ゆっくりいじめ系261 大好き!ゆっくり魔理沙_1


餡子の芯まで凍るような冬が終わり、若葉芽生える春が訪れようとしていた。

薄く緑に色づいた地面が盛り上がると、土の中から一匹のゆっくりが顔を出した。

 「ゆっくりー!!!」


ゆっくり。
低い知能で必死に活動する饅頭。


顔を泥に染め、ふるふると体を振るのはゆっくり霊夢。
厳しい冬を乗り越えるため、木の下に掘った巣で長らくゆっくりとしていたのだ。

体は成体というには若干小さく、ボーリングの球ほどだ。

 「まりさ!お外がすごくゆっくりしているよ!!」

穴から一歩外に出た成体のゆっくり霊夢が、穴の奥に呼びかける。

 「ゆゆっ!ゆっくり出るから待っててね!」

小さな巣穴から窮屈そうに顔が押し出てくる。
ゆっくり魔理沙だ。
頭にかぶった帽子が引っかかるようで、出るのに苦労している。

 「ゆ!あまり寒くないよ!ゆっくりできそうだね!!」

泥だらけになりながらも、春の訪れに目を輝かせるゆっくり魔理沙。
ゆっくり霊夢と同じく、成体というには小さいボーリング玉サイズ。

2匹にとって、越冬は始めての経験であった。

 「さっそくご飯をとってこようね!!ふたりでゆっくりしようね!!」

先に出たゆっくり霊夢がゆっくり魔理沙を導き、森の奥へと消えていく。


 「ゆっくりしていってね!!!」

2匹の声が、静かな森にいつまでも響いた。





 「ゆっくりした結果がこれだよ!!」

2匹は巣穴に収穫した食料を運び終えた。
森には、大量の食料が溢れていた。
やわらかい若葉や、モンシロチョウ、活発に動くムカデにカエル、ダンゴムシ。
2匹がヨダレを垂らすほどの御馳走が、目の前には山ほど集まっている。

 「まりさたちがご飯を取りにいかなかったから、森さんもゆっくりできたんだね!!」
 「森さん、ゆっくりしてくれてありがとう!!」

森の恵みに感謝し、さっそく食事に入る。

特に冬眠などしないゆっくりは、冬の間、巣に蓄えた食糧を調整しながらゆっくり過ごす。
この2匹は初めての越冬に緊張し、節約に節約を重ねた結果、蓄えた食糧の半分もなくならない内に冬は終わった。

 「おいしいよ!ゆっくりできるぅー!!!」
 「むーしゃ♪ むーしゃ♪ しあわせー♪」

節約生活の思い出を埋めるように、ガツガツと山を削り取っていく2匹。
春の恵みを前面に受け続ければ、あっと言う間に成体と呼べるほど大きくなるだろう。

大量の食料、そして冬の間の備蓄を全て食べつくした2匹はまた、食料を確保しに巣を離れた。



夕方。
人間の里を見下ろせる丘で、2匹は寄り添っていた。

あの後、食料をいちいち巣に持ち帰ることはせず、見つけたその場で食べて回った。
単純な生態と、大量の食事は、2匹をバスケットボールほどに大きくさせていた。立派な成体ゆっくりだ。

 「ゆっ、れいむ・・・」
 「なあに、まりさ」

成れいむにさらに体を寄せる成まりさ。

 「ずっと、ふたりでゆっくりしようね。いつまでも、ふたりでゆっくりしようね」

そっとささやいたのは、成まりさだった。
いつものように元気と勢いに溢れた声とは違い、儚げで今にも消えてしまいそうな一言。
成れいむはすぐに答えず、ふと懐かしい日々を思い浮かべた。

親まりさの茎から生れ落ちたときのこと。
初めて食べたモンシロチョウに感激したこと。
隣の巣に住んでいたまりさと出会ったこと。
喧嘩して体当たりをしあったこと。
親から独立するとき不安がっていた自分に、まりさが一緒に暮らそうと言ってきてくれたときのこと。

初めて巣を作ったときには、すぐ隣で、自分と同じように顔を泥だらけにしてくれた。
越冬の準備を始めたとき、他の成体ゆっくりに動じず、毅然とエサ場から食料を確保してきてくれた。
冬篭りを始めてからは、節約に文句を言いながらも、絶対に隠れて食べたりしなかった。

