SIMPLE2500シリーズ Portable!! Vol.5 THE ブロックくずしクエスト ~Dragon Kingdom~ (PSP)
【しんぷるにせんごひゃくしりーず ぽーたぶる ぼりゅーむふぁいぶ ざ ぶろっくくずしくえすと どらごんきんぐだむ】
SIMPLE2000シリーズ Vol.106 THE ブロックくずしクエスト ~Dragon Kingdom~ (PS2)
【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむひゃくろく ざ ぶろっくくずしくえすと どらごんきんぐだむ】
ジャンル
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アクション(ブロック崩し)
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対応機種
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プレイステーション・ポータブル プレイステーション2
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発売元
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D3パブリッシャー
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開発元
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タムソフト
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発売日
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【PSP】2006年4月6日 【PS2】2006年9月14日
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定価
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【PSP】2,500円 【PS2】2,000円(共に税別)
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判定
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なし
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ポイント
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いろいろ詰め込んだごった煮感 ブロック崩しの基礎部分は無難に遊べる ダメージバランスが悪く、ボスの攻撃だけが痛い 雑魚戦がやや単調
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SIMPLE2500シリーズ Portable!!
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SIMPLE2000シリーズ
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概要
廉価ゲームシリーズ・SIMPLEシリーズの1作。
SIMPLEシリーズではタムソフト製作のブロック崩しが数本出されてきたが、本作ではそれにさらに多数の要素をプラス。
「ブロックくずしの超進化形」を謳っており、RPGやシューティング的な要素までが加えられている。
PSPレーベル『SIMPLE2500シリーズ Portable!!』で発売された後、約半年後にPS2の『SIMPLE2000シリーズ』に移植された。
ストーリー
空も大地も濁り切った、荒れ果てた世界。
各地には遺跡が存在しており、かつては文明というものが存在したような形跡も見える。
しかし、今のこの世界は、異形の怪物のみが跋扈する荒みきった世界である。
そしてこの自分は、その中でなぜか四角い鉄の塊に覆われた身体を持ち、不思議な「魔法」を使うこともできる。
怪物に当たると傷を与える光の「玉」を生成する能力、なぜこのようなものを持っているのか。
怪物たちと対峙した際、霞んだ記憶の奥底から感じる謎の不快感を抱きながら、遺跡を進んでいく。
特徴
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PSP版は、ゲーム全編が縦持ちである。
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以後の上下左右の説明は、PSP版に関しては縦持ちにした際の方向に準じている。
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ライフ制ではなく体力制を導入しており、体力に当たる「LIFE」のゲージが空になることでゲームオーバーとなる。
ブロック崩しの操作
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基本操作は、SIMPLE1500シリーズ(PSレーベル)の初代『THE ブロックくずし』から続いてきた系譜を継いでいる。
一方で、ショットや魔法関係は本作で追加された要素。
軌道操作関連
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スカッシュボール(×ボタン+方向キー左右)
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パドルに当たる際に入力することでボールの軌道を曲げられ、ボールの破壊力も上がる。
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自由に軌道調整できるというと凄そうだが操作は難しく、曲げすぎるとあらぬ方向に飛んで行ってしまうことも多い。
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プラズマボール(方向キー上)
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パドルに当たる際に入力することで、ボールを真上に真っ直ぐ飛んでいく貫通弾にできる。
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壁か破壊不能ブロックに当たるまで進み、破壊可能なブロックを耐久力を無視して一気にぶっ壊すことが可能。
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ただし、代償としてスピードが思いっきり上がってしまうため、ボールを非常に落としやすくなる。
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過去作と違い破壊不能ブロックを壊せなくなったが、その代わりスピードの上昇は永続しなくなった。
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壁揺らし(Rボタン)
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ピンボールのように壁を揺らして、ボールの軌道をある程度ランダムに変更する。
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なかなか最後のブロックに当たらない場合や、ワープゾーンのあるステージなどで無限ループに陥った場合はこれで脱出。
その他(魔法関連)
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ショット(□ボタン)
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シューティングゲームのように、パドルから弾を発射して敵を攻撃する。
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敵にダメージを与えるほか、切り替えスイッチもボールを当てた際と同様に切り替えられるが、ブロックは一切壊せない。
