ゆっくりいじめ系1435 大家族とゆっくりプレイス_02



一時間経過。
部屋に残っているのは、汗をかき体を上気させ肩で息をする青年と、
生きているのか死んでいるのか判別のつかない倒れて動かない、泣き続けるゆっくりと、痙攣して倒れているゆっくりだけだった。


「ふぅ、すっきりー! さぁて皆。今日もありがとうね、また明日ゆっくりしようね」

青年は朗らかにそう言うと、皮が傷ついたゆっくりに溶けた小麦粉を塗ってケガを治していった。
こうすることによって、多くの栄養をとって野生のゆっくりより栄養状態の良いゆっくりは、明日の朝にはケガは完全に完治する。
今までほぼ毎日行なわれてきたこの行為が子ゆっくりに露見しなかったのは、このケガ治療におかげでもあった。

口のガムテープを青年にはがしてもらい、ようやく口が自由になるゆっくり達。
ようやく動くようになった口をもって皆が最初に口にするのは嗚咽だった。
ゆぐっ、えぐっ、とすすり泣く声が虐待部屋にこだまする。
そんな中、今日からこの夜の狂乱に参加している孫ゆっくり達四匹が、青年に喰いかかった。

「ゆ゛っ! おにぃざん、どぼじでごんなごどずるの!?」
「まりざにひどいごどぢないでよ゛っ!!」
「ゆっぐぢでぎないよぉぉぉぉぉ!!」
「おにぃざんどぼじだの……?」

青年の足元に群がって抗議の声をギャースカ上げる孫ゆっくり達。
青年はそんなゆっくり達に

「あっそ、踏んじゃえ」

暴行で応えた。

「「「「ゆぶぎゅっ!?」」」」

口が自由になっている状態で暴力を受け呻き声をあげる四匹。
青年はそんな四匹を一匹ずつ壁際に蹴り飛ばすと、

「君達の子供だからちゃんと教育しておいてね」

残った親ゆっくりと子ゆっくりにそう言い含めた。
一時間ほど虐待部屋で休憩させ、ある程度体力が戻ったところでゆっくり達が生活する十二畳の部屋へとゆっくり達を移す青年。
部屋には電気がついておらず、戻ってきたゆっくり達のケガにはなかなか気付けない。
翌朝には豊潤な餌を食べていることによる回復力と青年の手当ての効果でケガは完治していることだろう。

部屋に戻ってようやくゆっくりできる成体ゆっくり達、中でも孫ゆっくり四匹に青年は他のゆっくりを起こさないようにそっと囁いた。

「今日のことを喋ったら、君たちの子供にも同じ目にあってもらうから」

その言葉でビクッ! と跳ね上がった孫ゆっくり四匹を尻目に、青年は静かに部屋を後にする。
ゆっくり部屋に残ったのは合計四十四匹のゆっくり大家族。
ただの一匹も欠けてはいない。

孫ゆっくり達はいまだに痛む体をひきずりながら、今日産んだ自分達の子供の側へと向かう。
先の虐待の痛みと苦しみを思い出しながらも、我が子のぬくもりで心がゆっくり出来た成体ゆっくり達は、そっと寄り添い眠りについた。








翌朝、昨日までと全く同じ優しさで朝ご飯を届けに来てくれた青年に孫ゆっくり四匹は困惑した。
昨晩見せた残虐性を恐れて子供達に青年に近づかないように言おうとしたが、その瞬間青年の視線に貫かれ何も言えなくなってしまった。
言えば子供達も同じ目にあう。
昨晩の別れ際に言った青年の言葉に餡子脳にしっかりとこべりついていたのだ。

朝食後、孫ゆっくり四匹は親ゆっくり、つまり祖母にあたるれいむとまりさに呼ばれた。
部屋の中央で遊んでいる他のゆっくり達とは離れた部屋の隅。
つまりは内緒話。言うまでもなく、昨晩のことだ。

「あのね、ゆっくりきいてね」
「みんながゆっくりするためにひつようなことなんだよ」

親れいむと親まりさは、静かに語りだした。
今、このゆっくり一家が暮らしているゆっくりプレイスは、青年の提供によるもの。家族は青年の庇護下にあること。
それというのも、昔親れいむと親まりさが青年と契約したからということ。
契約内容は至極単純、青年はゆっくりプレイスを提供する代わりに一日一時間ゆっくりは黙って虐待されること。
一ヶ月に一日か二日は虐待されない日があること。
外はここと違ってゆっくり出来ないこと。
ここを出たら二度と戻ってこれないこと。