いつもそばで笑っていてくれたまりさ。
いつも一緒にゆっくりしてくれたまりさ。

・・・大好きなまりさ。


 「れいむもまりさとゆっくりしたいよ・・・ずっと、ずっとずっと」

頬をすりあてる。
親愛の証だ。

 「ゆっ!れいむ、うれしいよ!!まりさはれいむと一緒だからゆっくりできるんだよ!!!」

力強く頬を押し付けてきた成まりさ。
成れいむは、不思議と嫌な気分にはならなかった。
だって大好きなまりさだから。

 「まりさ!まりざ!!!れいむもだよ!!れ゙いむ゙もまりざどだからゆっぐりできるんだよ!!!」

粘着する頬には、透明な液体が溢れていた。
ぶるんぶるんと弾ける頬。
互いの顔は高潮し、息が荒くなる。

 「れいぶぶうう!!!だいずぎだよ゙お゙お゙お゙お゙!!!ずっどゆ゙っぐりじよ゙ゔね゙え゙え゙え゙!!!
 「まままっままままままりざあああああああ!!!」





 「人ん家の前で盛りやがって・・・」

さっきからパンパンと妙な音がしていた。
なんだろうと思い、外に出ると家の前でゆっくり2匹が交尾をしているではないか。
里の見える丘で堂々と交尾をするとは、大胆な奴らだ。

 「加工所に売り飛ばしてやる・・・」

捕獲用の網を取りに行こうと思ったが、ふと迫っているほうのゆっくりに目が行く。
あれはゆっくり魔理沙だ。

男は、ゆっくり魔理沙が大嫌いだった。

他のゆっくり、例えばゆっくり霊夢なんかはバカではあるが基本的に純粋で優しい性格だ。
しかしゆっくり魔理沙は、いざというときには親を裏切り子をも食らうような性格をしている。

以前、男の家に侵入してきたゆっくり集団に制裁を加えたときも、そうそうに仲間を売り、自分だけは助かろうとしていた。
そのゆっくり魔理沙はいたぶるだけいたぶって処分された。
男のゆっくり魔理沙嫌いはそのときから始まった。


