『ロールに於ける文章の書き方講座』

ロール文章の「書き方」講座へようこそ

おはよう。こんにちは。そしてこんばんは
このページを見てくれてありがとう
ボクはこのロール講座の為だけに生み出された名もないキャラクターだ
短い間だけど、よろしくね

先に言っておくと、ここは初心者向けのページになっている
……そうだな、そもそも「ロール」という言葉が分からない人は、用語集を読んでみて欲しい
「ロールとはどういうものか」を理解してもらっている前提で、その具体的な手段を解説していこうというページだからね

さて、前置きはこのぐらいにしておこうか
進行にあたってなんだけど、
この書き方がルールという訳でもないし、
難しい話をする訳でもないから、肩の力を抜いて読み進めてね
それじゃ、早速いってみよう

レッスン1
括弧書きの必要性

ロール文を見てみると、かぎ括弧が目に付くと思う。基本的にどんな文でも、かぎ括弧が重要なんだ
ちょっと例文を見てみて

<例> 
うわっ、何するんだ! 
少年は咄嗟に身を引いて相手のパンチを回避した 
いきなり物騒だね。君に恨まれるような覚えはないんだけど
あ、危なかった。避けられたのは運が良かったな

……どうだい? 台詞と行動が判別しにくかったと思う
これを手軽に改善する手段が、括弧の使用だ

<例> 
「うわっ、何するんだ!」 
【少年は咄嗟に身を引いて相手のパンチを回避した】
「いきなり物騒だね。君に恨まれるような覚えはないんだけど」
(あ、危なかった。避けられたのは運が良かったな)

これで、随分わかり易くなったと思う

「」は台詞
【】は行動や情景の描写
()はキャラが思った事
コレが基本だから、覚えておくと良い
【】を使わない人も多いけど、その手法はロールに慣れてからにしておいた方が無難だね

ちなみに中の人(プレイヤー)の意思を伝える場合は、“ / (スラッシュ)”を使う事が多い

/すみません、夕飯を食べるので次の返信遅れます

……こんな風にね
≪≫や『』といった種類の括弧も、場合によって使い分けられるとベターかな


レッスン2
改行は親切なバトン

改行ってわかるかい? ここでは、文章と文章の間の空白を指すよ
これも、読みやすい文章を書くのに必要な要素だ

<例> 
【青年の拳が頬に突き刺さる】 
「おうおう、痛いじゃねえか。意識が飛ぶかと思ったぜ」 
【大柄な男は両手を上げ、オーバーなリアクションをする】 
【大したダメージを負っていないという事は、誰の目にも明らかだった】 
「じゃあ、次は俺の番だ。喰らいやがれ!」 
【言うか否や、男は足を上げ、正面に蹴りを放とうとした】  

少しごちゃごちゃしている印象を受けたんじゃないかな?
でも、改行を使うとスッキリする事が多い

<例> 
【青年の拳が頬に突き刺さる】 

「おうおう、痛いじゃねえか。意識が飛ぶかと思ったぜ」 

【大柄な男は両手を上げ、オーバーなリアクションをする】 
【大したダメージを負っていないという事は、誰の目にも明らかだった】 

「じゃあ、次は俺の番だ。喰らいやがれ!」 

【言うか否や、男は足を上げ、正面に蹴りを放とうとした】  

と、まぁこんな感じだね
コツとしては、括弧の種類毎にまとめる事かな
また、改行をし過ぎても読みにくくなってしまうから、その点は気付けて欲しい


レッスン3
空白(スペース)の使い方

これは上の2つと比べれば些細な事だけど、紹介しておくよ

<例> 
「あれ?おかしいなぁ」 
  ↓
「あれ? おかしいなぁ」

うん、これだけなんだ
「?」や「!」といった記号の後ろには1つスペースを入れた方が見易いって程度の話さ
これは小説の正式な書き方らしい。余裕があれば覚えておくくらいで良いと思うよ

レッスン4
気を付けた方が良いこと

これまで述べてきたのは「括弧書き」「改行」「空白」と、文法的な事柄だった
このレッスン4では、それとは少し異なる種類の注意点を挙げてみるよ
具体的には、以下の3つだ

