死徒二十七祖

例えば死徒二十七祖の設定や序列なども一新されています。

今となってはやり尽くされていてつまらないなと判断したものを削除して、代わりに今新しいと思えるものを入れてみたり。

以前に比べて重要性が増したものにはさらに手を加えてみたり。

リメイクの影響でリストラされたやつもいるらしいよ。



●死徒[しと]
真祖や他の死徒に吸血されて吸血種となった者のこと。吸血種と呼ばれるモノたちの大部分を占める。
不老不死に近い肉体を持つが、日光に当たる事が出来ない。
......その世界に生きる者達には預かり知らぬ事ではあるが、英霊召喚を可能とする世界において、死徒の頂点と言われる二十七祖は存在しない。

人理が命として脈動し、時に英霊なりし幻想と神秘を儀式によってサーヴァント等という形態で召喚し得る世界にあって、人が変じた死の怪物にさしたる力はない。
人を襲い、命と血を喰らって長らえる吸血種がこの人理脈動する世界に有り得るとすれば、それは幻想に属するものだ。神秘として顕れたるものだ


TYPE-MOONの伝奇……というか、奈須きのこがTYPE-MOONでやっている伝奇は『すべて同じ世界』と思われがちですが、それはあくまで基本であって大きく二つの系統に分かれている事は今までちょろちょろ説明してきました。

 英霊がサーヴァントとして使役できるFate世界と、
 英霊なんて強大な概念を“自律した使い魔”なんて術式に落とし込めるワケねーだろ、という月姫世界ですね。

Fate世界の下地は『人類史を肯定するもの』なので英霊も主役として考えられますが、
月姫世界の下地は『人類史を■■するもの』なので、その敵対者である死徒たちが主題となる、みたいな違いです。

んで。月姫におけるある人物……教会において二十七祖の一人と数えられたもの……は『ある出会い』を経て強力な死徒となります。
しかしFate世界ではそもそも『ある出会い』がないため、死徒になりこそすれど『祖のひとり』に数えられるほどの力は持たず、その秘術も劣化したものとなります。
そのあたりの差違……世界の土台は同じでも前提が異なる事で登場人物の在り方も異なる……を楽しんでいただければこれ幸い。

「おじいちゃん、じゃあ「Fake」は? あの闇鍋はどういう扱いなのかしら! 私気になる!」
「ほほほ。ありゃあ『どっちもアリ』じゃよ、茶々解禁からたった半日でLV80にしていた勇者・まひろちゃんよ」
「どっちもアリ……? 丁半博打をしているのに丁半どっちの要素もあるの? それってつまり、」
「そう。故にどっちとも言えない「FGOみたいな世界」と言えなくもないのじゃよ、
 イリヤもクロエもLV100のまひろちゃんよ。
 おぬしこそワシの期待通りの真の勇者じゃ。じゃがたまには自重するのじゃぞ」

最も古い二十七つの死徒。
齢4000年を超える神代連盟(エルダータイトル)の祖、聖堂教会によって封印されている祖、人知れず秘境にて時間を数える祖、五百年単位で後継者に座を譲る血族のような祖もいる。
それぞれが派閥を作り、同胞でありながら勢力争いをしている。娯楽という観念が摩耗している彼らにとっては数少ない存在意義なのだろう。
希に祖は消滅するが、いずれ後継者が現れるので二十七の席は崩れない。その座はあらゆる死徒にとって最終目的と言える。末端の、名もない死徒によって吸血鬼化した最下層の死徒たちも、いずれ力をつけていつか祖に届く事を胸に抱く。
反面、そういった盤上遊技に興味のない祖も存在する。自らの王国建築に関心はなく、完全な不老不死を求める探求者たちだ。魔術師から死徒になった祖はこういった“派閥を作らない二十七”となる事が多い。
以下に、二十七祖の一部を紹介する。
(MELTY BLOOD Act Cadenza 解説)

1/-プライミッツ・マーダー
詳細不明。霊長の殺人者。白い獣。アルトルージュの魔犬(ガイアの怪物)。

2/-the dark six
最初の死徒。闇色の六王権。現在蘇生中。
蘇生した暁には死徒二十七祖を束ねると言われるが、正体を知る死徒はいない。

3/-朱い月のブリュンスタッド
アルティミット·ワン。現在、空席。

4/魔道元帥ゼルレッチ -キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ
現存する五人の魔法使いの一人。宝石のゼルレッチとも呼ばれる。

