「お花さんおいしいね!」
「ゆっくり食べていってね!」
ある日の早朝、日課である花の水やりをしていたところ、大切な花をゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙が食べているところに遭遇した。
「こらっ。それは大切な商品だから食べちゃだめだってば」
花を愛する人間として見逃してはおけない。
それに花屋の身としては花が食べられると生活に関わってくる。
私は手に持っている如雨露を振り回して、花に群がっていたゆっくり達を追い払う。
「ゆゆっ!ゆっくり見つかったよ!」
「ゆっくり逃げるよ!」
私に見つかったことで数匹のゆっくりが森の中へ逃げていった。
しかし、一部の不貞不貞しいゆっくりは見つかってもそのまま花を咀嚼し続ける。
「ゆっくり食事中だよ!ゆっくり噛んで食べるね!」
「霊夢たちは朝食中なの!!邪魔しないでね!」
「今日からここが魔理沙たちの台所だよ!関係ない人間はどっかい・・ぶひゃっ(ビチビチ」
私は阿求ちゃんにもらった特性ピッチフォークを一番近くにいた中型のゆっくり魔理沙に振り下ろした。
特性というだけあってか見た目よりも軽く、花を傷つけずにゆっくりだけを器用につぶすことができた。
ちなみに何が特性なのかと阿求ちゃんに聞いたところ、「使いすぎて妖刀みたいになってるの」とのこと。
何に使ったのだろう、阿求ちゃん農作業なんてできないはずだし。
「食事の邪魔をする人はいらないよ!ゆっくり消えて!」
「ゆっくり死ね!!」
仲間がつぶされたせいか、ほかのゆっくりがこちらに向かって飛びかかってきた。
私はそれらのゆっくりを妖フォークを横薙ぎすることですべて排除した。
飛びかかってきた勢いのせいか、つぶれたゆっくりから飛び出た体液が降りかかる。
「べたべたして気持ちが悪いなぁ。さっさと終わらせてお風呂はいろっと」
「ぶびゃっ」
「ひぎぃっ」
「ゆっくりやみぇひゃっ」
ほかのゆっくりも妖フォークで駆除していく。
いちいちつぶすときに声をあげるのがうっとおしい。カメムシやアブラムシのほうがうるさくない分ましだなぁ。
つぶしたときに体液をまき散らすのも迷惑だ。片づける身にもなってほしい。
いろいろ愚痴めいたことを考えつつ最後のゆっくり霊夢に妖フォークを突き刺した。
END
花屋の娘が書きたかっただけ
最終更新:2008年09月14日 05:12