艦これ改

【かんこれかい】

ジャンル 艦隊型育成ゲーム/シミュレーション
対応機種 プレイステーション・ヴィータ
メディア PlayStaion Vitaカード/ダウンロードソフト
発売元 角川ゲームス
開発元 KADOKAWA GAME STUDIO、「艦これ」運営鎮守府
発売日 2016年2月18日(2017年1月31日販売終了)
定価 限定版:9,800円
通常版:5,800円
DL版:5,300円(各税別)
プレイ人数 1人
セーブデータ 5個
レーティング CERO:C(15歳以上対象)
判定 なし
ポイント 何時でもどこでも自分の艦隊と艦娘がこの手に
SLGとしては手堅い作りだがキャラゲーとしては若干残念な部分も
ブラウザ版譲りのマスクデータの多さに新規は厳しい
公式も存在しない作品として黒歴史扱いに
一部は本家へ逆輸入された仕様は活かされている
艦隊これくしょんシリーズ
艦これ改 / アーケード


概要

角川ゲームス開発の育成シミュレーションゲーム。
DMM.comが2013年から配信している基本無料のブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』をコンシューマー向けにアレンジ移植した作品で、ブラウザ版からシミュレーション要素などのシステム変更・追加がなされている。連動要素もないので別物である。
プレイヤーは提督となって第二次世界大戦前後に活躍した軍艦を擬人化した艦娘(かんむす)を率い、自分だけの連合艦隊を作り上げて深海棲艦(しんかいせいかん)なる正体不明の謎の敵に奪われた海域の奪回を目指す。

暁の水平線に勝利を刻め!!


特徴

  • 本ゲームは第二次大戦前後に活躍した主に日本の軍艦を擬人化したキャラクターである「艦娘」を収集/育成し、敵の「深海棲艦」達と戦うシミュレーションゲームである。
    • モチーフとなった軍艦こそ大戦時代のものだが、作中の時代設定は現代に近い*1
    • 深海棲艦の正体は原作でも明示されていないが、中には艦娘そっくりな敵深海棲艦もおり色々想像させるような設定となっている。(劇場版アニメである設定が明かされたが、あくまで一解釈という扱い)
  • 実在した軍艦をモデルとしているため、公式として与えられた設定以外にも、史実のエピソードからプレイヤー達が艦娘の性格やエピソードを想像し、それがユーザー間で共有されることによってキャラクターに深みをもたせる事が可能な設定になっている。ゲーム不可等の制限はあるものの二次創作も公式に認められている。
  • キャラクターデザインは複数のイラストレーターが行っている。
    • 中には『ダライアスバースト』『ストライクウィッチーズ』の島田フミカネ氏やMC☆あくしずで活躍していた絵師など(萌えを加えた)ミリタリー界隈の大御所や著名な面々も参加している。
  • ボイスは若手からベテランまで幅広い層の声優が演じている。1人で複数のキャラの声を当てている場合が多い。
    • 多いものでは1人で11キャラもの声を当てている。同じ声優でも声色を変えたりセリフに特徴を出したりと工夫してあるので違和感は少ない。
  • 本作での収録艦娘数は168隻。改造や改二改装*2でグラフィックが変わるものなどを含めれば240隻ほどの艦娘が収録されている。
    -収録範囲はブラウザ版の2015年秋イベント『突入!海上輸送作戦』までに実装された物、ならびにブラウザ版に先駆けて"先行実装"された艦娘が収録されている。