 「んぶぅうぅううう!!!!れいむうう!!!すっぎり!!!ずっぎりするよ!!!!!」
 「まりざああ!!!れいむもずっぎりずるよ゙お゙お゙お゙お゙!!!!」

そんな男のことなどお構い無しに、交尾は最終段階に入っている。

交尾終了は疲労感もあるだろうし、逃げ出すのは難しいはずだ。
捕獲は簡単なはず、男は捕獲用の網と箱を取りに家に戻った。


 「ゆ゙っぐぁっっ!!!!!」
 「ゆ゙ゆ゙っ!!!!!!!」

2匹が一段と大きく震える。
やわらかい皮が揺れ、一瞬、周囲に静寂が訪れる。

 「すっきりー!!!」
 「すっきりー!!!」


男が戻ると、ぐったりとしている2匹のゆっくりが目に入った。
どうやら交尾は終わったようだ。

姿を見れば、成れいむの頭から茎が生え始めている。
交尾は成功したらしい。


男が背後からこっそり近づいても、行為で疲れた成れいむも成まりさも気がつかない。


自身から伸びる茎を見上げていた成れいむが成まりさに視線を向け、笑顔で声を上げる。

 「家族が増えるよ!!」
 「やったねれいむ!!」

ぬるぬるした体液に染まった地面を跳ね、成れいむに寄り添い、目を閉じる成まりさ。
捕まえてくださいと言っているようなものだ。

 「俺の家でゆっくりしていってね!!!」

勢いよく網を振り下ろす。
一瞬の出来事に何もできないまま、成まりさは網の中に閉じ込められた。

 「ゆっ!?」
 「ま!まりさっ!!?」

 「油断したな!俺の家でたっぷりゆっくりさせてやる!」

網を持ち上げ、上部を摘む
成まりさが出られないようにするためだ。

 「ゆゆ!ゆっくりおろしてね!」
 「おじさん!まりさをおろしてあげてね!」

網の中で暴れる成まりさだが、人間の力に適うはずもない。

 「よし、網から出してやる」

ゆっくりと地面に下ろされるが、そこには透明な箱。
成まりさは、親に教えられた人間が使う危険な箱だと瞬時に理解した。

 「ゆ!まりさ逃げて!危ない箱だよ!!」

成れいむも同じことにすぐ気がついた。
しかし、気がついたところで力なきものに運命は変えられない。

あっという間に蓋をされ、透明な箱には成まりさが収まった。

 「出して!ゆっくりしなくていいから早く出してね!」
 「おじさん!そこじゃまりさはゆっくりできないから早く出してあげてね!!!」

 「せっかく入れたのに出すワケないだろ、バカチン」

かたかたと動く箱を男は思い切り踏みつける。
今度はがたがたと震え始めた。

 「れいむ!まりさを置いて早く逃げてね!!」

魔理沙のくせに、パートナーの心配なんかしている。
まあ、それも今のうちだろう。

男は何度も箱を踏みつける。

 「ま、まりさ!まりさと離れたくないよ!!」

それに今は茎があるから満足に逃げることもできない。
男にも、成れいむにも分かることだ。

男は魔理沙入り箱を持ちあげ、家に向かった。

 「ゆ!早く出してね!れいむとゆっくりするんだよ!!!」
 「まりさを持って行かないでね!!れいむと赤ちゃんを置いていかないでね!!!」

茎に気をつけながら、ゆっくりと追いかけてくる成れいむ。

 「そんなにコイツが大切なら、お前も連れて行ってやるぞ」

成まりさだけが目的だったので、成れいむにはあまり興味はなかった。

 「ゆ!れいむだめだよ!!人間は怖いんだよ!!れいむは赤ちゃんをゆっくり守ってあげてね!!」

箱の中から必死に説得をする成まりさの願いも虚しく、数秒後にはもう片方の手に成れいむが乗っかっていた。
まりさとはどこでも一緒だよ、その言葉にためらいは感じられなかった。



男の家に入ると、男は成まりさを床に置き、同じく下ろした成れいむにエサを用意した。

 「ゆっくり食べていいぞ」

キャベツの千切りとニンジン、コーンスープにビスケット添え。
こんなに豪華な食べ物は2匹とも初めて見た。

 「ゆ・・・!まりさを出してあげて!一緒にゆっくりしたいよ!」

エサに手をつけず、成まりさの開放を望む成れいむ。
男の足が成れいむの目の前に落とされ、床がゆれた。

 「やめて!まりさはいらないよ!れいむだけでゆっくり食べて!」

 「だってよ。それにお前、ご飯食べないと茎の赤ちゃんが死んじゃうぞ」

そうだ、自分は今妊娠しているのだ。
成れいむは茎を見上げた。

 「ごめんまりさ!れいむ、ゆっくり食べるよ!」
 「赤ちゃんのためにもゆっくり食べてね!」

心配させまいと、成まりさが満面の笑みで答える。

男は用意していた大きめの水槽に山ほどエサを入れると、最後にエサを食べつくした成れいむを入れて蓋をした。

 「ゆ!れいむは出してあげてね!」

そんな声を無視し、男は寝室に向かった。




電気を消され、急に不安になる2匹。

 「れいむ、大丈夫・・?」
 「こっちは大丈夫だよ。まりさはケガしてない?」

箱が窮屈なこと以外は特に問題ない、そう答えると成れいむは少し安心したようだ。

 「赤ちゃん、ゆっくりできるかな」

果たして自分達はどうなってしまうのか。
不安な夜だが、決して明けて欲しくない夜。

2匹のゆっくりは目を閉じた。




朝の日差しで目を覚ました成まりさ。

 「・・・・ッ!?!!!?」

動けない。
なぜだろうと、記憶をさかのぼる。

そうだ、自分達はあの人間に捕まえられたのだった。

れいむは無事だろうか、狭い箱を無理矢理動いて水槽に目を向けると、昨日とは違うものが見えた。


 「ゆ!まりさ!!れいむ達の赤ちゃんだよ!!すごくゆっくりしてるよ!!」

水槽にいたのは8匹もの赤ちゃんゆっくり。
一心不乱に水槽に入ったご飯を食べている。

 「れいむううう!!!赤ちゃんがうまれたんだね!!!ゆっくりしないで起こしてくれればよかったのに!」
 「まりさが疲れてるみたいだったから、ゆっくりしてもらったんだよ!」

