ゆっくりいじめ系1830 万能お兄さん5_4

万能お兄さんは会館からすこしいったところへと、足を運んだ。
すると、野良れいむの親子が歌を歌っていた。親れいむ1匹、子れいむ5匹といった割合だ。

「「「ゆ〜♪ゆ〜♪ゆ〜っくり〜♪して〜♪いってね〜♪」」」

道行く人々は無視している。これが飼いゆっくりで、そばに飼い主も居たなら、そこにある空き缶にお金を入れてもらっただろう。
だが野良ゆっくりなので、皆基本的に無視だ。しばらくすれば、虐待お兄さんが来て、こいつらを掻っ攫うだろうな。
そう考えた万能お兄さんは、自然とこの親子の前で足を止めていた。親子は、歌を聞いてくれる人と思い、彼に話しかけた。

「どう!れいむたちのうた、うまかったでしょ!!なにかちょうだいね!!」
「「「ちょーらいね!!」」」
まいったな。こう勝手に言われたら、後はこいつらしつこくついて来るんだよなー。ちょっと困った表情を見せた彼に、ふらんが
「ご主人様。こいつらウザかったら殺しますけど、どうします?」
と耳打ちしてきた。
「いやいや、こんな人目がある場所で殺しちゃだめだよ。あと、考えがあるから安心していいよ。」
そういって、ふらんを下がらせると、彼は親子に話しかけた。

「うん、君達は上手かったよ。でもそれだけじゃあげることはできないな」
「ゆっ!?どうして!うまいならちゃんとなにかちょうだいよ!!」
「「「ちょうらいよ!!」」」
「だってね、僕のゆっくり達より上手くないんだもん」
「「「ゆゆっ!!ほんとう!?」」」

そういうと、彼は親子にゆっくり達を見せた。31匹どれもが美しく、親れいむのみならず、子供達も見とれていた。
「いいかい?僕のゆっくり達が歌を歌うから、よく聞いてね」

そういうと、彼はゆっくり達に合図をした。


31匹それぞれが奏でるハーモニーが通りを満たす。信じられないことに聖歌を歌っていた。
ゆっくり基準の美声ではなく、人間基準の美声だ。道行く人々は、思わずその声に足を止める。
基本ゆっくりは歌はうまくない、が、ゆっくりとは思えない美声が、人々の歩みをとめ、しばらくすると人垣ができていた。
歌を終えた後、拍手が辺りを包む。人々は、親子の缶に少なからずの心づけを入れていった。
彼とゆっくり達は、周りに丁寧に挨拶をし、そして親子に話しかけた。

「どうだい?」

親子はあまりの出来事に、心ここにあらずといった感じであった。今まで聞いたどの歌よりも美しかった。
しばらくして、われに返った親子は彼らをほめたたえた

「ゆっ!!すごいよ!!とてもうまかったよ!!」
「「「うまかっちゃよ!!!」」」

「そうかいそうかい。じゃ、なにか頂戴ね」
「「「頂戴ね!!!」」」

と、彼らは親子に要求した。請求する側が、請求される側へと逆転した。親子は突然の請求に戸惑ったが

「ゆっ!!このお金があるよ!!」

親れいむは、缶に入ったお金を差し出した、だが彼はお金を取り上げ

「それはさっきまで入っていなかったじゃないか、これは僕のゆっくり達が歌ったから入ったんだ、悪いけどそれは僕のものだよ」
「ゆぅぅ……」

と、お金を上げようとしたが、彼が言っているのは正論なので反論できない。上げる物がないので、

「ゆぅ……あげるものはなにもないよ……」
「そうかい、じゃあ体で払ってもらうよ」

そういうと、彼は指を鳴らした。彼らのゆっくり達が、親子を捕まえる。

「ゆっ!なにするの!!わたしたちをはなしてね!!」
「だからいっただろ?体で払ってもらうって。それとも、代わりに命を差し出すかい?」
「ゆっ!!……ゆっくりわかったよ」

