まきひと ◆sZjCgDQbhQ <><>2009/08/03(月) 16:30:39 ID:oX1OtFQz BE:192042353-PLT(12001)<> うんこ小説。 <>【ゲロ】うんこ小説【小便】 まきひと ◆sZjCgDQbhQ <>sage<>2009/08/03(月) 16:33:52 ID:oX1OtFQz BE:345676739-PLT(12001)<>
ある日の事だった。
『ひろし』くんは学校でうんこをしてしまった……。
その時、クラスメートのタカシくんとマサキくんが、
「だっせー、ひろしの奴学校でうんこしてるぜ!!!!」
バレてしまった……絶対バレてはいけないことが……。
次の日、学校。
黒板に『ひろし は学校でうんこするうんこまんww』
と書かれていた……。

「うう……。」

そのショックで、ひろしは不登校になってしまった……。

「うんこなんて……みんなも……誰でもするじゃないか!!! なんで……なんで……。」 <> まきひと
◆sZjCgDQbhQ <>sage<>2009/08/03(月) 16:36:13 ID:oX1OtFQz BE:614534786-PLT(12001)<> >>2

「話は聞かせてもらったぞ。」
突然、『うんこ魔王』と名乗る者がひろしの目の前に現れた。
「お前に魔剣『うんこカリバー』をやろう。」
そう言って、うんこ魔王はひろしに魔剣『うんこカリバー』を差し出す。
この魔剣『うんこカリバー』で斬られた奴は、漏れなく『うんこがしたくなる』らしい……。
素晴らしい剣だ……。

「ふふ……僕を馬鹿にした奴等に、復讐だ……!!」

魔剣士ひろしの誕生であった……。

 「学校でうんこしたことを馬鹿にした奴等に復讐だ!!!」 <> まきひと
◆sZjCgDQbhQ <>sage<>2009/08/03(月) 16:38:18 ID:oX1OtFQz BE:576126195-PLT(12001)<> >>3
…学校…

「あ、『うんこまん』ひろしが来たぞー、みんな逃げろー。」
やはり、マサキとタカシが馬鹿にする……。
「ウルサイ、黙れ!!」
ドシュ、ドシュ!!!
「うぎゃああ……。 あれ……痛くない?」
確かに痛くはない……だが……、
「『うんこ』がしたいぃぃぃぃ!!!」
そう叫び、トイレに走りこむマサキとタカシ……。

……ぶりぶり……。

「はははっ……ははっ……ははっ……。」

ひろしは二人を馬鹿にしようとした……。
しかし……、 <> まきひと
◆sZjCgDQbhQ <>sage<>2009/08/03(月) 16:40:46 ID:oX1OtFQz BE:153634234-PLT(12001)<> >>4

[自分がされていやなことは人にはしないことです]
恩師の井上先生の言葉が脳裏を過ぎる。
そして……、
[うんこなんて……みんなも……誰でもするじゃないか!!! なんで……なんで……。]
自分のあの思いが、蘇る……。
「ぼくは……ぼくは……。」

そして、トイレ からタカシとマサキが気まずそうに出て来る。

「な、なんだよ……笑えよ……。」

タカシとマサキは何かを諦めたようにそう言う。

その時だった……。
ドシュドシュ!!
『うんこカリバー』で自分を切るひろし。

「ぼくもうんこがしたいよ!!」

斬られたらうんこがしたくなる『うんこカリバー』で自分を切ったので、
当然自分も、うんこがしたくなった……。
ガタン、ブリブリ……。
物凄い音だ……だが、優しい音だ……。 <> まきひと
◆sZjCgDQbhQ <>sage<>2009/08/03(月) 16:42:45 ID:oX1OtFQz BE:576126195-PLT(12001)<> >>5

そして、出て来るひろし。
「うう……ひろし……ごめんな……。」
ひろしに抱き付くタカシとマサキ。
「いいんだよ……僕たちは、生きている……だからうんこをするんだよ!!」

その時だった……。
『うんこ魔王』が現れた。
『うんこ魔王』は仮面と黒装束を外した。
すると……、
なんと正体は!!??

「井上先生!?」
ひろしは驚愕した。
「ひろし……立派に……なったな……。」
そう言って、井上先生は消えた。

[ 自分がされて 嫌なことは 人には……しないことです……。]




僕たちは 今日も うんこ をする

僕たちは あしたも うんこをする

それは 恥ずかしいことでも 悪いことでもないんだ







             完 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/08/03(月) 16:57:24 ID:4gqHk3xS<> 臭い話だな <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/08/03(月) 17:08:24 ID:o2o8SgZ5<> あまりにも酷すぎる…… <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/08/03(月) 22:53:35 ID:hlp1dE18<> 井上先生で脈絡付けたのはいいが、逆に結局うんこカリバーって何だったんだよって疑問ばっか膨れ上がるなw
以下全年齢スカトロネタスレか? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/08/03(月) 23:14:20 ID:avQElXyK<> レス6つで終わるならスレ立てずに
総合スレでやれよ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/08/07(金) 19:31:24 ID:PHbvEffj<> このスレどうすんだよ
放置? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/08/07(金) 19:45:46 ID:Sdxo0z3F<> 即死回避しちゃうと圧縮まで落ちないけど
創作発表板に圧縮が来るまで後何年かかるか分からないから、
それまでずーっと残り続けるし、使いたい人がいるなら使って落とした方が早いと思う <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/08/07(金) 22:31:26 ID:iVRXmIJ+<> 長期的に圧縮目指して徹底放置も一興ではないか <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/08/07(金) 22:41:37 ID:Jza68FEZ<> >>13に同意。上げさえしなければ糞スレ群は底だまりしてくれる。
そのためにも動いているまともなスレはアゲ推奨にするといいかも。
少なくとも投下はアゲるとか。

ってここで言うこっちゃねえな <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/08/07(金) 22:47:18 ID:NBMx5R1J<> まともなスレのまともな作家さんたちは基本的にsageなのです
感想をつけるときにうっかりageてレスするのです <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/08/07(金) 23:00:57 ID:Jza68FEZ<> うっかりならいいよね! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/08/07(金) 23:28:39 ID:PHbvEffj<> まきひとくんの小説のスピンオフ書いてみた



井上の青春は戦禍の中にあった。イデオロギーの対立に端を発するその
戦争は瞬く間に地球全土に拡大し、世界大戦となった。戦力の微妙な均衡
による膠着状態は予想を超えて長期化し、両陣営は徐々に衰える国力に焦
燥感を募らせていた。

「井上、行かなくていいのか? 今日は野上の出征だぞ」
西条の声には始めから諦めの響きがあった。井上が友人の出征を見送る
ことを拒んだのはこれが最初ではなかったのだ。
「行かないよ」
井上の返事は素っ気ない。西条には彼が学友が戦地に赴く事実に僅かで
も関心を示しているようには見えなかった。
「お前は青木の時もそんなことを言っていたから、あいつに二度と会えな
くなったんじゃないか!」
「いいから放っておいてくれよ」
事実、井上は「出征」には興味がなかった。苦しい戦況を華々しい出征
のセレモニーで誤魔化すやり方がどうしても好きになれなかったのだ。
そして今、彼の頭はある一つの事柄に占められていた。恐るべき力を秘めた一振りの剣のことである。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/08/07(金) 23:30:01 ID:PHbvEffj<> 話は前夜に遡る。井上ははじめ悪夢を見ていた。戦時下の困窮した生活
と、避け得ない知人達の死への、やり場のない憤りが、無意識まで暗い影
を落としていたのである。
しかしいつしか悪夢は終わっており、彼は気がつくと霧深い山中に一人立っていた。どこからか川のせせらぎが聞こえるが、それがどの方角からかは分からなかった。
「井上よ」
声に驚き振り返ると、そこには長い髭を生やし、粗末な白い服を着た細
身の老人が立っていた。
「汝が徳を以て乱世を収めんとする者ならば、其処にある剣を抜いてみよ」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/08/07(金) 23:30:44 ID:PHbvEffj<> 老人が指し示す先には、果たして地面に突き刺さった剣がある。井上は
言われるがままに剣の柄に手を掛ける。その瞬間、剣の持つ膨大なエネル
ギーが井上に伝わってきた。彼は気合いを入れて剣を引っ張った。それは
呆気ないほど簡単に抜けた。
「やはりお前がそうであったか。この書物を授けよう。そこには武によっ
て戦乱を収め、徳によって天下を治める術が記してある」
井上は訳が分からないままそれを受け取り、老人に問うた。
「御老人! これはいったい……」
その時、既に老人の姿はなく、その声だけが辺りに反響していた。
「ゆめゆめ忘れるなよ。その力は仁義の為のものだということを……」
井上は混乱しつつも書物を開いてみた。その第一頁には次の一文が記さ
れていた。

うんこカリバーにて斬られし者、即ち便意を催す。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/08/07(金) 23:32:06 ID:PHbvEffj<> 以上投下終了
気が向いたら続き書く <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/08/23(日) 23:25:57 ID:1iHGoXvb<> ageてみますか <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/08/23(日) 23:28:13 ID:WSIFtHz7<> なんでだよ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/04(金) 00:01:12 ID:gfkwB+Sn<> 「お願いね」

「本当に・・・いいの?」

「いいのよ」

「・・・・」

「これは私が犯してきた数々の大罪の罰なの」

「で、でも・・・・」

「じゃがお前さんは世界を救ったんだぜ?
 それで帳消しとはいかねーか?」

「いかないわ」

「さすが、頑固だね」

「・・・・・・・・」

「・・・あんた・・・・・・」

スタスタ ヒシッ

「!」

「私のためにそこまで悲しんでくれるのね
 ・・・ありがとう」

「・・うっ・・・うぅっ !!」
「みんなも ありがとう」

「・・・・っ!」

「やめろよ お前さんらしくねぇや・・・」

「みんなと出会えたから私は変われた
 この世界の素晴らしさを知った
 だからこそ私は 自分の犯した罪を許せない」

「・・・・・フ・・っ」

「私はこの身を
 永遠に封印する」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/04(金) 01:54:39 ID:yr1kTW2W<> 私は世界を震撼させた希代のワル
そんな私が、世界を救った
たくさんの仲間達と共に

世界の命運を賭けた戦いが終わった今
私は私の罪を償うために自らを封印しようとしていたわけ


「・・・・いい?」

「うん゙・・・・・っ・・・・・・・・っ
 ぐすっ・・・ひぃぃん・・・・・」

コオォォォ・・・

「・・・『封』ッ!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/04(金) 02:24:25 ID:yr1kTW2W<> カアー コッ
「―――・・・お別れね」

「うぅぅっ・・・・」 ぐしゃぐしゃ

「サナバー
 今更だけどそのジジ臭い喋り方、ダサいわ」

「なんじゃと」

「マリモス
 あんたのロリコンっぷりにはさすがの私も引いた
 死ね」

「ふっ
 俺はロリコンではない 純愛戦士と言ってくれたまえ
 子供の姿の君は 今も俺の脳裏に焼き付いているよ」

「死ね」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/04(金) 02:38:12 ID:yr1kTW2W<> 「えー・・ うさぎ・・・
 あァ・・・アンタいたんだ」

「ひどピョン」

「あーっ・・・と・・・・
 ・・・・・ワラース・・・あんたもいたのね」

「ふひっ ふひひひひひぃぃぃぃぃぃっ
 ひっ ひっ・・・ひひっ・・ ひほォッ ひっ・・・ひっ・・・ひどッ・・・・・・・・ふほっ・・・いぃひひひひひひひっ」


「そして・・・・
 ・・・・アンタ これからもちゃんと生きなさいよ」

「・・・ぐすすっ
 分かんない・・・・よ・・ぅ・・・うぅぅ・・・」

「アンタはもう 私がいなくても一人じゃないんだから・・・」

「・・・ッ ・・・ぐァ・・フ・・・・・ッ ・・・・ンぁっ・・・・ ちゃんッ
 ま、毎・・・日ッ・・・・・会いに来るからっ・・・・・・ッ!」

「・・・・・まぁ、勝手になさい」


ピカーン

「・・時間ね」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/04(金) 20:51:06 ID:yr1kTW2W<> シューシュー
「・・・・・・・・・・」
ふっ
「この景色もこれで見納めね
 そう考えると何だか物悲しい
 この私がこの世界をこんなにも好きになれたなんて、不思議」
シューシュー

「・・・・・っ」

「みんな・・私の素敵な仲間
 私の好きなこの世界をよろしくね」

「・・・・うんっ
 ・・・・・・フーリャンちゃんっ!!」

シューーーー ピカピカ
「・・・ねこ、わん公の墓参りにはちゃんと行きなさいよ
 あとついでに―――・・」
ガチーン!

「・・・・・・・ッッ!!!
 フーリャンちゃあぁーーーーーん!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/04(金) 23:11:12 ID:yr1kTW2W<> こうして 希代の大魔女で世界を救った大英雄フーリャンは自らの意志でその身を聖なる結晶の中に永遠に封じた


「にゃやぁあああああぁぁぁぁぁッ!!
フーリャンちゃっ…んンッ フーリャンちゃああぁぁぁーんっ!!!」

泣き崩れるねこ

しかし他の連中はそれどころじゃなかった


(半目だ…)

(半目ピョン)

(フーリャンが半目のまま封印されてしもうた…)

(ぐふっ…ふぉ…っ ひぃーっひひひッッッッ カッ……アッ……アッ………
 なんというバッドタイミング…ブフゥッッ!!
 アーヤベッッ… もれるッ 声漏れるッ…ひぃはぁあぁぁぁぁっ ぶぶぶぶっ…ぐふぅーーーッ)

(アー モイ ゴッッ(Oh my god)!)


笑いをこらえるのに必死だったのだ

そして 言おうか言うまいか迷ったが ねこの事を考えて結局言わなかった


それから
フーリャンが封印された場所にはたくさんの人々が集まり そしていつしかそこは集落となった
封印されたフーリャンは今ではこの『フーリャン村』の守り神として崇められているのだ
そんな守り神が半目なのは村人みんなが空気を読んで誰も突っ込まなかった

それからまた 更に時は流れ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/05(土) 00:16:13 ID:SdoXNP2c<> ――…

タタタタタタターッ!!!!

「はあはあ」

タタタタタタターッ!!!!

「この世界はもう…ダメだっ」

タタタタタタターッ!!!!

「もう希望は“あの人”しかいないっ…!!!!」

タタタタタタターッ!!!!

「おばあちゃんから聞いた“解”も…今のにゃんなら…!」

タタタタタタターッ!!!!

「見えたッ!!」

ズザァー

「…『フーリャン村』ッ …の廃墟ッ!!」

バーン <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/05(土) 00:25:21 ID:SdoXNP2c<> ガチャガチャ
「…あっ!
これだぁン!!」

キラキラ

「封印された永遠フーリャン様…!
かつてあったこの村の守り神で通称『半目像』!!
よぅし」

ピト
コーー

「お願い…蘇ってッ!
そしてこの世界を救ってください」

ピッカァ〜 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/05(土) 00:44:27 ID:SdoXNP2c<> (このにゃんが封印を解く事をお許し下さいッ)
バッバッバッ
「ウンコー カリャリャーバリャーバ シコリータ バッコバコ ゲロビッチャアァ〜 破ァーッ」

ピッカピカ チュウィイィーン… カアアァァァ〜ッ!
ズバババッ シュー ドジャアアァァーーーン
ガッガガガァァァ〜 ヒョー
ドッカーン!

しゅうぅぅ…

キラキラキラ… ピシッ
パックリ!
パッパカパ〜ン ドンッ

ドサッ
「………つっ!」

タタッ
「フーリャン様!
やったあ うまくいったよン!」
「………?
…………!
…ね ねこォッ?」

「にゃ?」

「………」

「フ フーリャ」

「あんたいくら寂しいからってイキナリ封印解くヤツがあるかァアアァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ベッッッキャアァァーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「違ブフゥッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドッパー <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/05(土) 01:01:12 ID:SdoXNP2c<> 「にゃんはイリコ 誇り高き封印術使いの家系『マルダイ』最後の一人…
そしてあなたを封印したララミー様の子孫ですよン」

「ねこの子孫…
あのアホにも男が出来たというの? うーむ…
しかしあんたねこにソックリね… いやもうクリソツだわ」

「そ そうなんですか」

「…ところで今って 私が封印されてどれくらいが経ったの」

「約1000年ですよン」

「せ せせ…ッ 1000年…!?」

バーーン <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/05(土) 01:29:39 ID:SdoXNP2c<> 「信じられないわ…
私の感覚では1分ほど前にアホ連中と別れを言ってたのに…」

「体も意識も全て封印したわけですからン
そんなもんですよン」

「嘘みたいな話ね」

「フーリャン様は間違いなく1000年もの間封印されてたんですよン
ずっと半目でしたけど」

「半目ェッ?!!!!!!!!!!!!!!!
放置してないで早く言いなさいよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バギョオオオオオォォォーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「ごキャぷぶぅーッ!!!!!!!!!!!」
ドザー

「アイツら…きっと半目の私を見て笑っていたでしょうね…
あぁもう糞ムカつくゥッッ… ブッアレしてぇ…けど無理ッ!!!
…いやァーーーっ ス ストレスが…」

ぴくぴく
(ご ご先祖の言い伝え通り‥だ…)
がくっ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/05(土) 01:31:38 ID:Zk6M3KT/<> すげぇ
移転してまた面白くなってやがる… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/05(土) 01:51:25 ID:SdoXNP2c<> 「ねこ」

「イリコです」

「アンタもねこでいいのよ ねこ」

「は はい」

「気になったんだけどこの廃墟は何よ」

「あー 実はですねン」

カクカクシカジカまーるさんかくしか くー

「『フーリャン村』ですって?
私の名前を勝手に使うとはいい度胸じゃないの」

「もう滅んじゃいましたけど‥」

「? なんでよ」

「フーリャン様‥回りを見てみて下さいン
この廃墟の他に気になる所がありませんか?
1000年前の記憶があるのならすぐ気付くと思います…」

「……」
キョロキョロ
「!
ん…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/05(土) 02:00:00 ID:SdoXNP2c<> ザッ ジャリ…
「大地が赤い…まるで燃えるよう
確かここは緑が溢れる場所だったはずよ」

「…………
……この土地はもう 死に絶えた土地なんですン」

「……?!
…………よく見てみれば空の様子まおかしい 太陽があるのに夜のように暗い…
………何があったというの?


「……」

「ねこ?」

ガク
「うっ うっ」

「…教えてねこ
この世界で今 何が起きているのかを…!」

ゴゴゴゴゴ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/05(土) 02:19:15 ID:SdoXNP2c<> それは3年前


突然 『魔界』と呼ばれる異世界から大魔男ルーラーン率いる軍勢が攻めて来た
『魔界』の軍勢(以下 魔族)はとっても強く そのうえ魔法まで使ったりして それはもうやりたい放題だった
(中略)
この世界の人間達は成すすべがなく 負けてしまう
そしてこの世界は魔族よってに支配され 今に至る


「…にゃ」

「『魔界』…『魔族』ですって…?!
そんなの お伽話でのアレだと思っていたのに…まさか実在していたとはね…」

「…魔族はこの世界を『魔界』と同じ環境にするために この世界中に謎の霧を散布したんですン…
それが原因なのか 日中だというのに空は闇に覆われ 草木は枯れ果ててしまいましたン…
このままではこの世界は近いうちににゃん達人間が暮らすことのできない 正真正銘の『魔界』に変わってしまう…!」

「なによそれ…
1000年前にこの私がカルト集団&世界終末の影(エス)を討ち倒して世界を平和にしてやったというのに…
…今度は『魔族』ですって?
どんだけー よ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギリギリ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/05(土) 02:39:03 ID:SdoXNP2c<> 「にゃんの両親は3年前に魔族のボス・大魔男ルーラーンに挑んで死にましたン…
ルーラーンには封印術がまったく効かなかったそうですン…」

「大魔男…ね なかなかやりそーなヤツね」

「ルーラーンは指先一つで世界中の火山を一斉に大噴火させ
そして右手一つで大陸全土を火の海にしてしまいましたン…!」

「やるわね
本気の私並みとは」

「…そうです!」

「あぁ?」

「だからこそ… だからこそにゃんはッ…
先祖代々の禁を破り あなたの封印を解いたんですン…ッ!
この世界で『魔族』…そしてルーラーンに対向できるのはもはや…
あなたしかいないんですっ!!!
…フーリャン様!!!」

「……」

「本来なら避ける事の出来ない“世界の終わり”までも倒したフーリャン様の力があれば…!!!
あいつらとも真っ向に戦えるはずっ!!!!」

「……」

「もちろん フーリャン様一人に戦わせるつもりはありません!!
…にゃん達も 共に戦います!!!!」

「………
面白いじゃない」

「!」

「つまり私に 世界をまた救え と言いたいのね?
………朝飯前よッ!!!!!!!!!!!」

バババーン
<> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/05(土) 13:31:21 ID:SdoXNP2c<> 「ほ 本当ですか!
フーリャン様!」

「私は嘘はつかない大魔女よ 嘘だけど」

「あ ありがとうございます!
これで光が見えてきたン!やっほぃン!」
シュバー

「ところでねこ」

「はい?」

「あんたさっき ニャー達も戦うっちー とかほざいてたけど
それはつまり 魔族と戦っている人間はまだいるという事?」

「……はいっ!
この世界にもまだ 諦めの悪い人達がいるんですよンっ!!」

ドン
<> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/05(土) 22:58:58 ID:SdoXNP2c<> 「『青春のバモス』」

「なにそれ」

「魔族に対してレジスタンス活動を行っている集団の名前です
にゃんもここに所属してるんですよン」

「なにそれ…」

「魔族は体に魔力の鎧を纏っていて普通の攻撃じゃびくともしないのですン
しかしにゃん達『青春のバモス』はその魔力の鎧を無効果させる方法を独自に編み出した!
それこそ対魔族戦闘用消魔水『ぴんくうぉ〜た〜』…!」

「マシなネーミングはなかったの」

「この水を魔族の体にかければア〜ラふしぎっ!
しつこい魔族汚れが一瞬にしてキュッ!」

「魔族汚れって何よ」

「これを作り出した事によってにゃん達はある程度魔族とも戦える様にはなったけどン
やっぱり大きな戦力差…!
奴らに決定打を与えるにはいたらなかったのですン…
でもっ フーリャン様がにゃん達の仲間になってくれた今なら 魔族と対等以上に戦えるはずです!
…さァッ フーリャン様ッ」

「なによ」

「あなたを…にゃん達『青春のバモス』のアジト…
『M字』へと案内しますッ!!!!」

ドドン

「不安だわ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/05(土) 23:43:16 ID:SdoXNP2c<> うんこ地方(現 ンゴッゥバャービョア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙地方)
…マキマキ森

テクテク
「ここにあんたらのアジトが?」

「はい 魔族に見つからぬよう森の最深部に…
あっ あすこですよン!」

「? それらしいのは見えないけど」

「ほら “M”の形をした大きな岩が見えますよね
あれの手前にある小さな岩…あすこにアジトへの入口があります!」

「ほう」

ザッザッ ザンッ

「それで どこから入るの?」
スッ

「あっ 触っちゃだめですよ!」
「なんでよ」

「この入口を無理矢理開けようとすると鉄の弾丸で蜂の巣になるように仕掛けてあります
一人一人が設定された暗号を特定のポーズをやりながら叫べば開きます」
見ていて下さいン

ヒュー…

カッ!!

「“唸れ!M字開脚”!!!!!!!!」
ビシィィッ …ピンポーン

パッカー

「今のように
さーフィ」

「誰がやるかァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バッギョオォォーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「カぷぅーーーーーッ!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/06(日) 00:08:00 ID:ZxNq70IR<> 「何故この私があんなことしなきゃ行けないのよ!」

「あぁぁッ ミ ミニスカートですもんねっ
じゃ じゃあこのズボンを…」

バチコォーーーーーーーンッッッ!!!!!

「服装の問題じゃあないッ!!!!
プライドの問題じゃあーーーーーーーーッ!!!!!
やらないわよ 私は」

「で でも」

「こんなん 力ずくで開けてやるわよ
鉄屑の弾程度 飛んで来ても屁じゃないわ」

「えェッ!!?」

「まずはこのフザけた仕掛け考えた奴をシメてやんないといけないわ
ねぇねこ これ考えたのまさか男じゃないでしょうね」

「お 男ですが…」

「よし ブッアレしましょう
バクサーレ メコレ」


バッゴォーーン! シュウゥゥ…
「ハイこんにちは と」

ウー ウー ウー

「むむ?」

「あややっ こりゃマズイですン!」


「敵襲ー!敵襲ゥーー!!」
ザザザー <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/06(日) 00:12:03 ID:Zv+ibgGs<> フーリャンがツッコミ役になってるwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/06(日) 00:42:21 ID:ZxNq70IR<> ザッザザザー

「敵襲ッ…侵入者だ!
…なんだこのコスプレ女は!」

「コスプレで悪かったわね」

「あやぁ〜〜ッ みんな話を聞いてー!」

「むっ… ねこじゃないか!
このコスプレはお前の知り合いか!?」


「騙されるな」
カツカツカツ…

「これは!エビフリャー防衛隊長!!」

「エ エビフリャーさん!!」

「気安く私の名を呼ぶな
いつもねこと顔を合わせている私の目はごまかせん…
貴様はねこではない… 偽物だ」
ドン!

「いやいやいやいやいやいやいや!!!
エビフリャーさんの目どんだけ節穴!?」

「そして…そこのお前
その邪悪なオーラ…貴様魔族か」

「はあ?」

「ここに乗り込んでくるとはいい度胸だ
この私が葬ってやろう」
ぎゅっっ

「……呆れた
しかたない 人の話も聞けないアホには罰を与えてやりましょう」

ドン <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/06(日) 14:57:42 ID:ZxNq70IR<> 「ビリック マッパー メコレ」

バリーーン!

「ぐわァー メ ガ ネ」
ドッサァー

ざわわ ざわわ ざわわ〜ッ
「!!!?
バ バカなッ!エビフリャー防衛隊長が2秒でやられてしまった!?」


「見た目通りショボイ奴だったわ
安心しなさい 死んじゃあいない
服を四散させただけ」

「にゃわわ… マ マツタケ様や…」

「こなくそー」
ドドドドドドドド

「雑魚が束になろうと所詮は雑魚
いっそうしてあげる」
ミーン… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/06(日) 18:24:40 ID:ZxNq70IR<> 「魔族め ドリャー」

バッシャアァーーーーンッ

「くプぁッ!!
ちょっと!変なのぶっかけないでよッ!!
…何よコレ?!!」
ビショビショ〜

「い 今のが『ぴんくうぉーたー』ですン!」

「今のがァ?
…ったく だから私は魔族じゃないってのよっ!
あまり怒らせると怖いわよ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/06(日) 20:49:30 ID:ZxNq70IR<> 「相手は女魔族2人だぞ!
『ぴんくうぉ〜た〜』で魔族汚れもキュッしたし 一斉にかかれば勝てる!
うおーーっ!」
ドドーッ

「んに゙ゃあぁぁぁぁっ!
にゃんも入ってるゥゥーーーー!!
ヤッ ヤヤヤヤ ヤバイですよフーリャン様ァァァ〜〜ッ!!!」

「うるさいわねねこ
だからアンタは駄目なのよ
本当1000年前から変わらないわね」

「ち 違う“ねこ”さんとごっちゃになってませんかぁ〜!!」

「さー行くわよ
バッチリーズ ウォドル メコレ」

ズギュン
「ギィアッ」
ドサ

ズギュン
「バギャーッ」
ドサ

ズギュン
「あいてェーーーーッ」
ドサ

ズギュン
「ばらっブォオオォォォーーッ」
ドサ

ズギュン
「マ゙ァ゙ーーーーーーーーーーーーッ」
ドサ

ズギュンズギュンズギュンズギュンズギュンズギュン
「うわァーーッ」「ぽぃっ」「ぐあぁッ」「ごふぅッ」「あぁっ…気持ちいぃ… …もっと!」「ズアァァーッ」「いやあぁーーーっ」「ビャビャビャアァァーーッ」
ドサドサドサドサドサドサドサドサァーッ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/06(日) 22:09:24 ID:ZxNq70IR<> しゅうぅぅぅ…

「す すごい…
まぁ確かにコイツら雑魚だけど それでも鍛えられた精鋭達…!
それをこんなにも簡単に…!!
これが…かつて世界を恐怖のズンドコに陥れ そして世界を救った大魔女フーリャン様の力…!!」
ゴクリ

「ぐぐぐ… まだまだァッ…
ひ 怯むなお前らァッ」

「…まだやるの?
今度も殺さない自信はないわよ
ゲリ ウンコ メコ…」


「待てぃッッッ!!
皆のもの 武器を下ろせ!」

「!?」

「あっ!」

ざわっ
「リ リーダー!!!」

ドンッ!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/06(日) 22:29:40 ID:ZxNq70IR<> 「オッサンが出てきたわ」


ドンッ!

「イリコ」

「は はい」

「お前は本物のイリコだな」

「は はぃにゃっ… さすが隊長ですン!」

「そして」
スッ

「汚い顔ね
こっちに顔向けないで」

「………」

「貴様やめろ リーダーはガラスのハートなんだぞ
こんな顔だけど」

「い いや…大丈夫だ…
改めて………
あなたがこの世界の最後の希望…フーリャン様ですね」
ギンッ!!

「いいえ」

「ズコーーッ!!」
ぱたーんっ

「嘘よ
しかし随分古典的なリアクションね…」

ざわざわっ
「な なんと… こいつ…ッ いやッこの方があの……!!
ひゃああああああぁっ 我々はなんという非礼をッ」

「本当よ 責任とって実家に帰れ」

「フーリャン様… 我が仲間達のご無礼をどうかお許し下さい…!!!」

「まあ… 許したげる」

「ありがとうございます
おっと 自己紹介がまだでしたな…
俺は魔族と戦うレジスタンスチーム『青春のバモス』のリーダーをつとめる
“三度の壊死より尻が好き”のチャンダーンです」

ドドンッ!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/06(日) 22:52:30 ID:ZxNq70IR<> 「…え? なんだって?」

「そしてこいつは俺の右腕
“闇に微笑む奥二重”のタークライズ」

「……よろしく…っス…」

「で こいつが俺の左腕
“必殺のジャンピングエンゼル(裏式)”のレガシン」

「おうッ」

「そして いわゆる軍師的な位置にいる
“大胆不適の右攻め名人” ハンロ」

「どうぞよしなに」

「俺の親友
“鳩尾フェチ”ライアン」

「君の鳩尾を見てみたい」

「へへっ…こいつは俺の恋人の
“背中に黒子が136個あった”のシャーミー」

「いやぁ〜ん」

「んで…
“とにかく凄い”のザジャバレオグランソ・ギャッツェグシティエティ」

「我を呼ぶときはフルネームで頼むぞよ」

「…というわけで よろしく!」

「なにこれ」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/06(日) 22:56:15 ID:Zv+ibgGs<> どいつもこいつも名前がひどいwww <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/06(日) 23:03:11 ID:9j8MAwIC<> フルネームが何気にウザいな <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/06(日) 23:04:48 ID:ZxNq70IR<> 「…ねこ
こいつは一体何を言っているの
頭あったかいんじゃないの?」

「い いや…
あの…リーダーはですねン
相手の特徴を見てその人に“通り名”を付けるのが趣味なんですよン」

「今のが通り名だと言うの?
…酷いわね」

「ちなみにイリコは
“毛並みが最悪” イリコ・マルダイだ」

「にゃあ〜んっ」

「あんたはそれで良いの?!」

「ま まぁリーダーが決めた事ですし…」

「ちなみにあなたが倒したウチの防衛隊長は
“眼鏡”エビフリャー」

「あいつどんだけ特徴ないのよ…」

「!
そうだ せっかくなのでフーリャン様
親睦のしるしとしてあなたにも通り名を…」

「いや いらない 本気で」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/06(日) 23:23:27 ID:ZxNq70IR<> 「そうですなぁ〜 どんな通り名がいいですかなぁ〜」

「こいつ… 話を聞いていない…」

「リーダーが『スーパー名付け親タイム』に入りましたン!
もう誰にも止められないン!!」

ビシッ
「“セクハラ魔女の眼差し”なんてどうでしょうか」

「どこのエロビデオよ
嫌よ」

「うむ…ならば“セクハラ属性”とかシンプルで良いのではないでしょうか!」

「良くないわよ!」

「“魔セクハラ法使い”…」

「意味分かんない
まずセクハラから離れなさいよ…」

「うむむっ!
…“セクシャル・ハラスメント”!!」

「私はセクハラそのもの?!!
…もういい!もうしゃべるなアンタは!!!
そして私の通り名は“大魔女”で十分!!!!」

「あ…そー ですかァ
あぁ…はぁ… そうですね
はあーく しまーしたァ…ハァ…」

「こいつ本気でウザイわね」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/06(日) 23:47:03 ID:ZxNq70IR<> 「ではフーリャン様
あなたを大広間まで案内いたします」

「やっと話が進むわ…」

「最後の希望…フーリャン様復活を祝って盛大なパーテーといきましょう!」

「あら素敵」

「我が『青春のバモス』自慢の一流シェフ達の料理をご堪能くだされ!!」

「…フフ
よく考えれば1000年振りの食事になるのよね(感覚では8時間前に食べたばかりみたいな感じだけど)
この時代の料理ってのも気になるし
楽しみにしてるわよ」

「はっはっは!
ご期待下さい!
…あ〜‥っと その前に!」

「?」

「まずは『青春のバモス』の幹部達の紹介をしなければいけませんな!」

「……」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/07(月) 00:35:15 ID:hN5vghgX<> ざわざわざわ

ズラァ〜〜〜〜〜リ


「お 多いわね…
まさかこれ全部幹部ってワケじゃないでしょうね…」

「全部幹部です」

「………………」

「にゃん達を含めて全部で107人いますよン
フーリャン様も入れると108人!!」

「無駄に多すぎる…」

「ささっ フーリャン様!
みなが待ちわびております!どうぞどうぞ」

スタスタ

ドッ…ッ
わァーーーーッ

「うおおぉぉぉーっ!!!」「来たぞー!」 「やったあ!」 「アレが!!」 「伝説の魔女だニっ!」「おっぱお!!おっぱお!!!おっ……ぱ‥お…」 「勝てる!俺達は勝てるゾナ!!」 「一緒に魔族をやっつけましょっホー!」「サインくれー!」
「やっほーぃ!」「よっしゃああぁぁーッ!!」「死ね!!!!!」「期待してるずーっ!!」「是非茶道部へ!!」「みんなあんたを待っていたんだゴロ!」「世界を救おうギュン!」「こっちを見てくれだモンー!」
「みえた」「魔族を許すな!」「ワイは貴様なぞ認めんボイ!」「悪くねっぺ」「ふっ…いい眼をしているっち…」「結婚してくれー」「殴ってほしいライ!」
「これはなかなかどうして 負けねー気がしてきやがったメリ」「ピカチュー!」「うああああー!燃えてきたンバル!!」「魔族マジ許すマジ!!」「とにかく踊ろ!」「W録画ーー!!」
「フーリャン!フーリャン!!」「反撃の狼煙が 今!上がるーノ!」「腹筋!背筋!たまにはタマキン!」「腹筋!背筋!たまにはタマキン!」「好きだー!」「感動DEATH!」「待ってましたのねん!」


「ははは 皆も歓迎しておりますな」

「今確実に『死ね』って聞こえたんだけど
つーか語尾が変なヤツ多いわね…」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/07(月) 00:40:28 ID:p1txVj1o<> マジ許すマジ混じってるwww <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/07(月) 01:05:05 ID:PcEdPrlC<> カオスw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/07(月) 01:16:48 ID:hN5vghgX<> 「まず “人生の失敗者”グラパーデ」

「始まったわ…」
ガクリ

「“高速のティッシュ配りスト” バイトー…
“どちらかと言えばかまぼこ派” ヘンリス…
“タバコやめた” ヤニラ…
“凄い髪型” ボンバビ
“常に左足の薬指がかゆい” トドドグマ
“冷し中華始めました” テンチョー
“烈空の支配者” チューニン
“存在が罪” ゴンドラムージ
“セクハラ教師” もん美
“大声” ヤスオ
“トマト大好き” ヤスオ
“コーヒーをコーシーと言う” ヤスオ
“4番目のヤスオ” ヤスオ
“5番目のヤスオ” ヤスオ
“なべ将軍” イエロウ
“うるさい” ギャース
“歩く全身性感体” エロス・メロス
“200キロカロリー” グレートタイガー
“みんなのアイドル” ザン・ジャンボ
“まさかの” ヤスオ
“二人で一人” モリトン&ニラトン
“幻の三人目” セコートン
“顔が見えない” ノッポ爺
“愛人” ヨウコ
“隠し子” まるひ丸
“かの有名な釣り名人” トクサン
“いつの間にか居た” ヤマン
“過去と未来を行く風雲児” ?マン
“なんか臭い” アダリーク……」

「もういい… もういいから…」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/07(月) 01:20:03 ID:p1txVj1o<> ヤスオ大杉w <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/07(月) 01:43:26 ID:PcEdPrlC<> 結構いい名前なんじゃないかw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/07(月) 02:01:24 ID:hN5vghgX<> 2時間後


「えー…“三食コンニャク” フニャーク……
“凄まじい切れ痔” ナイス……
“ねずみ” ピカットちう
“明らかに野菜太り” ブジタリアン……
“だけどやっぱりママが好き” マザーコンラッド……
“いつでもジュースやパン買ってきますよ” パシリスイ……
“反・ヤスオ” マスオ……」


「これで100人目ね…あと少し…
ていうかアイツも疲れてんじゃない…もう」


「“自称・勇者の生まれ変わり” チロスケ……
“俺がアイツでアイツが俺なのか?” モーソサン……
“空間のスペシャリスト” フォーマー……
“環境破壊の天才” ハカイシーマス……
“録画は俺にまかせとけ” キカイトス……
“かつてない空気感” サワ〜
…そして!!」
ビシッ
「この俺ッ 『青春のバモス』がリーダー!
“こんにちわわ”チャンダーンだぜ!!」

「アンタさっきと変わってるじゃない!
どうでもいいけど…」

「俺は変動制なんですよ」

「いやどうでもいいけど…」

「…やーっ!終わった終わった!
さーフーリャン様!パーテーを始めましょうかァ!」

「もうテンションだだ下がりよ…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/07(月) 16:39:15 ID:hN5vghgX<> ざわざわざわ…

「僕は“驚異のちちげ”ハートミッテンクリパ!
フーリャン様 僕と踊ろ!」

「勝手に一人で隅の方で寂しく踊ってなさいよ」

「せっしゃ “風で股サブLOW” でお馴染みのシチシゲでござる
恐れながらどうか一つ『世界の終わり討伐』の顛末を教えて頂きたいのですが…
実はせっしゃ マリモス殿のファンでして… 彼の活躍なんかも…」

「めんどくさい
つーかあんなロリコンのファンとか
あんた終わってるわね」

「フーリャン様はいつから魔女をやってたんだギュン?!」

「生まれる前からよ」

「W録画ー!!」
「ピッピカチュー」

「なんなのよこいつらは」

「はっはっは…大人気ですなぁ フーリャン殿
…っと ちょっといいですかな?」

「?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/08(火) 13:56:42 ID:3I140HLA<> 「なによ」

「はっ… 実はですね…
フーリャン様にお願いしたい事がありまして…」

「私に…?」

「この俺
“あの夏の過ち”チャンダーンは宣言します!」

「もう突っ込まないわよ」

「今この瞬間から 『青春のバモス』のリーダーの座を…あなたに譲る!!!」

ドン!

「なんですって…?!」

「なにゃあぁぁーーーーーっ!!!」
バババァッ

「!
イリコ…聞いていたのか…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/08(火) 14:09:39 ID:3I140HLA<> 「どういう事ですかァン!リーダー!!」

「この世界最後の希望…フーリャン様…
あなたこそこのチームのリーダーになるに相応しい…!
ここで俺はお役御免って訳さ」

「……」

「お願いしますフーリャン様
あなたが新たなリーダーとなればきっとこのチームの……いやッ
この世界の人全ての士気が上がるに違いない!」

「……」

「…フーリャン様…!」

「…分かったわ
……そこまで言うなら…」

「待て」
ザッ!

「!?
お前は…!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/08(火) 14:19:54 ID:3I140HLA<> ドンッ!

「あ あなたはン!
………え えっと…」

「お前 どうした急に?」

「…その者が新たなリーダーだと……?
そんな簡単には認められぬ…」

「!!!?
どういう事だよ!!お前!!!」

「まず この者がリーダーに相応しいかどうかを…我が見極める!!」

ドドン!!!

「……」

「“大魔女”フーリャン!!!!
…我が名前を答えてみよ!!!!!」

バーーンッ!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/08(火) 15:19:26 ID:3I140HLA<> しぃ〜〜ん……


「……」

「………」

「……ッ」
ゴクリッ

「……………」

「………」

「……………」

「……」

「………」

「……」

「……」

「…どうした?」

「……」

「分からぬか……?」

「……」

「……」

「…………………
…“とにかく凄い”…」
ボソッ…

「……!!!」

「!!!」

「……ザジャバレオグランソ・ギャッツェグシティエティ………!!!
…それが あんたの名よ!!」

ドドォォンッッ!!!

「…………フッ…
……ご名答…!
…認めよう うぬを 新たなリーダーと!!!」

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/08(火) 15:32:20 ID:dLV58CNe<> よく覚えてたなw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/08(火) 15:56:02 ID:3I140HLA<> ドドドォーーーーッ

ワァァァーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!

「いやっほォーーーーー!!!」「ッッシャアァァァーーーーーーー!!!!」「やったぜーーー!」「フーリャン様がッ 新しいリーダーたい!!!!」「ひんにゅオぉうぅあーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」「Pー!!PPPーーーーーー!!!!!」
「ミーは信じていたッチュ!!」「こりゃあッ 今夜は眠れねぇヤイッ」「電波電波ァッ!!」「ピカピーカ!」「うんこに塗れて死ね!!!!!!」「パンツくれー!」「キャッサバのフルネームを答えるなんて!」
「魔族の終わりが見えて来たミュイ!」「長いトンネルを抜けるとそこは大魔女でんたーー!!」「乳首ーーーー!」「ラーメン食いてーー!!」「高血圧!!!!」「宇宙の神秘が今ここに!!!」「凄いでゴンス!!!」
「ドロー!大魔女フーリャンを攻撃表示!!」「そんな事よりピクニックに行こうよ!」「是非茶道部へ!!」「つーか“とにかく凄い”の奴は何様なんだよ」「チャンダーン失せろー!」「ギャオォーーーーーーーースッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「世界はワイらが救うんゴィ!」「魔族よ震えて眠れ!!」「俺だよ俺俺!」「W録画ーー!!」「踊ろ!」「こいつぁ今日のコーシーが美味いぜ」「さ〜ァッ!パーティーの仕切直しだ!」「M字!!」「…ケッ まぁまぁだボイ」「漲ってきたっポ!」
「ヤスオ死ね」「ママー!」「たまには悪かねぇ」「…やれるッ」「勝利は目前ナリ」「まぁ全て俺のおかげなんだけどね」「祭の始まりだ!」「…やれやれ こいつらはいつまでたってもガキだなヤッホォーーーーーー!!」「ッくぜェーーッ!!!」


「!!
お お前ら〜!
聞いてたんかァ〜いッ ズコォーッ!」
ドサァー


こうしてフーリャンがリーダーになった <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/08(火) 16:15:43 ID:3zbrq2M0<> うんこに塗れて死ね!!!!!!とか言ってる件ww <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/08(火) 17:21:17 ID:3I140HLA<> 「“大魔女”フーリャン様…いやッ
“みんなのセクハラリーダー”フーリャン様!!」

「いやだからあんたの通り名はいらない」

「まずは我々の話を聞いてください
…“大胆不適の右攻め名人”ハンロ
そして“虫に関する知識が異常”パオリャム…出てこい」

「はっ!」

「ひっ!」

ザッザッ!

「何?」

「ここからの説明はこのハンロにおまかせを!」

「よし パオリャムはもういい 戻れ」

「ひっ!」
スッ…

「今何のためにそいつ呼んだの?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/08(火) 18:06:20 ID:3I140HLA<> 「フーリャン様がこの『青春のバモス』のリーダーとなった!
もう魔族などおそるるに足らず!
今度は我々の反撃祭でワッショイワッショイ!!」

『おー!!』

「そろそろ右から攻めるぜ!魔界へGO!!」

『おー!!』

「だぁけどッ!魔界にはー」

『入れ〜ない〜!!』

「そう!入れない!!何故ならッ」

『搭!!』

「そう!!」

『搭!!』

「そう!!」

『搭が邪魔ァ〜!!』

「そうだ搭だァーーーーッ!!!
世界に散らばる搭が10!そいつがあるから入れない〜ッ」

『魔ッ界!』

「だから壊そう!」

『搭!!』

「そう!!」

『搭!!』

「そう!!搭!!壊そう!!!
ブチ壊すぞーーーーーーーー!!!!!」

『ブチ壊すぞーーーーーーー!!!!!!』

「ハー…ハー…
つまり…そういう事です…」

「意味が分からない」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/08(火) 19:58:11 ID:3I140HLA<> 「…時は来た! それだけです…」

「いいから分かるように言いなさいよ!
ゲリ ウンコ メコレ」

ブリブリブチュウゥーッ チュブッ…ブッチュ…ブブッ…メリッ
ブッシャアアアァァァーーーーーー ブブブブゥウゥーーーーーーーッ!!

『くっせェーーーーーーーーーーーーーッ』
バタバタバタバタバタバタバタバタッ…


30分後

「つ つまり…ですね
今度はこちらから魔界へ攻め込みたい…でも魔界への入口が結界で閉じられちゃって入れない
この結界を消し去るには魔族が世界中に建設した10基の搭を破壊しなければならない… という感じです」

「10基の搭…」

「我々はこれまでに何度も搭を右から破壊しようと試みたのですが それはことごとく失敗しました
何故なら搭にはくそつよい魔族共達が配置され守りを固めているからです
しかしフーリャン様がいればもう右からでも左からでもチョチョイのチョイでしょう!」

「あんたら完全に私まかせね
別にいいけど」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/08(火) 20:38:02 ID:rNo2BJkF<> 読みにくい <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/08(火) 21:14:19 ID:3I140HLA<> 3ヶ月後


わーわーわー
ガキィンガキィィーン!

ドカーンッ バゴォーンッ ババババッ… ズッッガアァーーーーン!
ズズズズズズ… ズッッドォーーーーー…

「リハル バクサーレイ メコレ」

ズドッッッッガガガガアアァァアァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バギィーッ!!!!!!!!

「や…」
ぶわああぁぁっ
「やったぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!!
第10の搭“ラリアート”も破壊したぞーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!
これで…これで魔界に攻め込めるぞ!!!!!!!!!!」

ドン!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/08(火) 22:14:20 ID:3I140HLA<> 「……あら?
これで終わり?」

「さすがフーリャン様ですン!
10基の搭を破壊しちゃいましたよーーーーーン!!」

「第1の搭 パンツのチャ〜
第2の搭 マスターシャクレ
第3の搭 うんこカリバー
第4の搭 安全運転
第5の搭 ああああ
第6の搭 ルギア
第7の搭 ふにゃふゃ
第8の搭 デフレスパイラル
第9の搭 ちからわざ
そして… 第10の搭 ラリアート!
どれもこれも激戦続きでしたが なんとか全て右から破壊することが出来ましたな!
これでもう魔界への入口が開放されているはずです!」

「やり始めたらなかなかあっけなかったわね
くそ強いって言うから期待してた魔族ってのも雑魚だったし」

「さすがフーリャン様ですン
しかし…これからが本番…!
魔界での戦い戦いが待っているのですからン!」

「絶対…絶対勝つぞ!
この戦いで死んでいったヤスオ…そしてヤスオと…ヤスオ…ヤスオに…ヤスオ…それからヤスオのためにも…!」

「しかし見事にヤスオだけ死んだわね」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/08(火) 22:21:20 ID:dLV58CNe<> ヤスオwww
ていうかなにげにうんこガリバー混じってるw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/08(火) 23:20:17 ID:3I140HLA<> ゴゴゴゴゴゴ…

魔界入口


「ここだ…」

「まるで飲み込まれるようだ…」

「…フーリャン様…この黒穴をくぐれば魔界です…」

「おっかないオーラが漂っているわね…
ここから先…あんた達には危険すぎる…」

「…そ そんなに」

「……
…魔界へは私一人が行くわ
…だからあなた達は引き続きこっちをお願い」

「!!!
お お一人で!!? 無謀です!!!」

「あなた達が来てもヤスオ達みたいになるのは明白よ」

「我々はもとより命を捨てる覚悟で戦ってきたのですよ!!
ここで退くわけには……!!!」

「――――…1000年前の“世界の終わり”との戦いで私は大切な仲間を失ったわ」

「!!」

「もうあの時のような思いをするのは嫌
あなた達も…私にとってはもう大切な仲間達 なんだから…」

「フ…フーリャン様……!」

「じゃあね
私が無事に帰って来たら ヤスオ達のお墓でも作ってあげなきゃね」
シュバーッ ズプーーンッ!

「フーリャン様ーーーー!」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/08(火) 23:23:28 ID:dLV58CNe<> なんという綺麗なフーリャン <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/08(火) 23:36:49 ID:3I140HLA<> つぷぷぅん…ッ バーッ
スタンッ

「……」
キョロキョロ
「ここが…
魔界…!!!」


ズズズズーーッッ… ギィーッ ギィーッ ギィーッ!
ゴポ…ゴポポポポポポ……
ヒュウゥゥゥゥ…

「向こうと環境やらなんやらは似ている…けど
随分とジメっとしているわね」
キョロキョロ
「さて ここからね
“何故か魔界に詳しい”のバーゴンの話だと魔族のボス・ルーラーンは魔界のどこかの魔城にいるって事らしいけど
その魔城を探さなきゃね…」

ドプッ

「ん?」

ドバーーッ
「あややややややァ〜〜〜」
ドシィーーンッ!

「……ねこ!!?」

「にゃへへ…来ちゃいました」

「キッコー ウーラ メコレ」

シュルルルルゥー ギュギューッ!
「にゃわぁーーッ 縛られたァーーー!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 00:07:10 ID:4fhc4RS8<> 「なんで来てんのよ糞猫コラ」

「な なんとなくですン…」

「……」
パチンッ

ギュギューッ!
「うぎゃに゙ゃあぁぁぁっ!し しまるーー!!!」

「せっかく私がイイ事言ったのに台なしじゃないのこのKYドブ野郎が
あんたは本当に昔から変わらないわね」

「ぎゅににににィ〜〜ッ
ち 違うねこさんと…ごっちゃに゙ゃややや゙やァァァーーッ!!」
ギュー

「とにかくすぐアッチに帰りなさい」

「い いや…ですン…」

「…はあ?」

「ラ ララミー…様…はにゃんの…憧れなんですン…
だから…にゃんも…ララミー様みたいに……フーリャン様に付いていきたいんですン…!」

「………」

スッ…

「フ フーリャン様…」

「ハァ…… …勝手になさい」

「!!」

「ただしねこ 死んだってしらないからね」

「…あ あい!!」
ダダッ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/09(水) 00:09:49 ID:6knuomkb<> いい話だ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 00:20:20 ID:4fhc4RS8<> こうして 大魔女フーリャンの魔界での戦いが始まった

ルーラーンから送り込まれる強敵達との激闘!

(中略)

そしてフーリャンとねこはついにルーラーンの居る魔城“賃貸”に到着した…! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/09(水) 00:23:12 ID:9OEb8ilh<> 飛び杉w <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/09(水) 00:23:47 ID:6knuomkb<> 借家かよ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 00:34:25 ID:4fhc4RS8<> 「ついにここまで来おったか…」

「聞く所によると “大魔女”と名乗るあの人間は1000年前にエスを滅ぼした向こうの世界の英雄らしい」

「エス……“終末の影”か……!!
なるほど…どおりであの強さよ…!!」

「しかし ルーラーン様の敵ではない」

「そうだッ そして 我らの敵でも…な」

ドン!!!!!
魔界四天王

“魔腕”ザモス
“魔紳士”チョキーラ
“魔炎”ブルッチ
“魔さし”まさし


―――― こいッ “大魔女”……!!
     我らが葬ってくれる!!! ―――― <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/09(水) 00:36:53 ID:9OEb8ilh<> まさしw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/09(水) 00:37:07 ID:6knuomkb<> まさし… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 00:52:46 ID:4fhc4RS8<> コンコン
「ルーラーンくぅ〜〜ん あぁ〜そび〜ましょ〜」

「ん んにゃーっ! フーリャン様ァッ!なんて挑発的な!!」

ギギギィーー… ゴオォオオォォォ…

「あ 開いた」

「ふっ “来い”って訳ね
さ 行くわよねこ
これが最後のパーティーよ」

「…ごくっ」

ザッ!!

「!!!
むっ?!!!!」

シュバババーッッ!!!!
ザンッッッ!!!!!!

「に゙ゃッッ?!!!!!」
ドッザザザザァァ〜〜ッ!

「ねこ!!!!!!!
くっ!!!!!!!?」

「チッ 雑魚の方に当たっちまったよ」

「あんたは…!!」

「俺は魔界四天王のまさし…!
残念ながらルーラーン様は貴様のような者と遊んでいられるほど暇な方ではないのでなァ…
だからこの俺が相手をしてやるよ お嬢ちゃん」
バン!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 01:21:38 ID:4fhc4RS8<> 「にゃヒュー…にゃヒュー…
ち 力が出ない…ですン…」
ジワワァ〜

「…ねこ……!」

「かかかか…ききききき…くくく…けけけけ…ここここここ…ッ
しかし人間とはモロいもんだな アレだけで致命傷かよ…けけっ」

「……」
ギロリッ!

「かかか…っ 睨むなよ…悪かったよー
実はルーラーン様にも“不意打ちなんかはダサいからやめろ”って言われてたんだよなァー
でもさぁ…つい…“魔がさして”…
かかかかかッ!魔がさしたッ!!
そうッ!だから俺は“魔さし”のまさし!!!
さあーおっぱじめようぜアッチの世界の英雄のお嬢ちゃんよ!!」

「……とんだゴミね
ブッアレす!!」
ガシッ… すくっ

「フ フーリャン……様……」

「あ?てめー
そいつを抱えながら戦う気かよ?」

ドンッッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 01:57:13 ID:4fhc4RS8<> 「………」

「フーリャン様……にゃんを………下ろし……」

「うるさい」

「……!!」

キュイィィーーン…
「けけっ なかせるじゃねーか
いいぜ 2人まとめて殺してやるよ!!
“魔さしビーム”!!!」

ビーーーーーーッ

「!」
ササッ
チュドーーンッ!

「オラオラ!」
ビビビビーーーーーッ

ザザザザッ
「……ちぃっ」

チュドンチュドンチュドンチュドンチュドォーーンッ!

ザザザザザザッ

「かかっ!人抱えてるくせにやるな!
しかし 前方に注意だぜ!」
ビーーーーッ ドカッ

「!!!!」

ヒュルルルル バゴーン!
「!!
天井を落としたのか!危ないぶつかる」
キキーッ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 14:00:54 ID:4fhc4RS8<> キッ!
「フゥ 止まったわ」

「ほらほら気を抜いたら死ぬぜ」
ビーーーーム!

「!! ……ちぃっ」
ババッ

ドカーーーン!
「…ぐぐっ!」
シュウゥゥ〜…

「カカッ!直撃は避けたが爆風を喰らっちまったよーだな」

「ゴホゲホッ
まったく高い所からいいご身分ね
フワラル レーロー メコレ」
バササァーッ バサッ バサッ バサッ
ギューーンッ

「突っ込んでくるか 勇ましいな
しかし残念ながら空中にいる奴を攻撃するのは俺の得意分野なんだよね
“連続魔さしビーム”!!」
ビュッ ビュッ ビュビュビューーーーーッ!

「…こんなもの!」
ススススーッ

「コココッ!それで避けたつもりかい!」
クイッ


グイーン グイーン グイーン

「ハッ!ビームの軌道が変わった!」
ビューン ビュビュン ビューーーン
「ぐっっ!!ビームが私を取り囲んだわ
逃げ道がない!」

「けっけっけけけ!
これぞ俺の必殺!『立体3Dスーパースペシャルビーム』だ!消え去れー!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 14:14:37 ID:4fhc4RS8<> ギューン

(どうする!?
魔法で迎撃……いや ダメ
これだけの数のビーム全部撃ち落とせないッ…)

「かっかっかっかっかっか!
粉々になって風に乗って魔界の空を旅しやがれー!」

(ここは防御に徹した方が良さそうね
そして何よりッ…)
チラリズム

バッサァーーーー!

「むっ!?
羽を巨大化させやがったぞ!」

(こいつを傷付けない!)


フッワアァァ〜〜〜〜〜〜!
ばふぉおおおぉおぉぉぉおおぉーー!

「なんだと!
羽で体を…いや 抱えていた人間を包みやがった!
アイツ…自分よりあの人間を守る事を優先しやがったというのかやがる!」


ドカンドカンドガガガガァァーーーーーン!!
ヒュルルルル〜〜〜ゥ… ドッシャアァーーーーン! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/09(水) 15:05:17 ID:6knuomkb<> いうのかやがるはヤバい <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 16:03:16 ID:4fhc4RS8<> シュウゥゥゥゥゥ… ガラガラッ

「ゥぐぅ…ッ カハッ…ハッ……」
フラフラ ジャリィッ!

「女のくせによく耐えやがるなお前」

「はぁはぁ……ねこ……」

「………」

「……なんとか 守れたみたいね」

「意味わかんねー
なんでそこまでそいつを庇いやがる?
そいつがテメーの足を引っ張ってる事は明らかだ
捨てちまえよ 俺としてもせっかくなら本気のテメーと戦いてーし」

「……こいつの1000年前の先祖とはちょっとした知り合いでね…」

「あ?」

「バカでアホでボケくそねこ野郎だけどどこか憎めない奴だったわ
このねこも あのねこにとってもソックリよ」

「だからなんだ?」

「…聞いた話だと
どうやらこいつは ねこの血筋の最後の一人らしいじゃない…
それをココで絶やしてしまうのはちょっと勿体ない… そう思っただけよ」

「だから守るってのか?
くだらねー理由だな 死にやがれ」
ビビビビー…

「……死ぬのはアンタ
見せてあげる…私の真骨頂……!!」

ドン <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 17:56:00 ID:4fhc4RS8<> 「おもしれー
見せてくれやがれよ テメーの真骨頂ってやつをよ」

スッ
「……」
ブツブツブツ
「アイツは私を傷つけたアイツは私を傷つけたアイツは私を傷つけたアイツは私を傷つけたアイツは私を傷つけたアイツは私を傷つけた」
ブツブツ…
「そして――――…」
ブツ… ふつふつふつふつふつ…

ゴォーー

「!!?」


説明しよう
フーリャンは怒りが限界を超えると
神のごとき慈愛に満ちた“悟りモード”へと変化するのだ


シュワシュワシュワ… シィーーーーーーーーン …


「………なッ」

「自分でも驚くほどに静かなる心…… なんという悟り」

バババン!! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/09(水) 17:59:32 ID:9OEb8ilh<> 悟りモードwww
なんかいい話な流れだったのにw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 18:17:29 ID:4fhc4RS8<> サアァァーーーーーー…

「な なんだこれは
さっきまで沸き上がっていた奴のオーラが一瞬にして静かになりやがった!」

「……」
スッ…
「……ねこ」
スゥゥーー…

「涙ッ!!?」

コーホー
「ニャ…………フッ…――…フーリャ…ン……様ぁンッ…」
コーホー

「しゃべってはいけない
今は何も考えず…穏やかな心のまま目を閉じ眠っていなさい……
次 あなたが目を開けた時には全てを終わらせているから」
スッ

コーホー
「あ……………」
…し〜ん…

「……」
スッ キラリ

「な なんて慈愛に満ちた目なんだ
……ッ! これは… ……!!」
ガクガクガク
「なん…だと
俺の体が……震えてやがるッ……!?」

「“魔さし”まさし
あなたには慈悲の鉄槌を食らわしてあげましょう」

ばっ!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 19:20:55 ID:4fhc4RS8<> スタスタ
「フワラル レーロー メコレ……」
ファッサー タンッ
ファッサファッサファッサァー

「…くっ……
くっ くくくくくっ…バカめまたソイツ抱えたまま飛んで突っ込んでくるきかよ!
さっきの二の舞じゃボケェーーーーッ!!
“連続魔さしビーム”!!!!」
ビビビビビビビビビァァーーーーーーーッ!!
「取り囲めェッ!“立体3Dスーパースペシャルビーム”!!」

ヒュウィウィイィィィーーーーーーーンッ!

「……」

「くけけけっ!さっきも体験しただろう!
こいつに逃げ道ァねー!!」

「………
……なに なんてことはない………」

「?!!」

「今の私にはあなたのビームは止まって見える
そして心を落ち着かせて見回せば ほんのわずかな抜け道が見えてくる…
なんという悟り」

「バカなッ それは果たして悟りなのくァー!!」

「悟りアクセル」
ギュンッッ!!!!!

ドドドドドドーーーーーーーンッ!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 20:36:39 ID:4fhc4RS8<> チュッドオオォォォォーーーーーーーーンッッ!!!!
シュウゥゥゥ……
しぃ〜〜〜〜〜〜ん…

「か…かかかかっ!
直撃……粉みじんだッ!!
何が悟り 何が抜け道だよバーーーーーーカッ!!!!!!
これが人間共の英雄とは笑わしてくれらー!!!」

「英雄か…
私には過ぎた言葉だ
私のような者にはただの“大魔女”で充分…」

「!!!!?」
バッ!!

ドドオォォーーーーン!!

「い いつのまに後ろに…!」

「私のスピードが悟りレベルすぎて邪念だらけのあなたには見えなかったようね…」

「悟りレベルってなんだコラァァァーーー!!」
ギギギィィッ!!
ビーーーーーーッ

サッ
「遅い」
ギューーーンッ
「悟りソード」

チャキィーーッ!!

「ぐっ…」

「動かないで
でなければあなたの首に突き立てられた悟りソードが血を飲むわ」

「な なんでも悟りってつければ良いって思ってんじゃねーぞ…」

「さぁ諦めてあなたも負けを悟りなさい」
ドンッ!! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/09(水) 20:41:53 ID:9OEb8ilh<> 悟りソードwwwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 21:42:00 ID:Z1CEXao3<> 「……」

「………ぐっ…」

チャキッ
「いつまで意地はってたって良いことないわ
私としても 悟りソードに血を吸わせたくない…」

「ちっ…くそ……」
スウッ…

「体から力が抜けた…
それは負けを認めたととらえていいのよね?」

「……………」

「…良かった
じゃあ仕上げよ
これから ハイパー悟りQ光線であなたの心を浄化させてあげましょう」

「………ふっ……」

「?」

「ふざッッけるなよォーーー!!!
何がハイパー悟りQ光線だァ!!!!!!
お断りだァァァッッ!!!!!」
ジャビビビビビビビビイィィィ〜〜…

「!!」

「せっかくテメーの真骨頂を見せてもらったんだ!
俺の真骨頂も見せてやるぇあぁぁーーーーーー!!!」

ギューーーーーーーーン…

「全身発光!魔さしビィイィィーーーーーーーム!!」

ビャギャッッアァオォォーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
チュドーーーーーーーーーーーーーーンッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/09(水) 22:36:37 ID:BJyzkn7Z<> 誤爆把握 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 22:37:25 ID:4fhc4RS8<> ババババアァァァーーーーーーーーンッッ!!!
ドッシャアアアァァァンッッッ!!!!!!

ズザザザザザァーーーッ!
「ゴホッ…全身からビームを…」

「コカカカカカカカ!!
ざまぁみやがれーー!!」

「……なるほど
つまりあなたは私の慈悲を拒否するというわけね…」

「あ゙ーーーーーーーンなもんいらねーーーーッ!!
俺が欲しいのは……テメーの血しぶきだァァッ!!!!」
ギュビビビビィィーーーー…

「そう…
………………」
ニヤリッッ!!!!
「好都合!!!!!!!!」

ゾクッ!
「なッ……?!!!」


モードチェンジ
悟りモード → 殺戮モード

ドンッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/09(水) 22:38:30 ID:BJyzkn7Z<> 魔さし!!!!!!!!!!!!!!?????????????????? <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 22:52:51 ID:4fhc4RS8<> ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「良かったわ
これで心起きなあんたをブッアレせる」
ゴオォーーーーーーッ!!!