水槽をぴょこぴょこ動く赤ゆっくりを見て、自分が親になったことに涙する。
できることなら、今すぐこの頬をすり合わせたい。
しかし自分を閉じ込める箱は、まったく動かない。

 「ゆ!もうひとりのおかあさんだ!!」
 「ほんとだ!ゆっくちうまれたよ!!」
 「おかあさん!ゆっくちしようよ!」

声に気がついた赤ゆっくり達が水槽にへばりつくように親まりさを凝視している。

 「ゆうううう!!!おかあさんだよ!!!みんなゆっくりしていってね!!!!」

ボロボロと溢れる涙。
大好きなれいむとの赤ちゃんが自分を見ている。


 「よお、ゆっくりしてるか?」

次に現れたのは、最も会いたくないものだった。
昨日、自分達を閉じ込めた人間。

 「ゆ!おじさん早く赤ちゃんに会わせてね!!」
 「おじさん、早くまりさを出してあげてね!赤ちゃんにすりすりさせてあげてね!!」

男は水槽で遊ぶ赤ゆっくりを数える。
計8匹。赤れいむ3匹と赤まりさ5匹。憎き魔理沙種が5匹もいる。

 「よし分かった。あわせてやろう」

親まりさの入った箱を持ち上げ、別室へと移動させる。
そこに用意してあったのは、1畳ほどの広さを鉄製のケージで囲った牢獄。
そして中央で二つに分断している。

上部が開いているので、箱を逆さまにして親まりさを左側の牢獄に落とす。

 「ぶぺっ!」

着地に失敗し、変な声を上げた。

次に、水槽を持ってきて中身を分別する。
魔理沙種は親まりさがいるほう、左側の牢獄へ。霊夢種は右側の牢獄へ。
親れいむだけは水槽にいれたまま、牢獄手前の床に置く。


 「れいむの赤ちゃん!ゆっくり返して!!」

水槽にへばりつく親れいむとは裏腹に、親まりさは最愛の娘5匹と頬をすり合わせて喜んでいる。

 「ゆーん!!まりさの赤ちゃん達!かわいいね!!おかあさんとゆっくりしようね!!!」
 「ゆっくち!おかあさんゆっくち!」
 「おかあさんとゆっくちしたい!!」

泣き出したのは、右側、霊夢種用のケージに入れられた赤れいむ3匹だ。

 「ゆゅ!!おかあしゃーん!!!ゆっくちできないよー!!!」

中央を分断するケージにすがりつくが、目の前の親まりさに触れることはできない。
当然、水槽に入った親れいむにも届かない。

 「お前らが何でそこに入っているか、分かるか?」

いきなり話しかけてきたのは、あの男。
びくっと2匹の親ゆっくりが震える。

 「ゆ!そんなのわからないよ!!!いいから早く出してね!!!」
 「おじさん、早くゆっくりさせてね!!」

 「それは、そこの親のまりさがクズな種だからだ」

親まりさを指差して淡々と告げる男。
喋ることをやめ、親まりさに注目する赤ゆっくり達。

 「ゆ!なにをいってるのおじさん!!!まりさはとってもゆっくりしてるんだよ!!」
 「そうだよ!!まりさ、何も悪いことしてないよ!!!」

2匹は必死で否定するが、ゆっくり魔理沙嫌いの男は耳を貸さない。

 「嘘を言え、お前らまりさ共は自分が助かるためならすぐに仲間を売るだろう」

 「まりさと一緒にいたけど、そんなこと一回もされなかったよ」
 「まりさそんなことしないよ!!」

ぷくっと膨れて威嚇しながら親れいむが答える。
