法官作業マニュアル(Ver3.0版)

作成:08/12/17
更新:09/07/07
都築つらね@法官1級

はじめに

法官の作業は、プレイヤーのミスを裁定し罰則を与えるという立場上、難しいイメージがあります。ですが、その多くの作業は事務作業であり、ある程度の確認作業とメモ帳とコピペが使えれば十分に行うことができます。また、判断の難しい案件があった場合には、上級者の方に聞いてみましょう。困った時は確認する、聞いてみる、これを心がけて作業を行いましょう。

作業前に必要なこと

法官補としての法官団出仕をご希望の方は「法官補の皆さんへ」をお読みください。
また、法官団では俸禄を作業時間によって取り決めています。アイドレス支援システムサイト「YELL!」へ作業時間の報告は行っていただくことになりますので、登録がまだの方はお忘れないよう登録をお願いします。

法官出仕の流れ

1.作業の確認をする

法官団の作業は法官連絡所Wikiトップページや、内部BBSにある作業タスクスレで告知されています。まずこちらを参照し、現在行われている作業があるかを確認してください。
また、上級者の方が作業をやるにあたってサポーター(助手)を募集していることもあります。この場合は、法官チャットやMSNメッセンジャー上で募集をかけていることがありますので、各自確認をお願いいします。

2.作業開始を宣言する

作業を確認したら、まずその作業を開始する宣言をしましょう。
宣言をするには、掲示板上の作業の場合(指定されている場合)はその記事に取り組みますとレスをつけ、それ以外の場合はチャット上で「(作業内容)を開始します」と発言してください。こうすることで、複数の作業者が同時に同じ作業をしてしまうこと(作業内容の重複)を防ぎます。また、チャットログに作業開始宣言と作業終了宣言を残すことで作業時間の把握が簡単にもなります。

3.作業を開始する

裁定作業の場合はこのページ下部に詳細を掲載していますので、各自確認をお願いします。また、個別に割り振られた作業の場合は、指揮者に何をすればいいかちゃんと作業手順を聞いておくようにしましょう。不明点に関しては、各作業スレッドの質問所や、法官チャット、上級者や指揮者の方にメッセンジャーなどで質問をするようにしてください。

4.作業終了(中断)を宣言する

作業が終了もしくは事情で中断する場合、作業終了(作業中断)の宣言をしましょう。開始と同じような形で、作業の報告をするのに適当な場所にコメントを残すようお願いします。中断する場合は、どのくらいで来ているのか、都築をする予定があるのかなどの報告も行ってください。
何らかの事情で以降の作業ができない場合は、必ず作業指揮者に報告・相談を行ってください。

5.作業結果報告をする

作業終了後、作業結果について指揮者に対して報告を行ってください。
作業上困ったこと、気づいたことなどがあればレポートにまとめてこちらに提出をお願いします。

6.作業時間を報告する

アイドレス支援システムサイト「YELL!」に作業時間を登録します。作業開始宣言から作業終了宣言までの時間を計算し、入力します。YELL!の詳しい使い方はこちらをご覧ください。
報告が終了すれば出仕作業は終了となります。お疲れ様でした。

裁定作業

1.案件の拾い上げ

案件の拾い上げとは、吏族チェック結果や自首申告所に寄せられた報告を拾い上げ、以降の作業(1次裁定~)のため法官作業BBSに転載していく作業です。

◆吏族チェック結果からの場合
吏族チェック結果からの案件については、国や騎士団といった組織ごとに記事にまとめていきます。チェック機関の方で国ごとに分けてある場合がほとんどです。
記事タイトルには「国番号:国名」あるいは「母体国番号:組織名」を記入します。母体国が無い場合は、「XX:組織名」と記述してください。本文にはチェック結果を正確に転載するようにしてください。この際に転載漏れがあると以降の作業に支障をきたす恐れがあるので、メモ帳とコピペを活用したうえで作業後確認し、転載漏れが無いよう注意してください。一つの記事に複数の案件を転載する場合は「/*/」などを使用し、別の案件であることがわかりやすいように記述をお願いします。
※吏族チェック結果からの拾い上げは基本的に作業が上級者から割り振られることとなります。

◆自首申告所からの場合
自首申告所からの拾い上げは法官作業BBSにて行われています。
どの案件が拾い上げられたかわかりやすいよう、自首の日付と国ごとに記事を分けて転載していきます。記事タイトルには「国番号:国名」あるいは「母体国番号:組織名」を記入します。母体国が無い場合は、「XX:組織名」と記述してください。本文にはチェック結果を正確に転載するようにしてください。この際に転載漏れがあると以降の作業に支障をきたす恐れがあるので、メモ帳とコピペを活用したうえで作業後確認し、転載漏れが無いよう注意してください。一つの記事に複数の案件を転載する場合は「/*/」などを使用し、別の案件であることがわかりやすいように記述をお願いします。
※自首申告所からの拾い上げは法官出仕者全てができる恒常的作業です。

