『野良ゆっくり根絶計画 3-2』
「ゆっぐりをごろじだにんげんはどこだあああああ!!!!!!」
ある日村へドス率いる百匹程のゆっくりの大群が襲撃に来た。が、バリケードで先に進めない。
「おやおやあちらから来てくれましたよ」
「手間が省けたね」
軽武装した人間や妖怪が群の前までやってきた。
「わざわざ自分から死にに来るなんてね」
「殊勝なゆっくりだよ」
「うるざい!!!!!よぐもながまをごろじだな!!」
ドスは怒っていた。隣の群のゆっくりが逃げ延び事を報告したのだ。ドスが援軍に向かったときには隣のドスはただの灰になっていた。
殺されたドスはドスの親友だった。彼女は復讐に来たのだ。
「復讐だって。おおこわいこわい」
「うるざい!!!!」
「どすはやくやっちゃってよ!!!!!」
「そうだよ、どすすぱーくできめちゃってよ!!!!!れいむたちがゆっくりできなくなっちゃう」
ちなみに対ドスに配置されている人間と妖怪は好戦的な者やドSが多い。それくらいでないと巨大なドスに対処できない。
「ゆっぐりじないでじねええええ!!!!!!!!!!!」
ドススパークが放たれた。いつもより光線が太い。かなり本気を出したのであろう。しかし
「ゆう…ゆふう……ゆ!ゆゆゆゆ!!!!!!!どうじでええええ!!!!!!!」
「「「うぞだあああああああ!!!!!!!!」」」
「「「「「どぼじでどすすぱーくがきかないんだぜえええ!!!!!!!!!」」」」」
煙から人影が見える。盾を装備した人間達にドススパークは通用しない。人間側に死傷者はいなかった。
「もうお終い?」
「ほれ、次撃つためのキノコだよ」
ドスの前にドススパークを放つために必要な魔法キノコが投げられた。無駄にプライドが高いドスには屈辱だろう。
「ゆぐぐぐぐぐ…うるざいい!!!!!だったらゆっぐりざぜでそのあどごろじでやるうう…ゆっぐりいいいいい」
ゆっくり光線が放たれた。
「「「「「「「「ゆっくりー」」」」」」」」
ゆっくり達には効いている。しかし…
「はいはいゆっくりゆっくり」
「ゆっくり光線だってよwwwwwww」
「そんなことよりおやつ食べようぜ」
彼らはポケットからおやつの赤ゆっくりを取り出し食べ始めた。
「はにゃしちぇね!!まりしゃをはにゃしちぇね!!」
「りぇいみゅしにだくないよおおおお!!!」
まだ赤ゆっくりは生きていた。
「「「「「むーしゃむーしゃしあわせー!!!!」」」」」
「があああああああ!!!!!!!!!!あがちゃんをだべるなあああああ!!!!!どぼじでゆっぐりじでないのおおおお!!!!!!!!」
ゆっくり光線も効かない。
「遊んでないでさっさと仕事するぞ」
「あいよ」
ドキューン!!!
「ゆっ!!ゆっ!!」
数人がドスの下腹部辺りにカプセルを打ち込んだ。中には餡子凝固剤が入っている。跳ねられると困るのでさっさとドスには固まってもらう。
「ゆぐぐぐぐ…ゆ…ぐぐぐぐ!!!!どぼじでうごげないのおおおおお!!!!!!!!」
「さて回収作業だ」
彼らはドスを放っておいてゆっくりを回収し始めた。みなゆっくり光線でゆっくりしているため逃げ出したりしない。
「お前は馬鹿だよなー」
「うるざいいい!!!」
「見てみろよ。お前がゆっくり光線なんて放つからみんなああやって捕まっちゃうんだぜ。もしゆっくり光線なんて出してなかったら1匹くらい逃げられたんじゃない?」
「きっとこのドスは俺達の味方なんだよ。仕事の手間を省かせてくれたのさ」
「なるほど、じゃあドスはツンデレなんだね」
「ちがああううううううう!!!!!!!!」
ドスのプライドはズタズタにされていた。程なく全部のゆっくりが回収された。赤ゆっくりと小さめの子ゆっくりが入った箱1つとその他のゆっくりが入った箱が2つだ。
「こっちの箱はテントに持っていけばいいんだな」
「ああ。あとの2つはこっちで処分するよ。さてと…」
唐辛子入りの煙幕が2つの箱に入れられた。流石のゆっくりも目が覚めるだろう。
「「「がらいいいいい!!!!!!!!!」」」
「「ゆげえええ!!!!!!」」
「「「めがいだいいい!!!!!!」」」