5/-ORT(オルト)
詳細不明。西暦以前に南米に落ちた突然変異種、らしい。攻性生物として次元違いの能力を誇る。

6/-リィゾ=バール・シュトラウト
最古参の死徒。黒騎士シュトラウト。姫君(アルトルージュ)の護衛の一人。真性悪魔ニアダーク。

7/腑海林-アインナッシュ
思考林。動き襲い捕食する森。

8/-フィナ=ヴラド・スヴェルテン
白騎士ヴラド。姫君の護衛の一人。吸血伯爵。ストラトバリスの悪魔。

9/-アルトルージュ・ブリュンスタッド
真祖と死徒の混血。死徒における吸血姫。黒。血と契約の支配者。

10/-ネロ・カオス
混沌の群。魔術師が研究の果てに吸血種となったもの。

11/-スタンローブ、カルハイン
捕食公爵。亡霊。別名、“街食うモノ”。……第一の亡霊(スタンティア)。

13/????? -タタリ
タタリ。存在する、とされる死徒。ワラキアの夜、という俗称のみが伝承として残っている。

14/-ヴァン=フェム
最古参の死徒。財界の魔王。人形師。七大ゴーレム「城」を想像する。

15/リタ·ロズィーアン
自称、芸術家。死徒の中でも特出した趣味の持ち主。親である死徒から城を受けいだ二代目。

16/-グランスルグ・ブラックモア
鵬。黒翼公。月飲み、とも呼ばれる死徒。固有結界ネバーモアを操る。

17/-トラフィム・オーテンロッゼ
最古参の死徒。白翼公。魔術師から吸血種になったもの。典型的な吸血鬼。死徒の王。二十七祖を代表する死徒で、形式上だけなら最大の発言力を持つ。


20/-メレム・ソロモン
フォーデーモン·ザ·グレイトビースト。死徒でありながら埋葬機関の五位。王冠の通り名を持つ、シエルにとってイヤな先輩。

21/-スミレ
水魔スミレ。ウオーター·ボトル。水中に棲む変種の死徒。流水を克服した変革吸血鬼。

24/-エル・ナハト
経歴不明。胃界教典、と呼ばれるアーティファクト。対死徒用の最大の切り札とされ、埋葬機関の手によって運営される。

27/-コーバック・アルカトラス
千年錠の死徒。魔術師が研究の果てに死徒になったもの。

ex/-ミハイル・ロア・バルダムヨォン
アカシャの蛇。転生無限者。教会では二十七祖の一人と数えられるが、二十七祖たちの中では分不相応と軽蔑視されている。


吸血鬼【用語】
 人の血を吸うモノ。多くは死徒、ないし死徒によって吸血種となったモノを指す。基本的に不老かつ不死ではあるが、肉体の維持に人間の血が必要な為、不完全な不老不死と言えるだろう。
 死徒によって吸血鬼に成った者は自分の意志で活動できるが、行動原理を親である吸血鬼に縛られる為、その支配から逃れられない。人間を襲い血を得たところで、その大半を親である吸血鬼に奪われてしまうのである。
 よって子である吸血鬼は自らも親になろうとし、何十年と闇の生活に慣れながら自分だけの下僕を作ろうと世を脅かす。
 この吸血循環を阻止する為、教会には死徒を殲滅する異端狩り·埋葬機関が存在する。

