新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ

【しんせいきえゔぁんげりおん ばとるおーけすとら】

ジャンル 3Dアクション格闘
対応機種 プレイステーション2
発売元 ブロッコリー
開発元 ヘッドロック
発売日 2007年6月28日
定価 7,140円
プレイ人数 1~4人
判定 なし
ポイント スマブラ』風対戦アクション
エヴァだけでなく使徒も多数使用可能
新世紀エヴァンゲリオンゲームリンク

概要

新世紀エヴァンゲリオン(TVアニメ・旧劇場版)を題材にした最大4キャラ参加の2D*1対戦・乱闘型アクションゲーム。
トラップなど様々なギミックが用意されたステージで、エヴァや使徒といったキャラクターを操作し、必殺技やアイテムなどを使い相手を撃破する。
専用マルチタップを使う事で最大4人で対戦が出来る。


システム

  • 本作は一般的な格闘ゲーム同様のライフ制の対戦アクションとなっており、敵のライフゲージを0にすることで勝利となる。
    • 戦自の爆撃や非プレイアブルの使徒による攻撃といったギミックがステージごとに存在。
    • 穴や海に落下した時はダメージ受けたのちにステージ上に復帰する。
  • ×ボタンでジャンプ、□ボタンで通常攻撃、△ボタンでシンクロゲージ消費攻撃、〇ボタンで特殊攻撃、L1ボタンでガード、R1ボタンで超必殺技。
  • シンクロゲージ
    • 体力ゲージの下に表示され、攻撃を当てると上昇。ゲージの総量によって出せる通常攻撃の種類が変化する。
  • 覚醒
    • シンクロゲージ最大時にR2ボタンで発動。発動中は能力が上昇したり機体の特性が変化。機体によって効果は異なる。
    • 原作通りに2体に分かれるイスラフェルや原作にはない時間を停止させるラミエルなどユニークなものも。
    • 覚醒中は超必殺技が専用のものに変化する。
+ 登場機体
  • エヴァシリーズ
    • エヴァンゲリオン零号機(改あり)
    • エヴァンゲリオン初号機(暴走あり)
    • エヴァンゲリオン弐号機
    • エヴァンゲリオン参号機(バルディエルに変化可能)
    • エヴァンゲリオン四号機
    • エヴァンゲリオン甲号機
    • エヴァンゲリオン乙号機(『名探偵エヴァンゲリオン』からの出演)
    • エヴァンゲリオン量産機
  • 使徒
    • 第3使徒サキエル
    • 第4使徒シャムシェル
    • 第5使徒ラミエル
    • 第6使徒ガギエル
    • 第7使徒イスラフェル
    • 第10使徒サハクィエル
    • 第12使徒レリエル
    • 第14使徒ゼルエル
  • その他
    • ジェットアローン(JA)
    • GBスター
      • あくまでパロディ機体であるため名前はぼかされているが、同じガイナックス製作のOVA「トップをねらえ!」の主役機「ガンバスター」そのもの。制作会社・監督繋がりのゲスト参戦である。

モード一覧

  • ストーリーモード
    • 原作に基づいたストーリーに沿って、次々と現れる使徒との戦いを繰り広げるモード。ステージの合間には全編フルボイスのアドベンチャーシーンが展開される。
      • 一定までクリアすると、バトルオーケストラオリジナルのストーリーモードも楽しむことができる。
  • ランブルモード
    • 最大4体までの同時対戦が可能なモード。ソロプレイ用のCPU戦も可能。
  • エンドレスモード
    • 自機のライフが0になるまで敵と戦い続けるサバイバルモード。スマブラで言うところの「〇人組手」のようなもので、1対1となる時もあれば1体多の乱闘になることもある。
  • プラクティスモード
    • 好きなキャラを選んで自由に練習できるモード。相手CPUの行動やレベルも細かく指定できる。
  • ストーリーモード・エンドレスモードでは戦闘終了時に「開発費」というポイントを獲得でき、それを使って機体やステージなどの追加要素を解放できる。

