サンダーフォース VI

【さんだーふぉーす しっくす】

ジャンル シューティング
※重大なバグあり、購入時は要注意!
※グロ画像注意
対応機種 プレイステーション2
発売元 セガ
開発元 不明
発売日 2008年10月30日
定価 6,090円(税込)
レーティング CERO:A(全年齢対象)
分類 クソゲー(管理人裁定による)
黒歴史
ポイント プロデューサーによる完全私物化
伝説崩壊、『サンダーフォース』は今(ゾルゲに)滅ぼされた。
セーブデータ破壊を含む数々のバグ
CERO判定詐称、無断使用など数々の疑惑
シリーズファンにとってはクソゲー以下の何か
「期待外れだったゲーム」堂々のトップ
シリーズ特集でも完全スルー
サンダーフォースシリーズリンク

概要

かつてテクノソフト *1 が開発・販売し、メガドライブやセガサターンで人気を馳せたシューティングゲーム『サンダーフォース』(以下「TF」と略記)シリーズの最新作。開発・販売は権利所有者より版権の使用許諾を得たセガが独自に行った。
名作シリーズの11年ぶりの新作ということでファンは狂喜したのだが、肝心の内容が原作を原作たらしめている要素をことごとく無視した原作レイプの極みというべき惨憺たる出来栄えであったため、凄まじいバッシングに発展する事となってしまった。

なお、セガはあくまでも許諾を得ただけで版権そのものを取得した訳では無い。また、本家本元のテクノソフトスタッフは本作の開発には一切関与していない。


ストーリー

人工知能「ガーディアン」の暴走から10年。ようやく復興を遂げ、再び繁栄を迎えようとしていた地球圏は、突如出現した「オーン・ファウスト」と名乗る勢力によって、今や滅亡の危機に瀕していた。
かつて人工知能「ガーディアン」を生み出し、地下深く厳重に封印されていた地球外文明の残骸「Vasteel」の発する警報を解析したところ、「彼等に対抗するためには、はるか外宇宙の連邦本星に救援の手を求めるしかない」という。

「オーン・ファウスト」の猛攻の最中、封印を解かれた「Vasteel」を組み込まれ、新たな武装強化をされた新型機「RVR-00 "PHOENIX"(フィニックス)」は、「Vasteel」の記憶素子に残された四つの宇宙座標のみを頼りに、
地球人類にとって未だその実在すら定かではない、「銀河連邦」の本星を目指して飛び立った。
(Wikipediaより抜粋)


システム

基本は『V』と同様だが、一部の仕様は変更されている。

  • 全6面構成で、ステージ1~3は攻略順を任意に選択可能。難易度はKIDS・EASY・NORMAL・HARD・MANIAの5段階。
  • 武器を超強化する「オーバーウェポン」が継承されているが、仕様は大幅に変更された。
    • 補助装備クローの耐久力を消費(ボタンを押している間だけ発動、離すと解除)する形から、専用のゲージを消費(ゲージが空になるまで発動し続ける)する様になった。
      • ゲージは敵を倒すと出現する緑のエネルギーを取ると回復し、最大6本までストックが可能。
    • 使用中は敵の通常弾を掻き消せるようになるが、自機のスピードが最低で固定される。また、使用中に更にボタンを押す事でゲージを複数消費(最高3本まで)し、威力を強化する「重ね撃ち」が可能。
  • 自機のスピード調整が、『III』『IV』と同様の25%・50%・75%・100%の4段階調整に戻った。また、ボタン押しっぱなしでの1%ずつの微調整機能は廃止。
  • ゲームを進めていくと自機の種類が増えていき、ゲーム開始時に機体の選択が出来る様になった。機体は以下の三種類。
    • RVR-00 PHOENIX(フィニックス)
      • 最初から使用可能。従来と異なり、最初から5種類の武器全てとクローを装備している。
        +  武器一覧
    • RYNEX-R(ライネックス改)
      • PHOENIXでクリアすると使用可能。最初はメイン武器2種類しかないが、アイテムを取得する事で武器が増えていく…という従来通りのスタイル。
        +  武器一覧
    • SYRINX(シュリンクス)
      • PHOENIX使用時、最終面で乗り換える機体。難易度NORMAL以上で上述の二機でゲームクリアすると最初から使用可能になる。こちらもPHOENIX同様、最初からフル装備。
        +  武器一覧

