ゆっくりいじめ系2408 あまあまをちょうだいね

  • 現代設定
  • 殺されても当然なゲスとかレイパーなゆっくりがざまぁな目に逢います





「れいむのいもうとたち、しっかりついてきてね! これから『かり』にいくからね!
おかーしゃんからきいたよ! れいむたちはかわいいから、にんげんさんはあまあまくれるんだよ!」
「ゆっ! たくしゃんあみゃあみゃもらいにいこうにぇ!」
「あみゃあみゃ~! ゆっくち! ゆっくちー!」

雨上がりでキラキラと濡れて光っている芝生の横を、公園の敷地内に棲むゆっくりれいむの幼い姉妹が
そんな会話をしながら楽しそうに並んで跳ねて行く。
親子連れや姉妹連れで狩りと称する人間への物乞いにゆくのはその公園周辺では珍しくない。
公園を通った誰かが野良ゆっくりに餌を与えたのが始まりなのだろうが、
人間に食べ物をねだればくれるというのがいつの間にか周辺の野良ゆっくりの間に広がっていた。
一度、繁華街の方に住んでいる野良のまりさがやって来て

「うそだぜ、そんなことはないんだぜ にんげんさんはあまあまなんかくれないし、
そんなことしたらゆっくりできないめにあわされるのぜ」

と言って忠告した事があったのだが、公園のゆっくりたちは全く聞きいれなかった。
仲間のうちの誰が貰ったというのははっきりせず、具体的な本当に人間から餌を貰っているゆっくりが
いるのかどうかは定かではないが、『人間は自分達にあまあまをくれる』というのはゆっくりたちの
共通認識になってしまったため誰も彼もが公園に来る人間に食べ物を要求するようになっていた。

その子れいむたちのまだ口にした事の無い「あまあま」への期待に満ち溢れた笑顔を
ベンチの下で見つめている一匹の小さなゆっくりありすが見ていた。
体も髪の毛もカチューシャも薄汚れ、目には生気が無く大きさからすればまだ親ゆっくりか、
年上の姉妹と離れて行動するはずの無い赤ゆっくりサイズのありすだったが、周囲に親なり家族なりのいる様子は無い。
どうやらそのありすは孤児だった。
いかなる理由で孤児になっているのかは知る良しも無いが、想像は付くだろう。
赤ゆっくりが孤児になるのは親に先立たれたか、あるいは親に捨てられた時だ。
得てしてありす種は後者が多い。

その理由も大抵の場合、レイパーの子だからという物で定番付けられている。
発情しやすく生殖欲求の制御不能なレイパーありすによって無理やり生ませられた子というのは
親からの憎悪を受けやすいため簡単に見捨てられ、巣を追い出されるか殺される。
この赤ありすは殺されるのは免れ昨夜降った雨を公園のベンチの下でしのぐくらいの強運を持ち合わせていた。
ひ弱な赤ゆっくりの中では生き残るだけの力のある個体なのかもしれない。
だが、赤ありすは少しも幸運だとは思えて居なさそうな、ゆっくり式に言えばゆっくりできていない状態だった。
その赤ありすの虚ろな視線、胸の奥にはどのような思いが去来しているのだろうか?
生まれてくる前のゆっくりできると信じていた記憶かもしれない。
生まれてすぐに母親に憎まれ罵倒された事かもしれない。
巣、おうちを追い出された事かもしれない。
泣きながら母を求め縋った事かもしれない。
自分がゆっくりできない存在だと、愛も無い所から生まれてきた望まれない子だと知った事かもしれない。

そんな赤ありすの小さな口から弱弱しく呟くひとつふたつの言葉が漏れる。

「あみゃあみゃ……ゆっくち……」

さっき通り過ぎて行った子れいむ姉妹たちが言っていた言葉だった。
あまあまはゆっくり出来るものだ、赤ありすは本能のどこかに記憶していた。
赤ありすの体は空腹を訴える。 孤児となってからずっと、何一つ口にしていない。
母親には愛情もご飯も与えるのを拒否された。
生まれたばかりの赤ありすには何が食べるもので何がそうでないかなんてわからなかった。
試しに口に含んでみた草は苦くて全くゆっくりできず、飲み込む事も出来なかった。
飢えと寒さと寂しさと悲しさとが赤ありすの心も体も苛んでいた。

「にんげんしゃんは……あみゃあみゃをくれりゅの……?
ありちゅを……ときゃいはって、いっちぇくれりゅ……?」

赤ありすはブツブツと呟きながらベンチの下からのそのそと這い出した。


『おかーしゃんからきいたよ! れいむたちはかわいいから、にんげんさんはあまあまくれるんだよ!』

人間さんは、れいむたちを可愛いと思ってくれる。
そして、あまあまをくれる。 赤れいむは、確かにそう聞いた。
だったら、自分にもあまあまをくれるんでは無いだろうか。
赤ありすは実に都合よくそう思考した。 別に根拠なんか無い。
ただ、れいむにあまあまをくれるなんなら、『とかいは』な自分にもくれるはずだ。
ゆっくり特有のただただ自分にだけ都合のいい方向にだけ物事を考える習性で、赤ありすはそう思った。
それは、孤独で親からも嫌われた赤ありすが誰でもいいから自分を愛し庇護してくれる存在を、
手の差し伸べてくれる優しい誰かを心に描きたかった、縋りたかったのかもしれない。