怒りをあらわにしているようだ。

 「ほう・・・」

男は一匹の赤れいむをつまむと、親まりさによく見える位置に置いた。

 「ゆ!おそとおそと!!ゆっくちぃ?」

緊迫感のカケラもない赤れいむだ。
男はデコピンをした。

 「ゆきゅっ!?」

吹き飛んだ赤れいむが壁にぶつかり、餡子を少し吐き出し気絶した。

 「ゆああああ!!!れいぶのあがぢゃんになにずるのおおおおお!!!!!???」
 「まりざのあがぢやんがああああ!!!!」

その様子を見ていた他の赤ゆっくりもぴーぴー騒ぎ始める。

男は喚き騒ぐ親まりさを牢獄から出した。
親まりさはすぐに赤れいむに駆け寄る。

 「ゆっ!大丈夫だからね!!ちょっと痛いけど我慢してね!!!」

気絶しているというのに声を掛けながら傷口を舐める親まりさ。

 「その赤ちゃんを殺されたくなかったら、こっちへこい。まりさ」

男の手元にはアルコールランプが用意されていた。
親まりさにその道具はよく分からないが、炎が出ているのを見て危険だと感じた。

 「どうした?赤ちゃんなんか死んでもいいから自分は助かりたいのか?」
 「そんなことないよ!ゆっくりそっちに行くよ!!」

空気を含み、威嚇しながら男に近づく親まりさを、男は掴んだ。

 「赤ちゃんなんかどうでもいいから自分を助けて欲しい、そう思ったら『やめて』と言えよ」
 「そんなことは言わないから関係ないよ!!おじさんはゆっくりできない人だよ!!!」

怒りの顔を固定し、さあやってみろと言わんばかりの親まりさを持ち上げ、アルコールランプの上にかざす。
まだ火に触れていないが、火の出す熱に早くも親まりさが苦痛に顔をゆがめる。

 「ゆぎゅあっ・・!!!あぢゅい・・・!!でも、まりさはおかあさんだもん!!ゆっくりできるよ・・!!」

 「まりさ!!頑張って!!れいむ達のあかちゃんを守ってあげて!!!」

火にも触れていないのに、随分強気じゃないか。
男はにやりと笑い、ゆっくりと親まりさの底部を火に当てた。

 「ゆ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!いだい゙!!!!いだい゙い゙い゙い゙い゙!!!!いだいよ゙お゙お゙お゙お゙!!!!」
 「ままままままっまままりさああああ!!!!ま゙りざをいじめな゙い゙でえ゙え゙え゙え゙!!!!」

視点の定まらない瞳からは大粒の涙がこぼれ、大きく開いた口からはヨダレがとめどなく溢れる。
親まりさを掴んでいる手には、汗なのか体液なのか、気持ち悪い粘着質のある液体が垂れ始めていた。

 「ゆ゙ぎ゙え゙え゙え゙え゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!ゆ゙っぐぢでぎな゙いよ゙お゙お゙お゙!!!!」
 「ゆっくりしたかったら一言、『やめて』と言えばいいんじゃないかな」

耐え難い苦痛。しかしそれを言ってしまえば赤ちゃんは殺されてしまう。
親まりさは必死に口を閉ざした。

 「ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙!!!!ぼお゙お゙ぁ゙あ゙あああああん゙ん゙!!!!」

