龍が如く 極

【りゅうがごとく きわみ】

ジャンル アクションアドベンチャー

対応機種 プレイステーション4
プレイステーション3
Windows(Steam)
Xbox One
メディア BD-ROM 1枚
発売元 セガゲームス
開発元 セガゲームス(龍が如くスタジオ)
【Win】Lab42
発売日 【PS4/PS3】2016年1月21日
【Win】2019年2月20日
【One】2020年4月22日
定価 【PS4/PS3】6,490円(税別)
【Win】2,149円(税込)
【One】3,850円(税込)
レーティング CERO:D(17才以上対象)
判定 なし
ポイント シリーズ10周年記念作品
初代を『0』ベースでリメイク
どこでも真島が襲い掛かる
体力の上がった敵達
PS3最後の『龍が如く』
龍が如くシリーズ



これが、ゲームの極み



概要

シリーズ第1作の『龍が如く』のハードを変えたリメイク版。
基本的なアクションやシステムは『龍が如く0 誓いの場所』に準拠し、戦闘内容はリメイク前とは大きく変化している。
『龍が如く』シリーズの「10周年記念作品」としてこれまで培われたノウハウが詰め込まれているという触れ込み。

名越総監督は10年前の初代を見て悔しい思いをしており、公式動画で「追加シーンががっつり入っている」「全部描き切ってやるんだ」という熱意を語っていた。
その他、初代は唯一楽曲がタイアップができなかったので、B'zの稲葉浩志氏に曲を書き下ろしてもらうなど、気合の入った展開を見せた。
稲葉氏はOPテーマ「BLEED」に加え、初代メインテーマ「Receive You」をボーカルアレンジした「Receive You [Reborn]」を手掛けている。


リメイクによる変化

前述した様に、基本的な部分は前作『龍が如く0 誓いの場所』とほぼ同一になっている。

  • チンピラ、ラッシュ、壊し屋という3つのスタイル(+堂島の龍スタイル)で戦うのは『0』と同じだが、新たに、「超スタイルの極み」が追加。
    • 強敵は一定のダメージを受けるとオーラを出すようになり、そこで桐生がヒートアクションを出せる状態であれば、発動できる。
    • 青がチンピラ、紫がラッシュ、黄色が壊し屋、赤が堂島の龍といった具合である。
      • 『0』では猛威を振るった「壊し屋」スタイルが弱体化している。
  • 成長システムは『0』と同じだが、お金ではなく経験値を使うように変更されている。
  • どこでも真島システム
    • 序盤に真島が桐生を筋を通す男か判断するため、四六時中見張るようになる。そして、桐生が出所して神室町に戻ってきたころに真島と再会、弱体化した桐生を見て失望した真島が、堂島の龍の本来の力を取り戻すために一肌脱ぐという内容。
    • 本作では「桐生が10年間の刑務所暮らしで弱体化した」という設定が追加されており、出所直後の第二章の時点では著しくパラメーターが下がっている。最強であるはずの堂島の龍スタイルは特に使い物にならない。
    • 堂島の龍スタイルを復活させ、元以上に鍛えたいなら真島と戦わなければいけない。神室町を歩いていると、突然真島が襲ってくることがある。
      • 登場バリエーションは豊富。町中のみならず、飲食店、ゲームセンター、コンビニ、キャバクラとどこだろうがお構いなしに真島は現れる。
      • 堂島の龍は「特定条件下の真島を○回倒す」「真島を倒して因縁ゲージを最大まで溜めて、ランクアップイベントをこなす」「シリーズ恒例の古牧師匠の訓練をする」などといった条件をこなすことで強化されていく。堂島の龍のほかに真島のヒートアクションも使うことが可能になる。似合ってないけど。
    • 真島はシリーズ恒例のドスで戦うほかにも、『0』で使用した喧嘩師、ダンサー、スラッガーのスタイルでも戦う。
    • 『0』のカツアゲ君のような要素といえる。
    • 喧嘩だけではなく、真島とミニゲームで遊ぶ事で堂島の龍が強化される事もある。
  • 錦山のエピソードの追加。
    • 錦山が凶変した」理由が明らかになる。各章の合間に挿入される。
  • 『0』で登場した「達成目録」も追加。
  • 初代になく後期作から追加された「将棋」「カラオケ」「ポケットサーキット」などのミニゲームが追加された。
  • 新ミニゲーム「昆虫女王メスキング」
    • 『0』のキャットファイトと似たようなもの(と言うかコスチュームを変えただけのキャットファイト)だが、連打の必要がなくなり、全体的なテンポもよくなっている。
    • ちなみに、その字面やロゴデザインなどで解るが『甲虫王者ムシキング』シリーズのセルフパロディでもある。セガお得意の悪ノリであり、かつてのプレイヤーたちから思い出ブレイカーと評判。
+ 「昆虫女王メスキング」のプレイ映像 ※エロ注意

