ゆっくりいじめ系2260 おかあさんのおくちのなか

おかあさんのおくちのなか

 ある日私が買い物から帰ると、ゆっくりの一家が居間を占領していた。
 私の姿に気が付いた一際大きいれいむ、恐らく母親であろうれいむが、ぽよーんぽよー
んと跳ねながら近付いてくる。

「ゆっくりしていってね!」

 どうやら、私が鍵をかけ忘れた台所の窓から侵入したらしい。
 どうしたものかと眺めて居ると、その後から親れいむの子供と思しき小型のゆっくり達
が、あるものはぽいんぽいんと軽快に飛び跳ねながら、あるものは転がりながら母親の周
りに集まった。

「ゆゆ? おにいさんはゆっくりできるひと?」
「ここはれいむたちのゆっくりぷれいすだよ! ゆっくりできないおにいさんはゆっくり
しないでさっさとでていってね!」
「ゆっくりできるおにいさんなられいむたちにあまあまさんをちょうだいね!」
「「「「「「ちょうりゃいね!」」」」」
「ゆっくりしないではやくあまあまさんをもってくるんだぜ! でないといたいめをみる
んだぜ!」
「「「「みりゅんだぜ!」」」」

 おお、出て来るは出て来るは、直径40センチ程の親れいむに、子れいむが5匹、子まりさ
が2匹、赤れいむ8匹、赤まりさ6匹の大家族だ。これまでの巣穴が手狭になり、子連れで引っ
越して来たのだろう。
 床が三分にゆっくりが七分と言う壮大な眺めにしばし圧倒されていた私は、ふと常々疑
問に思っていたゆっくりの或る生態に関する疑問を解明しようと思い立った。

「勿論さ、僕はゆっくり出来るお兄さんだよ。その証拠にほら、沢山のあまあまを持って
来たよ!」

 私はそう言いながら、先ほど「おかしのまちおか」で買ったお徳用チョコレートの袋を
買い物袋から取り出して見せびらかす。

「ゆゆ! そのあまあまさんをゆっくりはやくちょうだいね!」
「さっさとそのあまあまをまりさにちょうだいね!」
「りぇいむにもちょうらいにぇ!」
「ゆゆーん あまあまさんれいむのおくちにゆっくりおちてきてね!」
「ぐずなじじいはさっさとそのあまあまをおいてどっかにいくんだぜ!」
「ゆー♪ あみゃあみゃしゃんはしゅごきゅゆっくちできりゅよ! むーちゃむーちゃ……
ちあわせー!」
「ゆぎぎぎ、やめてね、おちびちゃんおねえちゃんのほっぺたたべないでね!」
「おちびちゃんきがはやいよ! ゆっくりまってね! おにいさん、さっさとそのあまあ
まをかわいいれいむとれいむのおちびちゃんにちょうだいね!」
「ゆげぇ、おきゃーしゃんまりしゃをふみゃにゃいでにぇ!」

 お菓子の袋を前に大興奮の一家。早くも我を忘れて押し合いへしあいだ……おいおい、
中には半分潰れてる赤ちゃんもいるぞ。
 こんなところで数を減らされては、実験に差し障りが有る。私はお菓子の袋をしまいな
がら、親れいむに向って話しかけた。

「お菓子をあげる前に、少し教えて欲しいんだ。れいむは敵が来ると赤ちゃんや子供を口
の中に隠すよね? あれって、何人まで入るのかな?」

 あまあまへの期待によだれで顔中をべたべたにしていた親れいむは、急な質問に戸惑う。
確かに口の中におちびちゃんを隠すのはゆっくりの習性だ。しかし、意識してやっている
わけではないので、改めて何人入るのかと聞かれても困る。

「ゆう……そんなのやってみないとわからないよ……」
「そう、それだ! 是非ここで何人のおちびちゃんが入れるか、試して貰いたいんだ。そ
うしたら、このあまあま一袋はみんなのものだ」
「ゆゆ! ゆっくりりかいしたよ!」

 ついに夢にまで見た人間のあまあまが手の届く距離に。興奮したれいむは、自分の周囲
に居た赤ゆっくり達に声を掛ける。

「おちびちゃん、おかあさんのおくちのなかにゆっくりはいってね!」
「「「ゆゆ! わきゃったよ!」」」

 ゆっくり特有の長い舌を伸ばし、赤ゆっくりを一匹一匹口の中に運ぶ親れいむ。赤ゆっ
くり達も親とのスキンシップが楽しいのか、

「ゆゆーん、おしょりゃをちょんでるみちゃいー」
「おきゃーしゃんのおくちのなかはしゅごくゆっきゅりできりゅよ!」
「ここはまりしゃのゆっくちぷれいしゅなんだじぇ!」