親れいむは諦めると、抵抗するのをやめた。彼は公衆電話で、ある人に連絡をすると、ゆっくり達をひきつれて歩いていった。


たどり着いた場所は、カフェ「ゴミクズ」。
中に入ると、さっそくショーをやっていた。すると店の中から、恰幅のよいおじさんに声を掛けられた。

「おお、まっていたぞ万能お兄さん」
「会長。わざわざご足労有難うございます」

先ほど連絡を取ったのは、ゆデスファミリーの会長だった。
もうすぐ、村をせめるであろうドスの群れに対して話したいことがあるので、わざわざ出向いてもらった。

「いやいや、君が村からわざわざ来てくれたんだ。感謝するのはこっちのほうさ。さぁ、ゆっくりの虐待を肴にしながら話そうか。」
「そうですね、肴はこちらで用意しておきました」

彼はマスターを呼ぶ。かっこいい口ひげが特徴のダンディなお方だ

「これはこれは、会長に万能お兄さん。お久しぶりですね」
「お久しぶりです、マスター。さっそくですが、虐待ショーを見たいんですが……」
「喜んで。といいたいところですが、先ほどのショーでちょうどゆっくりが切れてしまったんですよ……申し訳ありません」
「むう、それは残念だな……」

会長も残念そうに言う。が

「ご安心を、ゆっくりはこちらに居ます。」

すると、彼は先ほどの歌を歌っていた親子を差し出した。


「ほう、これはなかなかの親子ですな。しかしよろしいので?」
「大丈夫です。先ほど話はつけましたから」
「ゆっ!!おにいさん、わたしたちをどうするの!!」

親れいむはわけがわからず、声をあげる。

「だからいっただろ?体で払ってもらうって、さっきの僕達の歌の対価を今ここで払ってもらうんだよ」

そういうと、彼はマスターに親子を引き渡した。

「ありがとうございます。して、お飲み物はいかがなさいますか?」
「わしはエメラルドマウンテンを」
「僕はカフェオレと親子の死体をジュースにしたやつを、あとこの子達にはクッキーをお願いします」
「かしこまりました」
「あと、うちのふらんを使って、闘技場の演出をお願いします」
「よろこんで、あなたのゆっくり達が織り成す飛び入り虐待ショーは当店でも人気があるんですよ」

そういうと、マスターは親子を店の中心の見せ場へと入れた。まわりはガラスとなっており、店のどこからでも見ることが出来る。

『レディース・エン・ジェントルメン!そちらのお客様からいただいたれいむ親子と、お客様の飼いふらんによる闘技場をどうぞ!!』

店長がそういうと、スポットライトを浴びた万能お兄さんと闘技場が写される。万能お兄さんは、店の客から拍手をもらっていた。
闘技場内のふらんは手をポキポキならし、れいむ親子は恐怖に震えている。

「ゆぅ、おかーしゃん、こわいよぉおおお!!」
「だいじょうぶだよ!!おちびちゃんたちはわたしがまもるからね!!」
『でははじめ!!』

ゴングが鳴ると、ふらんは先ほど怖いといった子れいむめがけて飛び

「ゆっくりしね!!」

というと、子れいむをすばやく掻っ攫い、手を高々と上げ握りつぶした。

「ゆぴょっ!!!」

破裂した子れいむの残骸が飛び散る。返り血ならぬ返り餡子をあびたふらんは、高々と手を上げアピールした。
観客から拍手が沸き起こる。過去に何回も演出したことがあるので、観客を賑わせる術は心得ているようだ。

「でいぶのあがぢゃんがあああああああぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!」
「おでいぢゃあああああああああああああん!!!!」
「いもうどがああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

