ゆっくりいじめ系3063 母性3(後編)

※ゲスれいむいじめ


 母性3


「きゃわいいれいみゅをきゃわいがらにゃいくじゅおやはゆっくちちんでにぇっ!!」

そう言いながら自らの母親を貪り食らうれいむを見て、俺はひとつの好奇心を抱いた。
こいつの母親は、その強すぎる母性愛から、ついに生きたまま我が身を子供に差し出した。
そしてこのれいむ自身も、母親が自分をゆっくりさせるのは当然と言ってはばからなかった。

もちろん当初は、この赤れいむが特別ゲスなのだろうと思った。
しかし、もしかしたら、れいむ種というものはこういうものかもしれない。
今はこんなにゲスでも、母性が強いと言われるれいむ種のことだから、
いざ自分が子供を産めば、がらりと変わって献身的に子供の面倒を見るようになるのかも。

そんな好奇心が湧き起こり、
俺は、これほどのゲスが聖母に転換する様をぜひ見てみたいと思った。
子供じみたお遊びでしかないが、無趣味なために休日は無聊を持て余す俺にとってはなかなかの楽しみだった。


れいむに子供が生まれると、
初めはあれほど自己中心的だったれいむが、我が子を思いやるようなそぶりを見せはじめた。
全ては我が子のためだと主張し、常に我が子を気にかけて行動するれいむ。
夫を奴隷のように使役したり、子供を怒鳴りつけたりと、ゲス的な行動は続いていたが、
それも子供に対する強い愛情からなのかもしれない、俺はそう期待し、結論を先延ばしにしてきた。

しかし、もはや結論は明らかだった。
すべては子供のためという大義名分で傍若無人に振る舞っていたれいむは、今、子供を殺した。
このことにより、れいむが掲げていたすべての大義は崩れた。


こいつはゲスだ。
夫も、子供も、こいつにとっては「自分がゆっくりするための道具」でしかなかった。
初めは母親になったことで自己陶酔してもいたのだろうが、
子供が自分の言うことを聞かず、その上父親に同情して自分の行動を非難するようなふるまいに出たことで、
こいつが子育てに抱いていた「自分だけを慕ってくれるかわいいおちびちゃん」という幻想はたやすく崩れたのだろう。
極度に気の短いこいつは、あっさりと父親に嫉妬し、その苛立ちを子供に向け、八つ当たりし、ついには殺した。
「自分がゆっくりできないからいらない」、こいつにとって子供はその程度のものだったということだ。

こいつに母性はない。


俺はため息をついた。
テレビでは動物ドキュメンタリーを好んで視聴する俺は、
ゆっくりに対しても、それなりの興味深い生態を期待していた。

しかし、結局は自己中心的なゲスが好き勝手やっていただけだ。
それでは何も面白くない。
こんなゲスのためにいろいろと手間暇かけてきたのかと思うと、徒労感に襲われた。

さて、どうしたものか。
もう捨てるか、このれいむ。
とはいえ、これだけ手間をかけてただ捨てるのも癪だ。
正直、ゲスとわかった今、こいつに対する怒りが俺の中でふつふつと沸き上がるのを抑えきれずにいる。
まあ、こんな状況になるまで放っておいた俺も原因なのだが、怒りというのは理屈ではない。
どうせ相手はゆっくりだ、好きに遊ばせてもらうとしようか。

ふと、俺はそこで、また新しい観察テーマを思いついた。


「おかあさんのいうことをきかないげすはしねええぇぇ!!」

れいむが叫び散らすベランダに面するガラス戸を、俺は勢いよく開いて叫んだ。

「ああっ、ゆっくりが死んでいるじゃないか!これはいったいどうしたことだ~」

ゆっくり達全員の視線がいっせいにこちらに向けられた。
お通夜のような(実質お通夜だが)雰囲気の中、一匹だけ元気なれいむが叫ぶ。

「ゆゆっ!!くそどれいはゆっくりしな「ゆっくりを殺したのか!?ゆっくりを殺すゲスはゆっくりできないぞ!!」

俺が大仰な身振りをまじえつつ叫ぶと、れいむは殊更声を荒げた。

「れいむはころしてないよっ!!このくそちびがつまんないいじをはってかってにつぶれただけだよぉ!!
これはじこなんだよ!!そんなことよりさっさとあまあまとあたらしいだーりんをよういしてねっ!!」

