ゆっくりいじめ系2933 まりさのドキドキ思考ゲーム

ゲームと銘打ってはいますが、それほどゲームらしいことをしているわけではないです。あらかじめ断っておき
ます。
ゆっくりの頭が良くなりますが、考えの根本は所詮ゆっくりです。
まりさの視点で話が進みますので、そういうのが苦手な方は読むのをやめた方がいいかもしれません。
まりさの考えることに、ストレスマッハになるかもしれません。
虐待分は、とっても少ないです。

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家に帰ってくると、なにやら騒がしい物が入り込んでいるようだった。僕の姿を確認するなり、

「ゆっくりしていってね!!!ここはまりさとれいむの(ry」
「あまあまをもってきたらとくべつに(ry」


~あらすじ~

とある青年の家に忍び込んだゆっくりれいむとまりさは、当然のごとく家主の怒りを買い、もれなく制裁を受け
た。制裁の手はいまだ続いているが、頭を強く打ったまりさは餡子が変成し、頭のよさが通常の3倍くらいにな
った。




まりさは考えていた。この状況は一体どういうことなのかを。

大きくて素敵なおうちを見つけたので、新しい棲家にしようと、れいむと決めた。四苦八苦しながらもどうにか
入り込み、おうち宣言をして自分たちの物としたはずだ。

だというのに、少しして図々しくも入り込んできた人間は、居なかったくせに自分の家だなどと言ってきた。
ことのいきさつを説明して、お引取り願おうとしたのだが、相手方は聞く耳を持たず、已む無く威嚇及び実力行
使をして出て行ってもらうはずが、全く歯が立たず、逆にこちら側に多大な被害をもたらした。

そして、体中余すところなく痛い、という今に至る。


まりさは考える。この状況をどうするのかを。

何故か偶然にも自分の頭は良くなったみたいなので、何とか活路を見つけ出せるはずだ。
さて、どうするか

今考えられる物としては、
  • 戦う  ・説得する  ・逃げる  ・媚びる

大丈夫、まりさはできる子。絶対に何とかなる。
まりさは自分に言い聞かせ、一つずつ検討していくことにした。

◇戦う

そうだ、頭の良くなった自分なら、上手く立ち回って相手を倒せるかも知れない。それにそもそもさっきは油断
していたからやられたのかも知れない。さっきの負けを分析して、対策を立てれば、或いは今度こそは・・・

まりさは回想する。

体を膨らませ威嚇をしてみたが、相手が怯む様子は無かった。止む無く、まりさのすぺしゃるあたっく(ただの
体当たり)を繰り出したのだが、何回かぶつけてみても、相手にダメージらしいダメージを与えられず、逆に硬
い拳で、何度も殴られた。
次にれいむが噛み付きをしたのだが、それでもやはり効果が無く、その代わりに、太くて長い腕と大きい手で掴
み上げられ、床に叩き付けられたり殴られたり、締め上げられたりされた。
その後も重くて頑丈な足でまりさたちは踏みつけられたり蹴り飛ばされたりした。

振り返ってみると、鍵となるのは、あの手足のようだ。れみりゃたちみたいな、それでいてれみりゃのそれを大
きく上回る強靭さを持つ、自在な動きが可能な手足を封じれば、まりさにも勝機があるかもしれない。では、ど
うやって封じるのか。

足の甲の上に圧し掛かれば、動くのを妨げられるか?それにはれいむの協力が不可欠だろう。脚は二本あるから
だ。しかし、れいむは今、とても動けるような状態じゃない。まりさよりも痛めつけられている。それに、仮に
足を封じれたとしても、まだ腕が、それも二本も、残っている。運良く足に乗れたとして、殴られ続けるだけだ
。そして、その腕に至っては、まりさには簡単には届かない高さにある。自由に動くことも出来るそれを捕らえ
るのは、ほとんど無理だ。

相手の強力な武器である手足を封じることは無理のようだ。それでは、どうすればいいのだ・・・。
武器・・・そうか!相手が武器を使ってくるのなら、こちらも武器を用いればよい。まりさの群れのみょんたち
は、棒状のものを咥えて武器としてれみりゃやふらんを追い払うのに使っていた。武器だ、何か無いか・・・

まりさは辺りを見回す。そして・・・

あった!にんげんの向こうに、箒がある。あれを使えば・・・
いや、待てよ。箒を使ってまりさが出来ることは、せいぜい口に咥えて振り回すだけだ。そんなんでは、にんげ
んの腕どころか脚の動きにも劣るだろう。れみりゃには有効だとしても、その何倍も大きいにんげんには通用し
ない。そもそも、箒のところに行く前に、その箒を叩き付けられるのが関の山だろう。

駄目だ、戦うのではこの状況を打破するのは到底不可能だ。
よく考えてみれば、ろくろくれみりゃに敵わないまりさが、れみりゃよりも強いにんげんに勝つことなど、冗談
にもほどがある。

