ゆっくりいじめ系1841 いるよね、トップになると腐るやつ

いるよね、トップになると腐るやつ



※お久しぶり、神社バイトです。
気が向いたので久々に書いてみようと思いました。
あと復活したわけではないのですが、またちょくちょく気が向いたときに書くと思います
活動休止したって言ったけどちょいちょいテレビとか出てるサ○ンオール○ターズみたいな感じです
あと、人間がゆっくりにしてやられる描写があるのでそういうの嫌いな人は戻ってください



ある牧場、一人の人間が面倒くさそうに木の扉を開ける。
中では幾多のゆっくりが幸せそうに眠っていた。
ゆっくりは和菓子製造会社からは重宝されており、珍味として人気が高かった。
この眠っているのも、お菓子にされるために飼われている。
「おい! 朝だ! 起きろ馬鹿共!」
小さな鐘をハンマーで何度も叩きつけると、耳が痛くなるほどの音が響く。
「ゆぎぃいいいいい!! うるさいよおおおおお!!」
「ねむれないよおおおお!!」
ゆっくり達は悲鳴を上げて起きあがった。
「ほら! 並べ!」
人間の怒声に反応して、ゆっくり達は一列に並んだ。
しかし、無理矢理起こされたために遅れるものもいる。
人間はそのゆっくりを必ず蹴った。
「いだいいい!! おじざんやべでぇええええ!!!」
「五月蝿い! 整列といったらちゃっちゃと並ぶんだよ!」
ゆっくりの顔がぼこぼこになって判別がつかなくなるくらいに蹴る。
数日すれば顔が元通りになるので、出荷に差し支えは無い。
さらに恐怖心を煽れば餡子が甘くなるという事も分かっているので、人間は徹底的にやった。
他のゆっくりはそれを見ていることしか出来ない、自分もやられるからだ。
「よし、お前ら外に出ていいぞ。朝食だ」
列を作り、ゆっくりと外へ出される。
朝食と言っても、雑草を食べるだけ。他には何も与えられない。
土と水と恐怖があればおいしいゆっくりを作れるのだから人間にとってはすばらしい金の木である。
しかし、雑草しか食べられぬゆっくり達にとっては、毎日が地獄の日々だった。
食事をとるときでも油断は出来ない。
人間が暴力をふるうからではない、餌にあった。
牧場の柵は赤ゆっくりが通れないほどに小さいが、それでもバッタや空からはトンボが飛んできたりする。
一匹でも飛んでくれば。
「ゆ! むしさんゆっくりまってね!」
「なにしてるの!? そのむしさんはまりさがみつけたものだよ!」
「ちがうよ! れいむのみつけたものだよ!」
「うそよ! とかいはなありすがみつけたものよ!」
この通りたちまち奪い合いが始まる。
誰もがめったに食べられないものを求めるので、誰も止めない。
しばらく乱闘が起きた後、それに気づいた人間が制裁を加える。
この牧場の食事の風景はこんなものだった。
こんな生活に嫌気がさし、逃げ出そうとする者もいた。
しかし、大概は捕まってしまい、いつもより酷い仕打ちを受ける。
まず、木の板を一枚用意し、縄でゆっくりの口を挟んで板へと結ぶ。
そして火をつけて、落とさないように慎重に近づけた。
すると、ゆっくりの皮が溶け始め、黒ずんでいく。
「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! あ゛づいい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」
いわゆる火あぶりの刑、中世の残虐な刑罰の一つ。
これが魔女と畏怖され罪も無い女性が焼かれているのであれば目も当てられないが、ゆっくりだとさして辛くない。
むしろ、これで高値で売れるのならば、と人間は喜んでそれを行った。
これを見せられたゆっくりは、餡子を吐き出し、気絶するが、それも許されず蹴り飛ばされた。
もう、この牧場に存在するゆっくり全員が人間を憎み、恐れていた。