評価点

グラフィック

  • グラフィックが『0』とほぼ同等のものに。初代のHDリマスターに比べれば圧倒的に向上している。

ストーリー

  • 基本的にストーリーはそのままのため、原作の長所はそのまま受け継いでいる。
  • シナリオの補完
    • 前述の錦山に加え、オリジナルで名前が無かったキャラの名前の追加、なぜ桐生が刑務所で刺客に襲われたのか、オリジナルではフェードアウトしてしまった柏木が最後どうなったかが補完されている。

遊びやすさの改善

  • 過去作の便利機能の追加。遊びやすさという点では10年間の集大成に相応しい出来になっている。
    • PS4に移行してからの龍が如くで追加されたダッシュなど、初代よりも操作性は上がっている。
    • サブストーリーの時限が無くなり、消化しやすくなった。
    • クロヒョウ2』のように、どこでもセーブができるようになっている。ただしバトル中はセーブができない。
      • 従来のセーブポイントである電話ボックスも残されている。セーブの意義は薄れたが、アイテムボックスとしては大いに利用可能。
    • 『0』では不可能だった最高難易度の引き継ぎプレイが再びできるようになった。

ファンサービスが多い

  • 2』や『クロヒョウ』に登場した店や、『3』に登場した東都大病院、『0』に登場したポケサーファイターの17年後の姿、真島の兄さんのセリフなど、かなり豊富。
  • 本作は『0』の続編を意識したような追加台詞が多数収録されている。
    • 下記の問題点の通り『0』の流用が多いが、錦山戦のQTEで『0』の錦山の台詞を使用したりと、適切な場面での流用もあり全て問題とは言い切れない。
  • 究極闘技
    • シリーズ以来出演している伊達刑事が参加し、実際に使うことが可能。今まで散々だったザル警護の理由が明らかになる…?
    • 桐生が東城会に殴り込みをかけるシチュエーションもあり、そこでは世良や柏木と戦うことが可能。どちらも『0』の流用だが、どういうわけかここでしか出番のない柏木に関しては戦闘ボイスが新緑されている*1

ボイス関連

  • 声優は豪華
    • 本作は実力派声優を多く揃えている。また、風間の親っさんを除いて新録されている。特に麗奈や錦山の演技は高く評価された。
      • サイの花屋は『1』の使用部分はそのまま使い回しているものの、『1』でボイスの無かった部分は新たに新緑されている(か、もしくはお蔵出し)。
    • また、柏木さんの声優が初代で担当していなかったことも判明。2006年に亡くなった囚人番号1356役の鈴置洋孝氏も、新録はせずライブラリ出演している。
    • ちなみに、変更された声優も少なくない。ごく一部を除いて*2演技は問題ないが、この辺りは好みが分かれるか。
  • ボイス量の増加
    • 『5』以降と同様に、オリジナルと比較してメインストーリーのボイス量が大幅に増加している。
    • 一部サブストーリーもボイス付きでかなり豪華。
  • 維新!』『0』同様、同行者がいる場合は会話が発生するようになった
    • 伊達さんとの掛け合いや遥との和む会話で移動シーンも退屈せずにプレイできる。伊達の娘の沙耶にまで会話が用意されている。
    • ただ、遥との最初の会話は殺人現場から出て来たばかりの割には和み過ぎな気もしなくはないが。

戦闘システム

  • ラッシュスタイルがスウェーできる回数が強化されたため、『0』よりも強化された。
  • 『5』の怒龍の極みに似た、各スタイルごとに○○の刻という強化技が追加された。L2+R2でヒートゲージを全消費して発動し、一定時間桐生が強化される。また、効果時間中はBGMも変化する。
  • 評価の高い『0』を使い回しているうえ、前作で不評だったギアシステムの廃止(攻撃速度はギア3準拠)や、フィニッシュブロウやスウェイなどの技の直後にスタイルを切り替えられるようになったことから、スピーディーな戦闘が展開できるようになった。
    • ただし、後述の改悪部分の方が目立っており、総合的には戦闘システムの評価は否寄り。

どこでも真島システム

  • 真島のコスプレの多さや出現パターンのバカっぷりに関しては評価されている。
    • ゴミ箱やマンホールに隠れるなど当たり前。気がつけば店内に居たり、プリクラを取れば背後に兄さんが映ったりなど、軽くホラーである。
    • 謎のキャバ嬢ゴロ美*3や「そこの桐生ちゃん、止まりなさい」と呼び止める真島警官、『OTE』の如く組員総出でゾンビに扮するなど、正にやりたい放題。『0』の「24時間シンデレラ」の衣装も再登場。
    • 通常のエンカウントも、「桐生ちゃんみーっけ♪」とはしゃぎながら駆け寄ってくる姿が可愛いという人もいる。
    • そしてラストにはあのBGMも…。