親の叫びは赤ゆっくり達に、人間への恐怖を刷り込ませる。
どうにもできない力の差、そして自分達の無力さに耐え切れず、1匹残らずケージの隅で震えていた。

 「ま゙り゙ざあ゙あ゙!!!」

もう何もかける言葉がないのか、名前だけを呼び続ける親れいむ。
焦げた皮の臭いが部屋を包み込む。

 「おい、あいつが呼んでるぞ。返事してやったらどうだ?」

と、男が親まりさに目を移す。
親まりさは白目をむき泡を吹きながら気絶していた。

 「なんだ、もうダウンか。やっぱ焼くのには弱いな」

その後もじっくりと底部を焼き、ゆっくりの常軌を逸した回復力でも戻らないよう、入念に焼き続ける。
こうすればこいつは一生動くことができなくなる。

男は今までも、里で見かけたゆっくり魔理沙を捕獲し、同様の処置をして自然に放っていた。
おそらく、1匹も生き残ってはいないだろう。


10分間焼き続けた親まりさの底部は、ものの見事に消し炭になっていた。
触ってみると、硬く、とてもさっきまでやわらかい皮があったとは信じられないほどだ。

普段見かけるポーズ、底部を下にした状態で床においてみると、そんな消し炭があるとは信じられないほど綺麗な体であった。

 「うまく焼けたな。ま、交尾くらいはできるかもよ、れいむちゃん♪」

焼いてる最中、ずっと親まりさの名前を叫んでいた親れいむは怒るでもなく、泣くでもない不思議な顔をしていた。

 「まりさが・・・まりさのあしが・・・・・まりさの綺麗なあしが・・・・」

一度も跳ねっこで勝てたことはなかった。
人間相手でも負けることないスピードで動いていたまりさ。
やわらかくて、あたたかくて、きれいな足をしていたまりさ。

そんなまりさの足が、今はもう真っ黒になってしまった。

 「ちがうよ!まりさはすぐに治るよ!!れいむよりずっと跳ねるのが上手なんだよ!!おじさんは嘘をつかないでね!!!」

汚い汁を口から撒き散らしながら叫ぶ親れいむ。
男は気絶している親まりさを掴み、底部を水槽に押し付けた。

 「へえ、これが治るんだ!すごいね!!こんな真っ黒でコゲだらけなのに!!もうゆっくりできないよね!!!」

押し付けられた足。
足だったもの。

 「どぼじで・・・!!!どうじでごんなごどずるのおおおお!!!!!」

前かがみになって崩れ落ちる親れいむに、男は一言こともなげに告げる。

 「最初に言ったよね。まりさがクズだからって」
 「まりざはぐずじゃない!!!まりざはゆっぐりできるよおおおお!!!!」

男は水槽に親まりさを投げ込んだ。
ぐったりとする親まりさに涙で溢れた親れいむが頬擦りを始める。

気絶していた赤れいむを元の霊夢種用牢獄に投げ込み、男は部屋を後にした。

 「まりざああ・・・・」

部屋にはいつまでも親れいむの泣き声が響いた。



2日後。
男がゆっくり収容部屋を訪れると、さっそく罵詈雑言が始まった。
しかし男は冷静で、全く言葉に反応しない。

そのまま水槽の前に座り、親まりさを観察する。

 「どうだ?綺麗な足は治ったか?」

 「・・・・ッ!」

歯をギリギリ鳴らせ、男を睨み付ける親まりさ。
言いことは山ほどあるだろうに、そんなことを吐き出しても無駄だと分かっているのか何も喋らない。
代わりに親れいむが口を挟む。

 「ゆ゙っ!!!れいむは怒ってるよ!!!ゆっくりできないおじさんはゆっくり死んでね!!」

男はそんな親れいむも無視して親まりさをつまむ。
必死に体当たりをして親まりさを守ろうとする親れいむだが、男相手ではただのマッサージにしかならなかった。

 「お前のような害獣は、こっちの牢屋が妥当だよ」

魔理沙種用牢獄に投げ入れる。
底部が丸コゲな親まりさに着地などできるはずもなく、顔面から着地し、餡子を吐き出した。
加えて、ひっくり返ったまま戻ることもできない。