困った。一番の策が機能しない。いやいや、まだ策は三つも残っている。次の手を考えよう。大丈夫、まりさは
出来る子。
まりさは自分に言い聞かす。

◇説得する

次に考えられるのは、話し合いによる解決である。しかし、先程は相手が聞く耳を持たず、上手く事を運ぶとは
いかなかった。また同じように話しかけてもそれは徒労に終わるだろう。この案は駄目か・・・いや、もしかし
て、まりさの言っていることが難しすぎたから、聞いてくれなかったのかもしれない。そうだ、きっとそうだ。
何しろ、相手は暴力を振りかざしてくる野蛮な輩だ。まりさの話すことを理解して貰うというのは可哀想だ。そ
うであるなら、もっと説明を加えて、話せばいい。

「おにーさん!」
「ん?何だ、今更命乞いか?」
「ちがうよ!どういうことかまりさがゆっくりせつめいするから、しっかりりかいしてね!」
「どういうもこういうも、理解することなど何も無いんだが」
「ゆぅ!そんなこといわないできいてね!そうすればわかるから!たとえばね、みちばたにおはなさんがはえて
いるとするね!そのおはなさんを、まりさがはじめてみつけて、『まりさのものだよ!』としたら、それはまり
さのものだよね!ここまでわかる?」
「お前は俺を馬鹿にしているのか?」
「ゆゆっ!そ、そんなことないよ!つづけるから、ゆっくりきいてね!このおうちも、まりさたちがあたらしい
おうちをさがしているときにみつけたの。そのときは、だれもいなかったの。それで、『まりさのものだよっ!
』っていったの。そうだったら、さっきのおはなさんといっしょで、このおうちもまりさのものだよね!そのあ
と、おにーさんがきたけど、もうまりさたちのものだったんだよ!だから、まちがっているのは、おにーさんの
ほうなの。わかった?だから、おわびとかいらなくていいから、ゆっくりでていってね!!!」

            • はぁーーーっ。
青年は、大きく溜息をついた。

「ゆう?」
「はぁ・・・。やっぱり餡子脳は餡子脳か。何を話すかと思えば、やっぱり馬鹿なことを考えていてやっぱり馬
鹿なこと言う」
「ゆうっ!?まりさはばかじゃないよ!ゆっくりあやまってね!それよりおにーさん!まりさのいうことゆっく
りりか「まりさ」・・・ゆ?」
「まりさはあのれいむと二つだけの番かい?」
「そうだよ!れいむはまりさのすてきなはにーだよ!じゃなくてまりさの」
「今日はそのおうちとやらを探して森から出てきたんだな?」
「ゆっ!そうだね!」
「それで、今までは森の中に住んでいたわけか」
「そーだよ!おにーさんよくわかるね!」
「あのさ、もし、きょうそのおうちとやらを見つけられなかったら、どうするつもりだったんだ?」
「ゆぅ?おうちはみつけられたよ!」
「だから、もしも、の話だ」
「もりのおうちにかえるにきまっているよ!そんなこともわからないの?」

ばかなの?しぬの?と続けようとしてまりさは思いとどまった。下手に相手の神経を逆撫でするのは良くない。

「森のおうちか。でも、そのおうちは本当にあるのか?」
「ゆ?どういうこと?ゆっくりせつめいしてね!」
「まりさとれいむはここに居るだろ?だったら、森のおうちには今誰も居ないよな。帰ったら誰か別の生き物か
ゆっくりが居るかもしれないじゃないか」
「ゆっ!だったらでていってもらうよ!」
「出て行ってもらうって言っても、そこはもう別の奴の棲家だぞ」
「そんなことないよ!まりさたちのおうちはまりさたちのおうちだよ!ひとのおうちをとるなんてゆっくりでき
ないよ!ぷんぷん!」

さっきから、このにんげんは何を言っているのだ。やっぱりまりさの言うことを理解できなかったのだろうか。

「でも、お前たちはここに居て、巣には何も無い。じゃあ、他の奴らにとっては空の巣じゃないのか?誰も居な
いってことは、誰のものでもないんだろ」
「ゆゆぅ、そうおもえるかもしれないけど、まりさたちはおでかけしているだけで、おうちをすてたわけじゃな
いよ!おうちは、まりさたちのものだよ!」
「ふーむ、おでかけね。俺もお出かけしていただけなんだけどな」

                  • え?

「ゆ?なにをいって「だからな、お前たちが巣からお出かけしているように、俺も今日外に出かけていて、それ
で自分の家に帰ってきただけだ」

            • お出かけしていた?まりさたちみたいに?帰ってきた?このおうちに?

「何度も言っているように、元々ここは俺の家で、外に出かけていただけ。そこにお前たちが勝手に入っ
た。勿論、俺はこの家を捨ててはいない」
「ゆぅ、おにーさんのおうち?」
「そうだ」
「ゆ、ゆぅ、で、でも、ここがおにーさんのおうちだというしょうこは・・・」
「そこの箪笥の上にある写真を見てみろ。俺が写っているだろう。写真っていうのはな、実際の世界をそっくり
そのまま移したものなんだが、知っているか。それと、お前にはわからないだろうけど、これはこの家の所有に
関する書類だ。ここが俺のものだという旨書かれている」

箪笥の上にあった絵、写真というのか。確かにおにーさんそのものが写っている。これはまりさたちが入ってき
たときからあった。あれ?ということは・・・

「ここは、おにーさんの、おうち、なの?」

恐る恐る尋ねてみる。

「初めっからそー言ってるよ」
「まりさたちまちがってるの?」
「そうだとも言っている」

      • ここはおにーさんのおうちだった?まりさたちが勝手に入ってきた?まちがっていたのはまりさたち?