問題点

本作の問題点は無論様々な要因が重なってのものだが、プロデューサー・ゾルゲール哲(本名・岡野哲。以下「ゾルゲ」と略記)のメディアでの各発言に絡む要因が極めて大きく、これがプロデューサーへの根深い「シリーズの改竄・私物化」というバッシングへと繋がっている。
これらは概して言えば「原作の雰囲気や世界設定などを(ゾルゲ氏の自己解釈と著作物のねじ込みによる)破壊」「ゲーム自体の出来」の二つに分けられる。

原作の破壊

  • ゲーム内言語が英語から変更され、銀河連邦は 西夏語 、オーン帝国(今作ではオーン・ファウスト)は モンゴル語 (モンゴル文字使用)に。
    • この件に関してプロデューサーは、「ストーリーに深く関わっている部分であり、その理由は最後までやれば解る」と発言し、モンゴル語についてはその道のプロに声優を依頼した、との事だった。
      • 馴染みの薄い言語である上、望む望まぬに関わらず理解不能な台詞によってプレイヤーに強烈な異物感を与える。
      • ストーリーに関しては、ゲームをクリアすると開放されるレポートとグッドエンディングを複合して判断するに、「銀河連邦の人間であるIVの主人公たちがIVのファウストとの戦闘後、時空転移に巻き込まれ古代の地球に漂流、そこで西夏王朝を建国、西夏語が誕生した」という、超常設定になってしまう。
      • 『IV』の主人公たちはそもそも前作で生存しており、時空転移で行方不明になどなっていないし、オーン帝国とモンゴル語の関係性についても説明がない。結局西夏語である必要もない。
      • 人名や機体名はこれまで通りイギリス風であり、1UPを取った時のボイスも「ワナップ!」と普通に英語である。
    • 余談だが、PV第一弾公開時には新篆体 *2 の使用も確認されていたが、これは「評判が悪かったから」という事であっさり消えている。同様に評判の悪かった西夏語やモンゴル語は何故かゴリ押されて、そのまま批判された。
  • シリーズにはない宗教要素の追加。
    • 今回の敵勢力「オーン・ファウスト」は、『IV』までの敵であるオーン帝国とファウストが合体した存在という設定だが、ゲーム中では「宇宙のあらゆる生命を吸収し、自己と同一化することで永遠の庇護と安寧を与えることを目的とした、殺戮と慈悲の守護者」などと説明されている。
      またバッドエンディングでは、ラスボスがアジアンなBGMに載せて「人類は自分達に滅ぼされた方が幸せ」といったことを語る。設定資料ではラスボスが光背を背負っており、「幼児イエスがごとく虹色の光背を背負ってあれこれと攻撃してくる」と説明。
    • これについてゾルゲはトークショーで「オーンのマントラ *3 とオーン帝国を結びつけた」「オーンのマントラって知ってるかな? オウム真理教のオームだな」と発言している。
      • 現実の陰惨な事件に結び付く単語を絡めてトークショーで用いた事も問題だが、そもそもオーン帝国の綴りはorn、オーンのマントラの綴りはaumと全く違う *4
  • 自分の著作物内のキャラクターを無関係な他社製品に無理やり捻じ込んでいる。
    • 「私物化」と非難される理由の一つで、本作のラスボスにプロデューサー個人の漫画作品からグロ胎児を引用(←苦手な人は注意! 元ネタとの比較はこちら)。同じく漫画に出ていた赤い戦闘機も出演させている。また、ゾルゲがプロデューサーを務めた『セガガガ』から、クール部長戦のBGMやSTGパートのボス戦の演出を雰囲気が全く合っていないにも関わらず流用。