死徒【用語】
 吸血鬼。基本的に、人間が何らかの過程を経て変貌したもの。
 元々は真祖が用意した緊急用の食事。真祖が吸血衝動を抑えきれなくなった時の為の、一種の痛み止めと言える。
 真祖に血を吸われた人間は同じように吸血種に変貌し、不老不死のまま真祖の非常食として使役される。まさに“死した徒”と言えるだろう。
 しかし、真祖にとっての吸血が“精神の安定”を計る為のものであるのに対し、死徒の吸血は“肉体の保存”の為に必要なものだった。真祖のそれが娯楽であるのなら、死徒のそれは生存に必要不可欠な呼吸と同義、という事である。
 他者の血を吸うようになった死徒はいつからか吸血行為そのものに優越性を感じ始め、能力を強化していく。そうして自己の意志を強化し、真祖の支配を逃れた死徒は人間の世界に逃げこみ、自らを保存する為に吸血行為を繰り返す。
 これが死徒の始まり、人間から成ってしまった吸血種の馴れ初めである。
 この、最も古い時期に真祖の支配から逃れた死徒を二十七祖といい、以来、その二十七つはあるものは世代交代をし、あるものはいまだ祖として君臨している。

Q:サーヴァントと27祖が戦ったらどちらが勝つんでしょうか?
また、協会屈指の実力者・バゼットと、教会でも最高クラスのシエルが戦ったらどっちが勝つんですか?(新潟県/神田聖一)

A:相性の問題もありますが、基本的にはサーヴァントがやや有利。
セイバー、ランサー、アーチャークラスなら安心して戦いを見守れます。
特にセイバーは宝具がアレなんで、二十七祖みたいな“物量と異質さで圧す”連中には滅法強いかと。
……まあ、中にはエクスカリバークラスの直撃を受けても耐えられるタフな祖がいるので、そういうHPだけバカ高いヤツにはランサー兄貴が強かったりするワケです。
あとバゼットさんとシエル嬢ですが、ホロウの段階ではシエルの勝ちは動きません。
バゼットさんが開眼してフラガラックを使いこなせるようになるといい勝負になります。

Q:サーヴァントと”吸血鬼の二十七祖”が戦った場合、どちらのほうが強いでしょうか?
サーヴァントも人外の戦闘能力を持っていますが、二十七祖も人間離れした怪物ですし......。
特にORTやプライミッツマーダー、アルトルージュ・ブリュンスタッドなどは、あからさまにサーヴァントよち強いような印象を受けました。
A:どっちもどっち、としか・・・・・・。
どちらも神秘に生きるものたちなので”何とかして殺す手段がある”時点で状況次第としか言えません。
そんななか、 ORTはそもそも地球上でのルールが成立しないし、プライミッツマーダーは霊長に対して超有利なので別格でしょうか。
ちなみに、プライミッツマーダー一匹に対して守護者七騎であたるのが妥当なところです。


死徒である吸血鬼はね、自分が生きていくのに必要だから血を吸うの。
もともとは人間だったから、不老不死の肉体というのは無理があるのよ。
彼らの肉体を構成する遺伝子は、違う器……吸血種になった時からもの凄い勢いで劣化していってしまう。
だからそれを補うために他人の血液を吸って、その遺伝情報を取り込むことで自身の肉体を固定してる。
吸血鬼にとって血を吸うコトは食事ではなくて、存在のための最低限必要な行為なんでしょうね

千年単位の死徒は莫大なエネルギーを必要とする。力が強いからではなく、長く生きるほど存在の維持に代償を必要とするからだ。
千年単位の死徒であるネロの食事量は膨大で、十階建てのホテル内全ての人間を十分ほどで完食するほどである。

 日が昇れば痛む体。
 代わりに得た以前とは段違いの身体能力。
 それも当然だ。
 運動量が増えたのだから、摂取しなければならない栄養も増える。
 普通の食事では間に合わない。満たされない。乾きが消えない。

 赤色で、血液は、苦悶より、絶叫を。
 そういった背徳でのみ癒える体。

 ……けれど、同時に納得している。
 優れた生命、強大な生命力を維持する為には、より多くのエネルギーが必要なのは自然の摂理。
 吸血種は人間より遙かに優れた生命だ。
 だから人間と同じ栄養摂取では、とうてい比率が合いはしない。
 つまり赤色とか血液とか苦悶とか絶望とか。
 そう言った通常では有り得ない、けれどエネルギーとしては絶大な栄養が必要なのだ。

 ……燃費が悪い、とも言えますね。
 吸血種の体の維持には、通常の栄養摂取では追いつかない。
 吸血種にとって最も栄養素の高いエネルギーは同種の血液。
 吸血鬼が血を求めるのは生命としての本能。
最終更新:2017年05月02日 23:38