『真冬のゆっくり対策 最終話』
「さぁて、まずは分別しないとね」
村に帰った彼女は昨夜食事会が開かれていた施設の地下に向かった。許可は取ってある。箱を貸してくれた村の虐待鬼意山から
さらに2つ箱を借りてきた。
「これはこの箱…これはここに…」
彼女は回収した100匹ほどのゆっくりを赤ゆっくり、子ゆっくり、大きめのゆっくり、大きいゆっくりの4つのグループに分けていた。
「ゆうう……」
「ゆっくり…しようね…おねえさん…」
ゆっくりはもう抵抗はしなかった。罵声も上げていなかった。頼みの綱であったドスが簡単に人間に敗れ希望を失ってしまったのだ。
「潰れちゃってるのがいるわね……赤ん坊は10匹ね」
箱に詰めていたため十数匹ほどが潰れていた。彼女は赤ゆっくりを箱から取り出すとボウルに入れ水道に向かった。
「ゆっきゅりちようね」
「ゆっきゅちちていっちぇね!」
「おねえちゃんはゆっきゅりできるひちょ?」
他のゆっくりと違いまだ元気であった。
「「「ちべちゃあい」」」
キャッキャと騒ぐ赤ゆっくり。彼女は赤ゆっくりを水で洗っていた。
「「しゃっぱりー」」
「「しゅっきりー」」
赤ゆっくりは綺麗になった。赤ゆっくりは彼女をゆっくりできる人だと思い幸せそうな顔をしていた。
「おちびちゃん…ゆっくりしてるね」
そんな姿を見て他のゆっくりの顔が明るくなっていった。もしかしたら自分達もゆっくりできるのではないかと淡い希望を抱いた。
「きりぇいきりぇいになっちゃね!」
「まりしゃきゃわいいでしょ」
嬉しそうに彼女に懐く。彼女はにっこりと微笑みながら言う。
「じゃあおやつね」
「「やっちゃにぇ!!」」
「「あみゃあみゃしゃん!」」
「「ゆっくちゆっくち!」」
嬉しそうにはしゃぎだす赤ゆっくり。彼女は皿と串を持ってきた。
「「おねえしゃんおやちゅ!おやちゅ!」」
「はいはい。そう急がなくてもおやつは逃げてないわよ」
彼女は1匹の赤ゆっくりを掴んだ。彼女の右手には串が握られている。
「あみゃあみゃしゃ〜ん…」
赤ゆっくりは口を開けた。
「何で口を開けているの?」
「ゆ?」
彼女は串を赤ゆっくりの右目に刺しそのまま貫通させた。
「「「ゆ!!!!!!」」」
他の赤ゆっくりは一瞬固まってしまった。
「…ゆぎゃあああ!!!!いちゃいよおおおお!!!!」
右目を刺された赤ゆっくりは悲鳴を上げた。その悲鳴に共鳴するかのように他の赤ゆっくりやゆっくりも騒ぎ出した。
「「「きょ…きょわいよおおおお!!!!」」」
「「「どぼじでぞんなごどずるのおおお!!!!」」」
彼女は笑って言う。
「誰がおやつをあげるだ何て言ったの?"おやつね"とは言ったけど。おやつは貴方達よ」
続けてもう1匹を掴み同じように右目を刺し貫通させた。
「「いぢゃいよおおおおお!!!!!にゃんぢぇええええ!!!!」」
他の赤ゆっくりは逃げ出そうとしたがボウルを登ることができない。
「「だじぢぇえええ!!!!きょきょきゃらだじでえええ!!!」」
「「おきゃあじゃんどぼじでだじげでぐれないのおおおお!!!」」
彼女は黙って更に赤ゆっくりを串に刺した。1つの串に3匹を刺すと皿に乗せ新しい串を取り出した。
「おねえさん!!!!やべであげでえええ!!!!」
「どぼじでぞんなごどずるのおおおお!!!!ゆっぐりじようよおおお!!!!」
「ごべんねええ!!!おちびじゃんだずげであげられなぐでごべんねえええ!!!」
箱の中からゆっくりが叫ぶが彼女は相手にしない。残りの7匹も串刺しにされた。
「3本だけね…これじゃ足りないわ」
彼女は外へ出かけ数分後オレンジジュースを持って戻ってきた。
「…あら?串が1本無いわ」
3匹が刺さっている串は3本とも皿の上にあったが1匹だけ刺しておいた串が皿からなくなっていた。
「ゆんちょ…ゆんちょ…」
微かに声が聞こえる。見れば赤ゆっくりが串を貫通させられながらも逃げていたのだ。
