真・三國無双 MULTI RAID 2

【しん・さんごくむそう まるちれいど つー】

ジャンル マルチプレイアクション
対応機種 プレイステーション・ポータブル
メディア UMD 1枚
発売元 コーエー
開発元 コーエー(オメガフォース)
発売日 2010年3月11日
定価 5,800円
プレイ人数 1~4人
レーティング CERO:B(12才以上対象)
配信 【PSP/PSV】2011年12月15日/2,400円
【PSV】UMD Passport:2011年12月15日/1,000円
判定 なし
ポイント 不満点の大幅改善
今度はネットワーク周りに不満集中
無双シリーズ


概要

三国志の武将が多数登場する『真・三國無双』シリーズの番外編。前作に当たる『真・三國無双 MULTI RAID』の続編。

前作はおよそ40万本を売り上げたものの、ボリュームの少なさや爽快感の薄さ、何よりゲームバランスの悪さなどでプレイヤーから不満が続出し、評価はかなり低いものであった。
本作も当初から期待値は低く、前作に比べて事前の盛り上がりにも欠けていた。
そうした強い逆風の中で発売された本作だったが…。


無印からの変更点・改善点

以下のように、いずれも無印で不満として挙がっていた「雑魚が少ない」「敵がすぐハイパーアーマーになる」「ロックオンが苦痛」「ボイスが無い」などの不満を直接解消する形で、プレイヤーにとって概ね都合の良い方向の変更になっている*1
『Special』での追加要素も盛り込まれ、続編らしい続編になっている。

  • 雑魚敵の大幅増加
    • PS3/360で発売された『真・三國無双 MULTI RAID Special』ほどではないものの、『無印』に比べて圧倒的に雑魚敵の数が増加。従来の無双シリーズのような、大技で無数の雑魚をなぎ倒す爽快感がある程度復活した。
  • アイテム持ち込みの廃止
    • 前作で著しいバランス崩壊を招いていた消費アイテムの持ち込みが、システムごと廃止になった。
      • これにより、前作で猛威を振るった「無敵装備」が不可能になり、無茶苦茶なごり押しは通用しなくなった。
    • これに変わる形で、新たな体力回復手段が導入されている(後述)。
  • ハイパーアーマーの仕様変更
    • 『無印』では頻繁に 「鬱陶しいんだよ!」「これが全力よ!」 などの掛け声と共にハイパーアーマー化してプレイヤーのやる気を削いでいた敵武将だが、今作では 武将固有の大技を出す前に、動きを止めて一時的にハイパーアーマーになる だけになった。
      • 動きが止まっている間は完全無防備で、こちらが何度か攻撃を当てるとアーマーを破ることができる。言ってしまえば ただの巨大な隙を作るだけの動作 になり、大幅に弱体化した。
      • これに伴い、『Special』で導入された「ハイパーブレイクゲージ*2」が廃止された。
  • 真・無双覚醒の仕様変更
    • 前作では、覚醒中は無双ゲージが時間とともに減少し、ゲージが0になるか無双乱舞を使用すると、覚醒が解除される仕組みだった。
    • 本作では、覚醒した瞬間にゲージが0になり、以後「倒される」「高難易度時に池や穴に落ちる」事でのみ覚醒が解除される。
      また、無双乱舞も「その時残っていたゲージをすべて消費する」だけになり、使用後も覚醒状態が持続するようになった。これにより、覚醒後の高い機動力をいつまでも維持できるようになった。
      • これに合わせる形で、前作で「覚醒を強制解除し、通常状態に戻す」という性質だった状態異常「封印」が、「一時的に覚醒を解除する」のみになり 一定時間後に再び覚醒状態へ戻る 仕様に変更された。
  • 武器強化システムの仕様変更
    • 前作では「戦玉」と呼ばれる強化アイテムを武器に装着して武器を強化する仕様だったが、本作ではそれが廃止され、新たに導入された「武器強化品」を消費して武器を強化する仕組みになった。
      • 「武器強化品」は「戦玉」と違って強化の都度入手する必要があるが、決まりきった強化しか行えなかった『無印』とは大きく様変わりし、プレイヤーの趣味次第でバランスよく強い武器も、とてつもなく偏った性能の武器も作れるようになった。
  • ロックオンの仕様変更
    • 『無印』で苦痛となっていたロックオンの仕様が変更され、十字キーのみを使用するセミオートロックオンが採用された。自動的にターゲットを選んでロックしてくれるほか、対象を任意に切り替えることができる仕様。
    • なお、オプションで『無印』のロックオン仕様に変更することも可能。
  • フルボイス化
    • 全編ほぼ無言だった『無印』とは異なり、今作では『Special』同様、従来の無双シリーズとほぼ同レベルの分量のボイスが用意された。
      • 戦闘中のイベントメッセージ・敵武将の名乗りや撤退メッセージ・都市の住人のメッセージなど、ゲーム中に登場する吹き出しにはすべてボイスが当てられている。 都市にランダムで出没するパンダにすらボイスがある
  • 『Special』で追加された要素の続投
    • AI操作の武将と出撃しシングルプレイでも多人数での戦闘が楽しめる「共闘武将システム」、クエストの難易度変更(五段階)、武将カードをマップに置くことで計略を発動してプレイヤーを有利にする「カード計略システム」は、本作でもそのまま引き継がれた。共闘武将を増やし難易度を下げれば、アクションが苦手なプレイヤーでも楽にゲームが進められる。
  • その他
    • 「"天性""呪天師"の廃止」「セカンド武器に持ち替えた際に、キャラの構えが持ち替えた武器に応じて変わるようになった」「スタートボタンを押すと即座にポーズが掛かるようになった」「前作でほとんど意味を成していなかった"マルチアタックゲージ"が、"0にすると低確率で貴重な素材が入手できる"という仕様に変更され一気に重要な要素になった」等、ゲームシステムに細々とした変更が入っている。
      • 全体的に、蛇足感のあったものが削られ、必要な要素のみを残した形になっている。