システム

初期加入艦
  • いわゆる初期キャラ。以下より一人選んでゲームを開始する。
  • 駆逐艦の「吹雪」「叢雲」「五月雨」「漣」「電」「睦月」「大潮」「時雨」8隻と、軽巡洋艦の「川内」「神通」「那珂」の3隻、計11隻から選ぶ。ここで選ばなかった艦娘はゲーム内でドロップ艦として入手可能。
    • なお軽巡艦は駆逐艦より性能がよく、入手にやや時間がかかり、軽巡艦がいることによる任務も発生するので理由がなければ軽巡艦がベターか。
    • ちなみにブラウザ版の場合、選べるのは上記の「吹雪」~「電」までの5隻で、そもそも初期軽巡という選択肢が無い。この点、本作は大盤振る舞いといえる。
編成
  • 手持ちの艦から最大で6隻選び艦隊を編成できる。各艦には艦種(文字通り軍艦としてのカテゴリだが、本作ではRPGで言う職業としての意味合いも持つ)が決められている。特定の艦種しか出撃できない作戦海域があるほか、艦種によって得手不得手や敵との相性がはっきり分かれているので、ただ強力な艦で固めれば勝てるということもなく、各海域攻略用の最適な組み合わせに調整する必要がある。
    • 基本的に強力な艦種であればあるほど補給や入渠に必要な資材、時間が多くなり、同じ艦種でも旧式艦*3であればステータスは低くなるが、運用コストは安くなる。
      • これが重要になるのは、艦隊を使って資源を獲得する「遠征」である。遠征の成功条件はレベルと艦種の組み合わせが合っていれば確実に成功することから、コストの安い艦を使えば儲けが大きくなる。
    • また艦娘のステータスは史実での活躍やエピソードが簡易的に反映されている。
      • 幸運艦として有名だった「雪風」「時雨」は他艦より運の初期値が高いが、謎の爆発事故で沈没した「陸奥」は運が非常に低いなど。
        ちなみに運は夜戦でのカットイン攻撃の出やすさに影響している。『提督の決断』のように殆ど死にステということはないのでご安心を。
    • 艦隊は最大8艦隊まで編成できる。また各海域にも護衛艦隊を配備できるため一度に使う艦の数は膨大となっている。
艦種
  • 艦これにおける主な艦種を以下に紹介する。
    • 紹介する以外に他にも艦種は幾つかあるが、数が少ないため割愛する。
    • 一部艦娘は改造をすると史実で行われた通りに艦種が変わる場合がある。但し実際には行われなかった改修も「if改装」として実装されている。
+ 艦種紹介
  • 駆逐艦
    • 小口径主砲を積んでおり火力は低く装甲は薄いが、高い速力を生かした回避力と当たれば絶大なダメージを与えうる魚雷を搭載しており、夜戦では大型艦すら喰う戦闘力をみせる。
    • 対潜も得意で潜水艦を狩るハンターとなる。
    • 艦隊のワークホース的存在。もっとも種類が多く戦闘以外にも遠征のメンバーなど出番も多い。
    • 大器晩成型ではあるものの改二改装される艦も多く一線級の実力を持つ艦も少なくはない。
    • 防空駆逐艦という艦隊の防空を得意とする特殊な艦種が存在する。敵艦載機からの被害を軽減する「対空カットイン」というシステムがあるが、装備の関係上駆逐艦は火力を落とさずにこのシステムを活用できる。
    • 容姿は小学生から中学生前半くらいをイメージしているとの事。一部そうには見えないほどのご立派なものをお持ちの艦娘もいるが。
  • 軽巡洋艦
    • 中口径主砲を積んでおり駆逐に装甲と火力は勝り、回避力、雷装も高く夜戦は駆逐に負けず劣らず得意。コストも駆逐艦に次いで安い。
    • 対潜も得意で、軽巡を旗艦とし残りを駆逐艦で構成する水雷戦隊は、任務や遠征でもそこそこ出番が多い。
    • 水上機を搭載している艦もあり索敵能力もそこそこに高い。
    • 練習巡洋艦という艦種も存在し、能力は多少低めだが艦娘の練度を上げるのを助ける艦種も存在する。
    • 容姿は中学生から高校生くらいになっている。その割に大体は発育が良い傾向がある。
  • 重雷装巡洋艦
    • 大凡は軽巡洋艦に準じる。砲戦では凡庸だが、魚雷を多数搭載しているので水上戦においてなら、雷撃戦において右に出るものはなく、夜戦での活躍が目覚ましいためジャイアントキラーとしての役目も担う。
    • 装備と指揮次第では、通常なら昼戦の最後にしか行うことのできない雷撃を、開幕や砲撃戦途中で行う事が可能。敵の漸減に寄与する。
    • 軽巡洋艦から改造で派生する艦種なので、初めから重雷装巡洋艦の艦娘はいない。
  • 重巡洋艦
    • 中口径主砲を積んでおり攻守のバランスが取れている艦、耐久力もあって砲撃戦も得意とするが夜戦での活躍も目を見張るものがある。
    • 戦闘のみならず高い索敵能力を生かし、敵艦隊の偵察を行うことが得意。場所によっては彼女たちの目が無ければ攻略が難しい場所もある。
    • 数はそこまで多くないものの武勲艦が多い為か、多くの艦に改二が実装されており高い実力を持つ。
    • 容姿は女子高生~成人女性あたり。殆どの艦娘の体付きは相応のプロポーション。
  • 航空巡洋艦
    • 大凡は重巡羊艦に準じる。重巡に比べて火力は多少落ちる傾向にあるが、水上機の運用が可能で敵を爆撃したり航空戦に参加など汎用性に優れる。
    • 但し空母に比べると水上機の搭載数は少なく、航空戦により艦載機が全滅させられることも珍しくない。
    • 索敵能力が高く、高難易度の海域では役に立つ。
    • 重巡から改造で派生する艦種なので初めから航空巡洋艦の艦娘はいない。