親子は泣き叫ぶ。そして、復讐にかられ、ふらんへと攻撃を開始した。ふらんにとって、おなじゆっくりの攻撃を受けるとさすがにダメージを受ける
が、それは一般的なふらんだった場合である。相手は飼いゆっくり、しかも万能お兄さんの育てたゆっくり。勝てるわけがなかった。
だが、ふらんは楽しむためと、観客をにぎわすために、そして愛する主人を満足させるためにわざと力をセーブして、たまに攻撃を受け、

「ゆっ!!きいてるよ!!みんなでがんばってこうげきするんだよ!!」

と、親子たちを調子に乗らせた。



その様子を楽しみながら、彼と会長は話し始めた。

「して、その群れとは?」

会長がそういうと、2つのものを見せられた。村をゆっくりたちが乗っ取っていた写真と、新聞の切り取りだ。前者はきめぇ丸Aが上空からとった写真である。

「こいつは確か……1週間前の朝刊の隅にのっていたやつか?」
「ええ、その通りです」

つい最近ニュースに上がったものだった。といっても1週間前だし、知名度が低い村だったので、一般人の記憶からすでに忘れさられていた。
だが、ゆっくりを虐待する会長はしっかりと覚えていた。

「だが、1000匹も増える根拠はなにかね?」
「理由は2つあります。
まず一つ目は、ゆっくりが占拠した村というのは、ゆっくり達にとってはとても素晴らしいゆっくりぷれいすに見えるでしょう。
過去にゆっくりが人間に勝ったことなどほとんどありませんからね。だから、まず最初にここに大量のゆっくりが集まります。2つ目の根拠は、
じつはこの中にクイーンありすがいるんですよ、普段滅多に姿を出さないけど。クイーンだから、一度発情したら止められなくなりますね。
クイーンになる過程で相当な欲求不満に成っていると思います。だからドスとすっきりしたらもう止められないでしょう。
そして、ドスみたいなでかいやつがにんっしんっしたら、その数は通常のゆっくりよりも多いでしょう。または、発情して、とめられなくなった
ありすが、まわりのゆっくりたちを奪ってでもすっきりすると思います。そうなると、群れの数は1ヶ月もあれば1000匹にはなるでしょう」
「なるほど、たいした観察眼だ」

そういうと、会長は闘技場へと目を移した。わざとやられているふらんだが、実はしっかりと反撃している。それにより、子れいむはあと1匹になっていた。





「どぼじでじなないのおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」

勝てると思っていて、がんばって攻撃したのに、愛する我が子が1匹1匹確実に減らされ、れいむは号泣した。

「ごわいよおおおおおおおお!!!ちにたくにゃいよおおおおおおおお!!!」

最後の子れいむは泣き叫ぶ。あのふらん一匹に、姉を、妹を全て殺されたからだ。
ふらんは頃合をみて、れいむに話しかけた。

「そこのれいむ!!わたしと決闘だ!!あんたが私に勝てば、その子は殺さないでおく!!」
「ゆぐっ!!」
『おおーっと!ふらんかられいむへの決闘だーっ!』


れいむとしては、たった一匹になってしまったこの子を守りたかった。どのみち、このままでは殺されてしまう。
れいむに選択肢などなかったのだ。

「ゆっ!!うけてたつよ!!」
『れいむ、ふらんからの挑戦をうけたぁぁーーーっ!!全ゆっくり最強の攻撃力をもつふらんが勝つのか!?
それとも、母の愛が勝つのか!?その結果はこの決闘にかかっているぅーっ!!』

マスターがノリにのって実況する。それにしてもこのマスター、ノリノリである。たちまち、客達も拍手をし始めた。

「ゆっ!!わたしのおちびちゃんたちをころしたふらんはゆっくりしねぇぇぇぇえええええええええええ!!!!」

先手必勝。れいむはふらんへ、先ほどとは思えない体当たりをかました。ふらんはそれを直に喰らい、ふきとばされる、ように見せた。
次に、倒れたふらんは一生懸命起き上がろうとしていた、ように見せる。それをれいむが追い討ちをかけるように、上にのり、ジャンプを繰り返して
攻撃する。