賛否両論点

BGM

  • BGMはアレンジされたが、アレンジの方向性に賛否両論。初代のBGMにも良い物が多かったため、「切り替えできればよかった」という意見が見られる。
  • 主題歌「BLEED」も桐生と錦山の悲痛な運命を表現したようなバラード調であり、OPの雰囲気は初代とは全く変わっている。本作のOP自体が悪い訳ではないが、初代経験者からするとしっくり来ない可能性も。
  • PS3版のインストール画面*4は、荒瀬戦の「Virtical Point」をバックに桐生と錦山が決して交わることのない道を歩いていくもの。
    • 曲調も相俟って不穏と悲哀の雰囲気が強く、従来のような熱いBGMとスタイリッシュな演出によって期待感を高めるものとは一線を画している。
    • これもOPと同様、桐生と錦山の運命を表現する上では秀逸な演出だが、やはり開始前にゲームへと抱く印象は原作とは大きく異なったものになる。
  • 新規BGMにも使いどころに批判が見られる。
    • 「Receive You [Reborn]」は、流す場面に少し問題があり、「大きく盛り上がる」「場面に合っていない」と賛否両論。
      + ネタバレ注意
    • 第十二章の嶋野太との決戦で流れる。
      追い詰められた場面から、援軍との共闘で黒幕の1人を討ち果たす場面であり、1つの山場であるのは確かであるが…
      「メインテーマなのだから錦山とのラストバトルで流してほしかった」
      「最終章の暴徒戦で流してほしかった」
      「毎回『Receive You』のアレンジをテーマにしてきた真島との対決である第十一章で聞きたかった」
      といった、使い所を間違ってるかはともかく、もっと良い使い所があったのではないかという意見も聞かれる。
      だが、錦山との戦いは展開的に「熱く盛り上がるシーン」とは言い難く、悲しげな曲調の専用BGMが大きく評価されている。
      この他、その辺でエンカウントする雑魚チンピラの延長に過ぎない暴徒相手に使うべきかも疑問。
      そしてストーリーの本筋にさほど関わりのない個人的な喧嘩である真島戦*5にメインテーマを持ってくるのも微妙である。
      そう考えると、結果として最も妥当な使いどころは十二章の嶋野戦であると思われる。
      なお、究極闘技や海外版では基本的にタイタップ曲は使われないため、嶋野1戦目と同じBGMが流れる。

錦山のエピソード

  • 原作ではシナリオの肝であるにもかかわらず特に深掘りされなかった「錦山が冷酷無情な極道の組長になってしまった理由」だが、『極』では章の幕間に挿入される追加エピソードによって錦山が悪に堕ちていく様を観ることができるのは評価されている。
    • ことある毎に桐生と比較され組員には嘗められ桐生への罪悪感と劣等感、嫉妬の感情を強めていくと同時に、由美の失踪に妹の死と様々な絶望が彼を追い詰めていく様が悲痛に描写されている。
    • 『0』の親友時代の描写も併せ、リメイク前は桐生の親友である程度しか描写がなかったが印象が大きく変わったと高評価。
  • しかし、思慮深い人物であるはずの柏木に迂闊な行動が目立ったりとキャラクターの描写に違和感を覚える粗もしばしば見られる。
    • これについては柏木はそもそも軽率な面を風間に注意されていることもあり一概におかしいと言えない。
  • 錦と非常に関わりが深いはずの風間の親っさんや錦の妹も登場しないため、残された疑問も少なくない。
    • また、錦山の独立の際に風間が部下を分け与えるのだが、その風間の判断にも疑問が挙がりやすい。確かに能力面では有能な人材を選んではいるものの、あまりに錦山を嘗めきっているなど部下としては問題大有り*6で、錦山を追い込む大きな要因となってしまっているためである。
      • 風間が桐生に対し「あいつは鬼になっちまった」と語っているシーンがある。風間は錦山がヤクザ者としては優しすぎることも当然知っているのだが、鬼となるのを望んでいなかったのであれば体よく錦山ののし上がりを諦めさせるかカタギにさせようと画策しているようにも見えてしまい、嶋野の唆しにより説得力が生まれる羽目になっている。
  • また、描かれるのは錦山が悪に堕ちる所までなので、その後の錦山組がどうやって東城会の直系組織になるまで勢力を伸ばしたか、近江連合とはどうやって接触したか、新藤、荒瀬、神田などの組員達をどうやって集めたか、などは描かれておらず空白の10年を完全に埋めたとは言いきれない*7

スタッフによる悪ノリ

  • 究極闘技にて伊達がプレイアブル参加した際に「いつもの伊達」として非常に弱い性能とするなどスタッフの悪ノリが目立つのは賛否両論となっている。
    • ファンから頻繁に護衛対象を攫われるザル警護だと揶揄されているネタを踏まえたものだと思われるが、伊達は本編においても桐生と問題なく共闘しており「(連携ヒートアクションも存在する)いつもの伊達」だとは言い難い。