  • 戦艦
    • 大口径主砲を積んでおり圧倒的な攻撃力と硬い装甲を兼ね備える。砲撃戦が得意な艦隊の花形。彼女たちの火力が艦隊の決定力となる。
    • 強力な艦種ではあるが運用コストも莫大である為、修理や補給でかなりの資源が吹き飛ぶ。
    • また戦艦と高速戦艦の主砲はその艦にフィットした砲を装備させると命中率が若干上昇するが、あまりにも過重量な砲を装備させると命中率が下がるシステムが実装されている。
    • 足が遅い艦が多いことから全て低速になっているので、ルートの制約をうけやすい。
    • 容姿は女子大生~成人女性あたり。大人らしい女性が多く、モデル体形のキャラが多い。
  • 高速戦艦
    • 戦艦のうち速力が高速である艦。
    • 戦艦に比べると少々性能は落ちるが運用コストはやや良好。
    • 速力が高速なのでルート分岐や艦種制限の縛りに抵触しないことがある。
    • 本来なら戦艦は雷撃戦に参加出来ないが、姉妹艦が積んでいた事実を持つ、とある艦のみ例外的に魚雷を使用できる。
  • 航空戦艦
    • 大凡は戦艦に準じる。航空巡洋艦をそのまま戦艦にしたような艦種。
    • 火力もさることながら、軽空母並みの水上機搭載量が特徴。
    • 戦艦から改造で派生する艦種なので、初めから航空戦艦の艦娘はいない。
  • 正規空母
    • 艦載機運用能力を持ち、偵察、制空権確保、航空攻撃と幅広いロールをこなす艦種。
    • 戦艦に匹敵する攻撃力を持つが、史実でも夜間飛行が困難だったことを踏まえて、一部を除き夜戦には参加出来ない。
    • また中破すると艦載機の発着が不可能となり、開幕の航空戦以外では戦闘に参加不能の置物と化してしまう。
    • 装甲空母と呼ばれる近い艦種が存在し、彼女らは中破までなら能力こそ多少落ちるものの戦闘を継続可能。ただし装甲空母の入手は困難&面倒。
    • 装備スロットごとに運用可能な艦載機数が異なる。また砲を装備すると射程を伸ばす効果があり、攻撃順を早めることができる。
    • 容姿のバリエーションは戦艦に近く、艦載機を大量に搭載するだけ有って大きな格納庫をお持ちのようである
  • 軽空母
    • 大凡は正規空母に準じる。燃費が優れており、運用次第では正規空母と同様の働きを見せる。
    • ただし燃費の良さと引き換えに、一部艦の速力が低速だったり、艦載機の搭載機数が少ないといった制限を持つ。
    • 水雷艦艇程でもないが、対潜能力も有しており、史実で言う護衛空母の役割も担っている。
    • 容姿はバリエーションが幅広く、同じ艦種には見えないほど一部の違いが顕著な艦娘もちらほら。
  • 水上機母艦
    • 役割としては空母とほぼ同じだが、水上機を運用する点で異なる。
    • 能力自体はそこまで高くないものの、特殊な装備が運用可能で手数を増やせる。また戦闘のみならず、遠征でも活躍する余地がある。
    • 史実に沿って空母改装可能な艦娘もいる。
    • 一部には、かなり癖のある運用法を持つ艦種もいる。
  • 潜水艦
    • 砲撃戦には参加せず回避と装甲力は低いが、強力な魚雷を持ち、対潜能力を持たない艦&対潜指揮を選択していない状態では攻撃されない艦種。低い運用コストから任務や遠征にも活躍させることが出来る。
    • 潜水艦の中には改造すると僅かではあるが水上機を運用可能な「潜水空母」となる艦もいる。
    • 容姿は割とばらばらだが、大体がスクール水着を来ている点のみが共通している。中破すると大概危ない格好となる。
工廠
  • 艦娘・輸送船の建造、装備の開発ができる。艦娘の獲得方法は基本的にこの工廠での建造と海域でのドロップとなっている。
    • 建造には資材と「開発資材」を消費する。4種類の資材それぞれの投入量を設定すると、その配分に応じた範囲からランダムで艦娘が建造される。資材を多く積めば強い艦娘が絶対手に入るというものではなく、欲しい艦娘に合わせて最適な資材配分を選ぶ必要がある。
    • ゲームが進むと通常の建造の10倍近い資材を消費する「大型建造」が解禁される。
      • この方法でしか建造できない艦娘もいる。「大和型戦艦」などが代表的な当たり枠である。
  • 装備の開発は建造と同様に資材と「開発資材」を消費する。投入した資源の配分と母港でに旗艦に設定された艦娘の艦種に応じてランダムな装備が作成される。何も開発されないハズレを引く事も有る。
  • ある特定の艦娘を艦隊の旗艦として配置すると「改修工廠」に入ることが可能。
    • 改修工廠では二番艦と協力して装備のステータスをアップさせる改修を行うことができる。更に最大まで改修すると上位の装備に更新できる場合も。
    • 改修には「改修資材」が必要となる。任務でも手に入るが他の消費アイテムと違い遠征で入手できないので数が不足しがち。
  • 輸送船建造も同様に投入する資材量を決定し、少量の戦略ポイントを消費して行える。こちらには種類の差などはないので、資材投入量は完成する輸送船の数にのみ影響する。
出撃
  • 各海域につき4つほどのステージが設定されている。4つのステージをクリアすれば隣接する海域が解禁される。
    • 全海域をクリアする必要はない。むしろ高難易度においては攻略海域の取捨選択も必要となる。
  • 出撃後の補給には資材を消費する。またダメージを負った場合はさらに修理のための資材と修理完了までのターンが必要になる。
戦略級シミュレーション