本作での追加要素

  • オリジナルのシナリオ
    • 野望のために蘇った 「始皇帝」 を黒幕として、秦時代の武将 「項羽」 が登場する「覇王編」、生死を弄ぶ妖仙 「黄泉」 が登場する「妖仙編」の二つのシナリオに分岐。それぞれで個別のシナリオ展開とクエストが用意された。
      • シナリオに関わるクエストの前にはムービーや会話デモが用意され、無印とはうって変わって演出にも力を入れている。
  • 武器オーバードライブ
    • 武将の覚醒とは別に、武将が持っている武器を大幅に強化する新システム「武器オーバードライブ」が導入された。発動するとリーチや攻撃力が飛躍的にアップし、強敵との戦いに役立てられるようになっている。
    • また、敵の中には武器オーバードライブを発動しないとプレイヤーに対して状態異常などで反撃してくる者もいる。
  • 使用キャラ
    • 『無印』で登場した武将は全員続投しているほか、『Special』で参戦した南蛮大王「孟獲」も続投。さらに、過去のシリーズから 「大喬」「姜維」 がナンバリングタイトルに先駆けて復活した。
      • 更に完全新規キャラとして、魏の 「蔡文姫」 が追加されている。
    • ゲーム中で条件を満たすと、『無双OROCHI』シリーズの 「女カ」「伏羲」「孫悟空」「三蔵法師」 及び、シナリオで敵として登場する 「項羽」「虞美人」「穆王」「西王母」*3も解放される。合わせて無印比で12名、『Special』比で11名の追加となった。
      • 追加されたキャラはいずれも個性的な性能の持ち主で、「○○の単なる上位・下位互換」のようなキャラはいないと言って良い。*4
      • 残念ながら、ラスボスの始皇帝は使用できない。黄泉は西王母の覚醒版として使用可能だが、ボイスは穏やかな西王母のままなので若干違和感がある。
  • クエスト作成
    • 前作でアイテムを売っていた「道具屋」がアイテム廃止と共に 「情報屋」 に鞍替え。代金を支払うことで大まかな条件を指定し、オリジナルのクエストを作成できるようになった。
      • クエストは自動生成され、パターンは事実上無限。同じ条件を指定してもその都度違うクエストが作られるため、何度でも遊べるようになった。
      • とは言え、仕様については不満も多い(後述)。
  • 装飾品
    • 武将ごとに一つずつ装備できるアクセサリーとして、武将や魔獣の一部をかたどった 「装飾品」 が追加された。
    • 装備しても武将の性能に一切影響は無く、完全に趣味で好きなものを付加できる。 パンダの仮面を被った諸葛亮で大暴れする 等のふざけた遊びも可能。
  • 武器の性能
    • 武器ごとに新しいアクションが増え、動きの幅が広がった。
      • 攻撃中に×ボタンを入力することで空中コンボに移行できる「槍」系武器・ガード中に相手の攻撃をはじき返し、追加入力で強力な攻撃を繰り出せるようになった「戟」系武器・複数の相手を同時にロックオンして射撃できるようになった「弓」系武器など。
    • また、武器については系統ごとにメリット・デメリットが設定され、性能の差別化が著しくなった。
  • 武器強化品
    • 上でも触れたが、武器の強化を「武器強化品」を使って行う仕様となり、武器に用意された強化枠の許す限り武器を改造できるようになった(強化枠自体も増やせる)。
      • 時間は掛かるが、限界まで改造すれば{「ほぼすべての攻撃がクリティカルヒットする槍」「相手を倒すたびに老酒が出て無双乱舞をチャージ攻撃感覚で使える剣」「明らかに触れていないにもかかわらず敵を倒せるほどのリーチの戟」「制御困難ほど早い連続攻撃が出せる棍」等、個性的な武器を作り上げることができる。
    • 武器強化による性能変化はかなり如実で、強化した効果をすぐに体感できる。
  • サポートスキル