問題点

アクション面

モーションの使い回しが多い

  • 過去作でもモーション使い回しが見られたが、本リメイクはかなり露骨になり、構えから技まで一新されたキャラは誰一人いないという有様。
    • 敵モーションは主に『5』や『0』のものを流用している。リメイク前のモーションを再現しようとする意図はない。
    • また流用の仕方にも問題があり、特に問題視されやすいのはカツアゲ君のモーションを嶋野に流用したり、真島ダンサースタイルを赤井兄弟の兄に流用したこと。キャラやパーソナリティとあってないため、批判されることが多い。
      • 嶋野は確かにパワフルなキャラクターであるが、「素人が力任せに戦っている」カツアゲ君のイメージとは合わないという声が強い。加えて、人外レベルのサイズであったカツアゲ君から縮小しているため、見栄えが良くない。
      • 赤井兄弟の兄は確かにダンサーであるが、一種超人的な真島のモーションを使用することへの違和感がある
      • 他にも相沢のモーションをゲイリーに流用したことも批判されている。
      • また、錦山は『0』のモーションに加え、『0』の柏木のモーションを使用している。錦山は他にも初代にあった家具を持ち上げるなどの行動を使わなくなってしまい、総合的に「弱体化した」との声も。
  • モーション以外でも街の住人の会話は『0』から使いまわしである。バブル期の会話そのままなので違和感は大きい。
  • 一応、すべてが批判されているわけではなく、好意的にみられる流用もある
    • 一方、新藤は『維新!』の以蔵からモーションを使いまわしているが、そちらはキャラに合っているとして好意的に見られることがある。
    • また、林も『5』の馬場と『0』の渋澤のモーションを組み合わせているため、そこそこ凝っていると評される。
    • 他にもB-KINGのリーダーも野球繋がりか『5』の品田からモーションを使いまわしており、こちらも泥臭い喧嘩をするキャラ的には合っていると見られることがある。
    • 『3』にも登場したキャラクターは『3』のモーションを流用している。

全体的に敵が固い

  • 本作の敵は、攻撃力は低めの設定だが体力や回避能力が高いため、緊張感の薄い長期戦になりがち。
    • 全体的に後出しスウェーが酷く、攻撃をしても全然当たらなかったり、スーパーアーマー状態で怯まないことも多い。
    • また攻撃頻度も高く、複数人が相手のボス戦などで従来作と同じ感覚でこちらから攻撃を仕掛けると一方的に袋叩きにされる。特に桐生があまり育ってない序盤が辛くなっている。
  • 高めの体力でありながら、ボス敵はなんと体力を回復してしまう。それを「超スタイルの極み」で阻止しなければならない*8
    • ほとんどのボスは2回以上、回復を行うが、この際に難易度がノーマル以上だった場合は2回目以降の「超スタイルの極み」はダメージは減少する仕様*9であるため、早く当てた所で敵の回復量には到底追いつかないというガッカリな仕様となっている。
    • また、「超スタイルの極み」もパターンが少ないため、何度も使っていると見飽きてしまう。
    • 「超スタイルの極み」自体もチュートリアルで説明はされるのだが、その直後の服役生活で失ってしまうので再度習得しなければ使えない。
    • その辺りの説明も無いので、成長画面を詳しく見ていない初見プレイヤーは「超スタイルの極み」が発動せず混乱しながらしばらく敵の回復を許してしまう事態に。