そこで、ある一匹のまりさが立ち上がった。
ゆっくりの中でも頭がよく、本能ゆえのリーダーシップを兼ね備えたとても優れたゆっくりだった。
「もうあのにんげんはゆっくりできないよ! みんなでおいだそうよ!」
就寝時間になって、まりさは藁で作られたベッドの上に立って叫んだ。
しかし、他のゆっくり達はあきらめきった顔をしてまりさを見ていた。
「どおしてみんながまんするの!? このせいかつがゆっくりできるの!?」
「……できないよ でもどうしようもないでしょ!?」
半ば怒ったようにれいむが返した。
他のゆっくり達も同意見のようである。
「まりさのいうことをしんじて! ぜったいにんげんをおいだすからね!」
「むきゅ……、まりさのことをしんじるわ」
一匹のぱちゅりーがまりさに賛同した。
驚きの表情でれいむは返した。
「なんで!? そんなことをしたらみんなゆっくりできなくなるよ!?」
「だからといってこのままいじめられたいの!?」
ぱちゅりーが怒鳴り返す。
普段病弱でおとなしいのに、これほどの声をあげる事は稀であった。
「もししっぱいしたら……そこでおわりだけど、やってみるかちはあるわ」
その言葉に、他のゆっくり達も信じるようになった。
「ありがとう、ぱちゅりー……」
「こまったときは、おたがいさまよ」
その日から、人間を追い出すために、まりさが提案をした。
「まず、まりさが『ひ』をとりにいくよ!」
火、という言葉にビクリと飛び上がる。
人間の使うあの火は、ゆっくり達にとって恐怖の対象でしかない。
「で、でもどうやってやるの?」
「まりさがおうちにはいって『まっち』をぬすんでくるよ!」
マッチの存在は、火あぶりの時に何度も見ているので、存在は知っていたし、人間自身その名を口にしていた。
「だめだよまりさ! なかにはいったらおこられるよ!」
「ゆゆ! だいじょうぶだよ! まりさへっちゃらだもん!」
確かに、勝手に家に入ろうものなら苛められるかもしれない。
しかし、自分達の未来には代えられない。人間は自分たちのことを無知と思ってくれている。
きっと蹴られるだけですむだろう。
「じゃあ、いってくるね!」
まりさはぴょんぴょん跳ねて房を抜け出した。
房は簡単に牧場側の外に出られるようになっている。
逃げ出そうとしても無駄だし、大抵は疲れて寝てしまうという人間の油断から出来たものだ。
まりさはそこを突いて牧場に出た。
月と星がきらきらと瞬き、まるで自分を応援しているように錯覚した。
「ゆん、まりさがんばるよ!」
そのまま牧場の柵までやってきた。柵の向こう側には人間の家がある。
まりさは石を咥えて、柵の隙間からぷっと吐き出した。
虫一匹が通れる穴なので、何度も失敗したが、あきらめずに何度も吐き続けると、窓にかつんと当たった。
数秒した後、男が玄関を開けてあたりをキョロキョロと見渡す。
まりさは柵の影に隠れて、息を吸い込んで叫んだ。
「ゆっくりしていってね!」
「あぁ!? 逃げ出してる野郎がいるのか!?」
人間は額にしわを寄せて牧場の柵をあけた。
柵が開いた瞬間、隣にいたまりさは急いで柵を抜けた。
相変わらず人間は牧場の中を探し回っている。
その隙に、まりさはマッチを探した。
暖炉の近くにあったマッチを発見し、近づくが、テーブルの上に置かれている。
まりさは何度もジャンプして、それを取ろう必死になった。
一方、人間は房を確認し、一匹足りない事に気づく。
「どこいきやがったんだぁ……? ん?」
ふと、家を見てみると、家の窓に、丸い物体が見えたり隠れたりしていた。
人間はにやりと笑って房を閉めると、指を鳴らして家へと戻っていった。
代わってまりさの方は、ついにマッチを手に入れて口の中にしまった。
軽快な足取りで出口に向かうと、仁王立ちの人間が待ち構えていた。
「勝手に外に出てよぉ……覚悟はできてるんだろうなぁ?」
「……」
口に含んだマッチのせいで、まりさはうんともすんとも言わない。
それが逆に人間の怒りを買った。
「なんか言えやこの野郎!」
蹴りを食らわせ、頭を掴んで暖炉の前に連れて行く。
人間は火掻き棒を暖炉の中にしばらく突っ込んだ。
その瞬間、まりさは何をされるのか理解した。
甘かった、蹴られるだけと思っていた自分の判断の甘さを悔いた。
(でも……みんなのためだよ……!)
火掻き棒が抜かれると、まりさは仰向けに押し付けられた。
「人間のいうことを聞けないゆっくりは出荷できねぇからな……これからは種付けゆっくりにさせてもらうぜ」
そう言った後、まりさの目に激痛と筆舌しがたいほどの熱が全身に広がった。
目の周りの皮は熱で溶け、中の眼球は溶けてなくなった。
残ったのは黒ずんだ炭の後だけ。
しかしそれでも、まりさは一言も喋らなかった。
口を固く結び、歯を食いしばった。
「はぁ……つまらんな、もういい」
まりさの頭を掴んで、房へと連れて行った。
人間が出て行ったのを確認すると、心配そうにゆっくり達が寄り添う。
皆が片目を失ったまりさのために泣いた。
「まりさ! だいじょうぶだった?」
「むきゅ……ひどいことされたのね」
「だいじょうぶ……だよ、『まっち』とってきた……から」
そのまままりさは眠りについた。
虐待された事により疲労が何時に無く溜まっていた。
他のゆっくり達は、まりさをベッドへ連れて行った後、作戦のために寝ることにした。

