G.Gシリーズ ドリフトサーキット

【じーじーしりーず どりふとさーきっと】

ジャンル ドリフトレース
対応機種 ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア)
発売元 ジェンタープライズ→グッドビジョン
開発元 朱雀
配信開始日 2009年11月18日
定価 200DSiポイント
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント ゴーカート風ドリフトレースゲーム
サーキットの名を騙った体当たり妨害レース
敵車が邪魔すぎる
備考 G.Gシリーズコレクション+』の1タイトルとしても収録
G.Gシリーズ


概要

G.Gシリーズ』の一角である、見下ろし型の2Dレースゲーム。
赤い車を操作し、ライバルの車たちを抜かしながら様々な周回コースにチャレンジしていく。
オートセーブ方式。


主なルール

  • 難易度選択について
    • ゲームを始めると3段階の難易度(グランプリ)が選択できる。
      • 難易度は「EASY」「NORMAL」「HARD」が用意されている。各難易度共にゲーム初期時から選択可能。
      • 各難易度それぞれ全9ステージ(3コース×3ステージ)構成。『G.Gシリーズコレクション+』版においては、クリアしたコース内でプレイした範囲のステージセレクトが可能となる。
      • 難易度EASYは「A・B・C」、NORMALは「D・E・F」、HARDは「G・H・I」というコースが舞台となる。アルファベットが進むたびに、コースの構造が複雑化する傾向が強い。
  • ゲームの流れ・ゲームオーバー条件について
    • 赤い車(以下:自車)を操作し、コース内のゴール地点を3周通過した時点で、各ステージで定められたクリア条件を満たしていればステージクリアとなる。
      • 各ステージのコースには自車以外にも、「緑・黄・青・白」4体の敵車が走っており、これらを抜かしながらコースを完走しなければならない。
        各敵車には明確な実力差があり、必ず「白・青・黄・緑」の順で速く走行する。よって、ミスをしない限り白の敵車を抜かせば1位走行をキープできる。
      • 自車がコースの外壁に触れると"ひるみ"(失速)のペナルティがある。なお、本作においては、コースの脱線やショートカットといった走行は行えない。
        自車が敵車に接触してしまうと同じく"ひるみ"ペナルティを受けるが、敵車を自車の後ろからブロックする形で接触させると、逆に敵車を少しだけ失速させることができる。
      • 各ステージでは「○位以内にゴールせよ」というクリア条件が提示され、ステージ終了後にその条件を満たしていればクリア。
        逆に条件に達していなければゲームオーバーとなってしまう。ゲームオーバー後は該当ステージ最初からの無制限コンティニューが可能。
    • 各難易度におけるコースおよびクリア条件は以下の通り。
      ステージ EASYコース NORMALコース HARDコース クリア条件
      Stage 1 コース A コース D コース G 3位以内でゴール
      Stage 2 コース B コース E コース H
      Stage 3 コース C コース F コース I
      Stage 4 コース A コース D コース G 2位以内でゴール
      Stage 5 コース B コース E コース H
      Stage 6 コース C コース F コース I
      Stage 7 コース A コース D コース G 1位でゴール
      Stage 8 コース B コース E コース H
      Stage 9 コース C コース F コース I
  • 操作方法
    • 自車の操作は以下の通り。
      • 十字ボタン左でハンドルの半時計周り操作。2回連続で押すと半時計周りへのドリフト。
      • 十字ボタン右でハンドルの時計周り操作。2回連続で押すと時計周りへのドリフト。
      • Bボタン押しっぱなしでアクセル。Yボタンでブレーキ。
  • ドリフトについて
    • 本作において、ドリフトは攻略上必要不可欠な操作となる。
      • 通常のハンドル操作は非常にゆるやかに曲がる。しかし、本作の各コースには大量の急カーブが配置されており、通常のハンドル操作だけでは外壁にぶつかることなく曲がり切るのは不可能である。
      • 急カーブの数々を曲がり切るためには、急激なコーナリング効果を持つドリフトを使っていくしかない。しかし、ドリフト中は遠心力による大きな隙を伴うので、使い方を誤ると失速の危険性を伴う。
      • よって、無駄のないドリフトを適所に使っていく操作が重要となる。ゲームタイトルの冠は伊達ではなく、ドリフトを極めし者がサーキットを制すると言っても過言ではないだろう。
  • ステータス表示について
    • DS下画面右側には常に下記ステータス表示がされており、様々なプレイの目安となる。
      • 「現ステージ数」…現在プレイ中のステージ数が表示される。
      • 「車の順位」…今現在の自車の順位が表示される。
      • 「経過時間」…各ステージにおける経過時間が周回単位で表示される。
      • 「車の進行状況」…各車の走行距離差が折れ線グラフ風に表示される。
      • 「現プレイの走行時間」…各ステージにおけるベストタイムおよび総ステージトータルの走行時間が表示される。この表示はDS上画面に示されている。

