バゼット・フラガ・マクレミッツ

【表記】バゼット
【俗称】
【種族】魔術師
【備考】
【切札】フラガラック

【設定】

奈須:
ですね。バゼットは出す気でいたけど、メインにまで持ち上げるかは未定でしたし。
カレンとバゼットは脇役として「Fate/hollow ataraxia」に出てもらって、経験値を稼いでもらってから次の話でメインに―――とか思ってましたし。
二人とも、初登場する時はレベル30のキャラとして出す予定だったのに、「Fate/hollow ataraxia」でレベル15の二人を出してしまったなあ、と。

--では、バゼットに次があるとしたら、その時は……?

奈須:
レベル30の、パーフェクトバゼットさんの登場でしょうね。もうへたれ子とは言わせない!(笑 )

Q:協会屈指の実力者・バゼットと、教会でも最高クラスのシエルが戦ったらどっちが勝つんですか?
A:あとバゼットさんとシエル嬢ですが、ホロウの段階ではシエルの勝ちは動きません。
 バゼットさんが開眼してフラガラックを使いこなせるようになるといい勝負になります。



 オレのマスターには宝具クラスの破壊力を持つ切り札があったからだ。
 疑似的な宝具……というのは間違いだろう。
 アレは何千年という歳月を越えて現代まで残った、数少ない宝具の現物(・・・・・)だ。
 サーヴァントが持つ宝具は生前持っていただけで、現代では失われた伝説にすぎない。
 だがバゼット―――いや、フラガの血脈は頑(かたく)なにあの剣を保管し、現代まで伝えきったのだ。
 フラガラックの能力は単純な光弾だが、その付属効果が実に面白い。
 アレは魔力充填だけでは発動せず、相手の切り札が発動しなければ目覚めない(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)、カウンターだけに特化した迎撃武装なのである。
 そうして発動した後は、必ず相手より先にフラガラックを叩き込む。
 フラガラックは時を逆光する一撃だ。
 それがどのような“結果”を招くかは、敗れ去ったセイバーが証明している。
 宝具の打ち合いになればバゼットに敵はいない。
 あれを破れる宝具があるとすれば、それは速さでも威力でもない。フラガラックの特性を覆(くつがえ)す何かだ。
 オレが知る限り、そんなデタラメな宝具を持つヤツは……まあ、あのヤロウぐらいではある。
 繰り返すが、宝具の打ち合いにさえなればバゼットは鬼神に通じる。
 なら後は簡単だ。
 オレは自分の宝具を最大限に生かしお膳立てを調える。敵サーヴァントを追いつめ、宝具を使用させる局面に導く。
 あとはバゼットの檜舞台(ひのきぶたい)だ。
 フラガラックの発動のタイミング、その起動術式等の難易度はオレの知った事ではない。
 人の身で神代の魔剣を再現する事がどのような苦痛、難度をもたらすかはどうでもいい。
 バゼットは今まで一度もしくじってはいない。

 アレは石碑のように身を固めていて、オレたちがこの領域に踏み込んだ途端、咆哮をあげて襲ってきた。
 応戦は一瞬で終了した。
 オレは初めからあんなのとはやり合う気はないし、バゼットも初弾を打ち込んで戦闘にはならないと理解してくれた。
 戦闘に関しちゃあ負けず嫌いのバゼットだが、フラガラックを打ち込んでも死なない怪物(でかぶつ)を前にして、渋々撤退を指示してくれたのだ。
 しかし、流石というべきは、あの咆哮を前にして数秒でも戦おう、と勇んだバゼットである。
 怪物(でかぶつ)のウォークライでオレがびびっている時、バゼットはノータイムでフラガラックを打ち込んだのだ。
 あの怪物(でかぶつ)の宝具は常備使用タイプだった為、フラガラックは即座に射出された。
 フラガラックは狙い違わず心臓を撃ち抜き、怪物(でかぶつ)を仕留めた……のだが、ヤツは十秒とかからず蘇生し、突進を再開したのだ。
 死亡状態からの、その場での現世復帰。
 言い換えれば『死なない体』が怪物(でかぶつ)の宝具なのだろう。
 フラガラックの使用でバゼットは硬直していた。
 固まったバゼットは突進してくる巨体をかわしきれそうになかったんで、横から蹴り飛ばしてなんとかフォロー。
 痛。ちょいかすって感覚が吹き飛ぶ。
 突進をスカされた怪物(でかぶつ)は目標を変更して、目の前にいるオレに石柱みたいな斧を振り下ろす。
 受けるのなんてもってのほか、かいくぐるのも一か八かという状況で、あー、こりゃ即死(ミ ン チ )確定かあ、と腐った時、
 オレに蹴り飛ばされたバゼットが、二撃目のフラガラックを怪物(でかぶつ)の顔面に放っていた。
「今のうちに逃げます、付いてきなさい……!」
 二撃目のフラガラックは殺す為ではなく目を潰す為に放ったらしい。
 怪物(でかぶつ)は顔面に大穴を開けながらも斧を振り回し、オレはバゼットに手を引かれて森の中に逃げ込んだ。
 バゼットはフラガラックの射出によって焼け焦げた手袋を脱ぎ捨て、両脚に早駆けのルーンを刻む。
 オレはと言うと、手癖が悪いんで捨てられたゴミを拾ったりする。
「グズグズしない! 距離を取るから走りなさい!」
 こっちの首根っこ掴んで走り出すバゼット。
 元々の身体能力とルーンの加護か、みるみるうちに怪物(でかぶつ)と距離を離していく。
 だがそれも数秒間だけのアドバンテージだ。
 両目を修復した怪物は、オレたちの匂いを探知するように、確実に追跡を開始したのだった。