こいつ、この家族を見捨てて新しいつがいとすっきりするつもりでいるらしい。
何回やろうと結果は同じだろうと思うが。

「そうなのか?これは事故なのか?」
「ゆゆっ!!そうだよっ!!なんどもいわせないでね!!」
「もしも殺したとしたら、ゆっくり殺しはゲスだぞ。
ゲスは飼っておくわけにはいかないぞ、たっぷり制裁してから加工所に送らないとな!」
「ゆんやあああぁぁ!!?かこうじょはゆっくりできないいいいぃぃぃ!!!」

れいむが身を震わせて叫ぶ。
生まれたばかりの赤ゆっくりでさえ、「加工所」と聞けば身を震わせて恐怖する。
なぜ生まれる前からその存在がゆっくりに知られているのかはいまのところ不明とされている。

「みんな、正直にお兄さんに教えてくれ。この子を殺したのは誰だ?それとも事故か?」
「ゆっくりじこだよっ!!そうだよねっ!!」

れいむが家族一同を見回すが、誰も何も言わなかった。

「ゆうううぅぅ!?なんでなにもいわないのおおおぉぉ!!」
「事故じゃないのか?誰が殺したんだ?」

見れば、家族全員の視線がれいむに注がれている。
れいむは怒りにぶるぶる震えながら叫んだ。

「みんなっ!!くだらないうそをつかないでねえええぇぇ!?うそはゆっくりできないんだよっ!!
もしうそをついたらおかあさんがせいさいするからねええええぇぇぇっ!!!」

赤ゆっくり達がびくんと身を震わせる。
一番体格がよく、いざとなればゆっくりを殺すれいむに対して逆らおうとするものはいなかった。
それを見てとり、れいむが勝ち誇って鼻息を吹く。

「ゆぷー☆しょうじきにいってね!!これはじこだよねっ!?」
「お前、ちょっと黙ろうか」
「ごびゅっ!!?」

俺はれいむの側頭部に、渾身のサッカーボールキックを見舞った。
おおよそ40cm大のれいむはサッカーボールのようには跳ねてくれなかったが、
ベランダの柵に叩きつけられてずるずると床に落ちた。

「ゆがっ……ゆっぶ………ゆうううぐうううう!!?
いぢゃい!!いぢゃい!!いぢゃい!!いぢゃああああああああいいいいいいいいいぃぃぃぃぃ!!!!」

そのまま、その場でびたんびたんと暴れはじめた。
見れば、口の中から折れた歯がぼろぼろとこぼれ出している。いい感触だった。スッキリ爽快!

暴れるれいむの頬を思い切り踏みつける。

「ゆぎゅぶうぅぅ!!?」
「動ける?」
「ゆごっ、ゆごごごごごおおおぉぉ!!ゆぼおおおおぉぉぉぉ!!!」

顔中を苦痛と憎悪に歪ませて、俺に敵意に満ちた視線を向けてくるれいむ。

「俺の脚をはねのけられたらあまあまをあげるぞ~」
「ゆごおおおおぉぉぉ!!!ゆぎぎぎぎぎぎいいいいぃぃ!!」

どれだけもがいても甲斐はなかった。
俺は一同を見回し、改めて聞いた。

「さあて、見ての通りお兄さんはお前たちのお母さんよりずっと強い。
お前たちが正直に言っても、お母さんはお兄さんが抑えておくから大丈夫だぞ~。ゆっくりできるぞ~。
で、あの子を殺したのは誰だい?それとも事故かい?」
「ゆうぐぐぐぐじごっ、じごじごじごゆっぶぶぶぶ」

ゲスが何か言ってるが、体重をさらにかけるとおとなしくなった。
とたんに、最初からずっと遠巻きにして見ていた三匹の赤ゆっくりが叫び始めた。

「おきゃーしゃんだよっ!!ころちたのはおきゃーしゃんだよ!!」
「おきゃーしゃんがおにぇーしゃんをころちちゃったあああぁぁ!!」
「ゆっくちごろちはゆっくちできにゃいよっ!!げしゅ!!げしゅ!!げしゅうううう!!!」

ほんの少し前まで、母親と一緒になって長女れいむと末っ子まりさを苛めていたこの三匹にしても、
さすがにゆっくり殺しまでは見習う気にはなれなかったようだ。根っからのゲスではなさそうだ。
まあ、いつ自分を殺すかわからないような母親の元ではどの道ゆっくりできまい。

