魔理沙×ゆっくり系1 ゆっくりいじり

魔理沙は家路を急いでいた。
(こういう早く帰りたい時に限って、霊夢は茶を勧めたくさん喋りたがる、)
(こういう早く帰りたい時に限って、パチュリー書庫の本を持っていけばいいのにとか抜かす、)
(こういう早く帰りたい時に限って、アリスは・・・まああいつはいつもの事か、)
魔理沙は例のごとく開かれていた博麗神社の宴会からの帰りだった、
新しいおもちゃを買い与えられた子供のように目を輝かせ、魔理沙は森深くの我が家への家路を急いでいた。





「おう、ただいまだぜ。」
「ゆっ! おねーさん、おかえり!!」
彼女を出迎えたのはゆっくりれいむである、最近森で拾ってきたものだ、
魔理沙は知っていた、
霊夢がゆっくりを適当に世話をして、適当に食べている事を、アリスがこっそり自分と同じ顔のゆっくりを飼っている事を、
そんな面白い話を私にしないなんて、いい度胸だ、私も飼っている事を秘密にしてやる、と、そう思っていたのだ。
しかしこのれいむ、何故にいつも勝ち誇ったような顔をしているのだろう、
そう思いつつ、じゃれ付いてくるれいむの頬を指先で突っ付く。
「ゆうっ!おねーさん、ちょっといたいよ!!」
(当然だ、それぐらいの強さで突いてるんだからな。)
そしてれいむの顎の付近を指でくすぐってやる。
「ゆっ!ゆっ!きゃははは! おねーさんくすぐったいよー!!」
れいむは身をくの字にしてよじれる、饅頭なのに。
(これは・・・・・おもしれえ!!)
魔理沙は、れいむの呼吸が怪しくなる程度までくすぐり倒した。
「ひっ、ひゅー・・・、ひゃっ、ひゃめっ、てね・・・・・!」
息も絶え絶えになりひっくり返るれいむ、そしてしばらく悶えた後起き上がり、プクーと頬をめいっぱい膨らませて
「おねーさんひどい!!ゆっくりあやまってね!!!」
しかし魔理沙は動じる様子も無く、ニヤニヤしながら風船のように膨らんだ両頬を指先で突っつく。
プスー
情けない音がすると、れいむは顔を赤くし、身をふるふるさせ、そして泣き出した。
「ゔあ゙ああ!!おね゙え゙ざんひどい゙ぃ!!!」
(あー、泣いちゃったよ(笑))
取りあえず、こんぺいとうを差し出し食べさせてなだめる事にする、
「ぽーり。ぽーり。 しあわせー!!」
れいむは機嫌を直したらしい、「ゆっ♪ゆっ♪」とか言いながら魔理沙の部屋を飛び跳ねて回っている、
(やれやれ・・・ゆっくりは本当に単純だな・・・。)
博麗神社の面々もこれぐらい素直なら楽だろうな・・・などと考えながら、れいむの一挙手一投足を見つめる魔理沙だった。





魔理沙とれいむはキノコと野草の炒め物を食べていた、霧雨亭の本日の夕食である。
「おねーさん、おにくもたべたいなーっ!!」
何を言い出すのかこの饅頭わ、と思いつつ彼女は答える、
「あれは手間が掛かるんだ、肉も捕ってこなければならんし、また今度だ。」
「うん!やくそくだよ、おねーさん!!」
(気が向いたら作ってやるよ、期待しないで待っててくれ。)

食事が終わるとまたれいむは楽しげに転げ回っている、
それをまじまじと見る魔理沙であったが、ふとした事に気付く。
(なにげに綺麗な肌してるな、こいつ・・・)
そして彼女はおもむろにれいむを手に取り、頬擦りをはじめた、
(おお・・・これは気持ちいいぜ・・・・・!)
すりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすり
すりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすり
そろそろ彼女の気が済んだ頃、魔理沙はれいむのある異変に気付いた。
そこには頬は上気し、目の焦点も定まらず、体をぷるぷる震わせながら
「ゆーっ!ゆーっ!」
と唸っているれいむの姿があった。
(まさかこいつ・・・発情しちゃったのか!?)
そう、魔理沙は図らずもれいむを発情させてしまったのだ、
しかし彼女は5秒ほどで落ち着きを取り戻し、このれいむを観察してみる事に決めた。
(しかしこいつは便利だぜ。)
「透明な箱」をフラフラさまようれいむに手際よくかぶせる、ポーっとなったれいむは半ば放心状態であった、
(・・・・・うーむ、これだけじゃつまらんな・・・・・よーし!)
魔理沙は紙に「ゆっくりまりさ」を描いた、今のれいむと同じくいつでもOKな状態のまりさだ、
そしてまりさの描かれた紙を箱越しにれいむに見せ付ける、そしてれいむがそれに気付く。
するとれいむはブルブルッと体を震わせ、目の奥には火が宿り、目の前の「相手」に飛び付かんとぐっと身をかがめる、そして
「ゆふーーーッ!!」
と大声を上げて勢いよく前に飛ぶ!
ゴツ。
ドサッ。
(まあそうなるわな・・・。)
れいむはキッと魔理沙を睨み、物凄い剣幕で叫んだ。
「ゆーーーーーっ!!ゆーーーーーっ!!」
「おねーさんだして!!はやくここからだしてね!!!はやくこの娘とにんっ☆しんさせてね!!!!」
必死だ。
「ぶわははは」
ゲラゲラ笑う魔理沙
そして彼女はニヤニヤしながら、れいむの目の前でまりさをヒラヒラさせ続けるのだった、

それから一時間近く経っただろうか、魔理沙は
ん・・・・・・・・・ふぅ
と大欠伸をすると
「・・・・・飽きたな。」
「寝よう。」
と言うと、箱の前に適当な置物に貼り付けた絵を置き、いまだ箱との格闘の真っ最中であるれいむを横目に床に着いた、
魔法の森の夜は何かと煩い、雑音が一つ二つ増えても魔理沙の眠りが妨げられる事は無い。





次の日の朝、れいむは「すーすー」と寝息を立てて熟睡していた、
透明な箱の中はまだ熱気がムンムンとしていて、まだ乾いていないれいむの薄皮と涎に塗れていた。
(・・・・・こいつは何時間箱と闘っていたんだろう・・・元気な奴だぜ。)
さすがに目覚めた時に箱の中じゃ可哀そうだと思った魔理沙はそっと箱をどかしてやる。
「じゃあ行ってくるぜ、帰ってきたらゆっくり遊んでやるぜ。」
と言って、魔理沙は博麗神社のお茶会という名の宴会の会場に向かうのだった。

一人と一匹の共同生活は、まだ始まったばかりだ。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2008年09月14日 10:43
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。