ゆっくりいじめ系682 まりさは本当に強いのか

「れいむ、君とまりさはどっちが強い？」
「まりさだよ！！　まりさはつよいゆっくりなんだよ！！」
「じゃあ喧嘩をするとれいむは負けちゃうのかい？」
「ゆぅ～たぶんかてないよ」

何匹かのれいむに聞いてみたがほぼ同じ答えだった。

「まりさ、君は強いのかい？」
「ゆっへっへ！　まりさはつよいんだぜ！！！」
「へえ、じゃあれいむと喧嘩をしたら？」
「まりさのかちにきまってるぜ！！！　おじさんばかなの？」

こちらもどのまりさも似たような答えだった。

どうやらゆっくりの間ではまりさは強いゆっくりであるようだ。
しかしこれまでの研究で同じ体格ならばほぼ力の差が無い事がわかっている。
ちょっとした実験でもそれはわかる。

「いいかい、この石を壊せるゆっくりは強いゆっくりなんだよ。
　まりさには簡単だろうね、れいむは頑張ってね。壊せたらお菓子をあげるよ」
「ゆへへへへ！　おかしはいただきなんだぜ！！！」
「ゆっ！！　おかしのためにがんばるよ！！！」
そしてまりさには硬い石を、れいむにはゆっくりの体当たりで簡単に壊せるものを与える。
見た目はかわらないのでゆっくりにその違いはわからない。
「くらうんだぜ！！　すぺしゃるまりさあたｋぶべぇえぇ！！！！！」
喋りながら突撃とはやはり馬鹿だ。どちらにしろ壊せるはずもないが。
「ゆゆゆゆゆぅー！！！！！」
一方れいむは目をつぶりながら突進する。勿論壊れる。
「やったよ！！　おにいさんおかしをちょうだいね！！」
「ああ、頑張ったな。お前は強いゆっくりだぞ」
「ゆふん！　れいむはつよいよ！！」
当然まりさは騒ぎ出す。
「どうじでごわれないのぉぉぉぉおおお！！！！　いだいよおぉおぉお！！！！」
「それはまりさが弱いゆっくりだからさ。よし、れいむ、まりさの石も壊せたらもっとお菓子をあげるぞ」
「ゆっくりがんばるよ！！！」
「まりさにこわせないのにれいむにはむりにぎまっでるよ！！！」
ここで気づかれないように石を変える。
結果はいうまでもない。
「ど…どうじで……」
「やったよおにいさん！！　れいむはつよいんだね！！！」
「ああ、もうまりさより強いゆっくりだな」
「ゆふふふふ！！　れいむはまりさよりつよい！！！！」
これで十分だ。もうこのまりさはどんなれいむよりも弱い。
そしてこのれいむはドス相手でもない限りまりさには負けないだろう。
だがまりさが食い下がってきた。
「そいづどだだがう！！！　ぞうずればまりざのほうがづよいっでわがるよ！！！！！」
「だってさ。どうするれいむ？」
「れいむはつよいからまりさにかてるよ！！！」
「よし決まりだ。これかられいむたいまりさによる強いゆっくり決定戦を行う！！」
「まけないよ！！」「まげないんだぜえぇぇええぇぇ！！！！」
勝負はあっさりとついた。無論れいむの圧勝。
自分を信じたものとそうでないものの差とでも言おうか。
「ぞんなぁ……どうじで……ゆっうっぅ」
「やっぱりれいむはまりさよりつよいよ！！！」
「そうだな。強かったぞれいむ」
後はこいつらを群れに返すだけだ。
群れにもどった二匹を見ればほかのゆっくりたちにもある程度は伝わる。
自信に満ち溢れたれいむに落ち込んだまりさ。
強さの逆転は初めはこの二匹の間のみの関係だがそのうち群れ中に伝播する。
「ある一匹のれいむ」がではなく、れいむはまりさより強いことになっていく。
こうなるともはや逆転は不可能だ。
能力が同程度である上で、片方は自分は相手より強いと信じていてもう一方は弱いと思い込んでいるのだから。
こうしてこの群れではゆっくりの常識であるまりさ種の優位性は消え去った。

これでお分かりいただけた事と思うが、まりさがれいむより強いというのはゆっくりの間での思い込みに過ぎないのだ。
もっとも、考え方の違いや帽子が使えることなど実際にまりさ種のほうが優れているといえる部分もあるのだが
ゆっくりにそれはわからない。
この群れがこの後どうなるかはわからないがプライドの高いまりさ種にとって辛いことは間違いなかった。

あとがき
スレでちょっと出ていたまりさは本当にゆっくりの中で強いほうなのか、について書いてみました。
自分としては作中に書いたとおり「体格が同じなら大差ないが、まりさは強いという思い込みで勝ってる、負けてる」
程度だと思ってます。
読んでくれた方ありがとうございます。

ALSUS

以前投下したもの

盲目の子れいむ
髪飾りの影響　前

髪飾りの続き書かなければ…

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