「ぬ…うおぉっ……
またオーラが凄まじくなりやがった…」

「いっとくけど…
今の私は悟りモードの時みたいに優しくはないわよ…」
カカンッ!!

「ぅうッ…ぅのやろォォーーーーーーーーー!!!!」
ギュギイィィィーーーーー…ン

「次元の果てへと消えなさい… これぞ私の最強魔法……
アンギール レット ファイニアラード ラ モン ファゲトール ダ ヌ ゥーラ メコレ」

ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎぃぃいぃぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぃいぃぃんッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ギュアァァアァァァァァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ… ズッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズ…ズズズズゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ババァーーーーー〜ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ひぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッッッ!!!!!!!!!!
カッア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
コオォォォ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 23:20:02 ID:4fhc4RS8<> チーン

「ふぅ
どうやら奴は この世界に痕跡一つ残さず消え去ったようね…
しかし…」
フー…
「調子に乗りすぎた…
あの程度の奴に最強魔法はやりすぎだったわね…
まあ仕方ないわ これからは極力魔力を節約しながら戦っていかなきゃ
……」
チラリズム

ゼットゼットゼットゼット…
「Zzz……にゃフすぴー…にゃフすぴー…」

「ふん 気持ち良さそうに寝ちゃって…
コトが全部終わったら覚えときなさいよねこ…」
ザッ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/09(水) 23:44:13 ID:4fhc4RS8<> 案の定 調子に乗りすぎたフーリャンはその後苦戦した
しかしなんとか魔界四天王 “魔炎”ブルッチと“魔紳士”チョキーラを撃破した

そして今……魔界四天王最後の一人 “魔腕”ザモスとにらめっこだ……


「………
魔界四天王 という事は…あんたが最後という事ね?」

「ンむ
よくぞここまで来た…
魔界の戦士の中から熾烈なオーデションを乗り越え成り上がった魔界四天王を3人も倒すとは見事
さすがは終末の影を打ち倒した人間世界の英雄殿だ」

「ふん あんたも前の3人と同じ運命を辿るのよ」

「フォフォフォ
今までの3人と一緒にされては困るな
奴らとわしの実力差はまさに雲泥よ……
魔界四天王最後にして最強の力を味わうが良いッ!!」
ブオォォォォーーーーッ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/09(水) 23:46:50 ID:9OEb8ilh<> 四天王ってオーディション制なんだw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 00:01:03 ID:/ntG28EU<> 「魔腕パンチ!!」
バッゴーーーーーーーンッ!!!

「な なんて威力なの… 面倒ね
フォンレア バーア メコレ」

パヒュンパヒュウゥーーーーンッ!!

「ぬェイッ!!!!」
しゅたーーんっ! しゅううぅぅ…

「なにッ!魔法を掻き消した?!」

「わしの魔腕は魔法など簡単に消してしまうゾい!
とうっ 魔腕チョップ」
バシーーーンッ バゴォォォーーッ!!

「嫌な腕ね!!
ならッ… ジ アーレ メコレ」
カカァーンッ!
しーん…

「なんだ不発か!?
ふぁっ それともまさか魔力切れか!?
前の3人も雑魚ながらにこやつの魔力を消費させるくらいにはやってくれたか!」
ドドドッ!
プッ… ピュイィーーーーン
「ンむむッ!!?」

「踏んだわね
今私が仕掛けたのは 地雷よッ!!」

「なにっ…」
ズッッッッッドオォオオォォォォーーーーーーーーーーーーーーーンッッッ!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 00:27:44 ID:/ntG28EU<> モワモワモワ…

「フン
こんなもんに引っ掛かるなんてアンタとんだアホね」
ガクッ…
「……でも確かにそろそろ魔力がヤバイわね…
そのうえずっとねこ持ったまんまだから体力も…」

ガラッ…

「ハッ!!」

ドガガアァーーーーーンッ!!
「フォフォフォフォフォフォッ!!!
あ ま い わァ〜〜〜〜〜ッ!!!!!」

「!!!
レライト バクサーレ…」

「させん!!!!」
ヒュッッ!!

ガッッッッ!!!!!!

「けァッ……!!」
バキッ… ゴロゴロゴロ〜〜〜… ドッサアァァーーーーッ!!!
「フォッフォ!!
頭にヒットしたゾい!!
…だが とっさに後ろに飛んで致命傷を避けたか!見事だな!!
だがッ」

ズズズ… ガクッ
(あァ……頭がクラクラする…立ち上がれない………)
チラリズム
(………ねこも…吹っ飛ばされたわ……
ま まずい…今ので傷が開いていたら…)
ズルズルズル…
「………………ねェ……こ………」

ズンッッッ!!
「待てい どこへ行く?
ジッとしてろ…… 今その頭を綺麗に消し飛ばしてやるからな…」
ゴゴッ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 00:44:55 ID:/ntG28EU<> (……どきなさいッッ!!!
私はねこのモトへ行かなきゃいけないのよッ……!!)
ギロリッ

「フォフォ…
悲しいな お前の目にはもはや力は宿っておらぬ」
スウ……
「なかなかてこずらせてくれたな英雄殿…
だがこれで終わり…だ
お前を倒した後は最後の仕上にまたあの世界へ行かねばな
今度はあの世界の地上から“人間”という存在を一人残らず殺すのだ…
そうすれば完全なる我らが第二の魔界の完成だ……!」

(私達の……世界…ッ
あんだけ大口叩いてたのに……守れ…なかった……
ごめんね…ねこに……みんな……)

「死ねーーーー!!」
ブゥンッッ


ドシュッッ…―――――― <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 01:05:14 ID:/ntG28EU<> ―――――――――……


「………ッ!!」



…ポタ……

「……!!?」


ポタ…ポタポタ……



「き 貴様ァ〜
倒れていたんじゃないのか!!」

「!!!!!!!」
パチッ…
「………!!!!!!!!
…な………ッ…!!!!」

ポタポタ…
「あ……うぅッ…
フーリャン様……ご ご無事…ですか………ン…」

「ね ね ねこーーーー…ッッ!!!」

「貴様ァ 雑魚虫の分際でわしの魔腕を阻むとはいい度胸だな!!
……だがッ 腹を貫いたッ 貴様はもう死ぬ!!」
ズッボァ… ブゥンッ

ドチャアァーーーーーッ

ズルズル
「ねこォーーーーー…あんたァッ… 何やってんのよーーーー!!!!」

「フ フーリャン様は……にゃん達の世界の最後の…希望……ですもん…
絶対に……殺させません……!!」

「ね…ねこ………」

「お願い…………世界を……守って……………―――――」
ガク

「ねこーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
ババーン! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/10(木) 01:07:29 ID:NhG0158g<> 嘘だろ……? <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 01:24:56 ID:/ntG28EU<> 「フォ〜…意味が分からん
誰かのために自分の命を捨てるとは理解しかねるな
まあよい……あとは…ムッ!」

ドドドーーッ!

「ああぁぁあぁああぁぁあぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!
うあああぁぁぁあぁあぁぁぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!」
バンバンバンッ!!

「フォ…フォフォフォ
気でも狂ったか」

バァーーーンッ!!!!
「ああぁぁぁーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!
私はッッ 私がッッッ許せない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
みんなが…ねこが……私を“最後の希望”だと信じていた!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それなのに私は今 一瞬ッ… “諦めた”ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私は……私はァーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バシィーーーーーンッッ!!!!!!

「こ こいつ……」

ドンッッッッ!!!!!!!!!!!!!
「うああぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッシュウウゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

「こ このエネルギーは……なんだッッッ!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 01:54:29 ID:/ntG28EU<> 人間世界


カンカンッ カキィーーンッ
「んにゃろォッ!!!」
ズバッ ガラガラガラ〜
「ケッ!!!糞魔族め!!!!
この俺“水平線のお茶目ピクシー”チャンダーン様の力をナメんなよ!!!!」
ガラ…

「アブネェッ」
ズッビャーーーーーッ!!!!
ドオー

「おぅっ!我が親友“鳩尾フェチ”ライアンよ!!
すまんな!!!」

ボカッ
「このアホ揉み上げぬるぬる野郎ーーー!!
気を抜いてんじゃねーぞー!!!!」

「わりわりって!」

「しかし元リーダー!
10の搭を破壊してからというもの 魔族共の攻撃が激しさを増したよなァーィッ!
アジトに戻る暇もありゃしねぇやぃッ」

「そりゃオメー“眉毛がこの上なく太い”のマキグンよ!
こいつらはきっと“不安”を感じてるんだよ!だから暴れて気を紛らわせよーとしてんだ!
こりゃー多分今頃魔界がアレやコレやの大騒ぎになってるにちげぇねーや!」
ザシュッ

「W録画ーーー!!!」

「そうッ “録画は俺にまかせとけ” キカイトスの言うとーり!!!
今まさに!!フーリャン様の大暴れで魔界壊滅寸前!!!これだなァッ!!!!」

「うむ…しかしイリコの奴はどうしたんだ
奴の鳩尾が見れないのはちと寂しいぞ」

「ふっ!!イリコならおそらくフーリャン様に付いてったんだろよ!!!
ま いいじゃねーか!!!
そのうち2人共 魔族のボスをブッ倒して戻ってくるさ!!
だからよ!!2人が戻ってくるまでにこっちも魔族共を一匹残らずヒャーしてしまおーぜ!!!
いくぜッ “死にたがり集団☆”『青春のバモス』の野郎共ーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

『おー!!!!!!!』

バキカキジャキィーーーーンッ!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 02:27:49 ID:/ntG28EU<> 魔城“賃貸”


ズオオォォォーーーーーーーッッ!!!!!!!!!

「こ これは…」

なぜなぜ…
「ねこ………私はあなたの思いを裏切ってしまった……ごめんね
でも 今度は裏切らないよ…
あなたの願い通り私は絶対にあの世界を守ってみせるから…」

「………」

「……なんか …いいなさいよね……」

ズンッ バギャアッ!!
「………世界を守るだと……ぬかせェッ!!
その体で何が出来るというのだァァッ!!!!」

「……」
ギロリッッッ!!!

ゾッ……!!!!!!!
「奴の目にまた…力が宿った…!!?」

「今の私は……なんなのかしら
怒りを通り越した“悟り”とはまた違う……この感情…そして力……
これは…………“あの時”感じたモノと同じ…………
…………」
スッ…

ボッ… コアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

「ま 眩しい!!!
奴の体が光り輝いているッ!!!」

ギュギアアァァァァーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「はあああああぁーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」


フーリャン……英雄モード!!!!
ドドンッッ!!!!!!!


「なんなのだ…… 一体なんなのだこれはッ………!!!
ルーラーン様ッ…こいつは……危険です…!!!!」

「はァーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!」
ギュガガガアァァァァーーーーーーーーーーーッ!!!!!!

ドオォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

――――――――――――――――――――――――……‥‥ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 02:42:56 ID:/ntG28EU<> ―――――――…‥


チク……タク……チク……タク……



「…………っ」

チクタク…チクタク…

「ハッッ!!!!」
ガバッ!!!!!!!




チクタク…チクタク…

「ハ……」



キョロ…



「………ハ…」



キョロ




「………………………」










「夢か……」


<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/10(木) 03:04:34 ID:QXI/CaEv<> 夢かw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 14:15:14 ID:/ntG28EU<> うに砂漠

ドドドドドドドーーーー
「んニャニャニャニャニャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッッ!!!!」
ズダダダダダァーーーッ


――――…


「なんてことなの!!
今までのは全部夢だというの!!?
いや…まさかッ だとしたらどこからが夢!!?
ここは1000年後!!?こけはどこ!!!?魔族は……世界は一体どうなってしまったというのーーーーーーーーーー!!!!」
ガッ!!
「…………
行かなきゃ!!!!
私は戦わなければならない…… そうッ 世界のために!!!!」
ドドド…

「ん?」

ドドドドドドドドドドドーーッ!!
「んにゃにゃにゃにゃアァァーーーーーーーーーーんッ!!!!!!!」
ガチャッ
「やっほォーーーーーー!
お久しぶりィッ フーリャ」

「お前ねこじゃねーーかァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バッキイイイィィィィィィィィィィーーーーーーーーーンッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「ごンぶとゥブーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!」
ズザー
<> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 17:16:21 ID:/ntG28EU<> しゅうぅぅ…
「ぐ……が…がががっ……
な 何…するの……」

「ハッ!!
ねこ!ねこーーーー!!!」
ダダッ!
ガシィーッ

「あ あぃいッ?!!」

「い 生きてたッ……生きていたのねねこーーーーーーー!!!」
スリスリス〜リスリ

「!!!!!?
なにゃこらァーーーーッ!!?
一体なにゃ事ぞオォォォォォッ!!!!!」

「私は私は……あなたの前で諦めてしまったの!!!
ごめんね……ごめんなさいねこーーーー!!!!!」

「何がーーーーーーー!!!!!?」

「でも…生きていた‥‥良かった…本当に良かった……」

「生きてるよぅーーーーッ!!!
一体どうしたのよぅッ フーリャンちゃん!!!!
いやちょっと嬉しいけどもー!!!」

ピククッ
「……………!」
スッ…
「あなた……ねこ………イリコでしょ?」

「にゃ?」

「………」

「イリコ?」

「…………」

「………」

「…………」

「………」

「…………」

「………」

「お前ララミーの方じゃねーーかァァーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドバッギャアアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「パゴすァァァァァーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドザザァーッ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/10(木) 17:37:23 ID:NhG0158g<> そこからかよwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 17:48:19 ID:/ntG28EU<> 「お前ララミーの方じゃねーーーーかーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!」

「ララミーの方 って何?!!!
いや確かににゃんの本名はララミーだけどもー!!!」

「ねこ!!!!!」

ビク
「ん んにゃッ!!!?」

「私は封印されたんじゃ……?」

「…にゃ?」

「…………」

「封印?」

「…………」

「………」

「やっぱり全部夢かァアァァァーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドッゴオオォォォォーーーーーーーッ!!!!!!!!!
「クビレェーーーーッ!!!!!!!!!」
ズザッザァーーーーッ

「どんだけ長い夢じゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 18:16:15 ID:/ntG28EU<> ガク…
「……はあ………」

「げ 元気出してよフーリャンちゃん…
たかが夢じゃないのよぅ…」

「黙れ“毛並みが最悪”」

「け 毛並み!!!?」

「確かに夢だったけど… 私にとっては夢じゃないのよ……
…ああ……結局 ルーラーンの顔は拝まずじまいだったわ……
今頃…1000年後はどうなっているのかしら…」

「いやいやいや だから夢…」

「黙れ“毛並みが最悪”!!」

「それやめてー!」

「夢から中途半端にさめてしまったのはあんたのせいよ!!
あんたの気配感じて起きちゃったのよ!!!この腐れねこーッ!!!!
あの夢の途中から見せなさいよ!!」

「にゃっ にゃんて理不尽な怒りッ…
無理だよぅ!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 18:33:56 ID:/ntG28EU<> どこか

ヒュオォオォォォォ……

ピキッ…
「…………
今宵もまた……儚き夢の続きを求める者の嘆きが聞こえる……
……かわいそうに……」
カチャッ… ポロ… ころころころっ
「だが その苦しみもあと少しで消え去る…
だから今は…いずれ来る“夢の世界”を夢見て眠るといい…
私が世界を導くから…………」
ヒュウウゥゥゥゥン………


フーリャン宅

「で あんたは何しに来たの」

「お誘い!」

「なんの?」

「お墓参りだよぅ!!」

「!
……そっか わん公の…ね」

「あぁうんあとペロスケ君のもね!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 19:05:38 ID:/ntG28EU<> 「……そう‥か…
わん公が死んでもう大分経ったわね」

「うんあとペロスケ君もね」

「あいつには助けられたわ
ほんと…わん公には感謝しても足りないくらい」

「うんあとペロスケ君もね」

「色々あったけどわん公も 私にとっては大切な存在だったのかもしれない…
ふふ 最近になってやっと気付いたわ」

「うんあとペロスケ君もね」

「…よし ねこ!
私も行くわよ わん公の墓参り!」

「うんあとペロスケ君もね…」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/10(木) 19:17:05 ID:NhG0158g<> ペロスケw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 19:42:19 ID:/ntG28EU<> 「えー 墓はどこだったかしら」

「マッサツ地方のハイテンション共同墓地よぅ」

「まーまー近いわね
久々に歩いて行きましょうか」

「あややっ 珍しいねぇっ!」

「ま たまにはいいじゃない
行くわよ」

「あいーっ!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 20:11:21 ID:/ntG28EU<> とぽとぽ…

「そこでね ガッ!!ときてゴッ!!でズバァァーーーッ!!ってなもんよ
そしたら敵がブゥーーンッ でギッ!! ときたから私はすかさず悟りを開き必殺の説法三昧で敵を折伏させたわけよ
それから………」

(も もういい……もういいよフーリャンちゃん……
夢の話はもうお腹一杯…………!!)

「ねこ 真面目に聞きなさいよ」

びくっ
「き 聞いてるよぉっ!!!」

「はぁー… イリコは素直なねこだったのに…」

「ゆ 夢の中の人と比べられるにゃんって……」

「…………………」

「あ あれ?フーリャンちゃんどうしたの?」

「なんか虚しくもアホらしくなってきた…
よく考えたら夢の話をしてる私ってただの痛い人間じゃない
もうやめましょ」

(や やっと気付いた……良かった) <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 21:09:31 ID:/ntG28EU<> 「フーリャンちゃん」

「なによ」

「フーリャンちゃんってもう20歳だったっけ」

「あァ……そうね 一応そういうことになってるんじゃないの」

「フーリャンちゃんって色々と人並み外れてるけどさぁ
……身を固めるつもりはないの?」

「身を固める?
身を固めるって何よ」

「つまりさぁ…
け 結婚とか……将来さぁ」

「結婚……?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 22:13:24 ID:/ntG28EU<> 「ふむ…………
……………考えた事もないわ……」

「誰かを好きになったこととかないの?」

「………………
………………………
………………………
……………………………
……………………………
……………………ないわね……
…………
………………
………………
うん ないわね」

「で でも一度ペロスケ君と付き合ってたよね」

「……………」

「フ フーリャンちゃん?」

「ペロスケって……誰?」

「!!!」

「いや……知ってる気がするけど……うーむ」

「フーリャンちゃんが… む “無意味ちんこ”って呼んでた彼だよぉっ!」

「!!
あァ…アイツね…
ハハハハ…どうでもよすぎて忘れてたわ」

「…いつまで経ってもこんな扱いなんだねペロスケ君……」

チーン… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/10(木) 23:29:39 ID:/ntG28EU<> 「無意味ちんこねぇ…
アレはアイツが何度もしつこく言い寄ってきたからメンドくさくなってノリでOKしただけ
ただそれだけよ」

「そ そうなんだ……」

「でその後1年ほど会う事もなく放置してたらある日突然 変なコスプレして現れて泣きながら……」


『やっと見つけたァ〜コラァ〜ッ!!
今日から俺は“勇者”だチクショーー!!
という訳で大魔女フーリャンッ! てめーは俺が討ち取るから覚悟しろクソヤロォー!!』


「とか何とかほざいてきたのよ
本当どうしようもないED野郎ね」

「う うにゃー…ペロスケ君の気持ちも分からないでもないけど…」

「……で さぁねこ!」
ビシッ!!

「ん んにゃっ!?」

「この世に 私と釣り合う男が果たしていると思う? ………いやッ いない!」

「うっ…」

「貧弱な男と一生を過ごすなんて私はオコトワリ!
……まー ブラックホールにぶち込まれても死なない様な男なら私の心もちょっと揺らいじゃうかもね」

「そ そんな人いないよぅ絶対……」

「だから私は一生ケッコンなんてしないし そもそも男に興味もない
むしろみんな死ね って感じ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/11(金) 00:02:42 ID:/ntG28EU<> 「くだらない話をしていたら墓地に着いたわ
さて」
ザッ!

「フーリャンちゃん待って!」

「…何?」

「アレを見て!」

「?」



スタスタスタ
「………………」
ザッ… カッ!!
「POーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」

「!?」

くねくね
「PO!POPOPO!POPO!
POPOーーPOッ!POッPOッPOォーーーーーーーッ!!!!!!!」
くねくね
「ぁじゃっしゃっしゃしょしゃアーーーーーーーーーーーーーーーーーー(お邪魔します)!!!!!!!!!!!」
ダンッ
「ほいほいほほいほいほいほォーーーーーい!
ほいほいほほいほいほいほォーーーーーいッ!!
ォオ…アオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ------------------!!!!!!!!!!!!!!
おばあちゃああああぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん尿ォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
くねくねくねくね…



「つまり……そういうことなの」

「いや意味分かんないんだけど」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/11(金) 00:41:26 ID:JtRJjHKs<> 「ここは“ハイテンション共同墓地”!
ここに足を踏み入れる時はハイテンションでなければならないという決まりがあるのよぅ!
ほら あのように…」


スタスタ…
「……」
ザッ… カカァッ!!
「キィィィィィィィィィィィィィィッッッ 電波受信み゙ょオォオォォォォォォォォーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ポンポコリズムでモッコリTONIGHTラッシャイラッシャイ!!!!
板前技術に魅せられてッあなたのお尻に一目惚れェェェェッ!!!!!!!
そこに見えたる魚肉のナニがァッ 僕らの勇気を刺激したァーーーーーー!!!!
あそーれ ラッシャイラッシャイ!ラッシャイラッシャイ!
あの腕この腕ボンバイエェ〜〜〜〜ッ 百戦練磨のお魚天国100歩譲ってラッシャイラッシャイ!!
その時みんながラッシャイホーーーイッ!やっぱりあの子もラッシャイホーーーイッ!!
ストレッチパゥアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!」


…ゴクリッ
「うにゃ〜 あの人はレベル高いよぅ…」

「……前衛的ね」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/11(金) 04:06:30 ID:JtRJjHKs<> 「しかしまたエラいとこに墓作ったわね」

「ほら…マスラオもペロスケくんも賑やかなのが好きだったじゃん…」

「うん いや まぁ… でもさすがに これはどうなのかしら」

「じゃ 行こうよぅフーリャンちゃん」

「いいけど私はハイテンションになんてならないわよ」

「えぇっ!ダメだよぅ!!」

「なによ
ルールを破ったら何があるわけ?」

「他の人達にハイテンションに変な目で見られちゃうよぉっ!!」

「それくらいなら別にいいんじゃないの」

「嫌だよぅせっかくのお墓参りなのにハイテンションに変な目で見られるなんてェッ!!」

「じゃあなんであんたこの墓地選んだのよ…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/11(金) 05:06:08 ID:JtRJjHKs<> 「じゃ こうする
ゲリ ウンコ メコレ」

ブ〜〜〜〜 ブリッ ブリリリリッ ブォッ… ブォブォーーーーーーーーブッッチュアアァァァァーーーーーーーー!!!!!!!!!
バッヂュヂュヂュウゥ〜〜〜〜ンッッ ビチビチビチビチッ…… ズリュリュウゥゥゥゥー バボッ!!!!! ブリッ!!!!!!
ブフォオオォオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!

モワァ〜

「くちぇべナけベァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!」
ドサ
「朝方のトランス状態フィイィィィーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!」
ドサ
「ぬわァーーーーーーッ神秘の香りが我輩の脳刺激ックセェエエェェェェーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
ドサ
「瞳に誘われ誘惑音頭 夢でまみえる恋の仇敵ッ ナニかにつられてアイツは行ったッ 僕は知ってるアレは魔性の香水ッ 怨にまみれた僕の純情でもさすがにコリャくさい あそーれラッシャイラッシャイ!ラッシャイホーーーイッ!!」
ドサ
「無念……今行くよマミー…」
ドサ
「まさに世界の終わドファグッハァァーーーーーーーッッッ!!!!!!!!」
ドサ

ドサドサドサドサドサドサドサァーーーーーーッ


「こんなもんね」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/11(金) 15:02:37 ID:JtRJjHKs<> ドォーーーーーンッ!!

「静かになったじゃない」

「だ 大惨事や……」

「なにも殺したわけじゃないしいいじゃない
早く行くわよ」
ザッザッ…


………


「………」

「……」

「………」

「……」
チラリズム

「………」

(フーリャンちゃんがとても真剣に祈ってる……
フーリャンちゃん……こんなにもマスラオの事…うぅっ)
ぐすっ

「………ナニ泣いてんのよ」

「…あぃっ!!
な なんでもないよぅっ…!!」
「…しゃんとしなさいよ
………さて」

「次はペロスケ君だね!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/11(金) 15:11:26 ID:JtRJjHKs<> 「…………」
ナム〜
「……にゃっ!!?」
チラリズム
「アレッ!フーリャンちゃんがいない!!」
キョロキョロ
「んにゃあっ!
あんなトコに!!!」
タタッ


「…………」

タタターッ
「フーリャンちゃあん!
そこ別の人のお墓だよぅ!!」

「知ってるわよ」

「えェッ!?
………『ヤスオの墓』……
……誰?!!!」

「別に なんとなくよ
さっ 帰りましょうか」

「えぇーーーーーーーっ!!!!
フーリャンちゃんまだペロスケ君のお墓……」

「パス
さー帰りましょ帰りましょ」

「パスって!!!!
さすがにそれはかわいそうだってェ!!!!!!」

「まぁいいじゃない 行くわよ」

「………」

バコォーーーッ!!!

「なわァーーーッ!ペロスケ君のお墓がなんか爆発したーー!!」


チーン… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/11(金) 18:46:01 ID:JtRJjHKs<> 帰り道
ノンノ野原

「帰りも歩いて帰るのぅ?」

「まあね」


ザッザッザッ……

「ん?」

「!!」



ドドドドドド…



「な なんだろ?」

「何かが凄いスピードで近づいてくるようね」



ドドドドド……ドドドドドドドォーーーーーーーーッ! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/11(金) 22:34:13 ID:JtRJjHKs<> ドドドドドォーーーー…

「ぴょいんぴょいんぴょいんっ!!!!!
ぴょいんぴょいんぴょいぃーーーーんぴょいぃぃーーーーーーーんっ!!!!!!!!」


ピリーンッ!

「あっ……!!」

「………」



「ぴょっっぴょっ!ぴょいーーんっ!ぴょいーーんっ!!!
ぴょいんぴょいんぴょいんぴょいんぴょいぴょいぴょいぃーーーーーーんッ!!!!!!」


「ね…フーリャンちゃん……
アレって……」

「なにやってんのねこ?
さっさと行くわよ」

「ちょっ 華麗に見てみぬフリしないでよぅッ!!!
ア アレ…“うさぎ”だよねぇッ!!!!」


ドドドーーーッ
「ぴょいぃぃぃーーーーーーーーーーんっ!!!!!
ぴょいぃーーーーーーーーーーーーーーんっ!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/11(金) 23:18:05 ID:JtRJjHKs<> 「関わらない方がいいわ
放っといていきましょ」

「いやっでも…アレはちょっと様子がおかしいよぅ!」

「アイツは元々おかしい奴じゃないの」

「ちょっとにゃん行ってくるよぅ!」

「…まったく……」


説明しよう
うさぎとはねこと同じ派遣忍者である
先の世界の終わり騒動で 終末の影エスと戦った フーリャンの仲間の一人だぞ
あたまがおかしい


「ピョッイィーーーーーーーーーーーンッ!!」
ぴょーん

「うさぎー!!」

「ぴょ?」

「やっぱりうさぎじゃあーん!
さっきから跳びはねてさぁ…何やってんのぅ?」

「ぴょぴょ〜?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/11(金) 23:43:16 ID:JtRJjHKs<> 「ぴょお〜…?」

「うさぎぃ!
にゃんを忘れたのぅ!?」

「ぴょ?
………ぴょ〜〜?
…ネコチャン!!!!」

「そうよぅ!ねこよぅ!!」

ぴょーんぴょーんぴょーんっ
「ネコチャン!!!ネコチャンネコチャン!!!!!ネ〜〜〜コチャ〜〜〜〜ン!!!!!
ぴょいんぴょいんぴょ〜い〜んっ!ぴょぴょいん!ぴょぴょいん!
ぴょいんぴょいんぴょい〜〜ん!ぴょっい〜んぴょん!ぴょいんぴょいんぴょいんぴょい〜〜ん!!」
ぴょんぴょんぴょんっ

ペタペタペタ…スリスリスリスリィ〜〜
「あわやァーーー!
やっぱうさぎおかしぃーーーーーーー!!!!」

ザッ
「ったく 騒がしいわね」

「ぴょ!
フーぴょ〜〜〜〜〜〜んっ!!!!!」

ぴょい〜〜〜んっ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/12(土) 00:10:29 ID:KYfDfKBQ<> ズッピョーーーーーーーンッ!
「ぴょんぴょおぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜んっ!
フ〜〜〜〜〜〜〜〜ぴょいぉお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んっ」

「うるさい
ボンブーバ シネ メコレ」


ズッボオォォーーーーーーーーーーーンッッ!!!
シュウ〜…

ドッサー…
「キュウ…」

「ねこ 押さえなさい」

「う うん」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/12(土) 00:25:28 ID:KYfDfKBQ<> 「……」
パチ
「…んピョ」

「やっと目が覚めた?アホうさぎ」

「フーぴょん!
それに〜ネコチャンも!」

「さっきとは一転 随分落ち着いたねぇ…」

「ぴょ〜?」

「アホうさぎ あんたさっきまで様子がおかしかったけど 何かあったの?」

「チーはいつもおかしーぴょん!」

「………」

「えーそれはこっちも承知してるわよ
でもさっきのアンタは“いつも以上に”おかしかったわよ」

「ぴょ〜…?
………あっ!!」

「!」

「!?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/12(土) 02:13:02 ID:KYfDfKBQ<> 「ぴょ〜……アレかなー アレかなのかあ?」

「んにゃっ!? 心当たりがあるのぅ?」

「うーんっ エヘヘェー あのねぇ〜え
変なオッサンに会ったんだよー
それでねぇー イイモノもらっちゃったんだぴょーん」

「変なオッサンから…イイモノ…って」

「嫌な予感しかしないわね」

「お花の種みたいな ちーぃちゃなヤツでねーぇ
それ飲んだぴょーん!そしたらねー
とーーっても気持ち良くなっちゃったのー!!
だからチーなんだか嬉しくてハシャいでなんだぴょーーーんっ!!」

ババーーーーン!!


ガガーーーーーン!!!
「ひ ひえーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」

「………」

「フーリャンちゃあぁーーーーん!!!!
うさぎが越えてはならぬ一線を越えてしもうたァーーーーーーーーー!!!!!!」

「ア アホうさぎ…
ずっとアホだアホだとは思っていたけど…まさかここまでとは……
さすがの私も引くわ」

「ぴょ〜〜〜…?
……………………ぴょっ?
ぴょふ……」
フラリッ…

「!!」

「ちょ うさぎー!!?」


ドサァ〜〜〜〜ッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/12(土) 02:59:07 ID:KYfDfKBQ<> 「あぃあーっ!うさぎどったのーーー!!!」

「何かしらの副作用でついに死んだんじゃないの」

「そ そんな!
…………………ッ」

ドゥックン!ドゥックン!ドゥドゥドゥドゥドゥーーーーッククンッ!!!

「い いやっ 生きてるよぅ!!
心の臓めっさ元気!!!」

ザザッ… すっ
「………ふむ
…どうやら眠っているようね」

「えぇっ!? そんな突然………ハッ!
もしかして変なオッサンに貰ったイイモノって睡眠薬だったとか!?」

「睡眠薬で気持ち良くなったりハシャぎたくなったりするかしら……?
でも…その変なオッサンに貰ったっていう“イイモノ”ってのに原因がありそうね…」

「……う うさぎ……一体何を…」

「…さて
このアホこのまま放っておいても別にいいけど
色々と気になるからとりあえず家まで運びましょうか」

「う うん…」

「一気に行くわよ
フワラル レーロー メコレ
フワラル ローロー メコレ」

フワァ〜 バサァーッ
フワッ フワァ〜 ブァッサッサァーッ

バササササササァーーー <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/12(土) 03:32:53 ID:KYfDfKBQ<> どこか 高い場所


ゴオォォォォオ……
「おやおや…やっと“開花”したようですね……
なかなか時間が掛かりましたが………おめでとうございます
これであの方もはれて『夢の住民』となれたわけです」

ヒュオォォォォ……

「……おやおや…
どこへ連れていく気でしょうか
もう何をしても無駄だというのに…
……むむっ」


バサー バサー


「……なんと 飛んだ!
これは摩訶不思議ですねェ…
…ん〜むむ?」

バサーー

「…………
あの女性…どこかで……
ふむむ… まさか…… ふむ
…少々後をつけてみましょうか」
タンッ ビュビューンッ!


ゴゴゴオォォォ…… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/12(土) 15:57:51 ID:KYfDfKBQ<> バサァー ガチャン

「着いたー やっぱ飛んでくと速いねー」

「アホうさぎはベットにでも寝かしときましょう
どーらっせい!」
ヒュバッ!
バフッ‥ ゴチーーン!!!

「にゃ にゃわわァーーーーッ!!
なんか当たった…ッ うさぎの頭から血がーーーー!!」

「あらいけない
布団の中に忍ばせていた鈍器のようなものが当たっちゃったみたいね」

「なにゃっ にゃんでそんなものがァーーーーーー!!!!
うさぎ痙攣しているぅーーーーーーー!!!!!」

「もういっそこのまま死んじゃった方が楽になるんじゃないの」

「ダ ダメだよぅーーーーーーーーーーッ!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/12(土) 18:57:29 ID:KYfDfKBQ<> 「ふう なんとかなったよぅ」

ゼットゼットゼット……
「Zzz....」

「しかし妙ね
アレだけのダメージ食らってもまだ寝ているわ このアホ」

「んにゃー…確かに……」

「……起こしてみましょう」


「うさぎーーーー」

ユサユサユサ…
「ムニャ……ゼットゼット…ぴょー‥」

「う〜さ〜ぎィ〜〜」

パシンパシパシ
「んギィ……ぎりぎりぎりぎりっ」

「歯ぎしりとか
一応女の癖にはしたないやつね」

(フーリャンちゃんも人の事言えないけどね…) <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/12(土) 20:15:11 ID:KYfDfKBQ<> 「ねこ どきなさい
私がやるわ」

「フ フーリャンちゃん
あんまり乱暴にしちゃ駄目だよぅ」

「分かってるわよ よいしょ」
マタガリーノ

「!!
マウントポジションッ!!!?」

「ふうぅー…」
コキコキ
「ハァーーー… 破ァーーーーーッ!!!!!」

ドッ ドガガガァァーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!

「う うわァーーーーーーッ!あどけない表情でグッスリと眠っているうさぎの顔面にフーリャンちゃんの激しく重々しい右パンチが見事にクリティカルヒットしたよぉっ!!!!!!
や やりすぎだよおっ!!!!!!!!」

「さっきのあの衝撃でも起きなかったんだからこれくらいッ!!
ダラララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァッッ!!!!!!!!!!!」

ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァァアアアアアアァァァァァァァァァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

「いやァーーーーーーッ 連打ァーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!
死んじゃうよぉっ!!!!!!!!!!!!!」

「ダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラタラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラ死ねダラダラダラダラダラダラダラダラダラダラララァァーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ズドッガガガガガガガガガガガガガガアァァーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/12(土) 20:17:01 ID:4XwD7cN+<> おい、死ねって言ったぞw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/12(土) 20:32:40 ID:KYfDfKBQ<> 「どう?まだ生きてる?」

「…………っ
い 生きてるよぅ!顔が凄いことになってるけど!
そしてこれでもまだグッスリ就寝中だよおっ!」

「…ちっ…」

「ねーそれどっちの舌打ち?」

「…しかし これはおかしいわ
これだけの事があっても眠り続けるなんて異常だわ」

「だ だよね……
やっぱり変なオッサンから貰ったイイモノがヤバイ物だったんだよぅ
…なんでそんなのを疑いもなく飲んじゃうかなー この子…」

「まぁアホだからね」

「どうしよ…病院に連れてった方がいいかも………」

ピクッ…
「ぴょッ………!」

「!?
う うさぎッ?!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/12(土) 21:57:25 ID:KYfDfKBQ<> 「うさぎっ……お 起きたッ」
ペタ
「にゃっ なにゃこの汗っ…!!!!!」

「う うぐゥ〜〜〜…うぐぐぐゥ〜〜〜〜〜〜…」

「どうやらうなされているようね…」

「うさぎィッ……
フーリャンちゃんこれヤバイ絶対よぅ!!
病院連れてこうよぅ!」

「病院連れてってなんとかなるのかしらねぇ……
これ 普通の病気とかじゃなさそうだし」

「でも…ほっとけないよぅっ!!」

「はぁ……はぁ……はぁ……」

「………
そうだわ
“アイツ”に聞いてみましょう」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/12(土) 23:56:28 ID:KYfDfKBQ<> 「“アイツ”って……誰?」

「アイツなら……テレパス出来たわね
…よし」



説明しよう
“テレパス”とは…


タクヤ『あぁ…愛しのトモミ…
 僕はこんなにも君を愛しているのに こんなにも遠く離れているなんて…
 離れていても…届けたい…この気持ちッ
 そんな時……“テレパス”!!』
キラーン
ピロリロリロリロ…


リララララララララ…
トモミ『あ?
ンだよ またあの糞勘違い野郎からテレパスかよ
 いい加減遊ばれてるって気付けよダボが』


つまりそういう事である…



「“テレパス”……つまりテレパシー魔法だったよねぇ
でも“テレパス”は同じく“テレパス”が使える人にしか送れなかったはず…
と いうことは……」

「リンリン ケータイ メコレ
…えー…で アイツのテレパス番号は確か…
007−930441(クソジジイ)だったわね」
ピピピィ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/13(日) 00:32:11 ID:C4cEXG/e<> どっか


キィィィィーーーーーーーー…ン……
「………ムムッ」

ピロリロリロリロッ ピロリロリロリロッ

「ムゥ… テレパスかっ
どこからじゃ? むむむ…っ
……『444−37564040(皆殺し魔女)』……!
…なんとまぁ… フーリャンではないか!
ふぅむ 嫌な予感しかせんのう」
ピッ

《くそじじい久しぶり》

「随分な挨拶じゃのう」

《サナバーあんた そのしゃべり方全然変わってないわね》

「まあの
これがわしの“きゃらくたー”じゃ」


説明しよう
サナバーは先の世界の終わり騒動で 終末の影エスと戦った フーリャンの仲間の一人だ
余裕で若いがじじい口調である
フーリャンほどではないが魔法が得意で 他にもあらゆる知識に精通しているらしい <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/13(日) 01:46:31 ID:C4cEXG/e<> 「やっぱり“アイツ”ってサナバーさんだったんだ
まあ物知りだもんねー」


《ふむ 事情は分かった
だが実際に見てみなければ何とも言えんのう》

「あんた今どこ?」

《マッスルシティーの老人会に参加しておる》

「老人会って…
エセじじいの癖に何やってんのよアンタ…
マッスルシティーね… まぁ遠くはないわね
面倒だけど私が迎えに行ってあげる」

《うむ 頼む》

ガチャ

「そういうわけだからねこ……
私はクソジジイを連れてくるから アンタはアホうさぎを頼むわよ」

「にゃ にゃラジャー!」


バササァッ バッサバッサバッサッサァーー! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/13(日) 02:20:22 ID:C4cEXG/e<> しーん

「うさぎと二人になっちゃったよぅ…
不安だよぅ…」

ゼットゼットゼット…
「…………」

ペタ…なでなで

「うさぎ…大丈夫かな……」



フーリャン家の外 木の影

「…今飛び立った女性は間違いない…大魔女フーリャンだ
一年前に世界を救った英雄か
ならば今あの家にいるのは大魔女フーリャンと共に戦った戦士の一人か…
面白い ここは一つ……」




2時間後

「やっと戻れたわ
ったくクソジジイ 老人会なんぞさっさと切り上げなさいよ」

「バカ言え
それじゃ他のご老人方の迷惑になるじゃろうが」

「つーか何マジモンの老人会に参加してんのよ
じじいばばあに囲まれてゲートボールに興じるアンタはあまりにもシュールすぎた」

「まぁ良いではないか」


フワァー スタンッ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/13(日) 02:23:15 ID:QKM8MELC<> ジジイキャラいいなw
若い男がそのセリフ喋ってるところ想像するとすげえシュールだw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/13(日) 03:15:11 ID:C4cEXG/e<> 「ほーう… これは」
ジロジロジロ

「ど どう?サナバーさん」

「ふむふむ ふーむ」
ジーロジロジロ

「さっさと結論出しなさいよクソジジイ
もう一時間位うさぎの体診てるけど」

「うむ…
わし必殺の『The 人間ドッグ魔法』でうさぎちゃんの体を隅から隅までズズ ズイィーと調べた
それで導き出された結果は…」

「……ッ」
ゴクリ


「…全く分からんかった…」

「ウンコ メコレ」

ブファフォオォォォォォーーーーーーー!!!!!!!

「こボおぉぉおぉおぉぉ……」
ぶくぶくぶく <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/13(日) 03:36:25 ID:C4cEXG/e<> 「あんたそんなにジジイになりたいのなら
今すぐに恐怖であんたの髪を白髪にしてあけましょう」

「ま 待て…話を聞け…‥
一つだけ気になる部分があるのじゃ…」

「えっ?!」

「なによ」

「うさぎちゃんの体にはどこにも異常な部分は無かった…
しかしうさぎちゃんの脳を調べた時に不可解な部分があったんじゃよ…」

「不可解な部分…?」

「うさぎちゃんの脳は今 間違いなく“完全に眠っている状態”にあるのじゃが
それと同時に ある種の覚醒状態にもなっているようなのじゃ」

「眠っているのに……覚醒状態??」

「うむ…… よく分からんのじゃが…
実はわし 以前にコレと同じ様な状態になっている者を診たことがあるのじゃ」

「なに……?!」

「お主らは知らぬか?
今世間を騒がす奇病…
『半永眠病』を……!!!」

ドンッ!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/13(日) 04:12:45 ID:C4cEXG/e<> 「『半永眠病』……何それ」

「うーん…にゃんも知ってるよーな知らないよんな…」

「うむむ……いいか 『半永眠病』とは
ついさっきまで元気だった人が突然倒れ それから何をしても目覚めず眠り続ける という奇病じゃ
生きながらにして死者の様になってしまう事から『半永眠病』と名付けられたんじゃ
約一年ほど前から世界各地で発症者増えておるのじゃが…原因は全く分かっとらん……
そして不思議な事に『半永眠病』になった者は食事も水もとらなくても生命を維持し続けられるという
全くもって謎な病気じゃい」

「うにゃあー…ちょっとそれ聞いたことあるかも…って
じゃ じゃあまさかうさぎはその『半永眠病』に?!」

「まだ分からん……が
うさぎちゃんの脳の状況はわしが前に調べた『半永眠病』患者のソレとかなり似ておる…
もしかしたら…そうなのかもしれぬ…」

「そ そんな…!
じゃあうさぎは一生目覚めないって事……?!」

「……ッ」

バーン!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/13(日) 12:35:52 ID:C4cEXG/e<> 「治療法はないの?クソジジイ」

「残念ながら……今の所はないのう…」

「………ッ」
ダダダッ
「嫌だーーーーーーー!!
うさぎ起きてーーーーーーーー!!!」
ユッサユサ

「……ねこ」

「うぅぅぅ……知らない人から貰ったモン口にするからこんな事に……」

「?
なんの話じゃ?」

「実はね…」


カックカクシッカジカナンタラーラカンターラ


「変なオッサンからイイモノを貰ってそれをぱくり…
……なんとも無用心じゃのー」

「これ 怪しいと思わない?」

「ふーむ まぁ…確かにの
しかしそれが原因だとしたら『半永眠病』は人為的に引き起こされているという事か……?
一体誰が なんのタメに…」


「…どうも 私の頭の中のセンサーがビンビン感じちゃってるわ
再び世界に忍び寄る脅威の気配……ッ」

ドドンッ! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/13(日) 18:10:54 ID:C4cEXG/e<> アホー アホー

「結局何も分からぬまま日が暮れたわ
わざわざ私がクソジジイを連れて来たのにとんだ役立たずでガッカリ」

「む…すまんのう……」

「むにゃ………うさぎ……」

「ねこも泣き疲れて眠ってしまったわ」

「うさぎちゃんとは同期じゃからのう…相変わらず優しい子じゃな」

「…ていうかそこ私のベットなんだからアホうさぎもねこもさっさとどいて欲しいんだけど」

「お主変わっておらんのう」


ピカ…

「…ん?」

ピカピカ…

「……!
ちょっと…クソジジイ」

「なんじゃ?」


ピカピカピカピカァ〜…

「うさぎの胸が光っているわ」
ダッ

「なんじゃとっ?!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/13(日) 18:56:37 ID:C4cEXG/e<> キラリラリ〜〜〜〜ン


「ぬわわっ!本当じゃっ!光っとる!!
もの凄い勢いでフラッシュしておるぞォッ!!!」

「ねこ どきなさい!」
ぐいっ

「んにゃ……っ
にゃっ?! なにゅてーッ!眩しいーーー!!」

「ここになにかあるの?」
パチ ハラリ

カーッ…
「のわぅッ! なにしとるんじゃい!!」

「何かあるかもしれない…調べるのよ」
ヌガセヌガセ
「……ぬっ!!!
こ これは!!!?」

「ど どうしたのぅ!!?」

「クソジジイッ!見て!!」

「ぬむ……いやしかし」

「このクソチェリージジイがッ!!
いいから早く来なさいよ!!!」

「わ 分かった」
ドキドキ
スッ…
「!!!!
な なんじゃコレはッ!!!!!?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/13(日) 21:06:50 ID:C4cEXG/e<> 「な なにゃこれェ〜〜〜〜〜〜〜!
うさぎの胸元に開いてるこの穴…どう見ても…
“鍵穴”じゃないのぅッ!!!?」

「う う〜む…確かにこれは 鍵穴じゃのう…」

「クソジジイ これはどういうこと?」

「わしが知るかい…」


ピカカッ…


「!
今度は何!?」
ペッカペカァ〜
「……何?!!
私の手の中で何かが光っているわ…!!!」

ピカァァーー…

「にゃ にゃんもだよぅ!?」

「わしもじゃッ!!」


カアァァーーーーーーーーーーーーッ!!!


『うわわわァ〜〜〜〜』



フーリャン家外 木の影

「な なんと…まさかっ!」

ゴゴゴゴゴ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/13(日) 21:26:29 ID:C4cEXG/e<> しゅうぅぅぅぅ……

「…光がおさまったわ」

「にゃ にゃんだったの……?」

「ぬぁっ!ぬ 主ら!!
己が手の中を見てみぃッ!!!」

「え?」

「こっ これは…」


バァーーーーーーーンッ!!!

『鍵ッッ!!!!!?』

ドンッ!!! <> king<>sage<>2009/12/13(日) 22:08:56 ID:rRGDPBnx<> 人への念の盗み見による介入を阻め。 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/13(日) 22:11:08 ID:C4cEXG/e<> 「鍵……ね」

「うん…鍵だよぅ…」

「見紛う事なく鍵だのー…」


しーん…


「………」

「…………」

ズイ
「とりあえずコイツをココに入れてみましょう」

「えっ!?どこに!!?」

「この穴に決まってんでしょ
これはもう入れてくれって言われてる様なもんよ」

「で でも…なんかあったら……!」

「ヤバくなったらすぐに出せばいいのよ
とにかく私はこいつをうさぎのこの穴に入れてみたいのよ」

「まぁ待てフーリャン
女子が『入れる』だの『出す』だの言っておるととてつもなく卑猥じゃ」

「黙れ変態
ウンコ メコレ」

ぶぁっふぁああぁぁああぁあぁあぁぁ〜〜〜っ!!

「もぼバガあぁぁあぁぁぁぁあああぁぁああぁあ…ッ」
ぶくぶく <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/13(日) 23:29:09 ID:C4cEXG/e<> 「何にせよ
この鍵がうさぎを救う“鍵”になる……そうは思えない?」

「思えんの
危険すぎる……うさぎちゃんにとっても わしらにとってもな…」

「やってみなきゃ分かんないでしょう?
それともこのまま何もしないでこのアホうさぎを眠らせ続ける?」

「むう……」

「……やってみようよぅッ!」

「ねこちゃん…良いのか」

「…うんっ!!
今フーリャンちゃんが言った
“この鍵がうさぎを救う鍵になる”ってのがすっごく説得力ある!!」

「…いやいやいやいや」

「2対1……ってとこね
やりたくなかったらアンタは見てなさい
…じゃ ねこ GO」

「にゃ にゃんからァァァッ?!!!!」

「色々言っておきながらまずは人にやらせるのかお主は……」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 00:02:42 ID:C4cEXG/e<> ドキドキ…
「そ それじゃあ…行くよぅ」

「えぇ…ねこ あなたの事は忘れない」

「そ そんなにゃんが死んじゃうみたいじゃないのよぅーッ!!」

「いいからさっさと行きなさいよ ホラ」
グイグイ

「ううぅぅ…」


ドキ… ドキ… ドキ…


「…ふうぅぅぅぅ……」


ドキドキドキッ…


「……よしッ!」


ドックン! ドックン! ドックン!

「えいーーーーーっ!!」

カチィィィィッ!!!

「…入った!!
ま 回すよぅ!!!」

ガッ…チャン……!!





<> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 00:46:56 ID:BFCvuVx6<> 「………ッッ」



しぃ〜〜ん…



「にゃんとも…にゃい」

「ほ…… そ そうじゃな」

「何よ ガッカリさせてくれるわね」

「あひゃあ〜 怖かっ……… ……ぁいっ…?」

「!?
ねこ!!?」

フラフラ
「な…にゃ……て…
これて……… にゃっ?」


ギュウゥーーーーーーンッ!!!!!!!

「!!!!!!!!!!」

「なっ…!!!!!!!!?」


スウゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜… シュポンッ!!

「あ……や………っ」
ガクン

「ねこーー!!」
ダダダッ!!

「な なんじゃ今のは…
…ねこちゃんの魂が……うさぎちゃんの中へ入っていきよった…!!!」

ドォーーーーーン!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 01:19:32 ID:BFCvuVx6<> 「魂? 今のが…?」

「わしにはそう見えたぞ
ねこちゃんの体から出て来たエネルギーの塊の様なもの…
それがうさぎちゃんの体の中へ溶け込むかの様に消えていきおったぞ…」

「…どう思う?」

「わしの持つ知識の範疇を遥かに超えた現象じゃ…全く分からん…
言うなればこれは…オカルト現象じゃ!」

「……
ねこ!起きなさい…」
ユサユサ

「…………」

「ダメね…
よいしょっ」
グググ…
「なにこれ
うさぎの体から引きはがそうと引っ張ってもまるで動かない」

「どれ
男のわしにまかせてみぃ」
ズイッ
「ん〜…よっこらセップク!」
ギュギューーーーッ…

バチィイィィィッ!!!!

「どわァァーーーーーー!!」
ドッサアァーーーー!

「どうしたのよ」

「無理矢理引っ張ろうとしたら謎の力がわしを吹き飛ばした!!」
バーン!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 02:28:04 ID:BFCvuVx6<> ザッ
「…どういう事…?
………………
ウォシュレト メコレ」

ザバアァァァァーーーーーーーーーンッ!!!!


「のわァッ!!!!
2人に水かけて何すんじゃフーリャン!!」

「……見て」

「ハ……? ………ハッ!!
ま 全く濡れておらぬッ!!!!」

「弾かれたわ
今の2人には防御魔法の様なモノがかかっているのかしら…?」

「うむむ… 謎が深まるのう…
……してフーリャンよ どうするのじゃ?」

スチャッ
「…私もあの穴にこれを入れてみるわ」

「本気か?」

「ねこにやらせたのよ この私がやらないわけにはいかない
危なそうだったからビビってやめた なんて大魔女の私らしくないでしょう」

「う うむ…まぁ…
さすがに肝が据わっておるなぁ」

「あんたの方はやるかやらないかは自由
無理して付き合う事もないわ
じゃ 私はやるわよ…!」

ガッチャン…ッ

「……!!!!」

ギュウーーーーンッ スィイィィィーーーーーーーー!!!!!


――――――――……‥ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 02:50:15 ID:BFCvuVx6<> ドサッ

「フーリャン!
むぅ…いってしもうた…‥」

しーん‥

「……………‥」

しーん

「わし一人になってしもーた‥」

しーん

「………」

しーん

「……」

しーん

パチィンッ!
「…くっ!!なんて事考えてんだ俺ッ…じゃなかった わし!!!
ここで退いたら漢が廃るわい!!!!
いったる!!!! もういったる!!!!
キェーーーーーーーーーッ!!!!!!!」

ガチャッ!! スワワワワワァ〜〜〜〜〜ン…



フーリャン家外

「まさか…“鍵穴”まで発現させたばかりでなく“鍵”までも……
さすがは大魔女フーリャン……だが 解せませんね…
大魔女フーリャンはともかく 何故他の2人まで“鍵”を…
………………
……考えていても仕方ありませんね… とにかくここは 私も後を追いましょう
“あの世界”で何かしでかされても困りますからね…」

ギュイィィィーーーーー…ン <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/14(月) 03:05:49 ID:DGgEZe5R<> 一瞬、素になったw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 03:27:28 ID:BFCvuVx6<> ――――――――……


キューーーーーーン… シュパパァンッ!!
フラリ…
「うっ……?!
こ ここは…?」

ヒュウゥーーーーーーン…
ザザザザザザザザザアァァ…
チチチチチチチチ……

「どこまでも続く野原…?
さっきまで私は 私の家にいたはず…
ん」

タタタタタァーーー
「フーリャンちゃあぁぁーーーーーーん!!」

「ねこ」

ガッシィイィィーーーー!
「良かったよおっ来てくれたァーーー!
心細かったよぉっ!!」

「…ねこ ここは一体何?」

「わからないよぅ…
確かにゃん達はうさぎの胸元の鍵穴に鍵をさしたんだよねぇ…」

「えぇ
鍵を挿したらあんたの魂かなんかがアホうさぎの中に入っていったわ
きっと私も同じようになってここへ来たんだと思うけど」

「えぇッ!!
んじゃーここはうさぎの体の中!!?」

「いや 体の中というかどちらかというとココは………」


ヒュルルルル…

「ん?」

「そぉぉおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーッ…」

「あやっ!!サナバーさんが空から降って来た!!!」

ドシィィーーーーーーンッッ!!!!!!!
「ガ ガぶぅ……… なんなんじゃ…」

「あらあら 結局来たのね」
ふっ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 14:37:28 ID:BFCvuVx6<> 「なにぃ?
ここがうさぎちゃんの“心の世界”じゃとお?」

「そうとしか考えられないわ
私達はアホうさぎの中に入っていった でもここがアホうさぎの“体の中”とは思えないでしょう」

「非科学的じゃのう」

「元々魔法使えるファンタジー世界なのに何言ってんのよコイツ」


ぷよんぷよん
「わぁ〜 凄い!君正解!
よくここが夢の世界だーって分かったねーん!」
ぷよんぷよん

「にゃーっ?! 何!!?」

「なんか薄汚いピエロが来たわ」

「なんじゃあこいつは〜っ!」

ぷよよ〜ん
「僕はぁ この世界の住人だよーん
この世界に迷い込んだ君達の案内に来たんだよ〜ん」

「この世界の住人…」

ぷよよよ
「そーだよーん!
ここは さっきあなたが言った通り!うさぎっちの心の世界なのさー!!」

バーン <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 15:34:32 ID:BFCvuVx6<> 「やっぱりここはアホうさぎの心の中なのね」

「そうさ!
君達は心の世界への扉を開いてここへ来た!」

「な なんということじゃ」

「君達はこの世界に迷い込んじゃったんだよね!
それなら僕が君達を外の世界に戻る方法を教えてあげる!」

「戻る方法…」

「うん! あそこを見て!!」
バッ

「木があるわね」

「あの木に付いてる鍵穴に君達の持ってる鍵を差し込めばここから出られるよ!」

「……そう
でも私達はまだ戻る気はないわ」

「え?なーんでー?」

「この心の世界の持ち主が眠ったまま起きないのよ
ここにそいつを起こすアレがあるかと思って来てみたんだけど…あんた知らない?」

「……
知〜らな〜いなぁ〜〜〜〜」

「………」

「じゃあじゃあ!まだ戻らないなら君達さっ!
“あっちの方”にも行ってみたらどうかな!」

「あっちの方?」

「そー!この世界にはとても素敵な場所があるんだ!
見て!向こうに一つだけ 山が見えるよね!
あそこへ行ってみるといーよ!!」

「……ど どうするのフーリャンちゃん…」

「…ま 騙されたと思って行ってみましょう」

「はははっ!ひどいなぁ!
あぁそうだ!一つだけ忠告!!
この世界はうさぎっちの心の世界!だからここにあるモノをむやみに傷つけたりしないほうがいいよ!
下手したらうさぎっちの心が壊れちゃうかもしれないからね!
じゃーしょーゆーことーでー!バイチャー!!」
スッ

「む 消えおった」

「……………」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 17:10:49 ID:BFCvuVx6<> 「さて 一回爆発魔法でも炸裂さそちゃいましょうか」

「お お主は一体何を聞いておったんじゃーーー!!」

「冗談よ」

「フーリャンちゃんが言うと冗談に聞こえないよぅ」

「失礼ね… じゃ さっさと行くわよ」
ザッフザッフ


それから2時間くらい

「…なによ
こんなに歩いてるのにまだあんなに離れてるの?」

「うぅ…疲れたよぅ」

「ここは一気に飛んでった方がいいかもね
フワラル レーロー メコレ」
バサァーッ フワフワッ

「ぬあぁッ ズルいぞお主ッ!!」

「あんたも魔法使いならこれくらいやりなさいよ」

「お主じゃあるまいしこんな高等魔法使えんわー!!」

「あんた…連れて来てから全く役に立ってないわね……
フワラル ローロー メコレ」

フワァ〜〜〜ン <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 18:13:04 ID:BFCvuVx6<> バサササァーーーン…
フワァ〜…スタンッ

「……ふぅ…」

バササ…
「ぬ? どうしたんじゃフーリャンよ」

「……」
パチンッ

シュンッ
「む? ………のわーーーーーーーッ!!!!!!!
空中で魔法を解除するなーーーーーーー!!!!!」

「に゙ゃやぁああぁぁぁぁぁぁあぁーーーーーッ!!!!!!!」


ヒュルルルルル… ドカァーーーーーンッ!!
シュウゥゥゥゥゥ…

ガバァーッ
「フ フーリャンテメーこのイキナリ何すんだーーーー!!!!」

「…………疲れた」

「な なんじゃと?」

「どうも魔力の減りが激しい…
この世界だと上手く魔法を使えない様だわ」

「そ そうなんだ…
じゃあ歩いて行くしかないねぇ…」

「まったく…やんなっちゃうわ」

「それはこっちのセリフじゃ…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 19:20:43 ID:BFCvuVx6<> ザッフザッフ
「ほんのちょっと飛んだからそれなりに近づいたけどまだまだ距離があるわね」

「もう足腰が痛いわい
年寄りにはきつい」

「エセジジイが何言ってんのよ…」

「でももう何時間か経ってるのに全然お腹空かないねぇ 何も食べてないのに」

「そういやそうね………んっ!」
ピクッ

ピクンッ
「…何かが近づいてくる気配じゃのう」

キョロキョロ
「あいっ…それも沢山!
ハッ!来た!!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!


「………アレはッ」

「う う うぅ…兎だァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドォオォーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 19:48:09 ID:BFCvuVx6<> 「うわぁーーーーッ兎じゃあぁーーーーー!!
それも動物の方のォーーーーーーーー!!!!!!!!」

「あややややぁーっ!うさぎの心の世界は兎がいっぱいぃーーーーーーーー!!!!!!」

「バクサーレ メコ…」

ガバッ
「ちょっ 駄目だってフーリャンちゃあぁぁん!!!!!」

「そんな事言ったってこのままじゃ兎の大群に踏み潰されるわよ!!」

「も もう遅いぞ!来たーーーーー!!!」

「!!!」

ドダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダーーーーーーーーッ!!!!!!

……

―――――――――――…


「うぅーーーん…モッフモフ…
………にゃっ!!!?」
ガババァッ ぴょーんっ
「う 兎がにゃんの顔の上に…… ………!
どわぁーっ!いつの間にか兎達に囲まれている……
…か かわいい……癒しや…」
モフンモフン

「何やってんのよ」

「あっ!フーリャンちゃんにサナバーさん!
大丈夫だったんだ!」

「…はぁーーー…まったく なんなのよ…
なんでうさぎの心の中の世界に兎がこんなにも…」

「でもきゃわいーよぅ…」
スリスリ

「………ん?
………………なッ…!
お おい…アレを見てみぃ!!」

「……!?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 22:50:03 ID:BFCvuVx6<> バーーン!!!

「アレは!!!!」

「なっ………」

「あぃあーーーーーーッ!!
兎の群れの中にうさぎがいるよぅーーーーーーーー!!!!!」


ぴょんぴょん
「ピョイーーーーーン!」


「うさぎーーーーーーー!!!!」
ダダダッ

「あいつは…アホうさぎの心の中のアホうさぎ…って事かしら」

ダー ガシッ
「うさぎいぃぃぃぃーーー!!!!」

「ピョーン?」

「迎えに来たよぅっ! いつまでも寝てないでもう起きて!!」

「ピョーン?」

「うさぎ聞いてるッ?!!……」
ツンツンッ
「ん?」
クルリ

「ピョーーーーーーーーン!」

「………」

「ピョーン!」

「ピョピョーン!」

「あァーーーーーーーやァーーーーーー!!!!!
うさぎがもう一人おるーーーーーーーーッ!!!!!!」


「い いや これは……!!!!」


「ピョ?」

「ピョン」

「ピョオーン!」

「ピョンピョーン!」

「ピョピョピョー!」


「兎の中に…たくさんのうさぎちゃんが混じっておる!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 23:06:50 ID:BFCvuVx6<> 「ピョユーン!」

「ピョンピョン!」

「ピョーンピョン!」

「ピョウゥゥーン!」

「ピョオン」

「う うさぎちゃんが一杯じゃ…」

「限りなくうざいわ」

「ピョン」
ガシ

「ちょっ…このアホうさぎ!くっ付くな!!」
ボカッ

「ピョイィィーーーーン!!」
ドサァーーー

「ピョーン」

「ピョーーーン」

「ピョウピョウ!」

「ピョアァァーーン!」

「あァッ!乱暴しちゃ駄目だよぅ!」

「うーむしかしこれは どうしたもんかのう」

「…まったく」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 23:15:35 ID:BFCvuVx6<> スウゥーー…
「聞きなさい!!!
アホうさぎーズ!!!!!」
カッ!!

「ピョっ……?!」
ピタリッ

「私は大魔女フーリャンよ!!!!!
アホうさぎッ まさかあんたこの私の顔を忘れたわけじゃないでしょーねッ!!!!?」
ババーンッ!!


「……ピョ?」

しーーん

「ピョオオオォォ…?」

「ピョウ…」

「ピョピョピョウン?」

「…………
…ハァ 分かったわ もう散りなさい
フラッカ マビシー メコレ」


コカァーーーーーーーッッ!!!


「ピョ ピョーーーーーーーーーウっ!!!!!」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッッ!!!!!!!!!


「ぬっ!! 強い光に驚いて兎&うさぎちゃんの群れが逃げていく!!!!」

「に 逃がしちゃっていいのぅッ!!?」

「多分 あいつら問い詰めても何も分かりゃしないわ うざいだけで
とにかく私達はあの山を目指しましょう」


ヒュウゥゥゥーーーン… ザワワワワワワワワァ〜 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/14(月) 23:39:15 ID:BFCvuVx6<> “うさぎ”の群れを右から左へ受け流してから役3時間…


「……ついたーーーーーーーーーッ!!!!!」

「はァーーーー…長かったのう…」

「そうね… しかしこの“山”…」
ペタリ…
「絵じゃないの」

「ふーむ よく出来てるのう」

「ねぇッ!見てこれ来て来て!!」

「? 何?」
ザッザッザッ

「ここここ!扉があるよぅ!!!!」
トントン

「ほ 本当じゃなあ…
む 何か書いてあるぞい…何々
……『夢の入口』………!?」

「夢……ですって?
じゃあまさかこの扉の先は……」

「うさぎの夢の世界!!?」

バン!!!!!


