誤報12話注釈

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歌詞

扉を開けたその先 あふれる光に包まれる
塩になって崩れるおっさん どおりで
色白なわけだと 納得する

どっかで見たことのある雷神(チェルブ)
二人羽織の人に連れられ
長い坂を登る私たち

道が長くて飽きたので
二人羽織の人に中を見せてもらう
二人羽織ではなく 1.5人羽織の人だった

どっかで見たことのある様な気がする女王に会う
この庭では全力で走らないと
立ち止っていることができないのです
ゲームでよくあるやつだよね
あの日何が起きたのか
1.21ジゴワットの電力で時間旅行に旅立つ
日曜洋画劇場みたいになってきた
(あ~)(イチ、ニ、イチニイサンハイ)

支度をするから 決して覗かないで
部屋の中へ入る女王
走りながら
待たされる私たち



スカイフィッシュ

高速で空を飛ぶ、架空の生物。(参照: スカイフィッシュ - wikipedia)
見間違い、存在しないのに映るもの、などの寓意か。

タイトルバック

カンディンスキーらとドイツで活動した画家パウル・クレーの「パルナッソスへ(Ad Parnassum)」。(参照: artchive.com)
ピラミッドではなくギリシアのパルナッソス山(ギリシャ神話版ノアの方舟伝説というべき洪水伝説で、方舟がたどり着く山)がモチーフである。洪水伝説は中東から地中海にかけて残っており、実在の天災がモデルになっていると考えられる。
スフィンクスは古王国第三王朝期に作られたクフ王のピラミッドより古く、ピラミッド以前の大洪水に浸食された形跡がある、という説がある。

あふれる光

東宝の特撮番組「光の戦士 ダイヤモンド・アイ」に登場するダイヤモンド・アイが使う「外道照身霊破光線」と思われる。アイの外道照身霊破光線で人間に化けている前世魔人が正体をあらわし、前世魔人とアイの格闘に入るというのがパターン。
光を発する像もダイヤモンド・アイに似ている。

塩になるおっさん

旧約聖書創世記に登場するロトの妻は、滅ぼされるソドムから逃げる際「決して振り返ってはいけない」という警告を破り、塩の柱になってしまう。
これをモチーフにした挿話がふしぎの海のナディア、デビルマン(未確認)などに見られる。
NHKで放映されたアニメ「ふしぎの海のナディア」最終回で、ガーゴイルは神の光を浴び塩になって崩れ落ちた。ガーゴイルは宇宙人ではなく「実は人間だったため」塩になったが、マロが塩になった理由は「色白のため」と納得することにする。

グルグル寺院断面図

エジプトはギザに現存する、クフ王のピラミッド。
クフ王のピラミッドでは上から「王の間、女王の間、未完の地下室」となるが、この寺院では案内図から見て「王の間、女王の間、大浴場」となっている模様。福利厚生の点ではグルグル教団の方が優れているといえる。

雷神(チェルブ)

外見は任天堂のゲーム「ポケットモンスター」に登場するピカチュウ。初出はあの菩提樹の下へ 護法少女ソワカちゃん第7話挿入歌
チェルブという名称は旧約聖書創世記に登場する、エデンの番をする雷の天使から。(参照: 智天使 - wikipedia)

二人羽織の人

安部公房の小説「密会」に登場する「馬人間」がモデルと思われる。

くたびれた

坂の途中でクーヤンは早くもネをあげている。ソワカちゃんが返すのは「軟弱者め」。超人思想の真言宗と、存在肯定の浄土宗の対比として見ると面白い。
空海が作り上げた真言密教体系というのは誤解をおそれず言えば、大日如来になるのが目的である。
一方浄土教はと言えば、極楽へ行けることを皆でありがたがる、というのが目的(?)である。(すべての生き物が極楽に行くのは阿弥陀仏による決定事項)
たとえば「南無阿弥陀仏」は真言宗のマントラなどと違い、ただの感謝の言葉であり、唱えても唱えなくとも何の影響もない。唱者はただ好きで唱えているだけである。
(空海はあずかり知らぬところながら)後世に高野聖が及ぼした悪影響に比べ、あるがままの人間存在の肯定、迷信や偶像の排除、平等思想や相互補助など、日本の精神史にとって浄土教が果たした役割は少なくない。

長い坂に貼ってあるポスター

おそらく「おいでませ 黄泉比良坂」という文言だと思われる。黄泉比良坂(よもつひらさか)は記紀に登場する黄泉の国への坂道のこと。
このポスターに描かれた電車はおそらく200系新幹線であるが、東北・上越新幹線の旧カラーになっている。黄泉の国、根の国、黄泉比良坂などと結び付けられるのは出雲であり、古志やみちのくに向かう新幹線というのは不審である。
さらに言えば「おいでませ」は「おいでませ山口へ」という山口県の(おそらくもっとも有名な)地元方言を使った観光コピーであり、黄泉比良坂も東北・上越新幹線もかけ離れている。
もっとも観光産業で、たとえば鍾乳洞などの広告ポスターなどだとすれば、観光慣れした東北・上信越の一地方がそのテのポスターを作ってしまいそうではある。(それでもなお、グルグル寺院内に掲示されている理由は不明だが)
後述の障子戸との関連で、佐渡島行きの交通機関と解釈するのが妥当か。