そういえば、おにーさんはさいしょ、そんなことを言っていた。
ああ、そうか。頭のよくなった今ならわかる。
はじめから、まりさたちがわるいのだ・・・・・・・・・。

◇逃げる

おにーさんにはなしあいででていってもらうことはできなかった。でていくべきはまりさたちだった。
ここは、まりさとれいむのおうちになりはしなかった。それどころか、ひとのものだった。
そうだったら、どうするべきか。
こたえは、でている。

「れいむ!れいむ!」
「ゆ゙っ・・・ゆ゙っ・・・」

れいむはまだいきている!いっしょににげよう!おうちでゆっくりしよう!

「ゆーっ!れいむ!しっかりして!ここはだめだよ!ゆっくりできないからゆっくりしないでにげるよ!」
「ゆ゙っ、ま、までぃさ・・・」
「しっかりしてね!がんばってね!」
「からだが、うごかないよ・・・」
「いそいでね!いそいでよぉ!」

れいむに与えられたダメージは、簡単には動くことを許さなかった。
そんでも、れいむをまりさは引っ張って行こうとする。一心不乱に、出口を目指す。

「ゆぅぅ、ゆぅぅ、むれまでかえれば、なんとかなるよ!ゆっくりできるよ!」

もりだ。もりのむれまでかえれば、どうにかたすかるはず。だから、いそいでここからはなれなければーーー

「待てよ」

きゅうにおもさがなくなった。れいむがじぶんでうごいているのか?

勿論、そんな事は無かった。

「散々人の家を荒らしておいて、はいさようなら、とそうは問屋が卸すわけ無いだろ」

れいむはおにーさんにかかえあげられていた。
そうだ、にんげんのからだのつよさは、ゆっくりのとうていおよぶものではなかった。
にげることも、できない。

◇媚びる

すべてのさくはつきてしまった。もうだめか。・・・いや、さいごのさいごのて、もはや、れいむとのゆっくり
したひびをとりもどすことはあきらめて、こ(個)のほぞんだけをかんがえてこうどうすることならできる。

「おにーさん」
「まだ何かあるのか。こっちとしてはもう潰したいのだが」
「そのれいむはあげるから、まりさはたすけてね・・・」
「ば、ばでぃざぁ?」
「ごめんね、れいむ。まりさはれいむのぶんもしっかりゆっくりするからね」
「ぞ、ぞんな゙ぁ」
「断る」
「ゆ、ゆぅ?なんで、れいむはどうしてもいいんだよ?」
「勝手に入ってきたのは両方共だ。だから両方とも潰す」
「ゆう!まりさのぶんも、れいむにすればいいでしょ!」
「潰すのは一回しか出来ないんだが」

やっぱりだめなのか・・・。ここからでることはできなくて、じぶんのあんこをつぎにつなげることはかなわな
い・・・。こうなっては、

「じゃ、じゃあ!」

ほんとうに、せめてものこと。

「おにーさんのいうこと、なんでもきくよ!おうちにかってにはいろうとするゆっくりも、まりさがやっつける
よ!」
「別に要らないな」
「ゆうぅ、すっきりもしてあげるよ!ゆっくりできるおうたもうたってあげられるよ!」
「そんな上からな態度でで、本当に助かりたいのか?」
「ゆううっ!なんでもやるからぁ!なんでもやるからぁ!」
「・・・本当に何でもするのか?」
「ゆっ!やるよ!いうことなんでもやるよ!」

じ(自)のほぞん。ただ、それだけ。それだけでも、えられるなら。

「そうかそうか。・・・じゃあ・・・死ね」
「・・・・・・ゆ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



このまりさの物語は、ここで終を迎えた。
どんなに賢くなろうとも、知識を得ようとも、『慮』の概念を持たぬゆっくりには、「謝る」という選択肢を創
造することは出来なかった。


ーGAME OVERー


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タイトルが最後の一文のためだけにしか関係ない気がする。まあいいか。
長い割には虐待が少なく、ストレスを感じたかもしれません。すみません。
それにしても、まりさが考えている間待っていてあげるなんて紳士的なお兄さんだね!
まりさの思考のほか、いくつかの平叙文も地の文としてあるので読みにくかったかもしれません。すみません
◇の三つ目当たりからまりさの考えることが平仮名になっていますが、結局はまりさの頭がたいしたこと無かっ
たと気付いたことを表現したかったのでそうなっています。決して間違いじゃないよ!

ここまで、長々と読んでいただき、ありがとうございました。


今までに書いたもの

いないってば!
溝掃除に便利な水を高圧で発射するあれ

  • 小ネタ
スィマー
ssのこと
逆転の発想
どうしてこうなった
誰得

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最終更新:2011年07月28日 12:39
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