PANDORA MAX SERIES Vol.4 Catch! ~気持ちセンセーション~
【ぱんどらまっくすしりーずぼりゅーむふぉー きゃっち きもちせんせーしょん】
ジャンル
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恋愛アドベンチャー
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対応機種
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プレイステーション
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発売元
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パンドラボックス
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発売日
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2000年8月10日
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定価
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1,980円
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配信
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ゲームアーカイブス 2009年10月14日/600円
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判定
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クソゲー
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ポイント
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攻略対象の多くが電波と性悪 1周がひたすら長い 未だ搭載されぬシステムデータ
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PANDORA MAXシリーズリンク
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概要
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「1980円の超大作」がキャッチコピーであった「パンドラMAXシリーズ」の第4作。
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あらすじの通り、超フェミニスト生徒会を敵に回してしまった主人公となり、敵との対決(各種ミニゲーム)をクリアしながら進めていくタイプのアドベンチャーである。
あらすじ
中学から一緒の憧れの女の子「本間あゆり」と一緒の高校に入るために猛勉強し、ついに彼女と同じ志望校に合格した主人公。しかし学校は「学内において女生徒の手を煩わせることは許さない」とする生徒会の支配を受けていた。さらに憧れのあゆりは、親同士の再婚によってフェミニスト生徒会長の義妹となっていた。ショック続きでクサクサしていた主人公は生徒会に心酔する女生徒からのイヤミに逆上し、メンツをかけて決闘するハメになってしまう。それをきっかけに、主人公は生徒会やそれを支持する女子たちとの泥沼の戦いに巻き込まれるのであった…。
特徴
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ストーリーは一本道だが、ストーリーの合間に参加できるサブイベントによって女性キャラの好感度を上げることができ、それに応じてエンディングは変化する。
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ストーリー中では、攻略対象キャラを含めた様々な敵キャラとミニゲームで試合を行う。
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キャラクターデザインは『オヤマ! 菊之助』の瀬口たかひろが担当しており、前作同様、設定画も収録されている(但し、閲覧できるのはエンディングを迎えたキャラのみ)。
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同作は際どい描写で有名な作品だが、本作にはそう言った要素は無い。
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シナリオは『死者の呼ぶ館』に続いて大池叙子が担当。
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番外編として『死者の呼ぶ館』のキャラが登場するシナリオもある。
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パンドラMAXシリーズとしては唯一のフルボイス作品となっている。
問題点
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ロードが非常に長い
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キャラ絵など何か一つ読み込むだけでもロードが入り、しかもそのロード時間が非常に長い。そのせいでそれほど長くないストーリーなのに一周するだけでかなりの時間がかかる。
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『ラビッシュブレイズン』から実装されたメッセージ早送り機能が有るのだが、スキップしていてもこのロード待ちは変わらない。
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最後まで早送りした場合、ロード待ちがプレイ時間の半分以上を占めることもある。
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今作もまたシステムデータがない為、エンディングコンプが非常に面倒