「ばばあ!!!ばーか!ばーか!あかちゃんはもうにげちゃったよ!!」
親であろうゆっくりが注意を引こうと必死に罵声を上げるが彼女は耳を傾けず串を拾い上げた。
「はなちてね!!!はなちぇえええ!!!!」
「心配することはないわ。後でちゃんと焼いてあげるから自分からコンロに行かなくてもいいのよ」
「ゆええぇえぇえん!!!!!ゆっくちちたいよおおおお!!!」
彼女は皿の上にあった串を含め4本の串をタッパーに入れると冷蔵庫にしまった。
「さて…団子を作るわよ」
彼女は箱から大きいありすを取り出した。
「な…なにするのよ!!!ありすをはなしなさい!このいなかもの!!」
「ねえありす。すっきりしたくない?」
「そ…そんなことしたくないわ!!!ありすはれいぱーじゃないのよ!とかいはなれでぃーよ!」
「はいはい」
彼女はありすをマッサージしたり揺すったりした。
「ゆうう"う"う"う"う"う"う"う"う"う"う"うう"う"う"うう"う"う」
「我慢しなくてもいいのよ。誰とすっきりしたい?まりさ?れいむ?ちぇんかしら?」
更にマッサージを続ける。
「おおおんんっほおおおおおおおっ!!!!」
ありすは堕ちた。
「さぁて…誰とすっきりしたい?」
「あ…ありずううはあああ…ま…ままままりさと…すっぎりいしたいわああ!!」
「どうぞ。思う存分やっちゃいなさい」
彼女は箱からまりさを放り投げた。
「ままままままままりさあああああああ!!!!!」
「あ…ありす!!!やめるんだぜ!!!もとにもどるんだぜえ!!!!」
「ゆっゆっゆ!まりさあああ!!さいこうよよよぉ!!」
「ゆぎいいいいい!!!!やべでえええ!!はなじでえええ!!!」
まりさはありすに組み伏せられレイプされた。
「いいわああぁ!!!もっど…もっとはげしくしましょうよぉぉ!!!!」
「やめでええええ!!!!ゆっぐりざぜでよおおおお!!!!」
「んほおおおおおおおおおおおお!!!…すっきりー♪」
「ず…ぎ…りい…」
まりさのあたまから茎が生えてきた。餡子を吸われまりさはどんどん黒くなっていく。
「そう簡単に死なないでね」
彼女は注射器にオレンジジュースを入れまりさに注射した。
「いじゃいい!!!!」
まりさの体はみるみる回復していった。
「ほら、ありす。第二ラウンドよ」
「まっ、まりさささあああああ!!!まだまだいぐよおおおんん」
「ゆぎゃあああああ!!!!!」
レイプは続く。
「すっきりー♪」
「ずっぎりいいいい……」
オレンジジュース注射
「すっきりー♪」
「……ぎりいい…」
オレンジジュース注射
「ゆゆっゆゆゆゆゆっゆゆゆゆ…やめでよお"お"お"お"おお!!!! じんじゃうよお"お"おおお!!!!」
「ゆううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…すっきりー……」
数回繰り返した結果まりさより先にありすが死んでしまった。
「ゆあああああああ……あがじゃんがごんなに…」
まりさの顔が見えないくらい茎が茂っていた。赤ゆっくりはざっと30匹は実ってるだろう。
「ゆ……」
赤ゆっくりがふるふる震えだした。オレンジジュースを注入し続けたため赤ゆっくりの成長も早い。もうじき生まれそうだ。
「ゆっくちうまりぇるよ!」
「ゆっくち!」
「みゃみゃあ♪」
まずは5匹の赤ゆっくりが生まれた。
「「「「「ゆっくちちていっちぇね!」」」」」
「ゆっくりしていってね!」
レイプされて生まれた子とはいえ自分の子供。まりさは嬉しそうな顔をしていた。
「はいはい。おやつね」
彼女はボウルを持ってまりさに近づいた。
「だ…だめだよ!まりさのあかちゃんはだれにもわたさないよ!!!」
「やれるもんならやってみなさい」
彼女はさっさと赤ゆっくりを回収してしまった。
「ゆう……」
大量に茎を生やされ動きが重いまりさは成す術が無かった。
「あかちゃあん…かえじでよお…」
「また生まれるわよ」