「そうなのか?まりさ」

床に横たわる重傷のまりさにも聞く。
まりさはもはや喋る気力もないようで、力なくうなずいた。
傍らにいた末っ子まりさも答えてくれた。

「おぎゃーじゃんが、おにぇーじゃんを………ゆっぐ、ゆっぐ、ゆっぐぢ……でぎなぐじじゃっだ……」

れいむを踏む足をどけ、俺は言ってやった。

「満場一致だな」
「うぞだ!!うぞだ!!うぞだ!!うぞだ!!うぞだああああああ!!!」

叫ぶ口を、俺はかかとで踏みつけた。
上顎の前歯を四本ほどへし折ったらしく、貝を踏み割ったような硬質の手ごたえを感じる。

「ゆが!!あが!!あがががががあああああああ!!
いぢゃい!!いぢゃああああいいいいい!!いぢゃいよおおおおおおぉぉぉ!!ゆっぐじでぎにゃいいいいいい!!!!」

ばたばたと大粒の涙をこぼして泣き叫ぶれいむの髪を掴み上げ、揺さぶる。

「いぢゃっ!!いぢゃあぁ!!でいぶのがみざんびっばるなああああ!!!」
「よくもお兄さんの可愛いペットを殺してくれたね。ゆっくり謝ってね!」
「じごだっでいっでるでじょおおおぉぉぉ!!?」

その顔面に、俺は右の拳でストレートを見舞った。

「ゆぐべぇ!?」
「ゆっくり謝ってね!」
「いぢゃいいいいぃぃ!!いぢゃあああああああいいいいいい」

生まれてこのかた、苦痛というものをほとんど知らないれいむ。
生まれて初めての暴力を体験し、感極まって叫んでいるようだ。
吊り下げられたままでぶるんぶるん震え、涎やしーしーやらあらゆる体液をあたりにまき散らしている。
そんなれいむの顔面に、俺はさらにストレートの洗礼を浴びせた。

「ゆっくり謝ってね!」
「ごびゅう!!」

パンチの衝撃で掴んでいた髪が引きちぎられ、れいむは再びベランダの柵に叩きつけられた。

「あがっ!!いぢゃああああい!!いぢゃあああああい!!!どぼじででいぶがごんなめにあうどおおおぉぉ!!?」
「ゆっくり謝ってね!」

俺は屈みこみ、身悶えるれいむを左手で固定してさらにストレートを放つ。

「あぎょおっ!!」

先ほどから同じ箇所、れいむの左頬を狙っている。頬の内側の歯が景気よく折れていくのがわかる。

「やべでっ!!やべでね!!でいぶにいだいごどじだ」
「ゆっくり謝ってね!」

ストレートパンチ。

「あがっ!!あがぁ!!あがぁ!!でいぶのばざんがああああぁぁ!!」
「ゆっくり謝ってね!」

ストレートパンチ。

「ゆぉごっ!!ゆひっ!!ゆひいいぃぃぃ!!でいぶはわるぐだいいいいいい」
「ゆっくり謝ってね!」

ストレートパンチ。

れいむの左頬が赤黒く変色し、腫れあがって膨れはじめていた。
いまやれいむは恐怖に見開いた目から涙をぼたぼた垂れ流し、ぶるぶるがたがたと震えながら俺を見上げている。
しかしこのれいむはいまだ屈していない。

「わるぐだい!!でいぶはわるぐだいんだよっ!!ぜんぶあのぐぞぢびがぁぁぁ」
「ゆっくり謝ってね!」

ストレートパンチ。

「ごろじだのはばりざだよっ!!ばりざ!!ばりざ!!でいぶじゃないいいいぃぃ!!」

罪を夫になすりつけはじめた。
その途端に、震えながら成り行きを見守っていた赤ゆっくり達から非難の声が上がる。

「うちょだよっ!!ころちたのはおきゃーしゃんだよ!!」
「おちょーしゃんはおにぇーちゃんをかばってちゃんだよっ!!」
「うちょちゅきのおきゃーしゃんはゆっくちせーしゃいされちぇにぇ!!」
「だんでおがあざんばっがりいじべるどぼおおおぉぉ!!?」
「ゆっくり謝ってね!」