メカ沢タンク

メンテナンスをするために別れたメカ沢先生だが、下半身が「機動戦士ガンダム」に登場するガンタンク風の無限軌道になっている。
「キャタピラー」はキャタピラー社の商標であり、三菱のマークが付いているのは三菱重工とキャタピラー社の合弁会社「新キャタピラー三菱」に因ると思われる。なお新キャタピラー三菱は現在「キャタピラージャパン」と社名を変更している。
ちなみにキャタピラー(Caterpillar)とはイモムシのことであり、これは「不思議の国のアリス」でアリスに助言を与える哲人イモムシのイメージを、メカ沢先生に投影しているのかもしれない。

女王

イギリスの小説家ルイス・キャロルの小説「鏡の国のアリス」に登場する赤の女王。もっとも有名なアリスの挿絵画家ことジョン・テニエルの手になる衣装をつけている。(参照: Tenniel red queen with alice - Wikimedia Commons)

アンダーグラウンドへようこそ

香巴拉の門 護法少女ソワカちゃん 第9話の歌の終わりでメカ沢先生が口にするのが印象的なセリフだが、患者Xも女王も使っているところを見ると、地下世界の日常語なのかもしれない。

この庭では全力で走っていないと立ち止まることができないのです

鏡の国のアリスで赤の女王がアリスに言うセリフ。
リー・ヴァン・ヴェーレンの「赤の女王仮説」(進化し続けなければ淘汰されるという比喩に使われる)以降、人文より科学方面でよく使われる。その後90年代のカオス理論、複雑系の説明に多用されたため、現在では「静的ではなく動的な安定状態」のことを言うのに「赤の女王だよ」などと使えば通じる。もちろん相手によるが。

あの日何が起きたのか

そういえば旅の目的は「パパの死の真相を探るため」だった気がする。よく覚えてないけど。

1.21ジゴワットの電力

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ日本語版にのみ登場する架空の単位。ブラウン博士の作ったタイムサーキットにこの電力を供給すると、好きな時代へ時間移動できる。
脚本家と翻訳者のミスが重なってできたもので、本来はギガワット(1Wの10億倍)。日本語吹き替えの「ドック」など、迷訳のあふれる作品である。(参照: ジゴワット - はてなキーワード)

セラフ、チェルブ、スロネ

偽ディオニシウス・アレオパギタの「天上位階論」に列記されている、9つの天使の位階の上位3種。カトリックというよりスタンダード(東方系、あるいはギリシャ正教系などと言えばいいのだが、どうも日本語に適当な訳がない気がする)の臭いが強い。ここでは英語単数形でそろえてある模様。(参照: 熾天使 智天使 座天使 - wikipedia)

日曜洋画劇場の絵

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー パート2」のポスター、またはパッケージの模写。(参照: movieposter.com)

女王の部屋

pixivに投稿されたkihirohito作「ラ・クーヤン①」(要ログイン)の寺に似ているが、朱塗りである。

支度をするから決して覗かないで

雷神、黄泉比良坂とあわせ、記紀のイザナギ・イザナミ神話のパロディーか。
障子戸は、同じシチュエーションのある夕鶴・鶴の恩返しでよく使われる演出である。これは新潟県の佐渡島に伝わる民話「鶴女房」をベースにした戯曲あるいは童話。
(蛇足ながら障子風の採光建具が現れるのは平安末期で、イザナギ・イザナミが障子戸を隔てていた(しかも地の底で!)というのはややナンセンスである)

イザナギ・イザナミ神話

国産み・神産みをする夫婦神である。大和神話に組み入れられる以前は淡路島のアマ(海人、安曇)の神だったとも言われる。
日本列島の各島を産み神々を産んだあと、妻のイザナミは火の神ガクツチを産む際、ホト(女陰)を焼いて病み、死んでしまう。
夫のイザナギはそれを悲しみ、黄泉の国へ彼女を連れ戻しにゆく。彼女に「それでは戻る支度をするので決して覗かないでください」と言われるのだがイザナギはそれをやぶってしまう。中に見たのは雷神に囲まれ、ウジがわき腐乱したイザナミの姿だった。(参照: 見るなのタブー - wikipedia)
追ってくるイザナミを様々な方法でかわし(このくだりはグリム童話さながらである)、ようやく中つ国に戻ったイザナギは黄泉の国への坂を岩でふさぎ、やっと息をついた。湖で顔を洗うと、左目から皇祖アマテラス、右目からツクヨミ、鼻からスサノヲが産まれたという。



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