ゆっくり達がゆっくりから目を覚ました。
「ゆ!なんでどすがむこうにいるんだぜ?」
「ここはせまくてくるしいよ!どす!はやくれいむたちをたすけてね!」
「あれ?ありすのとかいはなおちびちゃんがいないよ!!どこにいるのお!!?」
ドスは必死に力を込めるが全く動けない。
「こんなことをしたのはじじいだね。ゆっくりしないでここからだすんだぜ!!」
「こんなことするなんていなかものね!!ゆっくりしないでおちびちゃんをかえしなさい!!」
1人の人間が箱の中のゆっくりに話しかけた。
「なあ、アレはお前らのドスなんだよな?」
「そうだよ!ドスはじじいなんかよりすっとつよいんだぜ!だからはやくたすけないとどすにやられちゃうんだぜ!!」
「ふーん。じゃあなんでドスは何もしてくれないの?」
「「「「「ゆ!!」」」」」
「おかしいよね。箱の中に入れられて今から君達燃やされちゃうのに。何で助けてくれないんだろうね?」
「どす!どういうことなんだぜ!!」
「うごげないんだよおおおお!!!!!!!ぜっだいみんなをだずげるがらまっでえええ!!!!!」
「君達さ、ドスに裏切られたんだよ」
「むきゅ…どういうことなの…?」
「ちがううううう!!!!!!」
「ゆっくり光線を放ったよね。でも人間達にはアレは通用しないんだ。もし人間に効かないことをドスが知っていたら?」
「「ゆゆゆ!!!!!!」」
「ゆっくり光線で君達だけがゆっくりしてその隙に箱の中に入れるって作戦をドスが知っていたら?」
「そ…そんな」
「ち…ちがうう!!!!!ごがいだよおお!!!!!」
「現にこうして君達は箱の中にいるわけだし。しかもドスは君達を助けるどころかあそこで高みの見物としゃれ込んでるじゃないか」
ゆっくり達はこの世の終わりかのような顔をした。そして
「どすのばかああああ!!!!!!!」
「うらぎりもの!!!ゆっくりでなし!!!」
「じんじでよおおおお!!!!!!!!どすはぞんなごどじらないよおおお!!!!!!」
「どすをしんじだけっかがこれだよ!!!!」
「おばえなんがもうどずじゃない!!!よぐぼだまじだなあああ!!!!!!」
「どずなんがじんじゃえ!!!!!!」
「ゆあ"あ"あ"あ"あ"ん!!!!!!どうじだらいいのおおおお!!!!!!」
一斉にドスに罵声を浴びせた。ドスは必死に弁解するが誰も信じてくれない。
「じゃあドス、約束通りここでゆっくりのファイヤーショーを見せてあげるからね」
彼らは油を箱の中に注ぎ火を点けた。
「「「「あぢいいいいい!!!!!!!!!」」」」
「「「でいぶのがみがあああ!!!!!!!!おりぼんがあああ!!!!!!!!」」」
「「「じにだぐないいい!!!!!!!たずげでええええ!!!!!!!」」」
ドスはただ泣きながら見るしか出来なかった。
「「どずのばがあああ!!!!!!!」」
「「「うらぎりぼの!!!!!!!!うらぎりぼの!!!!!!!!!」」」
「「「おばえなんが!!!おばえなんが!!!!!!!!!!」」」
加工所特製の箱とはいえ耐火性はそれほどでもない。程なく箱にヒビが入り透明だった表面は黒くなっていた。
「「「「ゆぎゃあああああああああ!!!!!!!!!!!」」」」
「「「「「どずうううう!!!!!!!!だずげろおおおおおおおお!!!!!!!!!」」」」」
「「「ぜっだいにゆるざない!!!!!!!!ぜっだいにいいい!!!!!!!」」」
ゆっくりが燃える様子はもう見られないが怨念の如く悲鳴だけは聞こえる。
「ゆぎいいいい!!!!!!!!!!うごげえええ!!!!!!!!!うごいでよおおおお!!!!!!!!!!」
ドスは必死だった。思いが通じたのか数cm前に進めたがそれまでだった。
「ゆぐううううう!!!!!!!!!ごべんねええええ!!!!!!!!!ばがなどずでごべんなざいいいいい!!!!!!!」
ドスの精神は完全に壊れてしまった。その後何の抵抗もせずに舌と目玉を抜かれた。最後まで死んだゆっくりに謝り続けていた。
このドスのように人間に立ち向かったドスは多かったが全て撃退された。人間側の被害は怪我人が数名。圧倒的な差であった。
