【ゆうぎおう でゅえるたーみなる】
ジャンル | トレーディングカードアーケードゲーム | |
販売・開発元 | コナミデジタルエンタテインメント | |
稼働開始日 | 2008年3月15日 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
遊戯王OCG初のアーケードゲーム 原作再現&フルボイスで多くのファンを魅了 強弱が激しい隠しデッキとミニゲーム 排出カードはOCGでも使用可能 故にカードの自販機扱いされやすい不遇な面も |
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遊☆戯☆王 関連作品リンク |
第1弾~第11弾までは『遊☆戯☆王5D's デュエルターミナル』、第12弾以降は『遊☆戯☆王ZEXAL デュエルターミナル』。
クロニクルは旧弾の再録となっており、クロニクル以降は排出カードの入れ替えのみでゲームデータには更新はない。
弾数 | サブタイトル | 稼働開始月 | 弾数 | サブタイトル | 稼働開始月 |
第1弾 | シンクロ覚醒!! | 2008年3月 | 第2弾 | ワームの侵攻!! | 2008年7月 |
第3弾 | 反撃のジャスティス!! | 2008年10月 | 第4弾 | 魔轟神復活!! | 2008年12月 |
第5弾 | 混沌の覇者!! | 2009年4月 | 第6弾 | 疾風のドラグニティ!! | 2009年7月 |
第7弾 | ジェネクスの進撃!! | 2009年10月 | 第8弾 | トリシューラの鼓動!! | 2010年1月 |
第9弾 | ヴァイロン降臨!! | 2010年4月 | 第10弾 | インヴェルズの侵略!! | 2010年8月 |
第11弾 | オメガの裁き!! | 2010年12月 | 第12弾 | エクシーズ始動!! | 2011年4月 |
第13弾 | 星の騎士団 セイクリッド!! | 2011年10月 | 第14弾 | 破滅の邪龍 ウロボロス!! | 2012年1月 |
クロニクルI | 覚醒の章 | 2012年06月 | クロニクルII | 混沌の章 | 2012年08月 |
クロニクルIII | 破滅の章 | 2012年11月 | クロニクルIV | 対極の章 | 2013年02月 |
世界的に有名なトレーディングカードゲーム(TCG)「遊☆戯☆王ゼアル オフィシャルカードゲーム」(以下、遊戯王OCG)をアーケードゲーム化した作品。通称「DT」。
遊戯王OCGの世界観を元にしたミニゲーム「アクションデュエル」と、OCGのルールを簡略化したカードゲーム「スピードデュエル」の二つのゲームモードが選べる。
2010年からはインターネットに繋いで遊ぶことが可能になった『遊☆戯☆王 デュエルターミナルNEXT』が2010年4月から稼動開始された。
「デュエリストカードキー」を使うことでプレイヤーのデッキ・データ、アバターなど記録することが出来る。これはNEXTの設置店のみ販売されている(2013年3月末にサービス終了)。
1プレイ100円で、スキャンしてゲーム内で使用できるカードが1枚排出される。このカードは通常のOCGカードとしても使用できる(違いについては後述)。
筐体はタッチパネル式のスクリーンと、各モードで使用するボタンが一つ、カードスキャン用装置から成る。
当記事では本作品の魅力を紹介していくわけだが、本作は遊戯王OCGのプレイヤーや、原作漫画・アニメのファン向けの作品となっている。
以下の内容にも原作・OCGを踏まえた記述を取らなければならない部分がどうしても存在するため、その点はご容赦願いたい。
また、OCGの環境については特筆しない限り本ゲーム稼働時のものに順序している(2008年3月~2013年2月まで)。
本シリーズを語る上で外せないのは、原作漫画やアニメ作品に対する徹底したリスペクト・原作再現だろう。
本作はタイトルこそ『ZEXAL(ゼアル)』だが、過去シリーズの『デュエルモンスターズ』と『GX』、『5D's』のキャラクターも登場するオールスター的な作品となっている。新旧それぞれのキャラクターにはしっかりと原作を意識した(しすぎた)演出・デッキ・戦術が用意されている。
+ | 登場キャラクター一覧 |
また、遊戯王OCGの雰囲気を生かしたミニゲームにも定評がある。
上記の「遊戯王OCGの世界観」に連なる形で、本シリーズで展開される「デュエルターミナル独自の世界観」も見どころ。
+ | ミニゲーム一覧 |
原作に登場したキャラクターたちとデュエル(カードゲーム対戦)を行うモード。
OCGルールを知らない初心者向けの「はじめて」、OCGルールを知っている初級者向けの「かんたん」、中~上級者向けの「むずかしい」から難易度を選べる。
OCGルールの再調整
+ | OCGとスピードデュエルの相違点 |
デッキ構成
デュエル!!
+ | DUEL TERMINALロゴ |
+ | シリーズカードとストーリー紹介。第一部編 |
+ | シリーズカードとストーリー紹介。第2部編 |
「OCGの雰囲気を崩さずに、原作の様々なキャラクターとデュエルできる」というコンセプトを見事に実現した作品。
OCGプレイヤーが求める「歯ごたえのあるデュエル」、原作ファンが求める「原作再現」のどちらも高水準で満たした本作は、幅広い層からの支持を得るに至った。
本作で確立された「スピードデュエル」は、後のゲーム・アニメでも採用され、さらにOCGの正式なルールとして認められるほどの存在になっている。
一方で、本作から登場した多彩なシリーズカードはテーマデッキ派のOCGプレイヤーを熱くさせ、それにまつわるストーリー設定も、設定派のOCGプレイヤーを満足させている。
これはゲームキューブでリリースされた『フォルスバウンドキングダム』、原作アニメでの『デュエルモンスターズの精霊世界』を彷彿とさせる作風であることもプラス評価に繋がっている。
現在はほぼ稼働を終了しており、新カードのリリースこそ途絶えたものの、本作由来のテーマに関連したカードは定期的に登場しており、今尚多くのプレイヤーが注目している。
「カードの自販機」と揶揄される側面こそあれど、一介のアーケードゲームに留まらない、高い完成度と影響力を持った遊戯王シリーズの一作と言えるだろう。
本作のカードがOCGでも使用できた事は好評を博した一方で、無視できない問題点を抱えていたのも事実であった。
+ | あれ、三沢君いたの? |