『…………』

しーーん…

「……どうするんじゃ…?」

「当然 入るのよ」

「いッ!!?」

「今 アホうさぎは眠ったまま目覚めない
そしてこの先は“夢の世界”……
これは何かあるわね 確実に」

「う うにゃー…」

「……行ってみましょう
それに ここまで来たのにまた引き返すなんて嫌よ」

……がちゃっ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/15(火) 00:00:10 ID:BFCvuVx6<> ギイィィィィィィィィ… パアアァァァァァァァ〜〜〜〜……


「…………眩しいッ」

…ガチャーン!



ワイワイガヤガヤ…



「………んっ…!」
パチ

「…これは!」

「ま 街だよぅ!
建物から人まで…すっごいファンタジーな世界観を醸し出している!!」

「ここがアホうさぎの夢の世界…?」

「うーむ 女の子らしいかわいい世界じゃの…
しかし見よ ここに居る連中は皆違う姿…うさぎちゃんの姿ではないのう」


ザッザッ

「!」

「旅の方か……」

「むっ デカイ!!
門番か何かかのう…?!」

「何をやっている……」
ゴゴゴ…

「…殺気!!?」
ザザッ!

「やる気かのう!!!?」

「お前らァ……」
ゴゴゴゴゴゴ…



「網タイツを履けーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドンッ!!!!!!!!!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/15(火) 00:34:56 ID:ks0aoIyn<> 『は?』

ポカーン

「何言ってんのこいつ」

「聞こえなかったかコロッケ野郎ーーーーーーー!!!!!!!
“網タイツを履け”と僕ちんは言うとるのだーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」

「いや……嫌よ」

「つーかにゃんで網タイツ!!?」

「ここ『バニーランド』では何をしても許される
だがしかし!! 1つだけ絶対に守らなければならぬ鉄則があるのだ!!!!!!
それが!!!!!!
網タイツを履けーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」

「意味が分からん」

「貴様ァ〜〜〜 折角足を出しているのだから網タイツを履かんかーーーーーー!!!!」

「いや 嫌だから」

「貴様ァ…断ると言うのかァァァ…」

「絶対嫌
それとも履かなかったら何かあるわけ?」

「おーとも!!!!!
貴様らが網タイツを履かないと言うのなら…
僕ちんが泣く!!!!!!!!!!!」

「うん でも履かないわよ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/15(火) 01:00:03 ID:CkhqVSxK<> 「……網タイツ履かない? ……どうしても?」

「えぇ」

「……………ぐすっ」

ガッシィィィィーーーーッ!!
「冷たい事言わないで履いてよォ網タイツゥーーーーーーーーーっ!!!!!
折角足出してんじゃんーー綺麗な足じゃんんーーーーーーーーーー!!!!」

「触るなッ!!」
ゲシィッ!!!

ドザァッ
「……………ひぃっ!! ………ひっ…ひっ………
びぇええぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んっっ!!!!!!」

「デカイナリして泣くなッ!!」

ざわざわざわ

「おいおいフーリャンよ
人が集まって来たぞい」

「あやっ!よ よく見たら確かに皆網タイツしてるよぅ…」

「びぃぃぃええぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!
この人達が網タイツ履いてくれないョ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」

『……………』
じーーーーーー…

「め めっちゃ見られてるよぅ…」

『………………』
じーーーーーーー…

……パン
『網タ〜イツ…網タ〜イツ…』
パン…パン…パン…!
『網タ〜イツ…網タ〜イツ…網タ〜イツ…網タ〜イツ…!!』
パン パン パン パン!
『網タ〜イツ 網タ〜イツ 網タ〜イツ 網タ〜イツ 網タ〜イツ!!』
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
『網タ〜イツッ 網タ〜イツッ 網タ〜イツッ 網タ〜イツッ 網タ〜イツッ 網タ〜イツッ 網タ〜イツ!!!!』

どわああああぁぁぁぁぁ〜〜〜っ!!!

「あ 網タイツコールがまきおこりおった!!」

「…面倒くさい世界ね〜〜…
…もううるさいわよ!!!!何度言われても私は履かないから!!!!!!」

『!!!!!!』
ピタッ
し〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん…

『………びえぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!』

「一斉に泣くなーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/15(火) 01:01:25 ID:XX/Y8NjN<> うぜえw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/15(火) 01:39:16 ID:CkhqVSxK<> 「…こいつら全員ブッアレしてぇ…」

「抑えてーーーーッ フーリャンちゃん抑えてーーーーーーッ!!」

「まぁ待てフーリャンよ
”郷に入っては郷に従え“… ここは素直に網タイツを履いたらどうじゃ」

「……嫌よ」

「こんな状況ではうさぎちゃんを目覚めさせる手掛かりを捜す事もままならんぞ」

「……………
…ねこ あんたはどう思うのよ」

「にゃ にゃんは… そりゃ履きたくないけど
でもうさぎを助けるためなら…履くよぅッ!!」

「…………………はぁ…
しょうがないわね………」
ギロリッ!
「いいわよ
じゃー履いてやろーじゃないの 網タイツ!!」

びえぇぇ… ピタッ!
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーー!!!』

「一斉に騒ぐな!!
……で どれ履けばいいのよ」

「こ これを!!」
スッ

「…………」


―――― 着替え中 ――――


「…よし」

「あややや…」


ババーーーーーーーン!!!!!!!!!
キラーーーーーーン!


『おおおおおおおおおおォーーーーー!!!!
網タイツが輝いている!!!!!!!!!!!!』

『美しい!!!!!!!!!』

『彼女こそ網タイツ履き中の網タイツ履き……“網タイツァー”だ!!!』

『網タイツァーーー!!!!網タイツァーーーー!!!!!』

『いや 網っツァンだーー!!!!』
わいわいがやがや!!!!!!

「本当うざったい連中ね………」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/15(火) 02:14:51 ID:ks0aoIyn<> 「よーし これでOKじゃのう」

「待て」

「なんじゃ?」

「お前も履くんだよ!!!!」

「わ わしもか!!!
でもわしズボン履いておるし…」

「なら半ズボンになれやーーー!!!」

ビリーーーーーッッ!!!「はうあーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!」



数分後


ドーーーーン…

「お 男が網タイツ履いたってキモいだけじゃろ……」

「まぁまぁ 何はともあれ…ようこそ旅の方!!
ここは『バニーランド』!!! この楽園を存分に満喫してください!!!!」

バン! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/15(火) 02:38:43 ID:ks0aoIyn<> 「さて
この町の奴らにアホうさぎの事でも聞いてみましょう」

スタスタ
「ちょっとそこの」

「なんです? コロッケの話ならお断りですよ」

「いや アホうさぎ……チコ(本名)の事を聞きたいのよ」

「チコ? 初めて聞くコロッケですね
お断りだ!」

「いや…… コロッケじゃないわよ」

「とにかくコロッケだけは勘弁
クリーム入れたって騙され内臓!!」
スタスタ

「行っちゃった……」

「全く話が噛み合っとらんかったぞ…」

「……次よ」


「チコ? それは一体どんなコロッケでしょうか?」

「…また?!」

「とにかくカレーで誤魔化しても無駄とお伝え下さい」
スタスタ…

「………」

「訳が分からんな…」

「そういや…うさぎってコロッケ嫌いだったっけ…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/15(火) 02:50:47 ID:ks0aoIyn<> それから何度も色んな奴にうさぎの事を聞いてみたが
どいつもこいつも「コロッケはヤバい」と言うだけだったのである…



「ダメね
ここの奴らまるで人の話聞かないわ」

「さっきなんて“空手”の話からめぐりめぐって『コロッケはヤバい』って結論になったよぅ!」

「いや 全く関係ない空手の話をするあんたも意味分かんなかったけど」

「ここの住人はどんな話をしてもコロッケの悪口に至るんじゃのー
うさぎちゃんはどんだけコロッケが嫌いなんじゃ」

「タワシに似てるからコロッケ嫌いなんだって うさぎは」

「その理由も意味分かんないけど
ほんっっとに訳分かんないわねアホうさぎの夢の世界は
まぁ“夢”だしこんなもんなのかしら……
それにしたってもうちょっと私の夢みたいにリアルな世界観にしてもらいたいわねぇ…
……あぁ 『青春のバモス』のみんな……」

「フ フーリャンちゃん…その話はもういいよぅ…」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/15(火) 06:24:00 ID:4TFcw06W<> さすが夢の世界 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/15(火) 18:57:05 ID:CkhqVSxK<> 結局 一行はコロッケ以上の話は聞けず(鮫肌の珍話が一つあったくらい)うさぎを目覚めさせる手掛かり的なものは全く得られなかったのだ…


どっぷり

「ちょっと……夜になったわ」

「ふむ…夢の世界にも朝昼夜があるのか」

「町の人達も帰ってちゃったよぅ!」

「どうしましょうか
この町の外に出るのもいいけど 暗いからちょっと危険ね」

「ねねねっ!…あすこ行ってみようよぅ!!」

「…ん?
……『楽しいレストラン・うさぎさんかわいかわいあぁもうナデナデナデナデ…ハァァァン…悶えるよよォんッなめなめモフモフ!ハァハァ…その赤いオメメで私を見て欲し〜の だけど呪わないでネ☆亭』
……長い名前ね…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/15(火) 19:54:24 ID:CkhqVSxK<> カランコロンカラーン

「いらっしゃーーーーーせーーーーーー!!!!」

「あら? あいつは門番(?)のデカ男じゃない」

「おぉーーーー 貴女はッ!!!
網タイツァーッ…いや 網っツァン!!!」

「誰が網っツァンよ
あんたなんでこんな所にいんのよ」

「バイトですよバイト!!!
僕ちんギャンブルに負けて330万の借金があるから毎日毎日休まず働いてるんですよ!!!!」

「ず 随分生々しい話じゃな…夢の世界なのに」

「さささどうぞこちらへ網タイツを強調しながらお座りください!!
今日は楽しいショーがあるんですよ!!!
さぁこちらがメヌーになります!!」

「わ〜夢の世界の料理を食べられるなんて素敵だあ!
えーっと…
丸かじりニンジン…ニンジンのカルパッチョ…炒めニンジン…ニンジン寿司…カレーニンジン…ニンジンスープ…ニンジンのコロッケ成敗盛り…
ニンジンばっかだよぅ!!」

「ふむ…
しょうゆニンジン…みそニンジン…しおニンジン…とんこつニンジン…
いやそこはニンジンラーメンじゃないのか」

「とんだ偏食ね」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/16(水) 01:04:22 ID:rJVHi/sF<> 「で どれになさいますか?」

「にゃんはニンジンジュースでいいよぅ…」

「わしはニンジン羊羹かのう…あとニンジン茶」

「私はいらない ニンジン嫌いだし」

「ニンジン嫌いですと?
はっはっは 網っツァンはなかなかのお変態なようで」

「…あんたに言われたくないわ」


パッパッ

ヒュ〜ヒュ〜ッ

「おや!これはいいタイミング!楽しいショーの始まりです!!」


シャシャ〜〜〜…
パーーーーーーーーーーン!!
♪ズンチャ♪ ♪ズンチャ♪ ♪ズンチャ♪

「にゃひひひっ なんか楽しそうだねー!わくわく!」

「ピッツァ ショーーーーーーーターーーーーーーーーィムェッ!!!!!!
やってまいりました楽しい楽しい夜の時間がッ!!!!!
わたくしはこの楽しい一時の案内人 ニコラスラビットでござーーーーーーーーーーー…ッンァッ!!!!!!!」

わあぁぁーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!

「さぁッさっそくですがッ!!
呼びましょーかッ!!!
このショーの主役をッ!!!!!!!!」

イェーーーーーーーイッ!!!!!!!!

「ヘイキャモォーーーーーーンッ!!!!!
“月の兎に餅つきを教えたのは私です”……みんなのアイドルッ うさっちだァーーーーーーーーーッ!!!!!!」

パンパパパァーーーーーーーーーーンッ!!!
「ピョーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!」

uwooooooooooooooooo------------!!!!!!!!!

「……うさぎ?!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/16(水) 01:16:14 ID:rJVHi/sF<> 「みんなァーーーーーーーーー!!!
チィ達のショーに来てくれてぇありがとーーーーーーーーーーーーー!!!!!
オォッ…アオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーンッ!!」

『うさっちィィィィィーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
アオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーンッ!!!!!!』
キュッキュッ グワシグワシ


「…アレってアホうさぎかしら」

「分からん…ここに来る前に会ったうさぎちゃんみたいなのかもしれん…」

「わあ! あのうさぎ本当のアイドルみたいな格好だ!!かわいいよぅ!!!」


「みんなーー!静かに静かに!!
実は今日はチィだけじゃないのーーー!!
チィのお友達もきてるのーーーー!!!
紹介するね! ニコラスラビットさんよろしくアオオオオオオーーーン!!!」

わああああああああああーーーーーーッ!!!!!


「嫌な予感がするわね」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/16(水) 02:22:43 ID:rJVHi/sF<> 「圧倒的バニー度!!!」
みんなが私をこう呼ぶの!!!
“世紀の大バニー女”!!!
そうだ!!!!みんなが知ってる有名人!!!!!
フーーーーーーリャーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!」

ポピピピーーーーーン!!

「わーーい!ピョンピョン!
私はフーリャンだよん!私はみんなが大好き!人類皆兎兄弟!!
さーて今日は特別に皆に幸せになる魔法をかけちゃう!感謝しろヨっ☆
ハイパー ラッキー メコレーーーーー!!!!!!」
キラリーン

『フォオォオォォォォォーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!』
キュッキュッ グワシグワシ


「ちょっと待て アレが私だというの」

「バニーガール姿だけどフーリャンちゃんそのものだよ!!
性格は正反対だけど!!!!」

「アレはうさぎちゃんのイメージの中のフーリャンか…それともうさぎちゃんの願望の中のフーリャンか…」


「つーーーーづいてはァーーーーー!!
優しい心は誰にも負けない!!うさっち1番の大親友!!!」

「あっ…にゃ にゃんかな…!!」
ドキドキ

「“世にも珍しいうさぎとねこのハーフ”!!!!
ねこォーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」


ドシィーーーン!!
「ガルルルルルルルルルルルルルルルルルルァァーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」

「なんか凄い怪物出たーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


『ヒョオォオォオォォォォォォォォーーーーッ!!!!!』 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/16(水) 02:34:00 ID:0vd96X0A<> 怪物になってんのかw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/16(水) 02:48:13 ID:rJVHi/sF<> 「耳の長い怪物やん!!!!! アレのどこがにゃんなん!!!!?
ちょっとうさぎどういう事ォーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

「うーむ うさぎちゃんの思考回路が全く分からん」

「この流れだと……」


「さぁーーーお次は!!!
いくつになっても暴れん坊!!!!!
若いモンにはまだまだ負けん!!!!
“ちょっぴり頑固なハッスルおじいちゃん”…サナーーーーーーーーーーバーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!」


「うはぁっ わしかァーー!」



‥‥‥‥‥‥‥‥‥


しぃ〜〜〜〜〜〜ん……


「……ん?」


ヨロリ……

ヨロ…ヨロ…ヨロ… ノロノロノロ… フラフラ…
「い… ぃえ〜〜〜〜〜〜〜‥‥‥‥〜〜〜〜〜…い…‥
シャ シャ…シャシャ…シャ… シャナバ〜〜〜でェッ‥しゅ…… ハァ…ハァ…ハァ……
今年でェ…108しゃいにィ…なりまプゥ〜〜‥ぷふ… ハァ…ハァ…」


「リアルジジイが出おった!!!!!!!
しかも無駄に長生きじゃ!!!!!!!!」

「………あァ…」
ガクッ ドサァ

「おわぁーーーーーーーーッ 倒れたァーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!
死ぬなーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!! わしぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/16(水) 07:05:40 ID:aZKhOuEU<> カオスwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/16(水) 13:09:17 ID:rJVHi/sF<> 「えーサナバー氏がなんとか一命を取り留めた所で 更にスペシャルゲストを呼びましょう!」


「ふぅ…良かったわい……わし…!」

「アイドルうさぎとバニー私 怪獣ねことリアルジジイ…
これでも十分混沌としたショーなのにまだ出てくるというの…」

「あとはあの2人かな…」


「さーーーーッ このグループイチのムードメーカー登場だ!
別名“幸せを呼ぶ大頬骨筋”!!!!!
なんだって笑う!アッチを見ても大笑い!コッチを見ても大笑い!うんこ見たって大笑い!!
天下一品大笑いのプロ!! ワラアアアアアアアァァァーーーーーーーーースッ!!!!!!!!!!!!」

ジャーン!!
「イヒっ……ヒヒヒヒヒっ…くくッ………んっ…んっ…んっ…んっ……
…クケケケケケケ…ヒェーーーヒェッヒェッヒェッヒェッヒェ!!!!!!!!!」

パチ……パチパチ…パチ…

「ワラースだけど笑い方がなんかメッチャ陰湿だーーーーーーー!!!!
そして人気無ッッッッ!!!!!!!!!」

「こう来たら次はロリコンのマリモスね…」


「さぁッ!!!! そして最後のゲストの登場だッ!!!!!!
絶対レディーファースト!!紳士中の紳士とはまさにこの方!!!!!
彼の瞳にみんながズキュンッ!!! “女性を守る魅惑の騎士”!!!!!!
純愛戦士…ヤァーーーーーーーーーースッ…オォーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」

ドーーーン!!!!!


「誰だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/17(木) 03:31:33 ID:ZYIC04j6<> 「マリモスの存在が抹消されとる!!!!」

「そういやアホうさぎとあのロリコンの絡みってあんまなかったわね…
夢の世界で存在を消し去るとはよっぽど嫌っていたのね」


「さーーーーて!!!
豪華な仲間達の紹介が終わった所でェッ!!! いよいよ歌と参りましょうかァッ!!!!
曲はうさっちのあの名曲『放し飼い』スペシャルバーズョンです!!!! どぉぞぉッ!!!!!」


放し飼い
作詞・作曲:うさっち

手放し野放し私は愛の放浪女 ローリングスパイラルラビットール☆
パントマイムで伝えるこの思い だけど伝わらない虚しさ あなたはただお金を投げ込むだけな
お金じゃないの わたしは愛が欲しいの 欲しい欲しい欲しい!(いや〜ん)
そうだなんとしてもだ!!! 愛のためならなんだってやってやるぞ!!!!
くくくくっ… あの男にしようか… あの男にこの媚薬を飲ませてやろう… 楽勝だよ… はははは…
え?「それでいいのか」だって? バカヤローーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
肝心なのは“結果”だよ“結果”ァッ!!!! 偽物の愛だって構わねぇよクソがッ!!!!!!!!
おーーーーーっと勘違いするんじゃねーぞ! 私はニンジンは大好きだが男のニンジンは嫌いなんだよ
欲しいのは『富と名声と金』…それだけだ!!!!!!!!!!!!!
手放し野放し私は愛の放浪女 ローリングスパイラルラビットール☆


わああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっっ!!!!!!!!!! <> 富と金は同じだった<>sage<>2009/12/17(木) 03:45:22 ID:ZYIC04j6<> 「凄い歌詞ね」

「うさぎ…」

「あぁっ…わし!!
そんな激しく踊っちゃまた倒れるぞ!!!
頑張らなくていい…そんな頑張らなくていいんだよ!!!!
歳なんだから!!!!リアルジジイなんだから!!!!!」


わあああああぁぁぁーーーーーーーっ!!!!



「ふふふっ
やぁみんな 夢の世界を楽しんでる?」

「ッ!!
あんたはあの時のピエロ…… いつの間に…」

「ここは素晴らしい世界だろう!」

「いや 別に」

「ふふっ そうかい?
まぁ所詮は他人の夢の世界だもんね 仕方ないのかもね
でもね この夢を見ている本人にとってここは幸せな世界なんだよね 現実の世界なんかよりもさ!
…それを覚えておいてよ!じゃねっ!」
ブォン

「………」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/17(木) 22:03:01 ID:ZYIC04j6<> 「なんじゃああいつは 何がいいたいんじゃ?」

「つ つまり“このまま目覚めさせない方がうさぎにとっては幸せ”って事…?」

「……
ふん 現実から逃げたい奴には調度いいのかもね 夢の世界なんて
でもアホうさぎはそういうタイプじゃないし むしろいい迷惑でしょう
それとも何? あんたらはアホうさぎを目覚めさせる方法を探すのやめて変える?」

「いや……」

「た 助けるよぅ!」

「ならあんな“怪しい奴”の言う事を真にうけてんじゃないわよ」

「ふむ…お主に言われるとはな…」

「ご ごめんよぅ!」



こうして3人は楽しいシャーを朝まで堪能したのだった…




キキルコッコー!


「さぁて さっきまでショーに出てたアイドルうさぎに会いに行ってみるわよ」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/17(木) 22:08:56 ID:yOl4iNIU<> 最近フーリャンが普通にいい奴だ
平気で町一つ滅ぼしてた人間だとは思えん
成長したな <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/17(木) 22:55:53 ID:ZYIC04j6<> 控室

コソコソ
「ここね」
ギィーー…

「いた!
アイドルうさぎとにゃん(とされている何か)達だ!」

「どうするんじゃフーリャンよ 突撃するか」

「少し様子を見ましょう」



わいわい
「今日のショーも大盛況だったね!」

「私の魔法のおかげねっ☆」

「ガルルルルッ…クチャクチャ」

「こぅらねーこ… ネズミを拾い食いするなといつもゆーちょろーが」

「ヒヒッ…」

「ところでうさぎ君 いつまで“その姿”でいるんだい?
暑いだろう もうオフタイムだし脱いだらどうだい」

「うんそうだね
よっこらセッション」
ぬぎっ



「!!!!!!」


ぬぎぬぎっ ヒョイッ
「ブフー…あっつぃ〜 やっぱこの着ぐるみは窮屈っスわ
あー ちんこかりぃ」
モワ〜 ボリボリ



「オッサンだーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
うさぎの中からオッサンが生まれたぜアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/18(金) 01:16:07 ID:k1k+F+3I<> 「ワキ汗ワキ汗」
キュッキュッ

ドドドドドドドドドドドドドドドォーーッ!!!!!!!

「ん?」

ドドドドドドドドドオオオォォォォーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!
「誰だテメーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

ゲッシイィィィッ!!!!!!!!!!!

「ブゴォーーーーーーッ」
バターーーン!!


「うわーーーッ
テロリストだァッ怖いよォーーーっ☆」

「バニー私ッッ!!!!!!
本物の魔法ってヤツを見せてやらァァッッッ!!!!!!!!!!
ゲリゲロ ウンコ メコレ」


ゲボァァーーーーーーーーッ ゲッ…エッ…オエッッ ブッ…ブリッ…ゲロァァァァーーーーーーブリュブリュブリュブリュリュリュ… アッオ゙ッッッ
オボロロ…ブヂュグゥーーーーーーーーーーッゲッゲロボホボ…ボリョリョッ ビチョグチャチャアァァァァーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!

『くせーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!』
バタバタバタバタ


「残念ながら私は他人のためになる魔法は持ってないのよ」

「お おい今のでわしマジ死んだんじゃないか?!!」

「アイドルうさぎは偽物だった…フリダシに戻っちゃったね…」

「……いや ちょっと思い付いたわ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/18(金) 02:27:29 ID:k1k+F+3I<> 街


ざわざわ

「どうすんの?フーリャンちゃん」

「この意味不明で常識が通用しないアホうさぎの夢の世界…それを逆手にとるのよ
見てなさい」


――――…

「そこの」

「なんです? 残念ながらコロッケはナシの方向で」

「私はチコの事を聞きたいのよ」


物影

「フ フーリャンちゃん!?
そんな事この街で聞いたって無意味…ってか昨日あのヒトにも聞いたじゃんよぅ!!」

「ふむ…一体どんな考えがあるのか」


「チコ? だからそんなコロッケは知りませんが」

「あら知らないの? チコは“ニンジン”よ」

「えっ!!? ニンジン……!!!?
……あァッ!!うんうん知ってますよ!!!チコですねチコ!!!
それならあの山の向こうの『お城』にありますよ!!!!」

「そ ありがと」


物影

『えェーーーーーーーーーーーーーッ!!!!?』 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/18(金) 03:04:26 ID:k1k+F+3I<> ザッ
「向かうべき場所は分かったわ
あの山を越えた場所にあるという…“城”!」

「えーーっ!あんなんでいいのぉっ!?」

「うさぎの夢の世界の住人なんて所詮こんなもんよ うん」

「おまえ自身あまりにも上手くいきすぎて驚いているようだが」


テクテクテク…


「そのお城に行ったらさー
何があるんだろう」

「アホうさぎがいるかもね
現実のアホうさぎは眠ったまま…という事は この夢の世界に“囚われている”という事じゃないかしら
だからこの夢の世界のどこかに 本物のアホうさぎがいる…かもしれない
そしてお城…怪しさ満点じゃない」

「見つけたとしても どうやって目覚めさせるんじゃ」

「さあ… それはまだ分からないわ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/18(金) 16:12:07 ID:k1k+F+3I<> ザッザッ…

「ハァハァ…もう疲れたよぅ…」

「だらし無いわね… まだまだ先は長いわよ」

「ゼェー…ハァー…
ジジイにはキツい道じゃぞ…」

「20代のくせに何言ってんのよ…」


ギュオォォォォォーーーッ…

「? なんじゃ…?
後ろの方からジェット機の様な音が……」


ギュンッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!


「!!!?」

「?!」

「!!!!!!!??」

ザアァァァァァァァーーーーッ!!

「な なんじゃ今のは!!!!!?
何かが凄いスピードでわしらの横を抜けていきおった?!!!」

タッタッタ……

「また何か後ろから来た!!!?」
バッ


タッタッ……ガクッ
「ちくしょう…また負けた…ちくしょう…」

「う うわぁーーーーーーーーーッ!!!!!!
二足歩行のうさぎ現れたぁッ!!!!!!」

ドドンッ!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/18(金) 16:21:17 ID:k1k+F+3I<> 「ちくしょう…」

「なにこの兎人間は
進化の途中かしら」

「き 着ぐるみじゃないのぅ…?」

「いやこれは…獣人というヤツじゃなかろうか…」

「ちくしょーーーーー!!」
ドンドンッ

「しかしどうしたんじゃこいつは」

「話を聞いてみましょう」


――――――……


「お見苦しいところをお見せしてしまってお恥ずかしい限りです
僕は兎ランナーのラビット俊介と申します…」

「一体何があったの?
正直どうでもいいけど」

「………また…負けてしまったんです…競争にッ!」
ドンッ

「競争?」

「奴は………亀ランナーのガメラ田は強すぎる………ッ」
ガクッ

ドドドンッッ!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/18(金) 16:38:14 ID:k1k+F+3I<> 「亀ランナー…」

「あなた達… 僕と会う前に“物凄いスピードでこの山を登っていった奴”を見ませんでしたか?」

「…………!
まさか “アレ”の事かしら…?」

「爆音と共にわしらを抜き去っていったアレか!」

「…そうです それがガメラ田です」

「あれが亀!!?」

「そうなんです
奴は亀でありながら兎ランナー軽々と超えるスピードを持ったハイパー亀なのです」

「アレはもう足が速いってレベルじゃなかったぞ…」

「僕は奴との山登り競争に勝たなければならない…それなのにッ また負けてしまった…!!」

「勝たなければならない…?
何故?」

「――――…
僕の妹は…ガメラ田に拉致されてしまったのです
妹を取り戻すには奴に勝つしかないのです…
しかし奴が出した条件は“10日以内に勝つ事”…!
しかし今日でもう8日…!勝てる気がしない…!!
このままでは妹が兎鍋にされてしまう…くっ!!」

「あら兎鍋 食べてみたいわ」

「!!」
ドンッ! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/18(金) 16:56:04 ID:k1k+F+3I<> 「………」

「冗談よ」

「…どうすればいいんだッ…早くしないと妹がァッ…」

「普通の亀ランナーというのはどれくらいの速さで走るもんなんじゃ?」

「ガメラ田が現れるまでの亀ランナーチャンピオンの100m走のタイムは2時間3分59秒でした」

「死ぬほど遅いわね…」

「しかしガメラ田の100m走のタイムはなんと3秒…圧倒的です」

「さ 3秒て!!!!
もうそれ亀とか関係なく生物としておかしいじゃん!!?」

「ふーむ 臭うのう…怪しい臭いじゃ
そのガメラ田という奴…なにか秘密がありそうじゃ」

「なにっ!まさかガメラ田がイカサマを!!?
……こうしちゃいられねぇッ!!」
ダッ

「あっ待て!早まるな!!
おい2人とも 俊介を追うぞ!」

「ラニャー!!」

ダダッ


「……放っときゃいいじゃない…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/18(金) 17:48:07 ID:k1k+F+3I<> 「ゼェゼェ…ガメラ田は山頂にいるはずだ…!」
タタタタ
「…いた!!
野郎〜〜〜〜ッ イカサマなんて僕は許さないぞ!
体中探ってイカサマを暴いてやる!」
ダッ!

「待つんじゃ俊介!
ナワラーリ ギューラ メコラ!」

ヒュンッ
ヒュルヒュルヒュル!! ギュッ!!!

「う うわーっ縛られた!
は 放してくれ!!」

「まぁ落ち着け!
まずは様子を見てからじゃ!」

「……ッ
わ 分かりました……」



「ガッハッハッハッ
んだよー俊介の奴 まだきやがらねー!
諦めたかな? いやまさかな あのシスコン野郎に限ってそらねーか!
しかし奴もバカだな もう何度やっても無駄だってのに毎日毎日挑んできやがる
奴が早々に白旗を上げてくれりゃあの妹をさっさと食えんのによー
あー早く兎鍋をしゃぶり食いてェ… もう我慢の限界だ…
だがあと2日…あと2日の辛抱だジュルリ」



「ガメラ田の野郎ォ〜…ッ
妹は絶対に鍋にゃしねぇからな…くそっ」

「今の所怪しいトコはないよね… あッ」



「こいつが有る限り俺は絶対にゃ負けねぇんだッ…
ま 俊介のバカには言えねー秘密だがな」
パッカー! カシュンッ…… ブォッ ブオオオォォォォッ

バーン!!!



「な な な 何ィィイイイイイイイイッッ!!!!!!!
甲羅の中にジェットエンジンを忍ばせていやがっただとおおおおおおおおぉぉぉぉッ!!!!!!!!
…許されねェッッッッ!!!!!!!!!!!!」
バチィーンッ ダッ!

「待て俊介!!!!!!」
ゴウッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/18(金) 17:59:27 ID:w0MtZ+MZ<> ジェットエンジンとか体吹っ飛ぶよwwwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/18(金) 18:52:32 ID:k1k+F+3I<> ダダダダッ
「ガメラ田……ガメラ田ァッ…………ガメラ田ァァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!」


『お兄〜ちゃん!』 『お兄ちゃん 大ァ〜い好き』 『お兄ちゃんセパタクローしよっ!』 『お兄ちゃん耳掃除してあげる…… …うわっ…』 『うふふ お兄ちゃんパンツにウンコついとる』 『お兄ちゃんアボガド食べる?』 『ドンタッミー』 『俊介さん』


「あんな奴に…あんな奴に瘰子を食われてたまるかァ〜〜〜〜〜〜〜〜
ガメラ田ァッ…ブッ殺す!!!!!!!」
ザザザザザァーーーーーッ!!

「ギャックェビ ウーラ メコレ」

バヒュッ ギュギューーーーーーーッッ!!
「うわァー 逆海老縛りだとォッ!!」

「まったく 短気は損気よ」

ダダッ
「フーリャンちゃんナイス!!」

「放してくれぇ〜放してくれぇ〜
俺は奴をぶっ殺して瘰子を助けるんだァ〜〜 いつも俺を応援してくれた瘰子をォ〜〜」

「そんな方法で助けたとして 果たしてあなたの妹は喜ぶかしら?」

「ぐっ……しかし…」

「奴との勝負に勝って 胸を張って迎えに行きなさい」

「……そんなこと言ったってジェットエンジン搭載のガメラ田に勝てる訳が…」

「…それは私にまかせなさい
さぁ奴の元へ言ってもう一度勝負を申し込んできなさい…
次が最後の勝負よ……」
ドンッ!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/18(金) 20:03:09 ID:k1k+F+3I<> 「フーリャンちゃん…あんな事言って大丈夫?」

「黙って私にまかせなさい」

「しかしお主が人(?)助けとは珍しいのう どういう風の吹き回しじゃ」

「ただの気まぐれよ」




ザッ
「! おやおや俊介君…遅かったじゃねーか…」

「ガメラ田…… ……ッ」
ギリッ…
「…頼みがある… 今からもう一度勝負をしてくれ…」

「なに?今からだと?
それはルール違反だぜ 最初に言ったろ “勝負は一日一回”ってな…」

「そこをなんとか…頼む!!」

「…………ふん
…分かった だが条件がある
次の勝負…俺が勝ったらテメーの妹は即兎鍋にさせてもらう!」

「!!!」

「交換条件だ
それが飲めねーんならヤだね」

「…………くっ…
………………分かった!!
だが僕が勝ったら妹をすぐに返せよ!!!」

「ガハハハハ…よし…オーケイ!
じゃ やろーぜ… 次の勝負で楽にしてやるからな…」

ゴゴッ!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/18(金) 20:46:14 ID:k1k+F+3I<> 山の入口

「よし いつも通りここから山頂まで
先にゴールした方が勝ちだ
お互い様スポーツマンシップにモッコリ正々堂々と勝負だぜッ ガハハ」

(正々堂々と…だと?
よく言うぜこの亀頭ヤロー!)
ギリッ
「…分かった」

「よし じゃあスタートは街から時報がなったらだ
さーて…位置について…と」
ザッ…

「…ッ!」
スッ…




ドキドキ
「始まるよ…!」

「時報が鳴ったと同時にスタート…か
そして時計は現在11時59分……12時までおよそ30秒じゃ…そろそろだの…」

「………」

「さてフーリャンよ お主はどんな手を使うのか…」



ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…
(……瘰子ッ… お兄ちゃんが助けにいくからな!!)


ニヤリ
(スタートまであと10秒!!
ジェットエンジン“回天丸”起動だぜ!!
レッツ兎鍋!!!!!)
ギュパッ コオォォォォォ〜〜〜〜…




「…今よ!!」
カッ!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/18(金) 21:50:07 ID:k1k+F+3I<> 「ヒュラフリーダ メコレ」



カチッ…
キンコンカンコ〜〜ン
《12時になりました!待ちに待ったニンジンタイムの始まりです!》
キンコンカンコーーン


「今だッ!!!!!!!」
ギュンッッ ダダダダダダァァーーーーーッ!!!!!!!

ゴゴゴ…
「ガハッ いいスタートダッシュだな
だが俺には“コイツ”があるんだぜッ! 結局てめぇは勝てやしねー!!」
ギュギュギュギュギュウゥ〜〜〜…ンッ
「俺ッ 発ッッ進ンンーーーーーーーーーーーーッ!!!!」

ボッ…ボボボボッッ…

「…えっ?」

ボゴゴッ ボゴフフッッ…
ボガァアアァァァーーーーーン!!!!!!!!!

「ぐわたァーーーーーーッ!!
回天丸が突然爆発しやがったァーーーーーーー!!!!!!」
プスプス…




「おォッ これは!!!!」

「ふふふ 私の魔法で風を操り石やら何やらを奴のジェットエンジンの発射口に入れて詰まらせたのよ
その結果奴のジェットエンジンは暴発…」

「すっげーーーーーー!!!にゃ!」

「これで俊介の勝ちじゃ……むむっ」




「ちくしょーーー!!ジェットエンジンがないと俺なんてただの亀だ!!!
この野郎……負けてたまるか…俺は…食うッ 兎鍋を食うぞ!!」
カチャカチャ… ブルルゥーンッ!!! ブルンブルン!!!!
「!! やったー!!! 直ったぞ!!!!
待ってろ俊介ェ〜…!!!!」




「わぁーーーーっ ヤバイよぉっ」

「……!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/18(金) 22:23:02 ID:k1k+F+3I<> バシュッ バシュシュッ ブルルルルゥ〜〜〜〜〜ンッ!
「はっはー!変な音するけど直ったぜェ〜!」
ドドドドドッ!
「だがスピードがイマイチ出ねぇ…… しかしッ
これなら十分俊介に勝てるッ!ヒャッホー兎鍋ェェッ!!」
ギューーンッ



「おいフーリャン! お主の作戦が失敗したぞ!」

「……」

「ど どうするのぅッ!!?」

「…簡単な話よ」

「!?」

「逃げ切ればいいのよ
このまま逃げ切って 本当の勝利を手にしなさい」




ダダダダッ…
「はぁはぁはぁ… ガメラ田は……」
クルリ

ギュギューーーン!
「はっはァーーーーー!俊介みっけーーー!!」

「!!!!!
ガメラ田!!!!!!」
ダダッ

「無駄だァーー!!」
ギュアーーッ!!!!!

「うおおおお…… 負けん…!絶対に負けん…!!」
ダダダダァッ… ガクッ
「うっ!」

「ははは!馬鹿め躓きやがった!このまま抜き去ってやる!」

グラッ… ガッッ!!
「おぉぉおぉおぉぉぉーーーーーーッ…」



『私は世界で1番速いお兄ちゃんが好き!』



カッ
「ジェットエンジンなんぞに負けるかァーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!」
ギュンッッッッ!!!!!!!!!!

「何!!!!!!?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/18(金) 23:30:51 ID:k1k+F+3I<> ギュオオォォォーーーーーッ
「瘰子…お兄ちゃんは負けないぞ…
お兄ちゃんは速いんだ…ジェットエンジンなんかよりもな……!」

「どういう事だどういう事だッ?!!
いくら俺のジェットエンジンが故障してて最高スピードが出せていないとはいえ…
それでも十分すぎるほど超スピードなのには変わりねーんだ!
それなのに何故引き離されて行くんだ!!?」

「ガメラ田…テクノロジーに頼ったお前にはわからねぇだろう……
僕の“思い”の力を…!!」
ギャギャンッッ!!!!!

「うおっ…うぉおぉぉぉぉぉ……兎ッ…兎鍋ェエェェェーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!」

ザザザザザザザザザザーーーーーーーーーッ!!!!!!!
「瘰子ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
バババァーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!





バサァーッ フワフワフワ…

「やったあ!ゴールだァッ!俊介君の大勝ォーーーーー利ッ!!!」

「まったく ヒヤヒヤしたわい!これもお主のシナリオ通りなのか?」

「あ 当たり前じゃない…」
ドキドキ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/18(金) 23:45:00 ID:w0MtZ+MZ<> 思いっきりドキドキしてるじゃねえかwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/19(土) 01:04:49 ID:/V6uOaCV<> 「はぁはぁ…勝った…」

「よくやった俊介!!」

フワァ〜〜〜ン… スタンッ
「最後のスピード凄かったよぅ!」

「あ ありがとうございます…
あんなにスピードが出たなんて 自分でも驚いてます」

「私の作戦のおかげね うん
追い込んで潜在能力を引き出す作戦だったのよ」


フラフラフラ…
「糞ゥ…嘘だ……嘘だッ…
俊介ごときに俺が負けるなんて」

「ガメラ田!
妹の居場所を吐きやがれッ!!」

「ぅううぅぅ〜〜〜…兎鍋ェェェーーーーーーーッ!!!!!!!
俺は兎鍋を食うんだァァァーーーーーーーーッッ!!!!!!」
ボウッ

「なにっ!!?」

「燃え殺してやるェェェーーーーーッ!!!」
ボオォォォーーーーーッ

「こやつッ…往生際の悪い…!!」


「カティラス メコレ」

ガッチィーーーーーーンッッ!!!!
「ぐわぁーーーーーーーッ…氷が俺の体を…つめてェーーーーーーーッ!!!!」

「男なら素直に白状したら?
さもないとあんたの脳みそを徐々に凍らせていくわよ…」

「!!!!
分かった!!言う言う!!言うからやめてッ!!!!!」

ドン!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/19(土) 01:29:32 ID:/V6uOaCV<> 山小屋


「こ こんな所に妹を監禁していたのか…
確かに近くを通るたびに女の悲鳴が聞こえたりして怪しかったが…」

「気付けよ」


ガチャ

「!!
兄者ーーーーーーーッ!!!」
ダダッ!

「瘰子ーーーーー!!!!」

ガッシィーーーーーー!!!!!

「兄者兄者兄者ァ〜〜〜〜ッ!!」

「ははっ…瘰子…また俺の呼び方が変わってやがるぜ……グスッ」


「…良かったねェ〜〜〜 良かったねェ〜〜〜〜」
うるうる

「感動の再会じゃな」

「…さ ねこにサナバー…そろそろ行くわよ
全く こんなトコでいつまでも足を止めてるわけにはいかないわ」
ザッ… キラキラキラ

「…ハッ… あなたの足に輝くその網タイツは……
まさかあなたは今街で噂の網っツァンでは!!?」

「その網っツァンってのやめなさいよ」

「やっぱり網っツァンだ!
まさかあなたの様な素晴らしい人に助けられるなんて!
僕は本当に幸せだ!!…本当にありがとうございますッ…網っツァン様!!
網っツァン様はこれからどちらへ?」

「……この山を越えた所にあるという城よ」

「城……! まさか キャロッティーヌ城ですか!!?」
バンッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/19(土) 02:54:43 ID:/V6uOaCV<> 「キャロッティーヌ城?」

「あなた方が向かおうとしている城の名前です
……あの城になんの用で?」

「…実は私達もあるアホを探していてね
もしかしたらその城にアホがいるかもと思って」

「そうなんですか…
しかし残念ですがあの城には入れませんよ
正門もそのほかの扉も全て固く閉ざされてますから」

「なんじゃとォ…ますます怪しいの」

「ど どうするの…?」

「城にデッカイ穴でも開けりゃいいだけよ」

「馬鹿者! この世界のモノをむやみにに傷つけたりしたらダメってピエロが言っておったろうが!
あのピエロは怪しいが 奴の言っている事が全部嘘とは言い切れん!」

「…ふ 冗談よ
でもどうしましょ」

「それなら……是非これを使ってください」
カチャチャ

「…これは?」

「キャロッティーヌ城の裏口の鍵です」

「なんと! なんで主がそんなものを」

「実は僕 少し前まであの城で働いていたんです
ですがちょっと前にリストラにあって…… それでもこの鍵は返さず持っていたんです」

「夢の世界でリストラとは… でもなんでまた」

「僕の他にもかなりの数のヒト達らがリストラにあいました
しかし理由は全く不明で……
…よく考えたら…それからかもしれない……
この世界に異変が起こり始めたのは…!」

「…?!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/19(土) 13:12:40 ID:/V6uOaCV<> 「異変とは?」

「なんというか世界の雰囲気が悪くなったというか…
街の人達がやたら“コロッケコロッケ”言う様になったし…
それに以前まではガメラ田の様なクソヤローはいなかったんですよ
それもこれも全て キャロッティーヌ城が閉鎖されてからの事です」

「……怪しいねぇっ!」

「うむ やはり何かあるぞ…キャロッティーヌ城!」

「…分かったわ 鍵 ありがとうね
…さぁねこ クソジジイ…行くわよ!」

「あぃっ!!」

「うむ」

「お お気をつけて!!」




ヒュオオォォォ〜〜〜…

木の上


「…まったく どうしようもない異分子達ですね
やはりこの楽園を荒らすつもりですか
しかしそうはさせませんよ…」
シュバッ クルリンパッ!
「そっちがその気なら僕にも考えがあるんだかーらねーっ!!」

ゴゴゴゴォォォォ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/19(土) 19:58:05 ID:/V6uOaCV<> ザッ
「見えてきたわ」

「アレが…キャロッティーヌ城!」


ドオォーーーーーーーーーンッ…


「メルヘンな城じゃ…… 威厳を全く感じん…」

「ふん外見ばっか見てんじゃないわよ
あの城が醸し出す雰囲気は嫌に邪悪よ
アホうさぎの夢の世界なのにあの城だけ別物のよう…」

「あやや…うさぎの目が覚めない原因はやっぱりあすこにあるのかもッ…」

「気を引き締めていくわよ」

ザザッ…


そして正門前に到着した…

「頼もーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
バンッ!!

「クソジジイうるさい ショック死しなさいよ」

「すまん ついついな」

ドンドンドン
「開けてくださーーい 開けてくださーーーい!
うさぎって子を探してるんですー!
開けてくださぁいっ!!」

しぃ〜〜〜ん…

「やっぱ駄目ね
でもいい…私達にはこれがある…!」
キラリッ! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/19(土) 20:40:09 ID:/V6uOaCV<> 裏

「…この扉ね」
ガチャッ… キィ〜〜〜…

「あ 開いたよぅッ…!!」

ザザッ!

しぃ〜〜〜〜〜〜ん…


「………
なんという静けさよ… ヒトの気配は全くせん」

「探索するわよ
ねこは怪しく危なそうな扉を1番始めに開ける係よ」

「そんな係いやぁっ!!!」


スタスタスタ…

「中は結構しっかりしておるな…」

「あっ!写真が飾ってあるよぅ」

「いやよく見てみい そりゃ絵じゃ」

「え〜〜〜ッ!? 絵!!?
これが絵〜〜〜〜〜ッ?!!! えぇ〜〜〜〜…ッ」

「えーえーえーえー煩いわね
…でもこれ 誰かに似てるわね…?」

「うさぎちゃん……か? …いや違うな…これは……」

「こっちにもリアル絵あるよぅ!
こっちはオッサン絵だけど!!」

「ふーん… ……んっ!!?」


ザザザザザザザザザザッ…



(――――… 殺気!!) <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/19(土) 21:42:46 ID:/V6uOaCV<> ズラズラズラ
チャキンチャキチャキッ!

「兵士か……!」

ダダッ!
ブォーンッ!!
ダンッ ザザザァッ!

「ちっ いきなり?!
しょうがないわね…」
コオォォォ…

「待てフーリャンよ! 攻撃してはならん!!」

ビタッ
「何故よ」

「人の形をしているが彼らもうさぎちゃんの夢の世界の“モノ”じゃ
傷つければうさぎちゃんの精神に影響があるかもしれん!」

「ちっ 面倒臭いわね」

バヒュヒュウーンッ! ザリィーッ!!
「んにゃにゃあぁーっ!!
にゃんの服がぁっ!!
この人達本気だよぉっ!」

シュンッ ババッ ザザザァーッ
「この兵士連中…
…目に生気がない…… まさか……」

ドザザザザザザザザザザザッ!!

「くっ 囲まれてしまったぞい!」

ババッ
「ウンコ メコレ」

ブフォオォーーーーーーーーーーンッ!!!!!!
ドサドサドサドサドサドサドサッ!!

「フ フーリャンちゃん!」

「…気絶させただけで傷つけてはいないわ
これなら文句ないでしょう?」
ドンッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/19(土) 22:29:30 ID:/V6uOaCV<> 「う うむ…さすがじゃな…」

スッ ペチンペチン
「どうやらこいつらは何かしらによって操られていたようね」

「あぃぃっ!?」

「もしや と思ったがやはりか…」

「…やっかいね…
……ほら 早くも第二陣の到着よ…」

「!!!」


ザザザザザザザアァーッ!
チャキン チャキン チャキン

「主らーっ!一体誰に操られておるんじゃ!?」

『………』
しーん…

「ぬぬぅ…」


「ふふっ 何ァーにを勘違いしているのやら!
この人達は操られてなんかいないよーーん!
自分達の意志で君達を排除しゃうとしているんだぃ!
何故なら君達は……“異分子”だからねーんっ!!」
フヨフヨ

「んにゃっ!君は!!」

「ピエロ野郎…」

「ふぇ〜ん… 僕は悲しいよぅ!
この素敵な世界でこんな血生臭い光景は見たくなかったよーぃ!!」
しくしく

「………」

「でもこれも仕方ないのよね
悪いのは夢を荒そうとする君達
普段は優しい兵士さん達が乱暴になったのも
君達が夢の中で暴れるからこの夢の世界の主…チコちゃんが排除命令を出したのさ
君達はチコちゃんとオトモダチだったらしいけどさあ……いいの?
このままオトモダチの夢の中で殺されちゃうなんてさ?
嫌だろ? だから早くこの世界から出て……」

「うるさい」

「!!」

「ごちゃごちゃごちゃごちゃうるさいのよ
一つ聞きたいんだけど…カスピエロ
………あんたは一体何者?」
ドン!

「……うふふ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/20(日) 00:11:18 ID:TVKae/5f<> 「…はてはて? お嬢さん一体何を言いたいのかな?」

「あんた…あんたはこの世界の住人ではないでしょう」

「な なーにゃーてッ?!!」

「この世界の連中はアホうさぎと同じ位アホメルヘンなのばかり…
しかしあんたはそいつらとは全く違う
ドス黒く…吐き気を催す不快感…
どちらかと言えば私達なんかよりあんたの方がこの世界の“異分子”と呼ぶに相応しいわ」

「ふふっ…ひどい言われようだなぁ……ふふふ…ふふ」

「あなたの正体は一体何ッ?!!
…言いなさい! バクサーレ メコレ」

「ふふふっ!」
サササーッ バグォオォオォォーーーーーーンッ!!
「当たらないよーだ」
ベロンベロン

「フ フーリャン!やめい…ッ」

「…まだ分からないのクソジジイッ!!!
あいつはアホうさぎの夢の世界の“モノ”ではないわ!
私達と同じ…“外”から来た奴よ!
そして私の予想では…あいつこそアホうさぎをあんなんにした張本人!!」

「えぇッ!!?」

「あやつが…か!?
確証はあるのか!!? 」

「何と無くよーーーーーーーー!!!!
でもこの私が言うから間違いないのよ!!!!!何故なら私だから!!!!!!」

「なんじゃそりゃー!!!」

「うふふ 面白ーいっ!
僕の話を聞きたいなら僕の後をついてきなよ!!」
スィーー

「待て!!! …むっっ!!!?」

ザザザザッ… チャキンッ

「どきなさいよーーーーー!!!!
ゲリ ウンコ メコレ」

ブリッチュブブォグチュビューーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/20(日) 01:03:01 ID:TVKae/5f<> バタバタバタバタバタバタバタバタッ!

「追うわよーーーーーー!!!!」
ダダッ

ザザザザザザザザーンッ シャキィンッ!

「あやァーーーーー!!またきたーーーーー!!!!」

「邪魔だ邪魔だーーーーーーー!!!!!
ウンコ メコレェーーーーーーーーー!!!」

BOO!!
バタタタタタタタタァーーーーーンッ!!!

ダッ
ザザッ ジャッ

「ウンコ メコレ!!!!」

POW!!
ドッサァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

ダダーッ
ザザザザザーーンッ!

「はぁもう… ウンコ メコレ!!!!!」

ス〜〜〜〜〜〜…
バッタァァーーーーーーーーーンッ!!!!!!

「あァッ!! ついにスカシっ屁にィッ!!!」

「魔力切れかの!!?」

「ここに来る前の競争のアレから魔法を使いすぎたわ!!
もうスカシっ屁が限界だわ!!!!
…クソジジイ〜〜ッ!! 魔法使いならあんたも魔法使って援護しなさいよ!!!
“フワラル”系は無理としても“ウンコ”レベルならいくらザコのあんたでも出来るでしょーがァッ!!!!!」

「そんな陰湿な魔法 使おうとすら思った事もないから修得しとらんわーーー!!!」

「つくづく使えないわねぇ…」

「あややぁーっ 一杯追ってくるーーー!!」
ダダダダッ…


「ふふふ…こっちこっちィ〜〜」
スィ〜

「ピエロが部屋に入ったよぅ!」

「しめたわ!私達もあそこに入って扉を封鎖するわよ!!」
ダッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/20(日) 02:02:52 ID:TVKae/5f<> ダァーッ!!
「早く!!!」
ザザァァッ!!!!

ズダダッ!!
「入ったぞいッ!」

「今よ閉めて!!!」

「あーいっと!!!」
ギギギィ〜…バタンッ!!

ダダダダダダダッ… ドンドンドンドンドン!!!

「開けないわよ
カティラス メコレ」

「……! なるほどそういう事かい!ならばわしも!!
ヒュカルギド メコラ」

ガチンガッチィーーーーーーンッッ!!!

『……………』



「よしこれでオッケーね」


「あははは やるじゃあーーんっ!」

「カスピエロ……あんた…」

「聞きたい事があるのは分かるけどッ それよりまずこれを見て見て!!」
パチンッ

ブワッサァ〜〜〜ッ


「!?」

「えっ!!!?」

「アレは!!!!!」


ドンッ!!!!!!

「うさぎが…檻の中に!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/20(日) 10:16:34 ID:TVKae/5f<> ババーンッ!!

「うさぎィーーーーー!!」

「ふふふっ “コレ”が君達の探していたチコちゃんの本精神体だよ!」

「うさぎを返せーーーー!!!
吸盤手裏剣乱舞ッ!!!!」
シュババババババババァーーーーーーンッ!!!

「ぬるーーーーーいっ!!!」
ヒュバッ!!!

カランカランカラァーン!

「にゃっ…!?
片腕ん振っただけで手裏剣全てを弾いた!!?」

「ふふ…」

「あんたはこの夢の世界を“楽園”というくせに本物のうさぎをこんな場所で監禁するのね
矛盾しているわ」

「監禁?
失敬だなー! 眠っている時は誰しもがこんな状態になるんだよ!
そしてこれ檻じゃないよ!正しくは『まどろみの箱』
本精神体が『まどろみの箱』の扉を閉じた瞬間から“眠り”ははじまる
これ本当!!」

「なるほどのー…
じゃあその中からうさぎちゃんを出せばうさぎちゃんは目覚めるということか」

「しょゆこと!」

「それなら話は早いわ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/20(日) 13:01:52 ID:TVKae/5f<> 「ん?」

「ドラ ド バクサーレ メコレ」

ドッ… ドドドドドォーーーーーーーッ バッゴォーーーーーーーンッ スゴァァァァァァーーーーーーンッ!!!!!!

「あやーーーーーーーーッ!!」

「ぬおォーーーーーーーッ!!!!!
いきなりやりすぎじゃろォーーーーーーーッ!!!!!」

「これくらいなら許されるでしょう
うさぎを助けるため やむを得ずよ」

「魔力切れじゃなかったんかい…」

「…檻は…?!」


しゅうううぅぅぅぅぅぅ……
ビッカピカァ〜〜ンッ!!


「無傷じゃと?!」

「無駄だよ〜んっ!
“あの鍵”が付いている限り 『まどろみの箱』は何があろうとも絶対に開きはしないのよ!!」

「錠…!」
バッ


カッ!!!
ゴゴゴゴゴ…


「なんじゃあの邪悪なエネルギーを放つ錠は……」

「うふふふっ 言ったろ!無駄無駄!
本当なら僕がお相手してあげたいけど残念僕は夢の案内人 乱暴な事はしたくなーい」

「よく言う
この城の連中を操ってんのは あんたでしょう?」

「…何の事カナ?
………おや」


ドシィーン… ドシィーン…

「…何の音?!」

「これはいいタイミング
彼が来た 君達はモーおしマイマイ☆」
ドンッ! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/20(日) 13:15:02 ID:TVKae/5f<> ドシィーン ドシィーン ドシィーン… バキバキバギャギャッ!

「なにゃーーーーーーー!!?」

「なんじゃこいつはーーーーーーッ!!!!」


ドシン!!
「ガボルァアアァァァァァァッッ!!!!!」
ババーン!!!


「あーあ 目覚めさせちゃった
彼はこの世界の守り神さ
『守夢獣ラビリンスラビカフ』…
君達があまりに暴れるからついにチィちゃんは彼に君達の強制排除を命じたのさ」

「こいつがうさぎちゃんの夢の世界の守り神とな!?」

「全然メルヘンじゃないーーーーーーー!!!!」

「カボァーッ!!!!」

「こうなってしまっては僕にはどうにも出来ないのよ!」

「……ッ」

「そうだいい事教えたげる君達…
夢の世界へ魂となって入り込んだ君達が 夢の世界の中で死んだらどうなると思う?
………現実の君達も死んじゃうのさァッッ!!!!」
ドオォォーーッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/20(日) 21:13:05 ID:TVKae/5f<> 「ガボーーーーーーッ!!」
ドドドッ ブワァーンッ!
バッギャアァァーーーーン!!!!!

「ぐっ!きおったわい!!」

「んにゃにゃあーーーーッ!当たったらッ…死ーーーーーーーーぬーーーーーーーーーーーッ!!!!!」

「バクサーレ メコレ」

ズドーーーーーーーーーーンッッ!!!!!!

「カババァー…」
しゅうううぅぅぅぅぅぅ…

「こいつがアホうさぎの夢の世界の守り神ですって?
どこまでも嘘臭い奴なの…
こいつから感じる雰囲気はあんたと同じ……
つまりこれも あんたが用意したモンなんでしょう?」

「…んふふ…」

「ガボルルルルルッ!!!!」
ドドドッ!!

「という訳でこいつは気兼ねなくブッアレす!!!!
マチャーラ ォイーオチャー メコレ」
ババッ!!




しぃ〜〜ん…




「……あにゃ?」

「………うむぅ?」

「…………」

しーーーーーーん…

「?? なにも出ないねェ〜〜〜」


「……」

「フーリャン…まさか………完ッッッ全に魔力切れかァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
バーーン! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/20(日) 22:52:16 ID:TVKae/5f<> 「…………」

「フ フーリャンちゃん……」

「お主の大魔力もついにつきた…」

「……………」
ぷるぷるぷる
「いやァーーーーーーーんっ」
タタタタッ
ガクガクブルブル

「!!?
そんな隅っこでうずくまってどうした!!?
お主らしくないぞッ!!!!」

「これは…久々に来たッ! フーリャンちゃんの『弱気モード』!!」
ドン!!!

「なんじゃそれは!!!」

「フーリャンちゃんは魔力がカラッカラになると弱気になっちゃうんだよぅッ!!!!
し しかしこれは…約5年振りの弱気モードやで……」

「初耳じゃぞ……まるで今取って付けたかのようじゃ……」


「やめてっ 私を見ないで……
魔力のない私なんてただのかわいい成人女性ですぅ…
許して下さい…」
ペコペコ カタカタ…



「ははははっ こりゃあいーや!
ラビリンスラビカフーっ やっちゃえぇーーーーーーッ!!」

「ガブォッッ!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/20(日) 23:15:05 ID:pjYZQ9zm<> 夢の中で魔力が尽きた時は何も……いや、何でもない <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/20(日) 23:54:09 ID:TVKae/5f<> 「がぼがぼォーーーーーッ!!!!!」
ドダンドダンッ

「ひー…」
ガクガクっ…

「フーリャンちゃんが危ない!!
でりゃーーーーーーッ 戦闘苦無直線撃ちーー!!!!」
ズババババババーーーーーッ

スタタタタタタタタァンッ!! スボァッッ!!!

「ガボバアァァァッッ!!!!」
ギロリ!

「ありーーー!!! ほ〜れこっち来〜いこっち来〜い!」

「ガギャギャアァーーーーー!!!!!」
ダダダダダーッ

「よし来た!!」
ザッ

「フーリャンが戦えんならわしらがやるまでよッ!!!」
ジャキッ


「無駄だよ…
守夢獣は君達ごとににゃ倒せやしないよん」

「ふん わしらごとき……か
…ナメるなよ道化小僧がッ!!!
いつもフーリャンの影に隠れているが わしらとてかつては終末の闇と戦った身じゃ!
甘く見るなよ!! のう ねこちゃんッッ!!!」

「あぃーーッ!」

ザザンッ

ズズンッ!
「ガァァァッボ!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/21(月) 00:15:23 ID:MqAlaGcb<> 「ガボゥッ!」
ブォンッ!!

「来る来る!!!
にゃん必殺!!!!置き糞!!!!」
サササッ!


バッコーーーーーーーンッ!
「!!!」
ブッシャアァァァッ
「グギャアァウッ!!!」
パラパラパラッ!

「にゃひひひッ!!!バーカ!!
見事ににゃんがマキビシ撒いといた場所にパンチしちゃったねェッ!!!!」

「ガガァ…… ボガアァァァァァーーーーーッ!!!」

「足元危ないよ!!」

「ガッ!?」
ピタッ…

シュウウゥゥゥゥ…プスッ

「にゃん必殺!! 爆弾絨毯よぅっ!!!」


ドカーーーーーーーーーンッッ!!!!

ブスブス…
「ガ………ガ…ガガガ……
……………ッ ……ッッ ガガガアァ〜〜〜〜!!!!」
ブチィッ!!!
「バァーーーーーーッ!!!!!!!!!!」
シュバーーーーーーーー!!!!!

「!!?」
クルクル……ギュッッ!!!
「あやーーー!!! あいつの指が伸びたァーーーーー!!!! そしてそれに捕まったァーーーーーーー!!!!!!!」

「ガッ…ア゙ァ゙ァァッ!!!」
あーんっ

「!!!!!!!
ま まさか…にゃんを食べる気!!?
うわーーーーっ こ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜さ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜るーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!
息くっせェー!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/21(月) 03:36:47 ID:MqAlaGcb<> 「ガアァァー…ン……」

「あややややややややややややややァァァーーーーーーーーッ!!!!!!!!」


カタカタカタ…
「あァ… ねこが……ねこが食べられちゃう………」


ダダダダッ
ズダンッ
「……ッッッぺェイッッ!!!!!!!」
ゴォォォォォ…


「ガボッ?!」

「サ サナバーさァん!!!」


カッ! ギュルギュルュルギュルゥゥゥ〜〜〜
「『マジックウエポン』!!!
“ファイア杖ソード”ッ!!!!!!」
ボオオオォッ…!!
「おんどりゃあぁーーーーッ!!!!」

ズバッ ボオォォーーーーーーー… ブチブチッ!
「ボガガァッ?!!」

ザザンッ
「サナバーさんありがと! にゃん怒ったよー!!」

「お安い御用じゃい」



「…へェー 今のは『マジックウエポン』だね
あんな珍しい技術を使う奴がまだいたんだー」




説明しよう マジックウエポンとは…
魔法の力を何かに宿して色々な武器のカタチにするんだ
サナバー家に伝わる秘術中の秘術でサナバーの切り札だぞ
ちなみにフーリャンも楽勝で使えるぞ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/21(月) 04:14:00 ID:MqAlaGcb<> 「じゃが わしの『マジックウエポン』の技術はフーリャンのソレを遥かに上回っていると自負しておる!
ていうかそこまでフーリャンに負けたらわしの立場がない」

「ガオオーーーッ!!!!
ウォーーーーーーーーーッ!!!!!!」
ドンドドンドドンッ!

「気性の荒い奴じゃのッ!
こいつで大人しくなれい……“アイス杖スピア”!!!」
パキパキ…… カキィーーンッ!
「伸びろぃッ!!」

グイィーーーーーンッ!!
グッサアァァァァァーーッ!!
「ガフォオアァァッ!!!!」

ピキピキ…

「傷口から凍っていくぞぃっ!!!」

「ガガガボォーーーーー!!!!!」
ガシッガシッ…
「ボルルァァァァァァァッッ!!!!!」

ボッキィーーーーーーーーーンッ!!!!!!!

「ぬぉッ! 折っちまいおった! なんてバカ力じゃッ!!」

「でもまだまだよぅっ!!!
くらえーっ!毛虫手裏剣!!!!」
ヒュバヒュバヒュバヒュバヒュバァーーーーッ!!!!

ピトピトピトピトッ!!

「……ボガガッ!!?」

「…炸裂ッッ!!!!!」
パン!!!

ズパパパパパパパパァァーーーーンッ!!!!!!

「ぐげぁガーーーーーーッ!!!!!!!」
ドシャアアァァァーーーーッ!!!!