堂島の龍スタイル

  • 先に述べたように堂島の龍の育成には手間がかかるにも拘らず、従来作と比べて妙に使い辛くなっており、特にシリーズをプレイしてきたユーザーは肩透かしを喰らいやすい。
    • 例えば、ヒートゲージ上昇量が低く、満足に攻撃で回収できない(他のスタイルが高いともいえるか)。
      他にもダブルフィニッシュブロウがヒート状態じゃないと使えない上にヒートゲージを消費するので気軽に使えなかったり、攻撃速度が遅く、最大強化+ヒートモードでようやく過去作と同等になる、受け流しがボス相手だと気絶しない、など。
      • また、ヒート状態時、強力な攻撃を受けてもダウンしにくくなる「剛体の心得」がチンピラスタイルに移され、堂島の龍スタイルから削除された点は前作『0』と同じである。
      • だが、慣れないうちは一方的に攻撃をもらいやすい本作では手痛い変更点となっており、ヒート状態だろうと攻撃を喰らうたびに地面に転げる堂島の龍の姿には違和感を覚える。
  • その一方で、ごく一部の技は異常に強い。特にシリースおなじみの反撃技「虎落とし」は異常に強く、本作における「堂島の龍」スタイルの強さのほとんどを占めている。
    • 従来作でも虎落としは強力な反撃技であったが、今作では敵の攻撃に合わせてボタンを押すタイミングが緩い上に、ヒートゲージが低い状態や、リスクこそ伴うがあえて瀕死の状態など、攻撃力が上昇する能力の条件を揃えれば高難易度のボスであろうと一本近くゲージを削る程の威力を誇り、周回プレイの場合序盤ボスは即死圏内に入る。
      • 威力が落ちるヒート状態の場合も、敵との距離を置いた状態から繰り出すことができるヒートアクション「張り手尽しの極み」や、あえてゲージを0にする能力「クールダウン」で簡単に消費できる上に、そもそもヒート状態でもボスのHPゲージ半分程を削る威力を持っているので大した縛りになっていない。
      • 敵のやたらと高い回避能力や堂島の龍の全体的な使い辛さもひたすら虎落としを狙う戦法に拍車をかけており、アクション性を大きく削いでしまっている。
  • 本作では4つのスタイルの特長を覚え、状況に応じて使い分けることで華麗に戦うことを前提にしている模様で、それを意識すれば問題は薄い。
    • ただ、錦山戦や真島との決着など盛り上がる場面は堂島の龍のみで戦いたいというプレイヤーとは相性が悪いが…。
  • その他スタイル
    • 壊し屋は攻撃力が大幅に下げられたのは妥当としても、ヒートゲージが溜まる攻撃が消費する技になったりと、火力以外の弱体化は批判が大きい。
    • チンピラのカウンターフックは雑魚敵を痺れさせる効果が追加されたものの、受付時間が減らされた上に反撃時の無敵が無くなる*10というとんでもない弱体化を受けた。

どこでも真島

  • エンカウントを止める方法が無い
    • 『0』のカツアゲ君と違い、「上から真島」や「下から真島」などの特定のエンカウントは回避ができないことが多く、ストレスの要因になっている。エンカウントを無効化するアクセサリーを装備しても真島の兄さんには効果がない。
      • 堂島の龍を強化していくうえで習得する「真島センサー」という真島の居場所を把握する能力*11で、センサーが反応しているにも拘らずマップ上に真島の出現場所が表示されていない場合は上記のエンカウントである可能性が高い。
      • 店に出入りして出現場所を更新することで回避は可能だが、店に何度も出入りする時点で、面倒なのはいうまでもない。
      • 終盤になるにつれ、真島の兄さんもステータスが上がるため、倒すのも一苦労。体力、攻撃力ともにそこらのストーリーボスよりもはるかに強力になる。
    • 撃破した見返りも経験値しかない。経験値自体は多量にもらえるので育成には有用なものの、成長が終われば邪魔にしかならない。
    • 対処法としては多少不便だがミレニアムタワー前を通る時は武器を持たないようにして最初の真島警官の段階でイベント進行を止めてエンカウントしないようにするという手がある。しかし、止めたら止めたで後述の問題が生じる。
  • これをやりこまないと堂島の龍スタイルが育たない。
    • 堂島の龍は強化しないと全体的なスピードが遅く、ヒートアクションすら使えないという弱体化ぶりを見せるうえ、強化に一部ミニゲームで真島に勝利することが必須となる。
      • 「堂島の龍」強化にはただエンカする真島を倒し続ければ良いというわけではなく、真島絡みの特定のイベントを起こして勝利する必要があるのだが、「ボーリング」「バッティング」「ポケサーコンテスト」「メスキング」などのミニゲームにも真島イベントが設定されている。
      • 特に堂島の龍のキモとなる「攻撃速度」の取得にはポケサーをやり込んでイベントを進める必要があるため、苦手だからと放置してしまうと、堂島の龍スタイルが使い物にならないままになる。
    • 堂島の龍を強化するために真島と戦おうとすると、真島の経験値がかなり多く、経験値が3つのスタイルにしか使えないので3つのスタイルがすぐに育ってしまい、堂島の龍スタイルが中々育たない。堂島の龍スタイルを育てたいのに真島の兄さんが出てこない、ということもしばしば
      • 中には特定の真島を倒さないと強化されないものもある。特にイベントをこなしたあともう1回のゾンビ真島と、雑魚戦に乱入するドスを持った真島はかなり出現率が低い。出現させるにはひたすら店の出入りを繰り返すリセマラがいる。
    • 育てきるまでの道のりが長く、堂島の龍をほとんど使用しないままクリアしてしまうプレイヤーが続出。そして苦労して強化しても上述の通り妙な使い辛さは解消されない。「堂島の龍を大切にしてほしい」という声もあがった。
      • 虎落としの存在もあって、決して弱く使い物にならないというスタイルではないのだが…。
  • ストーリーの矛盾も出てきてしまっている。
    • どこでも真島の他、神室町帰還直後に真島と出会ったり、葬儀場で真島と戦うイベントなども追加されているにもかかわらず、本編のムービーはほとんど修正されていない。変更しているのは真島初登場のムービーぐらい。
    • そのため、五章のバッティングセンターで「久しぶりやのぅ」と真島が言うシーンは違和感だらけになっている。せめて「また会ったのぅ」というセリフに変更するだけでもこの違和感は解消できたはずである。
      • しかも桐生の方も既に散々会っているにもかかわらず、直前に真島の名を聞いた際にわざわざ10年前のシーンを思い出している矛盾ぶり。
    • また、桃源郷へ向かう前にも真島と共闘するイベントが追加されたが、とってつけた感が強い内容になってしまっている。特にイベント最後の桐生の態度は原作未経験者にすらも違和感しか感じないものになっている。
      • イベント最後に真島は不意を突かれて撃たれ、海に転落するのだが、しばらく待っても上がってこないから「気にしても仕方ない」などと宣って桐生は立ち去ってしまう。
      • 桐生の命を救うべく警告し、助力もしてくれた真島に対してあんまりな態度であるうえ、ここから桃源郷のストーリーに無理矢理続くので、原作プレイヤーと初見プレイヤーの双方とも混乱させる。
    • ストーリー上で本気の真島と戦うシーンにおいても、高ランクになった真島に比べればずいぶんと弱いうえ、真島がストーリー上で度々生死不明になろうとイベントが終わればピンピンしているため、ストーリー上の彼自身の役割を食ってしまった感がある。

