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伊東家の裏ワザDS

【いとうけのうらわざでぃーえす】

ジャンル 裏ワザ大全集
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 スパイク
開発元 イングローブ
発売日 2008年12月4日
定価 5,040円(税込)
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 有名TV番組のゲーム化
裏ワザの情報は豊富
面白みがないゲーム要素
日本テレビ関連作品リンク


概要

  • かつて日本テレビ系列で放送されていた、アイデアに溢れた生活の知恵を「裏ワザ」と称して紹介する人気TV番組『伊東家の食卓』のゲーム化にあたるソフト。
    • 『伊東家の食卓』のレギュラー放送は2007年3月に終了しており、本作発売時点で既に1年半以上が経過していたものの、インターネット番組『伊東家ランド』などで展開は続いていた。本作のタイトルが『伊東家の食卓DS』となっていない理由はこの辺りだろう。
    • 『伊東家の食卓』の末期はテコ入れにより「裏ワザ」の紹介番組ではなくなっていたが、本作は全盛期である「裏ワザ」時代が元になっている。
  • 「技有町」という町を舞台に、様々な裏ワザを発見しつつも住民達と仲良くなるのがゲームの目的となる。
  • オートセーブ方式。操作系統はややタッチペン重視だが、十字キー/ボタン操作にも対応している。

主なルール

  • 本作最大の目的は、499種類存在する「裏ワザカプセル」を入手する事にある。
  • 技有町MAPについて。
    • MAP内には様々な建物があり、その中を自由に入る事ができる。
      • 建物には技有町の住民がいる場合があり、プレイヤーと会話してくれる。
      • このゲームの基本行動は「技有町MAP内の建物をひたすらに探索する」事に大半の時間を要する。
  • 裏ワザカプセルについて。
    • 裏ワザカプセルの入手方法は以下の3通りがある。
      • 建物内の周辺から怪しいと思った箇所をタッチすると入手できる。
      • 住民が会話後にプレゼントしてくれる。
      • 住民の会話後にクイズやミニゲームのイベントが発生する事があり、それをクリアするとプレゼントしてくれる。なお、クイズに関してはすべて4択解答方式である。
    • 裏ワザカプセルには「裏ワザ」に関する情報が掲載されているが、ただ入手しただけでは中身のカプセルを鑑賞できない。
      • 情報を鑑賞するには建物の「図書館」か「Kiri cafe」に入り、「裏ワザ記帳」に登録してもらう必要がある。
      • 登録するのに何かの制限はなく、カプセルを入手次第にこれらの建物に入れば無条件で登録してもらえる。
    • 入手できる裏ワザカプセルは一時的に有限で、すべてを入手し尽してしまうと一旦は一切の入手経路が絶たれてしまう。
      • 技有町には「昼」と「夜」の時間概念があり、これはDS本体の内蔵時計によって反映されている。
      • 「昼」 ⇒ 「夜」(その逆もしかり)へと時間が切り替わる事で、裏ワザカプセルの配置がリセットされ、再びカプセルの入手が可能となる。
    • 裏ワザカプセルには「料理」「台所」「家庭」「外出時」「おしゃれ & 美容」「遊び & 学習」「その他」の7つの分類に分かれた裏ワザの情報が用意されている。
      • 同じカプセルを重複入手する機会があり、その場合は実質上のはずれとなってしまう(同じカプセルの重複ストックは不可)。
      • 「その他」カプセルはレア扱いとなっており、他の分類のカプセルよりも入手し辛い。
  • 建物について。
    • ゲーム開始時での技有町は空き地が多く、行ける建物に限りがある。
      • 裏ワザカプセルを特定量入手する事により、行ける建物が増えていき段々と探索できる範囲が広くなる。
    • 建物には数多くのものがあるが、下記ではその中でも特に探索頻度が高いと思われし建物の紹介をする。
      • 「自宅」…プレイヤーの自宅。裏ワザの鑑賞やシステム周りの設定などがここで行える。この建物は裏ワザカプセルの入手や、住民と出会う機会はない。
      • 「派出所」…技有町MAP内で入手できる裏ワザカプセルの総数を確認できる。
      • 「Kiri cafe」…「料理」に関する裏ワザカプセルを裏ワザ記帳に登録してもらえる。
      • 「図書館」…「台所」「家庭」「外出時」「おしゃれ & 美容」「遊び & 学習」「その他」に関する裏ワザカプセルを裏ワザ記帳に登録してもらえる。
  • 自宅について。
    • 自宅内に置かれた以下の道具をタッチすると、様々な行動が行える。
      • 「本棚」…今までに入手し、裏ワザ記帳に登録してもらった裏ワザカプセルの情報が鑑賞できる。
      • 「カメラ」…今までに出会った技有町の住民のプロフィールを鑑賞できる。
      • 「ゲーム機」…今までにプレイしたミニゲームを単独でプレイできる。
      • その他にも様々な道具が置かれているが、このページでは割愛する。
    • 裏ワザには以下の情報は掲載されている。
      • 「イラスト」…漫画調に描かれた情報が鑑賞できる。
      • 「裏ワザのやり方」…文章表示による裏ワザの情報が鑑賞できる。
      • 「ワンポイント解説」…裏ワザに関する補足が鑑賞できる。
      • 「動画」…一部の料理裏ワザのみに搭載。簡易な動画が鑑賞できる。