要約すれば青年に歯向かわず、黙って夜の虐待を受け入れろということだ。
そうすれば、家族はゆっくりできる。少なくとも、子供達は何も知らずあぁしてゆっくりできる。
何故成体しか虐待しないかは、ゆっくりのあずかり知らぬところではあるが、それは青年が自らの肉体を使った虐待が好きなこと。
赤ちゃん、子供ゆっくりではそれに耐え切れず死んでしまうからだ。

孫ゆっくり達は、その理屈を一度は理解した。理解したが、納得は出来なかった。
だが、その夜再び昨夜と同じ痛みと苦しみを味わうに至って、理解も消えた。
なんで、こんな目にあうのか。痛いのはもう嫌だ。ゆっくりしたい、と。

次の日、孫ゆっくりのうち胎生型出産をしたまりさとその伴侶であるれいむと番は、このゆっくりプレイスを出ることを決めた。
それは半ば自殺行為に近い決断ではあったが、世代を重ねた孫まりさとれいむにはゆっくりプレイスの外の事を知らないため当然ともいえた。
外のゆっくり出来なさを知っている親世代は言うに及ばず、直に餡子を受け継ぎ、再三外に出るなと言われている子世代も外に出ようとはしない。
だが、外はゆっくり出来ないという餡子に刻まれた記憶もあまり受け継がず、外の危険さを教える時間も無かった孫世代はそうではなかった。


「ゆっ……おちびちゃんたち、ゆっくりきいてね」
「おはなしがあるよ」

「ゆゆ~?」
「にゃーに、おかぁしゃん?」

自分の子供二匹、曾孫まりさと曾孫れいむを呼んで部屋の隅で内緒話を始める孫まりさと孫れいむ。
それは、自分達家族で外に出ること。
曾孫達は最初なんでかまるで理解出来なかったが、危機せまる親の説得に理解を示した。
外の危険さは、曾孫世代に至ってはまるで伝わっておらず、親戚家族も大事だが我が親が一番大事であることを鑑みれば、ある種当然ともいえた。

朝、当然のごとく青年から朝ご飯を受け取るゆっくり家族。
今朝はなんと青年が朝早くから作ったホットケーキである。それぞれのゆっくりの大きさに合わせて作った一匹一枚、四十四枚。
あまあまのシロップもかけて豪勢な食事だ。
朝食時も、青年は優しかった。孫まりさの子の曾孫れいむと頭を指の腹でそっと撫でてもいた。
それでも、孫まりさと孫れいむは夜の青年の姿を忘れることなど出来なかった。

朝食後、ついに孫まりさ一家は家出を決意した。
黙って出て行けば言いものの、餡子脳故の考えのなさか、または肉親への情か、孫まりさ一家は部屋の中央で大声で宣言していた。

「ゆっ! みんなゆっくりきいてね! まりさたちはゆっくりおうちをでるよ!」
「れいむたちはどくりつするんだよ!」
「「ゆっくち!!」」

皆当然反対した。何で、自分達が嫌いになったのか、と。
中でも親ゆっくりの反対っぷりは凄かった。阿修羅のように顔を歪め出て行かないでくれと懇願する。外はゆっくり出来ない、と。
しかし、孫まりさ一家の決意は固かった。ゆっくり出来ないのはここも同じ。痛い目はもう嫌だ。

それに、このまま我が子が成長すれば愛しの子供達まで同じ目にあってしまう。
好きなだけすっきりしてもいい、という条件にも関わらず、あまり積極的に子作りしていない理由はここにあった。
どのゆっくりも我が子が痛い目に合うのは嫌だという理由で、一度しか子作りをしていないのだ。