      • ラスボスは『III』のラスボスでもあるオーン皇帝という事になっている。オーン皇帝(カウ・ス)は本来バイオコンピュータであって、キモい巨大胎児ではない
      • また、デザインに関してはCERO:C~Dでもおかしくないレベルだが、評価はなぜかA。また、設定資料に「TFVとの関連性と、CERO対策としてポリゴンむき出しのバーチャルっぽいギラギラとした胎児。」と書かれていることから、審査用にラスボスを差し替えた疑惑もある。
  • 過去作との矛盾点。
    • 公式発表では「『IV』以前と『V』を繋げる」との事だったが、本作は前述の通り設定変更や改竄が多く、全体としても過去作との矛盾が目立つ。
    • 初代~『IV』は宇宙の何処かにある銀河連邦、『V』は地球を舞台にしている。初代~『IV』と『V』には厳密な繋がりはない *5 はずだが、『VI』は最初のデモのみ地球側で、ゲーム自体は銀河連邦方面に出向いている。
    • III』で壊滅させたオーン帝国が脈絡もなく存在している。
    • 『IV』では全10面中前半5面でオーンの残党と戦い、その残党すら5面でファウストの手により消滅するが、本作の敵はオーン帝国とファウストが合体した組織という設定になっている。
    • 『V』のストーリーの核であり、『IV』の自機でもあるRynex(Vasteel)は前作でボスとして登場し跡形もなく破壊されたのだが、『VI』では「封印されていた」という扱いを受けている。
      • 恐らく、『V』のエンディングでラスボスが伝えてきた「最後のVasteelに封印を」という文面を誤解したものと思われる。ここでの『Vasteel』はオリジナルのRynexではなく、そのテクノロジーが用いられた最後の機体である『V』の自機Vambraceであることは、エンディングの文章に記載されていたことである。
    • 地球のことなど知らないはずのオーン・ファウストが『V』で出てきた地球製のメカをコピーしており、中ボスや大ボスとして出現する。
    • 『V』のラスボスである人工知能ガーディアンは、人類が超技術『Vasteel-Technology』を手に入れたことで破滅の道を歩むことを危惧し、『Vasteel-Technology』を全て破棄するために反乱した…という設定だったはずなのだが、何故か本作では「人類の数を管理統制しようとして暴走した」という全く異なる設定になっている。
  • 雑誌インタビューにて「古川もとあき氏に熱い曲をお願いした」と発言。
    • この言い方なら新曲を依頼したと思うのが普通だが、実際はステージBGMに古川氏が発売した著作権フリー素材CD(4,000円)の楽曲を使用しただけ *6
  • ゾルゲがプロデューサーを務めた『セガガガ』にも登場した、自機の内の一つ「SYRINX」。元々はある人が二次創作小説で創った機体だったりする。
    • しかし、本作のクレジットでは作者の名前が逆読みになっていたり *7 、作者が自身のBlogにて「そうですね…Syrinx、、登場してますね…。」(原文ママ)という微妙なコメントを残していることからこちらも無断使用疑惑が浮上している。

