玉藻の前

【表記】タマモ
【俗称】キャス狐
【種族】サーヴァント(ムーンセル)
【備考】
【切札】

【設定】

【ステータス】
 筋力E 耐久E 敏捷B 魔力A 幸運D 宝具B(魔)
 筋力B+ 耐久E 敏捷A 魔力A 幸運B 宝具D(狂)
 筋力B 耐久C 敏捷A 魔力E 幸運A 宝具C(槍)

その正体は反英霊であり、神霊クラス……というか、ほとんど神さまである。
力を失っているので人間の英霊レベルであるが、尾を増やし、霊格を最高値まで上げた場合、人間の知覚では全容が測れないほどのモノとなる。
それも当然、彼女の大本(おおもと)は日輪を奉ったモノ。その存在規模は太陽と同義なのだから。
ちなみに尾を一本取り戻すたび、キャス狐の力は九倍になっていく。マックス状態である九尾にもなれば、その数値は九の九乗。
仮にAランクサーヴァントの能力数値を100(宝具のぞく)とすると、一尾キャス狐の能力数値を9ぐらい。一尾ではこの通り、どうあってもAランクには勝てないキャス狐だが、尾を増やしていくと……いや、比較するのも馬鹿らしい。

【スキル】
陣地作成:C
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 が、どうも性格的に向いていないらしく、工房を作る事さえ難しい。

呪術:EX
 ダキニ天法。
 地位や財産を得る法(男性用)、権力者の寵愛を得る法(女性用)といった、権力を得る秘術や死期を悟る法がある。
 しかし過去さんざん懲りたのか、あまり使いたがらない。

 キャスターの扱う呪術は、すべてキャスター自身の体を使って行われる物理現象である。
 通常の魔術は、“そこにあるものを組み替える”プログラムだが、呪術は“自身の肉体を素材にして組み替える”プログラム。
 「今回はムーンセルからの制約で一つしかありませんが、本来なら多数の尾から百万の軍勢を生み出せるのです!」
 とはキャスター本人の弁。実に眉唾である。

変化:A
 借体成形とも。
 玉藻の前と同一視される中国の千年狐狸精の使用した法。
 殷周革命(『封神演義』)期の妲己に憑依・変身した術だが、過去のトラウマからか、あまり使いたがらない。

神性:A
ところでタマモの神性がさりげなくA++になっているが、それは夏の太陽補正で天照としての側面が漏れているからなんだとか。

狐の嫁入り:EX
 スキル・道具作成を独自に色々といじったもの。
 一方的に嫁入りを宣言し、祝福の天気雨を降らせ、その場に居合わせた味方っぽい者たちに引き出物を押しつけて祝わせる、というまさに巫女狐としか言えないチートスキル。
 そこまでにしておけよ天照。

ビーチフラワー:EX
まさに向日葵の化身と申しますか。
夏の女神、ここに降臨!
「いえいえ、実際神ですよワタクシ?」
夏のタマモは女としての美しさをアピールするものの、隙あらばLOVEトラップ、という態度ではない。
夏・浜辺・ビーチパラソルとくれば、それは優雅さをアピールするチャンス。夏の浜辺で普段以上にチャームしておいて、日常に帰った時にはもうメロメロという作戦である。
「それもう淑女ではなくハンターなのでは?」
「うむ、その通りだご主人。あやつはオリジナルでありながらタマモナインに片足を突っ込んだ玉藻の前……海のハンター、人呼んでタマモシャークなのだな」

女神変生:B
変化スキルの最高位。
女神に変生(へんしょう)する。
ものすごいバフ祭り。ただし、その後スタン。
とある電脳空間ではこのスキルを獲得した聖女がいたらしい。