演出

  • なんとシリーズ恒例だったスロー演出は錦山のみ。ウリにしていた真島にすら存在しない。
    • 新規QTEは錦山のみだが、殴り合うモーションは『0』の久瀬戦の使い回しに、本作のムービーの静止画と音声を適当に繋ぎ合わせただけというお粗末なもの。
      • 桐生と錦山の心情を表す演出としては悪くないが、「何故そのシーンを?」というようなミスマッチなチョイスもちらほら。『0』の2人の絆が強固だった頃のシーンも持ってきても良かったのではないか。
      • 最後の演出のみ『0』のクライマックスの音声が使われているが、そこで映るのは本作冒頭で桐生と錦山の肩に由美が手を置いているシーンであり、映像と声が合っていない。
      • 余談だが、この静止画に出てくる由美の下半身が存在しないというとんでもないミスまで存在した(現在は修正済み)。幸い一見しただけは分かり辛く、気付いた人は多くない模様。
    • 他のQTEは真島の鬼炎の極み、ユウヤに存在するぐらいでほぼ無いと言っていい。
  • 戦闘面でも汎用演出こそ現行機に合わせたものが追加されているものの、リメイクで期待されていた演出がしょぼく肩透かしを食らったユーザーは多い。
  • ムービー
    • ムービーの動きはリメイク前から流用している。そのため、後作と比較すると所々動き固く、ややカクつくシーンが目に付く。
  • ゲストとして柔道家・タレントの篠原信一氏が出演しているが、歴代出演者屈指の棒読みぶりで脱力させてくれる。サブストーリーのみの登場なので本編に水を差されることは無いのは救いだが。
    • このサブストーリーでは氏に神室町を案内することになるが、移動はプレイヤーに任せるにもかかわらず何故か氏は同行者にならず、目的地に着くと急に現れる。
      • 従って、イベント進行を無視して姿の見えない氏を連れ回すことも(何の意味も無いが)可能になってしまっている。

九章で行われるカーチェイス

  • リメイク前にもあったのだが、本作では『0』と同じくヒートアイの追加、視点の変更の廃止があるがリメイク前よりは簡単にはなった。
    • ただし、長さや敵の増加によって『0』より難しい上、九章自体が攻略スパンが非常に長い。
    • HARD以下ならコンティニューが可能で、アップデートで難易度変更ができるようになり、HARD以下なら一時的にEASYに落とす事が出来るようになった。
  • どういうわけかリメイク前と違い途中セーブ不可。
    • 『0』同様、EX-HARDでは敵の攻撃力と頻度が大幅向上、ラストのトラックの突進に至っては一撃で体力の9割近くを溶かすのでクリアは容易ではない。
      • しかも、再挑戦も難易度変更もできないので九章の冒頭からやり直しになってしまう。プラチナトロフィーの鬼門になっている。
    • 詰み対策と考えるにも、九章に入った時点で神室町に入れないため、8章終了後にうっかりセーブすると詰みかねない。完全に調整ミスといえる。