■■■

次の日、作戦の日。
いつも通り、人間が鐘を鳴らして皆たたき起こされる。
列を組んで、牧場の外に出たあと普段どおりの食事を始めた。
「まりさ、もういい?」
「だいじょうぶだよ」
まりさの合図で、まずマッチに火をつけられる。
雑草に燃え移り、それはどんどん広がっていく。
まりさはマッチを再び咥えて柵の出口に向かっていった。
「ゆっくりできないよおおおおおおおおおおおおお!!!」
悲鳴が上がると、他のゆっくり達は、昨日教えてもらったとおりに出口へと殺到した。
「おじさぁあああああん!! たすけてえええええええ!!」
何事かと人間が牧場へ出ると、火の手が上がっているのに気づき、慌ててバケツに水を汲んで柵をあけた。
その瞬間、柵に集まっていたゆっくり達が雪崩のように柵を抜けて、走り出す。
人間はゆっくり達よりもまず火を優先し、バケツで消火活動をしていた。
その隙に、まりさは第二のマッチを使う。
サイロに火をつけて、渇いた藁はものすごい勢いで燃え移っていく。
「ゆぎゃああああああ!! ゆっくりできないよおおおおおおおお!!」
再び悲鳴を上げると、人間はサイロに上がった火に驚き、家へ駆け込む。
電話を使い、消防へ連絡をつけようとしたとき、焦げ臭い匂いに気づいた。
匂いを追ってみると、なんと自分の家に火が燃え移っているではないか。
これは電話どころの騒ぎではなくなり、命の保障のためにも家を飛び出し、近くの民家へと駆け込んでいった。
ゆっくり達は急いでその場から立ち去る。
いく当ても無くさ迷い歩いていると、一つの巨大な森を見つけた。
振り返ると、煙は小さくなっていた。
「みんなー! じゆうだよー!」
「ゆっゆっおー!」
まりさは勝利の雄たけびを上げ、群れはそれに応えた。
自由、家畜としてでなくゆっくりとして、生きる事が出来た。
それは紛れも無い事実だ。
「まりさ……」
最初にまりさに賛同したぱちゅりーが声をかける。
「ゆ? どうしたの?」
「みんながあなたをむれの『オサ』としてみとめるそうよ」
「オサまりさ! オサまりさ!」
みな声をそろえて英雄をたたえた。
まりさは嬉しくなって涙が出そうになった。片目ないけど。
「ありがとう! これからもまりさはがんばるよ!」
こうして、一匹のオサが生まれ野生のゆっくりと化した群れは平和に暮らす……はずだった。


