ゆっくりいじめ系2075 楽園~まりさの場合(6)


※俺設定注意
※一部名称を別SSから引用させて頂いています。

presented by [498]



「子ゆっくり没シュートです。」

声と共に失われる三つの温もり、突然の喪失感に目を開けると、今まで自分に寄り添ってゆっくりとしていた三匹の子供達の姿が無くなっ
ていた。

「ゆっ!おちびちゃん!どこいったの?」
「まりさー、うしろうしろ。」
「ゆ?……ぴぎゅわっ!?ど、どぼちてくそじじいがいきてるのおおおお!?」

声のする方に振り向くと、そこには倒した筈の鬼畏惨が子供達を手に、まりさを見下ろしていた。子供達は鬼畏惨に髪の毛を掴まれ、ぶら
下げられている。
まりさは信じられなかった。何故?どうして?ゆっくりできないじじいはまりさが倒したはずなのに……そうだ!ちゃんとトドメを刺せて
なかったんだ!だからまりさ達がゆっくりしてる間に起き上がってきたんだ!畜生、懲りない爺め…二度も三度も同じだ!またまりさが倒
して、今度はキッチリトドメを刺してやる!!

「うがああああっ!!こんどはころすううううっ!!ゆ゛っ…ぐぼぁっ!!!」

渾身を超える捨て身の一撃を鬼畏惨の足に見舞う、その自身も吹き飛ばしてしまう程の威力に、まりさは必殺を確信した。あまりの衝撃に
朦朧とする意識を必死で繋ぎとめ、確実に息の根を止める為、体勢を立て直して鬼畏惨に向き直るが、鬼畏惨は倒れないどころか一歩も動
いてはいなかった。
まりさは言葉を失い、目を見開いて口をパクパクさせている。いとも簡単に、それも二度も倒した相手が、捨て身の一撃を喰らってまだ平
然としている、まりさには到底受け入れる事の出来ない事実であった。
見上げたまま呆然とするまりさに、鬼畏惨が声をかける。

「あー、なんかさっきより痛くないなー。アレか、横とか後ろとかからやった方がさ、キクんじゃあねーの?」
「ゆ゛?ゆゆゆ!?そうだよ!あたりがわるかったんだよ!こんどはたおすよっ!!」
「ゆ~!みゃみゃあ!がんばっちぇええぇぇ!」
「おかーしゃんはつおいんだよ!おにーしゃんなんかいちころだよ!あやまってももうおしょいよ!ぴゅんぴゅん!」
「ゆ!まりしゃたちをおろしゃないと、もっとおかーしゃんにこらちめてもりゃうよっ!」

子供達の声援を受け、側面から、背後から、何度も体当たりを繰り返すまりさ。そんなまりさの猛攻を受け、鬼畏惨の足が微かに震え始め
た。それに気付いて、今度こそ効いてると思ったまりさは、攻撃のスピードを上げていく。10分程経っただろうか、度重なる体当たりで
すっかり体力を使い果たしたまりさ、だがそんな努力も空しく、依然として鬼畏惨が倒れる気配は無い。流石に変だと思ったまりさは、様
子を伺う為、鬼畏惨を見上げた。そこには、片手で口を押さえ、笑いを堪えている鬼畏惨の姿があった。

「餡…子…脳でも、さ、くくく……気付かないかなぁ?くふっ、ふふふふふ……っ」
「ゆふぅ、ゆふぅ、な、なにをいってるの?じじい…は、ぜぇ、ぜぇ、もう、たってるのが、やっと、でしょ?」
「ううん、蝶☆平気♪ ぶっちゃけまりさの体当たりとか全然効いてないし。」
「ゆっ!?ぐ、うそいわないでね!じじいはまりさににかいもやっつけられたんだよ?わすれたの?ばかなの?」
「ん?ああ、あれわざとだし。演技だし。てかあんな下手な芝居で騙されるとかwまりさ相当バカだろ?www」
「ゆぎいいいい!?うそつくなっていってるでしょおおおおお!?じじいはまりさがやっつけたんだよ!!だからしぬのはとうぜんでしょ
 おおおおおお!!?」
「んじゃ聞くけどさ、何で今は殺せてないの?なんで子供達助けらんないの?理由もわかんないの?馬鹿なの?死ぬの?」
「ぎっ…ぎっ…ぎがああああああああああっ!!!うるさいうるさいうるさいうるさいうるさあああああああああああい!!」
「ヒィィィィイイイイイヤッッッッハアアアアア!!良いね良いねえ!逆切れってやつう?自分が弱いのも認めらんないのに吼えるだけは
 吼えるんだ?悔しいなら助けてみろよっこの駄饅!ほ~れ、ほれほれほれほれほれほれほれほれ!」
「あああ!?やめろおおおおおお!!おちびちゃんたちをまわすなああああああああ!!!」