  • 普通の海域戦闘だけに限らず、ヘクスで表現された広大な海域において複数の艦隊を指揮し、更に艦隊運営に必須の物資を運搬する「輸送船団」を編成し各海域に派遣し、これらを護送する「護衛艦隊」の編成なども行う必要がある。
    • 多くの資材を得るには必然的に各海域に輸送船団を配置することが必要となる。輸送船団は深海棲艦に攻撃されることがあり、護衛艦隊をつけていないと簡単に壊滅してしまう。
    • 他にも、本作の深海棲艦はこちらの勢力圏(マップ攻略済みのヘクス)に対し反攻作戦を仕掛けて侵攻してくる。海域を奪われると資源や輸送船団を壊滅させられる他、鎮守府の海域までもが深海棲艦の手に落ちるとゲームオーバーになってしまう。
    • 侵略される前触れとして海域がだんだんと赤く染まっていく。該当する海域で出撃および遠征を数回行うことで、侵略を不発に出来る。
  • 侵略されている海域に艦隊がいる場合は進行度の度合いによりランダムで迎撃戦に突入する。
    • 迎撃戦は特殊マップで行われ最大4艦隊参加可能。2艦隊が疑似的な連合艦隊で1艦隊ずつ会敵する。残り最大2艦隊が支援艦隊として参加可能。
  • 輸送船団
    • 輸送艦で構成される艦隊、各海域に派遣することでターン毎に資源を産出する。輸送艦は工廠で資源と戦略ポイントで建造できる舟艇、艦娘ではない。
      • 1つの海域に多くの輸送船を派遣すればより多くの資源を得られるが、産出量に上限が有るので上限以上の輸送艦を送っても意味はない。
    • 遠征と似ているが輸送船団は艦隊枠とは別なので艦隊帰投までのターン待ちの必要もなく、成功判定を気にする必要がない。しかし、「高速修復剤」や「家具コイン」等のアイテムは得られない。
    • 敵の反抗作戦で海域の敵艦隊の活動が活発化すると、損害を受けて輸送船が減る事がある。
  • 護衛艦隊
    • 輸送船団を守るために派遣する艦隊。通常の艦隊とは違い、各海域の輸送船団のもとに派遣するもので海域の攻略に参加はしないものの艦隊の枠を圧迫することもない。
    • 1つの護衛艦隊に最低軽巡1隻がないと編成できない。輸送艦隊のもとに多く派遣するほど資源の産出量が上昇する。
    • 反抗作戦が起きた際にプレイヤーの艦隊の代わりに深海棲艦と戦い、輸送船団の被害を抑えてくれる。なお戦闘で大きく損傷した艦娘は入渠か交代しないと護衛艦隊には所属できない。
ターン制システム
  • シミュレーションらしくターン制度を取っている。戦闘、演習、艦隊の移動は1ターン(=1日分)消費する。また、修理や建造などの作業はターン経過で進んでゆく。
  • ターン終了をすることで行動を終えた艦隊は再行動できるようになる。なお、総合演習するには同海域に未行動の艦隊が居る必要がある。
    • 一方、深海棲艦もターンでの作戦行動を取りこちらの勢力圏を侵攻するべく迫ってくるので、艦隊の運営を考えて行う必要がある。
    • ゲーム上のカレンダーで10年以内にクリアできなければゲームオーバーとなる。時間的にはかなり余裕があるので、余程ダラダラ遊んでない限りそうなる事は稀だろう。
      • 艦これ関係のゲームで、明確にゲームオーバーが設定されている唯一の作品でもある。
戦闘指揮
  • 戦闘の開始と終了以外での指揮以外に、戦闘中の行動を指示できる。
    • 指示を入力できる指揮ボックスは初期では3つ。旗艦のレベルに応じて5個まで増える。
      • 数々の戦闘コマンドは自動発生せず、一つ一つ指示しなければ実行しない。特にボックスが少ない内は、実力を発揮するためにより多くの指示を必要とする空母や重雷装巡洋艦といった艦娘の扱いには注意を要する。もちろんその分強力ではあるのだが。
    • 艦娘の練度や装備によっては戦術行動が変化し、より広い選択肢を選ぶことを可能とする。
    • 戦闘を強制終了させる「離脱」を指示することも可能。成否はランダムだが、消耗を避けたい時には非常に有効な手段である。
難易度制/周回プレイ
  • 初期では難易度の高い順に「乙」「丙」「丁」の三つが選択可能。一度選択すると変更は出来ない。
    • 難易度で変更される要素として獲得できる資源量や戦術マップ画面での敵艦隊の編成や進軍ルートのアルゴリズム、戦略マップでの深海棲艦の侵攻ペースに変化が生じる。
      • 難易度「丁」は初心者でも装備等の制限や敵編成もそこまで強くないので、慣れれば苦労せず安心してプレイすることが可能。
      • 当然、更に上位の隠し難易度も存在する。乙をクリアすると難易度「甲」、さらにそれもクリアすることで最高難易度の「史」が開放される。敵の侵攻は苛烈を極めるようになり制圧した海域は常に敵の脅威にさらされ、攻略にはより上質の装備と高い練度を持つ艦娘で挑む必要がある。
      • 最高難易度「史」は「史実」を指していると思われる。当然その難易度も史実の如き苦しい戦いを繰り広げることになる。
    • クリアすると、特別な艦娘の獲得と次回への艦娘引き継ぎ要素が利用でき、より高い難易度に自分のお気に入りの艦娘を引き連れて挑戦できる。
      • 引き継ぎ数はクリア済みの1番高い難易度が適用されるので、ドロップする艦娘を狙って、低難易度をクリアしない程度に出撃しつづけることも可能。
      • 難易度が高くなるほど敵の攻勢は激しくなるが、より良いクリア報酬と特典を得られるのでリピートを刺激する作りになっている。
      • 艦娘をさくさくコレクションしたいなら「丁」、戦略を楽しみたいなら難易度を上げてプレイがいいだろう。

