ゆっくりいじめ系1885 きめぇ丸から愛を込めて その1(冬越し編)

  • 前置き
ゆっくりのセリフに読みやすくなる程度に度漢字を使用しております
補足は最後に適度にしてます
舞台は幻想郷じゃない現代っぽいどこかです
成体大きさ補足[赤ゆ=ビックリボール 通常種=ソフトボール ドス=バスケットボール 小型種=野球ボール 巨大種=バランスボール]
虐待成分かなり薄めというかほとんどないです
○匹や○人と数えてますが作者視点かゆっくり視点で変えてます





季節は雪が降り始める頃
1匹のゆっくりが少し積もった雪の中を歩いていた

「おお寒い寒い」

大きさを見れば成体まであと1,2年はかかるきめぇ丸だとわかるこのゆっくりの名はきめぇ丸
一部ではうぜぇ丸と呼ばれ胴付きや羽付きそして馬型まで存在する希少種と知られている
希少種な理由はきめぇ丸と夫婦関係になるゆっくりが少ないからだ
つねに移動を続けるきめぇ丸の生活はほかの通常種ゆっくりにすればとてもゆっくりできる行為ではない
また特有の高速反復移動も見るだけで成体ゆっくりは泣き叫び死亡するちびゆっくりがでるほどである

「母上とはぐれてしまいましたし今年の冬は越せますかね・・・おお寒い寒い」



  • 3日前-

「おおやばいやばい」
「静かにして走ってくださいね!」
お決まりのセリフを言う子に親が黙って走れと促す
このきめぇ丸は最悪な相手に追われていた

【ワオオオォォォォーーーン!!!!】

きめぇ丸を追いかけるのは野性の狼
いくら高速で動けるきめぇ丸とはいえ相手が狼であるため簡単に逃げれるものではない
とはいえ戦って勝てる相手でもない
ここは逃げるしか選択肢がないのだ

「母上、きめぇ丸の足では逃げることができません置いて行ってください。今度はきめぇ丸が囮になります」

「子を置いて逃げる親がいますか!! 下らない事を言ってないで走ってください!!」

きめぇ丸の提案を一喝し飾りを引っ張り走り続ける
やっと授かった愛する子
きめぇ丸という種族に生まれたため叶わないと思っていた
だから死なせたくなかった一緒に居たかった
ずっと・・・ずっと・・・


『私と一緒にいるとゆっくりできませんよ?』
『そんなことないみょん、みょんはきめぇ丸とずっといっしょにゆっくりしたいみょん』


前記の通りきめぇ丸と夫婦になるゆっくりは稀だがこの親きめぇ丸はみょんに惚れられ結ばれた
移動を続ける生活に通常種では最強最速を誇るみょんは苦なくついていけた
夫婦で冬を越し春を迎える少し前の季節
きめぇ丸はみょんに子供が欲しいとお願いしそしてすっきりした
動物型だったた事もあり1人しか子を宿せなかったことは少々残念だが苦しい出産に耐えようやく我が子とゆっくりすることができた

それから2年
狼に襲われ夫であるみょんは家族を逃がすために狼に立ち向かった
勝てるわけ無い
お願いだから一緒に来て
妻と子の言葉を振り切り今まで見たことも無いような笑顔で父は最期に2人にこう伝えた

「みょんのぶんまでゆっくりしてみょん」

そう言い残し狼に向かっていくみょん
夫の決意を無駄にしないよう涙をこらえ子を引っ張り逃げた
出会ったあの日を思い出しながら


「おお崖っぷち崖っぷち」

きめぇ丸親子が逃げた先にあった場所はまさに崖っぷち
下を見れば流れの速い川が見える
身体能力の高く自力で川を泳げるきめぇ丸もあの速さの川は泳ぐことができない

「どうすれば・・・」

答えが帰ってくるはずもなかった
後ろを見れば崖
前を見れば狼がうねっている
絶体絶命であった
子きめぇ丸が震える
顔だけはいつものようにニクイ顔だがまだ子供なのだ
その恐怖は計り知れない
しかし母は冷静であった

「きめぇ丸・・・生き延びてください」

ドンッ

崖を落ちるきめぇ丸の最後にみた映像
それははじめて見る母の笑顔
別れの笑顔であった






「ふぅ・・・疲れましたね」

もうずっと歩き続けていた
今から冬越えの準備をしても間に合わない
人里に置いてもらう手も考えた
きめぇ丸は希少種であるためブリーダーはよく保護をしてくれる
母が負傷した折れているところを助けられ少しの間だが人間に保護されていた時に人間から聞いた話だ
しかし人里には山を数個越えなければならないため今から山を越えることは不可能だと判断した
冬眠ができないなら寒さに耐え餌を探す時以外は体を休める場所を探そうとしたが寒さ厳しいこの地方にそんな場所があるわけもなかった
きめぇ丸は途方にくれていた