まりさの様子がツボったのか、鬼畏惨は( ゚∀゚ )の顔になり、掴んだ子供達をぶんぶん振り回す。

「ぎゅいいいいいい!?まわっわっわっわっまわしゃにゃんでええええええ!!」
「ぎぎ、ぎぼぢわりゅいいいいいいい!!」
「いぢゃあああ!いぢゃああよおおおお!!まりじゃのかみのげがあああああっ、あ!!」
「ア―――ッヒャッヒャッヒャッヒ「めちっ」ャッヒャ……ヒャ?」

振り回す腕の負荷が軽くなった事を不審に思った鬼畏惨は、子供達を掴んだ手を確認してみた。すると、二匹のまりさのうち一匹が、掴ん
でいた髪の毛一房とその先の頭皮を残し、消えていた。注意深く辺りを見回すと、丁度まりさの直ぐ横に、子まりさの帽子が放射状に広が
った餡子の上に落ちていた、なにやらうにうにと蠢いてる。
帽子を拾い上げると、そこには眼球が飛び出てる子まりさのデスマスクがあった、否、まだ死んでないからデスマスクという表現は適切で
ないかもしれないが、とにかく、都合よく上を向いて餡子を撒き散らしながらひしゃげている子まりさがそこにはあった。

「ひっ、ひいいいいいぃぃぃぃ!?」
「……チッ、一個潰れたか…」
「おちびちゃん!?おでぃびぢゃんっ!?やだ!じんじゃやだっ!ゆっぐりじていっでね!おがあざんがなおじであげるがら、ゆっぐりじ
 でいっでねえええええ!!?」

まりさは散らばった餡子を舌で掬い集め、なんとか子まりさの中に押し込もうとするが、ゆっくりの舌で潰れた体に餡子を戻すのは容易で
はなく、仮に押し込んだとしても、押し込んだ分だけ別の箇所から餡子が漏れ、その行為は意味を成さなかった。

「お…おぶふぉ……おか…じゃ……ぼっぢょ……ゆぐ…り……じだがっ………………」
「いやああああああああああああああっ!!」
「ゆぐぇ……おね、おねーちゃあぁん……」
「ゆびぇえええん!あでぃじゅのいもうぢょがあああああ!!」
「っ糞が……興が削がれちまったじゃねーか。あ~あ、だりい。」

そう吐き捨てると、鬼畏惨は残った子まりさと子ありすを台の上に乗せた。足元ではまりさが弱々しくすがり付いて助けを乞うている、そ
の姿には先程までの強気な姿勢は欠片も見られない。

「やべちぇえええええ!!まりじゃおっぎくなっだらかわいいおよべざんもらっであがぢゃんいっばいつぐっでゆっぐりずるのおおお!!
 !あっ、い゛、い゛、いぢゃああよお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」
「ぺにぺにがあああああああ!!あでぃじゅのたいじなべにべにぐゎあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
「あっ、あ……だめぇ…おでがいいぃぃ……せめて、まりさとありすはゆるじてぇぇ……」
「うるせーバーカ、テメエがもうちっと丈夫に産んでりゃまだ楽しめたのによ。」

まりさの願いを一蹴し、鬼畏惨は再び処刑台に戻ってきた二匹に、先の子供達と同じように『避妊手術』を施していく。ぺにぺにのあった
場所や、その他破けてしまった皮を修復し、ある程度回復するのを待って、今度は子まりさの右頬と子ありすの左頬を中身が見えるまで削
ぎ、それらをオレンジジュースと小麦粉で癒着させた。針を刺し、二匹が痛覚を共有しているのを確認すると、子ありすからは目を、子ま
りさからは口を切除する。最後に横から太めの串を通して、刺した部分を焼き付けた。

「…………!…………!!」
「いぢゃあよお゛お゛お゛!!みゃ゛みゃ゛だぢげでえ゛え゛え゛!!いだいのどっでえ゛え゛え゛え゛え゛!!?」

まりさを見ると先にKATAWAにした子供二匹と身を寄せ合ってゆんゆん泣いている。新たに処置を施した二匹を目の前に置いてやっても、涙
を流すばかりで喚くような事はしなかった、随分憔悴してるようだ。
周りには守りたかった、守れる筈だった子供達が無残な姿を晒している。一様に子供が産まない体にされ、髪の毛はボロボロ、飾りや帽子
は傷だらけにされていた。

口を切り取られ、頭に漏斗が刺さった子ありす。
足を焼かれ、目を抉られた子まりさ。
シャム双生児のように体を繋がれ、片方は目、片方は口を取り除かれた子まりさと子ありす。
苦痛に顔を歪め、餡子を撒き散らして絶命している子まりさ。