評価点

タッチスクリーン対応
  • パッド操作にもVitaのタッチスクリーンにも対応しており、ブラウザ版に近い操作が可能になっている。
  • 立ち絵のみのブラウザ版と違い、本作はLive2D*4によって艦娘がいろいろな表情を見せる。艦娘をお触りする事で様々なレスポンスを返す。さらに一部の艦娘は、何がとは言わないが揺れる
    • また、好感度の要素が追加されており、一定値以上を超えれば初期とは違った反応を見せてくれる。お気に入りの艦娘とイチャイチャできるというプレイヤーの夢が実現したのである。
      • 好感度が高いと戦闘の際に若干プラスの影響があると公式より見解が出ている。
    • 元々Live2D用に描き下ろされた絵ではないのでキャラによっては違和感のあるものも存在するが、概ね評価されている。
    • ただし中破時のグラフィックは動かなくなっている。史実による損傷具合が衣服や艦船の破損具合に直結しているので、18禁になりかねない艦娘もいるためだろう。
戦略要素
  • 当作は戦術級シミュレーション一本というよりも、もっぱら連合艦隊司令官として指揮を取る、艦隊運営の要素が面白さとしてクローズアップされており、ブラウザ版や他の戦術級シミュレーション感覚で遊ぶと思わぬことで躓くことがある。
    • 艦娘が受けたダメージはドックで入渠を行う必要性があるのだが、本作は海域によって用意されるドックの数が異なっている。鎮守府で待機する艦娘と交代はできるが、交代した艦娘が鎮守府に戻るまで回航という状態になりしばらくのターン何もできない状態となってしまう。その為、修理に時間かかる戦艦や正規空母等の大型艦などは後送してから普通に修理するとなるとかなりのターンを消費してしまう事になる。
    • その為、負傷した艦娘をそのまま作戦行動に使用するか、その場のドックに入渠させるか、後送して控えの艦娘と交代させるかと言った事を考えていく必要がある。
    • 海域を攻略したときにもらえる提督ポイントを消費してドックの最大数を増やすという選択肢もある。
  • その間も深海棲艦はこちらの鎮守府を目指して進撃してくる。それを食い止めるために、複数ある艦隊をうまく運用することが求められる。
    • さらに資源確保のために各海域に輸送船団を派遣しなければならない。高難易度で無闇に多方面に手を伸ばしすぎてしまうと敵の進行からの防衛すらおぼつかなくなる。時には海域を明け渡すことも視野に入れればならない。
    • 鎮守府海域を奪取されてしまうと、当然ながらその時点でゲームオーバーとなる。
戦闘システム
  • スキップ機能がついており、同一海域を回っている最中に何度も戦闘シーンを見る必要がない。
    • ただしスキップした戦闘の敵戦力や艦種などの情報がカットされ戦闘結果も簡略化されてしまう。
    • もっとも艦隊の損傷具合は進撃選択画面で確認が可能。
  • 海域攻略はボスに1回でも勝利判定を取れば良いので、ボスに到着さえすれば勝機はある。困難なのは満足な戦力でボスに到着すること。
    • ボス自体を撃破しなくても、随伴艦を多く撃沈することで判定勝ちが可能のため、かなりプレイヤー有利。
育成・収集
  • 資源収集や建造が1ターン=1日制のため、すばやくターンを回すことで艦娘の収集や育成が速い。
    • セーブ・ロードを行えば、ランダム要素の強いレアな艦娘建造もたやすい。ただレア艦だからといって即日前線に出せるようなシステムではないので注意は必要。
    • また海域攻略による艦娘の入手も易しめで、レアとされている艦娘収集も難易度を落とすことで狙いやすい。
  • 演習システムが整備されており、レベル上げやステータス上げも容易。
    • 改造や改二改装への手間が比較的が楽になっている。レベルの上げにくい駆逐艦や軽巡を愛好する層にはありがたい。
良曲揃いのBGM
  • BGMはブラウザ版の流用だけでなく、新曲も用意されている。
    • ブラウザ版のイベントで使われた期間限定BGMも採用されており、人気の高い『MI作戦』や『シズメシズメ』なども使われている
    • 作曲者はブラウザ版初期に実装された曲は宇佐美宏氏*5と岡宮道生氏*6、それ以降のほぼ全ての曲をかつてファイナルファンタジータクティクスアドバンスで一部BGMを作曲した元スーパースィープの大越香里氏が手がけている。
      • 後に新曲はブラウザ版にも逆輸入された。
      • その評価は本物で、2016年には東京フィルハーモニー交響楽団と関西フィルハーモニー管弦楽団によるオーケストラコンサートが開催されたほど。改で初期艦との出会いのシーンで流れる『邂逅』は関西のほうで演奏され、2017年に行われたオーケストラツアーでも全ての公演で演奏された人気曲である。