    • アイテムの廃止に伴い、新しいアクションである 「サポートスキル」 が加わった。無双ゲージを消費して味方の体力を回復させるという行動で、共闘感を高めるのに一役買っている。
      • 無双ゲージの消費量の割に回復量が大きく、チーム内で積極的に使うことで楽にクエストを進行させることができる。
  • 『無印』のクエストのうち、主要なものが「回想クエスト」という名目でほぼ完全移植されている。
    (「ほぼ」なのは、カメラワークや敵武将のアルゴリズムについて、一部に調整が入っている為)
    • シナリオのクリア後に解放され、一つ回想クエストをクリアするごとに次の回想クエストが解放される仕組み。システムは本作のものに順ずる。
    • 普通なら「使い回しだ」と叩かれてもおかしくないところだが、本作においては 「今回のシステムで前作のクエストを遊んでみたら面白かった」「辟邪を共闘武将と四人がかりでボコボコにできてスッキリした」 など、意外にも高評価を受けている。
    • 回想クエストには、前作で多くのプレイヤーを震撼させた 「黄天雷」「辟邪」「天禄」 も揃い踏みで再登場。救済措置が多く追加された本作のシステムで戦いを挑むことができる。
    • 他、無双武将と戦う「無双伝」クエスト、『OROCHI』からのゲスト武将と戦う「魔王再臨」クエストが再録されている。
  • 『無印』には存在しなかった共闘武将(味方武将)からの賞賛メッセージが地味に復活している。
    • 「曹操→袁紹」「甘寧→呂蒙」など、OROCHIを含むこれまでのシリーズではあまり無かった固有の組み合わせも多く存在し、意外にバリエーションに富んでいる。こちらももちろんボイス付き。
  • 他、新種の敵兵やBGMなどが追加されている。特に穆王のテーマ「MUSCLE DYNAMO」や覇王編のメインテーマ「THE LASTING PAST」が良曲との意見が多い。

問題点

前作で挙がった不満をかなり解消し、新規要素を多く盛り込んだ本作。だが以下に述べる問題から、良作とは言えないという評価が下されている傾向にある。

ネットワーク関連

  • 特に不満が大きいのが、シリーズの売りであるマルチプレイ部分。今回は無線LANを経由することで中央のサーバに接続し、各地のプレイヤーとマルチプレイができるようになったのだが……。
    • 他のプレイヤーを無視してひたすら突っ走るプレイ が横行したため、マルチプレイのはずが協力も何もあったものではない状況が多発。そうしたプレイヤーの多くが、武将「呂布」のメイン武器である 「十字戟」 *5を使用したため、「十字戟使いを見ると嫌な気持ちになる」というプレイヤーが続出した。
    • ネットワーク経由のマルチプレイということで、接続状態はあまり安定しない。特に、上で挙げた「十字戟」で無双乱舞を発動した際に鬼のように発生するヒットエフェクトを処理しきれず、 無双乱舞を発動した直後に落ちる 現象が多発した。
    • マナーの悪いプレイヤーが多く、コメントにマルチプレイの方針を書いても無視されることが多数。クエストに出撃したくとも、プレイヤーが一人でも承諾しない限り出撃できないため、我が侭なプレイヤーが都市*6に入ってしまうと全員が不快な思いをする羽目に。
    • 改造コードを使って滅茶苦茶な状態のキャラで出撃してくるプレイヤーも大勢いた。「交換で渡された武器強化品を見たら 強化値が+99になっていた *7」「ゲーム中で入手する方法の無い装飾品を装備している武将がいた」「虞美人のメイン武器が モブ武将の槍になっていた *8」等々。マナー違反どころの話ではない。
    • 極め付けが、ネットワークメニューに用意されている「クイック接続」。空いている都市にランダムで接続するというものだが、これが どんな都市にもランダムで接続し、都市の内容を一切問わない という劣悪な仕様。マナーの悪いプレイヤーを拒絶しようと思ってもクイック接続のために拒否しきれず、結果散々な目に遭うという事例が多数あった。

