エイリアンクラッシュ・リターンズ
【えいりあんくらっしゅ りたーんず】
ジャンル
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ピンボール
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対応機種
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Wii(Wiiウェア)
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発売元
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ハドソン
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開発元
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タムソフト
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発売日
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2008年8月26日
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定価
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800Wiiポイント
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レーティング
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CERO:B(12歳以上対象)
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備考
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2019年1月31日にWiiウェアの購入期間は終了済み
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判定
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なし
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ポイント
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よりグロさが増したリメイク 良くも悪くも原作譲り
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ナグザットクラッシュピンボールシリーズ
エイリアンクラッシュ(
リターンズ
) / デビルクラッシュ / 邪鬼破壊
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概要
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1988年にPCエンジンにてリリースされ、多くのピンボールゲーマーからの支持を得た名作『エイリアンクラッシュ』を20年越しにリメイクした一作。
特徴
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基本的なルールは原作譲りだが、グラフィックやBGM周りがWii相当の進化を遂げ、Wiiリモコン+ヌンチャクの直感的操作や、新要素「アクションボール」の存在など、今風の味付けがなされているのが特徴である。
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メインは一人プレイだが、Wi-Fiを利用した最大四人対戦も可能となっている。
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各ステージのBGMにトランス調なものが多く、メロディラインを強調した原作に比べ、かなり雰囲気が変わっている。
主なルール
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Wiiリモコンにヌンチャクを接続した状態での操作限定である。主な操作法は以下の通り。
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リモコンの十字ボタン、もしくはヌンチャクのスティック下を押しっぱなしにてボールを発射する。
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リモコンBボタンで右フリッパーを、ヌンチャクZボタンにて左フリッパーの操作。
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リモコンかヌンチャクを振ると台揺らし。振り方によって揺れ方が変わるが、揺らしすぎるとティルト(1ボールロス)となるので注意が必要。
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リモコンの十字ボタン、もしくはヌンチャクのスティックを左右に動かすとアクションボールの種類選択、リモコンのAボタンを押すとアクションボール発動。
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新要素のアクションボールは、発動する事により、選択された複数の効力のうちのどれかを発揮する。発動後はしばらくの間はアクションボールが操作不能になるが、一定時間経過により再び発動可能となる。デフォルトでは主に3タイプのアクションボールが存在する。以下そのボールの効果を示す。
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「ブーストボール」…ボールの動きが一時的に速くなり、通常よりも敵にボールを当てた時の攻撃力が増加する。
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「リバースボール」…ボールを一瞬だけ上方向に押し上げる。ボールが下部の穴に落ちそうな時に使うと効果的。
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「スプリットボール」…一定時間ボールが二つに分裂する。本体ボールとダミーボールの二つに分かれ、本体がミスするとダミーも消える。
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この他にもWi-Fiにてダウンロードする事により増えるアクションボールも存在する。
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ボールのミス条件は、ボールが画面下部の穴に落ちる、台の揺らしすぎでティルトのペナルティが発生する、ボスの攻撃がボールに直撃する、のいずれかである。所持していたボールが全部なくなるとゲームオーバーとなる。
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主なモードは、通常ステージでは指定された敵をすべて破壊し、ボスステージではそのボスを撃破する事が目的となる「ストーリーモード」と、ストーリーで登場するメインの3台のいずれかを選択し、特にクリア目標がなくボールがなくなるまで延々とスコアを目指す目的の「アーケードモード」の二種類が用意されている。
評価点
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原作よりもボリュームが増している。
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原作では台が1種類(+ボーナスステージ)しか存在しなかったが、本作はメインが3台用意されている他、ボスが2台、メイン中に条件を満たすとプレイできるボーナスが1台もある。ただの単体のアレンジにはとどまらず、ボリュームの多さも今風に強化されているのは嬉しい。
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さらにはゲーム中にとある条件を満たすと、隠しステージがダウンロード可能となっている。
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グラフィックも原作以上に気持ち悪さが強化され、やたらとなまめかしくグロテスクな外観となった。
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正直、このグロさでCERO Bで済まされていいのか? と思える程に。
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原作もグロテスクな外見が売りの一つだったので、この進化は正当と呼べる存在といえる。
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リモコン+ヌンチャクの操作ではあるが、やる事は極力わかりやすく、原作とさほどプレイ感覚が変わらない。この辺もお手軽さがあって嬉しいところ。
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ストーリーモードでゲームオーバーとなっても、何度でもコンティニュー可能。
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すなわち腕前に関係なく、頑張れば確実にエンディングが拝める。
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Wi-Fiによる台やアクションボールのダウンロードや通信対戦、スコア登録による全国ランキングの機能が搭載されている。
問題点
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各台のギミックは意外と多くなく、わかってしまえば同じ作業の繰り返しとなりやすい。この辺も原作譲りとなっている。
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各台のフィールドも原作同様、約二画面ほどしかなく、多くのフィールドを行き来する楽しみが薄いのも、飽きやすい要因となっている。
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ストーリーモードはクリア条件により先に進めるのは上記ルールで示した通りだが、今の感覚で見るとステージ数がメイン3ステージとボス2ステージ、合わせて5ステージしかなく、少々ボリューム不足である。
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各ステージはさほどクリアに時間がかからないので、尚更ボリュームが足りないように感じる。
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ステージ前後に文章とCGを交えたイベントが導入されるものの、大して盛り上がるものではなく、ほとんど気休め程度のストーリー描写でしかない。
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また、一時プレイを中断して途中からやり直す機能もないので、必ずエンディングまでぶっ続けでプレイしなければならないのも難である。
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アーケードモードはボールが全部なくなるまでのエンドレスであり、これもぶっ続けでプレイしなければならない。
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この辺は原作同様、作業感が非常に強い。並に乗ってしまうと、なかなか終わる気配もなく、確実にだれる恐れがある。
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また、このモードではボスステージはプレイできない。
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ボーナスステージに進む条件が厳しい故に、何回プレイしてもその姿を確認できない恐れがある。
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アクションボールの「リバース」が高性能すぎて、他のアクションボールがほぼ空気。
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穴に落ちそうな状況でリバースを使えば、ボールのロスを回避してすぐに復活でき、なかなかミスしなくなる。これにより、さらにただでさえ作業になりやすいゲームが長期戦になり、ハイスコア目的でもない限りは苦痛度が増してくる恐れもある。
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操作方法がリモコン+ヌンチャクしか対応しておらず、リモコンのみや、リモコン+クラシックコントローラといった組み合わせの操作ができない。
総評
800Wiiポイントという価格を考慮すれば十分元が取れるであろう完成度の高さであり、Wiiウェア用ソフトの中でも当たりの部類に入る。
しかし、ピンボールの宿命である作業感の強さは、原作と大して変わっていない。
すでに原作からしてピンボールとしての完成度が高く、それを引き継いだ本作ももちろん同等である。
いわば、良くはできているがピンボールの問題点を解消するには至っていない、まさに原作尊重のリメイクといえる存在といえるだろう。
最終更新:2021年06月03日 13:04