男は餡子だけふき取った。

赤まりさはその餡子を狙っていたようで、少し残念そうな顔をする。
そう、生まれてから満足にエサも食べていないのだ。
育ち盛りの赤ゆっくりには酷だろう。

 「お前らにご飯があるぞ」

 「ゆっ!」
 「ゆっくちたべたい!!」
 「ゆっくちさせて!!」
 「おにいさん!ゆっくちしたいよ!」

親があれほど痛い目にあわされたというのに、赤ゆっくりは目を輝かせ始めた。
親まりさと親れいむは、どこか疑惑のまなざしで見つめている。

 「じゃあご飯だよー」

まず男は、親れいむにご飯を用意した。

 「ゆっ・・・!」

それは豪華な食事であった。
トマト、西瓜に大根。ハチミツがたっぷりとかかったトースト。

 「まずは可愛いれいむちゃんから。さあ、お食べ」

成体とは言え、1日近い絶食はつらかっただろう。
親れいむは最初は疑っていたものの、すぐに食料の山にかぶりついた。

 「次は赤ちゃんれいむね」

そういうと、男は霊夢種用の牢獄にクズ野菜を投げ込んだ。

 「ゆっ!?れいむもおかあさんとおなじごはんたべたい!!」
 「ゆっくちできないよ!!」

 「おじさん!れいむの赤ちゃんにも同じものをゆっくりあげてね!!」

親れいむの抗議も無視し、魔理沙種用牢獄に手を伸ばす男。
つまんだのは親まりさ。

 「ゆっ・・!なにをするの!ゆっくりはなしてね!!」

それをケージの外の床に置く。

 「チビまりさ達にはお兄さんが1匹ずつ食べさせてあげるね!!」

男は針の無い、大きい注射器のようなものを取り出し、一匹の赤まりさをつまんだ。

 「あーんしてね!」

 「ゆー!」

ぱかっと口を広げる赤まりさに注射器の先端を押し込み、中身を注入する。

 「ゆきゅっ!くちゃい!!!やめて!!ゆっくちできないよ!!!」
 「まりさの赤ちゃんをいじめないでね!!!はやくやめてね!!!」

そんなことを言う親まりさであるが、まったく動かない。
男は親まりさが本当に動けないかを確認したかったのだ。
それと、間近で赤まりさの苦しむ顔を見せたかったというのもある。

 「おかああしゃあああん!!!なんでたちゅけてくれないのおおおお!!!」
 「おお、酷いお母さんだね。すぐ目の前にいるのにピクリとも動かないよ。薄情だねえ!」

 「ゆぎっ!!おじさんがまりさの足をこんなにしちゃったから動けないんだよ!!はやくやめてね!!!」

もちろん、男がやめるわけなどなかった。

注射器の中身は生ゴミをミキサーにかけたもの。
半分腐ったようなものを使っているので、きっと凄く臭くて不味いだろう。

注射器一本分を流し込むと、吐き出そうとする赤まりさの口を指で閉じ、上下に激しくゆする。

 「ん゙ん゙ん゙ん゙!!!」

20秒ほどゆすると、口内から生ゴミジュースは消えていた。
ちゃんと体の奥まで入っていったようだ。

 「んぎょおおおああああ!!!くちゃいよ!!くちゃいいいい!!!きもちわるいよおおお!!!」

なんとか吐こうとするものの、もともと食べたものを戻すような構造になっていないためか、全く戻ってこない。

 「次はどのまりさがご飯かな?」

一斉に逃げ出す赤まりさ達だが、所詮は狭いケージの中。
あっという間に男に捕まった。

 「ゆきゅ!やめて!くちゃいのはいらないよ!!」
 「あかあちゃんんん!たちゅけてえええ!!!!!!」

水槽では必死に無駄な体当たりをしている親れいむ。
男の隣では必死に顔を膨らませて威嚇する親まりさ。

無力であった。

 「やっ!!!くちゃいのやああああ!!!!」

2匹目の赤まりさに生ゴミジュースが注ぎこまれる。
さきほどと同じように注入を終えると口を閉じ、20秒ほどシェイクする。

 「ゆ・・・くち・・・!くちゃいいいい!きもちわるいよぉおおおお!!!」


その後も男の手は休まることなく、5匹全部の口に生ゴミジュースは注ぎ込まれた。

男は罵倒を続ける親まりさをつまみ、ケージの中に投げ込んだ。

 「お前にメシはない。ゆっくり餓死しろ」
 「ゆぐ・・・ッ!」
 「ああ、腹が減ったら目の前の赤ちゃんでも食えよ。お前らの仲間はいつもやってることだしな、お兄さんは止めないよ」

それを聞き、親まりさから離れる赤まりさ達。
親まりさが動けないとはいえ、ヘタに近くにいると倒れる要領で潰されてしまうかもしれない。そう思ったのだ。

 「ゆっ!?大丈夫だよ!お母さんはまりさ達のことを食べないよ!!」
 「動けないしな。食べたかったらいつでも言ってくれ。お兄さんが赤ちゃんまりさを潰して食べさせてあげるから」
 「うるさいよ!!ゆっくりできないおじさんはゆっくり死ね!!はやくここから出してね!!!」

男はそんな親まりさの言葉など聞いてもいなかった。
視線はすでに別の場所、赤れいむが入った霊夢種用牢獄に移っていた。

赤れいむ達は生ゴミジュースよりはマシだと思ったのだろう、クズ野菜を必死で貪っていた。
クズ野菜といえども、野生のゆっくりが食べるエサ、ムカデやダンゴムシに比べればよほどおいしいはずだ。

その姿に満足すると男は部屋を後にした。


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最終更新:2022年01月31日 01:01
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