「いえーすッ!!」

「うおっしゅ!!!」




「…あらら… 彼等もなかなか‥やるなァ!」

「ロドン ミサルガ バクサーレ メコレ!!!」

ズドドドドォォォッッ!!!!!!! バギッ‥バゴゴゴゴドゴァァーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!
ズッバババババババババァァーーーーーーーーーッッ ギューーーーーー‥ドギュウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「!!!?
ぐはっ‥ なにー…お前ェッ!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/21(月) 13:43:43 ID:MqAlaGcb<> 「!!!!
フーリャンちゃん!!!」


ブシュシュウゥ〜…
「お お前ェ〜 魔力がなくなったんじゃないのかよ」

「えぇ もう全然無くなっていたわよ スッカラカンよスッカラカン」

フラフラ
「じゃあ何故こんな魔法が使えるんだい…」

「…ねこのバカが“弱気モード”と呼んでいるアレね…
ただ魔力が切れて無力になったから弱気になるわけじゃないのよ
あぁして自分の精神を追い詰めて危機感を上昇させる事で魔力の回復スピードを上げるわけ
つまりアレは一種のテクニック! まぁ正直あまり使いたくないんだけど…」

「…ぐっ…」

「あんたがねこ達に気を取られていたおかげで攻撃が当たったわ
あなたもバカね この私から目を離すなんて」

「…………」
ブブブン… ジジジジジジジジジ…

「!? ……何よ?」

「…不覚…… あァ不覚だなぁ…
しかしさすが大魔女フーリャンだ… 世界の終わりを倒しただけの事は ありますね
僕……いや この私にダメージを与えたご褒美として 私の本当の姿を見せてあげましょう…」
ジジ… ブブン… ブブブブ…
「とうっ!」
タンッ! クルリンパッ!! スタタンッ!!

「……ふぅ〜… やはりこの姿が1番落ち着きますね…」

ドンッ!!!


「にゃーーーーーっ!!!!
ピエロが一瞬にして紳士風のオッサンになったァーーーー!!!!!!」
ガガーーン!


「……アンタは…」

「始めまして
私の名はマエラド
皆様を永遠の安息の世界へと導く者です」
バババンッッ!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/21(月) 16:55:17 ID:MqAlaGcb<> 「永遠の安息の世界?
…ふん 寝言は寝ていいなさいよ」

「ははは ここは夢の世界ですよ
この世界に魂となり来ている私達も現在寝ている状態なのですがね」



「…あーーーーーーーッ
まさかこの人じゃないのぅッ!!!
うさぎに謎の種をあげたっていう変なオッサンはァーーーー!!!!!」

「変なオッサンとは失礼ですね
それに私が彼女に与えたのは種などではありません……楽園へのチケットです」

「…! まさか…お前かッ!?
世界各地で『半永眠病』を広めておるんわ!!」

「なんだっていいわよ
取っ捕まえて洗いざらい吐いてもらうわ」

「おやおや この夢の世界で私を捕まえても現実の私を捕まえた事にはなりませんよ?」

「じゃあ…ブッアレす!!!!」
コアァァッッ!!!!!

「大丈夫なのですか?」

「何…?!」

「魔力ですよ 魔力
いくら魔力を回復させたとはいえ あれだけの短時間で十分に回復出来ているとは思えません
それに先程私に攻撃しましたしね?」

「……………ちっ!」


ガバァッ!
「ガびゃデャアーーーッ!!!」

「わぁこいつも起きたぁっ!!!!」

「悪ガキめ!今楽にさせてやるわい!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/21(月) 18:58:16 ID:MqAlaGcb<> 「ねこちゃん!トドメといくぞぃっ!!!」

「あぃっ!」

シャキィーーーーンッ!!
「右の愛杖に“氷”!
左のスペア杖には“風”!!
怒涛の二杖流をとくと見よッ!!!
コンビネーションマジック! 『ブリザード』!!!」

ヒュンヒュン…グルングルングルングルングルングルンッ…
ビュオオォォォォォォォォォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!

「ガァブルルルァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!」
ピキピキピキィィーーーーー…ッ!!!!!!

「全身 カッチコチに凍るがよい!!」

「ガ……アァ…ボギャガガガ…………ガ…ッ…………」

カキィーーーーーーーンッ!!!!!!


「ねこちゃん!!」

「あいあいっ!!!
にゃん必殺の!! 220.47ポンドの鉄球手裏剣ーーーーーー!!!!!!」
ブワンッ!!


ドカッ…パリパリパリィィーーーーーーーーーンッ!!!!



「やったぁ!! 粉々だよぉーーーー!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/21(月) 20:08:13 ID:MqAlaGcb<> パラパラパラ…

「やったーーーーーーッ!!!!!」

「ジジイナメんなこんちきしょーーーーーー!!!!」


パラパラ…キラキラキラ…

「…これは驚きました
まだ“二分咲き”だったとはいえ 守夢獣をこんなにもアッサリと…!!」


「あとはあんた………んっ?!」

ブブブブブブゥゥゥー… パリィーーーーンッッ!!!!

「うさぎを閉じ込めてる檻の錠がッ……壊れた!!!!」

「どういう事じゃ!? あの怪物を倒したからか!!?」

「………残念です
やってくれましたね これでチコさんは楽園へと続く行列の最後尾へ戻ることになる…
あなた達が彼女の幸せを奪ったのですよ…」

「夢なら8時間も見れば十分よ
それにアホうさきの“幸せ”をあんたが勝手に決めないで」

「………
仕方ありません
ここは退きましょう……
しかし大魔女フーリャンと仲間達よ…やはりあなた達が私の計画の最大の障害となるようですね
覚えていて下さい また私の計画の邪魔をするようなら容赦はしませんよ…」
スーー…

「待ちなさい!」


スッ…


「消えた…!
一体何なんじゃあいつは……」

「…にゃっ!もううさぎ助けられるんじゃない!?」
ダッ


「………」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/21(月) 22:07:35 ID:MqAlaGcb<> 3人はうさぎを『まどろみの箱』の中から引きずりだした
しかしうさぎは眠っていたのだ…
夢の世界で眠るうさぎ…そのうさぎも夢を見ているのだろうか…
そして夢の中のうさぎが見る夢の中のうさぎも眠っていてそのうさぎもまた夢を見ていて
その夢の中のうさぎもやっぱり眠っているのならそいつも夢を見ているわけで その夢の中にもうさぎがいて眠ってて………

終わりはないのだろうか……謎は尽きないのだ……


「どうでもいいよぉっ!!
それでどうすればいいのぅっ!!?」

「ゼットゼットゼット………」

「このうさぎちゃんを起こせば現実のうさぎちゃんも起きる……とかかのぅ」

「じゃあ手っ取り早く…
鳩尾キック!!!」


ズボァッッ!!
「ピョーーーーーーーッ!」
パチクリ! ガッバァ〜

「起きた!!」

「……あれ?
…ネコチャン! …フーぴょん!! それにジッちゃんもいる!!!」

「うさぎーーー!!!」
ガッシィ〜!

「ピョ〜? …ピョピョ!?」

「ん?」


パアァァァァァ〜〜…


「光だ!
わぁ まるで朝日みたい!」

「目覚めの時ね…
まったく アホうさぎのせいでとんでもない目にあったわ」


カッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/21(月) 22:44:42 ID:MqAlaGcb<> ―――――…


「ハッ!!」
ガババッ…
「う うぅん… ここは…」
キョロキョロ…
「私の家…… ずっと眠っていたのね…
………… …もしかしてさっきまでの出来事は全て夢だったのかしら…
まさかの連続夢オチ!?」

モゾモゾ
「…ふわァ〜〜〜〜…よく寝たァ〜〜〜〜〜ぁあぃ……」

「…ねこ」

「んがが… ずっと眠っておったのに体が怠いのぉ〜…」

「クソジジイ…」


パチッ ノビィ〜〜〜ン…
「ピョーーーーーーン!
いい夢だァったビョヨヨヨォーーーーーーン!!」

「うさぎ!」



…――――――…


「…とりあえず あの出来事は実際にあったって事でいいのね」

「ピョヨヨ…みんながチィの中に!」

「ふーむ どうやら10時間以上経っておるようじゃな
もっと時間が経っていてもおかしくないと思うが…夢じゃしそんなもんかのう」

「よく分かんないけどみんながチィを助けてくれたピョンね!
ありありピョン!!!」

「アホうさぎ 目が覚めてみて どうかしら?
夢の世界と現実… あなたはどっちが良い?」

「こっち!!!
本当のみんながいるから!!!」

「…そう」
フッ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/21(月) 23:21:24 ID:MqAlaGcb<> その日はもう暗くなっていたので
フーリャン達は本当の眠りについた(ただしサナバーは外)
夢の中での消耗はどうやら生身にもくるらしくフーリャン達はグッスリと眠ったのだった…


次の日



「アレ? サナバーさんもう帰るの?
朝ごはん食べてけばいいのに」

「うむ ちょっとチャパンシティで用があってな
夢の中で出会ったマエラドという男の事を調べてみたいし…
そして何より その町で老人会があるのじゃー!!」

「そ そうにゃんだ…」

「今日こそゲートボールで優勝するぞぃっ!応援していてくれぃっ!
ウマ メコラ!! 出てこい魔法馬!!!」

ボフン
「ホホーーイ!!!」

「ではさらばじゃ!
フーリャンとうさぎちゃんによろしく!!
マエラドについて何か分かったらテレパすぞい!!!
ハイヤーハイヤー!!!」
ダダッ!
バカラッ バカラッ

「にゃ にゃはは…バイバイ…」


「え? クソジジイ帰ったの?
私に挨拶なしとはいい度胸じゃない…」

「ば 爆睡してたんだからしょうがないよぅ!!」

「……
……町か…
………久々に行ってみたいわね…」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/21(月) 23:24:34 ID:OrDQmrr6<> 一人だけ若くて体力あるくせに優勝できないのかよw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/21(月) 23:50:23 ID:MqAlaGcb<> それから5日後……

世紀末都市 マイム


スタスタスタ…


…ダダダッ…

「…ん?」

ドカァーーッ!! タタタタッ

「うわァッ……あっ…バッグが… 引ったくりだァーーーッ!!!!」

タタタタタタタッ
「へへへ… 楽勝だぜっ!」

「待ちなさーい!!!」
ザッ

「なんだテメー」

「悪党に名乗る名前はなーい!!!
とーぅっ!正義のモロキーーック!!!」

ドガガッ!!

「ぐわぁーーーっ パンモローー!!!」
ズザァー…

タタタ…
「ハ ハァハァ…ハァ… ありがとうございます!」

「どういたしまして
夜道は気をつけてね」


ザザッ
「凶悪犯を一撃!さすがです姐さん!!」

「うふふ 引ったくりなんてどうって事ないわよ」

「いえいえそんな!
さすがはこの町の救世主…“フーリャン姐さん”だ!!!」

バーン! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/22(火) 00:11:59 ID:Yt8f0yay<> チャパンシティ


「フー… ゲートボール大会も今日で五日目か…
そろそろ巻き返さんと優勝は夢のまた夢じゃ…!
しかし…毎回毎回大会で1位を取ってるプロゲートボーラーのヌリオ殿は強すぎる……!」

「サナバーちゃん そろそろ始まるわよ〜」

「むむっ!サナエさん すまなんだ!!」

「うふふ いいのよ」

「サナエさんよ!わしは今回こそヌリオ殿を越えて優勝するぞぃっ!!」

「うふふふ 期待してるわよ」

「むむーっ!! 頑張るぞぃーーーーッ!!!」
ふんふんっ

(この子 孫みたいでかわいいわねぇ)




ゴゴッ…

「むっ!!!?」
ババッ
「……………」

「どうしたの?」

「いや……」
キョロキョロ…
(誰かがわしを見ている気がしたが……?) <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/22(火) 00:27:40 ID:Yt8f0yay<> 世紀末都市マイムの廃工場

ここでは毎夜毎夜 謎の集団による謎の集会が行われていた…


「フーリャンの姐さん!全員集まりました!!」

「そう…
じゃ 今日の成果報告ね…」


ビシッ
「ハイッ!今日は横断歩道で困っているおばあちゃんを助けました!」

ビシッ
「ハイッ!今日は落書きをしていた野郎を改心させました!」

ビシッ
「はい!今日は子供達に『ミミズにおしっこかけちゃいけないよ』と教えました!」

ビシッ
「ハイッ!今日は1円も募金しました!」

ビシッ
「ハイッ!今日は極厚不良グループ『ちんこ団』を壊滅させました!」

『お〜〜〜〜〜〜ッ!!』
パチパチパチパチッ

「ふふ 今日のMVPは決まりね
『ちんこ団』を壊滅させたあなた!おいで…」

「や やったーー!」
スタタタッ

「ふふ…あなた…名前は?」

「モ モゴッメゥです!!」

「そう モゴッメゥ…
あなたのおかげで今日も町が少しだけ平和になりました…
これはそのご褒美…よ」



<> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/22(火) 01:09:05 ID:Yt8f0yay<> ムッチュ〜


「あーくそっ モゴッメゥの野郎いいなぁ」

「1円も募金したのに…駄目だったか…
明日は思い切って2円台に行ってみっか…」

「しかし…姐さんがこの町に来てからマイムは随分変わったよなー
姐さんは荒れ果てていたこの町を平和な町に変えるため 拳一つで乗り込んで来た
だがそんなの “無謀すぎる…”と 誰の目にも明らかだった……がしかし!
姐さんは本当にあの拳一つで町に蔓延る悪党共を何人もブッ潰し行った!
今じゃこの町は昔とは720度変わって平穏そのものだ!
まぁまだ悪い奴らが隠れてやがるが そいつらが消えるのも時間の問題だな」

「720度って二周してんぞ」

「俺達はそんな姐さんの男気に惚れて集まって来たんだよな」

「今じゃ 救世主団って呼ばれてんだぜ…へへっ こそばゆいや」

「知ってるか?聞いた話だとフーリャン姐さんは世界を救った英雄らしいぜ」

「マジかよ!どうりで強いはずだぜ…」



「………… はい ご褒美終了」

「あ…あァ… 体が溶けるようです…」

「フフフ…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/22(火) 01:30:12 ID:Yt8f0yay<> 「みんな 今日もご苦労様
モゴッメゥだけじゃなく ここにいる全員が本当によくやってくれたね
このままやっていけば この町は本当に平和な町になるに違いないわ
だから…頑張りましょう!
そしてマイムシティに暮らし人々のために!!!」

『おぉーーーーーーッ!!!』

「でも…無理はしちゃダメよ?
町の悪党と戦うみんなの体は生傷がたえないでしょう
傷が大きい時は深追いせずすぐに退く事!
私はあなた達を誰ひとりとして失いたくないから…」

キュンっ…
『姐さん……』

「ぐっ……さすが姐さんだ…
カリスマ性に俺達への気遣い……完璧すぎるぜ……」
うるっ

「一生付いていきますぜーーーー!!!
フーリャンの姐さァーーーーーーん!!!!」
わぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!!!!!!

「もうっ… みんなったら…」







実はこのフーリャン 偽物である
その証拠に このニセフーリャンのサンダルの先っぽは尖っているのだ…
そして実際のフーリャンがこんなに優しいはずがない…

現実はこうだ…



「ねこ 何このマズイスープ」

「えっ… く 口に合わなかった?」

「えぇ……うんこかと思ったわ…もう本当に死んでくれる?」

「えぇっ!!?」

「料理も出来ないあんたとか…本当もう何?
身のないウニみたいなもんよ…」

「い 意味が分からないよぅ…」

「つまり…存在価値がないって事よ!!!!」

「うえ〜ん…」



そう…これが現実なのだ… <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/22(火) 01:44:40 ID:Z41JCzKD<> やっぱり偽物かwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/22(火) 02:45:32 ID:Yt8f0yay<> フーリャン達は久々に町へ下り 買い物をしていた


「大魔女の私だって買い物くらいするわよ
なんか文句ある?」

「いや…ないけど…なんでにゃん達が荷物係なのよぅ…」

「ピョ〜…」

「なんか文句ある?」

「いや……ないけど……うぅっ」

「あー あのトーテムポールと盆栽はナウいわね アレらも買いましょう」

「も もう持てないよぅっ!!」

「使えないウニ達ねぇ…ん?」
ピビピピッ…
「テレパス……クソジジイだわ」
ピッ
「もしもし 何よ」

《おぉフーリャン!お主今どこにおるんじゃ!!》

「あぁ…? さしみシティだけど?」

《そ そうか…………》

「なんなのよ」

《うむ… 実は大変な情報を掴んだんじゃ!
会って話がしたい… とりあえずチャパンシティほ来てくれるか?!
そういう事じゃ!じゃあの!》
ピッ ツー…ツー…

「……まったく 何?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/22(火) 03:13:58 ID:Yt8f0yay<> チャパンシティ

「む 来たか」


ふわふわ〜 スタンッ ザザッ…

「ねこちゃんにうさぎちゃんも一緒か」

「サナバーさーん! ゲートボールはどうだった?」

「うむ…残念ながら5位じゃ…
まだまだ上位の壁は厚いのう……」

「ゲートボールなんてどうでもいいのよクソエセジジイ
それよりこの私を呼び出して何の用よ」

「チィに変な種くれた変なオッサンの事がわかったの〜?」

「いや……そいつの事じゃないのじゃがな…」
スッ…
「このチャパンシティの隣には 荒れに荒れまくった世紀末都市のマイムシティという町があるんじゃ
実はそのマイムシティでな………最近お主が大活躍していると噂されておるんじゃ?」

「私?」

「そうじゃ
噂によると“救世主フーリャン”は荒廃した町で拳を振るい悪い奴らを懲らしめ 町を平和にしようと日々頑張っている…らしいのじゃ」

「えーーーーーっ!!!
フーリャンちゃんがーーーーー!!!!?」

「フーぴょんかっこいぃーーー!!!」

「いや そんなんやらないわよ
なんでこの私がそんなアホくさい事をやるのよ
私だったらそんな町は遠慮なく廃墟にしているわ」

「そうじゃな…」

「え…? じゃあ……」

「私の偽物…ってわけね
……許せない! 私の名を語ってそんなくだらない真似をするなんて!!」

「いやむしろイイコトなんじゃ…」

「もう怒った!そのニセ私を探しだしてその顔をセメントで固めてやるわーー!!!」
ドガガァーーーーーン!!!
「行くわよーーーー!!!!!!!」
ザザッ


「……うーむ… 言わん方が良かったかもしれん…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/22(火) 19:21:28 ID:Yt8f0yay<> マイムシティの入口

ヒュオオオォォォォォォ……
ゴゴゴォー…ン

「ここが…マイムシティ!」

「瓦礫が一杯ピョーン!」

「まさに世紀末じゃな… まるで漫画の世界じゃ」

「マスレム ジン ガレーダリーズ バスムンク バクサルレアド ギャン ラ メコ……」

「ままま待てぃッ!!!!!
そりゃ都市破壊の魔法じゃないかァァァァァッ!!!!!」

「何か問題でも?」

「大問題だよぉっ!
せっかくイメージ回復させたのにまたダークフーリャンに戻るつもり!?」

「だってこの町には私の名を借りて悪さをしているウジムシ野郎がいるんでしょう?
その罪は大きい」

「いやいや むしろ良い事をしておるんじゃがな…」

「とりあえず町をブッ壊すのはなしだよぅなし!」

「梨食べたいピョーン!」

「ちっ 分かったわよ
ウンコ メコレ」

ブファファーーーーーッ!

「ぐはぁっ八つ当たりィーー!」
バタバタバタ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/22(火) 20:07:39 ID:Yt8f0yay<> カカンッ カーン…
ズラズラズラズラ… わやわやわや…

「なんか青臭いガキ共が私達を取り囲んだわ」

「な なによぅ君らッ!!!」

「でめ゙ーブーリ゙ャン゙だな゙?゙
よ゙ぐも゙俺゙ら゙の゙ヂーム゙を゙潰゙じでぐれ゙や゙がっ゙だな゙
許ざね゙ェ゙ッ!!!」

「何この頭悪そうな濁点野郎
誰がブーリャンよ」

「ニセフーリャンやられた連中のようじゃな」

「英゙雄゙気゙取゙り゙の゙メズ豚゙がッ゙…!!
女゙ば大人じぐ男゙の゙言゙ゔ事゙聞い゙でりゃ゙い゙ーん゙だよ゙ガズがッ゙!!!!」

「…あはははは 笑える
偽の私って事はあんたら女に負けたって事よね
そんな奴らにいくら吠えられようと怖くともなんともないんだけどね
雑魚は雑魚らしくちんこ切って田舎に帰れ」

ブチッ
「ごの゙メ゙ズ豚゙ァ゙…ッ!!
デメ゙ーら゙!まどめ゙でごい゙づら゙…や゙っ゙ぢま゙え゙!!!!」
『ヴォオォオオォォオォオォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!』

「来たぞ やれやれ しょうがない十代達じゃな」

「おいたするガキにはキツ〜クお仕置きしてあげなきゃね…
トルネズ バーバレド メコレ」


ビュッヴォオォオオオォォォーーーーーーッッ!!!!!


『ぎゃあぁぁぁーーーーーーーーーっ!!!!!!!』
ドッカァーーーーーンッ!!!!


「口先を鍛える前に体を鍛えなさいよね ガキ」 <> 創る名無しに見る名無し<>s<>2009/12/22(火) 22:56:53 ID:Yt8f0yay<> 「!」

ザザザザザザッ

「また出た!」

「懲りないわね…」

「フーリャンの姐さん!
見てましたよっ さすがですよ!!
あんな大人数に囲まれても全く臆せずしかも返り討ちにしてしまうとはッ!!!」

「フーリャン…“姐さん”?
なにこの芋虫共 私を気安く馴れ馴れしく呼んで…
こいつらもさっきの連中みたくヤっちゃおうかしら」
チャキ

「いや待てフーリャン
こやつらどうも…」

「そうだ姐さん!そろそろアジトで集会の時間ですよ!
今日は今の武勇伝を連中に聞かせてやらなきゃ!絶対痺れますぜアイツら!!」

ヒソヒソ
「ね この人らって……」

「うむ…どうやらニセフーリャンの手下の様じゃ
このフーリャンを本物のニセフーリャンと間違えていれ様じゃ!」

「…失敬な…」

「ピョーン!」

「…姐さん こいつらは何ですか?」

ヒソヒソ
「フーリャンよ ここはこやつらに付いてアジトという場所まで言ってみたらどうじゃ
もしかしたら…いや確実に本物のニセフーリャンと会えるぞい」

「本物のニセフーリャンって意味分かんないね」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/23(水) 00:24:00 ID:0NW1YJZ3<> 廃工場

「きったない場所ねぇ
ここがアジトとかフザけてんの」

「何言ってんすかー今更ー
それに住めば親子と言うでしょう なかなか居心地いいじゃないですか」

「住めば都…な」

「こいつらも相当こんにゃく脳みそ共ね」


ギィー…ガチャン


「おうおうテメーらテメーらァッ!!!
フーリャン姐さんのお帰りでェーーーいっ!!!!
整列整列ゥーー………う??」

「!!!!」

「にゃっ!!?」

「んなァッ…!!」

「ピョ………」



ムッチュウゥゥ〜〜〜〜!!



「……ん… ………ん…?」
チラリ
「!!!!!!!!!!」
バッ ネチョオォ〜ン…
「お お前……!!!!!」


「…………」
あんぐり

「フ フーリャンちゃんが…でいぷきっすしとるゥーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

「ウ ウリ二つじゃないかァ〜〜〜!!!」

「ピョ……………」


「姐さんが……2人!!!!!!?」


「…………………ッ」
ぷるぷるぷる… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/23(水) 00:51:56 ID:0NW1YJZ3<> ザッ…


ニセ「あ あんたは…大魔女フーリャン…ッ!」

ララミー「顔が…完璧にフーリャンちゃんそのものだよぅ…! 声が違うけど…!」

20代「うぅむ……うーーむ…………… …うーーーーーーむ…」
ドキドキ


雑魚A「ど どういう事ですかい姐さん?!!
え?え? どっちが本物姐さん?…え?!」

ニセ「チャモロ!私が本物よ! こっちへいらっしゃい!!」


本物「……………」
プルプル…

アホ「ピョ……ピョピョオ……」
ポケ〜〜ン…

プルプル… ギュッ!
本物「あんた………誰よ…」

ニセ「……お お前に名乗る名前などない!!」

本物「あんた…私じゃないのなら……その顔…やめなさいよ…
その顔は…私にだけ許される大魔女顔よ………」
ゴゴゴッ…


雑魚Q「ひっ…?!!」

ニセ「!」


本物「あんたァ…覚悟は……出来てんでしょうね…」
ズズゴゴゴゴッ!!!

23歳「お…おいっ…!? フーリャン!!?」



ドッ!!!!!!!
破壊者モード「私の顔でえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええッ 何更しとんじゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マスレーーーーーームッ ジンッッ ガッッレーダリーッズ バスムゥーーーーンクッ バクサルレアーーーーーッッッッッド ギャン ラ メッコォーーーーーーーーーーーーーーーーレェッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/23(水) 01:13:49 ID:+/UAlCZf<> あれ?表記の形式変えた? <> 一時的<><>2009/12/23(水) 01:54:35 ID:0NW1YJZ3<> 23歳「ダメじゃーーーーーーーーー!!!!!
それを使っては駄目なんじゃーーーーーーーーー!!!!!!!
でももう使ってしまったーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

本物「骨も灰も何もかも残らないと思えーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」

ギュウーン ギュウーン ギュウーン…… ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴォーーーーーーーーーッ!!!!!!!!

23歳「周囲のエネルギーがフーリャンに徐々に集束していく…!!
これを一気に解放し爆発させれば…この町は消え去るぞ!!!!」

ララミー「フーリャンちゃんやめて抑えてーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」

アホ「ピョ…………」


フーリャンは自分が超大好きなため 自分を侮辱されるのを特に嫌がるのだ
知らない誰かが自分に成りすまし自分と同じ顔で淫らな行為をしていた事なんて当然許すはずがない…


本物「消ーーーーーーえーーーーーーーーろーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」
ボッ!!!!!

ニセ「…ヤバイ!」
ダダダッ… ダダンッ!

本物「!!!!!!!!」

ニセ「“魔封拳”!!!!!!!!!!!」
ギュンッッッッッ!!!!!!!!!!!


ズビビビィーーーーーッ!!!


本物「ぐっ…!!?」

ゴウゴウゴウゴウゴウ……… シュウウウウゥゥゥ………

ララミー「お おさまった…!!」

23歳「な…!?
ニセフーリャンがフーリャンの体を突いたらフーリャンの魔力の放出がビタリと止まりおった…
今のワザは…まさか……」


本物「………く これは…」

ニセ「……………」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/23(水) 18:53:21 ID:0NW1YJZ3<> マイムシティのどこか

ザザッ ススーッ ヌン キョロキョロ サッ タタタッ ヌン キョロキョロ……
「今のまがまがき魔力の気配は間違いなく大魔女フーリャン……
まさかまたこんな場所で出会うとは思いませんでしたよ」
ザッ… ヌン キョロキョロ…
「………」
スススススンッ ヌン キョロキョロキョロ
「しかし今の凄まじい魔力……
やはりあの者は危険だ 本当に彼女がこの私に立ちはだかる事になったらさすがに骨が折れる
ここは早めに手をうっておかねばなりませんね…」
スッ キラリ…

ゴゴゴゴゴゴ…

「永遠の楽園へのチケット…『レムの種』…
既に“あの者達”には与えた あとは大魔女フーリャン…!
これを大魔女フーリャンに飲ませる事が出来れば“一石二鳥”です
まずは大魔女フーリャンを探し 隙を見て口の中に放り込みましょう」
ザザンッ ヌン キョロキョロ…ピクリッ!
「…感じたッ!こちらか!!」
ダダダダダダッ!!!!!



廃工場

ススッ… ソロリソロリ… ヌン
「ここから気配が…… ん!!」




ドンッ!!
本物「あんた…今何したの」

ドドンッ!
ニセ「さぁね…」




「………………」
ヒュオオオオォォォ…






2人おるがなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/23(水) 22:09:46 ID:0NW1YJZ3<> ドクンドクン
(どういう事です?! 大魔女フーリャンは双子だったというのですか?!
いやまさか…)




本物「あんた さっき私に何をしたの?
あなたに胸を突かれた瞬間に魔力が途切れたわ」

ニセ「…フ さーね! お前には教えてやんねー!!」
ベロベロばぁ

本物「…ッ おかっぱロングこらァ… 色だけ無駄に派手にしてんじゃねーわよ!!! この悪趣味コスプレ野郎!!!!」

23歳「自分の姿した奴をけなしてどうする」

本物「黙れジジイ
とにかくニセ私!! さっさと戻りなさいよ」

ニセ「嫌だね
私はこの姿で お前に復讐するのよ!!!」

本物「意味分かんない
……いいわ どうしてもその顔をやめないっていうのなら…」
ツカツカツカ…

ニセ「!?」

ビタァーーーーーーーンッ!!!!!!!!
ニセ「ぐはっ」

本物「力付くでも化けの皮を剥いだらァ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」

ムギュギュギュギュギュギュギュギュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!
ニセ「痛い痛い!!!
何すんのよこの悪女め〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!」

ピシャーーーーーンッ!!!!!!!
本物「ぐはっ」
ギロリッ
本物「やったわね…!! このキューティクル美人めーーーーーーー!!!!!!!!」

パチパチパチィーーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!
ニセ「ぱうっ!!!
だから痛いっつってんでしょうがーーーーー!!!!!
そしてこのトンガリ帽子ダサすぎるんじゃーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」


ピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ララミー「修羅場や…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/24(木) 03:33:38 ID:ndeAyPi5<> (なるほど… 向こうは偽物ですか…
状況はよく分かりませんが とりあえず注意して本物に種を飲ませねば
この『レムの種』は一度使ったら時間が経たねばまた生み出すことが出来ませんからね…)



ゴゴゴゴゴゴ…


本物「ハアハア…よくもこの私の顔をっ…また罪を重ねるというの?」

ニセ「ハァ……
ふふん どうした? 魔法でも使ったらどお?
ま さっきみたいに無効化させちゃうけど」

本物「……あんた さっき…復讐がどうこう行ってたけど 昔私と何かあったかしら…?」

ニセ「………それを言ったらあなたは思い出すの?」

本物「さぁ…でも自信はないわね
なんせ昔の私はヤンチャだったから」


ララミー(“ヤンチャ”ってレベルじゃなかったと思うけど…)


ニセ「だったら話す意味はないね
そのままモヤモヤしてハゲろこの悪魔め」

本物「まぁ別に聞きいわけじゃないけど
それより本当にどうかしてくれない その姿
鏡以外で見る自分の姿ってなんか気持ち悪いのよね」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/24(木) 03:56:50 ID:ndeAyPi5<> ニセ「やだし
この姿にメイクアップするのに何日かかったと思ってんのよ」

本物「…ちぃっ マジムカつく奴ね この脚線美めが…」



23歳「しかし本当にフーリャンそのものじゃの…もはや変装ってレベルではないぞ」


雑魚α「あ 姐さんは英雄フーリャンじゃなかったのか…」

雑魚K「でもそんなの関係ねー 姐さんがこの町を変えてくれた事には変わりないんだ」



本物「でも姿は真似れてもさすがに声までは真似られない様ね
いくら見た目だけ同じになろうとも 私のピクシーボイスがなければ私とは言えないわね!」

ニセ「そうかよ …ンー…アー…コヘンッ!」
アーッアーッ… ポンポンッ
ニセ「これならどうだよ!!」

ババーン!!

本物「なにっ!!!?」



イリコ「声までフーリャンちゃんにそっくりに!!?
まさか声帯模写まで!!!!?」

23歳「文面じゃ伝わりづらい変化じゃのう…」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/24(木) 04:17:25 ID:YrWcw735<> あ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/24(木) 04:29:49 ID:ndeAyPi5<> ニセ「ふふふ これで私は完璧にお前
どうだまいったかステレオ魔女め」

本物「ふ・ざ・け・た・マ・ネ・を〜〜…ッ このォッ!!!!!」

ブォッ
バキィイィィィイィーーーーンッ!!!!!!

ニセ「ぐふっ また…!!!!
もうマジ許すマジ!!!!!やってやる!!!!!!
最終決戦じゃーーー!!!!」
ダダッ

本物「……マジ許すマジ……?
どこかで聞き覚えのある言葉ね…」

ニセ「ギャラクシーパンチ!!!」

ボカッ!!!! ビキビキッ
本物「うぷツッ!!!!
この……………もう…本気で怒ったわよ!!!!!!
たらァーーーーーっ!!!!!!」
ダダダダッ!!!!


ボコスカボコスカボコスカボコスカッ!!!


23歳「やめんか2人共ーーー!!!!!」

アホ「ピョー 偽物さんスゴイね〜〜〜
フーぴょんと張り合ってるピョン!!!」

イリコ「確かに……何者なのかな」

<> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/24(木) 04:42:47 ID:ndeAyPi5<> 数分後

ボコスカボコスカ


23歳「なんという激戦じゃ 舞い上がった砂煙で2人の姿が見えん…
しかしそろそろ止めねばヤバイぞい」

ララミー「そうはいっても怖すぎて間に入れない……」



ボコスカボコスカボコスカボコスカ…………… しぃ〜〜〜〜〜〜ん…


ララミー「お 終わった…?」


シュウゥゥ…

右「ハァ…ハァ…」

左「ハァハァ…ハァ……」


ドンッ!!!!!



一同『ハッ!!!!!!!!!!!!!』


左「…何よ」

右「うるさいわね……」


ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク…チーンッ!

一同『どっちがどっちなのか全く分からなくなったーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ババババァーーーーンッ!!!!!






(どっちです!? どっちが本物の大魔女フーリャン…?!!!) <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/24(木) 11:16:08 ID:ndeAyPi5<> 右「……」

左「……」


右&左『ハァ? 何を言ってんのよ…』


イリコ「ハモった!!
……えと… どっちが“本物の”フーリャンちゃん…?」


右「……」

左「……」

ピッ
右&左『私よ』

ドドーン!!


イリコ「えェーーーーーーーーーーッ!!!!!!!?」


左「ちょっ はあ? 何を馬鹿な事を……私がフーリャンだから」

右「いや私よ! 私が本物の大魔女フーリャンよ!
おいこらスレンダー野郎テメェいい加減しなさいよ」

左「それはこっちの台詞よ!この…貧乳!!
って誰が貧の乳だコンチキショーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!」

右「誰が貧乳だテメェコノヤローバカヤローーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
控えめといえーーーーー!!!!!!!!」

ボコスカボコスカ


23歳「もう訳が分からん…」 <> ララミーがいつの間にかイリコになっていた<><>2009/12/24(木) 11:46:28 ID:ndeAyPi5<> ララミー「う〜ん…う〜ん…
どっち…?どっちなのよぅ…」

左「私だっつってんでしょうが!!
アンタらの名前だって言えるわよ!
アンタはねこで本名はララミー!そこのクソジジイはサナバー!でアンタはアホうさぎことチコ!
ほら!!」

アホ「わあ こっちが本当ピョイーン」

右「騙されいでよ!!
あんたらだってそれなりに有名なんだから名前ぐらい調べりゃ分かるでしょう!!」

23歳「うーむしかしどうしたものか…… …!
そうじゃ!お主ら魔法を使ってみぃ!本物なら魔法を使えるはずじゃぞい!!」

左「…おお」

右「確かにね よし」
ギロッ

左「やりましょう」


23歳「どっちもかなりの自信じゃな…
しかしこれで分かるはずじゃ…
…あーしかし あまり辺りをムチャクチャにする魔法はやめるんじゃぞ」


ゴゴゴ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/24(木) 19:53:09 ID:ndeAyPi5<> カカンッ!

右「これであんたが偽物だと証明出来るわ
覚悟なさい このお洒落どろぼうが」

左「ふっ それはこっちのセリフよ!」


23歳「さて 2人とも並ぶがよい
そして魔法は同時に放つ事 よいな
さて… どっちが本物のフーリャンか…見極めるの時!! ファイッッ!!!」
バシッ!


ズズンッ
右「……」

ドドンッ
左「……」



ヒュオ〜〜〜


しぃーーーーーーん…



23歳(ニセフーリャン…イカサマを使ったって無駄じゃからな…
例え魔法に見せかけたものを放ったとしても魔力を感じねばただのトリックにすぎんからのう…)



サザザ……

キッ
右「ッ」

ニヤリッ
左「…」


バババッ!!!!




右「ラスルリーク ムラモラ メコレ!!!!!!!」
左「バスカスンス スンスーン メコレ!!!!!!!」


ドドォーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/24(木) 23:06:51 ID:ndeAyPi5<> ドパァーーーーーーーーーンッ パラパラパラパラパラパ…ッ

スーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!



23歳「なんと!!」

ララミー「どっちも魔法使っちゃったよォ〜〜〜ッ!!」

23歳(しかもどちらからも魔力を感じたッ!! トリックではないッ……
ニセフーリャンも魔法を使えたのか…?)


右「………」

左「………」




(ぬぅ 私もこれで見分けがつくと安心していたのですが…困りました
そろそろここを離れなければ“時間が来てしまう”…
仕方ありません… 一か八か…)パチンッ




左「…どういう事? 何故あんたが魔法を?」

右「一体どんな手品を使ったの? この糞かわいい顔コラ」


ザッ…

ザリ…ッ ザリ…ッ
雑魚Σ「ブツ…ブツブツ……」
ザンッ!!


左「?」

右「なに?」


雑魚Σ「ブツ……ヴォヴァアァーーーッ……」
バババッ… ガシィッ

左「え? え!? 何……ちょっと!!?」

雑魚Σ「ヴヴヴヴヴヴヴヴゥーーーーッ!!!!!」
グイッ! ポーーイッ!

左「あうっ?!!」
パクッ…


ゴックン……! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/24(木) 23:29:35 ID:ndeAyPi5<> 左「ぐぷっ…… な…何をするの!! ジャードッ!!!」

雑魚Σ「うぐぐ…… ぐっ?!」くらくら バタンッ

左「ジャード!!?」
ダダッ

右「ほう そいつの名前はジャードというのね」

ビクッ!
左「はっ!!」

ニヤリ
右「あんたが… ニ・セ・モ・ノ!
証明されたわ」

左…ニセ「し しまったーーーーーーーーーー!!!!!」
ガーーーン!!







(しまったァァーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
ガガーーーーーーーン!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/24(木) 23:58:28 ID:ndeAyPi5<> (シット!…外れでしたか…
相変わらず私のくじ運は悪い…
こうなってしまっては長居は無用
彼等ならすぐに気付くでしょうしね…)
サササッ スッ……



「…決まった……のう」

「でもあの雑魚の人突然どうしちゃったんだろう…
なんか尋常じゃない状態だった気がするけど…」

「ピョオ〜?」



「この…私とした事が…」

「アホくさい遊びは終わりよ」

「ふん……仕方ねーな!
見してやんよ…私様の本当の姿をよ!!!」
バッ
「ドレスアーーーーップ…ならぬドレスダーーーーーーーーゥンッ!!!!!!」

キラリラリィ〜ン☆
バリバリバリィ〜〜ンっ☆!



「な なんじゃー!ニセフーリャンの服が破けて全裸にっ!!!」
サササッ

「て てめぇら目ぇ塞げェッ!姐さんの裸なんて俺達にゃ刺激が強すぎるぜ!!!」
サササッ チラリ


ランラランララララン♪ ランラランララララン♪
♪胸キュン ドキュン シャララ肉キュー
 私はあいつであいつはたわし〜 あいつのモノは私が頂く☆
 ハートキャッチャー頂きマンモス ハートキャッチャー頂きマッスル ハートキャッチャー頂きマッキャン☆
 イチコロイチコロみんな死ね ちょろいちょろいでちょろまかす☆
 正拳股間打ブッチブチ☆
 へ〜〜〜んしんっ! 勇者になぁ〜〜〜〜〜れェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ☆♪


フワフワぁ ぱりぱりぱぱぱあぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜…


「なんなのこの歌
そしてこの歌と共に生着替えしているコイツはなんなの」

ザザンッ!
「参〜〜〜〜〜〜〜〜上ォゥッ!!!!!」
ビシィッッ キラァーーーーーーーン!!!
「私様は勇者チロリーン!!!
お前を倒すためにやって来た!!!!!!!!」
バンッ! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/25(金) 00:16:56 ID:S4xNd9l0<> 本当に何なんだよwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/25(金) 01:00:23 ID:sZUKJBlk<> 「勇者……」

「そうだ勇者よ!!!! まいったか!!!!!
なんだその目は!!!!? それが勇者に対する視線かしら!!!!!!」

「姐さん…」

「お前達も引いてるんじゃねーよ!」

「人の事コスプレとか言っといて… あんたも十分酷いコスプレじゃないの」



「…なんじゃい…アイツは…
テンションが様変わりしすぎじゃろ…」

「あのテンションに…“勇者”って…!
あの人って………もしかして」

ビシッ!!!!
「そう!!!!!!!」

「ひぇっ?!!!!!」

「あなたが今考えている事…それ正解!!!!
その通り!!!!!!!」

「なにがよ」

「実は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
わ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
た!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
し!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
勇者!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!!!!!!!!


「それは分かったから」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/25(金) 01:27:25 ID:sZUKJBlk<> 「途中で止めるなんて不躾な!
まだ続きがある!!」

「じゃあさっさと言いなさいよ
ただし色々アレだから手短にね」

「私は勇者!
そして…誇り高き大勇者ペロスケの実妹!!
それが私よ…!!」


「や やっぱり…! 確かにどこかペロスケ君に似ているよぅッ…!!」

「ペロスケ…… エスとの最終決戦時に霊体となってわしらを助けてくれた青年か…」


「どう?驚いた?
私は偉大な兄の力を受け継ぎ新たな勇者となったのよ…
お前を…倒すためにに!!!」
ドンッ!!!!!

「……………」


「…ハッ 言葉も出ないか?」







「………は? ペロ…………誰?」

ドーーーーーン!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/25(金) 02:09:20 ID:sZUKJBlk<> 「誰?ペロスケって…… ごめん記憶にないわ」

プルプル…
「んなっ……」



「お おいおい…冗談にしても悪趣味じゃぞ……」

「いや……フーリャンちゃんは本気で忘れているんだよぅ………」


プルプルガクガク
「みゃ…みゃさかッ……貴様…兄を忘れたというのか…!
か 短期間といえども愛を共有した仲だったではないか!?」

「はあ? 頭おかしいんじゃないのこのピーヒャラ」

タタタッ…
「ちょちょっ…! フ フーリャンちゃん!耳貸して…!」

「何?」

ヒソヒソ
「もうこんな時くらいちゃんとしてよぉっ!
ペロスケ君っていったらフーリャンちゃんがいう…“無意味ちんこ”だよぅっ!!!」

「無意味……えぇッ!!?」

「やっと思い出したか」

「あんた無意味ちんこの妹なの!?」

「なんだよ無意味ちんこって!!!!!!」

「EDだったから無意味ちんこ」

「そんな事聞きたくねーよ!!!!
兄を馬鹿にするなぁっ!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/25(金) 02:35:38 ID:sZUKJBlk<> 「一つ言っておきたいけどさぁ
私は仕方なしで(名ばかりの)お付き合いOKしてやっただけだから“愛を共有した仲”とやらになった覚えはないわ
1年くらい会わずに放置してたし」

「嘘を付け! 兄は毎日毎日お前の事を話していたぞ!
それもとても楽しそうな…むしろ気持ち悪い顔でね…」

「……アイツも相当キテたのね…」

「だがある日 兄はお前にフラれたと言って失意の表情で家を飛び出した
消えたお前を捜すためにな… …だがッ!!!」
ギラリッ ゴゴゴゴッ!
「お前は兄を殺した!!!
遺体も残さず…消し去った!!!!」

「…なに……?」


「ち 違うよぉっ!
ペロスケ君はフーリャンちゃんに殺されたんじゃないよぅっ!!」


「黙れ! 兄の仲間の人達から聞いたんだ!! 間違いない!!!」

「アイツらか……」

「可哀相な兄……
フラれて……そして殺されるなんて!!!」

「いやだから」

「兄を殺したお前が“英雄”と呼ばれている……そんなの許せない!!!
この私様が兄の無念を晴らすため 貴様を討つ!!!!!」
ドン! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/25(金) 03:12:37 ID:sZUKJBlk<> 「無意味ちんこ同様 どうしようもない奴ね」


「しかしなんでフーリャンの姿になっとったんじゃ」


「いい質問だ
私様は変装の達人でね これを使って英雄になった大魔女フーリャンのイメージをダウンさせようと考えたんだ
色んな悪さをしてね
それにやるにはこの町はとても都合が良かった」

「あ 姐さんそんな…」

「だがそんな考えは最初だけ…やはり勇者の血は争えなかった
私様は悪さをするどころか この荒廃しきった町をどうにか平和な町にしたいと思ってしまったのだ…
だから私様は今こうしてこの町で心許せる仲間達と毎日毎日平和のために頑張っているんだ」

「姐さん…!」
じ〜ん

「私の顔を使って? 迷惑な」

「お前をおびき寄せるためだよ 自分の名前使って誰かが何かしてるなんてチョー気になるじゃん?
んで実際来てるし プッ」

「……」

「と いうわけでお前は倒す
私様はお前を討ち倒し そして家に帰ってすぐ寝る」



「わぁーーーっ 勘違いで殺し合いなんてダメェッ!!」

「思い込みが強い子じゃなあ… 話を全く聞かんし…
こういうタイプを説得するのはなかなか至難のワザじゃ」



「……
殺すと言われてハイそうですかと簡単に殺される女じゃないわよ 私は
返り討ちも覚悟しておくんだね…」
ズズズッ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/25(金) 20:31:56 ID:sZUKJBlk<> 「覚悟しろよ大魔女
私様の勇者拳法をお見舞いしてやろう!」
ビシッ

「ふん 拳法が魔法に敵うかしら?」

「ふ 忘れたのか?
私様はお前の魔女など簡単に防ぐ事が出来るのだよ!
…アレはなお前を倒すためにつらい修業の末に得た『対魔のワザ』!
強がっていられるのも今のうちだッ!!」
ドンッ!

「……!」



「対魔のワザ……!
かつて世界を支配した魔の者を倒すために生み出されたという技術…!
こやつ“魔女狩ラー”か!!」

「そ それって…
一年前ににゃん達が戦った『超神会』のプラチナ会員 ミャンチューも使ったアレの事?!
アレのお陰でフーリャンちゃんは随分苦戦したよね…
小さくなったり…」


「ぐっ 思い出したくもないわ」

「はははは このワザの恐ろしさは体験済みって事かい
生憎私様が使える対魔のワザは初級中の初級だけど それでも十分アンタと戦えるよ!!」
ビシッ!

「……」


「まずいな わしらも助太刀に…」


ザザザッ スラリ!!
「姐さんの邪魔はさせねェッ!!」

「ぬぅっ!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/25(金) 21:31:58 ID:sZUKJBlk<> 「年貢の納めどきだ悪女ーーー!
でりゃあーーーーー兄の仇ーーーーーーーッ!!!」

「バクサーレ…」

「させん!
勇者拳法『祈之拳』!!!!」

ガッ!

「ぐっ!」

「勇者拳法&対魔の技『零THE於武』!!!!!!」

ドドドンッ!
「……ぬぐ …速いッ!」

「どりゃー!
どりゃあッ『相闇蹴頭』!!!!!!」

「カキン チンクルァ メコレ」
カキィーーンッ!!

ゴゴッ ズザァーーーー!


「へぇやるじゃん!
攻撃が当たる直前に魔法を発動させたか!
どーやら防御を上げた様だけどそれでも効いたでしょ?」

「人並み外れた身体能力にレベルの高い体術…そしてアレ……厄介すぎるわ」

「ふぉっふぉっふぉ!
ここからだよ魔女!兄が受けた以上の苦痛をくれてやる!
超必殺拳法『羽流塲屠守落狩無』!!!!!」
ゴゴゴゴォォッッ!!!!!!!!!!!!

「!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/25(金) 21:33:33 ID:S4xNd9l0<> 読めないwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/25(金) 22:05:04 ID:sZUKJBlk<> ギャルルルゥゥゥンッッ!!!!!
ガッ ガッ グルングルングルン!!!!
ヒュババババババァッ ダンッ ヒョイ〜〜〜〜 ツツツ…ぬるぬるっ! ガンッ!!

「な なんて動きなの」

「あははははははははは!! アンドリューサルクスを表現したこの動きを見切れるか?!」
シュンバッ ダダンッダダンッ ドッバババァァーーーーーー!!!!
「最大攻撃力ッ 『大闇悶怒拏鬥繰』!!!!!!!!!」

ズオォーーーーーーーーーーーッ!!!!

「!!!!!!」

「捉えた!!!死ね魔女!!!!」

ゴッ……!!!!!!!



「ハードリング テッコ メコレ」

パァンッ!!!!!

「グァバッッ!!!!!!!」
バコーーン!!! ドザザザザザザザァァァッ!!!!!

「よし…!」

シュウゥゥ…ヨロリ
「く〜〜〜〜…さっきみたいに私様が攻撃する直前に魔法を…!」

「ふふん 修羅場をくぐり抜けた数が違うのよ」

バン <> アホ「チィ全然しゃべってないピョーン」<><>2009/12/25(金) 23:20:36 ID:sZUKJBlk<> 「ぐうぅ……」

「私は一度『対魔』を使える野郎と戦ったことあるのよ? 対抗策くらい心得てるわよ
あんな直前で魔法うたれたら急に防御やらなんて使えないでしょう」

「くそ…」

「私に復讐するのはいいけどちゃんと話は聞きなさいよね
私は無意味ちんこを殺してはいない」

「嘘をつけーーーーー!!!」


「本当だよぅ!ペロスケ君はフーリャンちゃんを守って死んじゃったんだよぅ!!」


「な 何…?!」

「くそねこ…余計な事を…」


「ペロスケ君はね(以下略)」

「そして ペロスケ殿はエスとの最後の戦いの時にわしらを助けてくれたんじゃ
死しても尚彼はフーリャンを守った
彼の愛は本物じゃったんじゃのう…
フーリャンとてこういう態度ではあるが彼に対して思う所があったようじゃぞ
“忘れている”というのも嘘じゃろ こいつは性格悪いから思いを素直にひねくれた形でしか伝えられんのじゃ」

「正直 追う者追われる者の関係になってから2人の距離は縮まった気がするよぅ…」


「ちょっとあんたら… いい加減にしなさいよ!」

「………………ッ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/26(土) 00:41:30 ID:w/Tdp909<> 「…嘘だ!!!
嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘!!!!!
お前達私様を騙そうとしているな…ッ!!!!!」


「嘘ではないぞぃ!!!」


「私は信じない!!!
お兄ちゃんはお前が殺したんだフーリャアァーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!」
ダダダダダッッ!


「強情な奴じゃな…!!!」


「うああああああああああッ!!!!
究極奥義『覡滅殺蛔欒衙飫吁麼襾鐃頤无魔丶匚黌从』ーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!」
ギュンッッ!!!!!!!


ゾクッ! バババッ
「んっ?!!」


「フーリャンちゃあーーーーーん!!!!!!」


「消え去れーーーーーーーーッ!!」
ドドウゥッ!!!

「…………………………無意味ちんこ……
悪く思わないでよ
ギレディッグ ギャラクシル …………」

ドクンッッ
「うっ?!!!!!!」
ドクンドクンッ
「か… はぁっ…?」
ドサァッ !

「!?」
ピタリッ…

「な な…………に……? くっ」
バタァーーン!!



「あ 姐さん!? 姐さぁーーーーーーん!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/26(土) 01:08:57 ID:w/Tdp909<> 「姐さん!姐さん!姐さん!!」

「一体突然にどうしたのよぅ!」
ザッザッ

「あ 姐さんに近づくな!!」

「安心せい 倒れた相手に何かしようとする気なんてない」

「……これは…」


「ゼットゼットゼットゼットゼット………」


「スヤスヤ眠っているピョン?!」

「はあ?そんな突然……ハッ!」
バッ
「そういえばそいつ…」


「ジャードがどうした?」

「そいつ さっき様子がおかしかったわよね
そして…このボケ妹につかみ掛かった時 こいつがボケ妹に何かを飲ませたように見えた」

「飲ませた……って…! なにゃっ…まさか!!」

「思い出してみるとあの時の彼の目は わしらがうさぎちゃんの夢の世界で見た操られた兵士達のソレと同じじゃった!
これは…あのマエラドとかいう男の仕業か!」

「という事はこのボケ妹は『半永眠病』に…!」

ドンッ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/26(土) 01:58:23 ID:w/Tdp909<> 「姐さんが『半永眠病』!? そんな……」

「おそらくマエラドはフーリャン お主を狙っておったのじゃろうな
しかしチロリーンちゃんがフーリャンの姿をしてたもんじゃから間違えたんじゃな」

「……」

ガクッ
「そ そんな…… 『半永眠病』っつったら一度寝たら起きなくなるっていう奇病…
じゃあ姐さんは一生起きないって事かよ!?」

「そんな…いやだ姐さん…もう少しでこの町がまともになるってのに…
こんな所で姐さんが退場なんてしたら…!」

「姐さん!姐さぁん!!起きて下さい!!!
俺達ゃ姐さんがいねぇと何も出来やしねーんだよ…」

「……」

「…ピョーン…」

ガガッ ガシッ
「なァッ あんたら…頼む!
姐さんを…俺達の姐さんを助けてくれ!!!」

「………」

「アンタら凄い人達なんだろ!?
姐さんを元に戻す方法とか知らないのか!!?」

「……
…………ん…‥!」
ピカッ‥

パアァァァァァ……
ピカピカッ…

「か 鍵だ…!鍵がまたにゃん達に…!」

「な〜に〜こ〜れ〜ピョーォ?」

「うさぎにも!?」

「……さて フーリャンよ
どうする?」

「……」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/26(土) 02:09:29 ID:w/Tdp909<> 「………」
ちらり


「ゼット…ゼット…ゼット……んがっ」
コォッ…

「あやっ!あった!胸に鍵穴!!」


「…………
…これはあの時から借りっ放しだった“借り”を返すだけよ…」
ボソッ

「にゃ?」

「いいわよ 助けてやろうじゃない…このボケ妹を」

「!!!!
ほ 本当どすこいッ…!」

「ただし条件がある
私達がこいつを助けたらこいつに私を襲わせないこと
約束出来る?」

「は はいモチのロンです!俺達が頼み込んで姐さんを抑えますよ!!」

「…よし ならいいわ
……じゃ あんたら…」

「…んにゃんっ!」

「くく まったくお主らしいのう」

「夢の世界楽しみピョー!!」

「じゃ 行くわよ!」


…ガチャッ タァーーーーーーーーー……‥ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/26(土) 02:27:14 ID:w/Tdp909<> ―――――――‥‥‥



ふわぁ〜〜〜ん… スタンッ‥

「わしが1番乗りかぃ
しかしここは‥」


ヒュルルルル‥
「ピョミッ!!!!」
ドガッ!!!

「ずわぁーーーッ!!!!」
ドッサァ〜!

ヒュルルルル‥…
「あにゃららァァーーーーツ!!!!!」
ドガガァッ!!!

「ばボフブァッッ!!!!」
ズゴッ!

ヒュルルルル…
「……」
ドッシィーーーーンッ!!!

「ポミョオォッ!!!」
グシャーッ!!!

「あァッ!サナバーさん!!!」




「何故お主ら3人ともわしの上に落ちて来てヒップドロップするんじゃーーーーー!!!!!」

「はははは
いいじゃない 女の子3人からおしりアタックなんてそうそう体験出来ないわよ」

「いらんわーーッ!!」

「えーっとぉ…ここが夢の世界ピョン?」

「……いや どーだろ…?
暗くて周りがよく見えないよぅ…」
<> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/26(土) 02:46:03 ID:w/Tdp909<> 「あっ 電気があるピョン!
ポチッとな!」
ポチ

カチカチ… パッ!

「わっ! 明るくなったよぅ!
……って 何ここ?」

「部屋…じゃな
見たところ……女の子の部屋じゃな」

「!
ね ねぇ!アレ見てよ!!」

「!?」

コトッ…
「むぅっ…写真じゃ ……むむっ
ここに写っておるのは…チロリーンちゃんと……こっちはペロスケ殿かのう」

「わぁ!ここにもある!
ペロスケ君の写真がいっぱい!
……チロリーンちゃんって本当にお兄ちゃん大好きっ子だったんだねぇ…」

「…………」



「ピョーー!! なにこれピョン!!!」
ブルブル

「どうしたのよ それは何の写真………んっ?!!」


バーーーーン!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨………

「あにゃーーーーーッ!!!
釘がブッ刺されたフーリャンちゃんの写真が一杯ィィィィーーーーっ!!!」

「怖いビョーーーーー!!!」

「……人がせっかく助けに来てやったってのにイイ度胸じゃない…!
この部屋燃やしてやろうかしら…」

「いや しかし待て 見てみいコレ…」
スッ…

「……?
何 この釘写真のスミにある『?マーク』は…?」

「“本当にフーリャンが兄を殺したのだろうか” という迷いがココに現れたのかもしれんな……?
もしやこの空間は……うぅむ…………」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/26(土) 02:56:59 ID:w/Tdp909<> 「ちょっと このドアが『夢の世界の入口』らしいわよ」
トントン

「あ やっぱりここはまだ夢の世界じゃなかったんだ」

「うさぎちゃんの心の中にもあった“夢の世界の手前の世界”…か ここは」

「この先がー夢の世界かぁ〜〜
ねねっ!チィにドア開けさせて!1番乗りしたい〜!」

「勝手にしなさいよ」

「やったピョンピョーーーン!!
楽しい夢の世界楽しみピョンッ!!!!」
ガチャッ!

バアァァァァァァ………


ドンッ!!!!



ズンッ!!!!!

プ〜〜〜〜〜ン‥‥‥
「モ゙」



「‥‥‥‥」
バタンッ!!!!


「……」

「………」

「…………」

「……………」



『ドア開けたらウンコの化け物おったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

バババババーーーーーーン!! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/26(土) 12:15:16 ID:L+LdY62j<> どんな超展開だよwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/26(土) 13:46:52 ID:w/Tdp909<> 「ウンコぴょんウンコウンコ!!!
ウンコの怪獣が扉の前でチィ達を待ち構えてるピョーン!!!」

「いや待て‥ 今のはウンコではなく巻き貝の怪物なのではないか」

「いえ 今のは確実に巻き糞の怪物だったわ
その証拠に臭い」

「ど どうするのぅ…?」

「どうするったって扉を開けて入らなきゃ何も始まらないわよ
ねこ GO」

「だからにゃんでにゃんなのよぅーーっ!!」

「ウンコ好きでしょ?」

「好きじゃないよぅッ!! 誤解を招く様なコト言わないで!!!
……じゃ じゃあ…開けるよぅ?!」

「うむ…」
ジリジリ…

スッ…
「……………ゴクリッ」
ガチャッ… ギィィィー…


パアァァァァァーーー…


ドンッ!

ズズンッッ!!!!!
プゥ〜〜〜ン…

「モ゙」

「オ゙ァー」



「‥‥‥‥」
バタンッ


「……」

「………」

「…………」

「……………」



『一本糞の怪物もいたーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!
野郎仲間呼びやがったァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

ドドーーーンッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/26(土) 22:17:59 ID:w/Tdp909<> 4人は女の子の部屋でウンコについて話し合っていた…



「きゃあああああぁーーーーーっ!!!
この先ウンコの世界だよぉっ!!!!」

「クールかと思ったが初っ端からウンコとは‥ブッ飛んでおるのう…」

「あのウンコ怖いピョーンッ!!
ギラギラおめめで睨んで来たピョイーッ!!!」

「あのW野ウンコのせいで夢の世界に入れないじゃない
もういいわ ウンコはウンコらしく水で流してやりましょう」
コオォッ…

「ま 待て
ウンコといえどもアレもチロリーンちゃんの夢の世界の“モノ”じゃぞ…
傷つけては駄目なんじゃないか…?」

「じゃあどうすんのよ
ここは思い切ってあのウンコに突っ込んでみる?
私は別に構わないわよ ウンコくらい」

「いやぁーーーーッ!
にゃん ウンコに塗れて死にたくないよぉっ!!」

「別にウンコに突っ込んだくらいじゃ死ぬ訳ないじゃない」

「にゃんの心が死んじゃうよぅっ!
てゆーかみんなウンコウンコウンコウンコウンコ言い過ぎ!!!」


「……まったく…どうしようもなくだらしないわねアンタら…
どれ 私が手本を見せてあげましょう
私の心はウンコじゃ折れない」
ザッ!

ドドンッ!!!


ガチャッ… <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/26(土) 22:21:33 ID:L+LdY62j<> そういえばこれ、何気にスレタイに沿った展開なのかw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/26(土) 23:08:26 ID:w/Tdp909<> ババァァァッ!!!


ザッ!
「お待たせクソ共」
ドン!!!


「モ゙ォーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!」

「オア゙アア゙ァ゙ァアァア゙ァァ゙ア゙ア゙ア゙アァァァァァッ!!!!!!!!!!!!」

キッ
「ウンコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュンッッ!!



「い 勇ましい…」

「で でも駄目ェッ!!!!
いくらフーリャンちゃんでもウンコに塗れちゃ駄目ェーーーーーーーー!!!!!」


「モ゙モ゙モモォーーーーーーーーッ!!」
「アオォーーーーーーーーンッ!!!!!!」
ドドドドッ!!

「ッ」
ピタァッッッ!!!!!!!


ドドドドドドーーーーーッ!!!!!




我 不動也

ドンッ!



「逃げてェッ フーリャンちゃあああああああぁぁーーーーーーーんッ!!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/26(土) 23:32:44 ID:w/Tdp909<> ――――――…

「ピョ〜〜‥‥‥」
ポケー


今のはチコの妄想だった!
>>305に戻る…




4人は女の子の部屋でウンコについて話し合っていた…



「きゃあああああぁーーーーーっ!!!
ウンコが通せん坊してるよぉっ!!!!」

「クールかと思ったが初っ端からウンコとは‥ブッ飛んでおるのう…」

「夢感0な世界ぴょん!!!」

「あのW野ウンコのせいで中に入れないじゃない
もういいわ ウンコはウンコらしく水で流してやりましょう」
コオォッ…

「ま 待て
ウンコといえどもアレもチロリーンちゃんの夢の世界の“モノ”じゃぞ…
傷つけては駄目なんじゃないか…?」

「じゃあどうすんのよ
あのウンコに突っ込むなんて私は嫌よ」

「そ そんなの誰だって嫌だよぉっ!

「うーむこのままでは先に進めんぞ…一端戻るか……いや」

「もー!何なのよぅあのウンコーッ!」


コンコン


『!!?』
ざわっ!

「なんじゃ…扉からノックの音がしたぞい…」

「まさかウンコが……?」
ゴクリ



コンコンコン …

?「安心したまえ ウンコは俺様が倒した」

ドンッ!!!!!
ゴゴゴゴ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/27(日) 00:13:42 ID:wE85KEtn<> コンコンコン
「もうウンコはいない 安心して出てきたまえ」



「……む むぅ…なんなんじゃ…」

「ウンコの罠じゃないのぅ…?
知能派ウンコなんて勝ち目ないよ…」

「………」


「君達出てきたまえ 俺様は敵ではない…
信じてくれ」


「……… ……!…
この…声は……」
スッ

「フーリャンちゃん!?」

「開けてみましょう」

「お おい…危険じゃぞ」

「…大丈夫よ」
ガチャン… ギキィイィーー…

パアァァァ…


ドンッ!

