ゆっくりいじめ系2249 真冬のゆっくり対策 8

『真冬のゆっくり対策 8』



「やっと着いたわ。こいつら重過ぎるのよ」

彼女は軽トラを止めていた所まで戻った。

「じゃあ行こうかしら。約束したもんね。ドスのところに連れて行くって」



「ゆうう!!!!」

「ゆっくりしないではしるよ!!!」

こちらはドスを目指して走るまりさとまりさのペア。2匹が向かった方角は北だ。残念ながらその方角にはドスはいない。

「「ゆゆ!!」」

2匹は止まった。

「かわさんがあるよ」

「このかわをわたればきっとどすがいるよ!」

普通のゆっくりならば川は渡れないが幸い2匹はまりさ種だ。帽子を船にして川を渡ることができる。

「ゆんしょ…」

「ぼうしさんうまくういてね」

2匹は帽子を脱ぎ川に帽子を浮かべようとした。

「「ゆゆゆ?」」

帽子は浮かんでくれなかった。川は凍っていたのである。

「どぼじでぼうじざんういでぐれないのおおお!!!!」

「ま…まって!もしかしたら…」

1匹のまりさが慎重に川に降りて行った。

「な…なにしてるの!!かわにおちたらとけちゃうよ!!」

「そろーり…そろーり…」

まりさは川に降り立った。……氷は割れない。

「ま…まりさ!だいじょうぶだよ!かわさんこおってるんだよ!」

「ほ…ほんとだ!まりさかわをあるけるよ!!」

もう1匹も川に降り立った。

「つめたあああああいい!!!!」

「ゆっくりしないでかわをはしろうね」

「ゆっくりしないではしるよ!つめたいのはやだよ!」

2匹は川を走り始めた。

「ゆんしょ!ゆんしょ!」

「あとすこしだよ!」

川の真ん中まで走ったところで異変は起こった。

「ゆゆ!!いまへんなおとがしなかった?」

「ゆん…ぴしって…」

川が凍っているとはいえ氷は薄い。成体サイズのゆっくりではその重みで氷は……

「ゆびゃああああ!!!!」

「つべだいよおおおお!!!!!!だずげでええええ!!!!」

割れる。子ゆっくりサイズだったら割れなかったかもしれない。

「だずげでえええええ!!!!!!」

「からだがおぼいよおおお!!!!!!でらでないいいいいい!!!!!!」

もし2匹が綿を着込んでいなかったら何とか川から上がれたかもしれなかった。しかし綿は水を吸い込みゆっくりの体を重くした。

「ゆぎいいいいいいいい!!!!!!!」

「ぎゅうううううう!!!!!!!!だじでええええ!!!!」

冬じゃなかったら今頃2匹は溶けてしまっただろう。だが冷たい水は2匹をいつもよりもゆ〜っくりと溶かしていった。川に流されながら

苦痛を長時間にわたって味わうこととなってしまった。

「ぼっど…ゆ…ぐr…」

「ぶぶぐぶぎゅぐぶふぐ…」




「まっでえええ…まりさあ…」

「ありす!!ゆっくりしないではしるんだよ!」

まりさとありすのペアは南へ向かっていた。こちらも残念ながらドスには会えない。

「ゆふう…ゆふう…」

「すこしだけだからね!すこしだけきゅうけいするよ!!」

長時間走っていたためありすはバテてしまった。

「ゆふう…ゆふ…ゆ!!!ま…まりさ!まりさ!」

「どうしたの?ありす」

「あそこをみて!」

「ゆゆ!!あなさんがあるよ!」

2匹の視線の先にはゆっくりが住処にしそうな穴があった。防寒対策なのか申し訳程度に草木で隠されている。

「もしかしてここがどすのおうちじゃない?」

「で…でもちいさいよ。どすじゃはいらないよ」

「ゆゆう〜」

「でも、もしかしたらなかまがいるかもしれないよ!どすのおうちをしってるかもしれないね!」

「いってみましょうよ」

2匹は穴の中へ入っていった。

「くらいよぉ…」