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恋愛ゲームだけあり、計8人の恋愛対象キャラ全員(+男子1人)にエンディングが用意されているが、この仕様の所為で同時攻略は不可能(クリア後にセーブしてまた最初からやらないとエンディングフラグが回収できない為)。チャートが分かっていても毎回ニューゲームを強要される。勿論、エンディング以外でも周回しないと集められないデータもある。
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その数はなんと20種類。『ドラゴンナイツグロリアス』『死者の呼ぶ館』より数自体は少ないが、そちらと違って途中で終わるバッドエンド(ゲームオーバー)は含まないので、全てラストまでプレイしなければならない。しかも後述のように半分近くは水増しである。
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異様に見るのが面倒臭いエンディングとして「三角関係エンディング」がある。3人ものキャラの好感度をバランス良く上げないと駄目なので難しく、失敗すればまた最初からである。
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今作から専用のセーブ画面が設けられ、複数のデータが作成可能になったが、ならば尚の事システムデータが必要のはずである。
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エンディングコンプを目指すなら『ごちゃちる』のマンガ喫茶でエンディングフラグを買った方が精神的にも時間的にも楽。CG目当てだとしても、それも『ごちゃちる』で購入可能。
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仮に複数のエンディングを実際に見たい場合でも、フラグは『ごちゃちる』で買ってしまって後から同時攻略をした方が良い。
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また、メインキャラ全員攻略後には…。
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ネタバレ
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滝沢(前述のエンディングがある男子)が真ラスボスとして立ちはだかるというルートのフラグが立つ。ラスボス勝利後にこれまでずっと主人公をサポートしてきた滝沢が現れ、その真意が明らかになるというトゥルーエンド的な展開である。
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それ自体は問題なく内容も悪くないのだが、このルートは所謂グランドフィナーレではなく、各ルートの隠しエンド扱い。このルートを経て迎えるエンディングもしっかり個別エンディングとしてカウントされているので、コンプの為にはキャラ一人につき「通常エンド」と「滝沢対決エンド」の2通りを観なければならない事になる。本作のエンディングは20種類だが、うち18種類(恋愛対象キャラ8人+ソロ)はこの流れ。
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それでいてどのキャラのルートであっても滝沢とのやり取りは全員共通で、同行中のキャラが少し口を挟む程度。その後のエンディングの内容は通常エンドと何も変わらない。ただエンディング前に滝沢と戦うか否かの違いだけであり、エンディングリストの水増しとしか言いようが無い。
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ただでさえ周回のきついゲームなので、正攻法によるエンディングコンプは最早苦行である。
全員変わらない御蔭で気兼ねなく『ごちゃちる』でフラグ購入ができるが。
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UIの劣化
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『死者の呼ぶ館』では実装されていたバックログが削除された。『ラビッシュブレイズン』にも無かったが、あちらはRPGメインなのに対して本作はテキストアドベンチャー。それも恋愛ゲームである。
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セーブポイントがストーリー中に固定されており、任意にセーブが出来ない。
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『死者の呼ぶ館』『ラビッシュブレイズン』はロード地点は決められているがいつでもセーブ可能だった。ロード地点も短い間隔で配置されているのでやり直しも比較的楽だった。それに対して本作はかなりの期間セーブ画面が出てこない事もしばしば。勿論、うっかりキャンセルして後からセーブしたくなっても遅い。
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『ドラグロ』もそうだったが、「セーブしますか?」と聞いてくるあちらと違って唐突にセーブ画面が挟まるので雑な印象に。
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セーブポイント自体もアンバランス。基本的に勝負後や自由行動前など、普通はセーブがしたくなる地点には配置されているのだが、絶対ではない。早くセーブしたいのになかなかさせてくれなかったり、後述のように自由行動でイベント発生場所を調べるのが億劫になる事も。
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サウンドのステレオ、モノラルの切り替えが不可能になった。充実したオプションすらも無い(勿論、それ以外の設定項目はあるが)。これは以降のシリーズにも受け継がれてしまっている。
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当時の日記によると、「プログラム上の大幅なバージョンアップを行っている」そうなのだが…。
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ミニゲームの問題