ゲーム自体の出来

ここまでの問題点だけであれば「ファンの顰蹙を買ってしまった」で済んだ可能性はある *8 が、肝心のゲーム自体の出来にも問題がある。

  • ゾルゲは本作を「過去作へのオマージュ」と位置付けているが、それを考慮したとしてもゲームデザインにオリジナリティが無さ過ぎる。
    • ザコ敵、ボス、自機の武装、ステージ構成など全編に渡って『III』~『V』からの引用・流用に終始しており、本作独自と呼べるものは皆無と言っていい。
    • これらの多くはただの焼き直しの域を出ておらず、「過去作で見た要素が最新技術で復活」といった感動も薄い。
  • 大味で単調な構成・難易度
    • 基本的にほとんどの敵は出てきて単純な弾道の弾をばら撒くだけで単調。配置も練られたものとは言い難い。
      • 従来のシリーズでは、難易度を変更することで敵の出現数も変化していたのだが、本作で変わるのは敵弾の数だけ。
    • ボスは行動パターンが少ない上、動作もほとんどない。部位破壊も無しで爽快感皆無。
    • オーバーウェポンがやたらと強く、特にゲージを複数本消費する「重ね撃ち」は大抵のボスを簡単に瞬殺してしまう。
      • 『V』でも武装の1つ「フリーレンジ」に対して似たような批判が存在するが、あちらは敵に接近するというそれ相応のリスクを背負わなければならなかった。
        一方、本作のオーバーウェポンはただボタンを押すだけで超威力というお手軽さ。「自機の速度が遅くなるのがデメリット」とされているが、オーバーウェポン発動中はほとんどの敵弾を消せる上、体当たりするような敵もほとんどいない(いたとしても大抵は突っ込んでくる前に倒せる)ので、殆どの場面でノーリスクに近い。
    • 最初から機体がフル装備
      • やられても失う装備はない。アイテムで武器追加・やられると武器がなくなるという従来通りの仕様の機体もあるのだが、そちらは隠し扱い。
      • 常時フル装備のシューティングは本作以外にも存在するが、それらはフル装備前提のゲームバランス調整がなされているのであって、本作のようなヌル仕様という訳ではない。
      • 一応、フリーレンジ一強だった前作と比べて武器バランスが改善されているという評価意見もある。もっとも、上記の仕様のせいで「死んでも無くならない武器」というアドバンテージが失われたツインショット及びバックショットの存在意義が薄い等、やはり問題点は残る。
  • ゲーム中にカメラアングルが頻繁に変わるのだが、これのせいで遠近感が非常に取りづらく、迫力が出るどころか完全にプレイを阻害している。
    • 自機が画面外にはみ出してしまったり、見えない壁にぶつかったりする事まである。場面によってはそんな悪環境の中で弾避けをしなければならなかったりする。
      • 特に最終面、カメラが微妙に傾いた状態で突然画面が下にスクロールし、ギッチリと敷き詰められたコンテナ地帯に突っ込んでいく箇所は、操作のし難さも手伝って無駄に事故りやすい。もはや悪意すら感じるレベル。
    • 尚、ゾルゲはPVを見たユーザーが送った不満を述べるメールへの返信の中で、「弾避けの最中とかにカメラは動かさない」という事実とは真逆の事を書いていた。騙して売り逃げする気満々と言われてもやむなしだろう。
  • 全体的にグラフィックが粗く、とても2008年の作品とは思えない。
    • 一番目立っているのが弾のペラペラっぷり。無駄に視点を動かしまくるので嫌でも目に付く。
    • 背景も「書き割り」という表現がピッタリな程に立体感が無い。序盤3ステージは特にそれが顕著。
    • 処理落ちが頻繁に起きる自機がオブジェクトの奥にいてもショットは常に手前に表示されるなどの点からも、制作技術の未熟さが伺える。
  • 過去作と比べSEが全体的に軽い。
    • 例としてはシールド被弾音が「茶碗をハシで叩いたような音」などと言われるほど軽く、迫力に欠ける。
    • 担当したのは佐藤豪氏。セイブ開発時代から「雷電シリーズ」を中心にBGMと共にSEも手掛けており、ノウハウは十分にある筈なのだが、それを感じさせないほど出来が悪い。
    • PVが公開された時点でファンからは改善を要望されており、それについてゾルゲは「製品版ではちゃんと鳴ってる」と改善した旨の発言をしていたが、結局修正されることはなかった。『雷電III』で使用されているSEの劣化使いまわし疑惑もある。