「ゆ?」
「ゆっくちい」
「ゆっくちおちりゅよ」
「ゆうう」
次も5匹生まれた。
「ゆっくりしてってね!」
「「「「「ゆっくち…」」」」」
赤ゆっくりが挨拶を終える前に彼女は回収してしまった。
「どぼじでえええ…」
結局まりさは1匹も赤ちゃんを救えなかった。
「さて、おやつにしちゃいましょう」
彼女はボウルに入れた赤ゆっくりを洗うと先程と同じように3匹ずつ串を右目に刺し貫通させていった。
「いちゃいよおおおお!!!!」
「おきゃあしゃんたすぎぇでえええ!!!!」
「どぼじでええ!!!!ゆっぐぢいいいい!!!!」
「にゃんでおきゃあしゃんはたしゅげでくれにゃいのおおおお!!!」
「ゆっくちできにゃいおきゃあしゃんなんかちんじゃえ!!」
「いくぢほうきだにぇ!さいちぇいにゃおやだにぇ!!」
「ぢがうよおおおお!!!!だずげだいんだよおおお!!!!!うごげないんだよおおお!!!!」
赤ゆっくりたちは親に恨み言を吐きながら串刺しにされていった。まりさは体力的にも精神的にも尽き果て死んでいった。
「まだまだ足りないわね」
彼女は箱から別のありすを取り出し同じように発情させた。
「ありすはだれとすっきりしたい?」
「ああああああああ…ありすはああ!!!!れ…でいぶどおおおお!!!!」
「はいどうぞ」
「いやああああ!!!!!ごっぢごないでええええ!!!!!!」
「づんでれなでいぶもがわいいわよおおおおおお!!!!」
「ゆっぐりできなあいいいいい!!!!!!だずげでええええ!!!!!」
「つかまえたわ♪とかいはなてくにっぐでめろめろにじであげるわああああ!!!!!!!!!」
こうして相当数の赤ゆっくりが生まされ串に刺されていった。
「残りカスは外に出しておきましょう。乾燥した餡子は良い肥料になるらしいわね」
ありすだったもの、まりさだったもの、れいむだったもの……部屋に散らばった餡子やカスタードは空になった箱に集められ外に放置された。
「いやあ…今日は大猟でしたよ」
今夜も食事会が開かれている。いつもより盛大だ。一番害が大きいであろうドスの群を退治したのだから。
「みなさーん。甘いものはいかがですか?」
出されたのは串団子だ。ただの串団子ではない、赤ゆっくりで作った串団子だ。
「おお、赤ゆっくりは美味いんだよな」
「こちらは焼いてあります。こっちは揚げてます。お好きなのをどうぞ」
赤ゆっくり団子はどこへ行っても人気お菓子だ。味が良いだけではない。
「お!こいつまだ微かに息があるぞ」
「この感触が堪らん」
意外にゆっくりというのはしぶとい生き物で焼かれても揚げられてもかろうじて生きている場合がある。
「…"…"…"…!!!!」
「ゆ"!」
「た……びぇ…にゃ……」
「ぼ……ど……ゆ…」
団子は人気であっという間に無くなってしまった。
「もっとないのか?」
「ありますよ。今追加の作ってますから」
虐待お兄ちゃんは彼女と話していた。
「なるほどね、使うってこういうことね」
「大きいゆっくりはあんまり美味しくないわ」
「よくこんなに赤ゆっくりを集めたな」
「元々はそんなにいなかったわ。無理矢理作らせたのよ」
「ふうん」
「まだ大きいのが残ってるから明日も出せるわ。ちょっと大変なんだけど」
「へえ…」
「………」
「……」
「俺そろそろ帰るわ」
「え、もう?」
「俺明日仕事あるんだ。だから帰るよ。この時間に帰らないと間に合わない」
「もうちょっとここでゆっくりしててもいいのに」
「そうしたいけどね。まあ楽しかったぜ」
「私もよ。清々したわ」
「あんたはどうするんだ?」
「私はもうちょっとここにいるわ」
「そうか」
「また何か起こったらここにきて下さい」
「そうするよ。妹さんによろしく」
「ええ」
「じゃあ帰るわ。さようなら」
「さようなら」
彼女は彼を見送った。
「ただいまあ」
深夜彼は帰宅しそのまま寝ようと寝室へ入ったがすぐに部屋を出た。
