「やべでええええええええ!!!!でいぶのあがぢゃんがえじでええええええ!!!!!」
「この赤ちゃんはお兄さんが見つけたからお兄さんの赤ちゃんだよ!独り占めするれいむはゆっくりしないで死ね!」
さてそんなわけで俺は茎についたままの赤ゆっくりを採ってきた。
ぱちゅりー種が二匹、れいむ種が三匹の合計五匹、今はまだ茎についたままだがすぐに生まれてくるだろう。
茎を砂糖水に浸しておけば親の栄養が無くてもある程度何とかなるらしい。
さすがは不思議生物(?)だ。
「ゆ…。」
「ゆっくち…。」
「…ゆゆ…。」
茎から声が聞こえ赤ゆっくりが震え始める。
どうやらそろそろ生まれるらしい。
「ゆっくち!」
プチリ、ビチャ!
「ゆびば!?」
一匹目の赤れいむが地面に落ちたとたんにはじけとんだ。
「なん…だと…?」
やはり茎を刺したコップをテーブルの上においたのがまずかったのか。
一メートルの高さから落ちたら死ぬんだな、学習したぜ。
そんなわけでコップを床へ下ろし落下予測地点にタオルを敷く。
自然に生まれるよりいい環境だ、これで大丈夫だろう。
そうこうしている間に二匹目の赤ゆっくり、ぱちゅりー種の一匹が生まれようとしている。
ぷるぷる、プチン、ポテ。
「むきゅ!ゆっきゅりしっちぇっちぇね!」
どうやら無事生まれたらしい。
元気そうな赤ゆっくりで何よりだ。
「むきゅ~?おきゃーしゃん!ゆっきゅりしっちぇっちぇね!」
「ああ、ゆっくりしてってね。」
俺に向かって元気に挨拶する赤ぱちゅりー。
死んだ奴は置いといてこいつを長女ということにしよう。
と、そうこうしている間に次々と赤ゆっくりが生まれる。
「むきゅ!ぱちゅりーのいもーちょがうまれりゅわ!」
プチプチ、ポテポテ。
「「ゆっきゅりしちぇっちぇね!」」
「ゆゆ~ん♪ぱちゅりーのいもうちょたちゆっきゅりしちぇっちぇね!」
立て続けに二匹が生まれる、どちらもれいむ種だ。
最後の一匹もそろそろ生まれるな、どれ手伝ってやろう。
俺は茎を摘むと振ってやる。
「れいみゅはれいみゅだよ!」
「ぱちゅりーはぱちゅりーよ!」
「れいみゅはれいみゅだよ!」
赤ゆっくり三匹はお互いに挨拶をし合っていて気づいていない。
というかれいむ二匹はまったく同じじゃないか面白れえな。
あれ?それにしてもこいつなかなか生まれねえな、もっと強く振るか。
ぶんぶん、ぶち、べちゃ!
「ゆぎば!!」
…強く振りすぎた、地面にぶつかって潰れちまった。
「ゆ!?れいみゅのいもーちょがいにゃいよ!」
「ゆゆ!ほんちょだ!おきゃーしゃん!まだうまりぇてにゃかっちゃいもーちょはどこ?」
「むきゅー。」
「あっはっは、いやいやお前達は三匹姉妹だろう!妹なんかいなかった!ほら!ごはんだぞ!」
適当にごまかし茎を指ですりつぶしながら与える。
「むーちゃ、むーちゃ!しあわしぇ~。」
「「むーちゃ、むーちゃ!」」
どうやら誤魔化しきれたらしい。
「よーし食べ終えたな!ここが君達のおうちだよ!」
三匹が食事を終えるのを待ち用意してあった箱庭(2メートル四方程度の透明な箱を改造しただけだが)に入れる。
「ゆび!いじゃいいいいいいい!!!!!!」
「むぎゅううううう!!!!」
「おきゃーしゃん!あんよがいじゃいよおおおおおおおおお!!!!!」
その箱には床一面にプラスティック製の芝のマットが敷かれているのだ。
足(?)が発達した大人のゆっくりならば滑り止め程度にしかならないそれも赤ゆっくりにとっては足を切り裂きかねない危険物だ。
「そこが赤ちゃん達のおうちだよ!お母さんはごはんを捕りに行かなきゃならないからもう行くよ!」
「ゆびいいいいいい!!!いじゃぐでありゅけないよおおおおおおおお!!!!」
「むぎゅううう!!!!おきゃーしゃんおいちぇかにゃいでええええええええ!!!!」
「それじゃあお母さんのところまで来てね。そうしたら一緒に連れて行ってあげるよ!」
痛いところから連れ出すために自力で抜け出せというなんとも矛盾した要求だが赤ゆっくり達はきちんと応じる。
「しょろー、いじゃいいいいいいい!!!!!」
先頭の三女れいむが一歩分すら動かず弱音を上げる。
「むきゅ!ぱちゅりーおねーちゃんのうえにのっちぇね!しょうすればれいむはいちゃくにゃいわ!」
「ゆゆ!おねーちゃんありぎゃちょう!しょろーりしょろーり!」
散々わめいて痛がっていた割には長女のぱちゅりーの上に乗るための移動はかなり迅速だ。
まじめにやってなかっただけじゃないのか?