「すぐにそちらに行ってしまいそうです母上」

空を見上げると薄い灰色の雲とちらほらと降る雪が見える
死ねば母上に会えるかもしれない
冬の厳しさを知っている母上なら温かく迎えてくれるだろう
そう思ったとききめぇ丸は声をかけられた

「「ゆっくりしていってね!」」
「おおゆっくりゆっくり」

反射的にゆっくり挨拶を交わした相手は自分よりかなり小さいちびまりさとちびれいむであった
まだ小さいが言葉使いがはっきりしているのでちびちゃんと呼ばれるように間もないゆっくりであろうか

「おねーちゃんはじめて見るゆっくりだね」
「れいむはれいむって言うんだよお名前おしえてね!」

お互い自己紹介をする
自分が親とはぐれたことを伝えたが狼に襲われて両親を失ったことまでは話さなかった
怖いのだ
ミナシゴと呼ばれることが

「ゆゆ!ならまりさ達のおうちに来るといいよ!」
「そうだねれいむ達のおうちでおかーさんを待てばいいよ!」

きめぇ丸はこの二人にある種の違和感を覚える
今まであってきたゆっくり達・・・れいむ、まりをはじめすべてのゆっくりにキモイだウゼェだといわれ続けた
自分を見てきもいと呼ばない相手は母と父だけだった

「まりさとれいむは知らないかもしれませんがきめぇ丸はゆっくり達にとって見るだけでゆっくりできない存在です」

二人のご両親に迷惑をかけることになる
そうきめぇ丸は伝えたがこの二匹は頑なにきめぇ丸を家に誘う
おそらく教育が良い事と両親がゲスとは程遠いとてもゆっくりしたゆっくりなのだろう

「おとーさんはそんなこと言わないよ。きめぇ丸おねーちゃんゆっくり安心してね!」
「そうだよ、おかーさんはとても優しいからおねーちゃんをおうちに入れてくれるよ!」

二匹の説得は続きついにきめぇ丸は折れる形で二人の家へ招待されることになる


10分程歩くとれいむとまりさの家へ到着した

「「ゆっくりしていってね!」」
「ゆっくりしていってね!」

二人のただいまの挨拶に答える成体のれいむ
ちなみにれいむは母である

「ゆ?そっちのきめぇ丸はお友達?」

母れいむがきめぇ丸に気づき子供達に尋ねる
きめぇ丸の中にはひねくれ脅かすことを趣味とする固体も少なからずいるための警戒だ

「おねーちゃんは親とはぐれたらしいんだよ!」
「だからおかーさんが見つかるまでおうちに入れてあげてね」
「そうだったんだね!きめぇ丸ゆっくりしていってね!」
「・・・・・・」

きめぇ丸は驚いていた
自分が他人の家に迎え入れられるなんて思ってもみなかったためである

「どうしたのきめぇ丸?きぶんが悪いの?」
「・・・・っ!おおゆっくりゆっくり」
「ゆゆ、大丈夫そうだね!」

思わず呆けて挨拶を忘れてしまった
しかしその事を親子は咎める様子も無い

「もう夜になっちゃうから親を探すのは明日にしたほうがいいよ」
「そうですね・・・」

さっきより森は薄暗くなっていた
夜になればさらに寒さが増すであろう

「ゆっくりしていってね!」
「「「ゆっくりしていってね!」」」
「おおゆっくりゆっくり」

突然父まりさが狩りから帰ってきた
今度は忘れずに挨拶を返す

「ゆ!きめぇ丸がお客さんなんて珍しいんだぜ」

母れいむは父まりさにきめぇ丸が親とはぐれたことを話した

「それならまりさの家に泊まるといいんだぜ」

父まりさはきめぇ丸に泊るように言った
外は寒く夜にうろつくのは危険だから探すのは温かくなる昼にしたほうがいいと
見つかるまで家に居ても良いと
もし見つからないなら一緒に冬を越そうと

「それはできません迷惑をかけてしまいます」

自分はきめぇ丸
この家にいることが周りのゆっくりにバレたら家族に迷惑をかける
しかしまりさは続けた

「まりさは群れの長だから心配するひつようは無いんだぜ、他人に悪口を言うゆっくりは群れじゃ罰を与えるようにしてるんだぜ」

このまりさは群れの長であった
長になると助長し怠慢的になりやすいまりさ種だがこのまりさは責任感と統率力があるゆっくりなのだろう
それ故にとてもゆっくり良識のあるれいむと結ばれあの子達が生まれたわけである
しかしきめぇ丸はまた迷った
自分が居ては冬が越せないのではないかとごねる

「ならきめぇ丸も狩りを手伝ってほしんだぜ」

父まりさは狩りを手伝って群れの仲間達の備蓄を増やす手伝いを提案する
きめぇ丸の身体能力はまだ成体じゃないとはいえこの長である父まりさの上だ
父まりさはきめぇ丸の能力の高さを知っているため自分達が取れない場所の狩りをしてほしいとのことだ