 等と舌に巻かれて運ばれたり、口の中に入るのを楽しんでいる。
 こうして五匹のあかちゃんが口の中に入った時点で、親れいむは舌をしまい、私に向き
直る。

「おにいさん、れいむのおくちのなかにはいるおちびちゃんは……たくさんだよ!」
「ああ、ゆっくりは3以上数えられないんだっけ。えーと、五人か。結構入ったね」
「ゆっへん!」
「……本当に、もうこれ以上は入らないのかい?」

 私の質問に少し怯む親れいむ。確かに、ゆっくりのバカでかい口の中にはまだ余裕があ
る。しかし、これ以上おちびちゃん達を入れたら自分もあかちゃんもゆっくりできないし、
あまあまを前に我慢も限界だ。

「そうだよ! もうおにいさんのごようはすんだんでしょ! やくそくどおりあまあまを
ちょうだいね!」
「さっさとよこすんだぜ!」
「ぐずなじじいだね! もうれいむはおこったよ! ぷくー!」

 親子揃っての大合唱に、このままでは実験の続行は不可能と見た私はお菓子の袋を破り、
地面にバラ撒く。

「みんなありがとう、ゆっくりたべていってね!」

 一斉にお菓子に群がるゆっくり一家。親れいむは流石に口の中に赤ゆっくりを仕舞い込
んでいるのでお菓子に駆け寄ったりせず、子供達を舌で運び出している。まぁ、目はお菓
子に釘付けで口からはよだれがだらだらと垂れており、心ここにあらずといった様子では
あるが。

「あかちゃんたちはゆっくりおかあさんのくちからでていってね!」
「ゆゆ! あまあまさんゆっくりれいむにたべられてね!」
「むーしゃむーしゃ、しあわせー!」
「ゆががが、それはりぇいみゅのあまあまさんだよ! ゆっくりかえしてね!」
「へっへっへ、はやいものがちだぜ!」

 ゆっくり達の注意がお菓子に集まったところで、ゆっくりの退路を断つべく部屋の戸じ
まりを確認。すかさず別室に行き、こんな事もあろうかと用意して置いた新しいアイテム
を持って来た。実験第二段階のスタートだ。

「うっうー! れみりゃだどー! たーべーちゃーうーぞー!」

 私が持って来たのは、ゆっくりれみりゃの帽子である。これを被りながら、れみりゃの
真似をしてゆっくり達に声を掛けると……

「「「「!!!? うわあああああああ! れみりゃだー!」」」」」
「ゆう、ゆぅ、やっちょたべれちゃよ……むーちゃむーちゃ、ち、ちあわせぇぇぇーー!」

 私をれみりゃと誤認し、本能に従って硬直するゆっくり達……中にはお菓子に気を取られ
るあまり気が付かないものもいるが、私が手近でむーしゃむーしゃしている赤れいむを踏み
つぶし、そのままれみりゃのダンスの真似を始めると、慌てて逃げ出した。とはいえ、ここ
は森の中ではなく私の家の居間であり、逃げ道はない。自然とゆっくり達は部屋の隅に集ま
り、母親を中心に固まってしまった。追い詰められた事を悟ったのか、比較的大きめの子ゆっ
くり達が膨らんで威嚇を始める。

「ぷくー! ゆっくりできないれみりゃはゆっくりしないでさっさときえてね!」
「ゆっゆっゆ、ままままままりささまはれれれれれみりゃなんかこわくないんだぜ!」

 うーん、がんばるなぁ。私が親子愛に感心しているその隙に、親れいむは赤ゆっくりを舌
で巻き取り、口の中に入れてゆく。

「おちびちゃんたち! おかあさんのおくちのなかにかくれてね!」
「ゆゆ! おきゃーしゃんのおくちのなきゃならあんじぇんだにぇ!」
「れみりゃがきえるのをゆっくりまちゅよ!」

 次々と親の口の中に隠れてゆく赤ゆっくり。遂に全部の赤ゆっくり─当初14匹、私が先ほ
ど一匹踏み潰したので、現在は13匹─が口の中に隠れた。流石に親れいむは苦しそうで、脂
汗でぬとぬとになりながらも、表情だけは不敵に