さわやかニコッ!!
「やっ! よく出て来てくれた」


「……!!」

「にゃ………えっ?!」


「? どうした?
俺様の顔に何か付いているか?」



「ペ ペロスケ君ッ……?!!」
「……」


バンッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/27(日) 13:17:10 ID:wE85KEtn<> 「ペロスケ君!? なんでペロスケ君がいるの!!?」

「??
誰だ ペロスケとは」

「………」

「それより良かった良かった
君達がウンコスライムに襲われている時に俺が通り掛かって」

「ウンコスライム…
やはりウンコじゃったのか……」

「奴らは今の俺にとっちゃ雑魚だが
君達ピープルにはとっては恐るべき化け物だからな…
しかしあの“開かず扉”から来た君達は何者なんだ?」

「…じぃーーーー…」

「? なんだ?
俺の顔に何か付いているか?
……! ははっ…まいったな…」

「いや別に惚れた訳じゃないから」

「や やっぱりペロスケ君だよぅ!」

「いやいや違うって 俺はペロスケではない……
俺はこの終末の世界へ光を取り戻す事を使命とする男… ああああ だ
人は俺を伝説の勇者 ああああ と呼ぶ」
ドンッ


「なんかものすごくテキトーに付けた様な名前じゃな…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/28(月) 00:08:40 ID:y8bjQF09<> 「俺の自己紹介はした
君達も名乗りたまえ」

「にゃんはねこ この子はうさぎでこっちがサナバーさん
んでこの人はフーリャンちゃんだよぅ!」

「ふむふむ
ねっち うさっち サっち… そしてフーラっちか」

(なにそれ…)

「む?」

「……じぃ〜〜〜〜……」

「どうしたんだフーラっち
……! ……や やっぱり君…惚れたか?!」

「いや違うから
あんたが知り合いの(故)ろくでなしED野郎に似ていたから見ていただけよ」

「ほほう この世に俺の様なナイス人間が他にいたとは驚きだ」

「……」

「…むっ?!」


ザザザザッ


「なにピョ!!?」



ワラワラワラワラ!!
『ピギョオォオォォーーーッ!』


「ぐっ!! ウンコスライムの群れだ!!!
さっき倒したウンコスライム共が仲間を呼んだんだ!!!」

「ぐおぉーっ なんという激臭じゃあぁーっ!!!」
プーン…

「かなりの数だなこりゃ…
…君達は俺様の後ろへ…! こいつらは俺がやるぜ…!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/28(月) 00:33:36 ID:y8bjQF09<> ワラワラワラワラワラワラ…
プププゥ〜〜〜ン……

「激くっさーーーー!!!!!」

「雑魚のウンコスライムとはいえここまで一斉に襲ってくるとなるとさすがに驚異だ
だが安心したまえ 俺が楽勝で全滅させて来るぜぃッ!!」
チャキンッ ダダーッ!

「た 頼もしい…!!」



数分後…



「HELP ME...」
ボロロ〜ン…


「ダメダメじゃねーーか!!!!」
ドーンッ!

「アレのどこが“勇者”なのよ…
あのビッグマウスぶりも無意味ちんこにそっくりね」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/28(月) 00:56:08 ID:y8bjQF09<> 「マ゙」

ゲシッ!!
「ぐボォッ!」

「イ゙ーーッ!!」

ボキャッ
「ビャーーッ!!!」


ドカドカボコスカ…


「あぁっ… ペロスケもどき君がウンコにリンチされている…」

「マズイぞ このままでは彼がウンコに塗れて死んでしまう!」

「悲惨すぎるっピョー!!」

「………ちっ」
ザッ

「!? フーリャンちゃん…?」

「気が進まないけど 無意味ちんこを助けるわよ」

「あのウンコ共を倒すと!? しかしそんな事をすれば……」

「でも無意味ちんこはウンコ達を斬り倒していたわよ
もしかしたらあのウンコは倒しても問題ないのかもしれない」

「ふむ…」

「むしろ ウンコ共よりあの無意味ちんこが死んでしまう方がこの世界にとってはヤバそうな気がするわ」

「ぬぬっ…確かに…」

「というわけで…ウンコを蹴散らす!!」
ドンッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/28(月) 01:59:14 ID:y8bjQF09<> 「ポ゙ーーーーっ!!」

ビュッ グチョチョッ
「く くせぇーーーーっ!!!
……ガッ…も もう駄目だ…俺様はウンコに塗れて死ぬのか…
くっくく…悪くない…」

ザッ
「だらしない奴ね」

「!?」

「ワイラッダ ヒュム メコレ」

ギュララララララララララァァァァァァァッ!!!!!!!

『ボががァァーーーーーッ!!!!』
ズバズバズバズバァーーッ!


「んにゃらーッ!!!!」
ヒュバッ ザックゥーーッ!!

「バクシル メコラ!」
ドカーーーンッ!!

「ピョンキック!!!」
ドギャアアァァーーーーーンッ!!!!


「………!!
何者なんだ君達は……」

「私達が何者だっていいじゃない
それより無意味勇者さん あんたもさっさと立ち上がって戦ったらどうかしら?」
ふわっ… キラリ

「!」
ドキンッ
「な なんだこの胸のざわめきは…?!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/28(月) 02:51:38 ID:y8bjQF09<> こうしてウンコ達は無事に処理された



「…はぁーくさいっ
まったくいきなりこんなんじゃ先が思いやられるわね」

「だ 誰も助けてくれなんて言ってないのにっ」

「ウンコに囲まれて泣き叫んでたのは誰よ」

ドキ
「うっ…」

「ねぇ 結局あのウンコ達は何だったのぅ?」

「奴らは“堕獣”…
この世界にのさばる怪物の一つだ」

「とんでもない世界ね
薄暗いし…ここでは一体何が起こっているの?」

「この世界は今 大魔王チクービに支配されているんだ…
大魔王チクービは世界中から光を奪い闇を満たした
そして堕獣を生み出し各地に解き放ったのだ…」

「そ そんな事が…!
じゃ じゃあペロ…じゃなかった ああああ 君は……」

「そうだ 俺は大魔王チクービを討ち倒すためにこの世に生まれた勇者なんだ
そして今 俺はチクービの根城を目指して旅をしている」

「ウンコにリンチされている様な無意味勇者に大魔王が倒せるの?」

「うるせー! やってみなきゃわからねーだろ!?」

「駄目だったらどうするんじゃ」

「そん時はそん時だ 俺は知らん」

「無責任じゃなあ…」

「まーまー大丈夫大丈夫
んじゃあ…俺は先を急ぐからこれで
君達まぁまぁ強そうだから俺がいなくても大丈夫だよな」


「…………無意味勇者…
…なんなら 私達もその大魔王討伐を手伝ってあげましょうか?」

「!?」

ババンッ! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/28(月) 03:06:58 ID:y8bjQF09<> 「え?」

ズイッ
「だから あんたの用事に私達も付き合ってあげましょうか? って言ってんのよ」

ドキッ
「つ 付き合うだと!! 俺とか!!!」

「いやアンタじゃないわよ」

「え フーリャンちゃんどういうつもりで…」

ヒソヒソ
「大魔王…そしてその根城…
怪しいと思わない? 私の大魔女のスーパー勘がそう言っているわ」

「そうかなぁ…」

「確かに一理あるのう
チロリーンちゃんの兄に似ている ああああ 殿…
恐らく彼はこの夢の世界のキーマンじゃろう
彼に付いていけば良い気がする… とわしの年寄りスーパー勘も言っておる」

「この世界 アホうさぎの夢の世界より大分広そうだし まずはそれっぽい場所から攻めてくべきだわ」

「んにゃー 2人が言うなら…」

「楽しそうピョー!」


「…おいおい
なんか勝手に話進めてるみたいだが君達よー…」

「あら……ダメかしら?」
ふわわんっ キラキラキラリ……

「ぬ…………い いや…駄目というわけではないが…… う うん…」

「決まりね」
フッ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/28(月) 23:43:19 ID:y8bjQF09<> 「ッ……ッ…
しょーがねーなっ!
そこまで言うんなら仲間にしてやらーっ!!
ったく 無駄な足手まといが増えちまったゼっ…」

「なにこいつ」



トゥルルル〜〜ン


「!? この音なにゃ?!!」


ガショ
《フーリャン ねこ サナバー うさぎ が仲間になった!》


「なんか出たーーー!!!」

「フッ どうやらウインドウさんも君達を仲間と認めたようだな」

「ウインドウさんって誰!!?」

ババーン <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/28(月) 23:47:19 ID:ERUPCYxt<> ウインドウさんw
なんという新ジャンルw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/29(火) 00:24:23 ID:qpOM5tYq<> 「は? ウインドウさんはウインドウさんだろ…
じゃあ行くぜ 向かうはチクービの秘密が隠されているという古都チチゲだ」
ザンッ!


ガショ
《ああああ は張り切った様子で新たに仲間になった4人を率いて出発した
 その顔はとても明るい 彼自身嬉しいのだ
 ずっとずっと孤独だった旅だった しかし彼は今仲間を得た
 なんと心強い事だろう どこの豚骨かは知らないが 分かる
 こいつらはスンライ出来る と
 そしてもう一つ… ああああ のハートをキャッチしたフーリャンていう女子
 彼女も今の ああああ の明るい表情の原因なのかもしれない…》


「おーい 全部聞こえとる聞こえとる」

「一体どこから…っ?!」
キョロキョロ

「どうでもいいわよ夢の世界なんだし
それよりチャッチャと行くわよチャッチャと」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/29(火) 00:59:27 ID:qpOM5tYq<> ザッザッ

「ねー ああああ 君は何で勇者になったの?」

「……え? なんでって…………なんで だ…」

「もしかして勇者の家系とか?」

「……家系………いや… なんだ」

「ねこ いらん事は突っ込まなくていいのよ
どうせあのボケ妹が細かい設定なんて考えていないだろうし
でも私は違うわ たった一晩の夢にも練りに練った設定が凝縮されているの…
この前だってね 『青春のバモス』の連中全員の名前をちゃんと考えて… あァ‥みんな…」

「また… 引きずりすりだよぅ…」


テレレ〜ン

「!!? なんか音楽がッ!!!!」

バッ
「ウインドウさんッ!!!!!!」


《妖精ウンコ×2 精なる子 踊るダイコン が現れた!》

「敵だ!!! 構えろみんなァッ!!!!!」

「ウインドウさんにこんな使い方がッ!!」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/29(火) 01:17:27 ID:5UruXSbA<> <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/29(火) 01:28:37 ID:qpOM5tYq<> ババーン バババラーンバン バンッ!


「ウンコゥ〜ン」

「タマー」

「ポビーッ!」


「ふむ うんこスライムレベルの雑魚だ!」

「よし軽くひねってやるわ
バクサーレ メコレ」


し〜ん…


「…あれ? おかしいわね…
バクサーレ メコレ!」


し〜ん


「なんでよ まだ魔力はビンビンよ」

「バカヤローーーーー!!!!
今は敵のターンだろうがーーーー!!!!!」

「えぇっ!?」


「ウンコー」
ふわふわ…

ぺしっ!
ズザザァーーッ!!
「ぐわぁあぁーーーーっ」

「何やってんのよ! 今の位簡単に避けられるでしょ!?」

「バッキャロー!! 簡単に避けれるかよ!!!」

「な なんで… あっ!また来るよぅ!!
でもにゃん達体が動かない〜!」

「まだ敵のターンだ!!」


「きんたまー」
コロコロ

ドカッ
「きゃあーっ! な 何故今のが避けれなかった私!!?」

「フーリャンちゃん!!」

「これは……」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/29(火) 02:22:24 ID:qpOM5tYq<> 「そうか 恐らくチロリーンちゃんのこの夢はゲームをモトにした世界なんじゃよ!」

「ゲームですって?」

「そうじゃ それもRPG…ターン制バトルのな」

「そうか!だから自分のターンが回ってくるまで動けないんだ!」

「まどろっこしいわね〜
でも何で敵の攻撃を回避出来ないのよ…イライラするわ」

「ゲームでの回避は大体が“確率”じゃからのう
避けようと思っても自分の意志では避けられないのではないか」

「なによそれ…」


「オラァッ くっちゃべってんじゃねー!
俺様達のターンが来たぜ!!」

「…よし 反撃ね」

ババッ


ガショ
《 ねこの攻撃 ズバッ 妖精ウンコAを倒した!

  うさぎの攻撃 バキィッ 妖精ウンコBを倒した!

  サナバーの攻撃 ドカッ 精なる子を倒した!

  ああああ の攻撃 ザシュッ 踊るダイコンを倒せなかった…

  フーリャンの攻撃 ドゥッ 踊るダイコンを倒した!》


テレーン! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/29(火) 02:37:58 ID:qpOM5tYq<> 《堕獣の群れを倒した!》


「ハァー… 敵じゃなかったな」

「あんた倒し切れてなかったじゃないこのくそ無意味勇者」

「る…るっせぇっ!オミーらがやかましいから剣が鈍っちまったんだよ!
つぅかそもそもよ!“5人パーテー”ってのは反則なんだよ!」

「反則〜?」

「そうだ反則だ反則!
いいか 勇者が率いるパーテーってのは大体4人ってのが相場なんだよ!
5人ってのは多すぎるんだよ!ソワソワするっ もうマジソワソワするわ!
一人は何もせず後ろに付いてきてればいいんだよ!」

「はあ? 多い方がいいじゃない」

「そーゆー問題じゃねーんだよっ…アレだよ……マジで…マジで……」
プスプス

「のわァーーっ なんか頭から煙出て来たよぉっ!」

「おいおい あまり突っ込んでやるな!彼の頭がバグるぞ!
ここは彼の言う通り一人を戦闘から外すべきじゃなかろうか」

「じゃあ誰が抜けるのよ
普通は弱い奴よね」

プス…シュウゥ…
「ふむ それなら誰が強いのか弱いのか確認してみよう」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/29(火) 02:58:26 ID:qpOM5tYq<> 「そんなもんの確認なんて出来るのか」

「おうよサっち
そんな時こそウインドウさんさ
ウインドウさぁーーん!!」


ガショショ

「? 一体何を?」

「フフフ なんとウインドウさんはな
人を一目見ただけでそいつの強さが分かり そしてその強さを数値にして表す事が出来るのだ」

「優秀な人だねぇ〜 いや人かどうかは知らないけども」

「おう 来たみたいだぜ
まぁ楽勝で俺が最強だろうが」



ガション

フーリャン HP488 MP999以上 力310 守354 速504 頭775 魔力999以上 エネルギー858 戦略B 技C 魔術SSSS 運S 根性E

ねこ HP502 MP444 力400 守635 速958 頭331 魔力200 エネルギー567 戦略A 技S 魔術C 運E 根性A

サナバー HP519 MP948 力497 守366 速300 頭999 魔力882 エネルギー614 戦略S 技E 魔術S 運C 根性C

うさぎ HP558 MP111 力682 守500 速704 頭13 魔力90 エネルギー462 戦略E 技C 魔術E 運SSS 根性C

ああああ HP136 MP0 力151 守アハラ 速105 頭80 魔力0 エネルギー63 戦略C 技C 魔術E 運D 根性S



「決まりね」

「うむ…」

「んにゃあ…」



ビシ
『あんた』

「何故俺様だーーーーーーーーーーーーー!!!!」
ズーン! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/29(火) 03:11:22 ID:bmLxDqop<> 使えねえwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/30(水) 00:06:09 ID:m90dYR7l<> 「待てよ!それはノーカンだぜノーカン!!」

「あんたの能力が1番ウンコなのは明らかじゃない」

「いやこれは何かの間違いだ…うっかりウインドウさんに違いないんだ…
そもそも俺は勇者だ 勇者は戦列から離れてはいけない鉄則なのだ
許されるのは2周目からと決まっているのだ…」

「2周目ってなんだ」

「とにかく俺は!控えになんてならねーもんね!!」
フンヌッ

「うざったい男ね…
分かったわよ」
スッ
「私が控えになるわ」

「! 珍しいな お主からとは」

「この世界だと私の魔法の消費魔力がハンパないから まぁ節約よ節約」

「そうか ならよし
フーラっちよ 安心して俺の後に付いてきたまえ」

「はいはい さっさと行くわよ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/30(水) 00:38:25 ID:m90dYR7l<> 10分後


「ぐばァーっ!」
ザザァー!!


テロレーン
《ああああ は死んだ…》


「早っ!!」

「だから言ったじゃない…」

「フーリャン!出番じゃぞ!!」

「…ったく なんで私がこの無野郎の尻拭いなんてしなきゃいけないのよ…」

ズバーン!


《堕獣の群れを倒した!》


「ぐっ…ハァハァ…なんとか紙一重で持ちこたえたゼ…
まったくフーラっちめ でしゃばりやがる」

「あんたさっきまで棺桶に成ってたじゃない」

「気のせいだろ
そんな事より見ろ…あそこを…」

「……っ! アレは……!?」

ゴゴゴゴ…

「あそこがチクービの根城『マミーポコキャッスル』…俺が向かうべき場所だ…」
ドンッ! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/30(水) 03:15:27 ID:m90dYR7l<> 「城じゃないじゃない 平屋じゃない」

「しらねーよ…
城か平屋かはどうでもいいんだよ…」

「大魔王のくせに城買う金もないの?」

「バカヤロー! プラシーボの侵害だろうが!!」

「それを言うならプライバシーじゃろ」

「ま どうでもいいわ
私も金は持たない派だし」

「そもそもお金持ってないじゃん…」


「話がそれておるぞ
ああああ 殿よあそこが大ボスの城ならば何故攻め込まなんだ?」

「見ろ
奴の根城は四方八方を深い深い崖に囲まれている…
あの崖の中に落ちれば三日三晩落下の恐怖を味わうらしいぞ…」
ブルッ
「俺はこの崖を越えるため
どんな場所にでも道を作り出す伝説の虹のアイテム『七色の橋』を探し世界を旅しているのだ!
あの崖を越える事が出来ねばチクービには会えん…!!」


「え?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/30(水) 03:24:37 ID:m90dYR7l<> 「…なんだよ」

「この崖を…越えたいって?」

「あ あぁ」

「フワラル レーロー メコレ」
ふわわんっ…バサァー

「!!?」

「フワラル ローロー メコレ」

ブワァ〜 バッサバサ!
「なんぞォォォ!!!?」

「レッツゴー平屋」

バサバサバサーー! ブオォオォーーーーンッ!!!

「ぎゃあああああぁぁーーーーーっ!!!!!!」



―――――…


スタン
「着いたわ
…ハハッ 要らなかったわね…『七色の橋』…」

「なんだこれは!!? なんだこれは!!!?」

「良かったじゃない 敵の根城までひとっ飛び出来て」

「なんだこれは!!? なんだこれは!!!!? なんっ… なんっ… なんっ…」
プシュー…

「な なんか様子がおかしいよ」

「ダネー ダネー ダネー ダネー ダネー ダネー ダネー…」
カクカク…プッシュウ〜

「おいバグりおったぞ!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/30(水) 03:35:17 ID:m90dYR7l<> 「アンポッパカリォトマ゙ャまゥレアドナンカクセマッポキョオ」
クルクルクル…

「きゃああああっ
ああああ 君が変な事呟きながらクルクル回り出したよぉっ!!」

「完全にバグっておるではないか」

「え なんでよ」

「フラグを無視してここまでひとっ飛びしたからじゃろう…
ここはゲームの様な世界……一つ一つ手順を踏んで正当にクリアしなければ駄目なんじゃよ」

「そんなまた面倒な」


ガガッ…ザザザー…

「ピョ!? お空がガサガサ緑になっちゃったピョーン!!!」






       ワパョキッムシ




                     》



「ウインドウさんも変な事言い始めた!!!!
これやばくない!!!!!?」

「このままではチロリーンちゃんの精神までバグってしまう! 戻るぞ!!」

「…あぁもう…本当面倒臭い…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/31(木) 00:29:10 ID:4rIJue+5<> バサー… ストン

「戻ってやったわよ」

「手遅れになってなければ良いが…」

「まんぽんた……ハッ!
お 俺は一体何を…」

「良かった元に戻った!」

「ウインドウさんはどうじゃ?」


ガショ
《一行は憎き敵が住まう城を目に焼き付けた後 目的地に向けて歩き出した…》

「戻ってるわね」

「いいかフーリャン もうズルはなしじゃぞ」

「……分かったわよ」

「果てしない旅になりそうだねぇ…」

「わくわくるんるんピョビョオォーン!」


「よしテメーら!いざチチゲへ!!!」
ドンッ!!!




数分後

バシューッ!
「ぎゃぁっうッッ!!!!!」
ズザラーッ!



《ああああ は死んだ…》


「あんたもう下がれば?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/31(木) 01:27:13 ID:4rIJue+5<>
《徒歩で数日…
ああああ 率いるパーティはついにチチゲに到着した》


「ここがチチゲって町?」

「おうよ」

ザワザワザワザワ…

「活気あるねー!」

「して この町のどこに魔王の秘密が隠されているんじゃ?」

「しらねぇ…まぁ人に聞いてきゃ分かるだろ」

「おぉーっ!聞き込みイベント!ゲームっぽい!!」


ザッ…ザザッ!!


ざんわざんわざんわ…

「どうやって聞き込みしよぅ?」

「まぁ見てな」
スタスタスタ…ピタッ!
「……」
じぃーー…

「通行人と睨み合って何を…?」


「………」
ギンッ!!

「魔王の秘密なら役所で聞けば分かりますよ」
スタスタスタ

「なるほど」


「えぇーーーーっ?!!!
何も言ってないのに相手から答えたよ!!!!?」

「眼力で伝わるんだよ眼力で!!」
ドンッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/12/31(木) 09:17:53 ID:NpDb5zof<> の <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/31(木) 20:46:11 ID:4rIJue+5<> 役所


「ここだな」

「役所に行けば魔王の秘密が分かるってのもおかしな話ね」


ウィーン… ガションッ

「らっしゃーせーぇ お客様御用件は?」

「魔王の秘密について聞きたいんだが」

「申し訳ありませんお客様
生憎担当者が不在なもので」

「他に詳しい奴はいないのか?」

「申し訳ありません」

「…じゃあっ!魔王の実家の場所を教えてくれ!!
この町が魔王の生まれた地だというのは調べがついているぞ!!!」

「個人情報をお教えするわけにはいきませんので」

「貴様!! 世界がどうなってもいいのか!!!」

「申し訳ありません」

「くそ!!! この贅肉どろぼうめ!!!! 死ね!!!!!!!!」
ウィーン… ガシャンッ



「ダメだったわね ここの連中全員ブッアレす?」

「いいねぇ!フーラっちよぉっ!!」

「いやいやダメダメ!!!」

「…冗談だよ しかしこれはまた眼力聞き込みでもしねぇとな…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/31(木) 21:00:46 ID:4rIJue+5<> 《勇者パーティは町の人間達に眼力聞き込みをしたが有益な情報は魔王の年齢が42歳だという事以外には特になかった》


「…ダメだぴょおん…」

「どいつもこいつもどうでもイイコトしか言わないわよ」

「諦めるな…どこかに当たりがいるはずだ…
…む それより小腹が空いたな しかし持ち合わせが…
うぅむ …あぁそうだ」
スタスタ

「?」

ガチャッ ズカズカズカ

「えぇっ!? 何勝手に人ん家に上がり込んでるのよぅ!!?」

「いいのいいの よくあるよくある」

「いやないよぅ!!!!」


もくもくもく…
『………』

「しかし家の人達はまったく気にせず飯食っとるぞ…」

「言ったろ よくある事だから
フゥーン さてと」
ガサガサ
「見つけたぜ!!」
ババーン!!

《ああああ は1万ポミー手に入れた!!》

「おほっ!こいつは大漁大漁♪」
スタスタスタ

『……』
モクモク…

キィ〜…ガチャン!
「さておめーら!今日はごちそうだぞ!!」

「…………さすがはゲームの世界…と言った所か…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/31(木) 22:13:00 ID:4rIJue+5<> 《パーティは勇者のおごりでラーメンを食った後、眼力聞き込みを再開した…そして》


「噂では町の外れに大魔王が育った家があるらしい あくまで噂だが」

「ビンゴ!来たぞ!当たりだ!!!」

「やっとか…」

「町の外れね 行ってみましょう」



そこ



「ここか… 随分古めかしい屋敷じゃ…」

「ピャハハ!ボロボロっぴょん!」

「でも今の根城より大分立派じゃない」

「さぁー!探索開始だぜ!!」


ザッ! ガサガサ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/31(木) 23:17:32 ID:4rIJue+5<> ガサゴソガサゴソ
モッワァーン!

「コホハッ!ゴホッ! 何よもう…なんで私がこんな事を…」

「がまんせい これもチロリーンちゃんを助けるためと思え」

「知らないわよ 別にあんな奴助からなくとも私にはどうでもいいし…」


「ひゃあっ!!」
ババッ!

「どうしたのよ」

「いや…これ…」

「ただのエロ本じゃない 別に純潔気取ってる訳でもないくせにこの程度で驚いてんじゃないわよ」

「だってさぁ…」

ペラペラ
「………フッ…
……クソジジイ 見る?」

「生憎そのテのものはとうの昔に卒業しててな」

「あんたもいつまでクソジジイを気取るのよ…」


「ホォーーーーーーーッ…!!!!!!! エクスタシーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!」
ペラペラペラ!!!!

「何やってんのよこいつ……
そんなもんで興奮するなんてガキじゃあるまいし」


「ハアアァァァァァ……メヒカリかわいいよぉかわいいよぉ…」

「どうやら深海魚の本を読んでいるようじゃ…」

「……」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/31(木) 23:38:51 ID:4rIJue+5<> 「真面目に探しなさいよーー!!!
ファブァル メコレ」

ボアアァァァッ!!!!

「あぁっ!オロシザメーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!」




「真面目に探さなかったやつは『拷問三昧・極濃』だからね 連帯責任で全員に」

「よし皆真面目にやるぞー!」
パンパン


ガサゴソガサゴソガサゴソゴソ…

「なんもないピョン! あるのはゴミばっかピョー!」

「引っ越す時に大体のモノは持って行ったんじゃろ 重要なものなんてあるわけ…」


ガサッ… !!
「な なんぞこれらーーーーーーーッ!!!!!」
ドンッッ!!!

「どうしたの?!!!!」
バタバタバ!!

「これを見てみろ…“マル秘ノート”……!!!
こいつは秘密のニホヒがぷんぷんするぞ……!!!!!」

「…見てみましょう…」


ゴゴゴゴ…

ペラリ… ペラ…ペラ…… ブルッ…


プルプルプルプル…

「こ こいつァ……」
ゴクリッ!!!



ドドドンッ!!!!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/12/31(木) 23:57:21 ID:1nI9D6Vb<> 実家にあるマル秘ノートって黒歴史の類だろw <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/01(金) 00:00:20 ID:EhWU5pNK<> 「!!!!!」

「ま まさかこれが…!

「魔王の…秘密!!」
ドンッ!!




《……
あの魔王にこんな秘密が… と驚く一行
けっこう魔王も人間臭い所があるんだな… そう思ったのはねこである
おぞましいイメージのある魔王が…
めだか好きなんて……》




「めっちゃどうでもいい」

「つーかこれただのめだか育成日記じゃん!」

「えぇーい!何かあるはずだ!捜せい捜せい!!」


数時間後…

「何もないわよ…まさかの無駄骨よボケ」

「くっそ!!なめやがって!!!!」
ドガッ!!

「そうカッカッするでない」


ウ〜〜…ウ〜〜…


「!? なにゃっ!!?」

ガチャチャン!! ドタドタドタドタァーッ!!!
「警察だ!!! 不法侵入の罪で貴様らを逮捕する!!!!」

ババーンッ!! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/01(金) 00:22:21 ID:cLuMZrjG<> 不法侵入とかw
急にリアルになったなw <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/01(金) 12:01:50 ID:EhWU5pNK<> ガチャンッ

「ピョッ?!!」

「にゃやぁっ! フダツキになんてなったらにゃんの仕事に差し支えるよぅっ!!!!」

「ゲームなのに不法侵入とは…さっきもバリバリやっていたぞ…」

「このアンパン共がっ…離しなさいよ!!!」

「勇者的不覚!!!!」



ガチャチャアァァーーーーンッ!!!!!


《20:23分 勇者パーティ…不法侵入で逮捕
 豚箱行き決定!!!!!!!!!!!!!》

ドンッッッ!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/01(金) 23:35:21 ID:EhWU5pNK<> ブタ箱



「くっ この私がこんな場所にブチ込まれるなんて…屈辱だわ!
こんな牢屋 本当なら魔法でブッ壊してる所だけど…どういう訳だか使えないし……」

「ははっ そう気を落とすなよフーラっち」

「つーかなんでこいつと同じ牢なのよ!!!!!!!」

ババァーンッ!!!


「わしはねこちゃんとうさぎちゃんと一緒じゃ!」


「こういうのって普通は男女に別れるもんじゃないの?!」

「細かい事はいいじゃねーか
ブルっと……しかし冷えるな ちょっともよおてきちまったゼ…」
カチャカチャ

「もらしとけ!!!!」
ゲシッ!

「ガハハァーッッ!!!」
ドザーッ

「しかしどうすんのよぅ
このままここにいるわけにはいかないし…」

「脱獄すればいいピョン!!」

「そうは言ってもなぁうさぎちゃん
脱獄なんてそんなすぐに出来るものではないぞ… 魔法も使えんし武器も取り上げられたしのう…」


バッ!
「いや待てみんな!!
脱獄……出来るかもしれんぞ!!!」

「!?
あんたそれ…何持ってんのよ…」

「ダイナマイトだ 埋まっていたんだ」

『えぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!』 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/02(土) 01:57:37 ID:vCHrqHxy<> 「なんでそんなモノが都合よく!!?」

「知らん 前にここに居たやつが使わずに置いといたモンだろ」

「なんでもいいわ それ使って壁を吹き飛ばしてしまいましょう」

「よしきたっ!!」

パツンッ プシュウ〜〜…


「火つけたぞ!みんな下がっていなよ!!
ここは爆風がモロに直撃する… フーラっちは俺の後ろへ…」

「えぇ(言われなくても盾にするつもりだったけど)」
スッ


ジジジジジッ…


ドカカカカァァァーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!
ボッゴオォオォォォォォオオオォオオォンッ!!!!!!!!!!!!!!

しゅうぅぅ…

タタッ
「っしゃ!! デッケェ穴があいたぜ!!!
行くぜ……ぬぬぬっ!?」


ウ〜ウ〜ウ〜

「やべぇ警報だ
ここは一旦散らばって逃げるぞ!!」


「うむ 分かった! 町の入口で落ち合おう!!!」
ダダダダァァーッ!!

「無事を祈る…! フーラっち!俺らも行くぜ!!!!!!!!!!!!!
勇者パワーMAXだぜぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーいッッッ!!!!!!!!!」
ダッ!!

「あぁハイハイ」
ザザッ <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/02(土) 15:12:46 ID:vCHrqHxy<> ウ〜ウ〜ウ〜

ザザザザザザザザッ…
「脱走者だ!! 脱走者は5名!!! 必ず見つけろ!!!!!」

「殺せ殺せーーー!!!!」



ダダダダダッ!!!!
「急げ急げフーラっち!! 追っ手が来るぞ!!!」

「急ぐのはあんた 遅すぎ」
ギューン!

「あぇっ?!
ちょっ…待ってくれェ〜!!!」



町の入口

「ハァハァ…もう追っ手は来ないな」

「あんたおっそいわねぇ…ちゃんと鍛えてる?」

「うるせーー! 俺はお前と違って回りを警戒しながら逃げてたからちょいと遅くなっただけだ!!
それに俺が本気を出しちまったらフーラっちを置いてっちまうだろ…
女の子を置き去りなんて出来ないしな…勇者的に考えると…
それにお前気付かなかったのか? 見ろ… 今俺は裸足だ…
擦りむいてやがる… むしろよくこんな足で走れたもんだと自分を褒めてやりたい…
俺スゲー…超ナイス…」

「はいはいそうね黙れ無意味


ヒュオオォォォ…

「よく見たら夜だったか…
しかし星が綺麗だ…なぁフーラっち」
チラリ

フワフワァ〜ン… キラッ
「そうかしら
私には埃にしか見えないけど」

「……」
キュンッ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/02(土) 17:54:57 ID:vCHrqHxy<> 「はははは 埃か
こんな綺麗な埃なら俺から進んで吸い込んじゃうな」

「そのまま喉に詰まらせて死ねばいいのに…」

「はっはっはっは」

「なによこいつ メッチャムカつく」


ヒュウウウゥゥゥゥ… しィ〜〜〜〜〜ん…

「……アイツら遅いわね…」

「そうだな…」

「………」

「…………」

ザッザッ… ウロウロ…
「……」

「おい あまり動き回ると見つかるぞ」

「…分かってるわよ…」


ホァンホァンホァンホァンっ!!

「!!! パンダ車がきやがった…!
フーラっち!こっち来て隠れて!!」


サササッ ススッ… ギュウ〜ッ

「………あァ… ……………はぁ」

「息 うるさい
気付かれるわよ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/02(土) 18:43:21 ID:vCHrqHxy<> 〜〜〜〜…


「行ったか… ちっ偽善従事者どもめ……」

「いいからもう離れなさいよ」
グイッ

「………空前絶後…いいニヨイだった」

「ウンコ メコレ」
しーん
「……くっ! ………まだ使えないの…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/02(土) 19:05:57 ID:vCHrqHxy<> 1時間後…

「ちょっと!? まだ来ないのあの変人連中……!!!」
ウロウロ

「フーラっち…… あんた随分と仲間思いなんだな」

「…あぁ?」

「さっきからそんなに焦ってよ
心配なんだろ あの3人が」

「……別に」

「クールな奴だと思ってたが なかなかどうしてかわいらしい所があるんだな」

「あいつらが捕まったら私はあんたと二人きりになる それが嫌なだけよ」

「ハハッ 照れ屋さんだなぁ」

「あぁアレしてやりたいコイツ…」

「………ちょいと羨ましい な…
俺もあんたに心配されるような仲間に なりたかったなぁ…」

「………」

「これから なれるかな?」

「……………さぁね ま…望み薄ね」

「頑張るよ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/02(土) 20:36:50 ID:vCHrqHxy<> 「おっ」



タッタッタッ
「フーリャンちゃーーーん! ああああ くーーーーーん!!」


「おぉ!来たか!!」

「……」
ダッ
「ねこーーー!!!」
タッタッタッタ!!

キラキラキラ
「フーリャーンちゃあーーーん」
アハハハハ

「ねーーーーこーーーーー」
ウフフフフ


キラキラ キラキラキラ

「大魔女ラリアット!!!!!!!!!」

ドギュンッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「かぼスェアァァーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!」
ボッキィーーー ドサァーッ

「遅いのよ
私を待たせやがって… いい度胸じゃないの」

「おいおいイキナリ酷いぞフーリャン
ねこちゃんは警察署に置かれとった装備品を盗りに行ってたんじゃぞ!」

「キュ〜〜…」
グッタリ

「あぁそう でもこの私を待たせる事は大いなる罪よ!!」
クルリ

「怖いピョオ〜ン…」


「ふん…」



「…くくっ 素直じゃねぇなぁ」

「あ? ゲリ ウンコ メコレ」

ブリィ〜〜〜〜ッ…ブッブッ…ブチョオオォォォ〜〜〜〜…ブリュッ…ブブゥーーーーーッ!!!!!!!!!!
「くせぶァーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!」
バターーンッ!

「あ 使えた」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/02(土) 22:25:31 ID:vCHrqHxy<> 《結局収穫はなかった
一行は指名手配されたので急いでチチゲを出発した》


「くそー…魔王の秘密はわからずじまいか
仕方ねー…地道に行くか……」

「のう ちょっと思ったんじゃが… ああああ 殿よ
わしらが今探している 『七色の橋』とは…一体どこにあるのか見当はついているのか?」

「え?いや全然」

「えぇっ!!!?」

「おいちょっと待てバカ
どこにあるか分からないものをどうやって探すというのよ」

「バカヤロー!! 根性だろ……」

「そんなぁ… まさかこの世界全部をくまなく探せって事ぅ…?」

「はははっ まぁゆっくりと行くのも悪くねーじゃん?」

「あんたがよくても私達は嫌よ
どうにかしなさいよ」

「そうは言われてもなぁ……
お そうだウインドウさんに聞いてみよう!」

「分かるわけなかろう…」

「いやウインドウさんなら…ウインドウさんなら知ってくれてるはず…
ウインドウさん!『虹の橋』は一体どこにあるんだい!!?」




ガショ
《魔境ヘルブラの最奥に隠されています
そこは巨人バーバーミミコ(Lv.43 HP5000 弱点:炎)が守っているので
気をつけて下さい》


『さすがウインドウさんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/02(土) 22:27:26 ID:stKZ92e0<> はじめからそこに向かえよwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/02(土) 23:01:22 ID:vCHrqHxy<> ウインドウさんの助言のおかげで行くべき場所が分かった一行は
『虹の橋』があるという魔境ヘルブラへ向かった
魔境ヘルブラへの道のりは険しく、敵も強かった
しかし一行は力を合わせてそれらの困難を乗り越えて行ったのだった…
その旅の中で彼らは絆を深めて行き本当に信頼出来るパーティになりつつあったのだ…


時には友の様に語り合い…

「うっそー!ウインドウさんってもう20代後半なんだー!見えない〜」

《またまたぁー》


時には慰め…

「チィ…バカだけど 好きでバカやってる訳じゃないピュン…」

《自信持って! みんながそんなあなたに癒されているんだから!!》


時には人生相談を…

「本当なら普通の人間に生まれたかった……」

《あなたが今のあなただからこんな素敵な仲間達と出会えた…
そう考えればあなたは自分の人生を否定出来ないでしょう?》

時には傷つけ合い

「……すまんかった」

《…………………いいの///》



こうして一行は魔境ヘルブラに到着した…


「ちょっと待て 俺との絆は!!!!?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/03(日) 00:12:10 ID:e1s+Klfo<> 「お前らウインドウさんと仲良くなるのはいいけど俺とももっと親睦深めろよ!!!」

『………』

「なんだよその検便指令が出たときみてぇな微妙な顔よぉ!!!!
泣くぞオラァッ!! 泣くぞォーーーー!!!!」

「じょ 冗談だよぅ… 冗談だから泣かないでよああああ 君…」

「そ そうじゃよ
別にお主を仲間外れにしているつもりはないんじゃ
しかしここに来るまでに強くなったのう 君も」


ガショ
《ああああ HP375 MP0 力396 守332 速300 頭80 魔力0 エネルギー241 戦略C 技C 魔術E 運D 根性S》


「うん まぁ…まだ微妙だけど始めよりはさぁ…」

「うぅ…そうだろ?そうだろ?強くなったろ……」

「あぁ 強い強い!
こいつは将来が期待出来るぞいっ!」

「チィより頭いぃー!」

「もう…シャンとしなさいよ
仮にもアンタがリーダーでしょう
私達てしては もっとあんたにちゃんと率いてもらいたいのよ 勇者さん」

ピククッ
「う うむ!そうだ!!
よーし…すまなんだ皆!何を弱気になってたんだか俺ァ…!!
んじゃあ いざ行かん魔境の地へ!!!!!!!!」
ドンッ!!


「扱いやすい男ねぇ…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/03(日) 00:32:07 ID:e1s+Klfo<> 《勇者パーティは魔境ヘルブラに足を踏み入れた
魔境ヘルブラの内部は迷路のようにヌルッヌルのゴッチャゴャに入り組んでおり、足を踏み入れて20秒で迷ってしまった…》


「また同じトコに出たピョイィィーッ!!」

「むぅ さっきから同じ所を行ったり来たりしてるばかりじゃ…」

「さすが魔境…恐ろしい場所だ…!」


テレーン

「こ これは…敵か!!」

《ミスリルウンコザムライ しり名人 ザルガイガー テトリトゥ×7 が現れた!!》

「くっ!強敵だ!!」


《テトリトゥはブロックを積み上げている…》


「よぅし!敵が無意味な行動でターンを終わらせた!
にゃんが一気にやっちゃうよ!
たぁーっ!『横投げ一列苦無』!!!!」
スタタタタァーッ

「むェイッ!!」
ザザァーーーンッ!!!!

《ミスリルウンコザムライがねこの攻撃を全て払い落とした!》

「イナズマピョーンキーーック!!」
ズッババァーーーーーンッ!

「oshiri」
ガッ!!!!!


《おしり名人は尻穴でうさぎの攻撃の衝撃を全て吸収した!!》

「くっ…強い…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/03(日) 01:12:56 ID:e1s+Klfo<> 「こいつらなかなかやりおるぞ!
だが物理攻撃が駄目なのなら魔法じゃ!
バレインザーレ ハクドル メコラァーーッ!!!」
バギュウゥゥーーッ!!!

「♭Å∬」
パパァァーーーンッ!!

《テトリトゥ達は合体し壁の様になって魔法を防いだ!!》

「こ こやつ…!」

「次は ああああ 君だよぅ!!」

「……!」
ガチャチャンッ…
「ハァーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!」
スススッ…

《ああああ は身を屈めて敵の目から逃れている…》


「戦えーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!」

ババーンッ!

「う うるへー!! これも作戦だぁ作戦!!!」


「やっぱり駄目ねぇアイツ…」

「‡¶¶」
ガチャチャン…

《テトリトゥはブロックを積み上げている…
するとブロックは綺麗な四角を描いた
その瞬間ブロックは爆発するように消滅し その余波がサナバーを襲う!!》

ドガガァァーーーーーーーーーーーンッッ!!!!!!
シュバァーーーーーーーッ!!!!!!
「ぐわぁーーーーーーッッ!!!!!!」
ドザァッ

「きゃあぁぁっ!サナバーさん!!」

「こ これは…一撃必殺か!!
ま まずいぞ…唯一の良識派がやられた!!!」

「……まったく…世話のやける…」
スタッ…

ドンッ!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/03(日) 01:44:34 ID:e1s+Klfo<> 「フーリャンちゃん!!!
サナバーさんが棺桶になっちゃったよぉっ…!」

「サナバーに替わって私が出るわ
あんたら…私にターンが回ってくるまで耐え抜きなさい…」

「ピョン!」

「まかせろ」
ジリジリジリ…

「bishiri」

《しり名人がねこに攻撃!》

スガガッ…!
「くうぅっ!!」

「★☆★」

《テトリトゥがうさぎに攻撃!!》

ガゴッ!!
「ピュユゥ…ッ!!」

「……ぬぅぅぅえぇぇいッッ!!」
ババッ ブウォオォンッ!!

「あぁっ!ミスリルウンコザムライがフーリャンちゃんにッ……!!!」

ダダッ!
「させんッッ!!!!!」

ガギャアァァッッ!!!!
「ぐわぁっ!」
バズッ!

《ああああ がフーリャンをかばいダメージを受けた!!》

ザリッ!!!
「耐えた…ぜェェェ…ッ!!!」


「…フッ やるじゃない」
ススッ…
「まとめて死ね!!!!!
ドン・ブレイズ バクサーレ メコレ」
ギュオォッ…



ズンッ……………ッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/03(日) 13:54:20 ID:e1s+Klfo<> ズズズズ………ンンッ……ッッ!!!!!


シュオォオォォォオォオオオオォォォ……

「そして全ていなくなった…」

「さっすがフーぴょん!!」

「ふ…作戦通り…!」

「ハァハァハァ…すまなんだフーリャン…
お主がいなかったらヤバかったのう…」

「サナバーさん! か…回復しなきゃ…!」

「いや待て 回復アイテムはないぞ!」

「なんでよ」

「今まで俺様無双で来てたから回復アイテムは必要なしと思って調達してなかったんだよ…
今ふくろにあるのは貴重品の金の球が2つのみ…」

「このボケ!!
やっぱりあんたは駄目リーダーね!リーダメが!!
…もう仕方ないわね クソジジイはこのまま控えさせて…代わりに私が出るわ」

「本当!? 心強いにゃー!!」

「悪いのう…」

「女が3人か…誰かが足手まといにならなきゃ良いが…」

「どの口がそう言うの?アンタ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/03(日) 23:55:33 ID:e1s+Klfo<> 《パーティはフーリャンを先頭にして魔境ヘルブラを進む
始めのうちは戦闘は完全にフーリャンまかせだったが ここに来てねこ達もレベルを上げ なんとか戦える様になってきた
そして…》


ザンッ!
「なんか開けた場所に出たわよ」

「ここは臭うな…くんくん…
うわくっせ…ウンコふんじまった…」

「バカは放っておいて と…
アレを見なさい」


カッ!!

「宝箱ぴょーん!」

「うん 見紛う事なく宝箱ね」

「開けてみよう!」

「ま 待て…罠があるやもしれんぞ…」


キョロキョロ…
「別に何もないわよ
心配しすぎよクソジジイ」
スタスタ
「御開珍ときた」

パッカー!


カチッ…

「ん? “カチッ”?」


ヒュルルルルルゥ〜〜〜〜……
ドッスゥゥーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!

「しゅこー…しゅこー…」

「な 何…こいつ?!」


《宝物警護巨大魔神 バーバーミミコ》

ドンッッ!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/04(月) 00:48:20 ID:mQBLrE+x<> ドズズゥ〜ン…

「デ デカ!!!!!」

「ふしゅるるる…」

「こんなのと戦うのはさすがに面倒ね…
動きが遅そうだから隙をついて宝箱だけを……」
ギシッ…
「ぬっ…体が動かない…!」


「どうやら戦闘パートに入っちゃった様じゃな…
つまりこいつを倒さねばあの宝箱には近づけん…!
ファイトみんなファイトゥーッ!!」


テレーンッ デンッ!!
《宝物警護巨大魔神バーバーミミコが現れた!》


「なかなか手強そうな奴ね
でも ウインドウ嬢から情報は得ているわ
あんたの弱点は“炎”!! …ファブル バクサーレ メコレ」


バオォォオォォオォオォ!!!!!

「ぶしゅしゅしゅうぅぅぅぅーーーーッッ!!!」
ドタンドタン

「効いてる!!」

ドタタン… ドタッ…
「ブシュウゥーーーーーッッ……警報発令!警報発令!!」
ブゥーン! ブゥーン!
「体内温度急上昇! 危険!!危険!!!
緊急措置!!蒸気噴出!!!」
シュシュシュウゥーーーーーーーーッ……!!


「何…?」

シュシュシュ…
「蒸気噴出完了…
体内温度適温…機関駆動率上昇…結果‥能力限界突破達成 超最高」
ドシュウウゥゥゥーーーーーーーーーーンッッ!!!!!
「超気持良」


「あやややぁぁぁっ!!!!!
なんかパワーアップしてもーたぁッ!!!!!!」

ドバーン!!
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/04(月) 01:08:04 ID:pLVqYXYn<> こういう敵いるわw <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/04(月) 01:39:41 ID:mQBLrE+x<> 「ちょっ…ウインドウ嬢!どういう事なの」


ガショ
《ごめんなさい》

「馬鹿野郎! ウインドウさんを攻めるんじゃねぇー!
誰にだって失敗はあるだろーが…
それより今は 目の前の敵だろ!!」


ザザンッ!

ズゥゥーーーーーン… プシュウゥー…


「……そう ね…」

「く 来るよぅ!!」


「震殺波掌砲」

ヴィンヴィンヴィンヴ〜〜ィン……
ビリビリビリッッ…

「ぐ お お お お お っ っ」

「耐えなさい!!!」


ビビビッ… ススッ
「魔輝視貫」
ビャオォォォーーーーッッ!!!!

ドドドォーーーーー!!!!!!
「なっ… 2回行動だと!!!!?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/04(月) 01:52:42 ID:mQBLrE+x<> 「ぐわたァーーーーッ!!」

「あにゃあああああぁぁーーーーっ!!!」

「ぴょいーーーーーんっ!!」

「くっ…!!」

ズザザザザザァァーーーーッ!


「みんな大丈夫かぁ!!!」

ズズズズ…
「電磁力充填…」
ギュルルル…


「2回行動なんて卑怯だろ……ぐっ」

「ぴょいぃ〜…体痛い…回復ぅ…」

「でも回復アイテムないよぅ……」

「くそ…だから言ったのに…」

「ぬぅぅ…すまねぇみんな…
だがここで挽回してやるッ タアァーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」
スッ


《ああああ は身を屈めて敵の目から逃れている…》


『だから戦えーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!』 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/04(月) 02:16:30 ID:mQBLrE+x<> 数分後……

「大破拳」

バッコーーーーーンッ!!!
「んにゃあぁーーーーーーーーッ!!!!!!」

《ねこは死んだ…》

「二匹目…」

「ねこ……!!」
《フーリャン 残HP103》

「ちくしょう…まったく歯が立たん…」
《ああああ 残HP22》

「ぬぅっ…残ったのはフーリャンと ああああ 殿か…
これは厳しいな… …言っとくがわしは出らんからなっ……!」
《控え:サナバー 残HP1》

「フーリャン…どうするよ?!」

「うるさいチキンドリア野郎 黙っててよ……
………………………」

「ずっとガードしっ放しだったのは謝るよマジ」

「………………」
スッ…
「次は私の番ね…
…やってやる!!!」
ババッ…
「もう一度浴びせてやるわ…とっておきの“炎”を!!!」
ドンッ!

「待て アレは敵をパワーアップさせただけじゃねーか…」

「でもかなり効いていたわ
よく考えたらあのパワーアップがあったせいでそれ以降炎の魔法を撃てずにいたけど…
これ以上奴がまた強くなるとは考えにくいし もう一度やってみる価値はあるわ」

「なるほど
まぁ俺もそれは考えていたぜうん」

「はいはい
じゃー行くわよ…! とっておき!!
ドン・レイファブリアイズ バクサーロード グレン メコレ!!!」



バッッッッキュウウゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッッッ!!!!!!!!!
ズボボボボアァァァァァァァーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!


「ゴブォオォオオオオォォォオォオォ!!!!!!!!!」
ジュバアァァァッ…


「決まったか!!?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/04(月) 02:27:00 ID:mQBLrE+x<> ズンッッッ!!!!!!
「ブッッシュウゥゥーーーーーーーーーッ!!!」
シュウゥ〜…

「だ 駄目かよ…!!!!!」

「……ッ」


「ブシューー………」
グラリッ… フラッ フラ……

「い…いやこれは…効いとる!!
大ダメージじゃぞ!!!」


「よっしゃーーー!
こりゃいけるぜフーラっち!
次の奴の攻撃を耐え抜けばきっと…」

カタカタ…
「い いや……」

「え?」

「こ こ 怖いよ……助けてぇ………」
カタカタカタカタ

「なんぞこれらーーーーーー!!!!!!」
ババーン!



「よ 弱気モード!!
ここに来て魔力切れとは…!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/04(月) 02:39:28 ID:mQBLrE+x<> 「一体どうしたんだーーーーー!! 一体何があったんだーーーーーー!!!」

「魔力が切れたんじゃ!!
フーリャンは魔力が切れるとそうなるんじゃ!!!
今のフーリャンはびっくりするくらい非力じゃ!!!!
まるで触っただけで砕け散るガラス細工の様にィィィィィッッ!!!!!」

「なんだと!! そらヤベェ…」

「ギャルルルルルルルルッッ!!」


「きゃあっ…」

ひしっ…

「はうあぁッ!!!!」
ビクーン!

「怖い…怖い ですゥ…
守って… 私を…お願い……」



キューーーーーーーーンッ…
「…ほ ほほ…」
プルプルプル…
「ほあちゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!」

ドドドーーーン! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/04(月) 02:58:32 ID:mQBLrE+x<> 「うおおおおおおおぉーーーーーーーーー!!!
フーラっちは俺が守るぞォォォーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!」
ズドドドドドドォォォッ!!


「な なんじゃこのエネルギーは!!」


《説明しよう
ああああ はフーリャンと超密着した事でとても凄い量のアドレナリンが分泌されて何故か超絶パワーアップしたのである》


「ふーむ…要するに下心エネルギーじゃなぁ」


「ゴゴゴォ?」


ドドドドドドドド…
「ぬァーーーーはっはっはっはっはっ!!!
デカブツ魔神!!! さっきまでテメーがとてつもなく怖かったが 今はなーんとも思わん!!!!
貴様なんぞヘチマじゃヘチマァーーーーーーーー!!!!!!!!」

ビキッ
「しゅごォーーーーーーーーーッ!!!!!!!!
大破拳!!!!!!!!!!!」
ドドドーッ!


「ぬっ!来たぞい!!
ヤバイぞ ああああ 殿!! 主の今の体力は22じゃ…
ガードしても棺桶行きは免れんぞ!!!」

「はっはっはっはっ!!!
勇者は死なん!!! 来い!!!!」
バッ…

「しゅぶるるるるるゥゥゥーーーーーーーッ!!!!!!!!」
ゴオォォォーーーーッ!!!!!!

「スウゥゥ……フゥゥゥゥ……………」
カッ!!
「刮目せよ! 我が“秘剣”!!!!!
『竜巻流し』だーーーーーーーーー!!!!!」

スィッッ!!!!!!


「ゴガッ?!!!!!」
スカ〜

「フッ 決まったぜ…」


「な なんと!! 攻撃を受け流しおったわ!!!!」

ドンッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/04(月) 17:42:00 ID:mQBLrE+x<> 《ああああ  覚 醒 》

ドンッ!!


フシュルルルゥゥ〜〜…
「みなぎるぜ」
ギュンッ!


「危険…危険!!」
ピイィィィィッッッ!!!!
「危険察知!緊急戦闘形態移行!!」
ガショーン

「変形しおった!!!」

「防御重視…移動鉄塊要塞形態!」
ババーン!

「砲撃!!」
ドカーーーンッ!!!

「か弱い女の子に危ないもんぶっ放してんじゃねーーーー!!!
戦空斬!!!!」
ヒュバーーッ!

スパパパァーーーーン!!!!!!!

「ギッ…」

「まだだ! 続・戦空斬!!!!」
ヒュババババアァーーーッ!!!!!

スドオォォーーーーー… ガギギィィィィンッッ!!!!!!

「シュガガガッ!!!!?」
キョロキョロ!


「おぉっ!奴の目を潰したぞ!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/04(月) 21:45:59 ID:mQBLrE+x<> 「今はなんだかとっても頭が冴えるゼ なんという覚醒」

「ギュピー!ギュピー!ギュピー!
視界不良!視界不良!!」
グルングルン


「奴め あわてふためいておるぞ!
これはチャンスじゃ!!」


「……」
カタカタ

「怖がらないで
俺様がついてるゼ」
ビッ キラリ!
「さてデカブツ!
終いと行こうじゃねーかッッ!!!」
ダダダダッ! ダンッ!!
「とりゃーーーーー!!
脳天イカヅチ斬りだァーーーーーーーッ!!!!」

バリバリバリィーッ!!

「ビーッ! ビーッ!
視界不良!視界不良!!」


「奴はまだ ああああ 殿を捕捉出来とらん!!
行っけぇぇーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」


「眼鏡装着」
スチャッ
「目標捕捉 迎撃可能距離」
ガコンッ!


「ぬァッ…ぬァぬィイィィィィィィィィーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/04(月) 22:14:35 ID:mQBLrE+x<> 「やべぇっ… ああああ 殿!!! 避け―――――…られんかァッ 空中じゃああああああああああああああああああああ!!!!!!」


「眼鏡光子砲」
キュインッ!

ビゴアァーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!


「ちょこざいな! 続々・戦空斬!!」
ヒュババババアァーーーーーーーーーーンッッ!!!


ドギーマン

「おおっ!相殺したぞい!!!!」


「眼鏡光子連砲」
ビゴアァーーーーーーッッ!!!!!


「くっ!! 間を置かずまたきおった!!!」

「無駄だ! 続々々・戦空斬ァァーーーーーーんッッッ!!!!!」
ヒュンッ!!!



しーーん…


「え? これって…… まさかまさかの………?
エネルギー切れってやつ?」

ビビッ…ドッカアァーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/04(月) 22:51:17 ID:mQBLrE+x<> 「ボハハァ…」
プシュウゥ〜… ドッスーン!!

「ああああ 殿ーー!
くそ…今まで奴の攻撃を斬撃をエネルギー状にして飛ばす『戦空斬シリーズ』で相殺してきたが…
エネルギーが尽きた事で使えなくなったんじゃ! 彼はエネルギーの値が低かったからのう…!!」


「プシュウーーー…三匹目…
安全確認…形態移行 」
ガショーン…
「攻撃型魔神形態…!
敵残数1…戦闘能力20… 弱小! 弱小!!
消費電磁力節約 攻撃力60%OFF」
ドシーン…ドシーン…


「こ 来ないで…来ないでぇ…」

「ぬぅぅっ!! フーリャン!!!
こうしちゃいられん…わしも戦うぞォォォォォォッ!!」
《サナバー 残HP1》
バッ!!

「眼鏡拳」

バキッ!
「ぼべぇえーーーッ!!!」


《サナバーは死んだ…》

「プシューーー…」
ギロリッ!

「ひっ………
い いやあああああああああああーーーーーー!!!!!!!!」

「宝物防衛…完了!」
ヒュッ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/04(月) 23:09:10 ID:mQBLrE+x<> ゴッッッッ!!!!!!!!


「……………ッッッ」




「……………?」




「ヒュ〜…ヒュ〜…… だ 大丈夫…かい」

「!!!」


「プシュ〜〜〜…」


「ケガァ…ねーか…」
ポタポタ…

「…ま また…私をかばって……!
ち 血が………あぁぁ…」

「なんのこれしきだ…ぐふっ
君が無事ならそれでいい…
俺は…………君の事が…」

「眼鏡圧」

ビターーーーーーーーーンッッ! プチッ…


《ああああ は死んだ…》

「……」

「プシュウーー…
敵残数1…確定…」
ブォン…
「……シ…ネ…………!!!」




「レスト バクサーレ メコレ」

ドパアァァァァーーーーーーーーーーンッッッッ!!!!!!!!!!!
「シュコーーーーーーーーッ?!!!!!」


「………」
ザッ…ザッ…
「お仕置きの時間よ…!!」

ドンッッッ!!!!!!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/05(火) 01:03:29 ID:uIRJ3vj0<> 「あの姿をまた晒すなんて屈辱的!
どうも夢の世界ってのは苦手だわ」
チラリ
「それにこんなアホにまで守られる始末…
まったく私としたことが情けないわ
………でも」

スチャッ クルクル…カンッ!

「例は言っておくわよ…無意味勇者!!」
ニヤリッ


「プシュシューー
敵…戦闘能力急上昇…!
100……1000………10000……!!」

「喜びなさい
私達をここまで苦しめたあなたには敬意を評して……」


ピーピーピーピーピーピーッ!!!
「超危険ンーーーッ!! 超危険ンーーーーッッ!!!!!」

「あーーもーーーーうるさいッッ!!!!!
敬意を評してとにかく消してやる!!!!!
エブリル フォッサマグナ バクラージ メコレッ!!!!!!! 」

カカンッ!

…ドゥオンッッ!!!!! ボボボボボボボボボボボボォーーーーーーーーーッッ!!!!!


《地面から噴き出る溶岩の柱がバーバーミミコを取り囲んでいます
あーっと! バーバーミミコの足元から大きな地割れが!
バーバーミミコはその地割れに落ちてしまいました!
そして噴き上がる溶岩柱も地割れの中に流れ込んでいきます!
あー…これはもう生きてませんね〜…バーバーミミコ…
地割れも固まった溶岩に塞がれちゃいましたし…
そうですね…これは》
テレレレーン
《バーバーミミコを倒した!》



「解説&勝利宣言ありがとうウインドウ嬢」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/05(火) 01:53:06 ID:uIRJ3vj0<> 「起きなさい 棺桶ども」


ボフフンッ…
「ぬうぅ…た 倒したのか
お主の弱気モードは便利じゃの…」

「魔力さえありゃどんな敵も楽勝よ」
http://imepita.jp/20100105/058930

「ぐにゃにゃ〜…なんかあっつい…」

「ぴょーーーッ! あすこ溶岩出てるビョイィーーーッ!!」

「フ フーラっち…大丈夫なのか…」

「えぇ もうあんたに守られるなんて不覚は取らないわ」

「…けっ! だといいがな…!!」
ツーン!

「ねねっ!それより宝箱宝箱!!」

「おっとそうだったわね
いざご開珍といきましょうか」

スタスタスタ

キラリーーーンッ!


「うぅむ…宝箱か…見てるだけで開けたくなるのう…」

「開けたらまた中から出てきたりしてー!! ピョハハ!!!」

「え 縁起でもない事を……!」

「大丈夫よ さっきの戦闘に随分時間掛かっちゃったからもうこれ以上引き伸ばすマネはしないでしょう」

「なんの話か知らんが…開けるぞッ…!!」
ゴクリッ!


スッ… ガチャン……ッ

パッカーーー!! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/05(火) 02:09:35 ID:P4Dj/crm<> あの絵はお前かw <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/05(火) 02:14:40 ID:uIRJ3vj0<> 「こ これが…『虹の橋』……ッ!!!」

ドンッッ!!!!!!


「これ 箸じゃない」
ババーン!

「えぇぇーーーッッ?!!!! なにゃでェーーーーーーッ!!!!!!!?」

「な なんという事だーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
『虹の橋』ではなく『虹の箸』だったとはーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ゲシッ!
「洒落んなんない こんなオチ嫌よ
どうオトシマエつけてくれるというのアンタ…」

「お 俺に言うな… この情報くれたのはウインドウさんじゃねぇか…
いやウインドウさんを責めているわけではねーが…」

「まぁ待て主ら
これは確かにただの7色の安っぽい箸だが これがハズレと決め付けるのはまだ早かろう?
とにかくここは あの場所…
魔王の根城が見えるあの場所へと戻ってみようではないか」

「………しょうがないわね
ただ 何も起こらなかったらただじゃすまさないわよ…アンタ」

「なんで俺だよ?!」


《えーそれでパーティはその場所に戻ったらしいよ》

「あんたが原因なのになんでそんなテキトーな感じなんだーーーーー!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/05(火) 02:28:40 ID:uIRJ3vj0<> 《そこ》


「やっと着いたわね…」

「さてどうする…」

「このお箸をどうすればいいピョーン?」

「わからねぇ… ちょっと箸を貸してくれ…」
スチャッ スッ…
「箸よーーーーーーー!!!
俺達がこの向こう側に渡るための掛け橋となってくれーーーーーーーーー!!!!!!」
カッ!!


「なんじゃそれは」

「ノリだ」

「ノリかよ」


カカァッッッ!!!!!!

『!!!!!!』


コオォォォォ……

「は 箸が…箸がものすごく輝きだしたよぅ!!!」

「こ これは………来た! 来たぞぉおぉぉぉーーーーッ!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/05(火) 02:35:38 ID:uIRJ3vj0<> ズズズ… ズズズズズゥーーーーーーー………


「うにゃーー!! 箸がめっさ巨大化したよぅ!!!」

「そうか! やはりこの箸が俺達を向こうへ渡す橋になってくれるんだ!!
さすが俺だ!俺に間違いはなかった! ハハッ!」


むんずっ

「え?」


むんずむんずむんずむんずっ……

「え……箸に…つままれた…」

「な なるほど…
“こういう”運び方なのか…」

「……やれやれね」


ヒュウゥゥーーーーーーーンッ!!
「ひゃわわわわわわわわわわわわァァァァーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!」


ギュウゥーーーーー…ンッ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/05(火) 23:52:55 ID:uIRJ3vj0<> 《パーティは箸によって魔王の根城近くまで運ばれた》


ドンッ!! ヒュオオォォォォ…

「ここが魔王チクービの根城か…
俺達はついにここまで来たのか…」

「まぁ前に一度ここまで来てるんだけどね」

「それは禁句じゃぞ」

「ふーん しかし…なんか前来た時と比べると威圧感…みたいなものを感じるわ
平屋なのに」

「あの時はイベント無視でここまで来たからのお
恐らくこれがこの平屋の真の姿なのじゃろう… 平屋じゃけど…」


ヒュオオォォォォ…
「ここに…ここに大魔王チクービがいるのか…
世界を黒く包み込みたくさんの人達を殺した外道…!
俺は奴を絶対に倒す! この命にかえてもな!」
スッ
「みんな…この俺に力を貸してくれるか…」

「I decline it」

「!!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/06(水) 00:10:45 ID:ynenWypa<> 「…………今 何て言ったんだ?」

「“お断り” って言ったのよ」

「なっ なんでだよ!!!」

「あんた…私達もあんたに付き合って命をかけろっていうの?」

「!
い いや…そういう訳じゃあねぇが…」

「始めから死ぬつもりで行ってたら本当に死ぬわよ
勝負ってのはね…いつ何時も絶対に勝つ気でいきなさい!! 常識よ」

「!!!
……すまねぇ… それもそうだな…
フッ…
「ちょいとばかし思うところがあって弱気になってたよ…悪かった
こんな気持ちじゃ あいつを落胆させちまうゼ…」

「アイツ?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/06(水) 00:28:44 ID:ynenWypa<> 「妹だ
俺は故郷に一人 妹を残して来ているんだ…」

「! 妹……」

「…そうだな 俺は死ぬわけにはいかねーんだ
アイツのためにもよ…」

「……」

「俺 魔王を倒して…この戦いが終わったらさ…」

「!」

「アイツが待つ故郷ね家に帰ってよ… うんっっ と兄貴らしい事してやりてーんだ
これまでずっとずっと 心配させっぱなしだったからな…
……………あと それとな」
スッ… カァッ

「?」

「フーラっち…いや フーリャン! 頼みがあるんだ…
もし魔王を倒して平和な世界に戻ったら…俺と同じ墓に入る事を前提に結婚してくれ!!!」

「!!!」

「俺と一緒に故郷に来てくれ! あんたならきっと妹も歓迎してくれる!
結婚して…子供作ろう!一姫二太郎がいいな…!
そんでよ そいつらが成長していくのを毎日の楽しみにして暮らすんだ!
想像しただけでも幸せが滲み出るぜ…!
フーリャン!改めて言うぜ!!」
キラリッ
「夫婦になってくれーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
ババーーーンッ!!!