ふらんはうめき声を上げ、力が残っていないように見せた。れいむは、とどめとばかりに

「しねぇぇぇぇぇぇええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!
ちびちゃんたちのかたきいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」


と、高々とハイジャンプ。そのままふらんを潰した・・・。

と思いきや、ふらんは突然起き上がり、ニヤリと笑みを浮かべ、落ちてきたれいむに貫手をくらわせる。
カウンターヒット!こうかはばつぐんだ!!

カウンターもあり、れいむはふらんの腕に串刺し状態になる。まだ状況が読み込めていないれいむは
「ゆぅ……。どうしてふらんがしんでいないの?」
と尋ねた。自分が致命傷を負っているのに気づいていない、痛みをあまり感じていないようだ。

「私の勝ちね!だからあんたのガキは殺す!!ゆっくりしね!!」
「いやぁぁぁぁああああ!!おかああしゃんだずげでぇぇぇぇええええええ!!!!!」

目の前で子をじわじわと強く握られていき、そしてついに
「もっと……ゆっくち……ちたか……ゆぶゅぇっ!!」

乾いた音を出して、破裂した。
ふらんは串刺し状態のれいむを乱暴に抜き取り、地面へと叩きつける。れいむは、最後の一匹になった子れいむの死体へと寄り添い
「お……おちびちゃん……目を開けて……。挨拶しようよ……。ゆっくりしていってね!……ゆっくりしていってね!!
ゆっくりしていってね!!!ゆっくりしていってねぇっ!!!!ゆっくりしていってねぇぇぇえええええ!!!!!ゆっくりしていって……ね……
ゆっくりして…………いって…………ね……。……もっと……ゆっくりしたかっ…………た」

壊れたラジオのように同じフレーズを繰り返す親れいむ、しばらくした後、その声もだいぶ小さくなっていき、彼女はなにもしゃべらなくなった。
死んだのを確認したふらんが、勝利の咆哮を上げる。



『決まったァーーー!!勝者ふらんッーーーー!!皆様、彼女に惜しみない拍手をお願いします!!』



と、マスターの宣言を皮切りに、ふらんと、この闘技場を演出してくれた万能お兄さんに拍手が送られる。
中には客が彼のところによってきて

「俺もふらん飼っているけど、あんたんところのはすげぇー美人だしつえーな!!」
「久しぶりにいい虐待ショーがみれたぜ!!ありがとな!!」
「こいつぁいいもんを見せてくれた、俺からの感謝のおごりだ!!うけとってくれや!!」

と、肩をバンバン叩かれ、笑いに包まれながら酒やつまみを彼らは万能お兄さんにあげた。
彼は酒をもらい、つまみはゆっくり達に分け与えた。

マスターは親子の死骸を丁寧に取り、彼のオーダー通り餡子ジュースを作った。彼は一口飲んで

「うまいっ!!」

と思わず声をあげる。やはり虐待された餡子は美味だ。しばらくすると、マスターに体を綺麗にしてもらったふらんが戻ってきた。

「ご主人様、ただいま戻りました」
「「「「ふらん、おつかれさま!!」」」」
「うん、ご苦労様。楽しかったかい?」
「はい!久しぶりに親子を殺してすっきりしました!!」
「うんうん、僕らも楽しかったし、君も楽しんだようでうれしいよ。ほら、ご褒美だ」

そういうと、彼はふらんを抱き上げると、自分の膝の上にのせ餡子ジュースを飲ませた。
ふらんは親子を殺していたときより喜んだ表情を見せて、彼に思いっきり甘えた。
彼もご褒美として、甘えてくるふらんをたっぷり撫でてかわいがった。