悲しくて、悔しくて、申し訳無くて、まりさは大粒の涙をボロボロこぼしていた。だが鬼畏惨はまりさが悲しみに暮れる事すら許さなかっ
た。

「さて、ここでまりさ達に嬉しいお知らせがあります。なんと!今日から君達はここを出て外で暮らすのです!」
「っそ、そんな!?もうすぐふゆさんがきちゃうのに……」

それを聞いた瞬間、それまでただすすり泣くだけだったまりさが口を開いた。放り出されたところで済む家も、冬に向けての蓄えも無い、
家族総出で狩りに行けばまだ間に合うかも知れないが、子供達は御覧の有様だ、とても期待は出来ない。
春まで置いてくれないか、と申し出るまりさを、なら毎日虐待する、と脅す鬼畏惨。どうやらこの家族が出て行く事は決まったようだ。

「ゆううぅぅ……でもおうちが、ふゆさんがああぁぁ…」
「その辺は無問題!実は君達が出て行く事はずっと前から決まっていてね、既に住む家は用意してあるんだ。」
「ゆ……それなら…でもごはんがないとふゆさんがこせないよお……」
「……なあまりさ、ここを出る前に、もう一つ『選択』をしてもらいたいんだ」
「びゅぶ!?」

『選択』と聞いた瞬間、れいむを失ったときの事を思い出してまりさに戦慄が走る。

「やああぁぁ、いやああぁぁぁ……もうなにもえらびたくないいいいいい!」
「警戒するのも無理ないけど、大丈夫!今度は何も失わずに済む『選択』だよ。選んだからと言って何かを失う訳じゃ無いし、何かの代わ
 りに何かを捨てるって訳でもない、まあまずはこれを見てごらん。」

そう言って懐からまりさとありすを記録したのとは別のテープを取り出し、デッキにセットした。
画面に映し出されたのは姉妹達より一回り大きい子まりさと子ありすが一匹ずつ、あのまりさをレイプしたありすの傍でゆっくりとしてい
る姿だった。まりさはそれを見て、奇妙な違和感を覚えた、この二匹の子ゆっくりを見るのはこれが初めてだ、しかし何故だろう、まりさ
は胸に暖かいものが込み上げてくるのを感じた。

「じじ……おにいさん、このこたちは?まりさ、このこたちにあったことなかったっけ?」
「ああ、生まれたその日に、ね。この子達はね、最初に君が子供を産んだとき、僕が持って行った子達なんだよ。」
「ゆゆうっ!?じゃあこのこたちは……まりさのおちびちゃん!?」

言われてみれば、顔や飾りの所々にまりさの面影を残しているのが分かる。だがおかしい、確か茎には五つの実が生っていた筈だ、他の子
はどうしたのだろう?

「……他の子は体が弱かったから死んでしまったよ、生き残ったこの子達をありすが育てたんだ、都会派であれ、ってね。」
「ゆ…それでもいいよ、もうあきらめてた……あえない、っておもってたおちびちゃんをみれたから、まりさはそれでまんぞくだよ…」
「ああ、その事なんだが、まりさ、実はここからが本題だ」
「ゆゆゆゆゆ!?まさか!?いやだよ!このこかおちびちゃんたちなんて、どっちかなんてえらべn」
「この子達を連れて行くかどうか、それが『選択』だ。」
「………ゆ?」

まりさは一瞬何を言われたのか分からなかった。てっきり、どちらかを選んで、どちらかを殺されると思っていたからだ。呆気に取られる
まりさに、鬼畏惨が笑顔で語りかける。

「この子達は非常にゆっくりと育った子達なんだ、ほら見てごらん、君の子供達よりだいぶ大きいだろう?さっき冬越しのごはんが心配、
 って言ってたよね?この子達なら一人で狩りに出ても平気だろうから、連れて行ったらどうかなと思ってね。」
「ゆ、ゆゆ~!そうだね!このこたちがいてくれたらふゆさんもこせるよ!」
「…………よく考えて決めて欲しい、まりさはこの子達を『連れて行く』?それとも『連れて行かない』?」
「ゆ!そんなのきまってるよ!まりさは……」