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キャラとの勝負はミニゲームで行うのだが、その種類が僅か4種類しか無く、しかも大半の勝負では運が絡むカードゲームの「フォーサイト」と「クイズ」がルールを変えて使い回される。
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「フォーサイト」は戦略性はあるが、やはり運もそれなりに必要なので、運が悪いと何度も負けたりする。
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相手がカードを出す順番には法則性があり、それを知ってしまうと(ノーマルルールに限り)難易度が一気に下がる。尤も、普通に挑むと運が絡む上、一周で何度もやらされるので丁度いいのかもしれないが。
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「クイズ」はジャンルが多岐に渡るのでプレイヤーが判る問題が出るかは運次第で、しかも強いキャラはなかなか間違えない為、こちらも運が必要。
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相手の不得意なジャンルを出せば間違いを誘発しやすいとされるが、相手が何が苦手かなど勿論分からない。実際に出してみて察するしかない。
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このような運に頼る面があるにも拘わらずコンティニューなど存在しないので、負ける度にセーブポイントからやり直し。しかも大抵、セーブポイントは勝負のシーンから離れているのでやり直しもとにかく億劫である。
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そして負けるとゲームオーバー画面で「またチャレンジしてね♡」と表示されるのがプレイヤーを苛立たせる。
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その一方で、アクション要素があって難易度も高くない「レインボーピーク」と「障害物競走」はあまりやらない。「障害物競争」に至っては対戦相手が1人しかおらず、当人のルートでもなければ一回しかやらずに終わる。
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終盤までは物語の節目で戦う程度だが、最後の決戦ではラスボスの元に辿り着くまで何度もこれらのミニゲームをやらされる。セーブはいつでも可能なのが救いだが、いちいちセーブポイントに戻るのも面倒である。
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しかし嘘か本当か、「フォーサイト」は好評だったからと『ごちゃちる』でも続投している。
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攻略キャラの問題
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メインヒロインの「あゆり」は正統派キャラなのだが、それ以外の女キャラは大抵性格や設定に問題があり、(勿論、好みによるが)攻略したい気が起きるか微妙なキャラが少なくない。
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あゆり以外でまともと言えば、主人公と同居して支えになる天然くノ一「しずく」、サバサバした性格の体育会系「ひなた」ぐらい。共通ルートでもこの2人に関しては主人公と好意的な関係になる。
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ツンデレも過ぎる性悪「えりか」、電波の極み「しおり」などは特に攻略する気が置き辛く、まず作中でも主人公が近寄り難く思っている時点で厳しい。生徒会に属する「ちづる」「まこと」は主人公を敵視しており、校医の「やよい」も色気で主人公を翻弄するばかりなど、他のキャラは親密になる描写がメインストーリー中には薄い。主人公に負けた直後はかなり険悪な雰囲気になるキャラもいる。
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また、「やよい」は他のキャラと違って本編中の主人公との絡み自体が薄く、終盤に急に生徒会の顧問である事を明かして主人公の前に立ちはだかるだけ。RPG風に言えば、他のキャラは仲間や章のボスなのに対し、彼女はラストダンジョンの中ボス(しかも第一フロアの)である。
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これらのキャラと親密になるには自由行動中の個別イベントが必要なのだが、本編では良好とは言い難い関係のキャラと急に仲良くなることが多く、本編の流れからすると違和感が否めない。
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ただ、ゆるいギャルゲーとしてはそこまで珍しい事も無いとも言える。長い描写を好まず、気に入ったキャラと早く仲良くなりたい人にはさほど問題でもないかもしれない。
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シナリオ面の問題
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主人公がメインヒロインのあゆりにベタ惚れという設定で始まるだけに、他のヒロインルートが「さっきまであゆり一筋だったのに、突然他の女に乗り換えた」様にしか見えない。
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心変わりの過程が丁寧に描かれていれば良いのだがメインストーリーはほぼ同じ展開であり、上記の通り自由行動イベントで急に仲良くなるキャラが多いので、尚の事そう思える。
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あゆりルート前提で見れば、バカゲー味の濃いラブコメとして大筋はまとまっているストーリーなのだが、終盤になると雑さが浮き出て来る。
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一部ネタバレ