ゲーム部分

ボリューム不足

  • 後継作に比べてボリュームが少ない
    • 『龍が如く』シリーズはシリーズを追う毎にストーリーのボリュームが激増し、サブストーリーやプレイスポットも充実、『5』以降はアナザードラマやシノギと言った別ゲームと言っても良いほどの要素まであった。
    • しかし、本作はそれらが充実する前の初代がベースであるため、後継作の大ボリュームに慣れたプレイヤーから見れば物足りなさが否めない。
      • それを補うためか、由美の指輪を取り戻したり、犬にエサをやるといったお使い感の強いイベントが全体的に増えているが、それでも低ボリューム感は抜け出せていない。
      • 追加イベントにしても「資金を調達 → 値上げしていた → 追加資金を調達」や「水を用意したが器が無いと飲ませられない → 皿を買いに行く」など一度に済ませられるようなことを小分けにしたり、無駄に遠回りさせられたりなど引き伸ばし感の強い退屈なイベントが多い。よりによって、ゲーム開始から間もなくそのような追加イベントに遭遇することになる。
      • ミニゲームは『0』からの流用が多いため、人によってはマンネリ感も招きがち。
    • 加えて桐生が捕まった1995年の神室町はフィールドを制限されている。PS2も同じだがリメイクなのだから自由に動けるようにして良かったのではという声がある。
      • 1995年の神室町には『0』に登場した「カラの一坪」がマップ上に確認できるが、実際に行くことはできない。
      • 本作は『0』と比較して若干安価であること、初回封入特典で『龍が如く6』の体験版が同封されているのを見ると、スタッフもボリューム不足を感じていて何とかしようという意図はあったと思われる。
  • 一部のミニゲームやサブストーリーは削除されている。
    • 初代では置いてあったパチスロ(ボルケーノ)など完全にリメイク出来ていない。
    • サブストーリーの中には発生時期が変更されているものもあり、中でも「死にたがる男」は内容に違和感の生じるものとなってしまっている*12
  • キャバ嬢が2人のみ
    • 初代は6人攻略できたが、今回はわずか2人。
      • 2人のうち片方のキャバ嬢は同性愛寄りのキャラ*13であり、キャバクラに相応しくない会話として否定的な意見が上がる。
  • 遥のおねだりがプレミアムアドベンチャーモードのみ
    • 初代は本編と同時進行できたが今回は完全にプレミアムアドベンチャーモードのみになってしまった。
    • 本編中も何度か遥と同行するシーンがあるが、初代と違ってそこではおねだりが発生しない。
    • 確かに初代の頃には本編で強制的にやらされることに賛否の声があり、シリーズを重ねる毎に仕様が変わって最終的にプレミアムアドベンチャーのみに落ち着いていった*14
      • 上記のような経緯があったのだが、リメイクである本作までそちらに合わせてしまったため、違和感に繋がっている。
    • おねだりの順番も固定されてしまっており、思うように好きな所に連れて行けない。
    • また、スタミナンスパークを飲む時の「くぅ、体に染みわたる~」という遥の名言もカットされている。
    • ちなみに、クリア特典として手に入るアイテムは「アサガオのマフラー」である。せめてヒマワリにしておけよ…。
  • お馴染みのカラオケも使い回しが目立つ
    • 遥、桐生の新規曲のムービーは本編や『0』の静止画を映すだけであり、いつものような凝ったムービーは無い。
    • 遥は歌える楽曲が1曲しかなく、しかも完全新曲ではなく『4』で初登場した「乙女色my life」のアレンジ。それでいてムービーが上述の様子なので手抜き感が漂う。過去曲を再収録して初代遥バージョンのムービーを作るなど、他にもやりようはあったと思われるのだが。
      • そもそも桐生が合いの手で「遥が好きだぜぇー!」などと叫んだり*15、遥の持ち歌の原曲ではなくアレンジしか歌えなかったりなど、まるで「初代リメイクではなく後年の新作」のようなノリが見受けられる。上記の「アサガオのマフラー」にせよ、時系列的にも違和感が否めない。ファンサービスの行き過ぎを感じさせる。
    • キャバ嬢のアフターで歌える曲も『0』のアレンジである。

シナリオ

  • アナウンスされた由美、麗奈の愛の真実が明かされない。
    • 公式の予告で由美、麗奈の愛の真実が明かされるとアナウンスされた割に、増えたエピソードも指輪ぐらいで何故由美は桐生が好きなのか、何故麗奈は錦山が好きなのか、が判明する描写は無い。
    • そもそも指輪も無難なプレゼントとして由美に送るのだが、指輪は相手のサイズを知らなくてはならず急に用意できるようなものではない
    • なのでプレイヤーからは錦山は印象が変わったが2人はさほど変わらないという声も
  • 桐生の神宮戦前の啖呵に迫力が無い。
    • 桐生が黒幕の神宮に対して世良会長の遺言状を見せ、自らが東城会4代目を継ぐと宣言にするが、今作は無印と比べて少々声に迫力が足らない。
    • 『龍が如く』シリーズでも屈指の名シーンでもあり、その変更に残念に思うユーザーもいる。
  • 秋山駿が出演しない
    • 秋山はミレニアムタワーが爆発して落ちてきた金を集めて金貸しとして再起した設定なのだが、もちろん『1』では描かれていない。
    • 本作のシナリオには影響を与えないため問題点とまでは言えないが、リメイクを機に整合性を取るのではないかと期待していたユーザーからは不満の声も見られる。