数週間が経った。
「最近ゆっくりを見なくなったなあ」
「見ないどころじゃない。明らかにあいつ等が作ったトラップがあったぞ」
「どっかに隠れているってことか」
「山はあいつ等のホームだしな。地の利があるわけだからこれは厄介なことになるぞ」
ゆっくりはどこかに隠れているようだ。捜索が行われたが全く見つからなかった。ついに山からゆっくりが潰えたかと思われたが
明らかに人為的に掘られた落とし穴やトラップ、囮が見つかりゆっくりがどこかで隠れていると判断された。
「トラップにはトラップで応えよう」
山の至るどころにお菓子が置かれた。勿論罠が仕掛けてある。
数日経ったが驚く事に1匹もかかっていなかった。ここまで生き残れるのは相当優秀なゆっくりである証拠であろう。そこで精巧に作られた
ゆっくりのぬいぐるみをお菓子の側に置いておいた。
更に数日後罠に2匹のゆっくりが掛かっていた。れいむとありすであった。
「ゆっくりしないでれいむをころしてね」
「ありすはいなかものよ。だからころしてね」
2匹は隠れ家の在り処を一切喋らなかった。痛めつけてもダメ、お菓子でも釣れない。中々見上げたゆっくりであった。
さてどうしたものかと思案している時加工所から薬が送られてきた。それは自白剤と呼ばれるものであった。
「さっそく嗅がせろ」
2匹は自白剤を嗅がされた
「「ゆっくりぃ」」
「さあれいむとありす。お前達の住処はどこなんだい?」
「え~っとねぇ…」
「お菓子をあげるから案内してくれないかな」
「わかったよ~」
そのまま数人の捜索隊が山へ登った。
「こっちをみぎにいくんだよ~」
「罠とか張ってるのか?」
「こっちのみちにいくとあながほってあるよ~」
そして崖を降りたところに洞穴が見つかった。なるほど、こんな所に洞穴があったとは。見つからないはずだ。
「お前達はどうやってここまで移動するんだ?」
「うえにほらあなにつながってるあながあるんだよ~。みんなでほったんだ」
確かに葉っぱで偽装された穴が見つかった。相当深い。かなり大き目のゆっくりでも入れそうだ。だがそのまま穴から落ちたらゆっくりは死ぬだろう。
いやまず外に出られないはずだ。
「穴の中はどうなってるんだ?」
「かいだんみたいになってるんだよ~。どすのあたまにのぼっててんじょうのあなからのぼっていくんだよ~」
ゆっくりにしては良い作戦であった。そこまでの手間を考えると駆除が始まってすぐに作られたか前々から作られていたのだろう。
ドスの中にも智将がいたとは驚いた。統率されているこいつ等ゆっくりも相当教育されているのだろう。しかし残念なことにこいつ等は
駆除の対象であった。駆除を免れ繁殖用に捕獲されたのは別の山にいた群であった。そこの群は100年前から優れたドスの下人間との共存が
実現していた。つい先日まで村と仲良くやっておりゆっくり根絶計画に唯一反対していた村であった。だがゆっくりによる被害を挙げ、
その群だけが特別であったことを伝えるとともにその群のDNAを持ったゆっくりを増やす事と例外的にそこの村で数十匹のゆっくりを引き取ることで合意した。
「君達はここでお別れだ。お休みなさい」
れいむとまりさに睡眠薬入りチョコレートを食べさせ眠らせた。そのうちにれいむのモミアゲのリボンの中とありすのカチューシャの中に
盗聴器を忍び込ませた。あと約束通りお菓子を置いておいた。
次の日
「「ゆっくりおきるよ」」
「「ゆゆ!!!!」」
れいむとありすは驚いた。昨夜まで人間のところで尋問を受けていたのにいつの間にか隠れ家の側まで来ていた。しかもお菓子まで持参している。
「どうなってるの?」
「わからないわ!でもわたしたちはいきてるわ。はやくおうちにかえりましょ。あら、おかしもあるわ」
「きっとにげきれたんだね!」
「もしかしたらにんげんがあきらめてしゃくほうしてくれたのかもね!」
優秀といえども所詮は餡子脳。都合の悪いことは忘れている。
「じゃあゆっくりしないであなをおりるよ。ありすはまわりをみはってからおりてきてね!」
「わかったわ」