「ゆゆーん、これでばかなれみりゃはあかちゃんたちにてがだせないよ! ゆっくりりかい
してね! わかったらゆっくりしないでさっさとしんでね!」

 と私に勝ち誇った態度で命令して来た。

「なんと……まだ喋る余裕が有るとは!」

 私はれいむのぼせい(笑)に感動して思わずひとりごちてしまった。よし、これなら更に
実験を進める事が出来る。

「うっうー、おくちのなかににげたあまあまはたべれないんだどー! でも、ほかのあまあ
まをたべればいいんだどー!」

 親れいむの周囲で「ぷくー」と膨らみながら威嚇を続ける子ゆっくり達をオーバーアクショ
ン気味に指差す。

「「「「どぼじでぞうなるのおおおおおおおおお」」」」

 これまでは、狙われているのは赤ゆっくりだと若干高をくくって油断していた子ゆっくり
達は、自分を標的にされて恐慌状態に陥り、或るものは砂糖水の涙を流しながら立ち竦み、
或るものは震えながら母親に体を摺り寄せ、兎に角少しでも私から離れようと足掻く。
 その内、子まりさの一匹が目を輝かせながら姉妹たちに提案する。

「ゆ! そうだ! まりさたちもおかあさんのおくちのなかにいれてもらうんだぜ!」
「ゆゆ!? それがいいね! おかあさんゆっくりいれてね!」
「ゆう……でもおかあさんのおくちのなかはもうおちびちゃんたちでいっぱいだよ……」

 赤ゆっくり13匹を口に入れ、もう限界に近い親れいむ。しかし、危険におののく子供達を
前に、やめてね! とも言えずに困惑気味だ。そこで私はダメ押しとばかりに、れみりゃダ
ンスを踊りながら近付く。

「うー、おくちのなかににげられたらこまるどー! はやくたべるどー!」

 ついでに、先ほど口の中に入るのを躊躇っていた親孝行な子れいむを踏み潰す。これがきっ
かけになり、子ゆっくり達もおかあさんの口の中に体を突っ込んで行く。
 初めの内こそ「おちびちゃんたち、ゆっくりおくのほうにいどうしてね!」とか「おねえ
ちゃんたちはそろーりそろーりはいってね! おちびちゃんたちをふまないでね!」等と子
ゆっくり達を受け入れて居た親れいむだったが、その内口を閉じて子ゆっくり達を阻み出し
た。勿論それで諦める子ゆっくりではなく、

「ゆー、もうすこしではいれるんだぜ!」
「まりさ! ゆっくりしないでいそいではいってね!」
「ゆぎぎぎ…おねえじゃんおざないでぇぇぇ」

 と言う具合に体というか頭をひねりながら、ぐいぐいと親れいむの唇をめくり上げ、歯を
こじ開けて中に入って行く。当然、先客の赤ゆっくり達は奥に向けてぎゅうぎゅうと押し込
まれ……

「ゆぎぎぎぎぎぎ……まりしゃおねえじゃんおざないでええええええ! でいぶのあんごが
ぶべぇ」
「みゃみゃだじゅげぶべら」
「ゆげぇ……もっちょゆっきゅりじだがっだよ……」

 親れいむの口の奥深くで、新たに三匹の赤ゆっくりがくぐもった悲鳴を上げながら潰され
た。無残に飛び散った餡子は、その周辺で矢張り押しくらまんじゅうをしていた赤ゆっくり
の口に飛び込む。突然の甘味に驚いた赤ゆっくり達は姉妹の亡骸を「ゆゆ!? あまあましゃ
んがありゅよ」とばかりに食べ始めてしまった。普段ならそうした同族食いは親や姉によっ
て止められるのだが、ここは真っ暗な親れいむの口の中、咎める者はいない。

「あまあましゃんすごくゆっくりできりゅよー!」
「むーしゃむーしゃ、ちあわしぇー!」
「ゆゆ、にゃんだかひろくなっちゃようにゃきがするんだじぇ!」

 こうしてあまあまを食べれば自分のスペースも確保出来ると気付いた赤ゆっくり達は、遂
に目の前に広がる突き当りの壁、即ち親れいむの餡子を食べ始めた。
 自分の体内で恐ろしい事が起こっていると気付いた親れいむだが、既に口の中には10匹の
赤ゆっくりに加え、5匹の子ゆっくりが入り込み、とても声を出す余裕はない。最早脂汗で表
面をてらてらぬらぬらと光らせながら、「ゆぎぎぎ」とか「ゆががが」とか意味の無い呻き
声を出すのみだ。
 そして今、最後の子れいむがお尻だけを親れいむの口に突っ込んで顔だけを出しながら
「ゆっへん! これでれみりゃもこわくないね!」と得意顔を浮かべた。