ストレートパンチ。

「やべっ………いぢゃ……おでがいだがらやべでねぇ………!!」
「ゆっくり謝ってね!」

ストレートパンチ。

「いぢゃい………いぢゃい………ぼんどに、いぢゃいんでずぅ………ゆっぐ……ひぐっ」
「ゆっくり謝ってね!」

ストレートパンチ。

「ぼう………ゆほっ、げほっ………いや………いや……ぼうおうぢがえる………」
「ゆっくり謝ってね!」

ストレートパンチ。

「やべで…………やべでぐだざい………でいぶに………でいぶに、いだいごど、じだいでぐだざいぃぃぃぃぃぃ」
「ゆっくり謝ってね!」

ストレートパンチ。

「ゆ゛がっ………あ゛っ………あ゛っ……」
「ゆっくり謝ってね!」

ストレートパンチ。

「ゆっぐ……ゆっぐ……ごべっ、ごべんだざいいいいいいいいぃぃぃぃ…………!」

ついに折れた。
形ばかりではあれ、俺の命令に従って謝罪の言葉を吐いたれいむを解放してやる。

ほとんど腹いせではあるが、一応素人なりのしつけのつもりだ。
ゲス相手であれば、とにかく服従するまで命令と処罰を繰り返し、
命令を聞くまで絶対にゆっくりできないことを根気よく擦りつける。教えるべきことはそれだけだ。
少なくとも命令を聞くようになれば、どんなゆっくりでもそれなりに扱えるようにはなるだろう。

れいむは倍近くに腫れあがった左頬を上にして地面に横たわり、ゆぐゆぐと泣きじゃくっている。
戯れに左頬をつついてみたら、びくんと震えて泣き叫んだ。

「いぢゃああああああいいいいい!!ざわるなあああああああああぁぁぁぁ」

涙目で騒ぐれいむに向かって、俺は質問をした。

「自分のなにが悪かったのかわかってるかい?」
「ゆっぐじ、ゆっぐじざぜでねえええ!」

再び抑えつけ、ストレートパンチ。

「ゆぎゃあああああああ!!」
「れいむはどんな悪いことをしたのかな?」
「でいぶはわるぐだいいいい……わるぐだいどにいいいいいい」

言うまでもなく、先ほどの謝罪は形ばかりのものだ。
あとは根比べである。

「どんな悪いことをしたのかな?」

ストレートパンチ。

「ゆがっ!!ゆぎっ!!だんででいぶがごんだべにいいぃ………?」


(パンチ七発分中略)


「あがぢゃんを、ごろじばじだああぁぁ………!」
「そう。さて、なんで赤ちゃんを殺したらいけないんだと思う?」
「ひっぐ、えぐっ………でいぶをゆぐじでぐだざいいいぃぃ~~~………」
「なんで赤ちゃんを殺したらいけないんだと思う?」


(パンチ四発分中略)


「わが、わがりばぜんんんん」
「そうか」

まあ、実際わかっていないんだろう。

「ゆ…………ゆぐじで、あげで………………」

その時、俺は意外な声を背中で聞いた。
振りむくと、あのまりさが満身創痍で横たわったままながら、俺のほうを向いて喋っていた。

「おに、おにいざん………
でいぶを………でいぶを、ゆぐじで、あげで……ぐだざい………」

ゲスがいるかと思えば、こういう個体もいる。
ゆっくりという生物はなかなか一概には言えないようだ。

俺はまりさに向き直って聞いた。

「許しちゃっていいのか?可愛い子供を殺したんだろ、こいつは」
「でいぶは………でいぶはゆっぐじでぎない、けど………ばりざのおよべざん、だよ……
ぼう、いいよ………でいぶは、ごぞだでは、にがてだったんだよ………
ごれがらは、ばりざが……ぞだでるがら……でいぶは………ゆぐじであげでぐだざい……」
「ぎいだっ!?おにいざんっ!!ぎいだでじょおぉ!?
ばりざはゆるずっでいっでるよ!!でいぶをにがじでね!!ばやぐじでねっ!!」