賛否両論点

チュートリアルの不親切さ(マスクデータの多さ)
  • 明らかにブラウザ版の知識を前提としている*7ところがあるため、新規ユーザーからすれば不親切、不明瞭な点だらけである。
  • マスクデータの多さにより、未経験者には、一部の艦娘の持つ特殊能力や装備の効能をフレーバーテキスト等で推し量る事は難しい。
    • 「弾着観測射撃」「マップ索敵」「装備開発」「編成後の艦隊出撃」等攻略にも必須な要素も少なからず有るが、その尽くがマニュアルなどで明示されていないので情報量の多さで戸惑う事は間々ある。
      • 早い話が、「習うより慣れよ」ではなく、「習った上で慣れろ」である。
  • 「艦これ」運営鎮守府はブラウザ版において公式見解として最低限の情報のみを公開し、後はユーザー間の交流を通しての検証や攻略を推奨している。艦これがブレイクした要因の一つでもあるが、問題点として捉えられている側面もある。
    • そもそもこの形態はソーシャルゲームないしオンラインゲームだからこそという側面が非常に強く、コンシューマーゲームの観点としては不親切の誹りを免れないだろう。
2015秋イベントまでの機能/艦娘しか実装されていない
  • オンラインゲームをコンシューマに落とし込んだことで起きやすい問題点だが、定期的なアップデートが前提なゲームで更新が途絶えると飽きる。
    • ゲームの発売当時ぎりぎりまでのデータが入っていることは評価に値する。ただその後DLC等でのフォローがないため、いまさらこれを買うより、ブラウザ版を始めたほうがいい。
  • また、実装が攻略本で確認されているにもかかわらず、入手報告が上がっていなかった艦娘もいたが…。
    • 販売終了から半年以上経過してようやく判明したその入手条件は「難易度「史」で最終海域3面をS勝利する」という厳しいもの。コンシューマでそこまでの難易度を設ける必要はあったのだろうか。
  • なおブラウザ版で2013年12月にコラボしたアニメ作品『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ』の艦は実装されていない。これはアニメ作品こそ角川系列が関わっていたが、原作漫画版の版元が非角川系であることも大きな理由だろう。
    • もっとも実装されても苦難を楽しむゲームとしては(燃費が悪いことを差し置いても)バランスブレイカー級の性能だったのだが…。
    • またアーケードの方で配布された、ブラウザ版のコラボ家具の類似品からはアルペジオの要素が省かれている。

不評点

頻繁なロード、ボタン配置などの煩わしさ
  • 今作で行動の基準となるのは戦略画面であるが、そこから他の画面に行くために頻繁にロードが入る。
    • 実は他の画面に行く必要はあまりない。入渠や補給も戦略画面から行えるのだがわかりにくい。
  • ボタン配置が悪く頻繁に母港画面に飛ばされる。
    • 上記の通り基準になるのは戦略画面であるが×ボタンで戻ると母港画面になってしまう。間違って×ボタン押すたびにロードが入り、そこから出るのにもロードが入るため結果的にロードが凄く煩わしくなる。
味気ないUI、戦闘演出
  • 母港のUIが無機質なデザインになっており、ブラウザ版のイメージとはかけ離れている。
    • 公開当初は「パワーポイント(で作ったのか)」などと揶揄された。
    • とはいえロードする回数が多い場面なので、あまり積極的に訪れるようなものではないのだが…。
  • 戦闘画面がチープ。
    • 動画として見るとそれなりに力が入っているが、艦娘が母港の立ち絵そのままなのでキャラクターのサイズがかなりちぐはぐ。せめて縮小をかけてそこだけは揃えようとは思わなかったのだろうか。
    • 戦闘モーションも簡素なRPGレベル。
  • これらが発売前の公開画像などから指摘され、悪い方向で話題になってしまった。
艦隊運営の為に一部エリアへ艦隊をとどめざるを得ない。
  • 建造や開発を行うには鎮守府の海域に遠征に出ていない艦隊が最低一つでもいないと行えない。
    • 開発、改修や建造のファクターに「艦隊の旗艦に据えた艦娘」が絡んでくる為である。
    • 遠征に出せない第一艦隊を海域攻略時を除いて留めておくのが常道であろうが、その辺の説明が上記項目と同じく足りないので慣れないプレイヤーでは犯しやすいミス。
引き継げる艦娘の少なさ
  • 高い難易度をクリアするたびに引き継げる数は増えていくが、最大でも88隻どまり。
    • 全168種類中なので約半分しか引き継げないことになる。キャラゲーとしてみるとかなり残念な仕様である。
フリーズ、バグ
  • ver1.00では近代化改修を連続で行った時などに高確率でフリーズする症状などがあった。
  • 発売後一か月の間に二度のアップデートが行われ、フリーズや設定ミスは半分以上修正された。
    • それでもまだフリーズが起きる事象などが幾つか確認されている。
+ ブラウザ版との相違によるもの
深海棲艦のボイスが未収録
  • ブラウザ版では中ボスやボス格に当たる一部の深海棲艦にはボイスがあるが、本作では敵のボイスが一切入っていない。
    • グロテスクさを感じさせる容姿に不気味ながらも独特の魅力を持つ深海棲艦にも一定のファン層*8がおり、ブラウザ版の彼女達の台詞には深海棲艦とは何者なのかなど世界観の一端を想像させるものもあるため、ボイスが入ってないことを不満に思うプレイヤーもいる。
    • とは言え、一部の深海棲艦のボイスはやたらと長かったりするのでゲームテンポや容量的に入れ辛いというのも考えられる*9
艦娘の季節限定グラフィックやボイス、時報が無い
  • ブラウザ版では一部の艦娘が季節ごとに特殊なボイスやグラフィック*10に差し変わるのだが今作ではそのような要素がない。
    • ブラウザ版では一部の艦娘は各時ちょうどになると時報ボイスがあるのだが、本作には無い。
    • 一応カレンダーで季節の概念があるのでそれらを期待したプレイヤー達も居なくはなかった。
      • 季節グラフィックは、データ上にしっかりと存在しており時間の概念の違いでカットされたと思われる。
      • 一応家具とBGMについては季節物が一部存在する。
  • 他のゲームと違い、ゲーム以外のアプリとの併用ができない
    • 本作を遊びながら、Vitaの本体に内蔵されているブラウザを見るということができない