    • これに加えて音飛びが激しく、音声が途中で止まることがある。
  • 「(旧作と比較して)勝ってるくらいのところまで来てる」とまで豪語していたBGMは、過去作からの世界観やステージの雰囲気と全く合っておらず、また作風がバラバラで統一感の欠片もない。旧作ファンからの評判は良くない。
    • 作曲家ごとに見ると、TAMAYO氏の作曲(ほとんどの道中曲を担当)したBGMは評価はそこそこ良いのだが、シックで穏やかな雰囲気のBGM群はTFシリーズに合っているとはお世辞にも言えず、またその内容も「レイシリーズ」の劣化版と評されることも少なくない。
      • 最終面BGMに至っては何故かトルコ民謡調。SFな世界観のSTGで使うような曲ではなく、今作の楽曲の中でも特に浮いている。
        +  参考動画
    • 金子剛氏による過去作のアレンジBGMは大幅劣化と評判が悪い。また、ステージ5や最終面のボス戦で流れる『セガガガ』からの流用BGMも、作品と合ってない事もありジュリアナ調と揶揄される等、こちらも評判が良いとは言えない。
      • 一応、オリジナルの楽曲はそこそこの評価を得ている。
        +  過去作のBGMとの比較動画
    • 古川氏は前述したように著作権フリー楽曲CDの流用。TFであることを抜きにしても、音質が明らかに他の曲と違い浮きまくっている。TAMAYO氏同様、内容も過去の古川氏の楽曲と比べて質が落ちるという意見も少なくない。。
    • 佐藤氏の作曲したBGM(主にボス戦BGMを担当)はロック調の曲が多く、比較的シリーズの方向性に合っていた為、全体的に評価は高い。
    • ノーマライズが雑でステージごとにBGMの音量が違う、隠し機体を使用した際にステージBGMが別曲に変わるものの、TAMAYO氏の担当分がループ処理されていない等、総じて仕事がなっていない。楽曲も売りの一つだったシリーズとは思えない惨状である。
    • ただ、曲自体の出来はそこまで悪くない物が多いだけに、こんなゲームに自分の曲を使われてしまったTAMAYO氏や古川氏らを哀れむ声も多く、全体の整合性やシリーズの雰囲気に合わせる気ゼロで起用した制作側に原因があるとする意見が大半である。
  • 一応マルチエンディング仕様なのだが、これもことごとく不評。
    • 難易度EASY以下で流れるバッドエンディングは、オーン皇帝からプレイヤーに向けて発せられたメッセージ。背景は例のグロ胎児の顔を模したものに間違ったモンゴル語と絵面が悪く、物々しいBGMと共に威圧的な態度で主張してくる皇帝、という内容である。宗教的要素はともかく、ただ単に「バッドエンド」として見るならそれほど問題があるものでもない。
      • だが問題なのは、このエンディングは『V』のグッドエンディング「Last Letter」の文章・構成を流用し、宗教的要素を加えることで意図を捻じ曲げたものであるということ(通称・オーンレター)。このためただ単に出来が悪いというだけの話ではなく「『V』の感動までぶち壊しにした最低の改悪」として認識されている。
        +  エンディング比較
    • 隠し機体であるRYNEX-RとSYRINXを使い、難易度HARDでクリアするとグッドエンディングとなるが、RYNEX-Rでクリアした場合は日本語字幕なしで西夏語のみが流れるため、全く内容が理解出来ない。SYRINXだと日本語字幕が表示されるが、プレイ時間を引き延ばすために字幕の有無でムービーを水増ししたとしか思えない。
  • 隠しモードとして、敵弾に色が付き、その色に対応した武器で弾が消せる様になる『ネオスタイル』が存在している。ゾルゲ曰く「開発スタッフが独自に提案してくれた部分」で、「斬新なシステム」「奥が深い」とベタ誉めしていた。
    • 「アイディア自体は悪くない」という意見はあったものの、そもそも根本的なゲーム部分のつまらなさは変わっておらず、また難易度を上げないと(=弾を増やさないと)通常と殆ど違いが無い、結局オーバーウェポンを使えば色に関係なく全弾消せてしまう、ステージ5でスコア永久稼ぎパターンがある等の問題点も見られ、奥深さの感じられないモードでしかなかった。
    • 公式ブログでは「『斑鳩』と『ヘルファイヤー』をミックスしたような」などと表現していたが、海外インタビューで「トレジャーゲーにしたくなかったからトレジャーは使わなかった」等と矛盾した発言をしている *9