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主人公の友人の「生稲」通称「イクッチ」は、活躍を収めて一部の女子にもモテ始めた主人公に嫉妬し、裏切ってヒロインの誘拐という犯罪行為に出る。その上、終盤は主人公に恨み節をぶつけながら勝負を挑んで来る。しかも敗北後は「親友だろ?」など言って許しを請うという救いの無い下衆と化す。
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しかし主人公は直前までの怒りも何処へやら、「怒るのもバカバカしい」とあっさり許してしまう。エンディングでも悪びれる事なく平然と友人として振舞っている。こちらの方がよっぽどバカバカしい結末ではなかろうか。
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ラスボスの生徒会長は独裁的統治で学校を支配した挙句、最後は生稲を利用してヒロインを誘拐し、学校全体を決戦の場にして主人公を誘い出すという問題行為に出る。そして退学を賭けて最後の勝負を挑んで来るのだが…。
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エンディングでは元々海外留学が決まっていてどちらにせよ学校を辞める予定だったという事実が判明する。主人公はただ遊ばれていただけという酷い真相である。しかし彼の数々の暴挙に付いては一切咎められる事は無く、しかも潔く負けを認める態度を見ただけで「実は良い人だったのでは」でまとめられる。どこがだ。
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そのくせ主人公は勝負に負けると問答無用で学校を去る事になっていたので、何とも納得のいかないオチになっている。当時のパンドラボックスの公式BBSでも突っ込まれていたほど。
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そもそも教師が手が出せないほどに学園を支配して全男子生徒を虐げておきながら、それほどの極端な思想に至った経緯などは語られず、主人公に負けて改心するなどと言った描写も無い、薄っぺらな悪役になってしまっている。
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クリア後には4つの外伝シナリオが読める。中には過去作のキャラを用いたものもあるのだが…。
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『死者の呼ぶ館』をモチーフとしたシナリオは、原作キャラを悉く酷い弄り方で使っている。
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原作ヒロインの葵がただの化け物扱いにされていたり、あるキャラは亡霊や殺人鬼にされたりと、セルフパロディとしても悪辣で、原作ファンを敵に回す内容。内容が『学校であった怖い話』調である為、そのノリを持ち込んだのだろうが、同作ファンでなければ付いて行けない。
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特に葵は本編でも7年前に自殺して成仏できずにいる教師の霊という扱いで登場する。スタッフは彼女に恨みでもあるのだろうか?
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他にも『ドラグロ』や『ラビッシュ』をモチーフとしたシナリオもあるが、ただグラフィックだけ使い回している『ドラグロ』や原作からしてギャグの『ラビッシュ』と違ってこちらは原作キャラの容姿や名前をそのまま持ってきて、且つ酷い扱いにしているのでファンは良い気はしない。
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ちなみに『ドラグロ』のキャラ絵を使い回しているのは劇中劇(上述した電波女が熱中している小説)。別物扱いではあるが、絵がそのまんまなのでファンは微妙な気持ちになるかも。
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自由行動で学校や街を探索するパートがあるのだが、行き先が少ない街は良いが、学校は無駄に行き先が多い。4階建ての学校の殆どの場所に行けるのだが、多くが誰もいないハズレ。
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どこでイベントが起こるかなど判らないので実際に行って確かめるしか無い。セーブ&ロードを繰り返して確認しようにも、セーブポイントから遠い場合だとかなり面倒である。何よりロード時間が長いので…。
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一部の男性キャラのボイスはパンドラボックスのスタッフが演じている。
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特に生稲のCVの下手さ加減は凄まじい。本人の不快なキャラクターも相俟って、殺意すら覚えるほどである。
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「コンバート」システムの不具合
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同シリーズのソフトのセーブデータを読み込むと隠し要素が出現するのだが、本作と次作の『ごちゃちる』ではこの機能が上手く働いておらず、「特定のアイテムを持っているのになぜか読み込まれない」という不具合がある。
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オープニングはムービー付きで主題歌が流れるが、エンディングに歌は無し。
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必ずしも無ければいけない訳ではないが、前作『ラビッシュ』にはあったのに加え、今回は恋愛アドベンチャーという事を考えるとちょっと寂しい。
評価点
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シリーズでは唯一の(ほぼ)フルボイス。
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ボイスの無い台詞もいくらかあるものの、この1980円という価格帯ではかなりのボイス量。さすがに誰もが知っているような有名声優はいないので「豪華声優陣」という宣伝文句は偽りありと言わざるを得ないが、有名所を連れて来るのは予算的にまず無理だろう。