他、多く挙がる不満点・批判点

  • 「コミュニティpt」の存在
    • マルチプレイを促すために、マルチプレイでのみ得られる「コミュニティpt」という特別なポイントがある。これを消費することで隠し要素の解放などが行えるのだが、 マルチプレイ以外での入手手段が無い
      • そのため、ネットワーク環境が整備されていなかったり周りに本作のプレイヤーがいなかったりした場合、コミュニティptがまったく得られない(=隠し要素が解放できない)という事態が発生する。
    • 宣伝でも積極的に取り上げられていた「二手に分岐するシナリオ」だが、実は 選ばなかった方のシナリオはコミュニティptを使って解放しなければならない 。一方のシナリオにしか登場しない武将も多数いるため、この仕様は批判が多い。
    • 上で挙げた『OROCHI』からのゲスト武将や本作の敵武将も、コミュニティptでしか解放できない仕様。特殊な装飾品や特別なクエストも同じくコミュニティpt必須。マルチプレイを促したいという方針は理解できるが……。
  • 異常に硬い戟武将
    • 戟系武器を装備した武将が何故か異常にタフで、 他の武将なら軽く二回くらい死んでいるほどの打撃を浴びせてもまだ生きている という現象が多発した。
    • 防御力だけでなく攻撃力もおかしく、レベル100(最大レベル)のキャラが、 死にかけの戟武将から軽いダッシュ攻撃を一回引っ掛けられただけで半分近く体力が吹っ飛ぶ ということもザラ。相手をするのがとても面倒に。
      • これは、戟系武器の固有メリットである「体力が減ると攻撃力と防御力が上がる」という仕様が、敵武将にも反映されているためと見られている。敵は体力が多い分、補正が強力に効いているのだろうか。
    • 覇王編では戟を装備した武将が大挙して登場するため、投げ出しはしなくともうんざりしたプレイヤーは多い。
    • 逆に棍系統の武将はかなり脆い。これは棍武器に「空中にいる間は防御力が低下する」という仕様があるためである。空中に浮かせてコンボすれば戟武将とは比べ物にならないほどすぐに死ぬ。ぶっちゃけ棍系統はカモである。誇張抜きで戟>(越えられない壁)>棍である。
  • クエスト作成
    • 「クエストが作成できる」という触れ込みだが、実際には「戦場のタイプと敵軍の種類」「難易度」「敵兵の属性」がごくごく大まかに決められるだけで、代金を払ってみないとどんなクエストが完成するのか分からない。「クエスト作成」というより、 ローグライクゲームでランダム生成されるフロアをわざわざ代金を払って作ってもらう ような形に近い。
    • 運がいいと「武器強化品を短時間でたくさん集められる」良クエができたりするが、運が悪いと 五回連続で「巨大魔獣討伐クエ*9」ができたりする
    • このクエスト作成でしか出てこない敵武将も多い。特に無印に登場した三国志の武将の大半は、クエスト作成でしか出てこない。しかも、それらの武将が落とす素材が各系統の最強武器の練成に必須となっている。
      • プレイヤーは「目的の素材が出る難易度の」「目的の素材を落とす武将が出る」クエストを作り、「目的の素材を落とすまで武将を狩り続ける」という三つの運のハードルを越えねばならない。これはもうリアルラックに賭けるしかない。
    • ただし、作ったクエストを他人と交換*10できる仕様になっており、マルチプレイで協力し合うことである程度カバーはできるようになっている。
  • シナリオ
    • 宣伝でも強調していた「ドラマティックなシナリオ」だが、大筋は 「始皇帝が復活して大陸を征服し始めた。魏・蜀・呉の三國とその他の群雄が一丸となって対抗し、始皇帝を退けた」 でほぼカタが付く。つまり果てしなくベタな内容。
    • 項羽や黄泉などの始皇帝軍に付く武将の描写も、項羽は 「余裕こいてたらいつの間にか無双軍にガンガン攻め込まれて、最後は始皇帝にまで軽んじられて劇終」 、黄泉は 「人間を馬鹿にしてたらどんどん追い詰められて、最後は飼い犬だと思い込んでいた穆王にも裏切られて劇終」 など大体そんな感じである。
    • 始皇帝も描写に深みが無い。老人のうちは結構な風格があり、項羽や黄泉を手玉にとって動かすなどなかなかの黒幕ぶりを見せてくれるが、個別ルートをクリアしたあとの共通シナリオ終盤で 突然若返って一気に小物臭いキャラに変貌 。しかも最後は 「とてつもなく巨大な怪物に変身して襲い掛ってくる」 というますます小物感のある展開で、プレイヤーを脱力させた。怪物始皇帝は全登場キャラや魔獣の中でもっともデカく、見た目の迫力だけはあるのだが。
    • 武将ごとの登場シーンの多さにもばらつきがあり、キャラ付けも「無双」シリーズ独自のものがかなり強めに出ているため、シナリオについては総じてあまり評価が高くない。
      • ちなみに『OROCHI』から登場した四人の武将はあくまでゲスト扱いで、シナリオにはまったく絡んでこない。