評価点

  • エヴァのみならず数多くの使徒を使用することが出来る
    • エヴァのゲームといえばADVが多く、アクションゲームの場合でも使えるキャラが限られていたため、使徒ファン必見の内容となっている。プレイヤーキャラとして使えない使徒もステージギミックとして登場する。
      • また、もとが明確な人型のエヴァンゲリオンはともかく、そのほとんどが非人間型であり乱闘系対戦アクションのキャラとしては明らかに異質な使途がエヴァと同じ縮尺で、なおかつ対戦乱闘という土壌で殴り合ったりビームを撃ち合ったりする絵面はなかなかシュール(参考動画※動画はPSP版のものでBGMは差し替えられている)。
        ゲームとして成立させる都合上、原作からかけ離れた動きも多いゆえであるが、こうした点を素直に笑い飛ばせるユーザー同士で対戦すればいい意味でわいわい盛り上がれるだろう
  • 版権作品のゲーム化では権利上の都合で省かれることが多い原作の主題歌もきっちり使われており、OPに「魂のルフラン」が流れる。
  • 隠し機体のGBスターだが、もちろんパイロット役の日髙のり子氏と佐久間レイ氏のボイス付。
    • あくまでパロディ機体であるため技名も原作をもじったものになっている関係で、お馴染みの各種必殺技におけるシャウトもばっちり新録という妙な力の入れようである。

問題点

  • あまりに単調過ぎる対戦
    • 隠しキャラを出す条件となるストーリーモードなどではCPUがカウンターばかり狙ってくるようになり(ダメージがデカい上に頻繁に決めてくる)こちらの戦法が限られてくる。難易度が上がるとさらに面倒に。
    • 対人戦も、技の数が少なく駆け引きを楽しむというより、ひたすら殴り合いながら強力なアイテムが出るのを待つという状態になりやすい。
  • バランスを取る為か、使徒のサイズや動きが原作を無視している。
    • しかし使途側のサイズが総じて大きいため、乱闘型対戦アクションという土台に収めるためにも仕方ない側面もある。
  • エヴァの雰囲気とあまり合っていないBGM
    • 上記の魂のルフラン以外はゲームオリジナルであり、曲自体も原作の雰囲気にあまりあっていない。

総評

エヴァンゲリオンで対戦アクションができる数少ないゲームで、使徒を操作できる等他のエヴァゲーにはない要素もある。
半面ゲームシステムは粗削りで、ガチ対戦をしたい人にとってはお勧めできないゲームとなってしまっている。


新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ PORTABLE

【しんせいきえゔぁんげりおん ばとるおーけすとらぽーたぶる】

ジャンル 3Dアクション格闘
対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売元 ブロッコリー
開発元 ヘッドロック
発売日 2009年7月30日
定価 5,040円
判定 劣化ゲー
ポイント 常時ガックガク、フリーズの危険も

概要(PSP)

PS2で発売されていた『新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ』に新たな機体とモードを追加して移植したもの。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の公開に合わせて発売された。


追加機体

  • エヴァンゲリオン初号機(新劇場版カラーバージョン)
  • エヴァンゲリオン零号機(新劇場版カラーバージョン)
  • 第2使徒リリス

追加モード

  • ミッションモード
    • 指定された様々な条件をクリアして進めていくモード。難易度は簡単なものから超難関なものまでさまざまで、進めていく毎に新たなミッションが開放されていく。
  • アドホック対戦
    • ランブルモードにおける追加要素で、PSP本体のアドホック通信を利用して対戦プレイができる。

問題点(PSP)

  • 異様に低いフレームレートと処理速度。メニュー画面の時点で重く、ロードが遅いのか処理が追い付いていないのかその両方が原因なのか初見では判断がつかないほど。
    • 対戦画面は一対一の状態でもかなりガクつく。PSP-3000でもあまり改善されない。通信で四人対戦しようものならゲームが止まりかねない勢い(実際フリーズの報告多数)。
  • 新しく追加されたミッションモードだが、バグによりクリア不可能なミッションがある。

評価点(PSP)

  • 新たなエヴァと使途の追加。
    • 新劇場版公開時の発売に合わせ、新劇版カラーのエヴァンゲリオン2体が追加された他、 背景として登場していた第2使途リリンがまさかの参戦
      • 第2使途リリンは元より「下半身がぶっちぎられたまま壁に磔にされている」という、どう考えても対戦アクションには不向きな姿かたちで登場する使途だが、本作では ロンギヌスの槍を突き刺された時の下半身再生状態 という、ぶっ飛んだ形での参戦を果たした。自在に歩き回ったり殴ったり、果ては巨大アヤナミを召喚して攻撃したりとやりたい放題。シュールさやネタ性が余計に増してしまう始末となった。
  • ミッションモードの追加により、一人でも長く遊べるようになった。

総評(PSP)

ミッションモードの追加によるやりこみ要素の補強、新機体の追加、通信対戦などいいところもあったのだが、元々ゲームとしては凡~微妙の評価だったところにさらに難点を増やしてしまったため、クソゲーに片足を突っ込んでしまうことになった。

+ タグ編集
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  • 新世紀エヴァンゲリオン

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最終更新:2021年12月22日 23:47

*1 グラフィックは3Dポリゴン。