家ゆっくりたちは

「ふらんいいなー」
「わたしもご主人様の膝にすわりたいんだぜ!!」
「むきゅ、でもふらんはがんばったからね、当然よ」
「ご褒美なんだねー、わかるよー」

と、ふらんを羨望のまなざしで見つめる。万能お兄さんから家ゆっくりへの至高のご褒美の一つである、「膝の上でゆっくり」である。
とてもすばらしいことをしたゆっくりに、彼が膝の上に乗せてたっぷりとかわいがるのだ。効果はほぼ一日と長い。
主人を愛してやまない家ゆっくりたちからすれば、とてもうらやましいことである。

「いつもながら、君のゆっくりは素晴らしいな」
「お褒めに預かり光栄ですよ」
「とりあえず、今度村を襲う群れについては理解した。今から……2ヵ月後だったかな?」
「ええ、もうすぐ春が来ますしね。ただ2ヵ月後というのはあくまで予測です。正確な観察までは出来ませんので、ずれるかもしれません」
「そうか、なら観察お兄さんに頼んでおこう。彼からすれば、村を乗っ取ったゆっくりなどこの上なく珍しいからな」
「彼ですか。彼ならば、観察データも正確になるでしょうね。ありがとうございます、彼にもお礼を言ってください」
「あいわかった。では私はこれで失礼する、いつも虐待できるゆっくりを教えてくれてありがとうな」

そういうと、会長は店を後にした。彼は、マスターから写真を取らせてほしいといわれ、家ゆっくり31匹と彼とマスターが入った写真を撮った。
マスターいわく、お得意様は写真を撮るとか。まぁ、彼自身何回もとられているが、プラチナバッジ付きのを31匹もつれてきたのは今回初めてなので、マスターとしても
撮りたかったのだろう。

ゆデスファミリーの会長からの頼みとあらば、観察お兄さんも断れないだろう。彼は内心喜びながらも、撮影スマイルで写真をとっていた。

彼と、ゆっくり達はマスターに感謝して店を後にした。次は病院である。




受付で手続きを済ませると、彼は病室へ向かった。

病院の個室のベッドに少女が横たわっていた。健やかに寝息を立てている、今にも起きそうだ。
だがかれこれ7年は眠ったままなのである。

彼は、妹の横に座り、手を握り締めると静かに涙を流した。
ゆっくり達も静かに泣く。家族だからこそ、彼の悲しみを理解しているし、彼が妹の存在を大事にしていることも理解している。
彼は一緒に泣いてるゆっくり達をみて、思い出した。彼女達を初めてここにつれてきたときのことを。


2年前にゆっくり達を飼い始めて、初めてここにつれられたときまで、ゆっくり達は妹の存在など知らなかった。
目の前の眠っている少女を見て、ゆっくり達は尋ねる。

「ご主人様、この人はだれ?」
「僕のたった一人の家族さ、君達にとってはお嬢様ってとこかな。」
「うー☆おじょうざまおねむなんでずどぅー☆」
「むきゅ、ねむっているけど、おきないんですか?」
「ずっとねているんだねー、わかりますよー」
「…………」
「……ご主人様?」
彼は静かに涙を流していた。ゆっくり達も驚く。自分達を育ててくれた優しい主人が、今まで涙を流したことなどなかったから。



「僕の妹はね……ずっと眠ったままで起きない病気なんだ。今もこうして、手を握って起きることを願っているけど……
起きて……くれないんだ。5年……、もう5年経っているけど……。起きないんだ……」





「ご主人様ごべんなざいぃぃぃいいいいい!!!」
「むぎゅぅぅぅうううううじらながっだんでずぅぅぅぅうううう!!!!」
「じづれいなごどをいっでずびばぜんでじだぁぁぁぁあああ!!!!」
「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!お゛じょう゛ざま゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ああああ!!!」
「どうじでおぎでぐれないのーーー!!わがらないよーーーー!!!」