「いいわよ」


「……やっぱり駄目か…
っていいのかよーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!
やったぁーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺今幸せだよォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドドーン!




「お おい そんな約束していいのか…」


「んー… まぁ…… だって」




「なんかアイツ死にそうじゃん」

『確かに』 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/06(水) 00:57:19 ID:25iNfLp2<> 死亡フラグビンビンwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/06(水) 19:41:33 ID:ynenWypa<> 「さて… ホワッホワな気持ちのまま 突撃だぜ!」

「命に気をつけて」


ポチッ
ピンポ〜〜ン…
「魔王ーーーーー! ごめんくださいだぜーーーーーーーッ!!!」
ガラガラガラ

ザッ!!


し〜ん…

「気配はないのう…」

「とりあえず乗り込むぜ!
土足で失礼!!」
ドタドタ!
「みんな!手分けして探索するぜ!!」


《パーティは平屋中を探索しまくったが何もなかった
あまりにも普通すぎる平屋だ… 邪悪な気配が充満している事以外は…》


「なんもねー…魔王は一体どこにいるんだ…」

「きっと家族で旅行中だピョン!」

「そんな困るぜ… …おぉうブルっと
冷えるからもよおしてきたぜ レジェンドスペースへ行ってくレジェンドしてくるゼ」

「トイレね」



数分後

「なんじゃこりゃーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!」

ドンッ!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/06(水) 21:08:36 ID:ynenWypa<> 「どうした!!?」

バタバタバタバタッ ガチャッ!!


「み 皆!!」

「どうしたの とてつもないうんこでも出たの?」

「あぁ…伝説のうんこカリバーだったぜ…
しかし今叫んだのはうんこでじゃあねぇ…
見ろよ…」

「なによ くっせ!」

「くさくねーよ! 見ろこれ!!」

ドンッ!

「こ これは…」

「穴だよぅ!!!」

「これは…臭いわね」

「だから臭くねーって!」

「そっちじゃないわよ この穴が怪しいって事よ」

「……隠し通路ってやつじゃな…
これは 行ってみるしかなさそうじゃのお…」

「でもなんでトイレ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/06(水) 21:23:50 ID:ynenWypa<> 「よいしょよいしょ」

ググイ グイ

「狭いわねぇ…」

「フーリャン…足元に気をつけるんだぞ!
お前は俺の妻となりいずれ俺の子を産む大切な人だからな…!」

「はいはい」


ストーンッ

「下についたピョーン!」

「暗いな」

「フラッシャー メコレ」

パパッ… ピッカァ〜〜!!

「明るくなったよぅ!
……あやぁ!す すごい広いよぅココ!」

「トイレの下にこんな空間があるとはのぅ…
やはりただの平屋じゃなかったんじゃ」

「邪悪な威圧感が強くなったわ
大ボスは間違いなくここのどこかにいるわね」

スゥ〜…
「チクービコラァァァァーーーーーーーッッ!!!!!!!
今まさに!! 愛の戦士 勇者ああああ がテメェを倒しにきたゼ!!!!!!!
すぐにテメェのいる場所まで来てやっから首を洗って待っていろやーーーーーーッ!!!!!!!」
ババーーンッ!!!!




カツ… カツ… カツン…
「五月蝿いゴキカブリ共だ…」


「!!
誰だ!!!」

「魔王様の城に誰か侵入してきたかと思うたら勇者とな…!
これは捨て置けんな」

ゾクッ
「…何者?!」



「私は魔王チクービ様の右腕…
破壊神チャッピーである…!!」

ドンッ!!!! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/06(水) 21:41:00 ID:25iNfLp2<> ネーミングw <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/07(木) 01:53:47 ID:YTKoH3Zr<> 「み 右腕だと!!」


「侵入者はすべからく廃除する」


「チクービにこんな手下がいたとは初耳だッ!!!」

「当然だ」
ススッ

「!!!?」

「我らは秘されし切り札… 今ついにその姿を現すのだ…」

「またきやがった…! テメェはッ?!!」

「我は魔王チクービ様の左腕…
殺戮のハッピー…!」

「右腕に続いて左腕か… こいつも強そうだゼ!!」

「ねぇ なんか嫌な予感がするんだけど」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/07(木) 03:43:21 ID:YTKoH3Zr<> 「くっ!強敵が2人か! ヤベェな…」


「残念ながら2人だけではない…」

「!!!!!?」

ザッ
「ミーは魔王チクービ様の右足のネリラである」


「また出たーーーー!!!!」

「なにぃっ!右足まで!!!」

「ということは…」

ヒョイ
「左足の言語道断丸もいるよ!!」


わらわらわらわら…

「わしゃ右胸じゃ」

「おいら左胸!」

「ぼくちん右目!」

「舌!」

「鼻毛!」

「つむじ!」

「臀部!」

「前鋸筋!」

「歌唱力!」

「マグナム!!」

わらわらわらわらわら…


「やべーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!
続々と登場しやがる!!!!!!!!!!」

「勘弁してよ…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/07(木) 14:56:38 ID:YTKoH3Zr<> 数時間後


「しわのデラックスージーです」

「親知らず ハクサイ」

「小指の爪の垢といったらこのホクサイだよぬ」

「喉仏のヤスオ」

「鼓膜のミーアキャットン」

「体脂肪のフニャフニャ」

「内蔵脂肪のグニャグニャ」

「魔王様のセルライト にんにくんだ」

「あの日の傷痕 おにく」

「ストレスのマゴッステロイポン・カップラコジャーニーウペペ・ハーンギットマルゴイチンッヲアニュイニユア・ギエロンバィドィミミーミーミミミンミーミミーミーミーミーンミンミンミミミミミミミミーリミリミリミーミミミー だ」


わらわらわら……


「どんどんっ…どんどん増えるァァーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!」

「今ので何体出た………」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/07(木) 15:17:51 ID:YTKoH3Zr<> わらわらわらわらわらわらわ……

「もうめんどい みんな死ね
バイスト アンギール レット ファイニアラード ラ モン ファゲトール ダ ヌ ゥーラ メコレ」


(効果音略)



「み みんな消えたよぅ!!」

「とんだ蛇足だったわ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/07(木) 20:49:55 ID:YTKoH3Zr<> 「ふぅ…激戦だったな…」

「あんた何もしてないじゃない」

「無間の次元へ強制的に送る魔法か…
まったくお主は相変わらず恐ろしいモンをぽんぽん撃つのう…」

「これであとは魔王だけね
魔力があるうちにさっさとやっちゃいましょう」

ザッザッザッ…



《狭く薄ぐらい通路をパーティーは進んだ…
進むごとに強くなる邪悪な威圧感にあのフーリャンですら口を閉ざした》

「いや単にしゃべる事がないだけよ」

「この感じじゃと そろそろではないか…?」

「ピョーイ…」

「キンチョーするよぅっ!!」

「ふっ!魔王など俺様一人の力で十分よ!!」


ザザンッ!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/07(木) 21:36:31 ID:YTKoH3Zr<> ザッ

「なんか広い場所に出たよぅ!」

「魔王チクービーーーッ!!!!! どこにいやがる!!!!!!」

「目の前にいるぞ……」

「!!!!!!!!?」


スウッ…

「いきなり出てきやがった!!!!」

「そしていきなりだが死ね」
スッ!


ドパァーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!
「ぐわぁーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!」


「あぁっ!! ああああ くぅーーーーーーーーんッ!!!!!!!!!」

「いきなり死んだーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/07(木) 23:24:16 ID:YTKoH3Zr<> 「ああああ殿ーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!」

「どうでもいいけど ああああ って叫びやすい名前ねぇ」

「こんな時に何言ってんのよぅ!!」

「別に死んだっていつもの事じゃない
復活アイテムを使えば大丈夫よ…」

「ふっ…無駄だ……」
ニマリ

「あ?」


「私の攻撃は魂のそのものを破壊するのだ…
喰らったら最後 生き返る事はない…」

「…!」

「デタラメを…
この黄土色全身タイツがッ!!!!」

「嘘だと思うなら試してみるがよい…
そしてこれは全身タイツではない…皮膚だ…」

「なにぃっ!? 皮膚ですって!!
つーことは何よ!あんたは今全裸だと!!?
なんて変態なの…!! この変態!!!変態!!!!変態がーーーー!!!!!」

「そんな事は後じゃ!
まずは ああああ 殿を……!」


《サナバーはフェニックスの糞を使った!》 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/07(木) 23:51:41 ID:YTKoH3Zr<> 《サナバーはフェニックスの糞を使った!
しかし ああああ は蘇らない…》


「なっ… そんにゃ馬鹿にゃ… 嘘でしょウインドウさん!!?」

《……》

「もう一度じゃ! フェニックスの糞!!」

《サナバーはフェニックスの糞を使った…
しかし ああああ は蘇らない…》


「そんな………」

「………」


「だから言っただろう 無駄だと
こやつの魂はもはやこの世にはないのだ
ふふふっ 勇者さえいなければ私の負けはない…」
スッ…
「よって お前達は少々遊んでから殺してやろうぞ…」

「!!」
ザザッ!


《大魔王チクービが現れた!!》


「よくも ああああ 君を…! 許せない!!」

「…ふん 大魔王が何よ
私は大魔女 魔王なんて私の敵じゃないのよ!!!!」
バッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 01:33:59 ID:qBeEkFMg<> 「くくっ威勢のいいことだ
口だけの人間共に絶望を与えてやろうか…
…何もせず待っていてやる 攻撃なりなんなり この私にやってみるが良い」


《魔王チクービは何もせず悠然と構えている…》

「いい度胸じゃない
…あんたら! 手加減せず一気にいくわよ!!」

「…手加減なんてしないようッ! …こんな奴ッ」

「足が鳴るピョンッ!!!」

「……しかしこの余裕… 何か気になるな…」

「はあぁーーーーーッッ!!!」
ドウッッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 01:43:18 ID:qBeEkFMg<> 「必殺! 手裏剣超乱舞んにゃあぁぁぁーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!」
シュババババババババババアァァーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!

「天空のラピョーーーーーーンキーーーーーーーーッック!!!!!!!!!!!」
カッ! ヒュルルルルルルルルーーーーーーーー… ドガガアァーーーーッッッ!!!!!!!!!!!

「サイバー メガレン メコラッ!!!!」
ウィ〜ンッ ドッッガガアァーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!

「マキシマム ウィンダス バリアト バクシン メコレ」
バリバリバリ〜… ヒィーーーン… パゥッ ズズッ ドッッゴォーーーーーーーーーーーーッッッ バリバリバリ……!!!!


シュウゥゥゥゥ…



『まだまだ!!!』


フォース アターーーーーーーーーーーーーーーック!!!!!!!!!!!!!


メゴッポ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



しゅしゅううううううぅ…

しぃ〜〜ん…



「どうじゃ!?」

「…このパターンは… 駄目そうね…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 02:47:13 ID:qBeEkFMg<> 「その通り! 効かぬわ!!」
ババーーン!!!


「やっぱり…」

「ぐぬぬぅ… しかもまったくのノーダメージ…!」

「私を倒すことが出来るのは光の力を秘めた勇者だけなのだ…
他の者がいくら攻撃しよいと無意味のまた無意味なのでゃ!!!!!!!!!!! 噛んだ」

「な なーーーーーにゃーーーーーーーてぇッッ!!!!!
そうかだから真っ先に ああああ 君を!!!!!!!」

「光なら私だって使えるわよ!
コーキング フォシュ メコレ 」

ピカピカ〜〜ッ

「はははは!ただの光が効くとでも?!!!
これだから無知はいけないなぁ!!!!」

ピクッ
「誰が無知じゃーーーーーーーーー!!!!!!!
この私を馬鹿にするとは… どうやらあんたは死にたい様ねッ?!
いいわ 死ね!!!!!!!!
シャイニアル コーキング バースチック レード メコレーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!」


ピカピカピカピカピッッカアァーーーーーーーッッ ドギュギュウゥーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!


「!! ぬぅッ!!!!!!」

ギャドーーーーーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!



しゅううぅぅぅ…

「…ちぃっ!
このパターンも駄目そう…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 03:41:41 ID:qBeEkFMg<> 「ははははっ! その通りおじさんだ!!!!」
ババーーン!

「…………」
スッ…

「どうしたフーリャン?!」

「これ以上やると魔力がヤバイ
またアレになるのは嫌だから魔法はもう使わないわよ
あんたらファイト」

「えぇッ!!!?」

「ぬぬぅ…お主の攻撃が通じん相手にどう戦えと…」


「ぐははは
人間 諦めが肝心だろう?
私に挑んだ愚かさを悔やみながらなぶり殺されるがいい」


「あんな怖い事言ってるよぅーーーーーッッ!!!!!!!!!!」

「奴も敵キャラならば倒せないはずがないでしょう
どこかに糸口があるはずよ ファイト」
<> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 04:07:11 ID:qBeEkFMg<> 《4人は成す術なくやられまくった》


「うぐぐ…」

「つ…強いよぅ…
いや…強いなんてもんじゃない… こっちの攻撃が全然効かないなんて卑怯すぎる…」

「卑怯? 笑わせる!!
これが私の力なのだ!」

「ああああ 殿がいなければこやつは倒せない…
しかし ああああ 殿は…」

「最後の最後まで無意味勇者ねっ!!
起きなさいよ!!!」
バシッ!


…ピカピカッ…


「ピョッ!?」

「ああああ 君の体が光だした!!」

「…おおっ… 来た!イベントの発生じゃあーーーッ!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 12:32:36 ID:qBeEkFMg<> ピッカピッカピッカピッカァ〜〜…


「ま 眩しい!!」

「これは勝利イベントの発生じゃーー!間違いないぞい!!
きっと ああああ 殿が死ぬ事さえもイベントだったのじゃ!!」

「はー 勿体振った演出ねぇ」


「ぬうぅっ!これは非常〜〜〜〜〜〜うにっマズイッッ!!!!
そうやすやすと覚醒させてなるものかっ!!!」
カッ!

ドゥオンッッ!!!


「ウォード ガギャリズ メコレ」

カギーーーーン! ボワァァオッッ!!!


「なにっ! 私の攻撃が防がれた!!!?」

「やっと終わるんだから …邪魔させないッ!!!」


ピカピカピカ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 13:22:25 ID:qBeEkFMg<> 「フーリャン!!」

「あんた達も構えなさい!
せっかく来たこの機を…みすみす逃すわけにはいかないわ!
あいつの攻撃を全て 迎撃するわよ!!
私ももう魔力が少ないんだから…あんたらも頼むわよ!!!」

「あいーーっ!」


「その屍を焼き尽くすッ!!!」
ボボアァーッ!!

《魔王は数え切れない程の火球を撃ち出した!!》


「サイバー ガリング メコレ」
ズダタダダダダダアァァァァッッ!!!!!!!
ボボボゥッ!!!!

「ピョーン ディッフェーーーーーーンスッッ!!!!!!」
ガガガガガガッ! ボボボボボボッ… ドギャーーーーーーーッ!!!!!!
ボボオォーーッ!!

「ネッティア メコラ!!」
バババアァッ ブワーーーーァッッ!!!!
ボウゥゥゥーーンッ!!!!

「にゃん必殺! 砂利玉乱撃壁!!!」
バッシャアアァ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!
ボギュンボギュンッ!!!!!


「ぐはっ 甘い甘い甘ァーーーーーーーーーーいッ!!!!!
ケーキの様な甘さだなァーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
ボボボッ…
「さて次は…守り切れるかァーーーーーーーーーッッ?!!!!!!!」
ボボボボーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!



「…ぐっ?!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 16:31:29 ID:qBeEkFMg<> 《勝ちイベントが絶賛起動中の ああああ を守るため
魔王チクービの猛攻を頑張って防ぐ4人…
しかしさすがにキツくなってきた》

ドカーーーン!!

「も…もう…駄目にゃ…」
ドザッ

「ネコチャン!」
ドゴムッ!!
「ギピャーーーー!」


「もはやこれ以上は防ぎ切れん!
肉体的にも魔力的にも精神的にも……限界」
ヒュルル… ズッドオォーーーーーーンッ
「じゃああぁぁぁーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!」


「3バカーーーー!!!!」



「ふはははははっ!
あと一匹だ死ねーーーーー!!!!」
ドギュンッッッ!!!!!

「テガフィールド メコレ!!」
スドドドドドドォッ
バキィーーーーーーーッ!!!!!

「ほおっ!!?
随分デカいバリアを出せるのだな!
勇者と今倒れた3人も全員守るつもりか!?
…愚かな行為だな!!!」

「………!」

「愚か者には“魂”の死を与える!!!」
パギュッ!!!!!


「…!!!
これは 無意味勇者をアレした攻撃……くっっ!!」
ポパパアァッ!!!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 16:50:19 ID:qBeEkFMg<> 「はははっ!!
私の攻撃と貴様の守り!どちらが強いか…!
試そうではないかッ?!!」
ギュギュウゥーーーーーンッッ!!!!!

コアアァ…
「…ちっ 私は本来受けは苦手なのよね… でも!」
キュイィィィーーーーーーンッッッ
「だからといって…負けはしないッ!!!!!!」

カッ!! ドオォーーーーーーーーーンッッッ!!!!!


「ヌぅッ うぉぉぉぉぉぉをーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!」

「ハアぁーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!」


ズズーーーーーーーーーーン!!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 17:25:38 ID:qBeEkFMg<> 《それから数10分…拮抗状態が続いた…… しかし》


「はぁー…はぁー…」


《フーリャンの魔力はもう限界だったのである……》

ブブブブブ…

「どうした? バリアがぶれ始めているぞ?……」
ニヤリッ
「そんなんではこいつを防ぐことは出来ぬぞ!!!!!!」

バオオーーーーーーーーーーッ!!!!!!!
ドガッシャアァーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!

「あっ…?!!
バリアを越えてッ?!!!!」

「ぐっはっはっははははーーーー!!
ついに決着だな!! 貴様の魂と貴様と勇者の体を…無にかえしてや―――――…」



スパンッ!!!!!



「何!!!!!!?」

「うっ」
ガクッ…

ガッシィィィィッッッ!!!!! ギュギュッッ!!!!!!



「危なかったゼ…」

「あ あんた…」


「貴ッッ様ァァァァァァ!!!!!!!!!!」



ドンッ!!!!
「勇者 ああああ・アークラビル…ここに復活だゼ!!!!!!!!!!」
カッ!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 17:53:12 ID:qBeEkFMg<> 「無意味勇者…」

「すまねぇフーリャン…そしてみんな
皆が俺を守ってくれたおかげで 俺は真なる覚醒が出来た」

「真なる覚醒……」

「そう……
俺は今思い出したんだ
何故俺は勇者なのか 何故俺でなければチクービを倒せないのか…」
コオォッ…
「俺は かつてこの世に“光”を生み出した古代の神・ピカリンの魂を受け継いだ者だったんだ
古代の神・ピカリンは大昔“闇”しか存在しなかった世界に“光”をもたらしたんだ
そしてあの魔王チクービはピカリンの“光”によって追いやられた“闇”……」

「…………」

「奴がこの時代に復活した事によって俺の中に宿るピカリンの魂が目覚めた
そして今 完全なる覚醒を果たしたんだゼ!」


「やはり貴様はあのにっくきピカリンの力を引き継いでいたのか…!
だがしかし!だからこそ貴様の魂を吹き飛ばしたのだ!
なのに何故蘇る!!?」

「たしかに俺の魂は吹き飛んだ
だがピカリンの魂はお前の攻撃を弾き返していたんだ
んで 今の俺はピカリンの魂によって生かされているんだ…
一時的に…だがな」

「!?
なんですって…?!!」

フッ…
「復活したこの命もあくまでチクービを倒すまでだ…
チクービを倒した瞬間に多分俺も死んでしまうだろう…」

「………!!」

「だが悔いはねぇ
俺の大好きな世界と…愛すべき人達を守れるのならな…」

「…………」


「笑わせるなーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
私は負けぬ!!!!!! もう二度となぁぁぁぁッ!!!!!!!!!!!」
ギュギュンッッ!!!!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 18:28:36 ID:qBeEkFMg<> ズズズズゥゥーーーーーーーーーッッ!!!!!!

「なんて闇の力なの」

「騙されるな フーリャン
ただの虚仮威しさ」

「虚仮威し!!? この力が虚仮威しだと言うのか!!!?
あ゙ーーーーーーーーッ?!!!!!!!!」
ドギュアァァァーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!


「ビビってんな」

「なっ!!!!!!?」

「お前は今 俺に恐れている
だからこそそれを紛らわそうと力を放出してやがるんだろ」

「いい観察眼じゃない…私にもそう見えるわ」

「…………ッッ!!!!!」
ピクピク…
「馬鹿者共がァーーーーーーー!!!!!!!!!!
私は大魔王チクービだぞォォッッ!!!!!!!
私は恐怖などしない!!!!!!!!
恐怖とは!!!!! 私が他者に与えるモノなのだーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!」
シュボオオオォォーーーーーーーーッ!!!!!!!!!


「…あんた アレを一人で倒せるの?」

「フーリャンが俺に力を貸してくれれば確実…かな?」

「私? でも私の攻撃は奴には…」

「大丈夫だ
それよりフーリャン 魔力の方はどうだ…?」

「まぁ…強いのあと1、2発といった所かしら…」

「それならイケるゼ
力を合わせよう…フーリャン!」

「………しょうがないわね…
光栄に思いなさいよ」

ドンッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 19:32:55 ID:qBeEkFMg<> 「奴の攻撃を受け 死んだ後も俺は見ていたゼ……
みんながチクービと戦っている所をな…」

「まぁ…まったく無意味だったんだけどね…」

「そんな事ねーさ
フーリャン 君はその時ある魔法を使ったな
光で攻撃するあの魔法だ」

「アレがどうしたの」

「俺は今から光の力を剣に集束させて奴を斬る
しかし それにはまだ光が足りない…」


ドドドドドドドドドドドド…
「何をコソコソ話しているんだ〜〜!
お前達のターンだから律義に待ってやっている私の気にもなれやァ…!!」


「この部屋はもうチクービの闇に支配されている
この状態では光の力を完全に発揮できず一撃では倒し切れないだろう… それでは駄目なんだ
たった1ターン たったの1ターンであっても今のアイツに行動を与えるのは危険だ
追い詰められたアイツは“闇”の力を爆発させるかもしれない
そうなればこの場所はおろか 世界全体がヤバイ
よって 奴は一撃で倒す必要があるんだ!!」

「ふーん じゃあ私は光魔法を使ってあんたの光の力を増幅させる と」

「そうだ!アレならやれる!!」

「私があんたのサポートを…?
最悪な展開ね でもまぁいいわ
私もこの糞全裸に一泡ふかせてやりたいからね!!」

「いよっしゃーーー!!!
最強カップルの最強コンボ技をとくと見よ!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 20:15:04 ID:qBeEkFMg<> ザッ…


「やっとか…待ちくたびれたぞ…
来い…勇者……いや わが宿敵ピカリンの申し子よ!!!
私は貴様の攻撃を…私は耐えきってみせるッッ!!!!!!!!」
バッ!


「行くぜフーリャン!!!!!!」

「えぇ…少ない魔力だけど… ちょっとだけ本気出してあげる……
シャイニアライド コーキスタス フォブ ラ ライズ ジッキーニー アル ドラム メコレ ギオ」


カッ!!!!!!!



「ハハッ!!!!!!!
無駄だというのを学習していないのかメス犬ッ!!!!!!!!
お前の発する光など……」

「バカね」

「!!?」

「こいつはあんたに向けてんじゃないのよ!!!!」
バッ!

「来いや来いやーーーーーーーー!!!!!!!!
君の愛を全身で受け止めたげるゼーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 21:09:33 ID:qBeEkFMg<> 「うおおおおおおおォーーーーーーーーーーー!!!」

ドバババババババババアァーーーーーーーーッ!!!!!!!!!


「光を…勇者にッ?!!!!!!!!!
こいつらまさか……!!!!!!!!!!」


キュンキュンキュンキュンキュンキュン………


「勇者だけではない…光がこの部屋全体に…!
わ 私の体を離れた闇達が次々に駆逐され侵食されてゆく!!!!!!!」

バボボボボボォ……
「すげーなフーリャン…
もし君もチクービにダメージを与えられる状況だったらあんな奴 5秒で倒せてただろうな…」

「ふふ… 私が凄いなんて 今更気付いたの?
さぁ踏ん張りなさいよ 気を抜いたらあんたも私の光で消滅するわよ」

「オーケイ!!!!!!」

ギュババババババババッ……


「ぬ ぬおーーーーーーーーーー!!!!
動け私の体ーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

《ただ今フーリャンのターンです
下がれ変態》

「ぐぬーーーーーーッ!!!!!!
ウインドウごときがこの私を愚弄するなーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」


《そして今… ついに回ってきました! 光の勇者ああああ のターンです!!》

「!!!!!」



「ハァ…ハァ…
力いっぱい叩き込んできなさい…無意味勇者!!!」

「ぃよっしゃアァーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
バッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 21:49:46 ID:qBeEkFMg<>

「んーむ…」
パチッ! ガババッ!!
「あやっ!!?」

「気付いたか ねこちゃん…」

「サナバーさん… ……ってこの状況は何?!!!!」

「どうやらわしらが倒れている間に随分とイベントが進んでいたようじゃ…
とりあえずわしらはイベントの邪魔にならんよう黙って見ておこう…」



シュウワシュウワシュウワ
「年貢の納めどきだァーーーーーー!!!!!!!
魔王チクビーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
ダダダダッッ!!!!!!

「ぐ…来るなぁーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」


ダダンッ!!!! カッ…
「これで終いだ!!!!!!!!!!
勇者最終奥義ッ……」


『赦古雨颶痲亜数十羌虍寿螺鬥咒斬』だァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 22:07:55 ID:qBeEkFMg<> ズッバーーーーーーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!


「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!」
シュワッッッ……
「消える消える〜〜…ッ 私の闇が…そして私が………
おのれ勇者…おのれ魔女……よく も―――――――――‥‥‥」

ジュパァッ‥



ババッ
「消えた…大魔王が……!」


「! あんたらいつのまに…」

ブワッ
「やったあーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!
ついについに…全クリだよぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!」

「長かったのぉ〜…いや本当に!!!」

「やっピョーーーーーーーーーーいッ!!!!!!!!!」


「ははは みんな!みんなのお陰だよ!!」

「いやいや何を言うとるんじゃ!
わしらなんて……」


ピカ…

「あ……」


ピカピカ……

「時間だ……」

「えっ…?!」

「……」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 22:26:42 ID:qBeEkFMg<> 「ど どゆことよぅ!?」


《かくかくしかじか》


「そ そんな!!」

「ああああ 殿… お主は命を世界を救ったのだな…
お主は正真正銘…本物の勇者じゃよ!!」

「はっはっは… んな事 今更気付いたのかよ」
ピカ…ピカ…ピカ…ピカ…

「体が光になっていくピョン…」


「魔王チクービを倒した事で世界の闇は消えただろう…
元に戻った青空を拝めないのは残念だが 妹が晴れきった青空を見てくれているなら俺はそれでいいんだ…」

「ああああ 君…」


「ただ一つだけ…一つだけ心残りがあるんだ…
俺の最後の願いを聞いてくれるか――――…フーリャン」


「………
えぇ… 何よ…」

「悪ぃ お前との約束守れなくてよ…」

「うん 何となく分かってた」

「だからその代わりに…っつー訳じゃねーがよ……その…」
ガッ!
「俺と 別れのキッスを…してくれないか」

「随分大きく出たわねコイツ」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/08(金) 22:45:31 ID:LOyUyPCP<> なんという熱い展開
名前は「ああああ」なのに
そして相変わらず技名読めんw <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/08(金) 23:44:12 ID:qBeEkFMg<> 「……」

「本当は誓いのキッスにしたかったんだけどな…ハハハ」


「ぬぅ… ああああ 殿…
最後の最後に大勝負にでおったわい…」

「ど どうするんだろう…」



「……」

「…………」

「あんたに似た男を知っているわ」

「…?」

「そいつは 容姿も…性格も…私に惚れた事さえもあんたに似ていた…」

「ほほう そいつはきっと大分男前なんだろうな…」

「そいつはバカでボケでカスでゴミでクソでザコでEDの使えない無意味ちんこ野郎だったわ
あんたと同じでね」

「ぬっ ぬァにぃぃぃっっ!!!」

「でも…」
スッ…
「そいつもあんたも やるときはやる男だっわ
そういう所が 侮れないのよ…」

「!!」

「…目を閉じて……」





「!!!!!!!」

「なにゃーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/09(土) 00:29:03 ID:135Fe2YP<> 「い いいのか」

「いいから目を閉じてよ…
どうでもいいけど‥私 初めてなんだから…さ」

「い ぃいぃいいいのかッ!!!?」

「何度も言わせないでよ さぁ…」

「う うむ…」
ギュッ…




「あ あやつ…まさか本当に……?!」

「そうだよぅ! アレがフーリャンちゃんの本当の姿なんだよぅ!!
本当のフーリャンちゃんは 慈悲深くて…とっても優しい女の子なんだよぉっ!!」

「……ピョオ〜‥ゴクリ」




「‥…いい?」

「…あぁ……!」


「――――……」 ボソッ




「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

「ッ?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;;:**:;;;:*☆
*:..。o○☆○o。..:*゚*:..。o○☆○o。..:*゚*:..。o○☆○o。..:*
*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*
**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆** <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/09(土) 01:13:51 ID:135Fe2YP<> ―――――――――……



ホワアアアアァァァァァ………

「ありがてぇ……最後に…ありがとう フーリャン…」

「…いいえ」




「……」

「……」

「……」



「もう悔いはないよ…
じゃあ…さよならだ」
ピカピカピィ〜〜
「さよならみんな そしてありがとう…
みんなという仲間に出会えた事に感謝したい……
ありがとう……ありがとう……」


「あ ああああ 殿…」

「なんかごめんなさい…ごめんなさァァーーーいッ!!!!」

「ピョオン……」




「俺はいつまでも この世界を…見守って いるから………」
ボワッ… シュパアァ〜〜〜〜…


『あああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



《光となった ああああ の体は天井を突き抜け外へと飛び出した…
光は 澄み切った青の空を楽しむように浮遊した後 故郷のある方向に向かって勢いよく飛んでいったのだった…》
♪〜 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/09(土) 01:31:33 ID:135Fe2YP<> 「さよなら
無意味勇者…… いえ 勇者 ああああ」


ダダッ
「おい…フーリャン…」

「なによ」

「…………」

「……………」

「“そいつ”は…なんじゃ…」


「モッフ〜…ブルルルッ…」
ムチュムチュ

「あァ……こいつ?
こいつは身代わり口吸い魔獣ディアボロちゃんよ
知らなかった?」
http://imepita.jp/20100108/811200

「モフモフ〜ン♪ ブルチュチュッ☆」


「て てっきりフーリャンちゃんがチュ〜するのかと思ったら…
ああああ 君かわいそう…」

「冗談言わないでよ
どんな状況であろうと私の唇を簡単に奪われると思ったら大間違いよ!
世の中そう甘くないのよ…
まぁ… ああああ も真相知らないまま成仏したんだから良しとしましょう」


「………」

「ねこちゃん…
やはりこやつは何があっても“フーリャン”じゃよ…」

「……………ですよね〜」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/09(土) 01:44:05 ID:6JraDgnj<> この画風好きだw <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/09(土) 02:02:41 ID:135Fe2YP<> 「しかしやっと終わったわね… 帰ろ」

「いやちょっと待て」

「何よ」

「お 主 は 目 的 を 忘 れ て お る の か 目 的 を ォ 〜 〜 〜 〜 ッ ! ! ! !」

「…目的?
………………忘れたわ」


「ズコーッ」
ビターンッ!!!


「デシャブなリアクションね
でもアンタ…隙を見せるとディアボロちゃんが…」

「ンムッチュ〜〜〜〜〜」
ガバッ!

「なんじゃっ……オイやめまさか……ヒィィィッ!!
ちょっと…離してッ………近いってそれ以上はマジ…ねェッ?!!!
ひぃっ ひ…ひぎゃああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ あああああああああああああああああああああああああああああああいああああああああああっあっあァっむぐっ………」


チュパチュパ ペロペロ…



「南無〜」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/09(土) 02:36:24 ID:135Fe2YP<> ブッチュチュ…ネリョネリョネリョ〜ン…

「た たしゅけてくれェエェェ…」

「アハハ… 舐められすぎて本当のジジイみたくしわっしわになっていくわ」

「わ 笑ってる場合じゃないよぅ!!
早く助けたげてぇっ!!!」

「世話がやけるわねぇ
カプリス コルコ メコレ」

「ン〜〜…ムッチュ ムッチュ」


「ディアボロちゃんよ 私の指輪の中へ戻れ!」
カッ

「ンムッ…チュチュウゥーーーーーーンッ!!!!!!」
ギュルギュルギュル…スィイィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…

ぷぁしぃ…


「た 助かった…なんじゃあの生物は……」

「魔法生物…魔獣よ
太古の魔法使い共が使い魔として生み出したらしい怪物」

「ま 魔獣じゃと… 何故そんなもんをお主が…」

「一時期の暇潰しで太古の魔法使い共に関連した遺跡を巡ったりする事なんてしてた時に発見した指輪の中にいたの
呼び出せば従順な下僕になるんだけど呼び出し呪文が分からなかったから最近になるまで使わなかったのよ
一応魔獣入りの指輪は4つあるけど ちゃんと使えるのは現在の所さっきのディアボロちゃんだけね」

「また…恐ろしいもんを手にいれおってからに…はぁ……」

「それでクソジジイ
私達の目的ってなんだっけ」

「本当に忘れとったんか!
……チロリーンちゃんじゃよ!チロリーンちゃん!!
ここはチロリーンちゃんの夢の世界で わしらは『半永眠病』になった彼女を救い出すためココに来たんじゃろーがァッ!!!!!!」


『……』

ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク……… チーーーーーーンッ!

『ああぁ〜〜〜〜!』
ポムッ


「ねこちゃんにうさぎちゃんも忘れとったんかーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
ズコー <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/09(土) 02:58:53 ID:135Fe2YP<> 「いや 分かっていたけど今の最終決戦のさなかにすっかり飛んでっちゃってたわ」

「しっかりしてくれ…」

「でもどこにいるんだろう?
うさぎの時と同様に妹さんの精神もどこかに閉じ込められてるんだよね?」

「うーむ わしのカンではここら付近にいるものと思うのだが…」

「ぴょっ?! 見てみてピョイン!!
でっかい椅子の後ろに穴があるピョン!!!」

「おぉっ!!」

「でかしたアホうさぎ!」

「えへへー」

「行ってみよう!」



ガサゴソ……ごそごそ ヒョイッ

「ぷっはーーーー! …通り抜けたぁーーーーー!!!」

「ねこ 何かある?」

「んーーー…」
キョロキョロ…
「んー…なんかこの部屋 うさぎの精神が居た部屋に似てるよぅ……
………むむっっ!!!!!」

「どうしたんじゃ!!」
ぐいぐい…よっこら

「あった!!! 鳥かごみたいな牢屋だよぅ!!!!!
え……でも …牢の鍵がもうすでに開いているよぅ!!!!!?」

「なに!!?」

ババンッ!! <> ×牢屋 ○檻<><>2010/01/09(土) 20:17:39 ID:135Fe2YP<> 「なんで開いてんのかな… 罠…?」

「―――……
そういや うさぎの時には居た『守夢獣』ってのの気配もないわ」


「……!
そうか 檻が開いているのは魔王チクービを倒したからじゃよ!
きっと奴こそがチロリーンちゃんの夢の世界の『守夢獣』じゃったんじゃ!」

「そういや雰囲気は似ていたわね」

「これはわしの仮説じゃが
檻を固く鎖す“錠前”と『守夢獣』は連動していて
『守夢獣』を倒すと“錠前”も消えるんじゃなかろうか」

「まぁなんだっていいわ
さっさと引きずり出して叩き起こすわよ」



ズリズリズリ…

「…うむ チロリーンちゃんじゃな」

「ちぃっ…呑気に寝てやがるわね…
あんたのために私達がどれだけ苦労したと思ってるの…」
ススッ
「こいつは私が起こすわ」
ズオォォ……

「ちょっ… お お手柔らかにねェ〜〜〜〜〜〜!!!!!」

「ここは夢の世界なんだからちょっとくらい死んでも大丈夫よ
ドッセイ!!!!!!!!!」
ビュッ!!!


パシッ!!

「!!!!?」


スク… ゆらり……
「………」
キッ!!


「お 起きてる…?!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/09(土) 21:27:57 ID:135Fe2YP<> 「あやや…? チロリーン…さん?」

「………」

ギギギッ…

「…離しなさいよ ボケ妹」


カッ!!
「『魔原蛇玄人』!!!!!!!!!」
シュザザァーーーーーーーッッ!!!!!!!!

ササーッ!
「!!!?」


「チロリーンちゃん…いきなり何を?!!!!!」


「…危ないじゃない あんたまさか寝ぼけてんの?」

ギッ!!
「寝ぼけてなど…いないぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!
くらえ!! 『罵罹笊手嵐叉ー』!!!!!!」
シュピィーーーーーーンッ!!!

「くっ!」
ササッ… トギュウゥーーーーーンッッ!!!!

シュウウゥゥゥ…

「…!」


「なんて鋭い突きなのよぅッ?!! 壁に真円の穴が開いた!!!」



「どういうことじゃ…?!
チロリーンちゃんの精神体はもう目覚めている…
それなのに現実の目覚めがおこる気配がまったくせん!!!!」

ドドーンッ <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/09(土) 21:58:10 ID:135Fe2YP<> 「『金剛不壊牛畄厳猪っ斧』!!!!!!!」
ズバーーーーーーッ!!!!

「やめなさいよ! あんた頭ァ変になった?!」

「黙れ!魔女め… 去れ!去れ!去れぇーーーーーーーッ!!!!!!」
ヒュバゥッ ヒュバゥッ!!!


ガガッ… ガシッ!!

「落ち着け!チロリーンちゃん!!
わしらは『半永眠病』になってしまった君を助けに来たんじゃ!
早くこんな夢の中からは抜け出して 現実へ戻ろう!」

「だから暴れないでピョーン!!」
グググ…


「夢…
やっぱりここは私様の夢の中なのだな…」

「………っ?」


「だったら尚更ッ……
離ーーーーーーーーーーーせェーーーーーーーーーーーーッッ!!!!
『堕疇鬼蝸鴉憂吽愚』ッッ!!!!!!!」

ババッ!!! ガシッ ガシッ

メキメキメキ…
「ぬおー!頭をわしづかみされてしもーたァァ!!!」

メギギギギッ…
「握力ーーーー!! 握力ーーーーーー!!!」


「『土竜還』!!!!!」

バキーーーーーーーーーーーーッ!!!!!

メシャッ…
「ぎゃぶッッ……!!!!!」

ベキョオォーッ
「ホブゥゥゥーーーー!!!!!!」


「うさぎィーーーーー!!! サナバーさぁーーーーーーんッッ!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/09(土) 22:16:50 ID:135Fe2YP<> しゅう〜〜… ピクピク…



「…あんた そんな事してただですむと思ってんの…」
ゴゴゴゴゴ……

「フーリャンちゃん!」


ピクピク…
「フー……リャン………やめるんじゃ…」



「………」
ふう…
「この私に助けられるのが嫌なのは分かるけど…
いくらなんでもそこまで拒否る?普通…
あんたこのままずっと目覚めないつもり?」

「…………そうだ!
私様は私は!! この世界の方が良い!!!」

「!!?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/09(土) 23:15:25 ID:135Fe2YP<> 「…どういう事よ」


「そんなの…そんなの決まってるじゃないっ?!!
バッ
「この世界には“お兄ちゃん”がいるもの!!!!!」


「!!!!
……」

「この世界のお兄ちゃんは本物の勇者で世界を救う!!
……素敵…」

「でもあんたの兄が主役の“ゲーム”は ついさっき完クリしたわよ」

「そうしたら新しい物語が始まるだけ!!
永遠に続くお兄ちゃんの伝説…!
私はそれをずっと見続けたい!! たとえ夢でも!」

「ひどいブラコンね……さすがに引くわ」

「だから私は起きない!!! 永遠でも構わない!!!!
これが私の意志だ!!!
だから 去れ!!」


「…困ったわね あのねぇ私達はね……」

「黙れーーーーー!!!!!
お前らはもう黙って消えればいいんだよ!!!!!!」
ギュオッ!! <> 次回予告・フーリャンテレビに出る<><>2010/01/09(土) 23:48:10 ID:135Fe2YP<> 「あの時!!! 見せてあげられなかった私様の究極奥義を再度お披露目してやるよッ!!!!!!」
ギュギュンッ!!!!

「くっ!」
たじたじ…

「こりゃヤバそうだよぅッ!!!
にゃん必殺!『乱れ苦無・蜘蛛糸絡め』!!!!」
ズババババババババーーーーーーーーーッ ビュアァッッ!!!


「!」
ヒュルンッヒュルンッヒュルンッ ギュッッ!!!!
「……ぐぬっ」


「ごめんなあいーっ!
身動き取れなくなってもらいましたよぅっ!!」

「こんなもので…」
ギュッ…
「私が止められるとでもッ?!!!!!」
バギュウゥーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!

「なーーーーにゃーーーーてッッ?!!!!!!
闘気で絡まっていた糸を吹き飛ばしたよぅ!!!!!」



ザザザンッ
「『L坊』!!!」

バキッ!

「にゃがっ!!!!」
ドザーッ


「……ッ」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド


「くらえーーーーーーー!!!!!!!
究極奥義ッ!『覡滅殺蛔欒衙飫吁麼襾鐃頤无魔丶匚黌从』ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/10(日) 00:07:11 ID:oxfhqJJy<> ズドドドドドドドドドドドォーーーーーーーーッ!!!!!!!!


「ボケ妹の放つ闘気が…怪物の姿を形作っている…
なんて巨大なの」



『ゴオオォォォォォォォーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!』
ビキベキッ…ボギギッ


「…驚いた
こいつ 素質だけなら私並み…とまではいかないものの
それに近しい力を持っているのかもしれない」

「ぐゥあぁぁぁぁぁぁーーーーーーッ あ゙あ゙ぁっ!!!!」
ブンッ!


『POOOOOOOOOO-------------!!!!!!!』
ブゥゥゥンッッッ!!!!!!


ドギャーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!


「ボケ妹の動きと闘気の怪物の動きは同じになるようね
この威力にしてこの攻撃範囲……厄介ね」
ザザッ…バシッ!
「この状況…
私が攻撃したって正当防衛として許されるでしょう…」
カカンッ
「少なくなってた魔力めある程度は回復したわ
……いざっ!!」
コオォッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/10(日) 01:03:14 ID:oxfhqJJy<> 現在
世界の数少ない魔法使い達が使う魔法は 遥か昔…
約3000年前に形作られたものが殆どである
その当時の世界は 強大な魔力を持った魔法使いなどが支配していたという
魔法使い達はその力を振るい 力のない人間達を押さえ付けていたのだ

しかし 永遠に続くと思われた魔法使い達の天下は終わりを迎える

力の無い人間達が魔法使いと戦うために編み出したワザ…それが『退魔』だ
この『退魔』のワザは 絶対的な力を持つ魔法使い達に対して大きな威力を発揮した
徐々に徐々に『退魔』のワザを持つ人間達に駆逐されていった魔法使い達は
現在から約1000年前にはわずかな数を残し その殆どがその姿を消したのだ…

今存在する魔法使いは生き残った魔法使い達の子孫だ(サナバーとねこも)
しかしフーリャンはそれとはまた違う 別の存在なのだが……



そして 魔法使いが使う魔法の呪文についてだ
魔法には色んな種類があって その種類によって呪文も変わるぞ
ウンコは異臭を放つ煙幕魔法 バクサーレは爆発魔法 ウーラは緊縛魔法 フワラルは浮遊魔法 …等等
そこに それては別の呪文を組合せる事で威力が上がったり 色んな効果が付加したりするんだ
ゲリ ウンコは更に臭い煙幕 キッコー ウーラは亀甲縛り こんな感じだぞ

で…呪文の最後には 必ず決まった言葉がつくよ
サナバーは『メコラ』 フーリャンは『メコレ』 だね
これはその魔法のランクを現しているんだ

メコ メコル メコラ メコレ と4つあって 右にいくほど凄いって事だね
フーリャンがよく使う『ウンコ』はメコ級で… アレ?
でも奴は『ウンコ』でも メコレ だね!これは一体?
実はね!フーリャンはメコ級の魔法さえも無理矢理メコレ級にして威力その他を本来のモノから超底上げさせているんだ!
すっげー!裏技だ!! でもこれはあくまでも“フーリャンだから出来る”事であって 他の魔法使いじゃそう簡単には使えない裏技なんだぁ〜 トホホ!

もう一つ! 実はメコレよりも更に上のランクがあるって知っているかい?!
例えば魔王チクービ戦で使った… メコレ ギオ とかね!
そしてまたまたこれよりも更に更にッ!上のランクもあるぞーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!
だがしかし!! あるにはある!!! あるにはあるが!!!!!
それは例えスペシャルウルトラハイパーミラクル超魔法使いであっても扱う事の出来ない代物らしいぞ!!!!!





「だりゃああぁーーーーーーーーーッ!!! 魔力全開ッッ!!!!!!!!!!
シュプク ギャジュレインボウ メコレルギオドレーーーーーーーーーーーーーーイズッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/10(日) 01:36:07 ID:oxfhqJJy<> 「!!!!」


「シャワーーーーーーーッッ!!!!!!!」
バッ!!
……しゃわわわぁ〜… チョロチョロ‥
「シャワーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!」


「………なんの真似だ」


「シャワーーーーーーーーーーー!!!!!
シャワッ……シャワーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」

「フ…フーリャンちゃん………」

「何哀れみの目で見てんのよコラ
私は真面目にやってんのよ…シャワーーーーーーッ!!!!!!」
チョロチョロ… ピュピュー…


「………………」
ビキッ!
「ふざけてんのかテメェはーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!」
グワンッ


『ガォアアアァァァァァーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ブッワアァァァァーーーーーーーンッ!!!!!!!!


ギューーーーーーンッッ!!!!


「シャワーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
チョロチョロチョロォ〜〜〜


「フーリャンちゃん逃げてーーーーーーーーーーーー!!!!!!」


「捉えたッ 死ね!!!!!!」


ニヤッ!
「来たわね!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/10(日) 02:02:01 ID:oxfhqJJy<> 「一直線シャワーーーーーーー!!!!!」
ドッザアァァァーーーーーーンッッ!!!!!!!


「フーリャンちゃんの両手から放出されるシャワーが勢いを増して七色に輝き出したよぅ!!!!!!! ゴホッ!ゲホッ!!」


バッシャァーーーーーーーンッ!!

「なんだっ?!」
『ゴオォッ?!』
ビショビショ

シュワワワァ〜〜〜…

「!!!!!!!!!?
なっ…!!!!! 私様の分身巨人が…溶けていく!!!!!!!」


「ギャジュレインボウは実体の存在しないモノやエネルギー体のモノに絶大な効果を与える魔法よ
本来はメコル級だけど そのランクの威力じゃきつそうだったからメコレルギオドレイズ級まで底上げさせたのよッ!!!」


シュワシュワシュッワァ〜〜〜〜………

「と 溶ける……ぐっ?!」
ガクンッ
「体が……… …く…そッ……!!」


「その巨人程のエネルギーを一気に失ったらさすがにツラいでしょう
まぁ意識があるだけなかなか凄いじゃない」


ガクガク…
「くそっ……くそ………」

ザッ
「もう諦めなさい」

「いやだ!! 来るな!!!
私はずっと夢の中にいるんだ!!!!」






〔バカヤロー
何言ってんだよチロリーン!〕




「!!!!?」

「えっ……?!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/10(日) 02:37:46 ID:oxfhqJJy<> モヤモヤモヤ… ボヤ〜ンッ!!
〔オッス 俺勇者!〕

ババーン!!!


「……………!!!!!」

「…えぇっ? あんたは……」


ヨロ…
「ああああ…君……?」

「ははっ! 違ぇッ!!
俺は……」

「まさか…無意味ちんこっ!!!!!?」

「ははははっ!その通りおじさんだぜーーーーッて誰が無意味なちんこじゃコラアァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」


「ど どういう事じゃ……本物…なのか?」

「よっ!お久だな!爺の人!!」
ビッ…

「あんた…何故……」


「お兄ちゃん!!!!!」
ダダッ

「おうっ!チロリーン!!」

「お お兄ちゃーん!!!!!」
ガッシィー!

「はっはっは…
まったく相変わらずの甘えん坊将軍だなぁお前は!」

「…また会えた…嬉しいよ…」
ウルウル <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/10(日) 18:24:42 ID:oxfhqJJy<> 「あぁ 俺も嬉しいゼ…
悪かったな勝手にいなくなっちまって…」

「ホントだよ!!! 突然出て行っちゃって…
しかもそれで……それでお別れなんて…」

「…すまねぇ」

グググッ…
「お兄ちゃん…待ってて…
今私が…お兄ちゃんを殺した大魔女を倒して仇を討つから!!」
ザザッ……ガクガク…

「待て チロリーン
……それは違うぞ」

「えっ…?!」

「お前は勘違いをしている
俺様はフーリャンに殺された訳じゃねぇ…」

「そんな…
お兄ちゃんまで“あいつを守って死んだ”なんて言うつもり…?」

「そうだ
それが真実だ 俺様は嘘はつかん…
それはお前も知っているだろう チロリーン」

「………」

「俺は愛する者を守って死んだんだ
後悔やフーリャンに対しての怨みなんてもんも全くありゃしねぇ
いや むしろ嬉しい
俺が命を賭けて守ったこいつが今や世界を救った英雄だぜ…
マジいい女になっちまいやがったゼ…ははは」

「………」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/10(日) 19:39:03 ID:oxfhqJJy<> 「………
…しかし 離れてみてるとあの2人…強烈なコスプレ兄妹ね 濃すぎ」

「フーリャンちゃん人の事言えないじゃん!」

「ネコチャンもだピョーン!」

「いや 全員濃いコスプレじゃないか わし以外」

「あんたはコスプレじゃなくて“なりきり”よね」


はっはっはっはっはっはっはっはっは!




――…

「お兄ちゃんの言うならその話信じる…でも
でも私の気持ちは変わらない
私はこの夢の世界から帰りたくない!!」


バチーンッ!

「!!!?」



「バカヤロー!
お前はお前を慕っている奴らとの約束を破るつもりかッ!!!!!
それは勇者的に考えてアウトだろッッ!!!!!!」

「ッ!!」




――――― 姐さーん! ―――――



「…………!!」

「夢なんて幻想の中で生きてどうする…
現実でお前という人生を生き貫くんだ!
俺はいつまお前と共にいるから」

「えっ…?!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/10(日) 20:40:37 ID:oxfhqJJy<> 「何故俺がここに現れたか 分かるか?
お前がいつも 俺の事を思っていてくれたからだ」

「私が…?」

「そうだよ
チロリーンが俺を忘れない限り俺はお前の心の中で生き続ける
夢の中じゃなくとも いつでも会える」
ガシッ
「俺もな お前の現実世界での活躍をずっと見ていたいんだ
お前の中でな…!」

ブワッ
「…Brother!!」
ガシッ!!
「分かった…私…起きる…!」

「強く生きろよ」

「…うんっ」




「…なんかとてつもなく不気味な兄妹よね」

「コラコラ水をさすな」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/10(日) 21:54:02 ID:oxfhqJJy<> 「……っと
ちょっとアイツらにも用があるんだ」
ザッ

ザッザッ


「んにゃっ?! こっち来たよぅ!」


ザザッ
「フ」

ゴスッッ!!!!!

「ぐはぁっ!!!! グーで殴られたァッ!!!!!!」

「あんたと話すことは別にないし 帰れ」


「!!! 貴様よくも兄をッッッ!!!!!!」

「HAHAHA 大丈夫だよチロリーン
これもフーリャンが表現する“愛”なのさ」

「もっぺん殴るわよ」

「その性格は相変わらずだなぁ
ちょっと心が綺麗になってたからも少し丸くなってると思ったんだが」

「つーか なんでそんなに馴れ馴れしいのよ
アンタ程度が私と同等だと思わないで欲しいわ」

「そしてずっと見てたぜ…俺様の分身(ああああ)に対する仕打ち…マジ許すマジ!!
でも最後のイベントは正直感動したぜ! 許すマジ許す!」

「あんたもさっさと光になって消えればいいのに…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/10(日) 22:21:19 ID:oxfhqJJy<> 「頼みがある」

「嫌だし」

「早ェよッ 聞けよーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!」
ババーン!

「あんたの頼みなんてどうでもいいし」
ツーンッ

「んだとテメーッ!!!」

「まぁ落ち着いて…代わりににゃん達が聞くからさ…」

「…わ 分かった
ゴホン …あのな 頼みっていうのはな…
………………」
チラリ
「チロリーンについてだ…」

「チロリーンちゃん?」

「あぁ… お前らが現実の方で今どういう状況なのかは知らないが
恐らく何かと戦っているんだろ?」

「…うーーーーーん…
戦ってるっていうかなんかこれから色々大変な事に巻き込まれそうになってるというか…」

「まぁなんでもいい
それでよ…もし 良かったらよ…」
ドキドキ <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/10(日) 22:48:34 ID:oxfhqJJy<> 「現実に戻ったら チロリーンをお前達『フーリャン一派』の仲間に入れてくれないか」

「えぇっ?!」

「わしらがいつ『フーリャン一派』とやらになったんじゃよ!」

「あのボケ妹を私の下僕にしろと? それはムズカシイわね」

「な 何故だ!
あいつの強さと可愛さはもう既に知っているはずだ!」

「あいつ 嫌い 以上」

「そこをなんとかァァァァァーーー!!!!!」

「知らないわよ
ていうか私の下僕になるかならないかはボケ妹の意思で決める事
無理矢理強制して下僕に引き入れるのはあなたの本意でもないでしょう」

「あぁそうだ
だが俺は確信している
チロリーンは必ずこう言うだろう
『お兄ちゃんがお前のどこに惚れたのか近く見極めてやるんだからっ////』
…とな」

「…まさか…」

「そういう事で!頼むZ!!」

ズイッ
「さっきから何の話?」

「いやいやっ!なんでも!!
なぁチロリーン!目覚める前にちょいと外に出てみないか!
こんなジメジメした場所にゃ飽き飽きだぜ!」

「…うん!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/10(日) 23:29:34 ID:oxfhqJJy<> カッ!!

「わおっ!綺麗な青空だピョーーーン!!」

「なんか久しぶりに太陽の光を浴びた気がするー!」

「長い事暗い夢の世界を旅したからのお
そういや現実世界の方はもうどれくらい時間が経っているんじゃろうか…」

「なぁー…フーリャン… この空見て何か感じないか?」

「…いや? 何も……」

「そうか… 今は“あの気配”も消えてるんだな…」

「なんの話よ」

「お前達 旅している間に上の方からなにか不可解な視線を感じなかったか?」

「いや…別に…」

「そうか じゃあもしかしたらこの俺だけが感じていたのかもな…」

「……?」

パアアアァ…

「!! これは!」

「うさぎの時と一緒! 目覚めの合図だよぅ!!」

「…あー くそ長かったわね」


「…お兄ちゃん」

「チロリーン! 俺みたいな……いやっ!俺以上に立派な勇者になれよ!」

コクン
「モチのロンだよ!」

「じゃあ フーリャン ねこ うさぎさんに爺の人!アバヨ!!」
ビシッ!! ボソ…
「妹…頼むぜ!!」

「……ふん」

「またね…!」

「ピョーン!」

「サナバーだが」


「……… お兄ちゃん…」

パアアァァァァァァ………

―――… 忘れるなよチロリーン!
    俺はいつでも お前の側にいる!!! …――― <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/11(月) 00:35:27 ID:e6uxrXeX<> ―――…

「う〜ん… ハッ!」
ガバッ…
「ここは… どうやらやっと戻れたようね」


「あ!フーリャンの姐さんが起きたぞ!!」


「ふにゃあぁ〜〜〜…」

「ピョイ…ムニャムニャぁ…」

「うぅ〜んむ…
…んん… 夢の中に入った時間から約半日か…やっぱり思ったより短かったのぅ…」


「他の人達も起きた!」

「姐さんは!!?」


ピク…
「……ん…………」
…パチッ
「…ふわあぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁ〜〜〜〜…」
ノビィ〜ン

「…あ… ぁぁあぁ姐さんっ…!!」
『姐さぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んっ!!!!』
わァーーーッ ドドドドッ!!

「心配かけたね お前達…
私様はもう大丈夫だ…」

「姐さ〜〜〜ん…良かったァ〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」

「………」
チラリ

「ハッ!!!!!!!!
あ 姐さん駄目ですよ!!!!!! 抑えて抑えてェッ!!!!!!!!!!」

「大丈夫 もう何もしない」
ザッ…
ザッザッザッザッ… ザッ
「……大魔女フーリャン…」


「……」

「…………
…あ ありがとう…」


「………」
フッ
「私に貸しを作るとは 高くつくからね」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/11(月) 01:19:56 ID:e6uxrXeX<> ―――――…

「じゃあ 私様が『半永眠病』になったのは その“レムの種”ってのを飲んだのが原因って事?」

「うむ
多分それは君とフーリャンが2人が同じ姿で乱れまくってる時に飲まされたはずじゃ
ほら ジャードという君の部下が君に襲い掛かった時じゃ」

「ジャード… そういやジャード…あの時のあなたなんか変だったね」

「へ へぇ… そうらしいんですが…
オイラ全く覚えてねーでガンス」

「それは仕方のない事じゃ あの時の彼は恐らく操られていた」

「ジャードがッ…?! 一体誰にっ!!?」

「糞紳士よ」

「紳士?」

「マエラドという男じゃ
世界中に広がる『半永眠病』の影には こやつが暗躍しているとわしらは考えておる」

「うちのうさぎも前にやられたんだよぅっ!
これは注意が足りなかったうさぎの自業自得だけどねっ!」

「ピョイィィ…」

「でもなんの目的があってそんな事…」

「さぁのぉ
奴は自分の事を『永遠の安息の世界へ導く者』と言っておったが その真意はまだ分からん」

「じゃあお前らはその謎紳士を追っているの?」

「いや……」

「別にそんなつもりはなかったけどね
でもあの時のアレは明らかにボケ妹じゃなく私を狙っていたはずよ
なんか知らないけど超ムカつく
このまま捨て置く訳にもいかなきなったわ」

「え… フーリャンちゃん…じゃあまさか…」

「ええ… やられたらオーバーキル が私の信条
私をおとしめようとした愚かな腐れ紳士は捕まえて罰を与えないとね!」
ドンッ!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/11(月) 01:54:20 ID:e6uxrXeX<> 「なんと…本気かッ」

「当然 私は一度決めたら最後まで貫く大魔女よ
もちろんあんたらも付き合うわよね?」

「にゃんは別にいいけど…」

「チィもいいピョーン」

「むうぅ…まぁ気になるからのお…
じゃが わしは基本的に老人会を優先するからな!」

「決まりね」



「……」
ザッ
「…なぁ 頼みがある」

「……!
…何よ」

「それ 私様も仲間に入れてくれないかな」

「……あんたが?」

「何となく感じる…何だかとてつもない驚異がこの世界に迫っていると
そしてお前らがその真っ只中へ飛び込まんとしていると…」
グッ…
「この世界に今何が起こっているのか 私様もこの目で確かめたい
そして出来る事なら元の平和な世界に戻したい!
このとめどない勇者的思想が止まらない!!だから!!!」
カッ!!

「そして…」
ツカツカ… ズイッ!!