何か叫んでいるゲスを再び抑え、俺は拳を振り上げて質問を再開する。

「ゆひぃっ……!!」
「れいむは子育てが苦手だったのかい?」
「ゆ゛っ………ぞ……ぞうでずぅ!!でいぶはぞだでらればぜええん!!
あんなげずちびどもなんが、だれだっでめんどうみぎれないでじょおおぉぉ!?」
「ゲスだったら育てなくていいのか?見捨ててもいいの?」
「あだりまえでじょおおぉぉ!!おやにだっでげんどがあるんだよぉぉ!!
ゆっぐりでぎないちびどもはみずでられでどうぜんだよおぉぉ!!」
「子供がゆっくりするより、親がゆっくりするほうが大事?」
「ゆ゛っ!!ぞうだよっ!!あだりまえでじょっ!!ぶづうにがんがえでねええぇ!!
おやがうんであげだがら!ごどもはいぎでるんだよっ!!ゆっぐりでぎるんだよぉ!!
うんでぐれだおやのいうごどをぎいでゆっぐりざぜるのがごどものぎむでじょおおお!!?」
「そうか」

予想通りのセリフを吐いてくれた。

俺は倒れ伏すまりさを抱え上げ、赤ゆっくり達も順々に運んで移動させた。
れいむ、まりさ、そして合計四匹になった赤ゆっくり達が扇状に並んで俺を取り囲む形にする。

俺は携帯電話を取り出し、画面を家族の前に掲げてスイッチを押した。


『ゆふんっ!!きゃわいいれいみゅのためにがみゃんすりゅのはとうぜんだよっ!!』


画面に映し出されたのは、自らの母親を貪り食らうれいむの姿。
興味本位で記録してあったこの映像を、まさかこんな形で使うことになるとは………薄々予想はしていた。

記録されたれいむと俺との会話が、余すところなく流される。


『いや、お前のほうがもう少し我慢すれば、お母さんももうちょっとゆっくりできるんじゃないかと思ってさ』
『はああぁぁ!?にゃんでれいみゅががみゃんしゅるにょおおぉ!?
れいみゅはおにゃかぺきょぺきょにゃんだよっ!?
あみゃあみゃをたべにゃいとれいみゅがゆっくちできにゃいんだよおぉ!?にゃにかんがえちぇるにょ!こにょぐじゅっ!!』
『お母さんをゆっくりさせてあげようとか思わないのか?』
『そんなこちょどうでもいいでしょおおぉ!!?
れいみゅはかわいいかわいいおちびちゃんにゃんだよっ!!
こどみょをうんだおやは、じぶんがゆっくちできにゃくてもこどみょをゆっくちさせなくちゃいけにゃいんだよっ!!
こどみょをゆっくちさせられにゃいおやはくじゅだよ!!おきゃーしゃんのこちょだきゃらにぇっ!!』


家族達は、目を見開いてその映像に見入っていた。
サイズは違うが、つけているリボンからこのれいむがそこに転がっているれいむと同一ゆっくりであることは明瞭のはずだ。
まりさは重傷の体を無理に起こし、閉じた唇をぶるぶる震わせている。


『おきゃーしゃんはきゃわいいれいみゅのためにゆっくちちんでにぇっ!!』
『お…………ちびちゃ………ん………』
『ゆっ?いまごりょいやがっちぇももうおちょいよっ!!
あみゃあみゃをあげりゅっていっちゃのはおきゃーしゃんだきゃらにぇっ!!』


「なんなのこれはあああああああぁぁぁーーーーーーっ!!!」

びっくりした。
あのおとなしいまりさが激昂して叫んでいた。

「れいむうううぅぅ!!!このゆっくりごろしいいいぃぃぃ!!!
おまえがおちびちゃんたちをそだてるっていうから!!おちびちゃんたちをゆっくりさせるっていうから!!
まりさはずっとずっとずっとずっとがまんしてきたんだよおおおおぉぉぉぉ!!!
それがなんなのおおおぉぉ!!?ちょっとこどもがさからったぐらいでなんでころしたあああぁぁぁ!!!」

おいおい、許してあげるんじゃなかったのか。

「ゆ゛っ………だって、げすちびなんか………」
「げすはおまえだああああぁぁぁ!!おまえがげすじゃないかああああああああぁぁぁ!!!
じぶんのおかあさんをたべておいてっ!!そこまでおかあさんにゆっくりさせてもらっておいてっ!!
じぶんがおかあさんになったらなんなのおおぉぉぉ!!!なんでもっとがまんできなかったのおぉ!!?
おばえもあんござんをおぢびぢゃんにあげるぐらいじでみろおおおおぉぉぉぉ!!!」