「ありすはまりさのうしろにかくれててね。ゆっくりしていってね!」

まりさは叫んだが返事が無い。

「ゆっくりしていってね!」

「ゆっくりしていってね!だれもいないのぉ〜?」

2匹は更に奥へと入っていった。すると

「うっう〜」

「おぜうさまのすいみんのじゃまをするのはだれなんだどぅ〜」

「「れ…れみりゃだあ!!!」」

ここはれみりゃの巣であった。れみりゃは眠っていて2匹に気付かなかったのだろう。

「うっう〜なにかいるんだどぅ〜」

「あ…ありす!ゆっくりしないでにげるよ!」

「う〜あまあまなんだどぅ〜」

「まっでえええ…おいでがないでえええ!!!!」

あっという間にありすは捕まってしまった。

「とんでひにいるなんとやらなんだどぅ〜」

「やべでえええ!!!!ありずはおいじぐないわよおおおお!!!!」

「あ…ありずうううううう!!!!」

「こんなじきにあまあまはきちょうなんだどぅ〜」

「ま…まりざああああ!!!!にげでえええ!!!!」

「あじずうううう!!!!!ありずううううう!!!!」

まりさは泣き叫びながら走り続けた。しかし巣から後一歩のところで捕まってしまった。

「あさごはんなんだどぅ〜」

「ゆぎゃああああ!!!!ずわないでええええ!!!!!ありずのながみずわないでええええ!!!!」

まずありすが食べられた。ゆっくりと中身が吸われていく。

「おいしいんだどぅ〜」

「ひさびさのあまあまなんだどぅ〜」

冬篭り中に甘いものが食べられることは滅多に無かった。れいみりゃたちは久しぶりのご馳走に舌鼓をうっていた。

「ごちそうさまなんだど〜」

「あじずがあああ!!!!いやああああ!!!!はなじでえええ!!!!」

まりさはれみりゃの腕の中で暴れたがれみりゃは離してくれない。

「いいことをおもいついたんだどぅ〜」

れみりゃは奥から野菜クズや草を持ってくるとまりさに無理矢理食べさせた。

「これをたべるんだど〜」

「むぐううううう…ううううう…」

れみりゃは好き嫌いが多い。特に野菜は大嫌いだ。しかし冬篭り中は贅沢を言っていられない。そのため仕方なく野菜や草を食糧として

貯蓄している。幸運にもゆっくりがやってきてくれたので嫌いな野菜を食べさせ太らせてから食べようと考えたのだ。

「これもたべるんだどぅ〜」

「いやあああ!!!!あじずはだべぼのじゃないよおおおお!!!!!」

中身を吸われて皮だけになったありすも無理矢理食べさせられた。

「ちょっとさむいけどおそとからくさをとってくるんだどぅ〜」

わざわざ寒い中草を探しにいくれみりゃもいる。

まりさは色々なものを食べさせられては中身を吸われ食べさせられては中身を吸われ…とそれから4日間地獄のような日々を送った。

もっとも2日目で精神は壊れていたが。




「ゆああああああ!!!だずげでええええ!!!!」

「ごっぢごないでえええええ!!!!」

こちらはまりさとれいむのペア。幸運にもドスがいる西へ進んでいた。しかし途中で野犬に見つかり必死に逃げているところだ。

「いぬさん!!まりさはおいじぐないよおおおお!!!!」

「でいぶはでいぶだよおおおお!!!!だべぼのじゃないよおおお!!!!!」

野犬はどんどん迫ってくる。ゆっくりが本気で走ったところで野犬から逃げられる筈も無くまずれいむが捕まった。

「で…でいぶううううう!!!!!」

「ゆぎゃあああああ!!!!!!いだいいい!!!!!やべでええええ!!!!」

野犬はれいむに食らいついた。

「でいぶうううう!!!!!!じっがりじでええええ!!!!」

「ば…ばりざあああ!!!!!でいぶをおいではじっでええええ!!!!」

「い…いやだよおおおおお!!!!!いばだずげるがらあああ!!!!!」