数々の問題仕様やバグの存在

  • たまにテクスチャのアサインズレによる、化け化けの画面が拝める。クローや弾が当たり判定ごと消えることも。
  • タイムアタックのとき、スタートボタン連打でタイムが短縮される。タイムアタックの存在意義がなくなっている。
  • フリーズバグあり。特定の場所でスタートを押すことで確実にフリーズ
  • 自機が消失するバグセーブデータ破壊バグすら存在する。
  • メモリーカードチェックで空き容量が無い場合、進行不能になる(メモカ確認項目で永久ループ)。
  • 『V』で好評だったダイレクトモード *10 の廃止。あの『BROKEN THUNDER』(後述)ですらダイレクトマップは搭載されていたので、さらに手抜きが目立つことに。
  • なお、セガは本作のバグ対応には一切応じていない

評価点

  • はっきり言って、ゲームそのものには特別にこれが優れていると言える部分は無い。
    強いて言えば、既に述べた通り一部のBGMの出来だけは評価されている、強過ぎたフリーレンジが調整された、といったところぐらい。
  • 横スクロールSTGの御三家と呼ばれる『グラディウス』『ダライアス』『R-TYPE』の影響の大きさで影にかすみがちだった『サンダーフォース』シリーズの知名度が騒動の影響で広がり、シリーズ未プレイの人達にシリーズへの興味を抱かせるきっかけにはなった。
    • 無論、ゲームそのものの評価点などではないのは言うまでもなく、以前からのシリーズファンも「こんな形で知名度が広がっても嬉しくない」という心情だろうが。

プレイ動画

+  プレイ動画(グロいラスボスには注意!!

総評

名作シリーズの最新作として満を持して発売されながら、そのあまりの内容に凄絶なバッシングを受ける事になった本作だが、 シューティングゲームの体裁そのものが崩れている訳ではないため、TFシリーズに思い入れの無いユーザーからは「名作シリーズにしては大したことのない出来」「普通につまらない」程度の評価で落ち着いている。

しかし問題点で述べた通り、シリーズのファンにとってはこれまでTFシリーズが築き上げてきた世界観やシナリオ、ゲーム性を木っ端微塵にぶち壊した存在に他ならず、発売直後から強烈な罵詈雑言が容赦なく浴びせられた。
TFシリーズには全作品においてそれぞれに賛否意見が飛び交うほど熱心なファンが存在し、その議論は熾烈なものがある。それらのファンが「『VI』など存在しなかった」と口を揃える異例の状況は、本作に対するファンの感情を最も端的に示していると言えよう。


余談

初回特典の設定資料集について

  • ゲームの内容とは少々話がずれるのでこちらに書くが、初回特典として付属した設定資料集の内容が別の意味で酷い
    • 何故かステージ構成やボスキャラクターの演出についての指示が記載されている。
      • 上でいくつか触れているが、それらのステージ構成やボスキャラクターの演出については曖昧な指示が非常に多く、ほとんどスタッフに丸投げしているものまである。
      • あまりにも無茶ぶりが過ぎた結果再現できていない表現や実装できていない仕様も多い。
    • 表紙にプレイヤー機ではなく特定のEDにしか出番のない機体を使っている。当然ながら殆どのプレイヤーは困惑を禁じ得なかった事だろう。ちなみにこの機体の名前は「ゾルゲ号」。どこまでも自己顕示欲丸出しである。
    • 「TF4そのままで」など、過去作の構成をそのまま流用する指示だけでなく、「『セガガガ』の歴代ハード合体シーンそのまま」「ダライアス外伝のイカ参照」のように、TFと全く関係ない(それどころか他社の)作品の構成や演出の参考・流用を促す指示まである。
      • おまけに、自身が手掛けた作品であるはずの『セガガガ』の合体シーンについては「YOUTUBEとかに動画ありますので参考にしてください」と記述している
    • スタッフへの過去作の説明として、『V』を「地球に漂着した4の自機の残骸(バスティール)が暴走してバトルになったという話」と誤って説明している
    • 後述のように「スタッフは全員TFマニア」ならそもそもこんな誤説をする必要もない。
      前述の「CERO対策」の記述なども含め、スタッフ(というよりゾルゲ)がいかに倫理観と作品への熱意を欠いているかを示す動かぬ証拠と成り果てている。
      • このような問題だらけの特典に関してもゾルゲをはじめとするスタッフやセガに対して批判が噴出した。