家ゆっくり達は、次々と泣き始めた。利口な彼女達は、彼の悲しみもすぐさま理解してくれた。

「泣いてくれるんだね……うれしいよ」

「だっでがぞぐなんでずもん!!がぞぐがごんなになっだらだえられないでずぅぅぅぅうう!!!」
「ご主人様のがなじみはわだじだぢのがなじみでずううううううう!!!!!!!!」
れいむが泣いてくれる。まりさやぱちぇりー、ありす、ちぇん、れみりゃ達も。

彼はうれしくて、ゆっくり達を抱いて泣いた。ゆっくり達も彼につられて更に泣いた。



あのときから2年経ったのか……。しずかに涙をぬぐって、彼は改めて妹を見た。
「むきゅぅ……、お嬢様目覚めないですね……」
「ゆぅ……、はやくおきるといいですね……」
悲しむゆっくり達を、励ますように彼はいった。

「でも、大丈夫。僕の計画が上手くいけば……妹は起きるよ」
「あのドスが鍵を握っているんですねー、わかりますよー」
とちぇんが答える。その通りだ。あのドスが妹を目覚めさせる鍵を握っている。
長い熟成をかけたドスの中枢餡子は、特効薬となりえるのだ。そのために、村を襲ったときはドスを見逃した。
ひとえに生成されるのを願って見逃したのだ。無論成功するとは限らない。

だが、それでも賭けるしかなかった。


「お嬢様のためにも」
「がんばらなければなりませんね」
きめぇ丸姉妹が答える。
「ああ、その通りだ。だから……ゆっくりがんばろう」

「「「「ゆっくりがんばるよ!!!!!」」」」


病院を後にした彼は、野菜卸売りセンターへと足を運んだ。

野菜を卸す人にとっては、ゆっくりは天敵である。彼らは万能お兄さんのゆっくり達に戸惑い追い出そうとしたが、つけているプラチナバッジが安全であることを
示している。バッジを見た業者達は、すぐに警戒を解いた。
万能お兄さん達も、悠然と市場を横切る。安全なゆっくりとわかった業者は、ゆっくり達を撫でたりした、ゆっくり達も喜び、忙しい業者に安らぎを与えていた。

事務所にたどり着き、社長に会った。事前に電話を入れておいて正解だった。
「社長、連絡したとおりもらいに来ました!」
「おう!まっていたぞ。さあこっちだ」

そういうと、社長は倉庫へと彼らを連れて行った。
倉庫の中には山積みのダンボールがある。

「全部トウガラシだ。廃気品だが、それは見てくれが悪かったりして、売れないだけだ。味まで悪くなっていないから安心しろ」
「ありがとうございます。これでなんとかなりそうですよ」
「はっはっは、礼は野菜をこのセンターに納めることで十分だ。だがかなり量があるぞ、大丈夫か?」
「ご安心を、うちのゆっくり達が運んでくれますので。」

このために、彼は全てのゆっくりを町へ連れて来た。彼女達もまっていたといわんばかりに
「「「「「ゆっくりはこぶよ!!!!!」」」」」

と器用に頭の上にダンボールを載せ、運び始めた。無論飛び跳ねず、ずりずりと這っている。


道行く人々は珍しそうに、彼のゆっくり達を見た。無理もない、31匹と数も多く、すべてプラチナバッジで礼儀正しくみな美しい。
ペットの飼いゆっくりと子供を連れた母親が
「こんにちは!うちの子供とゆっくりにさわらせてもいいですか?」
と尋ねてきたので快く了承した。
飼いゆっくりと子供は、ゆっくり達とふれあいをはじめ、彼は母親と話に花を咲かせ、しばらくした後その様子を見た人たちが
次々とよってきてゆっくり達を触り始めた。

荷物を運んでいた途中だったが、楽しいので別に気にならない。

しばらくした後、人々に礼と別れを告げ、彼とゆっくり達は家へと帰っていった。


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最終更新:2008年12月29日 22:49
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