秋。
かの豊穣の神も忙しなしやといった頃、あのまりさ親子が、土壁を掘って出来た壕の中で朝食を取りながらゆっくりとしていた。
鬼畏惨の宣言通り、まりさ達は用意された新しいおうちへと移された。生き残った4匹の子供達は、いずれも伊達にされていたが、鬼畏惨
の言う通り、巣の周辺には食料が豊富だったので、まりさ一匹でも全員分の日々の食料を集める事が出来た。だが予想通り、まりさ一匹で
は、家族が冬を越す為の食料までは集めるに至らなかった。
まりさは『楽園』を出るとき、その最後の『選択』に、大手を振って生き別れのまりさとありすを『連れて行く』事を選択した。
まりさが画面越しに見た二匹は、ゆっくりから見れば、これ以上無いというくらい、非常にゆっくりとしたゆっくりだった。良い環境で、
育ったおかげだろう、同じ日に産んだ姉妹達と比べて大きい体つきをしており、跳ねる速度や高さはまりさには劣るが、それでも子ゆっく
りという枠の中で見れば、驚異的な身体能力を持っていた。
あの子達が来てくれれば越冬の食料も集める事が出来る、そうすれば今度こそ家族でゆっくりと過ごせるだろう。体が不自由になった子達
の事を考えると気が沈むが、いつまでも落ち込んで居られない、例え体が不自由でも、それを補うくらいのゆっくりを感じさせてあげれば
いいんだ!
そんな事を考えていると、食事を終えた結合ありすがまりさに話しかけてきた。

「ゆ~、おかーしゃん、ありしゅのおねーちゃんたち、いつくるの?」
「ゆ、おひさまがまんなかにきたらくる、っておにいさんがいってたよ、だからもうすぐあえるよ。」
「もうしゅぐ『とかいは』なおねーしゃんにあえるね!たのしみだね♪おひさまはゆっくりしないではやくのぼってね!」

鬼畏惨は生き別れの子まりさと子ありすを、まりさ親子と同じ日に新居へ移動させなかった。今まで育てたありすとのお別れの時間が必要
だろう、というのが理由だった。
『楽園』から出てきて今日で三日目、ついに子まりさと子れいむを受け入れる日が来たのだ。鬼畏惨からは、ここまでの道のりは教えてあ
るから時間になったら来る、と言われている。物言わぬ結合まりさと子ありすも、早く会いたいと言わんばかりにまん丸な瞳をキラキラと
輝かせていた。

―正午。
子まりさと子ありすを歓迎する為、まりさが巣の入り口で待っていると、遠くから二つの影がぼよんぼよんと跳ねてきた。

「ゆっくりとうちゃくしたんだぜ!」
「はじめまして!ありすはありすよ!おかあさん、ゆっくりよろしくね!」
「ゆゆううぅぅっ!おちびちゃんよくきてくれたね!おかあさんのまりさだよ、よろしくねっ!」

巣に到着した二匹はまりさに元気よく挨拶をした、見るからに発育の良い二匹は、もう舌足らずな喋り方を卒業しているようだ。喋り方か
ら分かるように、子まりさの方はだぜ種らしい。
初めて会う我が子、まりさの顔は喜び一色に染まっていた。小躍りするまりさを前に、二匹は辺りを見回していた。

「ゆ~?おにいさんからは、まりさにはいもうとたちがいるってきいてたんだぜ?」
「そういえばみないわね?おかあさん、いもうとたちはどこにいるの?」
「ゆ、そうだね!おちびちゃんたちもしょうかいしないとね!ふたりともこっちきてね!」

まりさに招かれ、巣の入り口から少し入った所に連れてこられた二匹。そこには、4匹の姉妹達が姉の到着を待って並んでいた。

「ゆ!おちびちゃんたち、おねえちゃんがきたよ!」
「………!………!」
「ゆっ、うれちいのはわかるけどおさにゃいでね!」
「……ありしゅはおめめがないから、まりしゃがかわりにみちぇね?」
「(こくこく)………♪~~♪」
「じゃあしゃべれるこはいっしょにあいさつするよ!せ~の……」
「「「ゆっくりしていってね!」」」

口の聞ける姉妹とまりさが今までで一番の『ゆっくりしていってね』で二匹を迎える。勿論、二匹の姉も同じように返してくれると思って
いたのだが、返ってきたのはとてもとてもゆっくり出来ない視線と言葉だった。

「え?なにこれ、まりさにちかづけないでほしいんだぜ。」
「おかあさん、そんなものをみせないでちょうだい!」
「………ゆぅ?」

何を言われたのか分からない、といった様子で二匹の顔を見るまりさ。姉妹達を見る二匹の目は加工所のゆっくりでも見るかのように冷た
い目だ、残酷な目だ……『かわいそうだけど明日の朝には甘味屋さんの店先に並ぶ運命なのね』って感じの。
さっきまで喜びに浸っていたまりさは、二匹の言葉の意味を暫く理解出来ないでいた。だが、霞の掛かった頭で唯一つ理解出来た事があっ
た、それは…

自分達がゆっくり出来る日はまだ来ないだろう、という事だ。

to be continued...⇒

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最終更新:2009年01月31日 15:21
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