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微量だがマナ(MP)を消費する。マナが無くなると撃てなくなってしまう。
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魔法(アナログスティック上下)
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マナを大量に消費して、支援効果を発動する。事前に、スティックの上下に1つずつの魔法をセット可能。
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効果は体力の回復、パドルの延長、ボールが落ちるのを防ぐ防御壁の設置など、他のブロック崩しのアイテムにあたる要素。
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メタモルフォーゼ(△ボタン)
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パドルのタイプを変更する。変更すると、ショットの特性が変わる。
ゲーム進行
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主となるクエストモードの進行はいくつかの「ゾーン」に分かれており、それぞれのゾーンに10~20ほどのステージがある。
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最終ステージにはボスがいて(いないゾーンもある)、クリアすると「メダリオン」の欠片を獲得、これを全て集めるのが目的。
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ゾーンは一旦入ると出られず、クリアせずに出ると最初からやり直しになる。
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ゾーンから出ると体力及びマナは全回復するが、逆に言えばステージをクリアするだけでは回復せず、次のステージに進んでも減った分はそのまま。
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ボス面以外にも、一部特殊なステージがある。
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一部のステージでは、メダリオンにはめ込む「宝玉」が手に入る。真のゲームクリアにはこれのコンプリートも必要。
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ただし、宝玉の入った宝箱は結界に守られており、対応するメダリオンの欠片を先に取ってこないと開かない。
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各ゾーンには1つボーナスステージがあり、アイテムの入った宝箱が大量に置いてある。経験値稼ぎや回復のチャンス。
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ただし、ボーナスステージに行くには特定のステージで定められた条件をクリアする必要があり、一度行ったボーナスステージはまた閉まってしまう。
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一部のステージの宝箱には特殊なアイテムが入っており、これを取ると新しい魔法が使えるようになる。
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多くのステージには雑魚敵がうろついており、ボールかショットを当てると倒せてアイテムが出てくる。
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アイテムは経験値取得・体力回復・マナ回復・エーテル・状態異常回復がある。経験値や回復のアイテムは大・中・小の3種があり、効果量が異なる。
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エーテルは、取得時から20秒間マナが減らなくなり、ショットや魔法が使い放題になる。
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状態異常は、特定の雑魚敵からの攻撃で発生。操作が逆になったりパドルが短くなったりとお馴染みのものが多い。
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経験値の概念があり、貯めるとレベルが上がって成長ポイントを獲得できる。
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成長ポイントは、最大体力・最大マナ・ボール攻撃力・ショット攻撃力・魔法レベルアップに振り分けられる。
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魔法レベルアップは魔法の威力を上げられるが、一定のレベルに達しないと行えない。また、消費マナも上がってしまう。
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経験値の取得量は、敵を倒した数や経験値アイテムの獲得のほか、最大コンボ数やノーダメージクリアでもボーナスがかかる。
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一定のレベルに達すると、メタモルフォーゼが行えるようになる。レベル40でできるメタモルフォーゼは……?
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おまけ程度にだが、2人プレイでの対戦モードもある。
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画面は各プレイヤーで独立しており、相手プレイヤーに先に全部消されてしまうか、体力が0になったら負け。
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PS2版では、さらに敵や魔法の要素をなくした「エンドレスモード」も追加されている。
評価点
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ジャンル的にフォーマットがあり安定した点が多く、過去作の蓄積もあって操作感も問題ない。
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奇を衒ったところもあるが、単にブロック崩しをやりたいというだけの欲求にもそれなりに応えてくれる内容。
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理不尽な跳ね返しなどもほぼない。火山ゾーンは左右の壁がうねっており反射方向がいやらしいが、ギミックとして理解できる範疇だろう。
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ゾーンごとに、スイッチ切り替えや加速・減速、ワープなど異なるギミックが用意されている。
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グラフィックは3Dだが、見づらさはあまりなく、ピンボール的な奥行きがある描写も特徴的。
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ボスは画面の上4割ほどを大きく使った巨大さで、背景も流れるように動いたりするためそこそこ迫力がある。
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先にも挙がっている通り、一応ながらストーリーもある。後半では、ゲームシステムとも関連する部分が出てくる。
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終盤の展開はベタといえばベタだが悪くはない。盛り上げた後に余韻の残るエンディングが待つ。