『どすう!!!!れいむはかえってきたよ。あたまのうえにのせてね』
『ゆ!!れいむ!れいむううう!!!!!!!いきてたんだね!!!しんぱいしたよおお!!!!』
「どうやらあの洞穴は当たりだったようですね」
「ああ」
洞穴が大掛かりなトラップの可能性がある。そこでれいむとありすを放し中の様子を探ろうというのだ。
『ありすは!!!ありすはいきてるの?』
『だいじょうぶだよ。ありすもすぐおりてくるよ』
『れいむうううう!!!!!ぶじでよかったんだぜえええ!!!!』
『おねえちゃああん!!!!!!!!』
その後ありすも戻り洞穴の中は2匹の帰宅を喜んでいた。
「ここは確定だ。よし、準備をするぞ」
「あと数分で人数が集まります」
『うるさいんだぜ!!!!まりささまにはやくたべものをよこすんだぜ!!!!』
『いったいいつまでここにいればいいの?かわいいれいむはもうがまんのげんかいだよ!!!』
優秀なゆっくりだけでなくゲスまで隠れているようだ。
『どすう…あのふたりどうにかならないのお』
『しかたないよ…れいぱーがいないだけずっといいよ』
確かにレイパーありすがいたら洞穴の中は大変なことになっていただろう。それは不幸中の幸いだった。
『いったいこのすうじつかんどうしてたの?』
『にんげんにつかまってたんだよ』
『でもこのおうちはおしえなかったよ』
『きづいたらこのちかくにいたんだよ』
『そこでおかしをみつけたんだ。ほら』
『おねえちゃんそのあまあまほしいよお』
『みんなでわけるんだよ。おねえちゃんはいらないから』
『『『ありがちょーおねーちゃん』』』
『むきゅ…どすこれは…』
『うん。たぶんばれちゃったね』
流石は聡明なドス。全てを悟った。
『でもいまはにげられないよ…』
『そうね…くらくならないとにんげんがやまからおりてくれないもんね』
『こんやここをでるよ』
『そうしたほうがいいわね』
『ひなんばしょはもうひとつあるよ』
『そこはだいじょうぶかしら…』
『わからないよ…』
だが運の悪いことに昼間から雨が降ってしまった。強行で逃げたとしても雨に濡れては進めないところか溶けてしまう。
夜になっても雨は止みそうに無かった。明け方に出る?いやそれじゃ朝になる前に隠れる場所が見つけられない。
仕方なく明日逃げ出すことにした。雨が止めばの話であるが…。
深夜
洞穴の前に数人がせっせとレンガを運んでいた。彼らは運んできたレンガで洞穴の入り口を塞いでいるのだ。完全に塞いでしまうと面白くないので
隙間ができるように雑目に入り口を塞いでいった。
「このレンガ何か秘密があるのですか?」
「朝になれば分かるよ」
朝になった。
『『『ゆっくりおきるよ』』』
『ゆ…?』
『おそとくらいよ…まだよるなの?』
『むきゅ!おかしいわ。もうあさのはずよ。なんでこんなにくらいの?』
『ゆがああああああ!!!!!!!おそとにでられないんだぜえ!!!!!』
『どぼじでええええ!!!!!!おそとでたいよおお!!!!!!』
『ゆゆゆゆ…』
ドスは自らの判断を悔やんだ。昨日のうちに強行してここを逃げ出せばよかった。もう既に人間に囲まれてしまったのだろう。
ドスの行動は早かった。
『みんな!!!ゆっくりしないでここをでるんだよ!!!!もうにんげんさんにきづかれちゃったよ!!!』
『『『『ぞんなああああ!!!!!!!!!』』』』
『『『『『いやだあああ!!!!じにだくないいいい!!!!!』』』』』
ゆっくり達はパニックになった。自分達が駆除の対象になっていること、捕まえられたら燃やされてしまうこと、子供は食べられてしまうこと
優秀なゆっくりからゲスなゆっくりまで理解していた。
『みんなあわてないでね。いくらにんげんさんでもこのひみつのつうろまではしらないはずだよ!だからここからにげてね!!』
『れいむにげるよ!!!!』
『ちぇんがさきなんだね。わかるよー』
『ゆべっ!!!おさないでね!!!!!』
『とかいはなありすがさきよ!!!いなかものはそこでしんでね』
『まりささまにみちをゆずるんだぜ!!』
ゆっくりはドスに殺到した。みな仲間を蹴落としながらドスによじ登っていった。