2.一次裁定

一次裁定とは「1.案件の拾い上げ」で拾い上げた案件を確認した上で、過去の事例から作成された罰則用基準の中から適当な基準をあてはめる作業のことです。
適当な基準が存在しない、または近いものしかない場合などは案件について詳細に調査を行ってその結果を報告、類似する基準が存在する場合はそちらも記入し、「二次裁定送り」として報告します。

2-1.案件の調査
案件の事実関係を調査します。ほとんどの場合、URLが添付されているのでそのページを閲覧し、確認するようにしてください。
少しでも不明な点が存在する場合は、当事者や担当に問い合わせるなどの追加調査を行い、「2-2.罰則の当てはめ」において事実関係とは違う裁定にならないよう、十分に確認を行ってください。

2-2.罰則のあてはめ
案件を十分に調査した上で、罰則用基準の中から同一または類似の基準を探します。
あてはめられる適当な基準が無い場合、「2-5.当てはめが出来ない案件について」を参照してください。

2-3.書式作成
まず、「2-2.罰則のあてはめ」で当てはめた罰則をメモ帳などにコピーします。
罰則対象欄の対象となる組織以外を削除します。対象が藩国なら「罰則対象:藩国・騎士団・組合」を「罰則対象:藩国」となります。
法官が把握した内容の欄に、吏族チェック結果や調査した内容をコピーまたは記入します。これを怠ってしまうと追跡調査が困難になるので忘れずに行ってください。
適用できる基準が同じ裁定が複数ある場合、法官が把握した内容に「1件目」「2件目」として列記していきます。
軽減発生の有無(自首の場合など)を確認し、ある場合は「あり(軽減内容)」に書き換えます。
罰則欄の罰金額を計算します。「基礎罰金額x件数 = 合計額」と明記してください。
自首がある場合、原則として罰金額は半額となります。その場合は「基礎罰金額x件数/2 = 合計額」と明記してください。

最後に裁定番号を記入します。

◆罰則用基準Ver.2.0の場合
「国番号-拾い上げ箇所記号-拾い上げ箇所ごとの藩国内の案件番号」を記入します。
拾い上げ箇所記号は 「相談所: S /財務: Z /紋章: M」 です。
数字を含めすべて大文字で記載してください。

◆罰則用基準Ver.3.0の場合
「国番号-分類記号(E・B・F・O)-ターン-案件番号」を記入します。
分類記号は「E=編成関連の罰則、B=戦闘イベント関連の罰則、F=財務表関連の罰則、O=その他の罰則」 です。
数字を含めすべて大文字で記載してください。

2-4.裁定結果の投稿
「2-3.書式作成」で作成した書式を、拾い上げた該当案件の記事に返信する形で投稿します。
このとき、二次裁定に回す者はその記事を明記しておいてください。

2-5.当てはめが出来ない案件について
「2-2.罰則のあてはめ」で適当な基準が存在しなかった場合、その案件は二次裁定へと回します。
二次裁定とは、一時裁定で裁定できなかった安謙を法官資格3級以上の資格者が過去の判例を基に判断し裁定することです。
一次裁定の目的はスムーズな案件処理であり、判断が難しい場合は上級者の判断を仰ぐために遠慮なく二次裁定に回してください。但し、二次裁定に送る場合は単に二次裁定に回すのではなく、他の案件と同様に調査を行いその資料を添付するようにしてください。また、判断に迷った理由や内容なども記述しておいてください。

3.クロスチェック

裁定の確実性を高めるため、一時裁定は必ず二人以上で行われます(相談するわけではなく、それぞれ独立して裁定します)が、次にその結果を照らし合わせて違いが出ていないか、違っているならどこが違うのかなどを調べるためクロスチェックを行います。

3-1.一次裁定のチェック
該当案件に対して既に行われた2つの一次裁定について、クロスチェックを行います。クロスチェックは一時裁定を行った法官以外の方が作業しなくてはいけません。チェックでは、ただ結果を照らし合わせるだけでなく、書式の不備が無いかもチェックしてください。(ex.法官が把握した内容を記入していない、罰則対象が正確でない)

3-2.クロスチェック記事の作成
「3-1.一次裁定のチェック」を基にして、クロスチェック記事を作成します。記事は一次裁定の一番最後の記事にレスをつける形で行うようにしてください。

◆一次裁定結果が同じ場合
タイトルを「クロスチェック差異なし」として、記事を作成してください。
本文には一次裁定の結果を「/*/」で作業者ごとに区切り、全て転記しておいてください。
最後に「裁定に差異はありません」と一言添えておきます。

◆一次裁定結果が違う場合
タイトルに「クロスチェック差異あり」として、記事を作成してください。
本文には一次裁定の結果を「/*/」で作業者ごとに区切り、全て転記しておいてください。
結果に違いが出ている部分を抜き出し、わかりやすくまとめます。
原因がすぐにわかる場合(誤字や計算ミスなど)、書式の不備(罰則対象欄の対象組織や法官の把握した内容の記入し忘れなど)がある場合には指摘してください。

◆二次裁定へ回す案件がある場合
本文に、二次裁定送りであることを明記してください。

4.妥当性チェック

妥当性チェックは、一次裁定に対してその判断が妥当か、法官3級以上の出仕者がチェックを行う作業です。これは一次裁定の中で単純な当てはめを行ってしまい、事実とは違った裁定が行われることを防ぐためのチェックとなります。
また、二次裁定送りとなった案件に対しては、妥当性チェックと二次裁定を同時に行ってください。