 ……そう、遂に全部の子供がれいむの口の中に入ったのだ! れいむのぼせい(笑)がこ
れほどまでとは!!
 知的好奇心をすっかり満足させた私は、この子供思いの優しい親れいむを賞賛すべく、れ
みりゃの帽子を取ってこれまでの非礼を詫びた。残念ながら親れいむは気絶していて反応は
無かったが、口から顔だけ出した子れいむが

「ぷくー! れいむをだますなんてひどいね! おにいさんはおわびにあまあまをもってきてね!」

 と言うので、手近にあった餡子を掬って嘗めさせてあげたら許してくれた。優しくて聞き
分けの良い子で助かった。
 その後、私は子れいむの案内に従って親れいむを彼女たちの本来の巣穴の近く(近所の森
だった)に帰すと、新たに生じた疑問──果たして、まりさのすてきなおぼうしの中には、
何匹の「おちびちゃん」が隠れられるのだろうか──を解明すべく、今度は成体まりさを探
す事にした。
 私の知的探求の旅は、まだ始まったばかりなのである。







おまけ

『ゆゆ!? ここはどこなの?』

 親れいむが目を覚ますと、そこはあの暖かくて広い「ゆっくりぷれいす」ではなく、すっ
かり日も暮れて真っ暗な森の中であった。一体何が有ったのか? れみりゃが急に襲って来
て、おちびちゃん達をお口の中に隠した所までは覚えているのだが……そうだ、おちびちゃ
ん達を早くお口から出さなければ! おちびちゃん達、暗くて狭い場所に閉じ込めてごめんね!

「ゆげえっ! ゆげげげっ!」

 親れいむが激しくえづくと、愛しい我が子達が飛び出して来た。どの子も唾液まみれだが、
幸い体がふやけて死んでしまいそうな子供はいなかった。

「ゆゆ! おかあさんゆっくりしていってね!」
「ゆぐぐ、ごわがっだよおおおお!」
「ゆげぇ……やっど……ひろいどごろにでられだよ……」

 1、2、3……たくさん、とてもたくさん。全員の無事を確認した親れいむは、長く続い
た悪夢のような一日がやっと終わったのだと思い、子供達にぺーろぺーろやすーりすーりを
して落ち着かせる。

「でいぶのがわいいあがぢゃんだぢにごわいおぼいをざぜでごべんでえええええ!」
「みゃみゃー、ぺーろぺーろ」
「すーりすーり……それにしても、あのおうちはれみりゃがでてぜんぜんゆっくりできない
おうちだったよ……」
「あんにゃおうちはまりしゃしゃまにふしゃわしくにゃいんだじぇ!」
「ゆわーん、もうおうちかえりゅ!」

 どうやら今回のお引っ越しは失敗のようだ。仕方が無い、元のおうちに戻ろう。親れいむ
はそう判断し、子供達を促して巣の方に移動しようとしたが、その瞬間黒い影が視界を横切っ
た。

「うーっ! うーっ!」
「「「「「「「「れみりゃだああああああああ!」」」」」」」」

 今度は人間の変装等では無い、本物の胴なしれみりゃだ。子供達は咄嗟に母親に近寄り、
母親がその頼もしく長い舌ですくい取って口の中に匿ってくれる事を期待したが、親れいむ
は歯を食い縛って決して口を開けなかった。

「おきゃーしゃん、おくちにいれてえええええ」
「れみりゃごわいよおおおおお」

 親れいむは口に向かって擦り寄ってくる赤ゆっくりを跳ね飛ばすと、

「ごめんね……おちびちゃんたちをおくちにいれると、ゆっくりできないよ! ゆっくりり
かいして、がんばってついてきてね!」

 と言い捨てて、巣穴の方に行ってしまった。どうやら実験のトラウマのせいで、赤ゆっく
りを口に入れる事が出来なくなってしまったらしい。子ゆっくり達も慌てて親に従って去っ
てゆく。赤ゆっくり達は一瞬呆然としたが、すぐにれみりゃの脅威が迫って居る事に気付き、
親を追って必死に飛び跳ねる。
 こうして「おかああさんのおくちのなか」と言う最大のゆっくりぷれいすを失ってしまっ
た彼女らに、安息の日は有るのか?
 赤ゆっくり達の苦難のゆん生は、まだまだ始まったばかりだ。

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最終更新:2022年01月31日 03:06
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