『常世咲き裂く大殺界(ヒガンバナセッショウセキ)』
 殺生石を用いたキャスターのスキル。
 玉藻の前が死後石に変じたものを“殺生石”と言い、これはたいへんな呪毒を帯びた石で、近づく人や獣を中毒死させた。
 本来は栃木の那須高原にあったが、後に玄翁和尚という高僧によって砕かれ、日本に三箇所ある高田という場所に飛散した。
 また、この際に飛散した残りはオサキ狐や犬神となり、各地の使役術師に使役される使い魔となったという。

【宝具】
『水天日光天照八野鎮石(すいてんにっこうあまてらすやのしずいし)』
ランク:EX→D 種別:対軍宝具 レンジ:3~30 最大補足:百人まで
 玉藻の前が身につける鏡。
 玉藻鎮石(たまもしずいし)と呼ばれる神宝の中の神宝を一時的に解放したもの。
 鎮石とは出雲にて祀られていた、武日照命が天より持ち来たったという神宝である。
 日本書記の記述によると、朝廷の要請によって出雲より持ち出され、後に河内に祀られるようになった。
 おそらく後の八咫鏡(やたのかがみ)であり、即ち、天照大神の神体である。

 また、鎮石は物部の十種神宝(とくさのかんだから)の原型と考えられ、 魂と生命力を活性化させる力を持つ。
 本来なら死者さえも蘇らせる冥界の神宝だが、サーヴァント化している彼女では、 そこまでの権限は持てないらしい。

『常夏日光・日除傘寵愛一神』
ランク:C 種別:対人宝具
とこなつにっこう・ひよけがさちょうあいいっしん。
「日除け」は「魔除け」とかけたもの。マスターにつく悪い虫を退治する、という願いが込められている。
ある世界では「一夫多妻去勢拳」とも。
無論、男性特攻。
詳しい話は(おそらく)ロビンフッドが詳しい。


『ダキニ天』
 元来、“玉藻の前”は巷間に九尾の狐といわれるが、厳密には野干(ジャッカル)であり、
 本来は「アマテラス(垂迹)=(本地)大日如来(法身)=(報身)ダキニ天」として崇拝された稲荷明神……
 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)であると考えられる。
 ちなみに源平盛衰記には、平清盛がこのダキニ天の力を用いた修法によって権力を握った伝承もある。

 EXTRAにおける玉藻の前はアマテラスから分かれた御魂であり、
 その正体は九尾の狐ではなく神の表情の一つとして扱われている。

 また、彼女を英霊としてカテゴライズするのは大きな間違い。

 玉藻の前の“良妻になりたい”という願いを実現させる為に英霊になったため、本来のスペックを発揮できずにいる。

 悪霊、荒御魂として再現された場合、
 彼女は百の英雄すら返り討ちにする大化生へと変貌を遂げるだろう。
 日本三大化生の一人の名は伊達ではない。



怪力B

変化:B
借体成形とも。玉藻の前と同一視される中国の千年狐狸精の使用した法。
殷周革命(『封神演義』)期の妲己に憑依・変身した術。
過去のトラウマから自粛していたものだが、タマモキャットに自粛・自嘲・自制の文字はない。
あるのはただ自爆だけである。

狂化:C
全パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。
はじめから理性が薄めのタマモキャットなので狂化とは言いがたいが、まあ似たような状態なので誰も気にしない。
たまに含蓄のある言葉を呟いてまわりを驚かせる。

『燦々日光午睡宮酒池肉林(さんさんにっこうひるやすみしゅちにくりん)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:~ 最大補足:人
 水天日光天照八野鎮石(すいてんにっこうあまてらすやのしずいし)から派生したもの。
 酒池肉林は「林に虎を放し飼いさせ、そこに人間を放って楽しむ」拷問遊戯だが、現代ではその意味合いは変化している。

【戦闘描写】

タマモの宝具は直接的な打撃を与える物ではなかったが、
長い戦い――― 一騎打ちではなく合戦のような―――で、
真価を発揮する物だ。


【能力概要】


【以上を踏まえた戦闘能力】


【総当り】
最終更新:2016年08月31日 22:40