「決まりだな。オレはここに残ってあの怪物(でかぶつ)を引きつけて、アンタは一人で城に向かう。
 オーケー、それなら半々だ。アンタの足ならコースアウトでもしないかぎり、きっと城に辿り着ける。
 ここからアインツベルンの城は北西に十五キロほどだ。
 ルーンを刻む秘爪は残ってるか? 残ってるな。なら問題なしだ。オレが稼げるのはせいぜい一分程度だが、アンタ一人だけならそれを十倍にできる」

「つまり貴方の礼装は“宝具”に反応するのではなく、
 “相手の切り札(エース)”に反応するのですね」
「ええ。相手が無抵抗であっても任意で使用できますが、
 この場合はフラガラックの特殊能力は発動しません。
 単純にC、ないしDランクの宝具として扱われます」
「……なるほど、自身を鍛える訳だ。
 その条件なら、貴方は単身で相手を追いつめなくてはならない。
 基本性能で劣っては、せっかくの名剣も駄剣に落ちる」
「ところで。
 至近距離で宝具を使用された場合、迎撃は可能なのでしょうか?」
「もちろん。その為の格闘技術です」
「フラガラックは飛び道具ですが、
 投げ技でなければ、どのようなショートレンジであろうと拳を合わせられます。
 いえ、掴まれたとしても私の攻撃が先になる(・・・・・・・・・)

【戦闘描写】


【能力概要】


【以上を踏まえた戦闘能力】


【総当り】

「いや、フラガラックは封じられねえ。ありゃあよく出来た迎撃宝具だ。真っ正直に戦えばまず負ける。
 こと切り札の出し合いなら、フラガラックは最強の一つと言っていい」

「それだけ。こっちが宝具さえ使わなけりゃフラガラックは並の宝具だ。ま、向こうは好きに切り札を使えるんで、宝具なしじゃチトきついんだが」

未見ならセイバーも撃退するスキルを持つ葛木ですが
バゼットも人間が考え、鍛え上げてきた格闘術のエキスパートと
いうことで、才能重視のサーヴァントたちよりも早く
葛木の“蛇”に対応できる可能性もあるとか。

 いや、お見それした。人間の格闘技術はここまで向上していたのか。
 拳と足、膝やつま先には硬化のルーンが刻んであるようだが、それにしたって基本となる体さばきは“人間”が使う為に練り上げられた理論だろう。
 直感に任せて暴れ回っていた頃のオレたちとはワケが違う。
 バゼットの技は、人々が積み上げてきた血と汗の遺産だ。
 それを身につける為にどれほどの時間と労力を費やしたのか。


2011-01-22 Saturday
コメント欄

バゼットさんは封印指定執行者歴代最強(プリヤ独自設定? 原作通り?)

バゼットさんが歴代最強ってのは原作設定です。


人間技とは思えない、むしろ敵に同情したくなるような右ストレートが、容赦なく怪物の頭蓋を打ち砕く

生理的に嫌悪感を呼ぶフォルム、剥き出しの刃物そのものの爪、樹皮めいた堅い体。

アレは石碑のように身を固めていて、オレたちがこの領域に踏み込んだ途端、咆哮をあげて襲ってきた。
応戦は一瞬で終了した。

怪物(でかぶつ)のウォークライでオレがびびっている時、バゼットはノータイムでフラガラックを打ち込んだのだ。
あの怪物(でかぶつ)の宝具は常備使用タイプだった為、フラガラックは即座に射出された。

固まったバゼットは突進してくる巨体をかわしきれそうになかったんで、横から蹴り飛ばしてなんとかフォロー。
痛。ちょいかすって感覚が吹き飛ぶ。
突進をスカされた怪物(でかぶつ)は目標を変更して、目の前にいるオレに石柱みたいな斧を振り下ろす。
受けるのなんてもってのほか、かいくぐるのも一か八かという状況で、あー、こりゃ即死(ミ ン チ )確定かあ、と腐った時、
オレに蹴り飛ばされたバゼットが、二撃目のフラガラックを怪物(でかぶつ)の顔面に放っていた。

