ゆっくりいじめ系188 ゆっくりと赤ちゃん

「おにーさんの赤ちゃん美味しかったよ! また食べさせてね!」

 ……は?

 朝けだるい目を擦りながら体を起こすと、目の前に突如いたゆっくりから訳のわからな
いことを言われた。

 いやそもそも飼った覚えのないゆっくりがいるのは置いておいて。

「オギャーッ! オギャーッ!」

 その出っ張った腹の中にいるのはなんだ。

「……なんなんだお前?」
「ゆっ? れいむはれいむだよ! おにーさん赤ちゃんありがとう!」

 ……。

「俺に子供なんていないんだが」
「ゆゆっ? でも赤ちゃんはいたよ? 美味しかったよ」

 居たって言われてもなぁ……。
 取りあえずゆっくりの口の中に手を突っ込んで大きく上に持ち上げた。

「あげぇあがっ!?」

 えーと……。

「お、おにいじざんんんんんっ、ぐるじいよおおおっ!!」

 んー……。
 よく見えないので、さらに口を大きく開かせる。

「へぶう゛ぁっ!?」

 口の角度が90度になったような気もするが、気にしないでおこう。

「オギャーッ! オギャーッ!」

 おー……本当に赤ん坊がいるじゃないか……っていうかあんこが半分ぐらいになってる
のは気のせいか? 消化出来ないもの飲み込んだから減ったんじゃないのか?

「オギャーッ! オギャーッ!」

 赤ん坊はあんこの部屋で元気よく泣いている。
 うーん……このバカどこから持ってきたんだろうか。

「あがぐげぇおごげがぼっ!!」

 声にならないのに何かを喚いている饅頭。そもそも肺もないくせにどこから息出してい
るんだ?
 喋ろうとして舌がベロベロ動くのが鬱陶しいので、空いていた手で思いっきり引っ張っ
てやった。

「げひっ!?」

 あー静かになったなった。

「オギャーッ! オギャーッ!」

 うーん泣き止まないな……。
 俺は口から手を離す。開いた口は開きすぎて戻らなくなっていたが、それは後に置いて
おこう。

「あぐ……がっ……」

 ぷるぷるとゆっくりの体が震えている。それをさらに揺らしてみた。
 ほーれ、落ち着いて落ち着いて。

「オギャーッ! オギャーっ……」

 お、ちょっとマシになったか。
 しばらくしていると、落ち着いてきたのか、ゆっくりの中から寝息が聞こえてきた。
 あー焦った。これでおむつとかお腹が減っただったら俺にはどうしようもないからなぁ。

「ゆ、ゆくっ……」

 ん?
 聞こえた声にゆっくりを見ると、口がどうにか元通りになっていた。まだ完全に治って
はいないのか、声はかなり擦れている。というか治るんだ、すげぇな。

「おに……なに……」

 何するのって、そりゃ赤ちゃんの顔見てたんだよ。

「お前、この子どこから連れてきたんだよ」
「れいっ……おぼ……」

 ち、使えないゆっくりブレインめ。
 やっぱり警察に行くしかないなぁ、面倒なんだが。

「……ううっ……ぐずっ」

 ん? ちょっとぐずりそうか?
 よいしょっと。

「ぴぎゃがっ!?」

 あ、開きすぎたな。
 口の角度は130度ぐらいになっている。さすがにもう戻らないだろう。

「……ぅぅ……」

 ああよかった、収まった。
 これはもう俺の手には負えないな、早く連れて行かないと。
 もはや赤ちゃんのかごになったゆっくりを、俺は持ち上げようと……。

 ……。

 重いよっ!

 ゆっくりの体を大きくつねった。

「ひぃッ!」

 口の中で空気の鳴る音がするも、気にしないで俺は運送方法を考えることにした。
 もちろん取り出してそのまま警察に行くのもいいんだが……それだと俺が盗んだように
も取れるだろうし。どうせなら「こんなゆっくりがいたんで連れてきました」的な方向で
いきたい。

 うーん……どうしようかなぁ……。

 ……おっ。

 俺の目に、部屋の隅に置いておいたパーツが目に入った。
 そういえば暇つぶしにこんなの買ってたな。

 ……よし、こうしよう。

 俺はどうにかゆっくりを持ち上げると、そのままパーツの上に乗せた。

「ひぅっ!?」

 また空気が鳴るも、今度は特に痛くない筈だ。

「お前ちょっと歩いてみろ」

 そう声を掛けると、しばらくしてゆっくりは静かに前へと移動した。飛び跳ねず、地面
より平行に移動している。理屈はしらないが、これでゆっくりは思い描けばその通りに動
ける筈だ。

 取り付けたパーツは、ゆっくりカー用のパーツだった。
 ゆっくり乳母車の完成である。

「俺の言うとおりに動け、変な所に行こうとしたらもっと酷い目に遭わせるからな」
「……っ」

 俺の言う事に答えるかのようにその場を小刻みに動くれいむ。

 ……まぁ、どうせ。
 警察行ったら処分されるだろうけどな。

 飲み込んだ心の声は2度と思い出さず、俺はれいむを連れて、家を後にした。




 後に、これがきっかけで自動で動くゆっくり乳母車の研究がどこかで進められたらしい
けれど。

 どうしても自由気ままに動くため、そのまま頓挫したらしい。

 そのために何匹のゆっくりが破棄されたのかは、知られていない。




 End





 スレで話題になっていたのでやってみた。
 しかし即興だと駄目だね、ごめん。

 それにしても口を130度ぐらいに無理矢理開かれているゆっくりって可愛くない? 目
を見開いて、ぷるぷる震えてて。



by 762

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2008年09月14日 05:40
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。