そうしてはいずるように頭を低くする長女ぱちゅりーの上に乗る。
「ゆゆ~ん♪」
「むぎゅぎゅ…しょろーり、しょろーり。」
「おねーちゃん!れいみゅものしぇちぇね!」
「むぎゅ、ふちゃりはのしぇられないわ。れいみゅはおねーしゃんだきゃらじぶんでありゅいちぇ…。」
「しょーだよ!わがままいわにゃいでじびゅんでありゅいちぇね!」
「どぼじでじょんなこちょいうのおおおおおおお!!!!!」
早くも姉妹喧嘩が始まる。
というかこの三女、長女が怒って叩き落としても文句言えないようなこと言ってやがる。
「喧嘩しないでね!早く来ないと置いていくよ!」
「ゆ!ぎょめんなしゃいおきゃーしゃん。」
「おねーしゃん!いしょいじぇね!」
「むぎゅーん!しょろーりしょろー…いじゃいいいいいいい!!!!」
見れば長女ぱちゅりーは底部からクリームを流していた。
自分だけならばともかく二匹分の体重を支えて、しかも頭の悪いことにこすり付けるように這いずるのだ。
多少痛くても跳ねたほうが軽症だと思うんだが。
「ぱちゅりー!?大丈夫か!ほら!じゃまなれいむはさっさと降りてね!」
「ゆべ!」
そう言って上に乗っている三女れいむをデコピンで叩き落し長女ぱちゅりーを拾い上げる。
「む…むぎゅ…。」
「二人は遅いからそこに置いて行くよ!それとおねえちゃんに怪我させたれいむは後でお仕置きだよ!」
「「どぼぢでじょんなごじょいうのおおおおおおお!!!!!」」
「うるさいよ!のろまなれいむたちが悪いんだよ!言っておくけどさっきみたいに喧嘩したらもっと酷いお仕置きするよ!」
「「おきゃーしゃあああああああああああん!!!!」」
叫ぶ二匹にそれ以上取り合わず長女ぱちゅりーを連れて隣の部屋へ行く。
「大丈夫かぱちゅりー?ほら今直してやるぞ!」
そう言いながらぱちゅりーの怪我を確認する。
何のことは無い少し切れた程度だ、小麦粉とオレンジジュースをつければすぐにでも直る。
ここにはそのどちらも無いけどね♪
虐待用にも普通に飼うにしても必須の品だがあえて今回はそれらを使わずにおこうと思う。
さて俺が持ってきたものはガスバーナー。
どうするかはご想像の通り。
「むぎゅうううううううううう!!!!!!あじゅいいいいいいいいいいい!!!!!おきゃーしゃんやめちぇえええええええ!!!!!!」
「我慢してね!こうしないとぱちゅりーの足は治らないんだよ!」
もちろん足焼きである。
怪我はちゃんと治してるよ、ただしその代わり二度と歩けないけどね。
「あら?」
やわらかい底面がカチカチになるまで火であぶると頬の辺りまでこげが広がっていた。
やばいガスバーナーでは赤ゆっくりを焼くには火力が強すぎたらしい。
「む、むぎゅ…。」
すでに息も絶え絶えだが死にはすまい、多分。
「三日もすればまた歩けるようになるよ!ほら妹達のところに行こうね!」
もといた部屋に戻るると長女ぱちゅりーを箱庭に叩き込んだ。
「むぎゅ!?い、いじゃいいいいいい!!!!!!」
頬までカチカチだし多少乱暴に扱ってもビクともすまい。
「さてと、これかられいむへのお仕置きだね。」
「おきゃーしゃん、ごめんなしゃい!れいみゅがわりゅかっちゃよ!だきゃらゆるしちぇね!」
「ダーメ♪」
三女れいむを連れて隣の部屋へ行くと今度は待ち針を取り出す。
「さーてれいむ。これからお仕置きするからね。」
「や、やめちぇね!れいみゅおしおきいやだよ!」
無視して一本目をれいむの目に突き刺す。
「いじゃいいいいいい!!!!!りぇいみゅのおめめぎゃああああああああああ!!!!!」
「うるせえなあ、よっと。」
「ゆぎああああああああああああああああ!!!!!」
二本目を足から喉あたりに貫通させる。
三本目を余っている方の目に。
「いぎいいいい!!!!!ゆーは、ゆーは…。」
四本目は頭から。
「うぎがあああ!!!!!!」
五本目は後ろからなんてどうだろう。
「ぐぎ!!!!?」
六本目は横からかなっと。
「うび!!!…。」
七本目。
「!!…。」
八本目。
「…。」
九本目
「…。」
十本、十一本、…ってあれ?