「…?」

「兄があんたのどこに惚れたのか…! それも 知りたい!!」




「な なんかペロスケ君の言う通りの展開になったよぅ!!!」

ババーン <> がををに<><>2010/01/11(月) 02:08:28 ID:e6uxrXeX<> 「…………」

「……」

「…一つ条件があるわよ」

「条件?」

「私の下ぼ…じゃない 仲間になるのならこの私の言う事は絶対に従う事! ……いいかしら?」

「…………
…………………
……………………
………
……
…………
………………………………
………分かったよ …努力する」

「沈黙長すぎていまいち信用できないんだけど
まー いいわ 私に貸した借りを等価以上で返しなさいよね」

「………努力する…
…でも まだ仲間にはなれない」

「はぁ? 自分から言っといてなんなの…」

「私様にはまだこの町でやる事が残っている
この町を平和な町に戻すという使命が!!」

「あ 姐さん!!!!」

「一段落つくまで協力は出来ないと思うけど
ある程度大丈夫になってきたら合流するよ」

「…はぁ? 自分勝手なボケ妹ね…」

「まぁまぁまぁまぁ! 良いではないかそれで!
まったく立派だなチロリーンちゃんはっ!!」

「ふふ… ちゃんとしないと兄に笑われるからな」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/11(月) 02:30:25 ID:e6uxrXeX<> チロリーンを仲間入り予定に加え 一行はマイムシティを後にした…

ザッザッ…
「…はーーーーーーーーっ!疲れた!色々あったねぇーーーーーーーー!!!」

「そうね」

「まぁ何にしても一件落着じゃな!
して これからどうするんじゃフーリャン?
マエラドについて調べるために色んな町やらで聞き込みでもするか?
果てしなく面倒くさいが…」

「いや 家に帰る」

「えぇーーーーーーっ!!!!!!」

「あんたも疲れたっつってたじゃない
何か問題でも?」

「てっきりすぐにでもマエラド探しを始めるものかと思ってたが…」

「何もそんなに急がなくてもいいじゃない
余裕をもっていきましょう 余裕をもって」

「ん んにゃ… それはそうだけど…」

ヒュオオォォォ〜〜…




…――――――


……――― どこか近い場所 ―――……

「ふーむ…これは大変な事を聞いた
彼女達はどうやらこの私を捕まえたいようだ
…次の手で仕掛けようと思いましたが こうなってはうかつにゃ動けません」
ザザァーーーーーーー……
「しかしまた…驚かされましたねぇ…
彼女達はもう2人の人間を元に戻してしまっている
やはり侮りがたし 大魔女フーリャン
面倒になるまえに手をうっておきたかったのですが
こうなってはしばらく静観するしかないですね…」

ゴゴゴゴ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/11(月) 19:34:24 ID:e6uxrXeX<> フーリャン宅


「つまりじゃ
マエラドはこの世界の現実をすり替えようとしているのではなかろうか」

「じゃああの人は世界中の人達を『半永眠病』にしようとしているって事ぅ?」

「いや さすがにそれは非現実的すぎる…世界の人口的に考えて…
それにもしそうだったら『半永眠病』の被害者はもっと多いはずじゃ
世界各地で増えているとはいえ 数自体はまださほど多くない」

「確かにゃい…」

「あの男は人を選び『半永眠病』にしているのかもしれん…
どういう基準で選び そしてその理由も今はまだ分からんがのう…
だが間違いなく何かの狙いがあってやっているんじゃろう」



「うっさいわねぇ さっきから…」

「おいこらお主…
お主がマエラド追おうって言い出したんじゃからお主も真面目に考えろ」

「腐れ紳士が何者で何がしたいのかなんて興味ないのよ
私は捕まえて絞りアレしたいだけ
くだらない話するんだったら今奴がどこにいるのか考えなさいよ」

「無理言わないでよぅ」

「じゃあうるさいから静かにしててよ
私は疲れたからもう寝る… グゴォーーー…ギリギリギリ……」


「……」

「………」

「……」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/11(月) 20:09:27 ID:e6uxrXeX<> それから3日 4人は特に何もせずフーリャン宅で過ごしていた…
話すことといえばウインドウさんとお別れしていなかった事を後悔するような事だけだったのだ…


「んーーー…気持ちの悪い朝!」
ノビノビ〜

「また ダラダラ過ごす一日が始まるのか…
つーかいつまでわしは外で寝起きせねばならんのじゃ」

「ダラダラ過ごすなんて幸せな事じゃない」

「いや…
それよりいつになったらマエラドを探しに行くのじゃ…」

「気が向いたらね」

「お前がいつ気が向くのか…
一ヶ月後…二ヶ月後…いや半年か…はたまた一年後か……もしかしたら忘れ去られるという可能性も……」

「私をバカにしてんのクソジジイ」


ガチャ
「フーリャンちゃーん! なんかお手紙来てるよぅ!」

「あら 珍しいわね」

「おっとと!にゃんはこれはか朝ごはん作りよぅ!!
うさぎー!寝てないで手伝ってよう!」

「…ねこちゃんはいいようにコキ使われて……いや 献身的じゃなあ…
泣けてくるわい」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/11(月) 21:59:07 ID:e6uxrXeX<> クッチャクッチャ モシャモシャモグモグ… シーハーシーハー
グツグツグツ…


「朝からキムチ鍋とは」

「ごめんよぅ!味噌汁作ってたらこんなんなっちゃったよぅっ!」

「でもおいしーピョウンッ!」

「まぁまぁね
…と」
ガサゴソ… ピラッ

「ねーそれ何の手紙?」

「………」
ビリビリビリ

「えっ?! 何で捨てるのぅ!?」

「くだらない手紙だわ」
クシャクシャ ぽいっ

「…?」


「あぁそうじゃ わしあと3日したら私用で出掛けるからな」

「え?何?」

「どうせ老人会でしょ」

「ご名答! 今回はマッハ湖で川柳の集まりじゃ!
その後にすぐ別の老人会もあってな それは旅行じゃから長くなるからのぅ
すまんが」

「なに老人会をはしごしてんのよ…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/12(火) 00:32:33 ID:gStuzY5m<> 次の日


「また手紙来てるよーぅ!」

「あぁ? またぁ? どれ…」
ピラリ
「…………」
ビリビリビリッ…

「また破るのぅッ?!」

「昨日のと同じ所から同じ内容よ」

「なんじゃ ラブレターかのう?」

「似たようなものね」

「??」



また次の日…

「フーリャンちゃん………また 手紙…」

ビリビリ〜ッ


「有無をいわせずッ?!!」

「封筒が前のと同じだし
まったくしつこいわね〜〜」

「何の手紙かは知らんが 送り主は随分と積極的じゃな」
かきかき

「…って あんたさっきから何してんの」

「川柳じゃよ〜
ちょい聞いてくれ」


今日の朝の
練乳かけ納豆ラーメン(ツユダク)
ゴリおいしかったです


「色々言いたい事あるけど それ川柳じゃない」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/12(火) 01:13:00 ID:gStuzY5m<> またまた次の日

「じゃーわしは老人会に行ってくるぞい」

「川柳頑張ってねぇー」

「うむ 最優秀賞とっちゃる!」

「いやあんた確実に赤っ恥かくわよ どうでもいいけど」


ガチャチャンッ
「フーリャンちゃん!」

「なによねこ」

「また来てるよ!! 手紙!!!」

「……」

「むぅー しっつこいのぉ」


ピラピラ…
「ふむ… やっぱり同じものだわ
…………」

「アレレ? 破んないのー?」

「……フーリャンちゃん どうしたの考え込んで?」

「……………
………はぁ…」

「?」

「はぁ〜…仕方ないわね
ここまで言うなら折れてやろうじゃない」
ニヤッ
「決めた」

グッ!
「私 女優になる!!」

ババーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



『はあああああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーッ?!!!!!!!!!!』 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/12(火) 02:06:59 ID:gStuzY5m<> 「女優ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ?!!!!!!!!」
ズズーーーーンッ!!!!

「これを見なさい」
ピラリ

「手紙っ……!!」
ババッ…

「なになに…
………! こ これは…テレビの出演依頼じゃないか…!」

「そうよ 今日までずっと来ていた手紙の正体はそれ」

「極濃報道番組『超真ん中』…!
ゴールデン番組じゃあないか!!!!」

「すごッピョーーーーーーーーー!!!!!!!」

「うっ うわァーーーーー!!! ギャラもすっごいよぅーーーーーーー!!!!!
もう目が回りそうだぁっ!!!!」

「お金はどうでもいいけど 最近ずっと何もしてなかったし暇つぶしにはちょうどいいかもしれないわ」

「フーリャンにオファーとは…テレビ局も大冒険じゃな!!」


「大魔女にして女優か… まぁ悪くない肩書ね」

(テレビに出ただけで女優になれると思っとるのかこやつは…)

「かっこいーー!」

「えぇっと…『KYテレビ』ね
場所はアリーモンですって」

「アリーモン! 大都市じゃん!!」


「よし んじゃさっさと行こうかしら」

「今から!?」

「善は急げよ ふふふ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/12(火) 03:03:55 ID:gStuzY5m<> 「え にゃん達も行くの?」

「当然 付き人でしょ」

「ピョーン! チィもテレビ出たいー!」

「ダ ダメに決まってんじゃんうさぎ! 顔なんて晒したらこれから仕事出来なくなるよ!!」

「ピョムー…残念」


「はぁ〜…お主がテレビのう…
普段はあんま見んがこれから毎日チェックしとかんとなぁ
…おっと!わしももう行かねば!さらばじゃ!
ウマ メコラ!」

ボフォン!
「ひひーん!」

「飛ばすぞラッキー! ハイヤー!!!」

バカラッ バカラッ バカラッ…


「こっちも出発よ
フワラル レーロー メコレ
フワラル ローロー メコレ」


ブァッサアァー!
バサッ バサッ

「目指すはアリーモン
ほぼ真裏にあるからかなり時間かかりそうね」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/12(火) 03:30:10 ID:gStuzY5m<> フーリャン ねこ うさぎの3人は途中で休憩を挟みつつ
3日間空を飛び続け そしてついに巨大都市アリーモンに到着したのだった


わいわいがやがや

「わあぁぁーーーーっ! やっぱり大きいねーーーーーーーー!!!」

「ピョイィーーーーーーーーーン! ピョピョーーーーーーーーーーウッ!!」

「騒ぐな 田舎ものども」

「騒ぎたくもなるよぅ!もうテンションマックスエナジーだよぅ!!」

「ねー!街を見て回ろーよー!!」

「そうだね!観光だ観光だ!!!
やっふーーーーーーーーい!!!!!!」

「うるさい
ウンコ メコレ」


ブッホフォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッッ!!!!!!! ブリッ

「くせーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!」
ビターンッ!!



『ぎゃああああああああああああああぁ!!!!!!!!!!!!!!!!』
バタバタバタバタバタッ!!!!!


「あぁっ!罪のない人達が巻き添えにッ!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/12(火) 15:08:27 ID:gStuzY5m<> KYテレビ 入口前


「ここかしら」

「うわぁ〜 一際デカイ建物だねぇ」

「ピョー…」

「ここからは私一人で十分
あんた達はどっかいってなさい」

「え〜 なんでよぅ」

「あら この私が気を使ってあげてるのに
こんなトコ入ったらいつどこでカメラ小僧にパチられるか分からないでしょ」

「あ そーか…
分かった にゃん達はホテルかどこか行ってフーリャンちゃんの出演を待ってるよぅ!」

「ふっ 録画しときなさいよ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/12(火) 16:30:42 ID:gStuzY5m<> ザッ

サササッ!
「おまちください
あなたは関係者の方ですか? ここへは許可証がなければ入れませんよ」

「あ? 何よ…」
ツカツカ…

ササーッ!
「許可証がないのなら通すわけにはいきませんっ!!」

「失礼な… おいこらアブラゴリラ
この私が誰だかわからないの?」

「申し訳ありませんが存じません タレントか何かの方ですか?」

「違うわよ
こっちはあんたらに呼ばれて来てやったのよ ねぇ」
ズズイッ

ピピッ
「えー本部本部 正面玄関に変質者あらわる」

「誰が変質者じゃーーーーー!!!!!
あまり怒らすとぶっ放すわよ!!!!!」

「本部!本部!
正面玄関の変質者 テロリストの可能性あり!!!!」

「ブッアレす!!」

ざわざわざわ…

「!!!!!!
はっ!! あの方は…まさか!!!!!」
ダダッ

ゴゴゴゴゴ……
「私をこけにした報いを受けなさい」

「ひぃっ!!」


ズダダダダダダーッ!!!
「待て待て!! 待ってください〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!」
キキーッ!
「おい警備ゴリラ! その方をお通ししろ!!!」

「し しかし」

「バッキャローーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ 口をつつしみやがれーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
この方が あの!!! 大魔女フーリャン様だぞォーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」

ざわざわっ…
『な…………ッ!!!!?』
『本当にきやがったぞ…!!!!!!!』


??「………大魔女フーリャン…あの女が」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/12(火) 18:04:44 ID:gStuzY5m<> ロビー


『も〜〜〜〜〜ぉうッしわけッありませんでしたァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!』
ズララァ〜

「気をつけなさいよね」


ざわざわ… ヒソヒソ
「見れよ… 上層部の人間がみんな土下座しているぞ!!」
「社長にッ…会長までいるぜ!!」
「まさか本当に来るとはなぁ〜…大魔女フーリャン!
『超真ん中』のプロデューサーの熱意が通じたか」
「希代のワルにして世界を救った英雄だで… 俺達は今伝説を前にしているでよ…」
「しかしなんだあのファッションは」
「とんがり帽子にマント…まさに魔女といちた紫色の服…そしてミニスカにルーズソックス!」
「時代錯誤も甚だしいときたもんだ!」
「しっ!聞こえるぞ…! 奴を怒らせると街一つが消えると聞く…」
「ジェノサイダーい魔女か…」


「聞こえてるわよ ゲリ ウンコ メコレ」


ブチュッ… ブリィーーーーーーーッ ブッブッ…ビシャアアァァァーーーーーーーーーーーーッ ドッチャアアアアアアアアアアアアァァァーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!

「最終すかしっ屁バージョン」




ス〜…



『くさやァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
バタバタバターーーーーンッ!!!!!!!!!



モワァ〜ン… キンッ!!
??(匂わナイス!…危なかったな…
…この凶暴性…噂通りだ…) <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/12(火) 20:30:39 ID:gStuzY5m<> VIP用楽屋


「では! 『超真ん中』に出演していただけると!!!!!!!!!!!」

「えぇ」

「おぉぉっ…“英雄”フーリャン様がご出演ともなれば
これはいまだかつてない視聴率たたき出されそうですな!!!!!!!!!!!!
いやはや 根気よく手紙出したかいがありましたっ!!!!!!!!!!!!」

「あんたが手紙出してたの」

「え〜はいっ!!!!!!!!!!!!!
私『超真ん中』のプロデューサーを努めるプッシュ太郎です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それはそうとフーリャン様!!!!! こちらの台本をご覧ください!!!!!!!!!!!!!!!!」

「台本なんてあるのね」

「え〜 といってもさわりの部分だけですが!!!!!!!!!!!!!!!!
フーリャン様の登場シーンはド派手にしようと思ってまして!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「ふっ それは良い心掛けね
それなら特別に魔法を炸裂させてあげましょうか?」

「あ あぁいやっ!!!!!!!!!!!! 魔法はいいです魔法は!
狭いスタジオですしっ!!!!!!!!!!!!!」

「あらそう…」

「今夜はフーリャン様がご出演という事で特別枠をいただきましてね!!!!!!!!!!!!!!!!
『2時間ぶっつづけ大魔女フーリャン祭りSP』という事で
フーリャン様にインタビュー形式でその秘密に迫る! ってな感じで!!!!!!!!!!!!!!!!」

「私の秘密ねぇ…」

「本場は5時間後になります!
今夜テレビの歴史が変わりますぞォォォッッ!!!!!」

「あんたうるさい
出番まで私は寝る」

「は はいぃぃっ!!!!! では失礼します!!!!!!!!!!!!」
ササッ… ガチャンッ
スタコラサッサーーーー


「静かになった… 寝よ」
ガバッ ゼットゼットゼット…



コソコソ… ザザッ!
??「………」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/12(火) 22:00:56 ID:gStuzY5m<> マッハ湖


「ひなこさんの作品でしたー」

パチパチパチ…

「あらやだわ恥ずかしい」

「ひなこさん!素晴らしい川柳じゃったぞ!」

「もぉ〜おべっかはいらないよサナちゃん」

「いやいや 本当にいい作品じゃった!」

「ウフフ ありがとう
そろそろサナちゃんの出番ね 楽しみだわ」

「ふふふ 楽しみにしていてくれい」
グッ!
(フーリャン達の方ももうアリーモンに到着したころじゃろな…
そうなれば早ければ今晩… 要チェキじゃな)

「つ 続いてはサナバーさんですねー
どうぞ前へー」

「うむ」
ザッ!!
「見せちゃる… 我が力作ッ!!」
ザザンッ…



アリーモン ビジネスホテル

「わぁい! ベッドふかぁーふかぁー」

「あいー…やっぱり都会は違うよぅー
安いホテルでも豪華だもんねぇ」

「そういやフーリャンちゃん今頃どうしてんだろ
打ち合わせとかかな」

「テレビテレビー!」

「まだ出ないと思うよぅ?」


ポチッ

『右でもない!左でもない!常に“正確な情報”を皆様へお伝えする正統派報道番組…「超真ん中」が今夜!伝説になる!!』

「あ フーリャンちゃんが出る番組のCMだ」
<> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/12(火) 22:18:52 ID:gStuzY5m<> 『ついにコンタクトに成功ッ!!
生ける伝説の超スペシャルゲストが「超真ん中」にやってくる!!!
今夜は2時間ぶっ通し!「大魔女フーリャン祭SP」だァーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!』


「フ フーリャンちゃん!!!!!!?


『潰した街の数約100ッ 被害者100万人以上ッ!!!!
世界最凶最大デンジャラスボンバー大魔女フーリャンの秘密に迫る!!!!!!!!
幼少期の赤裸々話から1年前のあの事件の真実までっ!!
スバリ聞いちゃうこりゃ大変だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
歴史の教科書の1ページになる事確実ッ 絶対に見逃すなーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



「………
もうCMが…!
こりゃかなりの大事になりそうやでっ……」

「わくわくー!」




VIP用楽屋前

??「……」
スッ… カチャンッ
キイィィー…
??(…………)

そろりそろり
??(……?
居ない…そんなバカな)
キョロキョロ


「人が気持ちよく眠ってるのにノックもなしに入ってくるとは 礼儀のなっていないやつね」

??「!!!!!!!!」
バッ

ビタンッッ!!

「動かないで
動いたらその喉をスリ潰す」
ヒヤリ

??「………くっ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/13(水) 00:22:12 ID:nGvO3idm<> ググッ…
「や やめてくれ…」

「何しにここへ来た?」

「………」

グッ!!

「げぐぇっ…… しゅ 取材…だッ」

「取材?」

スッ…
「はぁっはぁっ… 僕の名前はエンデリル
人は僕を熱血の突撃レポーターと呼ぶ」

「…で?」

「大魔女フーリャン氏!!
あなたにお話を伺いたい!!!」

「それなら今日のテレビでも見なさいよ」

「何を言うッ
電波で流れたことをただ書き連ねるなど三流レポーターのやることッ!!!
一流レポーターとはまだ誰も知らない情報を誰よりも早く知らなければならないのだッ!!!」

「知らないわよ
キッコー ウーラ メコレ」

ガシィイィーーーーーンッ!!!
「ぐわああああああああああああ!!!!!!!
こ これは衝撃事実だッ!!!!!!!!!!
大魔女は緊縛プレイがお好きィーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」

「…………」
スタスタスタ… ヒュウ〜〜ン

「? 何故窓を開ける?」

ツカツカツカ
「よいしょっこいしょ」
ズル…ズル…ズル…

「!? 何をする?
…まさか…窓から突き落とす気かッ!?」

「……」
ニコリ

「や やめれーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
僕という人間が死ねばッ 世界中の人々の“知りたい”という欲求が爆発してしまうぞーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ノー ゴシップ ノー ライフ!!!!!!!!!! ノー ゴシップ ノー ライフ!!!!!!!!!!!!!!! ノー ゴシップ ノー ライフ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/13(水) 00:49:06 ID:nGvO3idm<> 「知らないわよ 出歯亀野郎が
よっこらセップク」
ヒョイ

ヒューー…ン

「ぎゃーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
ここは10階…落ちたら死ぬじゃないか君ーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!」

「うん知ってる」
ニッコリ

「じゃやめ…」

「いやだ」

パッ!

「ハッ…………… ぎゃあああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!」
ヒュルルルルルルルルゥ〜〜〜〜〜ッ

「フワラル ローロー メコレ」
キンッ!


フワッ! フワ…ユラユラユラ〜…
「!!? ゆっくり落ちていくぞっ…!!!?
まさかこれが彼女の魔法かッ?!!
な なんにしても助かっ………ハッ!!!!!!」
バッ!!!
「この下には… 人・人・人…… そして今の僕は空飛ぶ亀甲縛り男……!
ぐわああああああああああああああああああああーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これでは僕はマジモンの変態ではないかァーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!
レポーターがゴシップになっては洒落にならんぞ助けてえええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


パタンッ
「さて 寝ましょう」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/13(水) 01:01:58 ID:v2NRXoFl<> このノリ好きだwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/13(水) 01:10:24 ID:nGvO3idm<> そして…19:00

「フーリャン様!出番です!」

「あらそう」


マッハ湖

「さて どうじゃ」
ポチッ


アリーモン ビジネスホテル

「わくわくぅっ」

「わくわくー!」

ポチンッ


――――――――…
ジャラァーーーーンッ ジャンッ パァラァパァーラァーッ パンッ ボエ゙〜…じゃんっ
「テレビの前のみなさんこんばんナーゴ」
ぺこり

「こんばんナーゴ」
ぺこ

「司会のヅラオです」

「アシスタントのセルライターXです」

「Xさん」

「はい」

「かわいいねぇ〜」

「なんでやねん」
バシッ

\どっ/

==テレビの前(ねこ うさぎ)==

「………」

「………」

しーん
==テレビの前(サナバー)==

「………」

しーん
====

「えー はい 大爆笑いただいた所でね 番組始めたいと思いますー」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/13(水) 01:40:08 ID:nGvO3idm<> ドダドドォーーーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!

『超真ん中』特別編…
たった2時間の伝説が世界を揺るがす…
大魔女フーリャン祭SPッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
                                    ※字幕付



「今夜あなたは歴史に残る夜を目撃する」

「今回も深海から宇宙…歴史…乳首の毛など 様々な分野の権威にパネラーとしてお越しいただきました」

「しかし そのどいつもこいつもが雑魚に等しい 今夜のゲストの前では…」


『なんだとコラアアァッ!!』
BOO!


「黙れ乳首親父コラアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!
てめぇが1番いらねぇだろクソがあああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「んだとヅラテメェオイやるかコラ あぁッ?!!!!!!!」

「上等だてめぇオイ誰か戦闘ヅラ持ってこいオラァァーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


※しばらくお待ちください


==テレビの前(サナバー)==

「フリーダムな番組じゃな
それともゲストがフーリャンじゃから気がたっておるのか」

====


数分後

「えー 一部グロテスクな部分がありました
大変申し訳ありませんでした」

「ハァハァ… さて… へへっ
そろそろご登場いただきましょう…
世紀の大魔女…フーリャン様です!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バーーンッ!!!!


==テレビの前(ねこ うさぎ)==

「来るピョイィー!」

「だ 大丈夫かなぁ… なんか不安になってきた…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/13(水) 02:21:55 ID:nGvO3idm<> パー パーパラ---! パ-----ラ-------!!
ガショーーーーン…

※(字幕)上部からゴンドラの様なものが降下
その上には人影が


ピカァーーーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!


※人影は大魔女フーリャン 杖を振り上げポーズし司会とパネラー陣を見下ろします


==テレビの前(サナバー)==

「………」
あんぐり

====

ガショ〜ン… ガコッ

※ゴンドラ 途中で止まる

「とうっ!」
シュバッ!!

※大魔女フーリャン 勢いよく飛び華麗に着地 その際さりげなく「シュッ」と声を漏らします

「世紀の大魔女フーリャンとは…私の事よ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャジャーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

※決めのポーズ とんがり帽子を微妙にズラしているのがポイント



==テレビの前(ねこ うさぎ)==

「何この演出!!!!!!!!!!!!
しかもフーリャンちゃんめっちゃノリノリだし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/13(水) 02:33:16 ID:v2NRXoFl<> ゴンドラw <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/13(水) 03:04:13 ID:nGvO3idm<> 「さすが大魔女ですねぇ
登場から派手です」

「フッ
ヒュライラ メコレ」

ふひゅううぅぅぅぅぅぅぅっっ ふぁっさー

\どっ/

※挨拶代わりとばかりに風を操り司会者のヅラを飛ばす大魔女
爆笑に包まれるスタジオ


「はっはは…とんだ挨拶ですな
ささっ どうぞこちらへ」

「はいはい しっかしクッッサイ場所ねぇココ」

「はっはっは オッサンオバハンしかいませんから」

\どっ/

※またしても爆笑に包まれるスタジオ 大魔女は席に座る


「さて 今日はフーリャン様特集 という事でね
まだ始まったばかりですが どうですか? こういうのは始めてだと聞きましたが」

「えぇ …といっても一昔前にも何回かテレビ新聞に出てたわよ
……主にこっちの話題で」

\どっ/

※大魔女 中指を立てる
それにスタジオはまたまた大爆笑


==テレビの前(ねこ うさぎ)==

「それ笑い話じゃないからッ!!!!」

====


「いや〜…想像より楽しい方だ
しかし奇抜なファッションですね
どこで売ってるんですかね?」

「『太古の魔法使いコレクション』って本に毎号付いてくる『魔女なりきりセット』を集めたのよ
創刊から2年かかったのよ 全部揃うのに」

「そ そうだったんですか
あるもんですね〜」

「さて それではこれから大魔女フーリャン様への質問コーナーです」

「おっ キタキタ!
目玉コーナーですよ〜!
フーリャン様に質問して そこから気になった部分を我々が突っ込んでいきますぞ〜!!」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/13(水) 03:06:15 ID:v2NRXoFl<> リアルにコスプレだったのかよw <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/13(水) 16:11:37 ID:nGvO3idm<> チ〜ン カッチ カッチ

デデンッ
Q.あなたのフルネームは?
A.大魔女フーリャン

Q.何歳?
A.20 …何だその目は

Q.血液型は?
A.さぁ… 天才が多いというAB型じゃないかしら

Q.詳しい生年月日は?
A.分からない というか忘れた

Q.趣味は?
A.素潜り

Q.座右の銘は?
A.牛乳はよく噛む

Q.好きな食べ物は?
A.干し柿 イカリング パクチー

Q.嫌いな食べ物は?
A.サラダ たこやき 肉類

Q.好きな色は?
A.黒か紫

Q.将来の夢は?
A.永遠に私であり続ける事

Q.自分という人間を漢字一文字で表すと?
A.「無」

Q.最近買ったもので1番高かった物は?
A.あいつの人生

Q.仕事は?
A.んなもんしてる訳ないじゃない

Q.日々何をして暮らしているのか
A.最近は昔みたいなヤンチャも出来ないから大体寝てるか近くのねこをいびるかしているわ

Q.たくさんの魔法を使われますが お気に入りの魔法は?
A.ウンコ メコレ

ブファッブフォホォオォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!

『ぎょええうぇえぇぇえぇえぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!』


A.あぁ…はは ごめんごめん <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/13(水) 19:34:22 ID:nGvO3idm<> 「えー…思わぬハプニングもありましたが… コーナーはまだまだ続きます!
ここからは突っ込んだ質問が続きますぞ〜!」


A.好きな異性のタイプは?
Q.すぐ死ぬやつ

Q.こんなやつとは友達になりたくない! というタイプは?
A.そもそも友達自体いらないし

Q.今1番欲しい物は?
A.… ……ね…… …い いや 特にないわ…

Q.いつから そして何故魔女になった?
A.生まれた時から大魔女なんだからしょうがないじゃない

Q.どこで生まれたのか?
A.……忘れた

Q.現在 家族はどうしている?
A.…そんなの 知らない

Q.何故数年前まで破壊活動を行っていたのか
A.これ言っていいの? ただの暇つぶしよ

Q.何故破壊活動をやめたのか そのきっかけ
A.話す義理はない

Q.悪徳集団『超神会』を潰したという話は真実なのか
A.まぁチョチョイのチョイよね

==テレビの前(サナバー)==
「嘘つけ!」

====

Q.仲間がいるって本当?
A.仲間っつーか引き立て役兼下僕よね

Q.普通の人間だったら今何をしていたと思う?
A.そんなの考えたくもない

Q.嫌いな食べ物以外で苦手なものは?
A.手袋 …アレ なんか 不気味じゃない…?

Q.これだけは譲れない! 自分の体で1番自信のある部分は?
A.脚

Q.自分って変態だなぁ と思う部分は?
A.頭からお風呂に入る奴ってそんなに少ないのかしらね? 別に変態とは思わないけど

Q.一日の中で必ずやる事はある?
A.着衣式乾布摩擦

Q.最後に 視聴者の皆様に一言!
A.みんな死ね <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/13(水) 21:28:55 ID:nGvO3idm<> 「はいー えーフーリャン様ありがとうございました
なんやかんやと聞いてきましたが そこから色々と膨らまして行きましょうかね
えぇっとまず… 20歳!若いですねー」

「――――…ぷ…」

「おいそこ 今笑ったわね?
何よ 20でこんな姿してるのがそんなにおかしいかしら?
こう見えても全年齢対応の服なのよ 文句あんのかコラ」

※Xに杖を突き付ける大魔女

「い いや! Xさんは今おならをしたんですよね!
まったくもーフリーダムですなぁ!!」

「…はい…」

「まぁいいわ… 次」

「は はい えーっと血液型知らないんですか
病院とかいかないんですかねぇ?」

「まーねぇ…生まれてこのかた病気になったことないし…」

「ほぉーっ!それはそれは!
大魔女フーリャン様の“健康の秘訣”とは一体ッ?」

「毎朝の体操かしら」

「ほぉ体操! それは一体どんな体操で?」

「やっていいの?」

「どうぞどうぞ!」

「じゃあ」

※前へ出るフーリャン 準備運動なのか腕を回したり屈伸したりしている


==テレビの前(ねこ うさぎ)==

「ま まさか…“アレ”をッッ?!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/13(水) 22:25:35 ID:nGvO3idm<> 「ハイじゃー大魔女式健康体操第一〜
シーデーイ モニン メコレ」
パチンッ

※呪文と同時に指を鳴らす大魔女
すると どこからともなく軽快な音楽が流れてくる

♪〜

※大魔女はリズムをとりながらいい笑顔 かなりカメラを意識しているようだ

ズンチャ ズンチャ ズンチャ
「♪手足ふ〜りふり 体ふ〜りふり おしりふ〜りふり 杖もふ〜りふり
♪今日も始まる大魔女生活 気を抜いたら待つのは死
♪大魔女体操日々の心掛け〜」

※小刻みにジャンプする大魔女


「ははは 女の子らしいかわいい体操ですな」

「♪敵が来た!魔力集中虐殺の構え〜」
コオォォ…

※大魔女の体 輝き出す

「♪ワン・ツー! ワン・ツー! 爆・殺!爆・殺!
♪バクサーレ!バクサーレ!バクサーレ メ・コ・レ!」

ボボッ…バッグォオォォオォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!

『ぎゃあああああああああああああああああああぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

※突如魔法を炸裂させる大魔女 逃げ惑う司会とパネラー陣

「♪逃げても逃がすな狙ったがさ・い・ご! 私は許さな〜い…
♪キャッチキャッチ キャ〜ッチ!
♪キッコー!キッコー!ミナ キッコー ウーラ メ・コ・レ!」

カッシィーーーーーーーンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

『ぎゃあああああああああああああああああああぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

※捕まる司会とパネラー陣

「(セリフ)あんた何が狙い? ………
ほう どうしても黙る気なのね いいわ
そっちがその気ならばこちらにも考えがある…
♪愚かなこいつをどうしてくれようか? 答えは簡単拷問しよう!
♪拷問最適0距離砲! ウンコ!ウンコ! ゲリゲロ ウンコ メ・コ・レ!」

ブッチュル…おヴぇえぇえぇあぁあぁぁぁ…ぶちゃあああああぁぁぁーーーーーーッ おぅえっギャボボォゲゲェーーーーーーーーーーッッッ ぶりっぢゅくっ… ガボヂュブリュブィイィィィィィィィィィィーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

『ギュボばァアァアァァァァァァァ〜〜〜〜〜………』

※阿鼻叫喚の地獄絵図

==テレビの前(ねこ うさぎ)==
「やっちまった……」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/13(水) 23:19:54 ID:nGvO3idm<> 「♪ジャンプ!ジャンプ!
♪跳べ跳べフワラル! レーロー メ・コ・レ!」
ふわぁ〜んっ!
「♪そこから流れるよーうに流〜星ッ!
♪必殺コンボだ『流星墜』!!
♪隕石落としの力技! コメラド メティアール メ・コ・レ!」

ヒュアァアァァァァァ……… ドッゴオォオォォオオオォォォーーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

『ぎょええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!!!』

※KYテレビ壊滅寸前


「フーリャン様ァァァァッ!!!!!
もうっ…… いいです………ッ
もういいですから… もうやめて……」

「あら そう?」
フアァ〜ン… ストン
「第四まであったのに」

※不満げな大魔女

「い いや…… 時間の都合がありますからね…ははは……」



スタジオ裏

「プロデューサ!!
これヤバくないっすかぁ!!!」

「バカヤローーーーー!!! 何言ってんだ見てみろ!!!!
番組始まってからこの視聴率ッ!!!!!! 90%越えだッ… こりゃ100%もありうるッ……!!!!!!!!!!!」

「裏は釣り番組とカイワレダイコンの育成方法ですからねー マジで行けますよこれ」

「くっくっく…もっとハプニング起こせ大魔女フーリャあぁン……」


ゴゴゴゴ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/13(水) 23:59:53 ID:nGvO3idm<> 「いやぁー…ね フーリャン様の健康の秘訣は常人では決して真似出来ぬ境地であると判明した所で 次になりますね はい
生年月日が分からないというのは…?」

「そのままの意味 20年前に生まれたというのは辛うじて覚えているけど 詳しくは忘れてしまったの
まぁどうでもいいからいいのだけど」

「な るほど…
では趣味の素潜りです が… 意外ですね という事はたまに海へ?」

「そんな煩わしい事しないわよ
ドボム バクサーレ メコレとシーオブ ウォズス メコレを使えば海なんて簡単に作れるもの
……今は魔力OFFにしてるから身構えなくとも大丈夫よ」

「ッ……なるほどそうなんですか いやはやスケールが違いますな…」

「えっと 私が気になるのはフーリャン様を表す一文字の漢字なんですが…
『無』というのは…分かります なるほど」
※と 大魔女の胸に視線をやるX
「あなた死にたいの?
これは無限、無敵、無双の“無”よ!」

「はぁ… そうなんですかァ」

「てめーXこら なんかニヤついてない? ねぇ」

「エ Xさんっ……!!! し 失礼しましたぁぁぁーーー!!!!
え え えぇーはいっ! 最近買った1番高いモノ…ていうのはスルーするとしまして…
ここに“ねこをいびる”とありますが ねこを飼ってらっしゃるですか」

「えぇ 最近はうさぎも飼い始めたわ」

「ほっほー! 動物好きなんですかね?」

「いや 特には まぁストレス解消にね」

「ははは 動物を飼っていると癒されますからね
あ まさかフーリャン様は動物は案外甘かったり異常に過保護にしちゃうタイプだったり?」

「いやいや 基本的にはムチをふるう育て方だわ
甘やかすと連中はすぐ図に乗るからね
間違った事したら拷問 正しい事しても拷問
バランス大事よね」

==テレビの前(サナバー)==
「それ全然バランス取れてないぞ」
====

「はははは 厳しい〜教育方針なんですな!
しかしそういう育て方をすると動物達は忠誠心の強いキチッとした子に育つと聞きますからねぇ
実際どうです?」

「そうね まぁまぁじゃないかしら
最近は雑用から朝昼夕食まで色々やらせているわ」

「ハッハッハッハッ! それは面白い」

\どっ/

==テレビの前(ねこ うさぎ)==
「なんというボタンの掛け違い会話」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/14(木) 00:20:57 ID:nC3VfYeo<> 「はいはい では…好きな異性 はスルーしまして…
今欲しい物 一瞬口ごもりましたが…?」

「分かります」
※またもや大魔女の胸に視線をやるX ヅラオ青ざめる

「どうやらあなたは自殺願望があるようね?」

「エエ Xさんんーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!
誰かこの人下げてぇえええええええーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」

※スタジオから引きずり出されるセルライターX


「は はい スタジオに平和が訪れた所で…
頭からお風呂に入るんですかァー! 変わってますね!!」

「そうね 水に頭を浸けてから前転するように クル〜ン ってね」

「か 変わってますねぇ〜〜〜」

「やっぱりそうなの…ふぅん」

「そして日々の日課は着衣式乾布摩擦…? と…
………これ意味あるんですか?」

「さぁ …何よ 私のやる事を否定する気なの」

「と とんでもないッッ…!!!! はぁ…」
ズルッ

※緊張の汗でかヅラオのヅラ落ちる
ヅラオのハゲ頭が更にハゲっている様に見えるのは気のせいだろうか… <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/14(木) 01:55:24 ID:nC3VfYeo<> 「さて フーリャン様には仲間がいる との事ですが
その仲間さん達はフーリャン様と違って表に出ることは少ないですね
かの有名なコリロ騎士団の団員の一人が加わっているという噂は聞きますが」

「まぁ所詮引き立て役だから
つか“仲間”じゃなくて“下僕”ね」

「な なるほど
じゃあその仲間…もとい下僕達と共に かつて世間を騒がせたカルト集団『超神会』を討ち倒したのですね」

「何言ってんのよ アレはほぼ私一人の活躍よ
あいつらまったくの駄目駄目で私がいないとろくに敵も倒せない戦力外通告者どもなんだから
あいつらはあくまでも引き立て役で下僕 それ以上でもそれ以下でもないし
だからあいつらが今後どうなろうと私にとってはめっちゃどうでもいいって感じ」


==テレビの前(サナバー)==

「ぬぅ…見てると分かっていて好き勝手言いおってからに…
あの時はお主の方こそダメダメだったじゃないか…」

====

「ふーむ!一匹狼ですな!
さて次… 次からが重要です!
出身地は不明…ということでよろしいのですかね?」

「生年月日と同じで もう忘れたわ
これまで世界中飛び回ってたし」

「ふむ…
そして…生まれた時から大魔女…というのは さすがに冗談でしょうか
いくら魔法使いでも赤ん坊の時から魔法は使えないでしょう
それとも バブバブー メコレバブー といった感じでしょうか」
\ドッ/

※ヅラオの思い切ったジョークに大爆笑のスタジオ
しかし案の定大魔女は冷めた目でヅラオを睨む

「…………」

「は… はは‥は‥ ごっ ごめんなしゃい………
も もしかしてアレですか…! お母さんが魔法使いの家系だったとか…!」

「違う」
キィーーンッ
「“アレ”は普通の人間だった」

「は……… じゃ じゃあ お父さんが…」

「“ソレ”も普通の人間だった
私の血に近しいものの中に魔法使いの血を持つものはいないはずだ」


※スタジオの空気 張り詰める


==テレビの前(ねこ うさぎ)==

「あやや… まずいスイッチ踏んじゃったよぅ…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/14(木) 03:20:23 ID:nC3VfYeo<> 「し しかし…調べた所によりますと
現在残る魔法使い達は太古の魔法使いの血を引いた者しかいないとありますが…?」

「色々事情がある 私の場合は」

「そ そうなんですか……」



スタジオ裏

「何やってんだボケヅラ!
そこで引くな!押すんだよ!出生の秘密を聞き出すんだよ!
誰か指示出せオイ!」

「だ 大丈夫スかこれェ〜!」



「し し しかしね…視聴者はそこん所を聞きたい訳ですよ!
フーリャン様出生の秘密!! ……なんてなー…と」

「でも私は言いたくない
…それでもまだ聞いてくる?」
ゴゴゴ…

※もの凄い威圧感の大魔女

「は はいーーーーーーっ!!
もう聞きませェーーーーーーーーーーんッッ!!!!!!!」
バッ! プチッッ

※耳からイヤホンをもぎ取りそれを潰すヅラオ

「次行きましょうね次ッ!!!!」


==テレビの前(ねこ うさぎ)==

「フーぴょん怖かったピョン…」

「どうなるかと思ったよぅ…
まぁ“あんな話”… こんな場所でする様な話じゃないよね…」

====



スタジオ裏

「あっ こらヅラオ! 何やってんだよあのハゲ!!」

「む むしろナイス判断じゃないっすか?」



??「大魔女フーリャンの出生の謎 か…
こりゃ大スクープの匂いがプンプンだぞ!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/14(木) 04:09:35 ID:nC3VfYeo<> 「さ さァーーー来ました!!
先程までただただ踏ん反り返っているだけだったパネラー陣共にもついに出番が!!
乱闘必至?!! 『朝まで生論争』のコーナーだああああああああああああああああああ!!!!!!!!
しかしこの番組は21時までだああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

『うるせー!』
BOO!

「黙れ乳首テメーまだいたのかコラアアアアアアアアアアァァァァァーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!」

「いいからさっさとしなさいよ」

「ハっ ハイっ………!!!!!
では!パネラー陣の皆様の中でフーリャン様と是非論争したいという野郎はいませんか?!」


しーーーーーーん……


「手ェ上げろやーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!
コーナー成立しねーだろ… 乳首こらテメーはどうだよッ!!?」

「じゃあ恒例の乳頭の色合いなんかを…」

「聞けるかバカヤローーーーーーー!!!!!!!!!!!
てめぇ帰れよもう帰れーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!
山へ帰れ!!!!!!!! ほ…他はッ?!!」

スッ…

「おっ! 来た…… !
こ これはいきなり乱闘の予感!!」

「?」

「世界魔術反対委員会第3理事のマーシャルさんっ!!
死なない程度に論争どぞっ!!!!!」

「はい」
キラリ

※マーシャルの眼鏡が光る

「……」


==テレビの前(サナバー)==

「“魔反会”の者か……
こいつはヤバイぞい………」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/14(木) 13:43:08 ID:nC3VfYeo<> “世界魔術反対委員会” 通称 “魔反会”とは…
魔法及びそれを使う魔法使い達を全力で否定するしみったれた集団である…
当然 フーリャンはかっこうの非難の的なのである……


「あらあら 居心地悪い奴がいたのね 気付かなかったわ」

「最近は大人しくなったと思いましたが 相変わらずですね大魔女フーリャン」

「あんたらもまだあの陰気な集まりをしてんのかしら?」

「私達“世界魔術反対委員会”はあなた達魔法使いが魔法を放棄するまでなくなりはしませんよ」

「野蛮な集団ね〜
ヅラ 知ってる? こいつら魔法使いを秘密裏に暗殺したりしてんのよ
今そいつが言った様な“魔法を放棄した魔法使い”であってもね
とんだ極悪偽善集団だわね」

「は はぁ…」

ざわざわ

「何を人聞きの悪い事をッ…
我々はそんな事をしませんし そもそもあなたの様な大量殺人鬼に“極悪”と呼ばれたくありませんわ」

「また話題をすり替えて
今でも流れの傭兵や殺し屋を雇って魔法使いを狙ってんでしょ?
自分達本人は机の上でなりもしない妄想を論しているだけで汚い事は全部第三者にまかせるやり方…
私はそんなあんたらが大嫌いなのよッ」

「……ッ」


==テレビの前==

「うーむ さすがにこれはフーリャンを応援したくなるわい
わしも魔反会には煮え湯を飲まされて来たからのお…
といっても…行き過ぎると危険じゃぞ …フーリャン」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/14(木) 14:34:40 ID:nC3VfYeo<> 「はい 初っ端から火花散っております」


「何か勘違いしている様ですが
我々はあくまでも“共存”を最終目的としているのです
しかしそれはあなた方魔法使い達が魔法を放棄しない限り成し得ない
いつ魔法が暴発するか分からない人と隣人になどなりたくないですからね
あなた達が魔法を封印すれば即座に解決する簡単な話なのですよ」

「魔法を封印しろだの簡単に言ってくれるけど
出来るもんならとっくにやってるわよ 他の連中は
奴らだって奴らなりに努力しているらしいのよ それなのにあんたらみたいな脳みそスーパーハードがいるから魔法使いは隠れて暮らすしかないのよ
てめーらが妥協しろコラ」

「見解の相違ですね 残念です
あなたの様なハートブレイク残虐魔法使いがいるからいつまで経っても平和な世界は訪れないのです
思い出してみて下さい3000年前 あなた方魔法使いが世界を支配していた時代は今では『闇の時代』とも呼ばれているのですよ
それも全て “魔法”という忌むべき力があったからこそ存在した悲劇の時代です」

「そんな昔の話されてもねぇ…
今は魔法使いの数は少ないし 力の強い者もそうそういないわ」

「たった一人でも居たらそれだけで問題なのです!
…そしてそれが あなただ!! 今はもううやむやになっていますが…
思い出して見てください視聴者の皆さん?!
彼女は! この大魔女フーリャンは! たったの1年前までッ 世界を恐怖に陥れていた“悪魔”なのですよッ!!?
そんな彼女がッ 今や“英雄”!?
そんなの許されますかァッ!!?」

「あんたマジうるさいわね」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/14(木) 15:07:36 ID:nC3VfYeo<> 「確かにあなたは沢山の人を救ったのかもしれませんが それで全てが許されると思ったら大間違いですよ!!
まず…そうッ まず謝罪をしてくださいッ!!!!!
ちょうどいい機会だっ 世界中の人達が見ているこの番組の中で 謝罪をッッ!!!!!
ハイパー土下座謝罪を炸裂させなさいッ!!!!!
そうすれば私もあなたを多少見直すかもしれませんよッ?!!!」



スタジオ裏

「うォーーーーーキタキタッ大確変だぁっ!! 視聴者100%ヒョオオォオォオォォォッ!!!!
あと一時間こいつを維持すっぞラ゙アァァァァァッッ!!!!!!」



「……」

「さぁ早くっ!!
土・下・座! 土・下・座! 土・下・座!!」
パンパンッ!

※沸き起こる土下座コール

「私はそんな事しないわよ!!」

「ほはァーーーーーーッ 聞きましたか!!
こんな過去の残虐な罪を全く反省もしない人が許されてモwiiのでしょォーーーーーーかァァァッッ!!!!!!
むしろ処刑されるに等しい大犯罪人ですよォーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
魔法使いってゆーのは皆こーなんですよォーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」

「もうあんた…黙りなさいよッ!!!」
ゴゴゴゴ…


ざわっ…
「フーリャン様ッ… お 抑えて……」

「ぎゃーーーーーー!!!!!!! 殺されるゥーーーーーーーーーー!!!!!!!!
ハハ皆さん見ていて下さいッ!? これが彼女の本性…そして魔法使いの恐ろしさーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」

「………」
ゴゴォッ!!!!!!


ドゴゴゴゴゴゴゴォォォォ〜〜〜〜…

「う うわぁー!スタジオが テレビ局がッ 揺れているーー!
私のヅラも飛んでったーーーーー!!!」


==テレビの前(ねこ うさぎ)==

「あわわっ 確かに神経逆なでにする嫌な奴だけど…駄目だよフーリャンちゃん!!」

「ぴょ ピョイイィィーーーーーーーッ」

==テレビの前(サナバー)==

「こうしちゃいられん…!
リンリン ケータイ メコラ!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/14(木) 18:23:27 ID:nC3VfYeo<> ゴォーーーーーーー…
「………」

『に 逃げろォーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!』

「く…くくくっ 来い…これでお前は……」


「……」
ギュウゥゥーーーンッッ…

ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピッ!!!!!!!!
「………ッ!!!!!
む これは…テレパスッ… クソジジイね…」
ピッ

《もしもしフーリャン!! それ以上はいかん!!! 抑えい!!!!》

《そうは言ってもあの女はムカつく…》

《それはわしも同じ気持ちじゃわいっ!
しかしお前がそのまま魔法を放てば奴らの…魔反会の思う壷じゃぞっ!!》

《どういう事よ》

《あの女はお前をわざと怒らせておるように見えるッ
恐らく奴の狙いはテレビの前の視聴者にお主の本性をしらしめようとしとるんじゃ!
お主…昔は毎日の様に魔反会の刺客がきとったが今は全然じゃろ?》

《…そうね》

《それは今のお主が“英雄”と呼ばれ親しまれているから手が出しづらいんじゃよ!
それで奴らはそんな人々のお前に対するのイメージを“英雄”から“倒すべき悪魔”と下げようとしとるんじゃ! 多分!!》

《まったく… ホントしみったれてるわね》 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/14(木) 18:50:34 ID:nC3VfYeo<> 「………」
しーん…

「…?」

「?? フーリャン様の動きが止まってしまいました…?」


《なんか余計にムカついてきたわ》

《なわーーーーッ!!! お主はまた昔の様に戻りたいんかのうッ?!!!!》

《別に私としてはどうでもいいし…》

《本当にそうか?!
お主が元の“悪”に戻るという事は… 死んだ“あの子”との約束を破るという事じゃぞっ!!!》

《………!!
………………………》

《どうじゃ思い出したか
あの子も…そしてわしらも望んどらんぞ…
お主が昔のお主に戻る事なぞ…》

《…》

《お主は嫌かもしれんが 怒りの感情を抑えて思いっきり下手に出るんじゃ!
そうすれば奴の鼻をあかせるぞいッ!!》

《…分かったわよ》 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/14(木) 20:00:23 ID:nC3VfYeo<> 「…………」
シュウゥゥゥーン…

ズズズーーーー…

「なん…だ? スタジオの揺れが止まりました…?」

「………ッ?」


「……」
スッ…

※突如姿勢を低くし床に伏せる大魔女

「!!!!」

「!!!!!?」

『!!!!!!!!?』

※!?

==テレビの前(ねこ うさぎ)==

「!!!!!!!!!!!!!!」

「はいやッ……?!!!!!!!!!!」

==テレビの前(サナバー)==

「…よくやった」

====


ババーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!

※見事な土下座を大魔女 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/14(木) 20:34:37 ID:nC3VfYeo<> ※見事な土下座を披露する大魔女


==テレビの前(ねこ うさぎ)==

「あのプライドの高いフーリャンちゃんが土下座なんてっ……!!」

====


し〜ん

「こ これは…ッ?!」

「なんのつもりです!?」


「………
見てわかるでしょう…
土下座 しているのよ……」


「土下座… という事はフーリャン様ッ!
“謝罪”をッ……!!?」

「そうね…… よく思い出して見たら 私にも思うところがあったのよ…
こんな謝罪で償いきれるとは思ってはいないけど… 今の私にはこうする事しかできないしか出来ないの…」

きらきらきら…


※大魔女 姿勢を変えず言う
その声色は涙混じりの様にも聞こえる


ざわざわざわ
「な なんて見事な土下座だらう… 輝いて見える…」
「まさかこれが 伝説の『シャイニング土下座』なのか…」
「こんな土下座の前では全てを許してしまいそうだッ!!!」
「 無 罪 」

※感動しているパネラー陣


「だ 騙されないで!
あなた達は今大魔女の姑息な魔法の術中にいるのです!!」

「そーよそーよ!
こんな奴を許しちゃダメよ!!」


※あわてるマーシャルと何故かしゃしゃり出る退場したはずのセルライターX <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/14(木) 21:08:49 ID:ShdSEu7d<> 見事な土下座って何だよwww <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/14(木) 21:21:10 ID:UsztBSDm<> シャイニング土下座なら仕方がない <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/14(木) 22:14:54 ID:nC3VfYeo<> 「何がシャイニング土下座ですか!
この見てくればかりの土下座からは誠意を感じませんわ!」

「そーだー! 本気で許して欲しかったらマフラー&靴下装着式全裸で焼き土下座でもかましやがれってんだ!!!」

※必死なマーシャルと無茶を言うセルライターX


ざわざわざわ…
「ひどいぞあのマーシャル…」
「いくら魔法使いが嫌いだからって謝っている人にイチャモン飛ばすなんて」
「セルライターXに至ってはでしゃばる意味がわからん」
「帰れ帰れー!」
「乳首ピアスは認めんぞーー!!」

※マーシャルとセルライターXに対して非難轟々のパネラー陣


「くっ… 小娘に甘いエロジジイ共め…」

「最悪な流れですぜ 姐やん」

※いつの間にか妹分気取るセルライターX


「………」


※ここでヒートアップするパネラー陣から『帰れ』コールが

『帰れ! 帰れ! 帰れ! 帰れ! 帰れ! 帰れ! 帰れ! 帰れ! 帰れ! 帰れ! 帰れ!』

ドドドドドドドドドドッ!!!!!!


「くぐっ… この屈辱…忘れませんわ大魔女フーリャン!!」
ダッ

※逃げるように退散するマーシャル


「………フッ」
ボソボソニヤリッ <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/14(木) 22:48:05 ID:nC3VfYeo<> 「にやり」


==テレビの前(ねこ うさぎ)==

「やったー! 嫌なババアをやっつけたピョイーン!!」

「にゃん思わず泣いちゃったよぉっ…」

==テレビの前(サナバー)==

「うーむ! プライドを捨ててよくぞ耐えた!! 見直したぞ!!!
こうなれば奴らもしばらく手を出せんじゃろう!」

====


だがしかし…
ここからいくらか後 フーリャン達と魔反会の間で全面戦争が勃発する事など 当然今はまだ誰も知る由もなかった…
そう… それはまだまだ遠い 未来のお話なのである……



「はいはい では情報です
なんと 先程からフーリャン様に対する同情のお手紙が続々と届いている様ですぞ〜!
やはりシャイニング土下座が視聴者様の心をうったのでしょうね!」

「ちぃっ…いけ好かねぇ」


『セルライターXてめーもいつまで居るんだ帰れー!』
『むしろ還れーーーーーッ!!!!!!』


「けっ!! 黙れ加齢臭の申し子共め!!!
もう怒った! こうなったら私にも考えがありますから!!!!
覚えてなさいよ魔女! 私はセルライターX!! セルライターXなんだからァ〜〜〜〜〜〜〜〜ンッ!!!!!!!」
ダダダーッ


※セルライターX 退場


「はい… えー 結局Xさんが何故あんなにもフーリャン様に敵対心を抱いているのか分からずじまいだったんですが…
これでスタジオに真の平和が訪れたわけですね
…フーリャン様 もう土下座はよろしいのでは?
顔をあげてください…」

「……えぇ…」
ニヤニヤ <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/14(木) 23:20:56 ID:nC3VfYeo<> 「それでは続いてのコーナーに行きましょうかね! 楽しく!!」

「そうね」
《クソジジイ ここはまぁ一応感謝しておくわよ ありがとう》

《ふふん 良い
お前のためというよりわしら一般魔法使いのためじゃ》

《…ふ それよりアンタ 川柳の方はどうだったのよ》

《おぉ よく聞いてくれた!
まぁまぁな出来じゃったが 『ビギナー賞』ってのを貰ったわい!》

《………ヘェー…… ……良かったじゃない…》

《あぁ!こんど賞状を見せてやるわい!
じゃ そろそろテレパスを切るぞい!
番組は最後まで見といてやるから… …っ》

《えぇ …?》

《……うぐッ!!?》

《…クソジジイ!!?》

ドンッ!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/14(木) 23:40:07 ID:nC3VfYeo<> 「どうしたのクソジジイ!!?」
バッ

「はいっ!!?」

※突然立ち上がる大魔女 電波受信か

「クソジジイッ… 一体何ッ!!?」

《うぐっ…うぐぐぐ… これはッ…》

「クソジジイ!!!!!!」

「わ 私がなんかしましたかァーーーーッ!!?」

※電波受信した魔女にビビるヅラオ


==テレビの前(ねこ うさぎ)==

「クソジジイ…って…」

「ジッちゃんの事ぴょん?」

「うん… きっとそうだよ…! サナバーに何か…?!
…うさぎ 行こう!!」

「うんピョッ!」

ダダッ バタンッ!!

====


《はぁっ…はぁっ…
まさかこれは…わしにもッ……》

「!? ………
まさか… あんたまで…“アレ”にッ!?」

※電波受信が止まらない様子の大魔女


《どうや…らっ… その様じゃ…な…
しかし………… 一体いつっ…… ぐっ
意識が…もう………………》

「クソジジイ…! あんた今もマッハ湖!?」

《ち… がう…
も……… …別の……》

「一体どこ!? すぐ行くから………」

《……………》
しーん

「クソジジイッッ!!!!」 <> ×サナバーに何か… ○サナバーさんに何か…<><>2010/01/14(木) 23:56:03 ID:nC3VfYeo<> バッ!!!

※席から離れ自分が壁に開けた穴に向かう電波魔女

「残念ながらここまでね
まぁ悪くなかったけど 二度とテレビには出たくないわ」
ヒュウゥーーーッ バサバサバサッ!!

「えぇっ?! ちょおっ…待っ」

「ま 待ってくださいよ! まだ番組は終わってない!!」

※あわてて飛び出して来たプロデューサー

「悪いわね
こっちも急用なの ギャラはいらないからそれで勘弁してよね」

「お願いしますよー!あと一時間もないんですからそれまでッ!!」
ガシッ モフモッフン!!

※大魔女を掴んで離さないプロデューサー セクハラである


「急用っつってんでしょ! 離しなさい!!
シパーニング ヤイラーブ メコレ」

ヒュルルルルルッ シピピピピピピィーーーーーンッ!!!!

「ぐわあああああああああああ!!!!!!!!!」

※プロデューサーを風の刃が襲う

スパスパスパスパスパスパスパスパスパッ …はらりっ
「ぐわああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

※服だけ切れて全裸になるプロデューサー


「じゃ バイチャーっつー訳で」
タンッ! ヒュルルルルルァーーーーーーッ!!!!!

※空にダイブする大魔女

「フワラル レーロー メコレ」
フワッ! ビュウゥーーーーーーーーンッ!!!!!!

※そのまま飛んでいく大魔女


「うぅぅ…番組が……番組がぁぁぁ…」

「プロデューサーーーーーー!!!!! 掃けて掃けてぇーーーーーーー!!!!!!!!!
視聴率が一気に1%まで下がっちゃったっすよぉーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/15(金) 00:45:36 ID:qkkQaS6P<> 「早く早く!映像をクリオネに切り替えろ!!」

「でもクリオネの捕食シーンしかありませんよ!!」

「オッサンの全裸よりマシだろ!早くしろー!」
バタバタバタッ!!



「あーあ こりゃただじゃすまんなこの番組
最悪打ち切りもありうる…」

「ふっ それでもいいじゃないか
貴重な体験が出来たんだ…」
キラリ

「ヅラオさん…」



「ぬおーっ! まずいぞ!大魔女フーリャンを逃がしてしまった!
あいつを追い掛けてた方がいいネタが取れそうだからな!!
だから逃がさん!!!」
タタタッ ビュンッ!!!!
「だりゃーーーーーーーーッ!!!!!!!!!」
ダダッ シュバーーーーーッ!!!!!!


「うわーー! また誰かが穴からダイブした!!」

「はあっ?!! ここ地上から何階あると思ってんだッ!!!?」


ピーン
「あっ……」
ポクポクポク… ちーんっ
「正直すっかり忘れていたぜええぇぇええええええええええええええええええええーーーーーッッ!!!!!!!!!!」
ヒュウウゥゥゥゥゥゥゥッ……!!


「何やってんだあのアホーーーッ!!!!」

「今のは…エンデリルじゃねーか」

「エンデリル?」

「あぁ 掴んだ獲物(ネタ)は絶対に離さない熱血の突撃鮫レポーターさ
普通のレポーターじゃ絶対に近付かねーよーなヤバイネタにも恐れず突っ込んでいく清々しいバカだよ」

「へー… で でも今ので確実に死にましたよね…」

「どうかな あいつは“死んでも死なない男”と呼ばれて恐れられている位だからな
くくっ 奴にかかればもしかしたら… あの大魔女フーリャンも思わぬネタを零しちまうかもしれねぇぜ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/15(金) 01:15:25 ID:qkkQaS6P<> ビュウゥーーーーーーンッッ!!!!


「フーリャンちゃーーーーん!!」
ダダダダッ!


「!
ねこ アホうさぎ」

ヒュイ〜〜ン… スタッ


「サナバーさんになにかあったの?!!」

「おそらく クソジジイも『半永眠病』にかかったわ」

「ぴょおぉーーーっ?!!」

「とりあえず急ぐわよ」

「で でもマッハ湖まででもここからじ3日近くかかるよぅっ…!」

「だから急ぐのよ
フワラル ローロー メコレ」

フワフワンッ!



…ザザアァーーーーーーー………


「雨ピョ…」

「嫌なシチュエーションね
飛ばすわよ!」

バサーッ ギュンッッ!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/15(金) 01:36:15 ID:qkkQaS6P<> ※勇ましいクリオネの姿をみながらしばらくお待ちください…


==テレビの前(???)==

「……おやおや 私も楽しく見ていたのに 終わりですか
何かとてもあわてた様子でしたが どうしたのでしょうね?」
キイィーー…ンっ……
「ほほうっ!
“彼”の中に植えた種が 花咲きましたか
なかなか時間が掛かりましたが 上出来です…
しかも現在彼は大魔女フーリャンとも離れているようですし…いい流れだ」
ギィ… スッ…

「ふふふふ そういえば大魔女フーリャンは私を狙っているんでしたねぇ…
…いいでしょう 久々に姿を見せて差し上げましょう
足止めも…したいですからねぇ…ふふっ…ふふふふ……」

シュイィーーーンッ……

====


ザアァァァァァァッッ…

「ピョオォ…濡れるピョイィー」

「飛びにくいね…!」

「……飛ぶ魔力に加えて維持型のこれを使うのはアレだけど…仕方ないわ
アッシュ ホーン メコレ」

ブゥーンッ ザアッ!


「にゃっ!? 雨がかからなくなったよぅ!!」

「魔力圧を外に向けて雨を弾いているのよ
フワラルとこれの2つの維持型魔法を使うのは本来なら好ましくないけど やむを得ない」


ギュギューーーーーン <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/15(金) 01:56:31 ID:qkkQaS6P<> 急行空の旅を始めて1日 えっちな雨はいまだに降り続けていた…



ザアアアア……

「…………」

「……」

「フ フーリャンちゃん… 休憩なしでずぅっと飛びっぱなし…
ちょっと休んだ方がいいよ…」

「…でも」

「私は大丈夫よ
でもクソジジイはどうかしら
私はどうも 急いだ方がいいと思うのよ…」

「…なんで?」

「さぁね……なんとなくそう思っただけ」



「…フフッ
素晴らしい やはりあなたは!」


「!!!!!」

キキィーーッ バササッ

「!!!!
あやっ… こいつは!!」

「変なおっさんピョン!!!」

バンッ!!
「おやおや 変なおっさんとは
名前なら教えたじゃないですか
私はマエラド 皆様を永遠の安息へと導くもの」 <> 「…でも」はいらない<><>2010/01/15(金) 02:26:19 ID:qkkQaS6P<> 「んにゃー!
あんたは一体何がしたいのよぅっ!!?
この世界中の人間を『半永眠病』にして“現実”をぜーんぶ“夢”に変えちゃいたいの!!?」

「ほほう 私の事で随分頭を悩ませてくれたようですね 光栄です」
にやり
「んふふー…そうですねお嬢さん まぁそういう認識で間違いないかと
だってあなた達も見たでしょう 夢の世界を
どんな願望も叶う理想な世界だ
それが夢であれ 目が醒めなければ現実と変わらない
私は世界中の皆様をあの世界に招待したいと そんな親切心でやっているだけの事…」

「ふん 本人の魂を檻に閉じ込めといてよく言うわね
それが本当に理想の世界なのかしらね」

「閉じ込めているとは 誤解です
アレは決して夢から覚めぬ様…現実という悪夢へ戻ってしまわぬ様に“隔離”しているだけですよ
それなのにあなた達は…」

「うるさいわよ!!!
それよりあんたは捕まえる!!!!
キッコー ウーラ メコレ」

カッ!!!!



しぃ〜ん


「何…魔法が…発動しないッ!?」

「どうしましたか?」

「あんた…何をした!」

「さぁ…… それよりあなた方… 早く彼の元へ急いだ方がいいのでは…?
どうしても彼の目を覚まさせたいと思っているのなら…ねぇ?」

「!?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/15(金) 02:49:46 ID:qkkQaS6P<> 「実はね サナバーという青年にはもう数日前に“レムの種”を与えていたのですよ」

「ええっ!? いつのまに……」

「彼がチャパンシティでゲートボールに興じている時(>>256)に彼の飲み物が入ったコップに入れておいたのですよ
…彼は見事にレムの種を飲み込んでくれたのです
しかし…実はレムの種はなかなか繊細なものでしてね
“何かと混ぜて摂取”すると発芽が極端に遅れるのですよ
そして今になってやっと 彼の中のレムの種は発芽し…咲いた」

「……」

「…ふふ ここからが本題です
体の中に入ったレムの種は発芽すると 何になると思います?
……答えは “守夢獣”ですよ」

「なーにゃーてッ!!」

「レムの種は人の体に入ると 更に心の中へと入り込みます
そして人の心を苗床にし 短い時間で発芽し…更に開花…それは守夢獣となります
守夢獣はその体の主の魂を『まどろみの箱』へ“隔離”し 自分の体から錠を作り鍵をするねです
そこまで行くその人間は眠り…貴方達の言う『半永眠病』になり 晴れて夢の世界へいらっしゃい…と
こういう流れです」

「な なにゃー…」
ゾクッ…

「ピョイィ…」

「………」


「そしてそしてここからは! 安息の世界へ行った人達を無理矢理起こそうとする貴方達にとっては とッッても重要な話になりますよ!」
ビシッ! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/15(金) 03:03:15 ID:qkkQaS6P<> 「!!?」

「守夢獣は時間が経つに連れて成長するという特性があります
それは一分咲き…二分咲き…三分咲き…と 成長するたびに“満開”へと近づいて行くのです」
ビシッ!
「そこのうさぎというお嬢さんの中にいた守夢獣ラビリンスラビカフは三分咲き
そして私が誤ってレムの種を飲ませてしまった女性の中の守夢獣…魔王チクービと呼ばれていたアレも三分咲きでした」


「ッ!!!!」

「気付きましたか
守夢獣の成長は早いのですよ…最初のうちは特にね…
さてさて…サナバーという青年の心の中に生まれた守夢獣は 貴方達が着く頃にはどれくらいにまで成長しているでしょうかねぇ…?」


ガガーーンッ!!

「にゃっ…!!!」

「ひやぁ〜〜〜っピョーーーーッッ!!!!」

「腐れ紳士ィッ……
長々と説明してると思ったらそういう事か…!
…ねこ!! アホうさぎ!!! もうマジ急ぐわよ!!!!!!」

「そうはさせません」
ヒュザッ!!

「どきなさいよ!!!!」

「嫌ですよ
さぁ…あなた達にも与えてあげますよ……安息をね…」
ドンッッ!!!! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/15(金) 03:11:15 ID:qkkQaS6P<> ラビリンスラビカフは二分咲きだった…
魔王も二分咲きにする… <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/15(金) 19:24:15 ID:qkkQaS6P<> 「………!」
キッ!!


「………フフフ」



ザアアアァァァァ……



「……」

「………ッ」
ゴクリ


スッ…!!
「あんたはブッアレしたいけど ここは先を急ぐッ!!!!」
ドギュウゥーーーーンッッッ!!!!!!

「あにゃあァッ!!!!」
ギュギューーーーーンッ!!!!!!



「おやおやおや フラれてしまいましたね …しかし」


ギュギュギュオォーーーーーーンッッ!!!!!!!!