総評

10周年記念作品であることや、『0』の全体的な完成度の高さ、名越総監督が公式動画で熱意を語ったことで、大いに期待された本作。
しかし過去作の便利要素や過去の描写フォローなどを追加したのはいいが、本作独自の追加要素やゲームバランスが足を引っ張る出来となってしまった。
また、ゲームボリュームも近年の『0』『維新』などと比べると大きくダウンしているうえに使い回しが多すぎるため、期待していたユーザーを完全に満足させられたとは到底言い難いのが残念な所。
とは言え、不満の内容は『2』以降の作品やリメイク前と比較しての物も多いため、本作を機に初めて『龍が如く』に触れようというユーザーには、充分にオススメできるだろう。


移植

Steam版

  • 2019年2月20日発売。SteamにてWin版が配信開始。前作である『0』と同様、海外版タイトルの『Yakuza Kiwami』として配信されているが、音声/字幕/UIは日本語に対応している。
    • 4K解像度、フレームレート無制限、操作のカスタマイズが可能、ウルトラワイドスクリーンに対応といったPC向けの最適化がなされている。

One版

  • 2020年4月22日発売。こちらも前作と同様にWin版準拠で、単体販売及びサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」のラインナップの1つとなっている。

余談

  • 発売してから1年後に廉価版が出るのがシリーズの恒例であり、本作のベスト版も2017年2月23日に両機種で発売予定だったのだが、延期となった末に結局発売中止となった。
    • なお、このベスト版には『龍が如く6』の序盤をプレイ出来るお試し版のプロダクトコードが封入される予定だった(初回版に封入されていた体験版とは別)。
  • 2017年9月21日に正式にベスト版が発売された(PS4版のみ)。
    • こちらには後に発売される『極2』で使用可能な武器の特典コードや『1』のパッケージデザインに変更できるリバーシブルジャケットが封入されている。
  • 桐生は『0』で物凄い大金持ちになっていたが、本作にてその稼いだ金は全部泡のごとく消えたことが明かされている。
  • 錦山が悪に堕ちる原因を作った1人だった悪徳医師は本作中では逃亡後の去就は語られないが、後の『龍が如く ONLINE』で錦山自身の手によって臓器ブローカーに売り飛ばされるという因果応報の末路を辿っていたことが明かされている。
    • 『ONLINE』はシリーズの補完エピソードが多数描かれており、本作で言えば他にも上述した「何故麗奈は錦山が好きなのか」や「桐生が蛇華に捕まった経緯」なども語られている。欲を言えば本作でももう少し語って欲しかった所でもあるが。
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最終更新:2024年02月29日 16:00

*1 『0』の柏木は真島と名指しでの戦闘ボイスがあるため、それに向けての変更と思われる。実際、『0』では桐生が相手でも真島と名指ししていた。

*2 バッティングセンターの真島組の組員は完全な棒読みで批判が大きい。チョイ役なのが救い。なお、演じているのはブレイク前の鬼越トマホーク。

*3 しかも本当に兄さんが接客する。さらにフルボイスで。単なるネタのみではなく0の後日談的な内容も聞ける。

*4 PS3での展開は本作で終了したため、これがシリーズ最後のインストール画面となる。

*5 本作においては真島とはストーリーの真島戦までに幾度となく戦っている。

*6 しかも世話になった風間組が面倒を見ている店から平然とみかじめ料を取るという、仁義の欠片も無い行為にすら出ている。

*7 例えば六章のラストで松重に「自分のやり方で直系に上がってみろ」と逆ギレされるが、どういうやり方で行ったのかという所は明らかにされてない。

*8 超スタイルの極みは経験値でスキルを購入しないと使用不可能。

*9 通常のヒートアクションと同様の仕様。

*10 『3』『4』と異なり、スーパーアーマー状態すら存在しない。

*11 この能力も非ヒート状態である必要がある上に、ある程度近くにいないと反応しないため、万能ではない。

*12 「美月」という名前から桐生達が人違いをする展開があるのだが、本作のこのイベントは桐生の探す「美月」の正体が判明した後に発生するため、今更な内容になっている。

*13 「男性より女性が好き」「キャバクラで働いているのも可愛い女の子に囲まれていたいため」など。

*14 シナリオ上で遥と共に行動するシーンが少なくなったということもある。

*15 カラオケが初登場した『3』では「L、O、V、E、 ラブリー遥!」など結構なはっちゃけぶりではあったがそこまで極端ではなかった。対してそれより数年前であるはずの本作では前述の叫びの他、歌い出しより先にいきなり桐生の語りから始まる暴走ぶりである。