総評

製作側が予め告知していた通り、(当時の)ブラウザ版の延長線上に存在する作品と言ってよい。
新規ユーザー相手にはシステム面でも説明不足などが目立ち、とっつきにくさを感じることがある。
しかしシステム面での破綻等は見られず、お気に入り艦娘をじっくり育てて好きな艦隊を作れるというブラウザ版の要素もそのまま引き継いでいるので、ブラウザ版で馴れ親しんだプレイヤー向けのファングッズと言った趣が強い。

ブラウザ版の知識はある程度知っている、あるいは書籍やブラウザ版の情報等を参考にゲーム内情報を自分で調べるという前提であれば、難易度自体はブラウザ版よりは全体的に易しめ。
逆に完全新規のプレイヤーが外部の情報を一切仕入れずにプレイしようとした場合、難易度にもよるがいばらの道どころではない難しさと化す。
上記を踏まえると、ブラウザ版ではなくこちらをプレイする現実的な事情は概ね以下のようなものになるだろう。

  • ブラウザ版に必要なパソコン等をそもそも持っていない人。
  • (かつての話で現在は解決されているが)ブラウザ版の登録制限*11が煩わしい人。
  • DMMの規約上ブラウザ版をプレイできない人(18歳未満の人)*12
  • 良くも悪くも更新がないため、プレイに必要な知識が追加されることがなく、ゲーム内難易度以外でプレイが難しくならないという点を重視する人。
  • ブラウザ版の最初期に実装された艦娘を重用してみたい人*13
  • 「余談」の項に記載されている「とある海外の艦娘」を入手したい人*14

かつてはブラウザ版が遊べない人が入門用としてこちらをプレイするという選択もなくはなかったのだが、ブラウザ版のプレイに必要な知識がアップデートを経て膨大化する一方であるため、この目的でプレイする価値は時が経つにつれ下がっている。