れいむは子育てが苦手とかそういうレベルでなく、
正真正銘、自分本位で身勝手なゲスだとわかり、まりさの堪忍袋がついに切れたようだ。
こんなゲスのために今まで我慢してきたのか、という、俺と同じ悔しさが爆発している。

「ゆぐっ……だって………れいむのおかあさんはげすだったんだよっ!!
れいむのおねえさんたちをたすけなかったよっ!!ゆっくりごろしなんだよ!!
こどものためにあんこさんをあげるぐらいとうぜんなんだよぉ!!!」
「だったらやっぱりおまえもげすじゃないかあああああぁぁぁ!!!
おちびちゃんをころしたんだからおまえもあんこをだせえええええええええ!!!!」

ですよねー。

「ゆ………ゆ………ゆうぐうううううう…………!!」

さあどんな返事をするかな、と楽しみに見ていたが、れいむは結局逆ギレを選んだ。

「うるざい!!うるざああああああいいいいいい!!
でいぶのおがあざんはげずだっだんだ!!あのおぢびもげずだっだんだぁ!!
でいぶはわるぐないよっ!!わるぐないいいぃ!!みんなででいぶをいじめでえええぇぇぇ!!!」
「まりさ」

俺は改めて聞いた。

「れいむを許してやるのかい?」

まりさは泣いていた。
両眼をきつく閉じ、唇を引き絞り、ぶるぶる震えてただ泣いていた。
その体の中にはこれまで虐げられてきた悔しさ、子供を殺された悔しさが渦巻いているのだろう。
やがてまりさは呟いた。

「げすを…………げすを、せいさいしてね………!!」
「ラージャ」

叫び散らし全身を振って抵抗するれいむを掴み上げると、
俺はベランダの柵の隅、角になっている場所に叩きつけた。

「あぎゅぅううぅぅ!!ぼっべざんが!!ぼっべざんがいだいいいぃぃぃ!!」
「それでは制裁に入ります。ご声援よろしくお願いいたします!」

角に追い詰められたれいむに向かって、俺はつま先で勢いよく蹴り込んだ。

「ぶべぇ!!」

いびつに膨らんだ、れいむの肥満体が醜く歪む。
柵に叩きつけられてバウンドしたれいむを、再び蹴りつける。

「あびゃっ!!いぢゃあああああぁぁ!!」

皮を破らないように、殺さないように、慎重に力を加減しながら蹴り続ける。
しかしこれだけ成長した成体だと、蹴る場所をきちんと選べば、ほぼ全力に近い蹴りでもなかなか破れない。

「いぢゃいっ!!やびぇっ!!やびぇでにぇっ!!げらだいでええええゆびゅっ!!」

れいむの悲鳴がベランダ中に、いや庭中に鳴り響く。
バックコーラスを勤めるのは、三匹の赤ゆっくり、赤れいむ二匹と赤まりさ一匹の罵倒だ。

「ゆっくちちにぇ!!ゆっくちちにぇ!!ゆっくちちにぇ!!ゆっくちちにぇ!!」
「ゆっくちちにぇ!!ゆっくちちにぇ!!ゆっくちちにぇ!!ゆっくちちにぇ!!」
「ゆっくちちにぇ!!ゆっくちちにぇ!!ゆっくちちにぇ!!ゆっくちちにぇ!!」

父親のまりさと末っ子まりさは、何も言わずにただれいむを睨みつけている。


俺はノっていた。

楽しい。
饅頭を蹴るのが、こんなに楽しいことだとは。
ゆっくりを虐待するのを趣味とするお兄さんが世には大勢いるらしいが、ようやく理解できた気がする。
相変わらず普通のゆっくりを虐める気は起らないが、
いい気になっていたゲスを泣き叫ばせ蹴り転がす快感はなるほど極上だ。

ノりにノった俺は、つい歌いはじめた。


 僕は雨の中で唄っている
 ただ雨の中で唄っているだけさ
 なんて素敵な気分なんだろう


『雨に唄えば』のリズムにのせて、踊るようにれいむの頬を蹴り込む。

「あぎゃあっ!!いや!!ぼういやあああああぁぁ!!
だずげでっ!!だずげでねっ!!でいぶをだずげでええええぇぇぇ!!!」


 また幸せになれたんだ
 僕は雨雲に笑いかける


俺に蹴られ、壁に叩きつけられを繰り返すうちに、れいむの全身はくまなく赤黒い痣に覆われていく。

「ゆっぐじでぎないいぃ!!ゆっぐじでぎないいいぃぃぃ!!
ゆべびゃっ!!あぎゃああ!!いぢゃああああぁぁ!!!
だずげっ!!ばりざっ!!でいぶをだずげろおおおおおぉぉ!!くぞばりざあああああ!!」