発売後の評価に関する話

  • 発売当日に中古屋に売ろうとするユーザーが続出したが、買取拒否をする店も多かった模様。
    • 今や中古品が1コインで投げ売られている。流通している数は決して多くないはずだが、希少価値は全く無い模様。
  • 余りの出来の悪さゆえに『ゲーマガ』の最新ゲームソフト満足度ランキングではほぼ1年 *11 連続(対象期間中全て)最下位。ワースト2位に平均評価点でダブルスコアを付けられる圧倒的最下位を記録し続けた。
    • さらに、同誌の2009年11月号で組まれた特集「期待外れだったゲーム」アンケートにおいては見事ぶっちぎりの1位を獲得。「かつての『デスクリムゾン』を彷彿させる評価を受けた『TFVI』」という散々なコメントを書かれた。
    • また、同誌2010年8月号にて組まれた「歴代ゲーマガ名誉名作ランキング」では、上記の記録を残した本作を「不名誉名作」として紹介している。掲載された読者コメントも「作者が悪趣味過ぎる」「もはやギャグ」と惨憺たるものだった。
  • 前年に発売されたが評価の芳しくなかった二次創作同人ゲーム『BROKEN THUNDER』の後に、大企業がシリーズナンバリングタイトルを作ってこの体たらくだったので、ファンの心とモラルは完全にブロークンされた。そのため本作は『BROKEN THUNDER2』と揶揄されることもある(「世界観や音楽はいい『BROKEN THUNDER』のほうがまだマシ」という意見も多い。作品成立の経緯をみればどっこいどっこいだが)。
    • ニコニコ大百科の『サンダーフォース』の記事でも本作はほぼなかったことにされており、『BROKEN THUNDER』の記事の方に書かれている。
    • そして「サンダーフォース完結作」のタグと記事は『サンダーフォースV』に関するものとされる。本作の出来の悪さが、皮肉にもそれまで賛否両論だった『V』を再評価させることになったわけである。
      • これ以外にもシリーズファンからは 『岡野6』『犯6』『産廃6』 と呼ばれることも多い。以上全てはシリーズ作として認めたくない心理の表れである。
  • 休刊したゲームサイドがリニューアルする形で誕生したシューティングゲーム専門誌『シューティングゲームサイド』のVol.5でサンダーフォースシリーズの特集記事が組まれたのだが、VIに関しては全く触れられなかった。まさかの公式「VIなんて無かった」である。
    • ゲームサイド編集部とゾルゲは前身雑誌の『ユーズド・ゲームズ』時代から付き合いがあり、ゲームサイド休刊まで長年「ゾルゲ市蔵」名義で漫画や記事を執筆したり、本作発売前には提灯な特集記事やインタビューを掲載する等、ズブズブな関係だった。そんな経緯もあり、ゲームサイド編集部がVIをどう扱うかが発売前からかなり注目されていた。
    • 結果的に一切触れられることはなかったが、これは版権元の掲載許可が出なかったためであり、版権元のこの対応は読者から概ね好意的に受け止められている。
    • 尚、理由は不明だが、電子版「Vol.5」は「サンダーフォース特集」そのものが収録されない縮小版として発売される、という事態も発生している。
  • 本作は「プロジェクトSTG第1弾」という触れ込みで発売されており、ゾルゲはインタビューで「既に第2弾以降も計画中」と発言していた(海外では『ファンタジーゾーン』や『スペースハリアー』の名前を挙げていた)。
    • しかし、こんな名作レイプをそう二度も続けられるわけがなく、2015年現在に至っても第2弾以降の音沙汰は全くない。そしてゾルゲ自身も既にセガを退社している為、このプロジェクトが復活する事は最早ないだろう。