『ゆふう。まりささまがいちばんなんだぜ!!みんなはそこでゆっくりしねばいいんだぜ!!』
ゲスまりさが一番にドスの頭の上に登り天井の穴にたどり着いたようである。
『ばりざあああ!!!!でいぶもづれでっでえ!!!!』
『のろまなれいむはそこでしぬといいんだぜ!!まりさはさっさとにげるんだぜ!!!』
ゲスまりさは階段を上っていった。
「そろそろ登ってきますね」
「ホースはつないであるか?」
「はい」
「じゃあ水を流せ。目一杯な」
『ゆっへっへ。そうかんたんにしんでたまるかなんだぜ。まりさはもっとゆっくりするんだぜ!』
そこに上から水が一斉に流れてきた。
『ゆゆゆ!!!!どぼじでみずさんがくるんだぜええ!!!』
ゲスまりさは水に流され洞穴の中に押し戻された。
『ゆげえ!!!』
『『『『『どぼじでおみずさんがながれでぐるのおおお!!!!!!!!!』』』』』
今度は入り口に向かって一斉に走り始めた。しかし入り口はレンガで塞がれている。
『『でらでないよおおお!!!!!!おそど!!!おそど!!!』』
『『『とけぢゃうよおおおお!!!!!!!だじでええええ!!』』』
『むきゅ、このままじゃみんなとけちゃうわ。どす、どすすぱーくでいりぐちをこわしてね』
『わかったよ。みんなしゃがんでね!!ゆううううー!!!!!!!!!』
ドススパークが放たれた。しかしレンガは崩れたものの今度は瓦礫の山となりさらに雨で土がぬかるんでいたこともあって衝撃で土砂が崩れ
入り口は完全に塞がれてしまった。
「あれ?レンガ壊れたぞ」
「あのレンガ確かドスが村に襲ってきてドススパークで家が壊れないように強化されたやつですよね」
「でも少しは耐えたんじゃないですか?」
「まあ結果的にドスの手で入り口は塞がれたんですから結果オーライってことで」
人間たちは呑気であるが洞穴のゆっくり達は大騒ぎだった。
『ゆ!くらくなったよ!』
『どぼじでおそどがみえなぐなっだのおおお!!!!!!』
『どずのばがああああ!!!!!!』
『ごごがらだじでよおおお!!!!!』
『ぼっど…ゆっぐりじだがっだあ…』
『れいむのおちびぢゃんがあああ!!!!!とけぢゃっだよおおお!!!!!』
『ごんなごどになっだのもどずのぜいだあ!!』
『ぞうだよ!!ごんなどごろじゃなくでもっどあんぜんなばじょがあっだのにごんなどごろにづれでぐるがら!!!!』
『どずうううう!!!!!だずげでええええ!!!!』
『らんじゃまあああ!!!!』
『んほおおおおおお!!!!!まままままままりさ、すすすすすすっきりいいいいいいしましょおおおお!!!!!!!』
『やべるんだぜええ!!!!!』
洞穴は地獄だった。水で溶けるゆっくり、精神が壊れてレイパー化したありす、ドスを批難するゆっくり、ドスを罵倒しながら溶けていくゆっくり…
ついにゆっくりはみな溶けてしまった。ドスは1匹残っていた。だがドスの皮は硬めであるが口から下がふやけ餡子が漏れ出していた。
ドスはもう何も考えていなかった。昨日の判断ミスに加え先ほどの失態…責任感が強かったこのドスは群のゆっくりが全滅したのは自分のせいだと
絶望していた。もうこのまま溶けてみんなのところへいこう。そこで謝ろう……。
「あ、舌と目玉」
「それはいいよ。この土砂じゃ下手すると死人出るぞ」
「多分コイツが最後のドスだよ」
「中々賢かったな。最後ぐらいそのままの形で逝かせてやれや」
数日後土砂を掻き分けて洞窟の中へ入ったところドスが滅茶苦茶に潰れていた。その洞穴はのちに埋められることになった。
かくして山からドスはいなくなった。その後も山でゆっくり狩りが行われたがゆっくりは見つからなかった。
ここでもゆっくり1匹10万円で引き取られることになり幻想郷の人達が残りの獲物を求めて山へ登るようになった。
こうしてゆっくりはほぼいなくなった。といっても完全にいなくなったわけではなく僅かにどこかへ逃げ延びていたが
もう人間がいるところには現れないだろう。半年後繁殖されたゆっくりが出回るようになったという。
by 虐待おにいちゃん
最終更新:2009年05月31日 18:31