赤ありすはベンチの下の陰から太陽の当たる地面へとゆっくりと這い進み、頭上を見上げた。
昨日は冷たい雨を地面に打ち付けていた空は青く明るく、暖かい日差しが降り注いでいた。
そして、一人の背の高い人間の姿がこちらへと歩いてくるのを見た。
リクルートスーツに身を包んだ出勤途中の男性のようだった。
赤ありすは近づいてくるその人間が目前に迫ったとき、弱弱しくも力を振り絞って声を掛けた。

「にんげんしゃん…! ときゃいはなありちゅにあみゃあみゃをくだしゃい!」

しかし、人間は赤ありす向かって革靴のつま先を蹴り出し、顔面に大きな衝撃をくらった赤ありすは
吹き飛ばされて数メートル先の芝生の上へと転がされた。

「ゆびゅ…!? ゆ…う゛……ゆっ……!」

赤ありすは唐突に受けたこの暴力的な仕打ちにわけも判らずに目を白黒させながら呻いた。
蹴りによって体が破れなかったのと、着地先が柔らかい芝生だったのは幸運としか言いようが無い。
しかし、赤ありすの全身を襲った打撲の痛みは赤ありすから泣き叫ぶ事さえできない苦痛と、
体へのダメージを与えていた。
男性はそのまま赤ありすに一瞥もくれずに歩き去り、後には両目から涙を流しながら痙攣する赤ありすだけが残された。


「ゆっぐ… ゆっぐぅ……!」

数時間の後、ようやく言葉を発する事が出来るほどに回復し始めた赤ありすは初めて鳴き声をもらし始めた。
痙攣にあわせて嗚咽を漏らす赤ありすの体は、未だに身動きがとれずに居る。
もしかしたら皮こそ破れるのを免れただけで、蹴られた時に中身のカスタードを修復不能なほど損傷してしまったのかもしれない。
赤ありすの体は未だに襲い来る猛烈な激痛だけでなく、様々な悲しみに打ちのめされていた。

人間さんはあまあまをくれなかった。
それどころか、優しくも無かった。
赤ありすは、特に悪い事をした覚えなんかなかった。 ただ生まれてきただけだ。
とかいはなゆっくりになって、ゆっくりする事を期待して母親から生まれてきただけなのに、
母親も、人間も、他のゆっくりも誰一人何一つ赤ありすに優しくしてくれなかった。
自分を憎み、おうちから追い出し、痛めつけ、そして…『あまあまをくれる』と言って騙した。
そうだ、あのれいむたちが騙したのだ、と赤ありすは思った。
全く勝手な思い込みだったが、赤ありすにはそれが真実だった。
自分はゆっくりしたかっただけだった。 ゆっくりさせて欲しかっただけだった。
ゆっくりが欲しかっただけだ。 なのに誰も、赤ありすにゆっくりをくれなかった。
くれると期待を抱かせて、そして、こんなにもゆっくりできない目に合わせた。

そう、全部あのれいむたちが嘘をついて騙したのだ。

「うしょつき…ゆああああ! うしょつきいいいいい!!
こんにゃのじぇんじぇん…! ときゃいはじゃにゃいいいいい!!
うしょつき…! うしょつき…! ゆああああああああん!!
どうちて、どおちぢぇええええええええ!? どおちで…ありちゅは……!!」


どんなに泣き叫んでも、張り裂けそうな孤独の苦しみと体の痛みは消える事も拭う事も出来なかった。










蛇足


一方その頃の子れいむ姉妹は。

「ゆあああああああああん!! れいむのいもうとがああああああ!!」
「おねーじゃんのうしょづきぃぃぃぃ!!」
「ゆううううううううううう!!」

姉妹のうち一番小さいれいむは、人間に潰されて餡子を地面や姉妹達の顔に張り付かせており
さらに一番上の姉れいむを除いた残りの妹れいむ全部が足を人間によってライターで炙られて
跳ねる事が出来ないほどの大やけどを負わされていた。
発端が何だったのか判らないが、ゆっくりの噂など所詮噂でしかない。
不運な事にこのれいむ姉妹が遭遇した人間は確かに子れいむたちにあまあまをくれた。
しかし、彼のくれる「あまあま」というのは、家族の誰かを殺してその餡子を食べろという事だった。
人間が野良のゆっくりに施しをくれるなんて都合のよい話などあるはずも無いのだ。
問答無用で踏み潰されないだけ、まだ幸運だったのだろう。
こうして高い授業料と姉妹の餡子というあまあまを引き換えに、子れいむ姉妹は人間という生き物を学んだのだった。

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最終更新:2009年04月03日 03:23
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