4-1.クロスチェック記事の確認
該当案件のクロスチェック記事を確認し、案件の事実関係はどのようなものかをチェックし、不足した情報がある場合は調査を行ってください。

4-2.妥当性チェック書式の作成
◆一次裁定(クロスチェック)が妥当であった場合
記事に「該当案件に対する裁定は妥当なものと判断します。」とし、その後に裁定結果一覧に掲載できる形でクロスチェック結果をまとめ、記入してください。
記事投稿はクロスチェック記事に返信する形で行ってください。

◆一次裁定(クロスチェック)が妥当でなかった場合
妥当ではないと判断した場合は、何故妥当ではなかったのかを詳細に記述し、二次裁定案件として記事を作成してください。
記事投稿はクロスチェック記事に返信する形で行ってください。

◆二次裁定送りとなっていた案件の場合
案件が二次裁定送りとなっていた場合は、記事タイトルを「妥当性チェック/二次裁定」として、「5.二次裁定」の手順を踏んだ記事を作成してください。
記事投稿はクロスチェック記事に返信する形で行ってください。

5.二次裁定

二次裁定は一時裁定で判断できなかった案件に対して、法官3級以上の出仕者が裁定を行う作業です。
二次裁定送りとなった案件は、そのほとんどが罰則用基準にあてはめられない/あてはめにくい案件であるため、裁定者の判断で二次裁定を行っていただく必要があります。

5-1.クロスチェック結果の確認
該当案件のクロスチェック記事を確認し、案件の事実関係はどのようなものかをチェックし、不足した情報がある場合は調査を行ってください。

5-2.裁定書式の作成
裁定書式の作成では、裁定用基準に近い形のものがあった場合はそちらを流用し、基準を改変して裁定を行ってください。この際に、誰でもわかるよう基準をどういう理由でどのように変更をかけたか、「罰則の理由」下部に、「#」などを活用して説明文を付則することを忘れないように行ってください。
書式の罰則用基準には(例)「E1-03:エントリーミス(改変)」とし、基準から改編して適用していることがわかるよう記述してください。
また、これまでの裁定の中には同様の案件がある可能性もあります。裁定をする際には必ず裁定結果一覧を確認し、大きく離れた裁定が行われないよう注意してください。(古いVerの裁定基準では罰則額などで差異があるため、近いVerで裁定された案件を主に参考としてください。)
記事はタイトルを「二次裁定」或いは「妥当性チェック/二次裁定」とし、クロスチェック記事に返信を行ってください。

6.法官長チェック

最後に法官長から全裁定へのチェックが入ります。
この際に案件の事実確認などで連絡が入ることがありますので、一次裁定~二次裁定までを行った出仕者は自分が担当した案件についての情報を手元に残すようにしてください。

補.裁定作業に関しての注意点


補-1.事実関係の確認について
案件に対して裁定を行う際には、特に事実関係の確認を注意して行うようにしてください。これは吏族チェックにおいて提出された報告書がとても簡潔にまとめられているとしても実際には込み入った事情が絡む案件があったりするためです。一次裁定においても裁定者の方は十分な調査を行った上で、基準のあてはめを行うようにしてください。
また、事実関係調査において藩国などに調査を行う際には、相手がわかりやすいような説明を準備してから行くと同時に、礼節をわきまえ不遜な態度をとらないよう行うようにしてください。

補-2.不明点の確認について
基準の認識やその他作業で不明な点があった場合は、指揮者或いは上級者(法官3級以上)の方に必ず相談するようにしてください。不明点をそのままにして裁定が行われた場合、修正作業が増え全体の作業負荷が増したり、裁定結果が正しくないものになる可能性があります。
また、上級者の方は4級以下の方へのレクチャーを行って頂けるようお願いいたします。上級者の方で不明点があった場合は、法官上層部までご相談ください。

補-3.レポートについて
法官作業を行った後、作業上の手順などについて改善する余地がある部分などがあった場合は、できるだけレポート募集所まで報告を行うようにしてください。これは法官団の作業効率を高めるためであり、以降同じような内部ミスの発生や大きすぎる手間を出さないようにするための対応です。



更新項目

「5-2.裁定書式の作成」において、以下を追記しました。
二次チェックでは罰則用基準から離れた裁定が行われる可能性が高いため、各組織向けにどのような意図でその裁定が行われたかを説明しなくてはなりません。裁定に関しての補足説明があった際は、「罰則の理由」下部に記入を行ってください。
09/06/16

前回の更新が文章がおかしかったため、以下のように改めました。
5-2.裁定書式の作成
裁定書式の作成では、裁定用基準に近い形のものがあった場合はそちらを流用し、基準を改変して裁定を行ってください。この際に、誰でもわかるよう基準をどういう理由でどのように変更をかけたか、「罰則の理由」下部に、「#」などを活用して説明文を付則することを忘れないように行ってください。
09/07/07


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最終更新:2009年07月07日 22:45