであめあがりのきりふかいもりのなかにひびきわたることりのさえずりのようにあいらしく、それでいていきいきとしていて・・・」

・・・さっきから聞こえてくるこの比喩表現がマジでキモい。

が、明日も早いのでここは我慢してとっとと寝ることにした。

それからもしばらくは「さあ、さくやのうでのなかでていそうのはなをちらしてくださいですわ」などなど、いっそうキモい比喩を聞かされる羽目になり、挙句の果てには、

ようやくまどろみ始めたところを「んんほおおおおおおおおおおおお!すっきりいいい!」だの「んほおおおおお!おぜうさまああああ!!」だのという耳障りな絶叫でたたき起こされる羽目になった。

最後にあんな命令出したのは失敗だったなぁ・・・。



翌朝、目を覚ますとそこには昨日の子れいむより更に小さいれいむが3匹と、そのれいむよりも更に若干小さいゆっくりさくやが3匹ほど居間でじゃれあっていた。

「「ゆ!おじさん、だあれ?」」「「ゆ!おじさんはだれですわ?」」

「だれですわ?」って何語だよ、などと内心突っ込みながらも昨日の2匹を探す。

すると1匹は頭に茎を生やして黒ずんだ姿になっていた。これは子れいむのほうだな。まだ子どもだったから仕方ない。

更にゆっくりさくやのほうを探して台所へ向かうと昨日の残りのご飯でおにぎりを作っていた。

「・・・さくやはゆっくりなのにおにぎりなんて作れるんだな?」

「おはようですわ、だんなさま!」

ああ、そういえば名前を呼ぶと従者モードになるんだったな。

しかし、今は特にこれといって命令したいこともないので適当にあしらう。

「気にしないでご飯を作っていなさい」

「かしこまりましたですわ、だんなさま!」

そういって再びおにぎり作りに取り掛かるさくや。どうやら口の中でご飯を器用の転がしておにぎりの形にしているらしい。

ヨダレまみれなので正直食べたいとは思わないが、ゆっくりに料理を作るという概念があることには素直に感心した。

さくやと並んで自分の朝食をこしらえると、ちょうど同じタイミングで作り終えたさくやと一緒に居間へ向かう。

いつも通りの女ッ気ひとつないわびしい朝食だが、隣でゆっくりが「むーしゃむーしゃ、しあわせ~!」だの「うっめ!めっさうめぇですわ!」だのと騒いでいるのを聞いているとそんなことはわりとどうでもよくなってきた。

久しぶりの賑やかなひと時だったが、さくやたちにご飯を持っていかれたせいで少し物足りない。

だから、面白半分にこんなことを命令してみた。

「さくや、子れいむと子さくやを1匹ずつ食べさせてくれ」

「かしこまりましたですわ、だんなさま!」

案の定というかなんと言うか、さくやは躊躇うことなく子どもを2匹差し出した。

しかし、今は特に頃好きにもなれないので、食べたことのない子さくやを一口だけかじってみる。

当然、子さくやは「ゆぎいいいいいい!いだいでずわああああ!!」と目ん玉をひん剥いて絶叫していたが、そんな事は気にせず咀嚼してみる。

「プリンまん!そういうのもあるのか!」

どうやら、さくや種の中身はプリンだったらしい。口の中にプリンの風味が広がっていく。

・・・これだ!この味だ!

その瞬間、スランプ脱出の糸口がつかめたような気がした。

せっかくのインスピレーションだ。忘れてしまわないうちに色々試しておきたい。

そう思った俺は急いで立ち上がると玄関まで駆けていった。

「ゆ!どこにいくんですわ?」

どうやらさっき一緒に朝食を作ったことで好感度が上がったのだろう。「出て行け」とは言わずに「何処に行くの?」と訊ねられた。

ゆっくりの好感度なんて上がっても嬉しくも何ともないが、そんな無粋なことを言うつもりはさらさらない。

「ちょっと仕事に行ってくるよ」

「ゆっくりいってらっしゃいですわ!」

なんとなく人間の女に相手にしてもらえずゆっくりに走った変態お兄さんにでもなったような気分になったので、店に向かう前に腹いせにこんな命令をしてみた。

「さくや、ぷりん!」

予想通り、さくやは「かしこまりました、だんなさま!」と口にするや否や目を瞑って自分の頭を俺に差し出してきた。

その額にすかさずデコピンを食らわしてやると、玄関にきちんと鍵をかけてから

「甘いもの買って帰ってやるから家でゆっくり待ってろよ!」

とさくやに言い残して甘味処へ向かった。




----あとがき、というか解説というか----
今回はあんまり書く人のいないゆっくりネタという路線で行ってみました。

この作品中でのゆっくりさくやは・・・
  • 口は悪いがですわ口調で話す
  • 子どもは“おうぜうさま”と呼ぶ
  • 無意味に奉仕精神が旺盛
  • おにぎりを作れる程度に器用
  • 何故か異常なほどに強い
  • 名前を呼ばれると従者モードに突入
  • 三つ編みは武器としても使える(鞭打)
  • 暗闇専用の特殊視覚を持つ
  • 特殊視覚使用時は目が赤くなる
  • 中身はプリン

無意味にハイスペックですが、これには一応理由みたいなものがあります。
その辺に関しては気が向いたらまたゆさくや作品を書くのでそのときにでも。

※子どもがれいむとゆっくりゃ
オリ設定の影響です。気が向いたら(ry

※「さくや、ぷりん」
ゆっくりゃの謎に自分なりの解釈をつけてみました。
地力で勝てなくても名前を呼ぶだけで制圧可能なら・・・!
ゆっくりゃのほうがご主人なんですけどね、本来。

※ほかのゆっくりよりなつきやすくね?
あれだ、Mなんだよ。奉仕精神旺盛ってオリ設定だし。
あっちのご奉仕もすぐにしてくれるぜ、きっと。

※虐待が足りない?
私の代わりに可愛がってあげてください。
そのときは全力で読みに行きます。

そんなわけで、最後まで見てくださった方、ありがとうございます!

by ゆっくりボールマン







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最終更新:2009年03月06日 00:33
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