「だべだよおおお!!!!!……ゆぎゃああああ!!!!!」

野犬はれいむを半分ほど食べてしまった。まりさは泣きながら先に進んだ。

「ど…どぼじでええええ!!!!!おっでごないでよおおおおお!!!!」

れいむでは満足できなかったのか野犬はまりさを追い始めた。

「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ごないでえええええ!!!!」

まりさは必死に逃げた。途中着込んでいた綿が脱げたがそれでも走った。

「ゆふう…ゆふう…ゆうううう…たすかったよぉ…」

どうやら野犬はまりさが脱いだ綿に気を取られそのうちに逃げることができたようだ。

「でいぶううう……まりさは…まりさは…がんばるよ…ゆえぇええん…」

まりさは道を急いだ。



数時間後


「ゆ?」

まりさの先から人間の声がする。

「(そろーりそろーり…)」

声に出してはいたが人間に聞こえない程度の大きさだった。ゆっくりとゆっくりと先に進む。

「ゆゆ!?」

十分程歩き、まりさは目の前に大きなゆっくりがいることに気付いた。

「ゆっくりしていってね!」

まりさは叫んだ。

「ゆ…っふり…ひへいっへへ…」

「ゆ?へんだよ、ね…ねえ…どすがどこにいるかしらない?」

「ほすは…あはひあほお…」

「なにいってるかわからないよ!」

まりさの目の前にいる大きなゆっくり…それはさっきまでドスだったものだった。

「あれえ?まだ元気なのがいるねえ」

「ゆ!」

まりさは振り向いた。そこには見覚えのある人間が立っていた。

「ゆ…ゆううう!!!!!おぼいだじだああ!!!!ぎのうのじじいい!!!!」

「へえ…覚えててくれたんだ。嬉しいよ」

まりさの後ろにいたのは虐待お兄ちゃんだった。

「お前ドスを探してたんだろ?」

「ゆうう!!じじいにはかんけいないよ!!!!ゆっくりじないでしね!!」

「相変わらず威勢はいいね。ドスは…ほれ、お前の前にいるボロ饅頭だぞ」

「ゆ!!!!」

まりさは目を疑った。こんなにボロボロなゆっくりがドス?…リーダーだったありすが困ったら頼れと言ったあのドス?信じられなかった。

「……ほんとうに…どすなの?」

「ほおはお…ほふはほおお……」

「何て言ってるんだろうね?さっきまではちゃんと喋っていたのにね」

彼はドスの方へ歩いていった。

「ゆはあ"ああ"あ"あ"ああ!!!!ほはいへええええ!!!!!ほはいへえええええええ!!!!」

ドスは彼の姿を見ると泣きながら暴れだした。暴れた、とは言っても体をブルブル震わせるだけだった。

「ど…どすううううう!!!!!じっがりじでええええ!!!!!」

「お前らこんなを最後の頼りにしてたんだねえ」

「うるざいいい!!!!どずううううう!!!!このじじいをころじでええええ!!!!おでがいだよおおお!!!!」

「ハハハ。無理無理。相当痛めつけてやったからもう動けないよ。ドススパークも撃てないよ」



数時間前

「どうやってドスを足止めするんですか?」

隣村と合流した虐待お兄ちゃん達はドス対策について話し合っていた

「よく足を火で炙って動けなくするとか言うけどその方法が分からなくてね。だからこうすることにしたよ」

隣村のリーダーは作戦を話した。

「ドスがいる洞窟の前に罠を張ったんだ。ドスの足は所詮小麦粉だよ。ちょっと硬いだけ。ガラスの破片とか釘を踏めば相当なダメージさ」

既に洞窟の前に罠が敷かれていた。ガラスの破片や包丁など尖ったものをたくさん敷き詰めたのだ。一応そのうえに砂を撒き申し訳程度に

カムフラージュはしている。

「最近外の世界からこんなものが手に入ってね」