この剣が斬り抉(えぐ)るのは敵の心臓にあらず。
両者相討つという運命をこそ両断する、必勝の魔剣である。

318 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/31(木) 16:47:10

前に釣った責任として
今回の士郎VSバゼットの記事についての話を電撃姫編集部に電話で聞いてきた

  • 「射殺す百頭」「真名解放」「固有結界」は、公式で、投影を最大まで鍛錬したら使える
  • バゼットはA+のルーン魔術を使えるのも公式
  • 今回の士郎、つまり「自分を最大まで鍛錬、運用」である士郎は
 今(ha時)の士郎が、魔術や肉体、剣術などの鍛錬で身につくものが最大であるのなら、
 ということ。つまり、経験とかは今のものを想定してるらしい
  • この士郎で考えるとしたのは奈須きのこ氏

言っとくけど、マジで聞いたから。
嘘だと思うなら編集部の電話番号教えてやる

2. 1 2011/02/13(日) 18:02:33
重複してるようだけど
>>970
だったので、こちらを使用って事で良いんだよな


型月世界ランキングver143.0

2. 636 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/30(水) 11:31:52
今、電撃見てきたんだけど (br)バゼットがA+ランクのルーン魔術使える
みたいに言われてるんだけど

639 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/30(水) 11:34:54
壊れた幻想をルーンの結界で防げるっぽい
ただ、これは電撃側のセリフ

643 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/30(水) 11:40:28
ちなみに
士郎は「射殺す百頭」「無限の剣製」「真名開放」が使えるけど
フラガラックに潰されるみたい

648 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/30(水) 11:42:51
今言ったのは全部電撃側
けどなんで電撃側がバゼの魔術のランク知ってるのかは謎

650 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/30(水) 11:43:17
636
まあ、一応A+ランクの魔術師ではあるからな>バゼット

656 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/30(水) 11:45:25
650
とはいってもキャス子でAだからサイドマテリアルのダメットの紹介のA+は腕のいい魔術師ですよってだけだな

659 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/30(水) 11:47:43
エミヤの執事スキルがA+とか言ってるしな。
けっこう軽い意味で言ってたりもするし。

661 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/30(水) 11:50:42
きのこの発言のMAX士郎で、なんでそんなどこにも存在しない士郎が出てくると思ったが
電撃側が用意したのが「射殺す百頭」「無限の剣製」「真名開放」が使える謎設定の士郎なのか
解答がおかしな話になるのも無理ないな

667 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/30(水) 12:02:31
つまり
電撃の用意した士郎で電撃が解釈⇒きのこ答える⇒しかしそんなSIROUはいない
⇒考察材料にならん⇒今までの話はなかったことに
でいいのか?

669 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/30(水) 12:04:52
667
それが妥当だろう
今読むときのこの文に皮肉が入ってるように読めてくる

672 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/30(水) 12:11:12
669
今回の対決は、士郎が“自分を最大まで鍛錬、運用”していることが前提なので、
これだな。電撃士郎の厨設定をオブラートにくるんだ言い方だったんだ
きのこも大人になったなぁ

688 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/30(水) 13:04:44
姫が想定していた士郎の能力は、
 ・投影した剣を飛ばして弾幕とする。
 ・射殺す百頭が使える。
 ・宝具の真名開放ができる。
 ・固有結界が使える。
 ・壊れた幻想が使える。

のようですよ。

そして、宝具の真名開放、固有結界はラックされると考えている。

ところで、これ以前の対戦結果ってどういうの?

697 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/30(水) 13:22:14
姫はバゼットが、
宝具の準備をせずに攻勢に出れば士郎の「射殺す百頭」などの餌食になるだけだ。

と考えてるから、斧剣は宝具、射殺す百頭は真名開放と考えてるっぽい。

742 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/08/30(水) 14:29:38
姫の予想
 真っ向勝負をしたら士郎に到底勝ち目はない
        ↓
 士郎、投影した剣を飛ばして弾幕とする、ギル様戦法を選ぶ
        ↓
 バゼット、拳で剣を叩き落すなんて余裕、
 しかし、余裕こいて宝具の準備もなしに突っ込むと「射殺す百頭」などに返り討ちに
        ↓
 バゼット、フラガラックで宝具に備えながらの持久戦を選択
        ↓
 士郎、宝具の真名開放、固有結界はラックの餌食に、
 このままでは、魔力切れに
        ↓
 士郎、こうなったら勝機は壊れた幻想しかない
        ↓
 バゼット、A+のルーン魔術で防御
        ↓
 あわれ、士郎は袋叩きに

今回の対決は、士郎が“自分を最大まで鍛錬、運用”していることが前提なので、
割といい勝負になる!?と思われがちですが、バゼット嬢は対魔術師戦に特化した
プロフェッショナル。技術、経験、そして戦術。すべてが上回っている彼女が
相手では「壊れた幻想」をもってしてもシロウの不利は動かないかと。
あとほら。容赦ないし、このお嬢。
最終更新:2015年12月09日 23:24