【ちょろきゅーわんだふぉー】
ジャンル | レースゲーム | |
対応機種 | プレイステーション | |
メディア | CD-ROM | |
発売元 | タカラ | |
開発元 | イーゲーム(E-GAME) | |
発売日 | 1999年8月5日 | |
定価 | 5,800円(税別) | |
プレイ人数 | 1~2人 | |
廉価版 |
PlayStation the Best for Family 2001年8月23日/2,800円(税別) |
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判定 | なし | |
ポイント |
ゲーム性の大幅変更 レース<探索 燃料制の導入 シリーズ中でも非常に高い難易度 特定のユーザーからは「黒歴史」という声も |
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チョロQゲームリンク |
PS版チョロQシリーズの4作目(*1)にあたり、ボリュームたっぷりで評価の高い『チョロQ3』(以下前作)の後に発売された。初代PSでは廉価版や教育用ソフトを除けば最後のチョロQシリーズであり、初のE-GAME開発のチョロQ。
前作のエンディング後の画面で『チョロQ4』の製作・開発を示唆していたが、発売されたのは製作会社の異なる本作であった。但し開発スタッフはタムソフト時代のスタッフが移籍している事が判明している。(*2)
過去作とはゲーム性が大きく変化したため、賛否両論点が多く、評価も分かれる部分が多い。
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前作までとは方向性が大幅に変化し、燃料制やクラッチなどの高い戦略性が求められる操作システムの導入、そしてゲーム全体の高難易度さからチョロQシリーズの入門としてはお薦めしづらいものの、挙動や仕様に慣れさえすれば、比較的良く纏まった絶妙な難易度となっており、
更に多くの街・多くの住人チョロQの存在や、個性豊かなオプションパーツ等のように、後のシリーズに影響を与えた要素も多く存在し、自車ボディの仕様やコースの少なさ等の問題点はあるものの、全体的な出来自体は良質であり硬派な作品だと言える。
覚えゲーであり高難易度だが練り込まれたゲームバランスや、過去作から一新された世界観、
ステージ中のパーツを探索し、入手して徐々にパワーアップするにつれ外観が変化していく、エネルギーゲージ(燃料)を上手く活かしオプション武器を駆使して苦境をスピーディーに切り抜けていくなど、2Dアクションで例えるなら初期のこの作品に近いポジションかもしれない。
チョロQ3までとは大きく異なる今作では、ユーザーによって受け入れられるかどうかが分かれる作品となった。
今作の後、開発元のe-gameは本作の要素を発展させた『HG2』や、
街の数は少ないが、燃料システムを廃止し(但し一部パーツの燃料は存在する)レース面に力を入れた『HG3』を出すこととなる。
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*1 『コンバットチョロQ』などの派生シリーズを含めると7作目。
*2 『3』までと『ワンダフォー』、それぞれのスタッフロールを見比べると、一部共通のスタッフの名前がクレジットされている。
*3 メモ帳はスタンプ帳と一体化しており、スタンプ確認時にも素早く確認することができる。
*4 前者は「~だよ。」「なんだ。」など大人しめの口調、後者は「~てくれ。」「楽勝やね。」「間違えやがったな。」など若干粗野な口調。
*5 作中の過去世界では優勝カップを返還する必要はなく、そのまま優勝者が所持して良いことになっている。理由としては過去世界では金が豊富に採れるので、いくらでも代わりの優勝カップを作ることができるため、との事。
*6 現代では「イエロータウン」と「ブラックシティ」という2つの街に分かれている。