評価点

  • サーキットらしさが表現されたグラフィックとBGM
    • ゲームとしてはともかく、外観上ではサーキットっぽいグラフィックの書き込みがされている。
      • どのステージも周回3周で1分かかるか否かの短いコース構造であるがゆえに、「これはサーキット風デザインのゴーカートだよ…」という気持ちにさせられるが。
    • BGMに関してはF1チックでかっこいい楽曲揃いである。
      • しっかりと難易度別に専用の楽曲が用意されており、各難易度を新鮮な気持ちでプレイできる。
    • 『G.Gシリーズコレクション+』版における本作では、レースクイーンコスプレのナビゲートキャラが表示される。
      • 赤を強調したカラーファッションおよび胸元とへそ見せスタイルによる健全なエロス具合を醸し出している。セクシーながらナビたんはやはり可愛い。

問題点

  • どことなく漂うドリフトゴーカートレースのノリ
    • サーキットと名乗っている割には、F1や首都高バトル並のスピード感は薄く、終始とろとろ運転でのプレイとなる。
      • どちらかといえば遊園地などで設置されているゴーカートをそのままゲーム化したかのようなレースゲームと言うべきだろうか。
    • ドリフトサーキット」と名乗っているだけあってか、本作はドリフトをこなしてナンボのゲーム性である。
      • こういう作風であるがゆえに、スピード重視のレースゲームを好むプレイヤーにとってはあまり魅力のある内容ではなく、ドリフト好きにはたまらない存在と言えるかもしれない。
  • 陰険な通行妨害レースゲーム
    • 一般的なサーキットといえば「誰よりも速くゴールへとたどり着く」という目的で走行するものだと思われるが、本作においてはその常識は通用しない。
      • というのも、敵車が一体となって自車を通行妨害しながら近寄ってくるため、とにかくこいつらの妨害をかわしていかないとステージクリアは望めないのである。
      • 「敵同士のコンビネーションプレイでこちらの走行を妨害」「コーナーインで走ろうものなら近づいて妨害」と、敵車たちはこちらの通行妨害を前提とした動きで走っていると言ってもいいほど。
      • 「もはやサーキットじゃなくて、これはクラッシュレースなのではないか?」「こんなサーキットじゃ死者続出だろ…」「どこぞのブラック魔王が妨害しまくっているチ○チ○マシンのレースアニメだ!」という突っ込みがしたくなる。
  • 陰険な出来レース疑惑
    • 上記の通行妨害の件以外にも、本作の陰険要素として挙げられるもう一つの要素が「敵車の能力補正」である。
      • 難易度EASY・NORMALクラスならば敵車が手加減している節もあるが、難易度HARDの敵車の動きは明らかに他の難易度と比べて速くなっている。
      • 「難易度が高いのだからそれくらいの補正は当然なのでは?」と思われるかもしれないが、通行妨害前提の敵車に補正をかけられたら、プレイヤーとしてはたまったものではない。
      • 実際、難易度HARDのステージ7からの敵車は緑・黄・青の車が自車を通行妨害している間に、白の車が1人VIP状態で先行しているという有様。
        しかも、クリア条件が「1位でゴール」なので、そのVIP待遇の白の車を抜かさないとゲームオーバー確定という理不尽さ。
      • 「では、最初のスタートダッシュで1位に躍り出ればいいのではないか」と思ってみても、必ず自車がビリの状態でスタートするようになっているというひどい仕様まである。
      • なお、『G.Gシリーズコレクション+』のステージセレクト機能でコースG・H・Iをプレイすると、敵車の速さがごく普通に収まっている。これから察するに、凶悪な補正のかかり方が実感できる。

総評

はっきり言ってしまえば、本作は「敵車の陰険な通行妨害を避けながらドリフトをするレースゲーム」と割り切ってプレイするべき作品だろう。
少なくとも一般的なサーキット感覚のプレイは保証しかねるが、短時間でコース内を走り回る様は独特の箱庭感を持っており、これはこれで楽しめる一品である。

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最終更新:2023年05月01日 08:51