開発者の態度の問題や開発事情に纏わる黒い噂の数々

  • ゾルゲは発売前からTFファンへの挑発的な言動、旧シリーズや他作品への敬意を欠いた発言を繰り返していた。元々このような不遜な言動を芸風として売りにしていた人物ではあったのだが、結果的にファンの怒りの火へ無用に油を注ぐ事となり、後の大炎上へと発展していった。
    • インタビューにて「(TFシリーズの)歴史には敬意を払う」と発言していたが、本作を手がける理由について「新作を1から作りたくはないし、ある程度(名前だけで)売れるゲームの続編商法がやりたかったから」という旨の見解を述べた事があり、また過去作BGMを貶める発言もしている。つまり、最初からTFに興味も愛も持ち合わせてはいなかったということである。
    • 西夏語/モンゴル語使用の件に関して、「異星文明同士の接触を描くのにお互い英語を喋るのはおかしい」と言いつつ「急ごしらえの架空言語や英語表記等を避けた上で、我々の言葉から遠い実在の言語を使った」として地球由来の言語を使う矛盾した姿勢 *12 を取ったり、マクロスやボトムズ、『ゼビウス』を例に上げて「よくある架空言語は英語をちょっと弄っただけでSF的に全然駄目」等と他作品を中傷していた。
  • 「開発はシューティングに実績のある会社に頼んだ」「スタッフは全員TFマニア」と発言しているが、これらの問題点を見る限り到底本当だとは思えない。
    • 本作のユーザーまとめwikiでは、イベントやネットラジオでの岡野氏の発言を根拠に「ガルチ」では無いのか?としているが、ガルチの代表取締役である茶谷修氏はガルチは製作に関っていないと発言している。
    • そもそもスタッフロールには開発元が明記されていないので、ユーザー側からは確かめる術が全くないのが現状。



*1 長崎に存在したメーカー、2000年頃に倒産。現在は有限会社トゥエンティワンが権利関係を取得しており、主に版権使用許諾業務や関連グッズの再販等を行っている。

*2 ゾルゲ自身が「好きで好きでしょうがない」といっている様に、彼が手掛けたゲームには毎回何かしらの形でこの文字が使われている。当然世界観に合う・合わないはお構いなし。

*3 インドの諸宗教で使われている神聖な呪文。日本ではオームとも。

*4 一応、チベット語にはaumが訛った「om」というornっぽく見えなくもない単語が存在するが、いずれにせよ無理矢理感は否めない。また、確かにオウム真理教の綴りはAUMだが、それは彼らがそこから名前を取っただけに過ぎない。

*5 『IV』のEDで破棄された主人公機が『V』で地球に流れ着き『Vasteel-Technology』として解析された、という扱いになっている。

*6 余談だがそのフリー素材CDは、その後廃盤となっている。

*7 『セガガガ』の時は普通にクレジットされていた。

*8 ただし、自分の著作物のねじ込みの時点で倫理的にはアウトに近い。

*9 ゾルゲはトレジャーから出禁を受けているという噂もある為、単に使いたくても使えない状況だったという可能性がある。

*10 各ボタンに武器を一つ割り当てる事が出来る操作モード。慣れればその名の通りダイレクトに武器を切り替えられる。

*11 掲載された期間は2009年02月号('08年12月発売)~2009年11月号('09年09月発売)の10ヶ月間。本来は'09年10月発売の2009年12月号時点でも集計対象(発売から1年以内のソフト)だった筈なのだが、何故かこれは掲載されなかった。

*12 本人としてはゲーム中での「元々宇宙人の使っている言葉だった」という我田引水的な説明で十分と考えていたのかもしれないが。