①誤字脱字
②文頭と文末
③視点の混同

少しハードルが上がるかもしれないけど、さして難しい内容じゃない
早速、①から見て行こう

①誤字脱字

言われなくても気を付けてる、という人が大半かもしれないね
例えば【読心】と【読唇】で意味が変わってくるように、誤字(誤変換)はロールに誤解や矛盾を生む危険性がある
また、凄く魅力的な描写や台詞を書いても、それに誤字脱字があるとイマイチ締まらなくなってしまう
文章に於いて、自分の思考を正しく伝える事はとても大切だ。なるべく誤字脱字には気を配っておこう
②文頭と文末

まずは例を見て欲しい

<悪例1> ~文末が「する」で固定の場合~ 
【男は、今まさに振り下ろされんとする剣をしっかりと目視する】
【そしてそれを回避する為に、右方向へ跳躍する】
【受け身を取って着地する】

<改善例> 
【男は、今まさに振り下ろされんとする剣をしっかりと目視する】
【そしてそれを回避する為に、右方向へ跳躍した】
【受け身を取りながら着地出来たのは、日ごろの鍛錬の賜物だろう】

具体的に何をしたのか?
  • 現在形を過去形に変えた
  • 文末を「だろう」に変える為に、「日ごろの鍛錬」という裏事情を文章に追加した
<悪例2> ~文頭が「少女」、文末が「だ」で(ry~
【少女が座っているのは、陽気な日差しが降り注ぐ公園にあるベンチだ】
【少女の視線の先にあるのは、この公園のシンボルである噴水だ】
【少女はそれを見ることが出来てとても機嫌が良さそうだ】

<改善例>
【陽気な日差しが降り注ぐ公園】
【その一角に据えられたベンチに、少女が座っていた】
【彼女の視線の先にあるのは、この公園のシンボルである噴水だ】
【日差しを受けて輝く飛沫が眩しい】
【念願が達成された少女は、とても機嫌が良さそうである】

具体的に(ry
  • 文章を2つに分け、それらを並び変えた
  • 「少女」を「彼女」と言い換えた
  • 形容詞で終わる文章を追加した
  • 語頭をズラす為に「少女」の前に「どんな少女か」という説明を持ってきた
  • 「だ」と同じ意味の「である」という言葉を用いた

悪例の方でも意味は通じるんだけど、どこか稚拙な印象を受けたんじゃないかな?
もう少しそれっぽくする為には、文頭と文末で同じ言葉を繰り返さないように心掛けよう
あくまで一例だけど、こういった工夫をすればより文章が読みやすくなる場合が多い
あまり描写に拘り過ぎるのも良くないんだけど、このくらいは覚えておいても損はないと思うよ
誤字脱字と文頭(文末)のチェックは、投稿直前にざっと行うぐらいで充分過ぎる程だ
投稿を焦らず、ちょっと全体を見直す。これだけで随分と変化が出てくるんじゃないかな
③視点の混同

これもまずは例を見て欲しい

<例>
【倒れ伏した男に歩み寄る。もはや敵味方は関係ない】 
【肉を切り裂いた感触が、剣を握り締めた右手にしつこく残っている】 
【動けない程に薄れてゆく意識を確認しながら、彼を見つめた】 

最後の文章に違和感を感じてもらえたかな?
「動けない程に意識が薄れている」という描写のせいで、誰の視点から文章を書いてるのかが分かりにくくなってしまっている
これは、斬られた方の男から見ていると仮定しても文章が成立してしまうからだ
これを改善するには、ハッキリと自分のキャラクターからの視点で描写する事を意識すると良い
今の例なら、最後を
【うつ伏せで倒れたまま動かない男を、じっと見つめた】
に変えるとかね
これで誤解が生まれる事もなくなるだろう
初心者がやりやすいミスらしいから、気を付けよう



……さて、こんな感じで終わりなんだけど、どうだったかな?
冒頭でも言ったけど、

この書き方がルールという訳ではないよ

少しでも「参考」になったら本望さ

以上、名無しの解説役でした
みんなが楽しい厨二ライフを送れるように祈ってるよ
それじゃ、ごきげんよう



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最終更新:2011年04月30日 08:59
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