「何ですかこれは?…人形?」

「マネキン人形とかいうものだ。人間によく似せて作られてる人形だ」

「そのマネキン人形をどうするんですか?」

「普通に罠に歩いていってもらっちゃ困るんだ。だからドスの高いジャンプで一気に罠に刺さって貰おうとね、つまりこれは囮さ」

どうやらこのマネキン人形をターゲットにドスを高く飛ばせたいらしい。

「問題はその罠にどうやってドスを誘き出すかなんだが…」

「ドススパーク対策は?」

「ああ、あれは口を滅茶苦茶にすればいいだけだからそっちは楽だよ。花火を使うんだ」

ドスの口の中に花火を投げ入れ爆発させて口の中を破壊する作戦のようだ。

「ドスを誘き出すなら怒らせるのがいいですね」

「う〜ん…どうしたものか…」

皆は悩んでいた。

「俺がちょっと偵察してきましょうか?」

こう言ったのは虐待お兄ちゃんだった。

「何か秘策でもあるのかね?」

「怒らせるんでしたらドスの最愛のパートナーを殺せばいいんですよ」

「それは結構ストレートだな」

「ドスは洞窟にいるんですよね。でしたらイケるかもしれない」

「無理はするなよ」

「任せてください」

彼は昨日着けていたれいむのリボンを腕に結びつけ洞窟の中へ入っていった。

「ゆふう…ゆぴぴぴ…」

ドスは奥で大きな口を開けて眠っていた。ドスの隣にはぱちゅりーが寄り添って寝ていた。

(多分このぱちゅりーが奥さんなのかな)

彼は洞窟の中を見回すと外へ出て行った。

「どうだった?」

「いい作戦が浮かびましたよ。ちょっと聞いてください」

彼は皆のところへ戻ると作戦を話した。

「なるほど、それはいいな」

「それならあのマネキンが有効だな」

「そういえばあの人形坊主に似てないか?」

「年齢が近いのかもしれませんね。じゃあまず帽子を用意してくれませんか?できれば奇抜なやつを」

数分後彼に相当趣味の悪い帽子が2つ届けられた。

「誰がこんなもの被ってるんでしょうね?」

「さあな。じゃあ俺達は所定の場所に付くからあと宜しくな」

「ええ」

彼はそう言うと帽子を被り安全靴に履き替え洞窟の前に移動した。

「これをコイツに被せてと……うわあ…確かにこれは痛そうな罠だな」

マネキン人形を中心に直径数メートルの円の中にガラスの破片や五寸釘、包丁などの尖ったものが敷き詰められていた。

人間が見ればすぐに看破できるがゆっくりではどうだろう?

「じゃ、行きますか」

彼は洞窟の中に入った。

「ゆぴいい…ゆぴいい…」

先程ど変わらずドスはだらしなく口を開けて眠っていた。

(こんなマヌケ面がリーダーとはね)

彼はそう思いながらそばで眠っていたれいむとドスに寄り添って寝ていたぱちゅりーをそっと持ち上げた。そして花火に火を点け

ドスの口の中に放り込んだ。

「ゆふうううう……ゆ?」

ドスが目覚めたが遅かった。

パアァアァッン!!!!!!!!!!

花火はドスの口内で爆発した。大型の花火であるためその音は凄まじかった。

「ひゅひゃあああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

「「「「「「「「「「ゆううううううう!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」

花火の音で巣の中のゆっくりが起きだした。

「な…なに?なにがおこったの!!!??」

「ゆっくりできないおとだよ!!!!!」

ゆっくり達は騒ぎ出した。

「ひゃんひゃのおお…ひいい"い"いい……ほふて"ぃはあ…ぼふのふち"ひゃあ"あ"あああ!!!!!」

花火の爆発でドスの口内は滅茶苦茶になったようだ。

(まずは奇襲成功)