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もっとも、文章量や演出はごくごく僅かであり、あくまでストーリー要素はおまけ以上のものではない。
賛否両論点
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PSP版は縦持ちが操作しにくい。
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慣れれば慣れられなくはないが、初見では戸惑うだろう。本作は操作ボタンも多いので、まごつく原因になることも多い。
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とは言え、PSPの画面比率の関係上、横画面でのプレイはブロック崩しにあまり向いていないため、致し方ない面もあるのだが。
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色々と要素がある割に、ブロックを大量に破壊する手段はプラズマボールくらいである。
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プラズマボールは非常に便利だが、本作の場合破壊不能ブロックに阻まれるため万能ではない。
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そのため、細かなパドル操作や揺らしで軌道を調整する、ブロック崩しの基本的な流れを求められることも良くも悪くも割と多い。
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とは言えバラエティー性を重視しているのだから、バランスを壊さない程度にもうちょっと爽快感を得る要素は欲しかったところ。
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ゲームを進めればボールを増やせるマルチプライの魔法も覚えるが、入手できるのは後半。
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ボールを落とした際のダメージが固定(恐らく100~200程度)で、ステージが進んでも増えない。
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初期体力の1000の段階ではそれなりのダメージになるが、中盤以降3000、4000と育ってくると雀の涙のダメージしか受けない。
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雑魚を積極的に倒すようにしていれば回復アイテムも割と落としてくれるので、塵が積もってということも殆ど起きない。
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ボス戦では一撃がかなり重いため、ボールなどほとんど無視して、ショットと回避に集中したほうが楽。
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通常ステージでもわざとボールを落として、復帰の際の自由なボール発射でブロックを狙うということがごく簡単になっている。
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プラズマボールも、過去作に比べデメリットは非常に少ない。楽と言えば楽なのだが……
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ワープゾーンのあるステージでは、無限ループが少なくない頻度で発生する。
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壁揺らしがあるので脱出は可能なのだが、雑さが見えてあまり良い気分にはならないだろう。
問題点
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雑魚敵の湧く速度が速すぎ。
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ステージ開始直後は必ずしも出てこないが、ある程度のブロックを壊して空間ができるとそれ以降はずっと現れ続け、フィールドをうろつく。
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敵には当然障害物判定があり、ボールが当たると反射してしまうため邪魔でしょうがない。
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敵の移動範囲はある程度決まっているため、特定地点に居座り続けて進行を妨げることも多い。
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倒しても、5秒と経たないうちに次が出てくる。
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ショットを連射すれば大抵すぐ倒せるし、画面に最大4体しか登場しないのが救いではあるが、それでもうざったく感じてしまう場面は頻出する。
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稼ぎを行いたい場合や、雑魚敵を全て殲滅するステージでは早く湧いて有難いと思うことも無くはないのだが……
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雑魚敵は本当にただ邪魔なだけで、単に面倒なだけの存在になってしまっている。
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丸まって玉を弾く敵やワープする敵などバリエーションも皆無ではないが、あまり敵の種類は多くない。
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ビジュアル的にもいまいち地味で、前述の湧きやすさもあり倒して爽快感がほとんどない。
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アイテムや経験値を考えれば倒すメリットこそあるものの、存在がゲーム全体をだらだらさせる一因になっている感は否めない。
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ボスはビジュアルこそそれなりの迫力はあるのだが、攻撃パターンが少なくある程度の安全地帯もあるためやや単調。
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攻撃力は非常に高いので慣れていなければ簡単にやられるものの、どちらかと言えば初見殺し的で本当に強いとは言い難い。
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ボスが、ゲーム全体で片手の指で足りる程度しか出てこないのも気になるところ。
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ステージによっては最終面にボスがおらず、代わりに雑魚敵をノーミスで倒し続けることでクリアとなる面が出てくる。
総評
ブロック崩しというジャンルは、ややスタイルが狭く発展性に乏しいところがある。
そこに頑張って肉付けを行った作品は他にも多いが、本作の場合は「この時代に出すなら」とばかりにより色々詰め込んでいる。
斬新さこそさほどないがバラエティー性はあり、売りにしているボスの巨大感も感じられ、ボリュームもそこそこ。
もっとも、残念ながらバランス調整が甘く、練り込み不足な点も複数見受けられ、面数の多さに伴う進行の単調さも若干ある。
方向性はともかく、「ブロック崩しの超進化」というフレーズはやや大風呂敷を広げすぎた印象。
ヒマ潰し以上になり得る出来ではないが、ヒマ潰し程度に変わったブロック崩しをやりたいというなら普通に遊べる内容ではある。
PSP版よりPS2版のほうが価格が安く操作も楽だが、ジャンル自体は携帯機向けなので合ったほうを選ぼう。
最終更新:2022年12月22日 19:39