「あららもう死んじまいやがった。」
三女れいむはすでにハリセンボンのような饅頭になっていた。
まったく根性のねえこった。
さてとこいつはあいつらへの飯にするか。
三女れいむの死骸に刺さった針を抜き髪は適当に剃る。
目と口は塞いで底面になるように変形させる。
さすがに気づくんじゃないか?
「むーちゃ!むーちゃ!ちあわちぇ~!!!あまあまさんすごくゆっきゅりちてりゅよ!!」
「むきゅー!むーちゃ!むーちゃ!ちあわちぇ~!!!!おきゃーしゃんしゅごいわ!」
無駄な懸念だったようだ。
二匹とも気づかずにパクパク食べている。
「おきゃーしゃん、いもうちょのれいみゅはどこにいりゅのかしら?」
「れいむなら隣の部屋でまだお仕置き中だよ!元気にしてるから心配しないでね。」
「ゆみゅ~。れいみゅねむくなっちぇきたよ。」
「むきゅ~。ぱちゅりーもよ。」
食うだけ食ったら眠くなってきたらしい。
まあ赤ゆっくりだし当然だな。
「ほらほられいむ、おねーちゃんは怪我してるんだからこっちでお母さんと一緒に寝ようね。」
「ゆ、わかっちゃよ~。」
眠そうにしながら差し出された俺の手の上に乗る次女れいむ。
再び隣の部屋へ移動する、さて今日はこのくらいにしておくか。
「ゆぴ~、ゆぴ~。おきゃ~しゃ~ん。」
寝息を立て寝言を言いつつ寝る次女れいむ。
俺はその微笑ましい様を見る。
「おらぁ!!!」
ブチャ!
断末魔すら上げず次女れいむは餡子の染みとなった。
「はっ!?しまった!」
あまりにも無防備な次女れいむの姿に反射的に放り投げてしまった。
残るは口が聞けるだけの長女ぱちゅりーのみ、なんてこった一日で五匹がほぼ全滅かよ。
あんなのいじめてもつまんねえな、よし、ここは…。
「ゆうううううううううう!!!!!」
「むきゅ、なきやんでれいむ。またあかちゃんはいつかつくりましょう。」
ぱちゅりーが狩から帰ると番のれいむが口から餡子を吹き出して倒れていた。
おまけに頭にあった子供達は影も形も無かった。
何とか瀕死のれいむを介抱し、事情を聞くと人間に子供を奪われたというのだ。
二人で泣きそして泣きつかれて寝てしまったのだが翌朝になってもれいむはまだ泣いていた。
そこへ何かが転がり込んでくる。
「ゆぴ~。むきゅ~。」
「ゆ!?れいむのあかちゃん!?」
「まちがいないわ!ぱちゅりーたちのあかちゃんよ!」
見間違えようはずも無い、茎についていた頃から何度も見ていた我が子の一匹なのだから。
「かえってきたんだねえええええええええ!!!!!」
「むぎゅううううう!!!!!」
二人して歓喜に泣く。
帰ってくるはずも無いと思っていた自分達の子が戻ってきたのだから。
「むきゅ~、ゆ?きょきょはどきょかしら?」
「おちびちゃん!ここはおかーさんたちのいえだよ!ゆっくりしていってね!」
「むきゅー!ゆっくりしていってね!」
しかしそれを聞いて赤ぱちゅりーは嫌そうな顔をする。
「へんなこちょいわないでにぇ!おばしゃんたちがぱちゅりーをゆーかいしたのね!ぱちゅりーはおきゃーしゃんのときょろにかえるわ!」
「「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおおおお!!!!!!」」
歓喜の後であるからこそその悲しみは大きい。
二匹の叫びが響き渡った。
「やれやれ、いい事した後は気分がいいねえ。」
よく朝早く俺はあの赤ゆっくり達を採ってきた場所に長女ぱちゅりーを帰した。
さてあの親たちはままならぬ一人娘をどうするのだろうか。
殺すのか?生かすのか?
さっきの様子からして殺すって事は無いだろう。
足は黒こげで一生歩けず頬もこげているため親愛の証であるすりすりもろくに出来ない。そんな子をあいつらは愛せるだろうか。
さーて、俺は次の赤ゆっくりを探すとするか。
今度はせめて五日程度は持たせたいものだ。
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最終更新:2009年01月31日 15:58