虐待お兄ちゃんは大きく息を吸い込んで叫んだ。

「はいはーい!!!みんな注目してね!!!」

「「ゆ!!!!」」

「「「ゆゆゆゆ!!!???」」」

ゆっくりが一斉に彼の方を向いた。

「今からこのれいむを破いちゃいまーす!!!」

そう言うと持っていたれいむを引き裂いた。れいむは叫ぶ暇も無かった。

「「で…でいぶううううう!!!!!!」」

「ゆぎゃあああ!!!!どぼじでにんげんがいるのおおお!!!!!」

ゆっくりはパニックだ。

「はーい!!今度はこの…ぱちゅりーを破いちゃいまーす!!!」

彼はぱちゅりーを持ち上げた。

「「ぱ…ぱちゅりいいいい!!!!」」

「「やべろおおおお!!!!!じじいはででげえええ!!!!」」

「や…やひぇへねえ"え"!!!!ほひゅの…ひゃいへつなはひゅひいい"い"いい!!!!!!」

ドスは必死に叫ぶが口が破壊され満足に喋れなかった。

「ああ?もしかしてドスの奥さんかなあ?だったらドスが取り返してごらん。ここまでおいで〜」

彼はそう言うと外へ出て行ってしまった。

「は…はっでえええええ!!!!はえへええ"え"えええ!!!!!ほすのおふはんをはえでええ"ええ!!!!!」

ドスは追いかけるが狭い洞窟では中々前に進めない。

一方彼はマネキン人形の前まで走るとぱちゅりーを地面に置き思いっきり踏み潰した。

「ごめんねえ。いつもだったらゆっくり虐めてあげるんだけど今日はさっさと死んでね」

「むぎゅうううう!!!!やべじぇえええええ!!!!どずうううう!!!!だずげでえええ!!!!!!!」

彼はぱちゅりーの死骸をマネキン人形の足元に置くとどこかに隠れた。

「ひゅううううう!!!!!はえひぇええ"え"ええ!!!!!!はひゅひぃいいい"い"い!!!!!」

ドスが洞窟から出てきた。

「ひひゃあああ"あ"あ"あ"あああ!!!!!!はひゅりいいい"い"い!!!!!!あ"ひゅりいい"い"いい!!!!!!」

ドスの目の前には最愛のぱちゅりーの無残な死骸が転がっていた。その近くにはマネキン人形が立っている。

「ひょひゅも"!!!!!ひょくひょはちゅひぃいをおお"おお!!!!!!」

洞窟の中は暗かったためドスは虐待お兄ちゃんの顔をよく見ることができなかったが帽子を被っていたことは理解できていた。

その帽子を被っているモノが目の前にいる。ドスは怒りで彼をマネキン人形と勘違いしていた。しかもぱちゅりーの死骸とマネキン人形

に釘付けであったため罠にいっさい気付かなかった。

「やあ、遅かったね。ぱちゅりーは死んじゃったよ。ドススパークは撃てるかい?」

マネキン人形の後方から声がする。

「よひゅも…ひょくもおおおお"お"お"お!!!」

ドススパークが撃てないことはドス自身がよく分かっていた。

「じゃあ俺を潰してごらんよ」

「ふるはいいい"い"い!!!!!!!ふるしでひゃるううう"う"うう!!!!!!!!」

ドスは空高く飛び上がった。そして着地した…マネキン人形の上に。

「ひひゃああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あいい"いいい!!!!!!!!!!!」

マネキン人形自体が硬くそれだけでも痛いのだがガラスの破片や釘、包丁を思いっきり踏んづけているため今までに味わったことの無い

凄まじい痛みを味わうこととなった。

「ゆひゃああ"ああ"あ"ああ"あああ"あ"あああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

さらにドスの重みで底部は深く抉られドスの足はズタズタだった。

「こんにちは〜」

ドスの目の前に虐待お兄ちゃんが姿を見せた。

「ほおひでえええええ!!!!!!!!どほひびぇえええええええ!!!!!!」

「残念だけどお前が潰したのはただの人形。ご苦労なこった」