それから一週間経った。
あの群れはどうしているのか。
「ゆっへん! まりささまとおるよ! ゆっくりどいてね!」
しもべのまりさ種が、れいむ種やありす種をタックルで吹き飛ばし、それを当然のように見つめてあの長まりさが歩いていた。
「このれいむはオサのためにごはんをけんじょーしてないよ! はやくだしてね!」
一匹のれいむの元にまりさ種が集まり、怒鳴りつける。
「ご、ごめんね! でもごはんがみつからないの!」
「ゆゆぅ!? なんでほかのみんなみたいにあつめられないの!?」
オサまりさは怒って体当たりを食らわせた。
「ぶびゅう!」
れいむは木にぶつかって餡子を吐き出す。元々このれいむは体が弱いのだ。
そんなことは知らずにオサまりさは畳み掛ける。
「さいしょにいったよね!? まりさがみんなをたすけるからみんなはまりさにごはんをわけてねって!」
「ごべ……ごべんなさい……ゆるじて……」
許しを乞うれいむに、執拗なまでに体当たりを食らわせるしもべのまりさ種たち。
他のゆっくり達はおもった。これでは人間に買われていたときと一緒ではないか、と。
しかし、そんな事を言っても力のあるまりさ種にねじ伏せられてしまうだろう。
やはりおとなしく従うしかなかった。
「むきゅ……、オサ、すこしやりすぎじゃない?」
ぼこぼこにされたれいむを見て、ぱちゅりーは心配そうに言った。
「だめだよ! おきてをやぶったゆっくりはせいさいされなくちゃいけないんだよ!」
片目から怒りの目をぱちゅりーに向けた。
それを見て、おとなしく去っていく。
れいむへの制裁は、お昼まで続いた。
夜になって、ぱちゅりーは群れのみんなを集めた。
その口には、皆尖った木の枝が咥えられている。
ぱちゅりーは小声で皆に謀反を決起した。
「あのまりさをうちとるのよ、さもなくばわたしたちにへいわはこないわ」
「ゆっゆっおー……」
それに、群れが同じように反応する。
木の枝の槍を持って、群れはまず門番の元へとやってきた。
「ゆゆん!? オサまりさになんのよう!?」
「オサをむれからおいだしにきたのよ!」
ぱちゅりーがそう言うと、木の影から群れが飛び出して門番を串刺しにした。
「いぎゃあああああああああああ!! おざまりざだずげでぇえええええええええええ!!」
悲鳴を聞きつけ、長まりさがやってくると、かつて信頼してくれたぱちゅりーの変わってしまった姿に驚愕した。
「ど、どうしてこんなことするの?! まりさなんにもしてないよ!?」
「むきゅん……、そんなこともわからないよだからこんなことされるのよ!」
再び木の枝を持って襲い掛かってきたゆっくり達から必死に逃れ、まりさは逃亡した。
訳がわからなかった、自分が何をした?
皆をゆっくりさせていたではないか。
あんな事をされるような事をした覚えはない。
「ゆぅ、どうしてみんなあんなことするの……まりさなにもわるいことしてないのに……」
涙がこぼれそうになった時、一つの影がまりさの前に現れた。
「よう」
「ゆっ!?」
その声は聞き覚えのあるものだった。
出来れば二度と聞きたくない声。
「こんなところにいたんだなぁ、お前。ちょっと探しちまったぜ」
「ゆ……ゆ……」
あの牧場の主の人間であった。
「逃げ出す頭はあっても、自分の力を過信しすぎたな。人間はそんな甘くねーんです、分かった? あ、もしかしてお前の仲間もここらにいるのか」
「ゆぇ!?」
「いやーゆっくりに詳しい奴がいて助かったわ、お前ら大体森で暮らすって聞いて、近くに森はここしかないからもしかしてーっとね」
まりさは愕然とした。もはや自分には何も無かった。
長である自分が正しいと信じていたのに仲間に裏切らた。
またあの生活に戻るのか、そう思った時、自分が体当たりを食らわせたあのれいむの怯えた表情が目に浮かんだ。
ああそうか、自分も、この人間と同じ事をしていたのか。
「さぁ、帰ろう?」
人間はにやりと笑って、まりさを抱きかかえた。


人間の家は保険のお陰で幾分か直す事が出来た。
房などは、すべて作り直しだったが、見かねた近所の住人達のボランティアによりボロ屋くらいの房は出来た。
サイロ自体は石で作ってあるため燃えはしなかったが藁は全滅で、人間にはいたい出費であった。
そしてゆっくりの方にも変化がおきた。
「おらぁ! 起きろ馬鹿共!」
いつものように鐘がなり、ゆっくり達は列をなす。
その中にはあの片目の無いまりさもいた。
そのまりさをれいむが体当たりして吹き飛ばす。
「ゆぎゃ!」
「おらぁ! ……ってまたお前か! 片目ないからって大事にされると思うなよ!」
元長まりさは蹴りを入れられ、顔の形が崩れるほどにまでなった。
「よし、朝食の時間だ……行け!」
朝食の時間になり、元長まりさがもそもそと雑草を食べていると、ゆっくりがすれちがうたびに体当たりを食らわせた。
「ゆぎぃいいいいいいい!! やめてよぉおおおおおおお!!」
「うるせーぞ! 静かに飯食えってまたお前かああああああああああ!!」
人間が元長に暴力をふるい、体当たりを食らわせたゆっくり達も巻き添えを食う。
だが、大体は我慢した。夜のために。

夜、元長まりさが眠ろうとした時、人間に蹴られたゆっくり達が体当たりを食らわせる。
もう元長まりさにゆっくりできるところなどどこにも無かった。
そして、その元長をいじめて悦に浸っているゆっくりもまた、明日出荷されてしまう事に気づいていなかった。



あとがき
おひさしぶりでーす
そして久々に虐待書いてみたらまぁゆっくりが死なない死なない
初めてじゃないの?
本編はまぁ『動物牧場』って映画のパロディを少々。
人間に虐げられた動物が謀反を起こして動物だけの牧場を作るんだけどそのリーダーの動物が独裁者になっちゃってまた人間がいたときみたいに虐げられるっていう話。
政治批判みたいな映画で意外と面白かったり。
みなさんもぜひどうぞ

この作品を書いた動物:神社バイト

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最終更新:2008年12月31日 18:40
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