*7 傲慢で自分本位な性格の住人と、水神様を信仰する真面目で純粋な性格の住人との2通りの住人がいる。過去の世界では栄華を極めた街であったが、ある理由により現代ではブルーシティにあたる街が…そして過去世界のブルーシティにいた傲慢な住人達が、現代でゴールドシティを分断させた遠因になった、と言う話を作中のある人物が語っている。但し本人曰く「作り話」であり、過去のレッドタウンで聞けるこの街とゴールドシティの関係も「うわさ」であること、住民に関する矛盾点(過去・現代どちらでも同じボディで同じ場所におり、イベント後にお礼をくれるなど性格の観点から見てもイエローに追い出された可能性が低い住民が2人存在する。ブラックシティの住民自体も一部住民の性格に難があるだけで、その殆どはブルーに比べフレンドリーで印象がかけ離れており上記の人物の話とさほど噛み合わない、など。)も存在するため真相は不明。
*8 玩具チョロQのシリーズの1つ「カスタマブルチョロQ」内のマッドレーサースペシャルという製品がモチーフ。
*9 グランプリで上位を走る「〇〇ペガサス」という名称の、跳ね馬マークが特徴的な某社の車がモデルのキャラクターを指す。
*10 実際の自動車ではクラッチを切ろうがエンジンが掛かっている間は燃料を消費する。
*11 実際の自動車にも存在する、エンジンそのものが減速しようとする仕組みの事。
*12 下手にスピードを出すと壁にぶつかり燃料をロスしてしまう、ブルーシティコース中盤の細いS字カーブなど。
*13 その他にも、上手く使えば暫くの間アクセルボタンを押さなくても良くなる為ハンドル操作がし易くなる、更にジャンプ中にアクセルボタンを離してクラッチを切れば、速度を落とさずに燃料を温存できる、などの応用が効く。
*14 裏を返せば何度も走り込むほど腕の上達を感じられる、無印チョロQの様なスパルタンな方向へと原点回帰したとも捉えられる。
*15 むしろ燃料は多すぎず少なすぎない絶妙な量となっているし、クラッチに関しても燃料節約だけでなく操作のしやすさにも応用が効く、戦略性が高く出来の良いシステムとなっている。
*16 むしろ非常にシビアな難易度の過去グランプリと比べると、程よい難易度になっている。
*17 ギアが他ミッションの1速と5速相当の2段しかなく、巡行中の変速が無い代わりに1速からシフトアップした後の加速力が極めて低く、その一方で最高速度は全ミッションの中で特段速いわ-けでもない。
*18 1速の加速の遅さはタイヤが空転してくれるおかげで気にならず、2〜4速の繋がりが良く5速の加速もかなり良い。最高速も263km/hと、300km/hの『スーパーミッション』よりは劣るが十分であり、何よりも両者のバランスが全ミッションで1番良いので汎用性が突き抜けて高い。おまけに入手に複雑な操作や手順を踏む他パーツに比べると入手も容易となっている。
*19 一応、取扱説明書には使い方やある程度詳しい効果が掲載されてある
*20 特にウィングを下げたままでのグランプリは、それだけでかなりの難易度の縛りプレイと化し、初見のプレイヤーならまずクリアできないほど。
*21 現代から過去に行く直前まで。
*22 この時点でローハイの次に速いノーマルミッションとの差はおよそ40km/h前後。
*23 本作で使用できるミッションは「ローハイミッション」以外は全て5段変速(5速オートマチック)。
*24 あくまでストレートが多く1番300km/hまで出しやすいレッドシティでワープした場合の話ではあるが。
*25 他と一線を画したある意味潔い性能な上に、速い速度さえ出せれば加速は段々と良くなっていくので、いかにスピードを落とさずに走るかという楽しみ方が出来る。最初は他車に置いていかれる程遅いがスピードを維持すれば上位にも喰らいつけるという特徴故に、縛りプレイ時にも映えやすい。
*26 最初の街で容易に入手でき、最高速は全ミッション中最低だが、対照的にパワーは全ミッション中最高のミッションとなっている。序盤は基本的にタイヤのグリップが低くエンジンパワーも不足している上に、パワーがないと登れない地形もある為こちらはしっかりと使い所が用意されている。