その他

  • いくらか細かいバグがある。
    • PSP二台を用いたアイテムの複製、倉庫を経由して売却した武器が手元に戻る、武将カードの設置で稀にフリーズ、武器強化で枠が限界を超えるとフリーズ……など。初期には「金塊を取得しても報酬に反映されない」という厄介なバグもあった。
    • 一部のバグは、発売後に直ちに実施されたシステムアップデートで修正された。
  • とかく運任せの要素が強く、プレイ時間の水増しを狙っている感がある。
  • 武器の固有デメリットが必要以上に大きい。特に、棍系武器の地上移動の鈍足化は批判が多い。
  • クリア後に解放される「上級」クエストが面倒。同じクエストを難易度が上がった状態でもう一度プレイするだけの内容で、変わり映えがしない。
  • いくらか操作方法の変更は可能なものの、完全なキーコンフィグは無い。
  • 敵武将がランダムで受身を取るので、コンボを続けても抜けられることがしばしば。

総評

前作の酷評にもめげずに続編を出し、不満を着実に潰している姿勢は評価できるものの、あれこれ詰め込んだ結果アラの目立つ作品となってしまった感がある。
アクションゲームとしては操作性もよくハマる人はハマるが、良作とするにはどうも足りない作品である。


余談

  • オフラインプレイ時の都市に時折武将が訪れ、計略用のカードが貰えたり武器の熟練度を上げてくれたりするのだが、訪れる武将の中に 黒幕であるはずの始皇帝が混じっている ことはしばしばネタにされる。
    • ご丁寧に老人版と若者版両方が別々にやってくる。またあまり言われないが、項羽や黄泉が訪れることも。

その後の展開

  • 2012年9月27日にPS3にて『真・三國無双 MULTI RAID 2 HD Version』というタイトルでHDリマスター版が発売された。

備考

  • 本作にて項羽役を演じた田中一成氏は2016年10月10日、脳幹出血の為急逝されたことが所属事務所の公式サイトにて発表された。
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最終更新:2021年12月09日 20:00

*1 この辺りの一部は、公式サイトでもちらりと触れられている。

*2 ハイパーアーマーの武将を攻撃してゲージを削るとアーマーが破壊され、経験値ボーナスが得られるシステム。

*3 黄泉のモデル違い。敵としては登場しない。

*4 武器が酷似している馬超と伏羲など、使い手によって「互換」な感を受ける可能性はある。

*5 広範囲に攻撃でき、コンボがつなげやすい強力な武器。無双乱舞も高性能。

*6 サーバーごとに作れる「部屋」のようなもの。

*7 通常は+13が限界。

*8 虞美人は本来「大飛輪」という、大きなフラフープのような特殊な武器をメイン武器として使う。メイン武器は武将ごとに固定で、ゲーム中の操作で変更することはできない。

*9 巨大魔獣が登場するクエストはワンパターンな上に時間効率が悪く、概ね不評。

*10 実際にはコピーを相手に渡すため、手元から消えるわけではない。