この日も親ゆっくりの要望により、庭へと窓は開け放たれていた。
孫まりさ一家は一斉に窓から庭へ、そして庭から玄関、そして今まで出るなと言われていた外の世界へと飛び出した。
後に残されたゆっくり一家は家族が減ったことを悲しんだ。
だが、じきに若い世代からその悲しみを乗り越えていった。家族が減った悲しみしか受けないからだ。
だが、親世代は違った。家族が減った悲しみともう一つ、愛しの孫と曾孫がゆっくり出来なくなること。そこに心を痛めた。
子世代と違い、我が身をもって体験していた外の過酷さ。
だが、このゆっくりプレイスに餡子の芯から依存し、もう外の世界は嫌だと思っている親れいむと親まりさは、後を追ってまで止める気にはなれなかった。
仮に、外まで追ってもここに帰ることはできないのだから。

















無事外の世界に進出した孫まりさ一家は、まずはお家を探すことにした。
作る、という発想はない。生まれた頃から最高の環境で過ごしてきたのだから当然ともいえる。
もちろん、探す基準は自分達が住んでいたあの部屋だ。

「ゆゆ~♪ ようやくおにぃさんからはなれてゆっくりできるね~♪」
「いっぱいあかちゃんつくってゆっくりしようね、れいむぅ♪」
「「ゆっくち~♪」」

鼻歌まじりに歩を進めていく孫まりさ一家。だが、既にこの時点で失敗だった。
青年の家は実は野生のゆっくり一家が生息している森のすぐ近くにあったのだが、あろうことかその森から離れていく方向へ進んでいるのだ。

「ゆっくりできるおうちをみつけて~、おいしいごはんをいっぱいたべて~、ゆっくりあかちゃんつくって~」
「ゆふふふふ~♪」

無限に広がるである幸せな未来に思いをはせつつ、幸せに顔が緩む孫まりさと孫れいむ。
曾孫まりさと曾孫れいむもそんな親の幸せそうな様子に感化され、笑顔になる。
しあわせ~、な未来を夢見て。


言うまでもないことだが、そんな未来が待っているわけはない。
この一家の命運は、既に尽きたも同然である。

















その夜、青年が家に帰ると朝とは違って閉じられている門の前にゆっくりが四匹いた。
朝家出した孫まりさ一家である。
その姿は今朝の時とは大違いで、体中ボロボロ、髪やリボンにガムがついており、孫れいむに至っては皮が破れて餡子が漏れ出ている。
そして四匹とも全て、涙で顔がグショグショだ。

「やぁ、君たちどうしたんだい?」

青年はそんな〝野生の〟ゆっくり一家にも優しく声をかけた。
その声に反応した孫まりさが、甲高い声でわんわんと喚き始めた。

「お゛に゛ぃざんんんん!! ごべんなざいぃぃぃぃぃ!! もう゛いえでじないがらゆっぐぢおうぢにいれでぇぇぇぇぇ!!」
「おぞどはゆっぐぢでぎないよ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!」
「「ゆ゛わ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん!!!」」

孫まりさに続いて一斉に泣き喚く孫れいむの曾孫ゆっくり達。
この一家は今日一日で嫌というほど痛い目を見た。どれだけ自分達の先見が甘かったのかを。

美味しいご飯はない。かつてもらった野菜っぽいからと雑草を食んだが肥えすぎた舌が受け入れるわけもなく一家全員吐き出した。
ようやく美味しいご飯を見つけたが食べようとしたら人間に殴られた。
ふかふかの寝床を探したが何処にも見当たらない。
通りすがりの人間に蹴られ、踏まれた。

「やめてねっ、ゆっくりやめてね!」と涙混じりに懇願しても聞いてもらえず、叩かれ殴られガムを押し付けられた。
泣いて逃げ始めたが猫や犬に襲われた。殺されはしなかったが散々いたぶられた。
ゴミをぶつけられた。石をぶつけられた。高い所に登って誤って落ちてしまった。

その他細かいものをあげればキリがない。
いかに自分達が恵まれた環境で育ったかを餡子の髄まで染みて理解した。
もうこんなことはしない。反省しています。お家に入れて、と心から謝罪を込めて懇願する。

青年はそんなゆっくり一家の必死の願いを、

「うん? 君たちだれ? うちの子じゃないよね?」

容易に踏み砕いた。

その一言にポカンとする孫まりさと孫れいむ。
曾孫ゆっくり達は理解出来なかったようでまだ泣いている。
青年はそんなゆっくり達に向かって、出来の悪い子供に言い聞かせるように優しく言った。

「うちの子たちは皆あの部屋でゆっくりしているよ。ちゃんと僕の言いつけを守って。残念だけどあの部屋の外に出る子なんてうちにはいないよ。
 ゆっくりりかいしてね」

やや婉曲ではあるが、つまりは『お前はもううちの子じゃない』という宣言。
いくら餡子脳といえど、それは理解できたようで、一度は泣き止んだ孫れいむと孫まりさの目に再び雫がにじみ出て来た。

「ゆぐっ、ごべんなざい、ゆっぐじざぜでぐだざい……」
「でいぶだぢがわるがっだです、だがら……」

「だから知らないって」

ドゴム!