「まりさはきめぇ丸おねーちゃんとゆっくりしたいよ!」
「れいむもゆっくりしたいよ!」

しぶったきめぇ丸だが子供達の説得によりまたも折れてしまう
冬を越すこともあるがそれだけではない
もう寂しいのは嫌なのだ

こうしてきめぇ丸が居候する珍しい群れが出来上がった


  • 数日後-

「すごいよきめぇ丸!」
「とかいはのありすでもそんなとこまで登れないわ・・・・やるわね!」

最初驚いたがとてもゆっくりしている長の紹介したゆっくりである
群れのゆっくりはきめぇ丸をあっけなく迎え入れた
そして今では頼りにされる存在となっている

「ドングリは子供達の遊び道具だよどうするの?」
「たしかにドングリは硬いですがこえを割ると・・・」

そう言ってきめぇ丸はどんぐりの殻を石を使って割って中の実を群れのれいむに食べさせた

「むーしゃむーしゃしあわせー、ドングリってすごくおいしいよ!」

それを見たほかのゆっくり達もドングリを割っている


「「「むーしゃむしゃーしあわせー」」」

ドングリを食べながらみんなできめぇ丸を褒める
頬を少し染めたきめぇ丸は恥ずかしそうだ

「ドングリは保存がとても長くてきくので見つけたら集めるようにしてください」
「ゆっくり理解したよ!」

きめぇ丸の食べ物の知識はぱちゅりーを超える
それは旅を続けるきめぇ丸種特有の知識だ

「むきゅ〜ん、きめぇ丸がいればぱちゅりーはもう用済みね・・・」

ぱちゅりーは自分の知識にはないことを知っているきめぇ丸をみて落ち込んでしまう

「そんなことはありませんよぱちゅりー、私が詳しいのは食べ物だけです
 群れには強いゆっくりも必要ですがあなたの様な博識な方はもっと必要なのですから」

ぱちゅりーは自信を取り戻したのか[むきゅーん]と照れている
こうして冬越しに備えた群れの家族達の備蓄は例年になく潤うことになった
群れのために人一倍動いたきめぇ丸だが狩りから帰ったら長の子の遊び相手になることは毎日の日課にしていた
自分ができるこの家族への恩返しのために



  • 冬眠中-

巣の外では凍てつくような寒さと雪が降っている
入り口を閉じた長の家族ときめぇ丸が知るすべを持たないが

「ゆぅ〜ん、きめぇ丸おねーちゃんとっても温かいよ」
「れいむもすりすりするー!」

今では親にすりする回数よりきめぇ丸をすりする回数が多い程に子供達は懐いていた
きめぇ丸の体温がとても高いことと飾りであるぽんぽんがとてもふわふわしてて気持ち良いためである

「この飾りすごい素敵だよ!」
「れいむのリボンと交換してほしいぐらいだよ!」
「まりさの帽子もれいむのリボンもとても素敵ですよ」

外して子供達に貸すことはよくあるがさすがに交換はできない
そして飾りを交換したら他のゆっくりがゆっくりできないと教えてあげた

「ゆゆー?なんでー?」

子れいむがきめぇ丸に質問をする
群れでゆっくり育ったれいむは飾りが無いゆっくりにあったことなんてあるわけがなかった

「ではまりさの帽子が無くなったとしましょう、れいむはまりさを見てどう思いますか?」
「帽子がなくなるとまりさがゆっくりできなくなるよ!それに素敵な帽子がなくなったられいむも嫌だよ!」
「交換したらみんなそうなってしまうんですよ」
「ゆゆっ!ゆっくりりかいしたよ!」

子が質問し親が答える
ゆっくりの教育はこうして進むものだが母れいむの勧めできめぇ丸が教育をしている
もちろん親も教育をしているが

遊びつかれた子供が寝静まったあときめぇ丸は親を起こした
自分の親の事をを告白するために

「きめぇ丸・・・つらかったね」

そっと擦り寄ってくれる母れいむ

「きめぇ丸はもうまりさ達の家族なんだぜ」

家族として迎えてくれる父まりさ

「う・・うぅ・・・」

二人の優しさにきめぇ丸は母を思い出し涙ぐむ
その日きめぇ丸は二人とより添って眠った
きめぇ丸は久しぶりにゆっくりした夢を見ていた
両親とゆっくりした日々の夢を





Q.通常種?
A.SSにでてくることが多い「れいむ まりさ ありす ぱちゅりー ちぇん みょん」

Q.成長度合いわかりにくい
A.通常種の成長具合
 赤ちゃん言葉が消える=2週間=ちび年齢 成体化=3〜4年 寿命=6〜10年(種族差)
 赤ゆは成長はある程度まで成長が早くちびあたりからゆっくり成長する感じ

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「ゲスG誕生!」
「猟奇的に伺が。」
「ゆっくり実験所」
「ゆっくりの加工所?」
作:メトロイドマホロイド

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最終更新:2009年01月06日 09:28
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