「まさか…いないよね。俺の家に」
彼はそう呟きながら床下を調べた。
「いるわけないか」
彼の家は頑丈にできているためガラスを割られたり隙間から侵入されることはない。戸締りさえしておけばゆっくりが入ることは不可能だ。
「あとは倉庫かな」
外に出て倉庫を開けた。
「…嘘!!!」
「「「「ゆ!!!!」」」」
倉庫の中に家族であろうゆっくりが4匹いた。
「おじさん!ここはまりさのゆっくりぷれいすだよ!!」
「ゆっくりできないじじいはさっさとでていってね!!」
「でていっちぇね!」
「あみゃあみゃしゃんよこしぇえええ」
「まったく…ゆっくりってのはどこいってもゆっくりなんだな」
彼は4匹を捕まえると家に入り虐待部屋に放り込んだ。
「近いうちに遊んでやるよ。俺は寝る」
部屋に鍵をかけ彼は寝室へ向かった。
数ヶ月が過ぎ春が訪れた
「ゆっくりしていってね!」
「ゆっくりしていってね!」
ゆっくり達が外に飛び出した。数ヶ月ぶりの外は気持ちが良かった。
「ちょうちょさ〜ん…まってえー」
「むーしゃむーしゃ…このくささんおいしいよ!」
久々に体を動かす。大人も子供も嬉しそうだ。
「ごはんだよ!!!」
「むしさんをつかまえたよ!」
「このおはなはおいしそうだよ。むーしゃむーしゃ」
「「「「「しあわせぇ♪」」」」」
冬篭りを終えて数日は巣の周りで餌を調達する。体力が完全ではないためそう遠くまでは動けないからだ。
「ままま…まりざああ…」
「れれ…れいむううう…」
数日するとほとんどのゆっくりが交尾をする。冬の間は交尾ができず性欲が溜まっているためだ。
「「すっきりー!!!!」」
胎生型にんっしんをするゆっくりや植物型にんっしんをするゆっくり。
「ゆっくりしたあかちゃんだよお…」
「ゆっくりそだってね!」
妊娠をするとより多くの餌を食べなければ赤ちゃんは満足に育たない。体力が完全に回復したこともあって遠出をし餌を探す。
「あかちゃんのためにおいしいごはんをもってくるよ!」
一部のゆっくりは子供のためパートナーのため赤ん坊のためいつもより美味しい餌を探していく。
「あのおやさいさんはおいしかったよ!あかちゃんのためにおやさいさんをとりにいくよ!」
野菜やお菓子などの味を一度でも覚えてしまうとこうした場合人里へ向かい人間の食糧を盗みに行くケースが多い。
「ゆゆ〜ん…だれもいないね!いまのうちにおやさいさんを…」
ゆっくりの対策を施したあの村にもゆっくりが現れた。あれだけ駆除してもゆっくりはいる。
「はたけさんにいくよ!」
「そろーり…そろーり…」
去年と同じように畑へ向かうゆっくり。しかし今年は何かが違う。
「ゆ?はたけさんがきえちゃったよ!!!?」
「はたけさんどこなのお??」
遠くからなら畑が見えていたがいざ畑に向かうと視界から消えてしまった。レンガで作った壁で畑が見えないのだ。
「どぼじでええええ!!!!!」
「このあかいかべさんがあやしいよ!」
壁の向こうに畑があると見破るゆっくりもいる。
「ゆあああああああ!!!!おちるうううう!!!」
勢いよく走り堀に落ちてゆくゆっくり。堀は川から水を引いているため落ちたゆっくりは流されていった。
「ゆ!ゆ!ゆ!ゆうううううう!!!」
「まりさはかわをわたれるんだよ!」
大き目のゆっくりは助走をつけて思いっきりジャンプをし堀を越えた。まりさ種は帽子で堀を渡った。真似をして落ちていくゆっくりも多数いる。
「かべさん!なかにいれてね!」
「このかべさんゆっくりできないよ!!」
「ゆっくりできないかべさんなんかこうしてやる!」
壁に体当たりをするがレンガでできた壁を壊せるわけが無い。
「どぼじでええごわれでぐれないのおおおお!!!!!」
「ながにいれでよおおおおお!!!!!」
ここで諦めて帰っていくゆっくりもいる。
「ゆぎゃあああ!!!!!」
「わすれでだよおおおお!!!!」