優しい言葉とは裏腹の鋭い蹴り。
つま先を孫れいむの口にぶち込んだ青年により、れいむの前歯が幾つか折れた。

「ゆぶぎっ!!」
「でっ、でいぶぅぅぅぅぅぅぅ!?」
「「おきゃぁしゃぁぁぁぁぁぁん!!!」」

突然の暴行に狂乱する一家。
青年はそんな見苦しい状態のゆっくりにも、優しく声をかけてやった。

「あのね、人間に飼われているゆっくりにはねちゃぁんとバッヂがついてるんだよ。君たちにはバッヂが無いだろう?
 だから君たちは野生。ちゃんと自分達でゆっくり生きてね」

犬や猫の首輪と同じ意味を持つゆっくり用バッヂ。
ゆっくりの飾りにつけるそれを、青年は飼いゆっくりに一切与えていなかった。
それも当然。あのゆっくりプレイスから出ることはないのだから必要は無い。
ゆっくりプレイスから出た時点で、そいつはもう野良となる。

もちろん、バッヂのことなんか生まれてこのかた聞いたことのないゆっくり一家には分からない。
ただなんでお家に入れてくれないのかと泣き喚くだけだ。
もう一撃顔面に蹴りを入れられても、まだ懇願するゆっくり達についに痺れが切れたのか、青年は怒号を以って相対することにした。

「このクソ饅頭どもが! いい加減に黙れよ、野良の饅頭を潰しても誰も文句なんか言わないからなぁ!!
 三つ数える前に眼前から消えなければ踏み殺すぞ!」

青年が今まで見せたことのない怒りの感情を感じ取ったのか、孫まりさと孫れいむは慌てて曾孫ゆっくり達を連れて逃げ出した。
逃げていった後には、涙の跡が道を作っている。
青年はゆっくり一家が見えなくなるまで見送ると、ゆっくりと家に入ってゆっくり大家族のゆっくりプレイスへと向かった。

翌朝、青年の家の門の前で眠っていた孫まりさ一家はその代償として曾孫れいむを踏み殺され、死ぬ寸前まで暴行を受けることになる。
それにより、ようやく孫まりさ一家は二度と青年の家に近づくことはなかった。
この一家がどうなったかは青年は知らない。だが、この一家がゆっくりできるようになる確立は一パーセントにも満たないであろう。



















夜、いつもの虐待時間。
親れいむは必死に歯を食いしばって青年の拳を受けて、顔をひしゃげさせる。
壁に叩きつけながらも、涙をボロボロと零した。

痛みに慣れることないゆっくりにとって、この虐待はどれだけ経験しても毎日同じ痛みだ。
我慢できる精神力もないため、常に苦しむことになる。
それでも、親れいむは耐えた。

これも、家族がゆっくりするため。
自分が、自分達が甘んじてこの行為を受け入れれば、家族はゆっくり出来る。
その一心でひたすらに暴行を受ける。それでも我慢できず、青年から逃げるように跳ねてしまうが。
もちろん、そんな行動は青年の虐待衝動の火に油を注ぐだけで、更なる虐待を生む。

ゆっくりプレイス存続のため、ひたすらに痛みに耐えようとする親れいむ。
家族達をずっとゆっくりさせるために、と。
だが、この親れいむは知らない。
ある日青年が唐突に「飽きた」と言って、ゆっくり大家族を一匹残らずいたぶり殺す未来が待っていることを。

そんな事は露とも知らない親れいむは、今日も青年の蹴りをうけて、宙を舞う。




おわり


─────────────
あとがきのようなもの

どうも、菌糸類+哺乳類です
青年は金持ちの家のぼっちゃん、という事で。
金持ちの道楽ですね。



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最終更新:2021年01月14日 00:55
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