 空は暗く曇っているけれど
 僕の心にはお日様が照ってる
 新しい恋にはぴったりだ


まりさは答えず、冷ややかな、しかし涙をたたえた視線を妻に向けているばかりだ。
俺はさらに声をはりあげ、歌に合わせてれいむをストンピング。

「あげ!!あが!!ゆげが!!ゆぎゃっ!!いぎゃ!!おごぉ!!」


 嵐はそのまま吹かせよう
 みんなはあわてて逃げている
 けれど雨が降っても
 僕は笑顔を浮かべている


軽快にステップを踏み、俺はいよいよリズムに乗ってれいむをけたぐる。
ベランダは裏路地に面しているためめったに人が通りかからないことも計算済みだ。

「おぢびっ……おぢびじゃっ……だずげでっ……おがあざんをだずげでねえええぇぇぇ……
あんなにっ……あんなにがわいがっだでじょ?
おうだをうだっであげだでじょ……ごぼりうだをうだっであげだでじょ……ずーりずーりじであげだでじょおおぉぉ……?」


 道をずっと歩きながら
 口から出るのは楽しいメロディ
 僕はただ雨の中で唄っているだけさ


子供たちのもとに這いずっていこうとしていたれいむを、再びベランダの隅へと蹴り戻す。

「ゆっくちちにぇ!!ゆっくちちにぇ!!ゆっくちちにぇ!!ゆっくちちにぇ!!」
「ゆっくちちにぇ!!ゆっくちちにぇ!!ゆっくちちにぇ!!ゆっくちちにぇ!!」

「おでがい………おでがい………おでが………ぼう………あごぉっ!?」


 雨の中で踊っている
 ラララ・・・
 また幸せになれたんだ


「ぼう……がえる………ゆげぇっ!!
あがっ………あいぃぃ………ゆぐっ………おうぢがえる…………おうぢ…………げご!!
おごっ、おっ、………どぼじで………どぼじで、でいぶが…………ごんな…………」


 僕は雨の中で唄ったり、踊ったりしてるのさ
 僕は雨の中で踊ったり、唄ったりしてるのさ



ああ、楽しかった。

俺はパック入りのオレンジジュースを持ち出し、
遅ればせながらまりさの体にかけて手当てをしてやった。
末っ子まりさにも少しかけてやる。

命に別条はなく、まりさたちはすぐに元気になると親子ですりすりをしはじめた。

長女れいむの亡骸の処理にはちょっと迷った。
ゆっくりにとっては、家族の死体は食べてやるのがゆっくりできると聞いたこともあるが、
同族のあまあまの味を教えたってろくなことにはなりそうもない。
まりさ達との協議の結果、庭に埋め、アイスの棒で墓を建ててやった。まりさは泣いて俺に礼を言っていた。

さて問題は、ベランダの隅に転がっているボロ雑巾だ。

さんざんに蹴りまくられたれいむは、もはやどこが上だか下だか、前だか後ろだかわからなかった。
全身ぱんぱんの赤黒い膨れ饅頭となり、あちこちに散らばる髪や餡子に囲まれてぴくりともしない。
だがまあ、生きてはいるはずだ。「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」もないし。

とりあえず鬱憤は晴らせたが、まだまだこいつにはやってもらう仕事がある。
俺はまりさたちに向きなおると、つい先ほど思いついた計画を説明した。

ゲスれいむを殺さないと聞いたときは、赤ゆっくり達のほうから不満の声が上がったが、
計画の細部を説明されるにつれ、
目をきらきらさせて「ゆっくちできるにぇ~☆」などと言いながらもみあげをぴこぴこやりはじめた。。
まりさも笑って頷いてくれ、どうやら快く協力してもらえそうだ。

今度の観察はうまくいくといいなあ。


《ゆっくり観察・ミッション2 ゲスに子育てチャレンジさせてみよう!》



続く



次回で終了予定。あの映画は名作です。

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最終更新:2011年07月29日 03:12
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