帰るときに先程越えた堀の存在を忘れ堀に落ちていくゆっくり。
「ゆ!こんなところにあながあいてるよ!」
壁に小さいゆっくりが1匹なら入れそうな隙間が空いていることが時たまあった。無論罠である。
「そろーりそろーり…」
「やったよ!はたけについたよ!…ゆああああああ!!!!」
目の前に広がる畑につい嬉しくなって走り出した途端落とし穴に嵌っていくゆっくり。
「いだあああああいいい!!!!……ゆぎゃああああ!!!!あんごがもれでるよおおおお!!!」
隙間を歩いていると顔の辺りを斬られた。前方に糸鋸が備え付けられていた。
「ゆゆ!こんなところに美味しそうな実があるよ」
「これをあかちゃんにあげるよ!ゆふふ…あかちゃんまっててねえ!」
村のいくつかの場所に美味しそうな実をつけた鉢が置いてあった。
「むーしゃむーしゃ…しあわせぇ♪」
「あまあまぁ♪」
その場で嬉しそうに食べるゆっくり。
「これおいしいよ!あかちゃん、ゆっくりそだってねえ♪」
「むーちゃむーちゃ…ちあわせぇ♪」
巣の中で食べるゆっくり。
「…ゆびぇええええ!!!!ぐるじいいいよおおお!!!!」
「ゆぎいいいいいい!!!!!」
「ぎゅええええええ!!!!!おええ"え"え"え"え!!!」
「ぎゅるちいいいいいい!!!!たちゅげでえええ!!!!」
鉢に植えられていたのはドクウヅキだった。美味しそうな外見に騙されて死んでいくゆっくりが多かった。
この村が冬に対策した効果は充分にあった。だが賢いゆっくりはいる。
「あれ?何でこいつら堀を渡れたんだ?」
ある男が堀の先にいるゆっくり達を見て呟いた。まりさ種はいるが1匹だけで残りは皆違う種だった。ジャンプして飛び越えられる程
大きくはない。
「あ、そうか。これか」
彼が見つけたのは木の板だった。多分このゆっくり達が木の板を運び堀の上に敷いて橋にしたのだろう。
「邪魔だ」
彼は板を堀に落とした。
「ああああ!!!!はしがああああ!!!!」
「おじさん!!!!どぼじでごんなごどするのおおおお!!!!」
「はしがないどがえれないよおおおおお!!!!」
「そんなに橋がほしかったら取って来い」
彼はゆっくり達を堀に落としていった。地上に上がれるはずも無く板ごとみな流されていった。
「あれ?何でコイツ俺の畑にいるんだよ!!!??」
「ゆ!!」
またある男は朝起きてみると小さなゆっくりが畑にいるのを発見した。
「ゆっくりしないでにげるよ!おじさんはそこでゆっくりしててね!!」
ゆっくりは逃げ出したが壁を前に困っていた。飛び跳ねたが壁を飛び越えられない。
「どぼじでええええ!!!!」
「はあ??どうなってるんだ??」
彼は壁の外に目をやった。
「「ゆ!」」
外には2匹のゆっくりがいた。大き目のゆっくりが2匹いた。
「はっは〜ん。考えたね」
大きなゆっくりの上にもう1匹の大きなゆっくりが乗っかりその上にこの小さなゆっくりが乗っかって壁を越えたのだろう。
中々の連係プレイだ。多分家族なんだろう。
「おい、この壁の外に出られたら殺さないでやるよ」
「なんでえええ!!!!なんでえとどがないのおおお!!!!」
「おちびちゃん!!ゆっくりしないでこっちにきてえええ!!」
必死に飛び跳ねるが全く届かない。
「時間切れ。サヨウナラ」
彼は小さなゆっくりを踏み潰し壁の外にいた2匹のゆっくりを畑に運び鍬で滅茶苦茶に潰した。
「戻れなきゃ意味無いじゃん」
彼の呟く通り少しばかり賢しいゆっくりは堀を越えたり壁を越えたりできたが帰りのことを全く考えていなかった。
「今はいいよ…」
今はこうしたレベルで済んでいる。しかしそのうちまた対策をする必要があるだろう。例えばうーぱっくというゆっくりの仲間が
空からやってきたら……。ドクウヅキだってそのうちバレる。また違う毒草や実を設置しなければならないだろう。
「めんどくさいねえ…」
男はそう呟くと畑を耕し始めた
おわり
最終更新:2022年01月31日 03:13