総括するのであれば―――

悪くはない…良くもないがな。


余談

  • 『艦隊これくしょん -艦これ-』自体が元はコンシューマ発売を想定して企画されていたゲームであった。
  • ブラウザ版のタイトルが『艦隊これくしょん -艦これ-』なのに対して、本作はブラウザ版の略称に近い形のタイトル名で流通している。
    • ちなみにブラウザ版とはゲームロゴも少し異なる。ブラウザ版では長門型の艦影が入っているが本作は秋月型と翔鶴型が入っている。
    • 更にアニメ版は大和型、劇場版は大和と吹雪、アーケード版は伊勢型と全部異なっている。
  • 艦これ改にはブラウザ版に先立って、とある艦娘が先行実装され話題となった。これはブラウザ側では2016年春イベント『開設!基地航空隊』にて実装された。
    • ある事情により、当時はこの艦娘が参戦した事に賛否両論の様々な意見があがった。
+ 「とある艦娘」(ネタバレ)と物議の理由、その後に関して
  • その艦娘とはアメリカの戦艦「Iowa」である。
    • 史実では帝国海軍と敵対していた第二次大戦時のアメリカ海軍に所属する艦であった為。
    • ただ先に実装されているイタリア艦の一部も一時期連合国に参加していた。それにエンディングを見れば、その艦娘が鎮守府と敵対しているわけでは無い事は示されている。
  • ちなみに2016年ブラウザ版に新たなアメリカ海軍の空母が実装されたが、こちらは戦後に枢軸国側の艦とある作戦に参加した経緯からか反発は少ない。なお、ブラウザ版初期から「第二時大戦時の連合国を含め、様々な国の艦船を出したい」といった旨は語られており後に多くの連合軍の艦艇が実装されている。
  • その後は連合国側の艦艇が実装されることが特別なことではなくなったため、殊更に批判されることはまずなくなった。尤も、連合国艦の実装に否定的な意見が無くなったわけでもないが。
  • 白露型4隻(「白露」「時雨」「村雨」「夕立」)と軽巡「由良」の声優を務めるタニベユミ氏はプロジェクトサポートとしても本作に関わっている。
  • 本作は5回も発売延期した上に発売直前まで情報が全く出ず、発売直前に公開された画像がブラウザ版より質素でありシステムもブラウザ版と大きく異なっていた事が発表されたため、物議を呼んでいた。
    • 4度の延期を経て発売日を2015年11月26日としながらも遅々として進展を見せないことに業を煮やしたのか、9月4日にSONYが限定版VITA本体の予約開始を10月上旬に行うと発表。まさに最後通牒とも言えるこのSONYの発表を受けてか、10月8日に限定本体の予約開始ととも2016年2月18日への最後の延期が発表され、ついに期日通りに発売されることになった。
  • 2017年1月31日をもってDL版を含めて販売終了した。
    • 理由について発売元の角川ゲームスによれば「『諸般の事情』で、それ以上のことは話せない」とのこと。発売から1年足らずで販売終了、「販売期間よりも発売延期期間の方が長いゲーム」という非常に珍しい作品となってしまった。
      PS Vita「艦これ改」が1月にDL版含め販売終了 販売期間より発売延期期間の方が長かったゲームに(ねとらぼ)
    • ただし再ダウンロードやパッチの適応は可能なので一度買ってしまえば問題なく遊べる。また終了前に最後の出荷をすると告知されているので2月以降もパッケージの流通在庫を手に入れることは可能。
    • この評判は到底褒められた結果でもないことは認識しているのか2017年以降の公式ガイドブック「艦これスタイル」では本作についての記載はなし。所謂存在しない作品のようで運営も触れない動きに黒歴史を認めている傾向である*15
  • 本作で初登場した最低難易度「丁」だが、約2年の時を経て本家『艦これ』にも2018年冬イベントで逆輸入という形で実装した。ただし最高難易度に関しては「甲」のまま据え置き。「史」? 実装してたまるか
+ タグ編集
  • タグ:
  • 艦隊これくしょん
  • SLG
  • PSVita
  • 2016年
  • 角川ゲームス

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月06日 15:20

*1 艦娘の台詞からコンビニやスマホ、深夜アニメ、同人誌即売会などが世界観内に存在することが確認できる。残念ながらそれらの多くはブラウザ版での時報ボイスのため本作では聞けないのだが……。

*2 一部の艦娘にも実装されている大幅にステータスを向上させ、中には艦種自体が変わったり特殊な能力を獲得するシステム

*3 駆逐艦の「睦月」型や軽巡洋艦の「天龍」型など

*4 アーケード版でもタッチスクリーンでのコミュニュケーション機能はある。セガのAM2研謹製の高クオリティフルの3Dモデルで完成度も高いが、GP制なのであんまり悠長に触っていられないと言う欠点はある。

*5 ゲームではDUNAMIS15、J-POPやアニメソング等を幅広く手掛けている。

*6 元スクウェア・エニックス出身で現在も植松伸夫氏のバンドでギタリストとして活躍している。艦これのエクゼクティブ・プロデューサーも務めている。

*7 そのブラウザ版に必要な知識自体も後述のようにほぼ全てが非公式データである。

*8 中にはメディアミックスやコラボーレーション等で複数回登場するなど、露出が多いキャラも居る。

*9 艦娘側にもやたら長いセリフはあるのだが。

*10 正月は晴れ着、夏は水着や雨着、秋は浴衣やハロウィン衣装や秋刀魚漁、冬は防寒着やクリスマス衣装

*11 サービス開始当初は想定外の登録者数のために新規着任の制限があり、やりたくともやれない場合があった。

*12 艦これ自体は全年齢向けのゲームであるが、DMMの規約で18歳未満はアカウントの作成が禁止されている。

*13 というのも、ブラウザ版には最初期に実装されてから性能面での大きなテコ入れを受けておらず、環境に全く追いつけない艦娘がかなり存在するからである。上述のようにこちらは更新が無くゲームの内容が限られているため、そのような艦娘を相対的に活躍させやすくなるというメリットがある。

*14 この「とある海外の艦娘」にはブラウザ版では相当厳しい入手制限がかけられており、すさまじい時間をかけて戦力や資源を整えないと出会うチャンスすらないという事情がある。

*15 10周年で記載した週刊ファミ通で本作を表記しているが以降、公式からは全く触れていない。