ハイパーオリンピック イン ナガノ

【はいぱーおりんぴっく いん ながの】

ジャンル スポーツ
対応機種 プレイステーション
発売・開発元 コナミ
発売日 1997年12月18日
定価 5,800円(税別)
廉価版 PlayStation the Best
1998年10月29日/2,800円
判定 ゲームバランスが不安定
ポイント 内容は進化するも、難易度激増
一位なのにゲームオーバー
連打、ま た お 前 か
ハイパーオリンピックシリーズ
初代(AC/ MSXI / MSXII / FC)/ '84 / アトランタ /
ナガノ(AC / PS / N64)/ GB / 2000


概要

冬期長野オリンピックに合わせて発売されたハイパーオリンピックシリーズ第2弾。

色々アレだった前作『ハイパーオリンピック イン アトランタ』に比べると、大分マシになった内容なのだが…。


システム

  • 基本的なところは前作と全く同じなので、前作の記事参照。
    • 大きな違いとしては、前作ではクリアした競技の成績に応じてポイントが与えられ、その累計で勝敗が決まったのに対し、本作では各競技ごとにメダルが与えられるようになったことが挙げられる。

評価点

  • 競技のバリエーションが増えた。
    • 例えばアルペンスキーだけでもコースの構造により3種目用意されていたり、冬期の華とも言えるジャンプやスピードスケートもキチンとあったり、リュージュやカーリング、エアリアルといった変わり種にも触れられているのは評価点。
      • 計13種目とそんなに種類があるわけではないが、元々冬期オリンピック自体が夏期に比べて競技数が少ないことを考えると、メジャーな競技は概ね遊べることになるだろう。
  • 競技ごとに操作系統が大きく異なるようになった。
    • 9割方連打オンリーだった前作に比べると、「タイミング良くジャンプし、空中で指定されたコマンドを入力する(エアリアル)」「方向とパワーを指定した後、ブラシで狙った方向に調整していく(カーリング)」など操作系統にキチンと個性が出るようになった。

粗はあるとはいえ、概ね前作の問題点を潰そうという意識は感じられる。


問題点

  • 目標スコアが異常に高い。
    • 本作の問題点の大半はこれで説明できてしまう。
      • 前作の目標スコアは概ね「最低でもこのラインは超えなさい」レベルであり、よほどのミスをしない限りは目標はクリアできる範疇であった。
      • しかし、本作ではかなりガチでやっても目標スコアをクリアできない。というかCPUでも達成できていない
      • CPUですら達成できていないため、競技によっては一人プレイで一位を取ったのにゲームオーバーというありえない事態に遭遇することも。
  • 相変わらずの連打操作。全体に対しての比率は下がっているが…。
    • しかし、○と□を連打しつつ、方向キーで移動という結構無茶な操作もある。慣れれば十分出来るが、少なくともパーティーゲーム向きではない。
  • アルペンスキーなどは一人ずつ計測するので、一人頭一分以上、それを人数分やることになる。その間待っているプレイヤーは見ていることしか出来ず、ダレやすい。
    • 前作よりも一競技の時間が長くなったことによる弊害。また相変わらずコントローラー使い回しには対応しておらず、多人数プレイにはマルチタップ必須。

総評

ウィンタースポーツに重点を置いたスポーツゲームはあまり数がなく、その意味での希少価値はある。

しかし、メダル獲得どころかクリアすらままならないゲームシステムは明らかに問題あり。

一応練習すればクリア自体はちゃんと出来るのだが、パーティゲームとしてみた場合、練習量がそのまま勝敗に直結してしまうのもマズいところ。

ある意味連打オンリーというシリーズ伝統のわかりやすさの真逆を行ってしまったせいで、入り込み難くなってしまった作品である。


余談

  • 本作発売前にアーケード版も稼働を開始している*1。また、『ハイパーオリンピック イン ナガノ64』のタイトルでNINTENDO64でも発売された。
  • 海外版は『Nagano Winter Olympics '98』のタイトルで発売された。ジャケットにも冬期長野オリンピックの公式エンブレムが表記されていることから、日本同様にIOCの公式許諾を得た作品となっている。
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  • SPG
  • コナミ
  • ハイパーオリンピック

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最終更新:2023年11月09日 22:57

*1 使用基板は『ハイパーアスリート』でも使われた、コナミのPS互換基板であるGVシステム。