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ヒロイン候補の担当声優は基本的にアダルトゲーム界隈で活動している声優である。後はいずれも無名か新人。
それと、スタッフ。
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草柳順子、歌織、倖月美和と言った、後に有名作に出演する声優も居る。
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立ち絵にはまばたき、口パク付き。当時としてはかなり豪華な作りである。
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ただ、これやボイスがロード時間の原因だとすると手放しでは褒められない。他をちゃんと作り込んでからやって欲しかった。
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UIも改善点も無くも無い。
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当シリーズには時間制限付き選択肢が導入されていたが、選んでいる選択肢が時限ありなのか否かは実際に待たないと分からなかった。対して本作ではバックの色が徐々に変わるという形で判別ができ、時間切れまでも大凡判るようになった。
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ミニゲームで対戦していく流れだが、前日には練習のチャンスがある。それも納得のいくまで何度でも挑戦可能。
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また、対戦前に相手の情報を入手しておくことで難易度が下げられる措置もある。
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自由行動中の個別イベントでは『ドラグロ』や『ラビッシュ』同様のドットキャラによるやり取りが見られる。
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これがなかなか作り込まれており、キャラの表情や動きがよく分かる。
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おまけモードの項目が充実。
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いつもの『ごちゃちる』や予告、サウンドテスト、ミニゲームの他、クリア後にはキャラの立ち絵やイベントスチル、設定資料などが閲覧可能。他に外伝シナリオなど、この手のおまけとしては一通り揃っている。
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また、女性キャラの部屋での間違い探し、背景や立ち絵を自由に配置して写真を撮る、と言ったお遊びも用意されている。
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間違い探しをクリアするとそのキャラの部屋を解説付きで自由に見られる。また、コンバートによって過去3作のヒロインの部屋を見る事もできるという、シリーズファンにはちょっと嬉しい要素がある。また、写真撮影にはシリーズ過去作キャラも含まれる。
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ただ、写真撮影でのサイズはキャラによってまちまちな上に、本作キャラ以外は表情の変更が出来ないなど、痒い所に手が届ないのは残念な所。また、何故か『ドラグロ』のヒロインはおまけモードでは何故か常に仏頂面をしている。
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しかしここを充実させる前に本編をしっかりして欲しいという意見が出るのもまた然りである。
総評
バカゲー的な軽さ・雑さのあるシナリオ、癖の強いヒロイン候補達…は(結末を除いて)まだ好みの問題に出来るとしても、
未だシステムデータの無い仕様に加え、ロード時間の長さ、劣化したUIと、基礎的なシステム部分の出来が悪い。
ボイスや演出など、シリーズ過去作とは一線を画した作りはあるものの、その前にまず基本的な所に力を入れるべきだった。
パンドラMAXシリーズはUIの問題等はあれど、作品自体は丁寧な作りで、低価格だからと侮れないソフトも多いのだが、
本作は丁寧さが抜け落ちたお粗末さが目立ち、「安かろう悪かろう」の見本となってしまった。
余談
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パッケ裏には「豪華声優陣によるボイス入り」とあるが、声優名はパッケ裏にも説明書にも載っておらず、エンディングでしか確認できない。
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中には同一人物の別名義も混ざっており、「声優の水増し」と言われた事も。具体的には、メインヒロイン・本間あゆり役の小倉文江は校医・雪白やよい役の関和美の旧名である。
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当時のパンドラボックスの公式HPに掲載されていた飯島健男(現・飯島多紀哉)社長の日記では、本作発売頃の生々しい経営事情が綴られていた。アーカイブから読めるが、当人の本音や愚痴がかなり明け透けに書き連ねられているので注意。
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パンドラMAXシリーズは滑り出し自体は好調で、何だかんだで『ラビッシュブレイズン』までは一定以上の評価と売上はあったのだが、段々とシリーズの展開に翳りが見え始め、開発の遅延に発売の延期と、低価格の負担が回るようになった。
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そんな中でようやく発売した本作だが、過去三作には遠く及ばない売上だったと言う。続く『ごちゃちる』も売れず、四面楚歌の中で発売した『ONI零 ~復活~』でようやく盛り返したものの、シリーズ存続までには至らなかった。
最終更新:2023年04月21日 20:57