評価点

  • 裏ワザ情報の豊富さ。
    • 総計で499種類もの裏ワザが収録されており、その情報網はなかなか多彩。
      • ちゃんとイラストなどでわかりやすく裏ワザ情報が解説されているので、親しみやすさという意味では非常に優秀である。
      • まぁ、「果たして収録された裏ワザに実用性があるのか?」という疑問も沸くが、それをいってしまうと番組自体も同じ事がいえるので気にしない方針で。
  • 技有町住民との会話が地味に楽しい。
    • どことなくゆるいノリにて、住民が何気ない会話をしてくれる様が和ませてくれる。
      • ほんわかイラストで描かれた住民達は人情味溢れるキャラばかりで愛着が沸く。なんか、明らかに人外な動物キャラが普通に人間言葉で会話してくるが、和めるからいいという事で…。
      • 番組内での主要キャストは技有町には登場しないが、伊東四朗氏や磯野貴理子氏などのそっくりさんは登場する。

問題点

  • 作業させる気満々の仕様。
    • 最初のうちは面白い様に裏ワザカプセルが入手でき、裏ワザ記帳が順調に溜まっていくが…。
      • ほとんどのカプセルを入手し尽した頃から出し絞りといわんばかりにダブりカプセルが出まくる。まるで「アメとムチ」状態である。
      • この辺になってくると、1回のプレイで新しいカプセルを入手できる割合は0%に近い状態となり、段々とプレイするのが苦痛化してくる
    • 時間概念の障害。
      • ルールでも述べた通り、技有町で入手したカプセル配置をリセットさせるにはDSの内蔵時計を進めなければならない。すなわち、表面上ではリアルで待たなければならない事を意味する。
      • 大方のプレイヤーからすればそんな待ち時間は無駄でしかないだろう。よって、DS内蔵時計をいじくって無理やり時間を進めさせるという行動が効率的となる。
      • 無駄に待たされるだけの余計なリアリティは単にゲームの邪魔になるだけ」と誰でも想像できるはずだが、本作のスタッフにはそういう考えはなかったらしい。
    • 「コレクション要素によるプレイ時間の足かせ」「DSの内蔵時計をいじくらないとやってられない」という問題点は、同じDSソフトの『ビックリマン大事典』と共通している。
  • ゲームが純粋に面白くない。
    • 「ただひたすらに技有町の建物を探索する」だけのゲーム目的なので、早い段階からゲームが退屈になってくる
      • 技有町の建物数があまり多い訳ではなく、建物内に隠された裏ワザカプセルは完全固定なので覚え作業と化し、プレイを繰り返すと住民が似た様な事しか喋らなくなるという有様。
      • 気の遠くなりそうなプレイ回数を繰り返し、やっとの事で新しいカプセルを入手した頃には、達成感を大きく上回る疲労感がどっと圧し掛かる惨状。
    • 度が過ぎたクイズとミニゲームのショボさ。
      • クイズの問題が「プレイヤーを舐めてるのか?」と思える程に簡単すぎて失笑する可能性高し。常識的に考えて間違えるのが難しいレベル。
      • ミニゲームはどれもがヘボヘボすぎる。「数秒で即終了」「どう見ても運ゲー」「難易度をちょこっと変えただけの流用」など、楽しませようとする気配がまるでない。

総評

  • 裏ワザを多数収録した情報データベースとしてはなかなかの完成度で、技有町の住民と触れ合う楽しさは評価できる。しかし、「ゲーム」としての本作はクソゲー寄りの完成度でしかないのが残念。
  • そもそも本作は「裏ワザ」を鑑賞する事に特化した作品である。にもかかわらず余計な時間稼ぎでそれをさせてくれないのは、あまりにも本末転倒ではないだろうか?
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最終更新:2022年12月19日 07:17