*27 内部データでは「ダート」でのグリップ力はオフロードと同等、「芝生」や「ウェット」「オンロード」などの路面でのグリップ力はオフロードを上回るなど、安定性が高い。但しビッグタイヤは車体の重量が増える(この仕様に関しても作中で説明が一切無い)ため、上り坂で速度が出にくいと言った弊害もある。
*28 現代4コース用のセッティング3種とゴールドシティ用のセッティング1種の4種類が存在する。但しセレクト画面右端のチョロQを選んだ場合はタイヤがビッグタイヤに固定(オンロードグリップが他5台よりも劣る)となる。
*29 ビッグタイヤ車+ゴールドシティのみ上級者向けの組み合わせとなっており、高度なハンドリングとグリップの維持が求められる。
*30 特にゴールドシティは外観では分からないがウルトラターボを装着している。
*31 『チョロQ2』『チョロQ3』だと、ペイントショップ1の時点では指定カラー16色のみ選択可能で未対応だが、ゲーム中盤に解禁されるペイントショップ2でRGB形式による色変更が可能だった。
*32 地下水道が迷路のようになっており、特定の住人から訊いた正しい順路をたどることで各街への移動ができる様になる。但しゲーム中で一度道順を聞いていなければ、たとえ正しい順路を辿っても「レッドシティ」など特定の街を除いて地下迷路の出口が出現しない為、必ず一度は道順を聞く必要がある。
*33 作中でも言及されているが、「ピザ(pizza)」ではなくビザ(visa)。名前が某ピザ屋にそっくりであり、施設の外観と内装もピザ屋のそれである。作中にも「ピザ屋とよく間違えられる」といった旨の台詞が存在する。
*34 転送センターは現代のグランプリ開催時まで「ネットワークのバグ」によって使用ができないという設定の上、転送台のデザインが終盤のある街の仕掛けのデザインとの類似性がある。
*35 むしろチョロQシリーズでは高速道路を利用する方が稀であり、レースやイベント等を除いた、純粋な街間の移動で高速道路を利用することになるのは『チョロQHG2』と『パーフェクトチョロQ』のみとなっている。
*36 装備して走行し300km/hを突破することで、現代と過去との2つの時空の行き来ができる装置。レース中や地下迷路などではリミッターがかけられており発動しない
*37 使用中は莫大な加速力とスピードを得ることができるが、同時に莫大な燃料を消費する。現代のグランプリを除き、町中やレース中でも使用可能。
*38 初めて過去に行った際にジェットタービンが壊れてしまうため。過去の世界で条件を満たして直してもらった後は、壊れることは二度となくなる。
*39 一応牛の配置や頭数はいくつかパターンが決まっており、牛の数は常に20頭よりも少ないという街の住民からのヒントメッセージも存在する。
*40 あくまでスタンプ獲得用の規定タイムであり、通常攻略の場合、殆どのミニゲームには時間制限はない。
*41 プレイヤー&Q'sレッカー車VSライバル&郵便車。レースでも同様だが、敵車には燃料の概念が無い。
*42 集英社から出版された攻略本にも''「運を最大限に使え!」''という記述がある。
*43 ボールを取れる場面では敢えて自分がボールを味方から横取りする、ボールが壁際に行った場合はボールをレッカー車に任せる等。
*44 これらの作品の場合は無接触完走の特典はボーナス賞金のみの上に、完全クリアにも関係してこないので人によっては殆ど関わってこない問題ではある。しかしボーナス賞金を設定しているにもかかわらず、本作と同等、或いは本作以上に当たり判定が理不尽なコースが存在する。例を挙げると、コース序盤の段差を乗り越える際に、速度を落とすだけでなく加速の具合も調節しなければぶつかった判定になってしまうコース「チョロQホテル」(チョロQ3)や「冬の山」(チョロQ2)がその例。
*45 しばしば耳にするあの外来魚の事ではなく、黒色のボンネットバスのチョロQ。話しかけると、ブルーレイク脱出に関する秘密を教えて貰える。