「ひゅうう"う"う"うう"うう"うう"う"う"う"うう"うう…」

「そんなに怖い顔するなよ。もう一回ジャンプしたら?体当たりもいいぞ」

彼はドスを煽った。ゆっくりは饅頭の癖にプライドがやたら高い。ドスはさらにプライドが高くこんな安い挑発にも乗ってしまう。

「ひゅうううう"う"う"うう"うう…う"うう"うう"うう…」

ドスは体を震わせているがその場から動けない。

「ひょおびでえええええええ!!!!!!!あひがうほはあいほおおおおおおおおお!!!!!」

「本当かい?」

彼はドスの側に転がっていた包丁をドスの足に突き刺した。

「ひゅああ"ああ"ああ"ああ!!!!!」

「じゃあドススパークで終わらせちゃおうよ」

「ひゅう"うう"うう"う……ほろひてやるうう"う"うう"うう…はう…はううう…はふううう"う…」

必死に何かを咀嚼しようとしているがキノコは花火で飛び散ってしまったし歯もボロボロで噛むことができない。

虐待お兄ちゃんはドスの口を見つめていた。ドススパークが撃てないことを確認するためである。少々危険だが仮に撃てたとしても撃つ前に

口の中が光り、その光を確認してからドスと垂直の方向へ逃げれば足の動かないドスから充分逃げられるため問題は無い。

「………」

「ふうう"う"う"う…ふう"う"う"う"うう…」

「無理だね」

彼は大きな声で叫んだ。

「みなさーん!!!!ドスはもう大丈夫ですよ!!!!!狩っちゃって下さい!!!!!!」

その合図とともに隠れていた村人達が一斉に洞窟の中へ入って行った。

「じゃあ俺は罠片付けますかね」

何もできないドスを無視し彼は穴を掘り、飛び散った釘やガラスの破片、ついでに趣味の悪い帽子も穴に入れていった。

包丁はドスの背中に刺しておいた。

「「ゆぎゃあああああ!!!!!」」

「「はなじでええええ!!!!」」

「「だずげでえええええ!!!!」」

「「どすうううう!!!!どずううううう!!!!」」

洞窟の中からはゆっくりの断末魔が聞こえていた。ドスはその声をただ黙って聞くことしかできなかった。

「どほひでえええ…」

ドスは呻いた。涙が零れていた。

「どほひで…ほんなほどふるほお…」

「さあてね、お前ら洞窟の中に貯めてた野菜はどっから持ってきたの?洞窟にいっぱい転がってたぞ」

「……ひゅううう…」

「まさかここで育てたとか言うなよな。御丁寧にシールが貼ってあったぞ。あれ盗んだものだろ」

「…………」

「答えないか。まあいいさ。罪は償ってもらうさ」





「とまあこんな風にだな」

「…………」

まりさは口から餡子を吐いて気絶していた。

「何だよ、折角話してやったのに」

「凄いわね」

「あ?」

虐待お兄ちゃんの前に彼女が立っていた。彼女は台車にゆっくりを詰めた箱を乗せていた。

「ああ、来てたんだ」

「ええ。こいつらと約束しちゃったからね」

「こいつら動かないぞ。死んだのか?」

「蓋をあけて話を聞かせてたの。そしたらこうなったわ」

「まあ頼みの綱だったドスがあれだもんな」

ドスは焼かれていた。洞窟内を駆除し終わった村人達がドスの処分をしている。

「こいつらどうするの?」

「まあ使い道はあるわ」

「おーい坊主、ゆっくりを埋めるぞ。ドスも灰になったぞ」

「わかりましたー」

「私は先に帰るわね」

「ちぇー。手伝ってけよ」

「力仕事はもうこりごりよ」

彼女は台車を軽トラまで運び荷台に乗せると村へ帰っていった。







by 虐待おにいちゃん

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年03月04日 17:18
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。