「ぎゃピョオォ〜〜〜〜〜ッ 早いっピョーーーーッ!!!!!!!」

「我慢しなさいよ 早くしないと面倒だわ」

ギュウゥーーーーーーーンッ!!!!!


「くっ ふふふふ…! 焦っておられる…
まぁそれも仕方のない事ですが」
スタスタスタ…

ギャオァァァァァァァーーーーーーーッ……
「……ッ!!!!!!?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/15(金) 20:05:27 ID:qkkQaS6P<> 「………バカな」
ギュウウィィィィィィィィィィーーーーーッ!!!!

スタスタスタ
「何を驚いているのです?」

「今 私達が時速何百`くらいで飛んでいると思っているのよ…
それなのになんであんたは…“歩いたまま”で私達に追いつけるッ!!?」

「てゆーかこの人 空中を歩いとるーーーーーーーーッッ!!!!!!
まさか…魔法使いっ?!!」

「いえいえ〜 まさか
それよりもう少しお話をしましょう」

「…お断り!! ウンコ メコレ!!!」

ブフウゥーーーーーーーーッッ!!!!!!

「……」


「ぐはにゃあぁーっ 巻き添えー!!!」

「スピードアップするわよ! …音速も覚悟しなさいよ」

「そ そんなのにゃん達の体ももた」

ギュンンンッッッッ!!!!!!!!!!!!

「ゴニャアァーーーーーッッ!!!!!!」

キィイーーーーーーーーー…ン…

「どうッ?! これなら振り切れ…」



スタスタ
「ぼんずーる」
ニッコォ〜


ビキッ
「くォンの〜ッ この私をナメくさりやがってぇぇぇぇ…ッ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/15(金) 20:42:25 ID:qkkQaS6P<> ギキィィーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!


スタスタスタスタスタスタ…


ギュウォンギュウォンギュギュウゥーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!


スタスタスタスタスタスタスタスタ…


「…ふざけているわッ! あいつは何者なの…」

「怖いピョ〜〜〜〜!!!」

スタスタスタ…
「大魔女フーリャン あなたが急ぎたくなる気持ちはわかりますよ
あなたはどうもあの夢の世界が苦手な様ですからねぇ?」

「!」

「あの世界にいると魔力の消費も激しいでしょう
それもそのはず あなたの強大な魔力はあなたの“体”と“魂”が両立してこそのものですからね
しかしあの夢の世界でのあなた方は“魂”だけの存在
それ故 あの世界でのあなたの魔力は半分以下… そのうえ一つの魔法で消費する魔力も現実のソレとは段違いですからね!
さぞ居づらい世界でしょうね! あなたにとっては…」

「なるほど… どおりで…」

「先の2人の目を覚ましたあなた方ですが あの程度の迷宮と守夢獣にてこずっている様では
開花から時間の経ったサナバー君を助ける事など夢のまた夢…
無駄に貴重な命を散らすだけですから 諦めてはどうです?」

「…………」
グッ ギラリッ!!
「“出来る”“出来ない”をあんたが決めるな!!!!
私は…やるッ!!!!! だからどきなさいよッ!!!!!!!!」

「頑固な方だ」
ニヤリ
(しかし行かせはしませんよ…
いや…行けるはずがない… 何故なら貴方達は既に私の“術”の中にいるのですからッ…)

ゴゴゴ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/15(金) 21:19:03 ID:qkkQaS6P<> 地上


タッタッタッタ…

「見えて来た見えて来た! そらを浮かぶあの人この人!!
はははぁーっ!アリーモンからおもっきって走った甲斐があったってもんよ!!」
タタターッ!
「聞いてたかんな! 大魔女フーリャン!
お前がはスタジオを飛び出す前に言ったキーワード!
“マッハ湖”!! この僕エンデリルは聞き逃さな〜い!
果てしない距離でも関係な〜い! マッハ湖向かって地を走り海を越え! 全ては皆が知りたいあの情報この情報のために!!」
ダダダダダダッッ!!!!!!!!


―――――…

タタタタ……キキィーッ

「ンハァーハァ…空を飛ぶ人影が見えたもんだからあわてて全速力で走ったぜ
ターゲットは現在僕の真上の空中を漂っておりますねー
…頑張ったな 僕! 『神速のエンデリル』…これはいい記事になりそうだ!
“僕ノート”に書いておこう」
カキカキ
「説明しよう “僕ノート”とは普通の記事には当然載せられるはずがない僕の個人的なニュースを書き記すぶっちゃけただの日記なのだー」
カキカキ…

「…………はい はーさて 仕事仕事
…えーと… 一人は大魔女フーリャンで間違いない
写真を一枚パシャリてーけどこの位置からだと色々アレだ 俺の記事にエロはいらねーからな うん
他の奴らが3人いるが仲間かな?
空を浮かんでるっつーことは奴らも魔法使いかな?
さすがの僕は大魔女フーリャンの仲間についても当然調べているぜ
えっと」

ぺらぺら

「大魔女フーリャンの仲間は5人
獣人忍者が2人に老魔法使いが1人 性犯罪者が1人となんか変なのが1人…だったかな!
…獣人なんて本当にこの世に存在したのかー! 会ってみたいぜ!」
※獣人ではありません

「さて取材取材…っつっても… 何やってんだアイツらは?
何で“さっきからずっと同じ場所で止まっている”んだろうな?
…謎だ! これは要突撃取材だな!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/15(金) 22:00:55 ID:qkkQaS6P<> 「とりあえず呼びかけてみよう
おーーーーーーーーーいッッ!!!!!!!」



「……」

「……」

「……」

「……?」



「無視か 上等だ
大魔女フーリャーーーーン!! 僕だーー! エンデリルだーーーーー!!
お前今バッチリだぞーーーーーーーーーーー!!!!!
え?何が って? …聞くんじゃねぃよッ!!!!!!」
ババーン!



「……」

「……」

「……」

しぃ〜ん

「…なんですか アレは」



「む 無視…だとっ
レポーターとしてこれほど虚しい事はないっ
大魔女フーリャーーーーン!! 取材させてくれーーーーーーー!!!!!」



「…ぬぅマスコミか何かですか
そんなのに顔を見られるのはマズイ…」
ササッ


「こらそこの紳士風の男性!
顔隠すな! ヒミツを隠したってイイコトないぞー!
さらけ出せよ!! 自分!!!」


「…くっ 苦手なタイプだ…
アレもどうにかしたいが 近づくのはちょっと…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/15(金) 22:12:06 ID:qkkQaS6P<> 「おーーーーーーーーーいッ!!!!!!!!」



「……」

「……」

「……」

「………ッ」

しーん



「さ 三度無視とは…
虚仮にされたもんだぜ…
…………はあぁ……分かった もう分かった
まず そうだな まず降りようか
首が痛いんだよ!」



「……」

「……」

「……」

(早くどっか行ってください…)


しぃ〜ん…



「よっ…………四度…無視…」
ズゴーン…
「…もう… もういいよッ
そこにいていいよ! 僕がここから大声でインタビューするから せめて答えてくれ!!
でも…はじめに言っておく…
僕の声は…体に悪いよッ!!!!!!」
スウゥー…


「ッ?」
<> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/15(金) 22:41:20 ID:qkkQaS6P<> スウゥゥゥゥーーーーー…ッ


ゾクッ
「なんです… 彼を中心に魔力が渦巻いている…?!
…彼も魔法使いですか?!!」



ゥウーーーーー…グッ!!
「ッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
ビリビリビリビリッ…

ドッ!!!

「――――――――――――――――――――――――――――――――――――ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ボエエエェェェェェェェェェェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ビュオォォッッ ビリビリビリビリィィィーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

ドキュウゥーンッ!!!!
「なんですかこの…波動はッ!!!
体が押される…そしてなにより…うるさいッ!!!!」
ガッ!!

ビリリッ…ビリビリビリリリィッ…!!!!

「し 信じられませんが…
これは彼の“声”なのですかッ?!!」

ドーン <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/16(土) 00:25:35 ID:npZ8EjtL<> ボエェ〜〜〜ッ
「くっくっくっ! どうだい僕のウルトラボイスは!
僕の声は特殊さ! 色んな秘密もあるが今はこれだけ見せてやる!
昔からうるさいと評判のパニッシャーボイスをくらえーっ!
強引な方法だがこいつであんたらを大地に落としちゃるぜぃっ!!!!!」
ボエボェボォオォォエェエェェエェェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!


「くっ…ぐぐぐぅぅぅ〜〜〜ッ… 不快すぎるッ!!!」


ピククッ
「…………… …ッ!
ハッ… 私は何を……ってかうるさッ!! 何!!?」

「……にゃにゃあぁ〜〜〜ッ!!?」

「ッ……ピョ ピョイィーン!!
し 下からうるさいの聞こえるピョイッ!!!」

「…下?!!」
バッ!




ボエェェェェェ〜〜…
「! おぅッ!やっと見てくれたかよっ!」




「………あんた 誰よ! …うるさッ」




「忘れたんかい! みんな突撃レポーターのエンデリルだよーっ!!」
ボエ〜〜〜ッ




「…………あの時の出歯亀?
…つぅかこの声はあんた? ……うるさいわよッ!!!!」




「下に降りてくるまでやめないよーーー!!」
ボエェェェェ〜〜〜〜〜…ッ <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/16(土) 01:00:37 ID:npZ8EjtL<> 「エンデリルって…あのエンデリル?!
…あやーーーーっ 嫌〜なのに目ェ付けられたね!
うさぎ!フーリャンちゃんの影に隠れるよぅ!」

「ぴょーん!」
サササーッ

「感心するわ こんな所まで追い掛けて来たわけ?
もうストーカーじゃない」


「はっはっは! レポーターとストーカーは紙一重の危険性!
だが安心しろよ! 僕は純粋に君の秘密を知りたいだけなのさ!悪意無しだよ!
だからほら! 今物凄くバッチリな君も写真にはおさめなぁ〜い!」
ボエェ〜〜〜〜ッ!!!!


「シューティン ウンコ メコレ」

パキュウーーンッ ポフッ… もわぁ〜ん

「ぐはぁーーー!!! くさやーーーーー!!!!!
…でも 僕は倒れないのさァ!!!」
ボエェエェーーーーーーーッ


「う うるさ…ピョ…
おかしくなりそピョ……」

「ちっ もっと酷く辱めておくべきだったわ… しかしうるさい…」

コソコソ
「ね ねぇフーリャンちゃん! …ア アレ見てッ……!!」

「?! ………!」


ボエ〜〜〜〜〜

ヨレヨレヨレ…
「や やめて下さいこの声ェェェ〜〜〜〜〜ッッ…
“で 出る”…」
ジジ… ジジジジ…


「なんか知らんけどめっちゃ苦しんでるわね」

「な なんかあの人の体…“ブレて”ない…?!!」

ボエ〜〜〜〜〜〜

ジジジジジ……
「こ こんな攻撃は初めてだ… このままでは……………………… ぐぐぐぐぅぅぅっ!!!!
い いちじ…たいきゃくです…
うんがよかった ですね だいまじょフーリャン………」
シュンッ!!

「…消えた
何だったの…… つかうるさッ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/16(土) 02:00:38 ID:npZ8EjtL<> 「き 消えちゃったよぅ!?」



「な 何だー! さっきまでいた紳士風の男性はどこへ行ったんだ?!
ま まぁいい…今の僕の狙いはお前だフーリャンお前だけなのだー!!!」
ボエェーーー



「なんにしてもラッキーね
よし 急ぐわよ ……と」
スッ
「おい出歯亀! なんかあんたのおかげで私達助かったみたいよ!
一応感謝だけはするけど 後で死んでね」
ニコリ


「!!
ぬっ… オイ今の笑顔はなかなかナイスだったぞ!!
記事にはあんたの笑顔写真使うからもっかい笑ってくれーーーー!!!!」


「無視して行きましょう」
ギュンッッ!!!!!


ギュウゥーーーーーーーーンッッ!!!!!


「あぁ待て!!!!
こ この…マッハ湖で待ってろォーーーーーーーーーいッッ!!!!!!!」




「な なんかあの人ペロスケ君に似てるね…なんか 勢いが」

「あぁ どおりでウザイ訳だわ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/16(土) 02:37:34 ID:npZ8EjtL<> それから2日… 大分遅れてやっとマッハ湖に到着した
しかしフーリャンはずっと飛び続けだった上あまり好ましくない重ね魔法をしちゃったりしたため疲れ果てていた…


「あ〜…きつい…」

「だ 大丈夫…?」

「魔力はまだ余裕あるけど体力がね…
ちょっと私は休むからクソジジイ探しは頼むわ…
もうここにはいない様だけど どこに行ったのかだけでも調べて…」

「…んにゃっ! 忍者の腕の見せ所よぅ!
行くよぅうさぎッ シュバッ!!」
シュバッ!!

「ピョン!シュバッ!!」
シュバッ!!


「あー……体ダッる〜…
3日飛び続けるのはさすがに辛かったわ…
…寝よ ゼットゼットゼットゼット…」
ゼットゼットゼットゼットゼットゼットゼットゼット…


2時間後…

「ゼット…… んがゴォ〜〜〜〜…ギリッ…
ギリギリギリギリ… あふゥ… モチャモチャ
…ゼット…ゼット…ゼット…ゼット……」


??「おいおいダラしないなお前」

「……むにゃ… むっ…」
パチ…
「…ふわァ〜〜〜〜〜〜あぁぁ……誰よ…」


「誰よじゃねーよ
私様だ私様!」

「…私……様………
聞き覚えの…ある意味不明な…一人称ね…
…む…」
パチッ…

ボヤァ〜〜〜〜〜…

「…なんだよ 気楽なもんだな
なんか緊急事態っぽかったから急いで助けに来てやったのにさ
この私様が」
バンッッッ!!!!!!


ガバッ
「…ボケ妹…!?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/16(土) 23:38:43 ID:npZ8EjtL<> 「誰がボケだ それやめろ」

「じゃあブラコン」

「い いい加減にしろよ!!
せっかく来てやったのに…帰るよ?!」

「…そうよ 何故あんたが?」

「テレビ」

「?」

「テレビ 見てたよ」

「あぁそう どうだった?」

「どうもこうも…何だよアレ 全世界に恥さらしてるだけだったじゃん
ダッセーの!」

「何をォ…? ……あんたもしかして…
……羨ましい?」

「だ 誰がっ」

「残念だったわね 勇者より先に大魔女の私が出ちゃって」

「べっ 別にっ……ちげーよ!!!
……私様だっていつか………」
ボソボソ

「ん?」

「な 何でもないよ
お前が飛んでく前に言ってた“マッハ湖”は聞き間違いではなかったようだね
私様は不本意ながらもお前への借りを返すためにここまでやってきた」

バーン <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/17(日) 03:54:54 ID:UfZxbFTw<> 「…で 一体何があったんだよ」

「いいわ 説明してあげる」



〜 スーパー説明中 〜



「…サナバーっていったら なんか変なキャラ作りしてた人?
あの人が『半永眠病』に?」

「そうよ」

「それもマエラドって奴の仕業なのかい」

「そうね ついでにいうと私達はさっきその腐れ紳士と交戦したわ」

「何っ?!!」

「まったく手も足も舌も出なかったけどね
どうも腐れ紳士は妙なワザを使うようだわ」

「…お前にそこまで言わせる程の男か…興味深いね
……っとそれよりサナバーって人だ
どこにいるのかは分からないのかい」

「えぇ… 今クソねことアホうさぎが向かった先の手がかり探しているはずよ」

「そうか… 早く見つけて助けてあげたいね…
私も助けられたんだから…」

「ところでボケ妹」

「それやめろっつってんだろ」

「あなたさっき…私達に借りを返すとかほざいていたけど…
まさかこの程度の事で返しきれる思ってる訳じゃないわよね? まさか」

「な 何ィッ?!!!」

ドドーンッ!!! <> ×さっき ○ちょっと前<><>2010/01/17(日) 19:07:50 ID:UfZxbFTw<> 「な なんでよ?!
私様はお前達に『半永眠病』から助けられたから今度は私様もお前達の仲間を助ける…
どう考えても五分じゃんよ!!」

「いいや ならないわ
残念だったわね これからも私の下僕として頑張りなさい」

「いつお前の下僕になった!
“仲間”だろーが!」

「私の仲間になる=私の下僕になる よ
あんたが自分から言い出したんだから文句言わないでよね」

「なんだそれ!?
ンなもん納得出来るわけないし 下僕は気に入らないね!!
せめて“ライバル”とかにしろよ!!」

「あんた程度が私のライバルなんて おこがましいわよ」

「な なんだとテメー!やるか?!」
シュシュッ

「あら? あんた 一度私に負けてるくせに まだやるの?」

「次は負けないよ! それシュッシュッ!!」
ババッ


「あや!! 2人とも何やってんのよぉーーーうッ!!」


「!」
スッ

「あらあら これからが楽しい時だったのに…あのKYねこめ…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/17(日) 23:01:44 ID:UfZxbFTw<> 「チロリーンさん! 来てくれたんですね!」

「え えぇ …えっと ねこさん…でいいのかな?」

「うん よろしくねぇ」

「こいつが私の下僕1号ね」

「そんなことよりさーフーリャンちゃん!」

(この人…“下僕”を否定しないのか…
大分あいつに飼い馴らされてるんだな……猫だけになんつって)


タタッ
「ぴょいーん!」

「あーもーうさぎ遅いよぅ! 一緒にいたのに何やってたのよぅ!
ほら チロリーンさんも来てくれてるよぅ!」

「ピョイーン!」

「こいちが下僕2号ね」

「ピョオーン!」

(この人も…飼い馴らされている… うさぎだけになんつってコレ)


「それで どうだったのよ」

「うにゃ! 近くの店の人に聞いてみたら
ここで老人会してた人達は 川柳会の後にデッカイ船に乗って海に流れる川を下ってったらしいよ!」

「――…!
なるほどね これで向かう場所が分かったわね」
ばんっ <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/18(月) 00:11:34 ID:2I7GwOyg<> バサササンッ ヒュオ〜〜

「わわっ! マ マジに飛んでるよッ…!」

「ふっ 何この程度でビビってんのよ 田舎者ね」

「こんなん誰だってビビるわ!!
しかしスゲェな魔法って…」

「アレ… チロリーンさんって前に魔法使ってたけど…(>>279-280
チロリーンさんも魔法使いだよね…?」

「…あぁいや違うよ 今更言うのもなんだけど あの時のアレトリックだったんだ
アレはただ特注の室内打ち上げ花火をぶっ放しただけ」

「(室内打ち上げ花火ってなんだ…)
へ へぇー!でも…」

「でもあん時 あんたからも魔力を感じたわよ」

「あー それはこれ」
スッ きらきらきら

「それは…?」

「ポチッとな」
ポチッとな

モワァ〜ン…

「ッ?!
魔力!!? それは…… …そうか『魔石』を加工したものね」

「そ スイッチのONOFFで好きな時に魔力ピン(魔力特有のピーンとした気)を発することが出来るんだよ」

「また狡いマネを…」

「モノマネをする者として 完璧に“そのもの”になろうとするのは当然
特に私様は芸が細かいよ」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/18(月) 00:18:09 ID:4BnHNaax<> 室内打ち上げ花火とか絶対需要ないだろwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/18(月) 00:52:39 ID:2I7GwOyg<> 「いい?
川沿いやその近くに町やら村やら建物があったらすぐに確認するのよ あんたらが」

「お前はどうするんだ」

「私は見てるから」

「お前も探せよ…」


ギュイーン

「まったく横暴な女だよ
あんたらもよく付き合ってられるな」

「にゃはは…にゃんもそう思う…」

「あいつの事が怖いから素直に従ってんのか?」

「……いやー そんなこともな…くはないけど
7割は好きでやってるんだよぅ」

「好きでって…… …あいつはあんたらを“下僕”と言うようなヤツだよ?
…もしかして あんたらドMとか……」

「ち 違うよぅ!
っていうかフーリャンちゃんって意外に優しいんだよ!
“下僕”っていうのも照れ隠しだよ!多分」

「アレが? 優しい?」

「うん 表面はあんなんだけど
実は根の根の根の根の根の根の更に根の根の根の根の根の根の根の根の根の根の根の根は仲間思いの優しい女の子なんだよぅ!」

「へ へぇ…」

「テレビ見たでしょ!
サナバーさんが『半永眠病』になったと分かるやいなやすぐに飛び出していったじゃん!
マッハ湖に着くまでの間も 休みも殆どとらずに飛び続けてたんだから!」

「信じられないな…」

「フーリャンちゃんは心を許した人には“ある程度”よくしてくれるよ
チロリーンさんもそのうち分かるよ…」

「……」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/18(月) 12:55:51 ID:2I7GwOyg<> こうして サナバーを探し始めた4人(−1)

川添に小さな建物が1つでも見えただらすぐさま駆け込み家主の迷惑も省みず暴れ回った

そんなこんなを繰り返しているうちにまた日が暮れる…
4人の顔に焦りが見え始めてくる… これ以上遅くなれば…ゴクリッ


バサンッ ビュオォーーーー…

「あんたらもっとスピードアップ出来ないわけ」

「簡単に言うなよ! 町とかだと見て回る所が多くなるから大変なんだよ
そういうならまずお前も手伝えよ」

「まぁそこは置いといて」

「置くかバカヤロー!」

「あんたマジウザ 誰かさんにそっくり」

「誰かさんって誰だコラッ?!
また兄をバカにするようならただじゃおかないよ!!」

「け 喧嘩はやめなよぉっ!」

「ピョイーン!!!! ピョンピョピョン!!!!!! ピョオイィーーーーーンッ!!!」
ビタンビタンッ

「なにこのうさぎうるさいわね… 発情期かしら?」

「うさぎ! ど どったの!」

「今!小さなお家見えたピョン!!
中見なくていいのピョン?」

「何っ?!」
キキーッ!

「本当だ 家……っつーか小屋…か?
暗くて気付かなかったね」

「バカね さすがにあんな所にはいないわよ
あくまで“船が寄りそうな場所”を探さないと」

「それでも念のために見てみようよぅ!!」

「……しょうがないわね」
ビュビューン <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/18(月) 14:32:16 ID:2I7GwOyg<> しかし居た


「居たーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」
ババーン


「ゼットゼットゼット……」


「まさかまさかだね だがなんでこんな所に?」

「起きないもんだから捨てられたんじゃないの」

「あやっ…でも『半永眠病』になった人って 変な力に守られてその場所から動かせなくなるんじゃなかったっけ?」

「あぁそういやそんなんだったわね
じゃあこのクソジジイは自分の意志でここに降りたのね …最後の力を振り絞って」

「多分老人会の人達に迷惑かけないようにしたんだね…」

「…ピョオン…」

「…よし」
カッ!


コオオォォォォ…… バババーン!!

「ッ!!? なんだその鍵は!?
一体どこからッ!?」

「この鍵がなければそもそも夢の中になんて入れないわよ
あんたにも鍵が出てくるかは知らないけれど」

「わ 私様の………」
ピカッ…
「?!」

ピカピカピカァ〜… コアァァァァァァァッ…
ポトンッ…
「って出た! これが私の鍵!!」

「あらら 出たのね
じゃあさっさと行っちゃうわよ」



<> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/18(月) 18:20:27 ID:2I7GwOyg<> カァァァァァッ… スターンッ!

ヒュオオォォォ……


「なにゃあッ?!!
本が数え切れない程あるよぅッ!!
本棚なんて1番上が見えないくらい高ーーーッ!!!!
ここがサナバーさんのッ……」

「…ッ!
ついさっきまで小屋ン中に居たのに…
ここが…ここが夢の世界だってのか」

「いや ここはまだ夢の世界ではないわ
ここはまだ“心の世界” どこかに扉があるから そこをくぐればいざ 夢の世界よ」

「心の…?!
しかしなんだいここは… 本がいっぱいで…図書館みたいだ…」

「まずは 夢の世界への入口を探すわよ」




テクテクテク…

「あっち見ても本 こっち見ても本
まったく辟易しちゃうわ」

「でもサナバーさんの心の世界らしい場所だよねぇ」

「! ピョン!アッチに誰かいるピョイィィ!!」

「!?」



ペラペラ…
「ふむふむ… ほほーう!」



「ね…アレってサナバーさんっぽくない?!
なんか小さいけど…!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/18(月) 20:45:30 ID:2I7GwOyg<> 「確かにどことなく似てるわね」

「きゃ きゃあぃぃ〜! 子供の頃の姿のサナバーさんかな?」



ペラペラペラリ
「ふむふむ! そういう事か!
つまりこの星は前期マッストリーク期間の長さが圧倒的にエデンタ悠久帯の流れを汲んでいるんだな
そうなると古代ホンノロ文明のソーレ学は我々のそれの数倍先のアッシェテ理論を展開させていたわけか
つまり宇宙の三次元構造のポリート波の不確定要因のカオスブラック現象を形作る元となるものは特異点のアマゾリンクンガソリンマンタンハイオクレギュラージ改がみえてくる
だがしかしそこで生まれる疑問が『Zbの怪異』だな
『Zbの怪異』とはイーカップ教授によって提唱されたアッチデノグソの否定論だ
これによれば アマゾリンクンガソリンマンタンハイオクレギュラーの超存在的空間範囲の計算が物理的法則から大きく外れているらしい
だが僕としては納得いかない 何故ならこんな問題は簡単に説明出来るからだ
まず始めにアマゾリンクンガソリンマンタンハイオクレギュラーに含まれるジャータイルバッジオ・メタルティングチンコシステムのウンコカリバー効果がはこの反要員を軽々と突破してしまうからだ
このことはかの有名なアナリスト ベンジョミン・ボットン氏もハードプッシュしている
現在ではイーカップ教授派とベンジョミン・ボットン派による論争が絶えないが 結局のところその真実を我々が知る術などなくどちらが正解とも言い難いんだよね
まー僕はベンジョミン・ボットン派なんだけどね
まぁロマンあるよね」



「なんか高度な独り言言ってるよぅ…」

「高度すぎて私達には意味不明な言葉の羅列にしか聞こえないわ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/18(月) 22:42:03 ID:2I7GwOyg<> ペラペラ…
「ぶつぶつぶつぶつぶつ…」


「ちょっと! チビジジイッ!!」


「ぶつぶつぶつぶつ…」
ペラリペラリ…


「本に夢中で気付いていないようだね」

「なによ… この私を無視するなんて
バコン プチコメドル メコレ」


ズギューンッ ポカァーーーーーーーンッ!!!
しゅうううぅぅ…

「ぶつぶつぶつぶつ……」


「あやぁ… 頭に隕石がぶち当たっても反応なし……」

「…………まぁいいわ
こんな生ガキほっといて 今は先へ…夢の世界へ急ぎましょう」

「う うん」


「ぶつぶつ……」



―――――……

「扉だ
…これが夢の世界への入口なのかい?」

「開けてみりゃ分かるわ」


ガチャッ… キイィィィィ〜〜… <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/18(月) 23:08:49 ID:2I7GwOyg<> キィーーーーーー……


ゴーーン… ゴーーン… ゴーーン… ゴーーン… ゴーーン… ゴォーーーン…

ヒュウゥゥゥゥゥゥ……… しぃ〜〜〜〜〜ん……


「廊……下…? ここは…建物の中…にゃ??」

「…これがあの人の夢の世界…?
想像していたより なんというか……」

「夢っぽくないピョーン!」

「…うにゃ うさぎとチロリーンさんの夢は大分ファンタジーだったのにね…」

「…まぁ人によって様々でしょう 夢なんて
とりあえず この一本道の廊下を進んでみましょう」
ザッ!

てくてくてくてく…



歩くこと数分…

「何もないわね
あいつキャラだけじゃなく脳内まで老化させてんじゃないの
大掛かりな夢なんて見ないのよ」

「そんなまさか…」

「この廊下も終わる気配ないし…
いやもしかして終わりなんてないんじゃあ…」

ゴゴゴゴ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/18(月) 23:42:32 ID:2I7GwOyg<> 「壁をぶち破ってみましょう うさぎ」

「ピョイッ!!
爆裂ーーーーーーっ ピョオンキィーーーーーーーーック!!!!」
ギュギュギュギュギュギュギュギュッ…

サーッ! ガバァーーッ!!
「駄目ーーーーーーーッだよぅ!!
夢の中のモノは傷つけちゃいけなかったでしょおーーーーっ!!」

「…そうだったわね
ボケ妹の世界ではやりたい放題がOKだったからすっかり忘れていたわ」

「…進むしかないようだな」


ザッ!



数十分後…

ガックリ…
「…うにゃやあぁぁ…… まだ終わらなぁ〜いよぅ……」

「…ねぇちょっと 一旦引き返してみない?」

「えぇぇぇぇぇっ?! な なんでよぉうッ!!」

「せっかくここまで歩いたのに戻るなんて冗談じゃねーぞ」

「いや 背後からなんか嫌な感じがピリピリするのよ
…このなんともいえない無意味感…!」

「……!?」



とりあえず引き返してみた4人…
そして引き返すこと数十秒……


『!!!!!!!!!?』


ババァーーン!!

「こ これは!!
にゃん達が入って来た扉やァーーーーーー!!!!!!!」


ドンッ <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/19(火) 00:25:49 ID:9RU6RI0Z<> 「なんという不条理っ……
私様達は1時間近くこの廊下を歩き続けたのに引き返したら1分足らずで元の場所に戻ってしまったっ……!
侮っていた…私様は侮っていた…夢の世界をっ………!」

「つまり私達はまったく進んでいなかったのね」

「そんなぁ〜〜〜〜〜〜!!」
ダダッ!!
ガチャアァーーンッ!

「あぁっ! チロリーンさんが心の世界に逆戻りしちゃったァッ!!
相当ショックだったんじゃっ?!!」

「あのボケ妹 存外心弱いのね」


――― 心の世界 ―――


「………」
ガクガクガク…

「そこのコスプレ存在 何ビビってんのよ」

「だって! 歩いても歩いても進まない廊下なんて…オカルトじゃん……ッ!!
私様…昔からそういうの苦手なんだよっ…!!」

「何個性付けようとしてんのよ
無駄なあがきはよしなさい」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/19(火) 00:45:34 ID:9RU6RI0Z<> 「そもそもあの雰囲気からして嫌なんだよ…
薄暗くて…狭くてずっと変わらない風景…ミステリースポットによくあるよな…!」

「それは知らないけど
いいからさっさと行くわよ」

「気が進まない… 私様ここにいようかな…」

「………呆れた
あんたそんなんじゃ 無意味ちんこが言う様な“立派な勇者”とやらには一生なれないわよ」

「……!」

「ま それでいいならそのまま小さくなってなさい」
スッ…

「………ッ」
ザザッ
「ま 待て!! やっぱり私様も行く!!!」

ピタッ
「………」

「すまない 私様どうかしてた…
あんたの言う通りだ こんなんじゃいつまで経っても洞窟ダンジョンに行けやしない…
私様は…ここで変わるッ!!」
ドンッ!!

「あらそう… まぁ私にはどうでもいいけど」
フッ <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/19(火) 01:02:34 ID:9RU6RI0Z<> 「あ 来た来た!
フーリャンちゃん!チロリーンさん!」


「なんとか説得してきたわよ このビビリボケ妹を
しかし今のは正直必要ない展開だったわね」

「恥ずかしい所を見せちまった…悪いね」

「それはいいよぅ!
それよりこれ見てこれ!」
スッ

「…本?」

「うん!ここに落ちてたの!
『大冒険活劇!スーパーヤスオ64』!!」

「…何よそれ」

「あら 私様は知ってるよその本!
ヤスオって主人公が活躍する冒険小説だよな 子供ん頃見てたな〜」

「それがどうしたのよ?」

「うん! 見てこれ!」
ペラペラッ
「この本 不思議な事にほぼ全部のページが白紙なんだよぅ!
でも1ページだけ文字が書いてある場所があるんだよぅ!ここ!!」
バッ

「…?」

「ここは ヤスオが迷宮に迷い込んでるシーンみたいだよぅ!
その迷宮というのが…
『歩いても歩いても進まない廊下』…って! ねぇこれ!!」

「…あの夢の世界と似ているわね?
でもそれが何よ?」

「うんそれでね! ここに この『歩いても歩いても進まない廊下』から抜け出すためのヒントみたいのが書いてあるんだよぅ!」

「ヒント!?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/19(火) 01:45:55 ID:9RU6RI0Z<>

――――… 時計の鐘の音 鳴った回数忘れるな それが道を開く鍵となる …――――


「時計の鐘の音…!」

「そういや鳴っていたな! 入った時に!
一体何回だったっけ…?!!」

「…ヒントはそれだけ?
漠然としていて分かりづらいわよ」

「残念ながらヒントらしきものはこれだけだよぅ…」

「…ちっ ねぇ…ボケ妹
あんたこの本読んだことあるなら答え知ってんでしょ?」

「…この『スーパーヤスオシリーズ』は長編でたくさん出ているんだよ
私が読んでいたのは『スーパーヤスオ47』までだ…
ヤスオがホモだって判明してから読むのやめちまってな…」

「…はぁっ 使えない奴」

「なんだとぉーっ!!」

「と とにかく! また夢の世界行ってみよう! それから考えようよぅっ!!」

「…そうね
ボケ妹 今度は逃げ帰らないでよ」

「わ わァってら!!
もう大丈夫だっつってるでしょ!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/19(火) 02:34:57 ID:9RU6RI0Z<> 再び夢の世界


「……来るよ!」

ゴーン… ゴーン… ゴーン… ゴーン… ゴーン… ゴォーーン……

「……!」

「“6回”だ…!
時計は 6回鳴った!」

「“6”……これが鍵になるのよね
しかしここからどうすればいいのか…
とりあえず 色々やってみるわよ!」


『おー!』



それから フーリャン達は色々やってみた
壁を6回叩いてみたり…みんなで6回ジャンプしてみたり…『6ーーー!』と叫んでみたり…
はたまたシックスセンスを磨いたり 6アシストを決めたりもしたのだ…
しかし 何も起こることはなかった…!


「んにゃあぁー! 駄目だァーーーー!!」

「ったく!クソねこがァッ!
何が“6”よ! 体力を無駄に消費しただけだったわ!
あんたを6回ぶん殴ってやるわ!!」

「にゃやァーーッ 助けてーーーー!!!」


ガクッ… ドサーッ
「あー…疲れたぁ!
6アシストが特にキたよ…」
ゴロゴロ… チラリ
「………んッ?!
…これは!!」
ガバッ!


「?!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/19(火) 03:02:40 ID:9RU6RI0Z<> 「ちょ ちょっとコレ見なよ! この床のコレ!」

「床…?」

「ほら!この床の変な模様!
これ数メートル感覚で床に描かれてるよな!」

「そうだけどそれが何… ………!
まさか…6番目の模様の場所に何かが…!?
…ありうるわね!」
ダダッ!!


ダダダダーッ キキィッ
「ここね 6番目は
この下に何かがあるのかも… そうと分かれば私の魔法をぶっ放して大穴を…」

「待って 出来るだけ傷つけない方がいいんだろ?
調べるだけなら私様にまかせなよ」
スッ…
「打撃ではなく…衝撃!
『殴打鴉冥怒羽暗笊虎澳覇音掌』ッ!!!!!!」

グゥゥッッ…ボウゥゥーーーーーーーーーンッッッッ!!!!!!!!!

ビシビシィッッ!!!

「……!! 手応えあったよ!!!
スイッチの様なものだ!」

「何ですって! 当たりだわ!!」

「でもこのスイッチ…思った以上に“硬い”!
今の衝撃でもビクともしなかった…!」

「なんですってぇ…?
まったく…ダメね! やっぱり私が大穴を開けて…」

「ピョン! それならチィが手伝うピョン!」
ズイッ!

「そっか!うさぎならチロリーンみたいな衝撃飛ばし出来るもんね!!」

「よし! じゃあうさぎさん 同時にやるよ!!」

「ピョン!!」


ゴゴゴゴォ…… シュウゥゥゥゥゥゥゥゥ………

カッ!!!

「『破亜土杯屡卍禍堊爿呶舞十麈兵叉流』ーーーーー!!!!!!」
「ピョン〜〜〜〜〜 プゥーーーーーーーーーッシュッッ!!!!!!!!」


グドドダダダダダダアァァーーーーーーーーーーーーーーンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/19(火) 09:22:55 ID:9RU6RI0Z<>


……カチッ!



「あややっ!! なんか聞こえたよぅ!!」

「…へっ! ヒット…だね!」

「ピョウン!!」

「さァて 何が起きるかしら?」



ズズズッ… ゴゴゴゴゴゴゴォォォッ!!!!


「ンはぁーーー! 来たーーっよぉ〜〜ぅ!!!!」

「私の予想では床 もしくは壁が開くとみたわ」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォーーーーーーーーーーーーーーーー…………




パッカァーーーーーー!!


「ピョアァァァッッ!!!?」

「なわわーッ!!!!」

「天井が開いたよぉ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!」

「…そっちか!」


ギュルルルルルルゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!


「あ〜〜〜〜〜〜〜ッ… 上にィ〜…吸い込まれるぅーーーーーーーーーーッ!!!!」

ギュゴゴォォォォォォッ… <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/19(火) 19:26:11 ID:9RU6RI0Z<> ――――…


ヒュウウウウウゥゥ〜〜〜…

「あぁ〜〜〜〜〜りぃやぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!」


ズドーーーーーーンッ!!!
しゅうううう…

「あ あいたたた…
上に吸い込まれてたのにいつの間にか落ちてたよぅ…
…み みんなは…?」


ヒュルルルルルル……


「…あやっ…! この パターンはっ……!!!」


ズドドドーーーーーーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!!

「ぷぎゅうッッ!!!」

しゅううう…


「つつっ… まったく強引な仕掛けだな」

「とにかくやっと新しい場所に着いたわ
…でもやっぱり狭い建物ね中のままなのね」
キョロキョロ

「ピョーーーーーーーッ! ネコチャンが潰れてるピョイィィ!!!!」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/19(火) 20:03:50 ID:9RU6RI0Z<>


「なんだここ…」

「ひどく狭くて 殺風景な部屋
さっきの廊下なんかよりよっぽど息苦しいわね」

「そ それで…扉が5つ…
一つは金色の扉で…残りの4つは真っ黒な扉…」
ヨロヨロ…

「どの扉も怪しさ満点じゃないか…」

「………」
キョロキョロ
「…! ねぇ これ…
この金色の扉を見てみなさい」

「?」



『わしの寝室』

バンッ


「『わしの寝室』って………」

「クソジジイが居そうね 開けてみましょう」

「いや… 罠じゃないのか
もう少し考えて…」

「あらあら またビビり出したのかしら?」

「ち 違う! 私様は当然の事を言ったまで!」

「怪しい ってこの扉だけじゃなく他の扉も十分怪しいわ
深く考えすぎていると何も出来なくなるわよ
未知に挑む時はは常に危機上等の心構えでいなさい
分かった? ボケ妹!」

「……くっ! ここに来てからお前に言われっぱなしだ…屈辱だよ…」

「ふふふ その悔しさを噛み締めて後でトイレに篭って『イ゙ーイ゙ーッ』言ってなさい
さて ご開帳ときたもんだ」

…ガチャッ <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/19(火) 21:20:00 ID:9RU6RI0Z<> 「………」
ガチャ ガチャガチャガチャッ…

「あ 開かない…? 鍵がかかってる…?」

「……ちっ! 拍子抜けね……」
ドカッ!

「あぁっ! 乱暴しちゃダメェッ!!」

「…ぷぷっ カッコつけてたくせに…ダセー」

「あん? おいこらボケ妹何笑ってんのよ
あまり図に乗るとブッアレすわよ!!」

「ハイハイハイ… ププ」


「ピョウイ? ドアになんか書いてあるピョン!」

「!?」
ババッ!

「あ 本当だ! 彫刻文字だねぇ
なになに」



―――… 扉を開きたくば 黄金の色を統一せよ …―――



「黄金の色を統一……? また謎解き? …うんざりだわ」

「黄金ってこの扉の事だよね…
…あ! この扉の下のほうに小さい黒い四角形があるよぅ!
この部分も金色にしろって事かな!」

「それなら楽勝じゃない
ラペインツ メコレ」
ボフンッ
「大魔女印の森羅万象色分け神器!」

「普通の色塗りセットじゃん」

「これでこの黒いトコを金色にすればいいのよ
私の芸術的センスの恐ろしさを見せ付けてあげるわッ!!」

(ただ色を塗るだけじゃん…) <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/19(火) 23:13:45 ID:9RU6RI0Z<> ペタペタペタ…


ペタペタペタペタペタ……

「フン フフン フ〜ン フン♪」

「…地味な作業だね…」

「もうすぐよ もうすぐで全部塗れるわ」

(無理だと思うけどなぁ……)


ペタンッ!

「どうよ! …完成!」

ピカピカピッカァ〜〜〜!

「完璧な仕上がりね ふっ」

「いやこんなん誰でも出来るだろ 自画自賛されても」

「うるさいわね …さぁ どうなる…?!」


ピー ピー ピー ピー ピー!


「な 何?!」



【不正発覚! 不正発覚! 我々 TEC(trap executive committee)は不正を許しません!
ちゃんと知恵を使いましょうね(5点)】


シュバァッ!!

「あやーっ! 脱色されたあ!!」

「ぐぬォッ!! クソジジイの夢如きがこの私を馬鹿にするとはいい度胸ね!!
誰が5点じゃーーーーー!!!」

「いや今のは完全にアホ作戦だったろ
まぁ 正当な解決法を探ろう」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/19(火) 23:42:32 ID:9RU6RI0Z<> 「私様の推理では
この金の扉を開く鍵はこの4つの黒い扉の中にあるとみている
だってほら… この扉も黒いし
そこでなんかすると なんとかなるんじゃないかね」

「にゃなるほど!」

「…どうだか」

「はは まぁ色塗りで金色に変えるだけというガッカリ発想なんかよりはそれっぽくないか?」

「そ…そんな気もする…! う うにゃ…!」

「………」

「開けてみよう… この黒い扉のどれかを…!」
ドンッ…!

「…あんたが仕切ってんじゃないわよ…
…さぁ ねこ!アホうさぎ!ボケ!!
未知なる黒い扉を… いざ ご開帳ときたもんだ!!」
ドンッ

「図々しい女だな…
つーかせめてちゃんとボケに“妹”付けろ!!」



ガチャ… キィィィィィーーー……… <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/20(水) 00:26:10 ID:bT1fOhKf<> ギギィィィィィィ〜〜〜… カアアアアァァァ………!

さわさわさわ… ザアアアァァァァ……

「ま 眩しッ!!」

「開いた… ここが建物の外か…」

「ここは…丘? 下には小さな川… 遠くにはたくさんの山々が見えるわ
のどかそうな場所… 何もない
なんか大分昔にタイムスリップしたようだよ」

「ひなたぼっこしたい〜ピョン!」

「どこの田舎よ
つーか草多すぎ デリケートな私の肌が虫に刺されたりしたら大変
いっそのこと燃やし尽くしちゃおうかしらね?」

「や やめてぇーー!!」

「おや 丘の下に人が見える
どうやら婆さんみたいだ ちょっと話を聞いてみようよ」

「まともに話が出来るやつかどうか…今までの例を考えると…
まぁ…試しにいってみましょう」

ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ………


ヒョコヒョコ…
「よいしょ… こらせ… どっこいしょ…」

「貧相な婆ね」

「たくさん服背負ってるよぅ! なんか危なっかしい…
ちょっと行ってくる!」
ダダッ

ヒョコヒョコヒョコ…
「よいしょ… こらせ… どっこいしょ…」

「おばあちゃん! その背中の服 にゃんが持ってあげるよぅ!」
ヒョコヒョコヒョコヒョコヒョコヒョコ…
「よいしょ… こらせ… どっこいしょ…」
シラ〜…

「ナ ナチュラルにシカトされた…」

「いや…今の感じ…
まさかこの婆さんには私様達の姿は見えていないんじゃ?」

「えぇっ…?!」

ミョン
《むか〜しむかし あるところに》


「なんか出たーーーーーーーーー!!!!! なんかデジャヴいのがあああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

ババーン <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/20(水) 00:47:01 ID:P5G/+JYU<> ウィンドウさんwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/20(水) 01:00:31 ID:bT1fOhKf<> 「な なんなんだこの四角いのは…?!
オ オカルト!? オカルトなのか…!!?」

「あなたは…ウインドウ嬢」

「そうだウインドウさんだ! わぁウインドウさんだぁ!!
サナバーさんの夢の中にもウインドウさんが居たんだぁ!!」

「ウ ウインドウさんってなんだ!なんなんだ!!」

「あんたの中にもいたわよ」


《………》


「ウインドウさぁ〜〜ん!
あの時はお別れ言えなかったね… また会えて嬉しいよぉ!!」

《ちょっと…すみませんが私は“ウインドウさん”とやらではありません
私は“ふきだし(説明バージョン)”です》


「えぇぇーーーっ!!!? 別人なのぉーーーーーーー!!!!!?」

(“人”なのかッ?!!)



《そして 今私は仕事中ですので話し掛けないでいただけますか
集中出来ないので》


「随分ドライね」

「ウインドウさんとは大違い… 仲良くなれそうにないよぅ…」

「夢の世界……侮っていた…私様は侮っていた………」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/20(水) 01:41:19 ID:bT1fOhKf<> 「よく分からないけど何か始まるみたいよ
これからのヒントになるかもしれないからおとなしく聞いてましょう」



ミョン
《むか〜しむかし あるところに
おじいさんとおばあさんがくらしていました》

「なんかよくある絵本の始まりのようね」


《おじいさんとおばあさんは とてもバイオレンスなくらしをひびくりひろげていました
そんなふたりも むかしはじょうねつてきにあいしあったものですが…
かなしいことです…
しかしそれもあいゆえにおこるひつぜんてきなながれであるとわたしはかんがえております
あいとにくしみはかみひとえ たとえバイオレンスであろうとも おじいさんとおばあさんがわかれないのは
おたがいにひとかけらのあいじょうをかんじているからではないでしょうか?》


「ただでさえ読みづらい長いことめんどくさい事語るわね 適当に言ってるでしょ」


《それはおいといて
きょうはとってもいいてんき
こんなひはそとにでるにかぎります
おじいさんはやまへフォースをかいほうしに おばあさんはかわへせんたくにいくついでに すいしたいごっこをしにいきました》


「活動的な年寄りね」

「な なに…フォース解放って… そっちの方が気になるじゃないか…」
ドキドキ <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/20(水) 20:45:52 ID:bT1fOhKf<> 川


《この川は じょうりゅうからアホどもが糞尿をたれながすことから 『実録!うんこ川』と呼ばれておりました》


「ヒェッヒェッヒェッヒェッ……
じじいの下着をチャ〜プチャ〜プチャ〜プチャ〜プ
うんこの汁に塗れた下着をあいつは何も知らずに履くのさヒェッヒェッ……イイ気味だ
チャ〜プチャプ チャ〜プチャプ」


「す すっごいバイオレンスだあっ!!」


《ひとしきりおじいさんの服をせんたくしたおばあさんは
ついにたのしみにしていたすいしたいごっこをすることにしました》

「ガボッ!! ガボォーッ!!! アプっ… た 助けッ……冷たいっ…うあ゙あああああああああああああああああああああっ ぶくぶくぶくぶく…」

プッカ〜



「あの婆…演技派ね…!」

「アレ…っ!? にゃん…これなんか…どっかで見たことある展開だよぅ…?!」

「奇遇だね 私様もそう思った
なんだろう… 昔 何度も心踊らせた様な………」

「チィも!」


「………?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/20(水) 23:18:41 ID:bT1fOhKf<> 「じゃあさぁ…」

「この後… “アレ”が?!」

「…? なんなのよ…」



《ひとしきり水死体を楽しんだお婆さんは家に帰る事にしました
すると…》

「ちぃっ…時間じゃ…
あの狭くて苦しい牢獄へ帰らなくては
…おや?」

ドンブラコッコ ドンブラコ

《川上の方から何かが流れてきました
それは四角い箱でした》


「!!!!
おぉっ……アレは…テレビじゃッ テレビが流れてきおった! ラッキー!」
バシャバシャッ
「ヘッヘ… んふむ 見た事ない形じゃなあ…なるほど!最新型か!
誰かが捨てたんかいのう? …それなら ありがたくもらおうかのぉ…へへっ…ジュルリ」


《お婆さんはテレビを持って帰る事にしました
お爺さんの服は捨てました》





カァー… カァー…

ガラガラ
「今帰ったよ………」


「ババァーーーーーー!!!!!
貴様こんな遅くまで何をヤっておったんじゃ?!
男か…! またオラに黙って知らん男の所に……!!」
ギラリッ

「違わァッ!!!! 川いっとったんじゃあ!!!!!
それより見てみいジジイさんや! 川でテレビを拾ったんじゃあッ!!!!!!
わしの手柄じゃあ!!!!!」

「おぉっ!本当か! でかした!!
よし それじゃあ」

「うむ 切って食べよう」




「その発想はさすがになかったわ」
ばーん <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/20(水) 23:22:03 ID:P5G/+JYU<> なんだこのノリはwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/20(水) 23:43:29 ID:bT1fOhKf<> 「ねぇ… 私あまり詳しくないんだけど… テレビっておいしいの?」

『……………』
ドキドキ ドキドキ

「駄目だわこの3人 私の話を聞いちゃいない」



《お爺さんとお婆さんは テレビを叩き斬ろうとバスタードソードを手にしました》

「ジジイさんや 呼吸じゃ テレビの呼吸を読むんじゃ… そして迷いを断ち切りテレビの真芯を…」

「分かっとるわい」
キリッ ズズズ…

《お爺さんが剣を構えると その顔付きは一瞬にして変わりました
その表情はまさに戦士のソレでした…》



「このジジイ何者なのよ」



グワンッ
「ッッッッぺェェェェいッッッ!!!!!!!」

ガキィィーーーーーーーンッッッ!!!!
シュウウゥゥゥ… キラリ

「…傷一つないとは…!」

「ジジイさん何をやっとるんじゃ! こんなんでは食べれんぞや!!」

「…面白い…!」
グワンッ!!!!!


ガキィーーーン ガギャアッッ ギギキィィィィィーーーッッ バキャアァーーーーーウッ!!!!!


《お爺さんとテレビの戦いは数時間続きました 結局テレビはお爺さんの攻撃全てを耐え抜いたのです》


ドサッ…
「やりおる… こんなテレビは始めてじゃ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/21(木) 00:05:30 ID:QMSGaPDk<> 《その後 2人はテレビに小言を囁いたり水をかけたり煮たり焼いたり2階の窓から落としたり爆弾を投げ付けたりしてみました
しかしテレビはそんな攻めにもものともしなかったのです…》

「ハァハァ…ババアさん…どうやらこやつはただのテレビではないようじゃ…」

「うむ… 逆にわしらが追い詰められた…! 今までにないぞや こんなことは…ッ」

「テレビや 天晴ッッ!!!
…そうだババアさんや このテレビをオラ達の“専属観賞用テレビ”としないか」

「それはいい考えじゃ
わしらにさえ食えないテレビとなれば 今度こそ長持ちもしよう」

「うむ! 決まりだ
じゃあさっそく視聴するか …えぇっと スイッチスイッチ…」
キョロキョロ
「おぉこれか? おかしな場所にあるもんだな
まぁいい… スイッチオン」
ポチッ…

ビビッ…… カタカタカタカタ
ブブブブブブブブブ………

「なんじゃ!? 何か様子が…」

カタカタカタカタカタカタカタカタ… ドルルンッ ドルルンッ ドルルゥゥーーンッ!!!!
ぶぉんぶぉんぶぉぶぉおぉーーんッ!!!!!!

ピカァーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!


『う うわぁ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!!』


ウイ〜〜ン ガショッ ウイ〜ン ガチィーンッ ガチャンッ ギュイィィィッ…… ガゴゴゴンッ
グルゥ〜〜 キィンッ ワウィアァァ〜ン… ガチッ! ガチチッ! ガッシイィーーーーーーーンッ!!!!!!!!!


シュウゥゥゥゥゥゥ…

「な なんじゃ… やっとおさまっ……」

「な………ッ!!!!!」


ビーーー… ガーーーー… ピピッ キュイィィィン…
「オハヨウゴザイマス マスター
ワタシ ハ マシン太郎 デス」
ピポポポポ…


《なんとテレビは マシン太郎だったのです!
後に伝説となるマシン太郎は この時 初起動したのです…!》



「何かとてつもないものが始まってしまったわ」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/21(木) 00:59:34 ID:QMSGaPDk<> 「すっげー! なにこれ『マシン太郎』の実写版?!!」

「いやこれは『マシン太郎』の物語がサナバーさんの夢の中に出て来ているんだよぅ!
すっごい!もうにゃん感激だよぅ!」

「マシン太郎ピョウーーン!!」

「ちょっと… マシン太郎ってなんなのよ」

『知らないのッ!!?』

「し 知らないから聞いてるんじゃない…」

「『マシン太郎』って言ったら世界的に有名な童話よぅ!
世界中で知らない人達なんていないよぅ!!」

「子供達のヒーロー…だね 私様と兄も昔一緒に読んで憧れていたよ…」

「…そうなの… ふぅん…」

「サナバーさんもやっぱり見てたんだあ!」



《…うるさいですよ? 次が始まります》


「あっ…はい!! 続きだ続きだぁー!!」
ワクワク

「あんたら目的忘れていないでしょうね」



《テレビだと思っていたものはマシン太郎でした
お爺さんとお婆さんは初めのうちは驚いていましたが マシン太郎のあまりのかわいさ(http://imepita.jp/20100121/028630)に心を奪われ マシン太郎を実の子供として育てる事にしました》



「また訳わかんない発想ね」



《『自己成長型AI』を搭載したマシン太郎は お爺さんとお婆さんの愛情を受けながらすくすくと成長していきました
不思議な事に あれほどバイオレンスだったお爺さんとお婆さんは若い頃の様な仲睦まじい2人に戻っていました
マシン太郎が齎した幸せな毎日を暮らす3人の親子…… そして 10年の時が経ちました》



ギュウゥゥゥーーーーン…
「何? 早送り?」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/21(木) 02:35:27 ID:QMSGaPDk<> 《マシン太郎が生まれて10年が経っていました
貧乏だった家は更に貧乏になっていました 小さなお爺さんとお婆さんは更に小さくなっていました…
マシン太郎はその理由を知っています…》


「ほれ マシン太郎や 一ヶ月ぶりのご飯だよ」

ピー ガー
「オジイサン オバアサン
ワタシノコトハ イイノデ オフタリガ ゴハンヲ タベテクダサイ」

「ほっほっほ!わしらの事は気にするでない
わしらは毎日いい物を食べちょるよ
それよりマシン太郎は一ヶ月に一回しか食べられないんじゃから たんと味わってお食べ」

ピピ…
「……アリガトウ ゴザイマス…イタダキマス」



「モウシワケ アリマセン…」
ボソッ…


ゴクリ ゴクリ


《マシン太郎のご飯とは『ロボット汁』と呼ばれる特殊なエネルギー
これは一般に市販されていない代物で お爺さんとお婆さんは闇のショッピングモールでこれを購入していました
『ロボット汁』は月に一度補給するだけでOKなのですが 『ロボット汁』1個買うだけでも尋常じゃないくらいの高いお金を払わなければならないのです
お金など当然ないお爺さんとお婆さんは マシン太郎のためと 『ロボット汁』を買うお金を得るため毎日毎日休みも取らず働きました
自分達の食事など省みず 全てマシン太郎の……愛する息子(娘でめ可)を思って…》

「オジイサン…オバアサン…」

《2人は「大丈夫だ」と言っていたけど そんなの当然強がりです
毎日ヤシの身の皮だけしか2人が 大丈夫なはずありません
マシン太郎はそれはとても申し訳なく思っていました》


「……ウゥッ」
ブワッ


《夜 体を小さくしてワラの布団で眠る2人を見つめ マシン太郎は目からおいしい水(洗浄用)を流しました
『状況適応型感情システム』を搭載したマシン太郎は笑う事だって怒る事だって泣く事だって出来るのです》


ピピ… ピィ〜〜… プシュウゥ〜
「ワタシハ コノママ ココニ イツイテイテモ イイノダロウカ…
セメテ セメテ 何カ オンガエシヲ シタイ…」


《マシン太郎はある決意をした》 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/21(木) 03:15:22 ID:QMSGaPDk<> 《それより少し前 マシン太郎が東スポ(東会スポーツ)を読んでいたときの事》


ペラ…

ピピピッ…
「ムムッ ナニナニ…
『鬼 また町を襲撃か』 …オニメ ユルスマジ」


《鬼は 人間とは比べものにくらいの巨大な体を持った怪物
鬼達は普段は海に浮かぶ『鬼餓島』で暮らしていますが 時たま人間達の町や村に現れてはやりたい放題する困ったちゃん達です》


「…コノママデハ イケナイ デス
ダレカガ ナントカシナケレバ…」
ペラ
「フムフム……ナント オニ達ハ 鬼餓島ニ 大量ノ 宝物ヲ カクシテイルノカ
……………宝…カ」



《この時からマシン太郎は考えていました
その鬼達をやっつけて鬼達が隠している宝物をお爺さんとお婆さんにプレゼントすれば…と》




「モウ コレシカナイ
2人ニ オンガエシ スルニハ コレシカ……ソウダ」


《優しいお爺さんお婆さんから受けた “恩”ッッ!!!! “愛”ッッッ!!!!!
その全てに報いるためにッ マシン太郎は鬼退治の旅に出るッッッッ!!!!!!!》





ドバァーーーッ
『マシン太郎〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!』

「何泣いてんのよバカ共…」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/21(木) 13:22:54 ID:QMSGaPDk<> 《朝になって マシン太郎は鬼退治に向かう事をお爺さんとお婆さんに話しました
2人は「何故お前が」 「危ないからやめれ」と止めるが マシン太郎の意思は堅かった》

ピポポ
「……タダ ワタシハ オニ達ガ ユルセナイ ダケデス
心配シナイデ クダサイ ワタシハ カナラズ カエッテキマスカラ」

「マシン太郎……… 分かった」

《ついに折れたお爺さんとお婆さん
マシン太郎は感謝のロボ土下座をして それからすぐに旅仕度をし始めました
そして家を出る時…》


「マシン太郎や これをお持ち…」


《お婆さんは2つのものをマシン太郎に握らせました
一つは『ロボット汁』… そしてもう一つは『鉄だんご』です》

「オジイサン オバアサン 今マデ 本当ニアリガトウゴザイマシタ
コノ 感謝ノ 気持チハ 言葉デハ 言イ表セマセン」

「やめなよ 死ぬわけじゃあるまいし」

「オラ達は誇らしい
お前が立派な“漢(漢女でも可)”に成長したんじゃからな
……頑張れ」

「…ハイ イッテキマス」
ガション ガションガション ガションガション…

「マシン太郎ッ……」

「息子(娘でも可)よ GOOD LUCK」


《こうして マシン太郎の旅は始まりました
さ〜て これからどんな困難がマシン太郎の前に立ちはだかるのかなぁ〜?》




「まだ続くの」 <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/21(木) 19:01:54 ID:QMSGaPDk<> 《鬼餓島に向けて旅立ったマシン太郎は まず自分の装備を確認しました》

ピポポポッ
ミラクルヘッド…マシン太郎が備える様々な高性能システムを制御している最も重要な場所

キラーンッ!
ストロングぼでー…どんな衝撃にも耐える特殊な金属で出来ている 核ミサイルさえ防ぐ

ジャキィーン!
クラッシュハンド…マシン太郎の体の中でも特に硬い この手から繰り出されるパンチは大地に直径100mのクレーターを作る

バシンッ!
ワイルドレッグ…足の裏にはジェットが取り付けられている 音速のスピードで走る事が出来 垂直飛びすると1kmまで行く

キラリ!
アイレーザー…別名“インテリの眼差し” 鉄をとかす

シュピンシュピンッ
鼻毛針…鼻から飛び出す鋭い針

ボォオォォ…
オイルブラスト…なにもかも燃やし尽くす炎を口から吐く

バギュンッ!
ショルダーボンバー…500キロトン爆弾が出てくる 500発連射可

グルグルグル ジャキィッ
フィンガーミサイル…ミサイルになっている指先を撃ち出す 敵の体内に入り爆発する

ギュラリッ…
隠し剣“乱血”…普段は折り畳まれ隠されている 起動させると肘の方から刃が起き上がる 名刀が素材に使われていて人間の体などまるで豆腐の様に斬ってしまう

グルグルグルグルッ
ファンキーマーダー…股間からドリルが伸びる

ブリュリュッ
バイオアクエリアス…尻から毒液噴射

ガシィィーンッ
フィンガーミサイル…足の指先からミサイルが飛び出す

ブウゥーン…
グラビディー制御システム…周囲の重力を操る 超重力で敵を押し潰す


「……ダメダ」


《そこまで確認すると マシン太郎は首を横に振りため息をついた》


「コレダケデハ オニニ カテナイ…」





「何が不満なのよッ?!」

ドドーン <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/21(木) 20:13:14 ID:QMSGaPDk<> 「今ノ ワタシニ 足リナイモノハ… “仲間” デショウカ…
マズハ 探スコトニ シマショウ
共ニ オニト タタカウ “仲間”ヲ……!!」



「文句ないくらいのオーバーテク装備満載じゃない…
これなら別に一人でも… ねぇ?アンタら ってやっぱり聞いちゃいねぇ…」



《と そんなマシン太郎の前に一匹の犬がやってきました
その犬にマシン太郎は声を掛けます》

「コンニチハ ワンチャン
ワタシト 鬼タイジ シマセンカ?」

「わん?(何だこいつ?)」



「見境ないわね」



「ワタシハ 悪イ オニヲ 退治スル タメニ 旅ヲ シテイマス
デスガ ワタシヒトリデハ ココロモトナイ
ソコデ ワンチャン アナタニ ワタシノ オ供ニ ナッテホシイ ノ DEATH」

「わふぅ…(こいつヤベェ…)」

「モチロン 鬼ヲ 退治シタ アカツキニハ ソレ相応ノ 報酬ヲ サシアゲマス」

「わうッ!!(これ以上は関わらねー方がいいな 逃げろ!!)」
ダダッ!

「アッ!ワンチャン オ待チヲ!!
シューティング ハンド!!」
のび〜〜〜んっ

ガッシィィィィッ!!!!


「わぎゃうッ!!(ぎゃあああああああああああああぁぁぁぁーー!!!!)」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2010/01/21(木) 20:14:56 ID:uSq2yB1O<> 本人がハイスペック過ぎて、犬戦力にならんだろw <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/21(木) 20:36:01 ID:QMSGaPDk<> ミシミシミシ…
「逃ゲナイデ ワンチャン
ワタシハタダ アナタト 仲間ニ ナリタイダケ ナン DEATH」

「わぉうッ アオアぁーーーッ!!!(や やめろォォォッ 離してくれェーーーーー!!!!!!)」

「友好ノ 証ニ コノ 鉄ダンゴヲ…
オバアサン カラ モラッタ 3ツ シカナイ 貴重ナ ダンゴ デス…
ハイ アーン」
グググググ…

「わんわんわんっ(お前俺の話聞いてねーだろォ〜〜〜〜〜〜〜〜)」
グググッ ぐぱぁ
「あわがッ… わぎゃぎゃあぁぁーー(やめろ… アゴが外れる…そんなモンいらねぇ…)」

ポイッ バクンッ
「わぐっ…(ぐわァッ…)」

「ハイ ターベテタベテ」


バリバリバリバリ… ゴックンッ…

「わふっ…?!(ぐがっ…?!)」
メリメリメリ…

「? ナンデスカ? ワンチャンノ 様子ガッ…!」


バキンッ!! バキバキバキバキッ… カチャンッ!! ガチャチャアァーーンッ!!!!
「ゥウゥゥ… アオォーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!」


「ワンチャンノ カラダガ 機械ニ 包マレテ ユク…
ソウカ コノ 鉄ダンゴハ 食ベタ者ヲ アンドロイドニ 変エル 特殊アイテム ダッタンダ!!!」

ガチ ガチ ガチ ガチ ガチチチィィーーーーーッ… バァーーーーーーーーーーンッ!!!!
ふしゅうぅぅぅぅぅぅ……


グググッ… ガションッ… ガションッ…
「オイラ ノ 名前ハ 鉄魔犬ケルベロス!
オレサマ オマエ マルカジリ!」

ドンッッ!!!!!!!! <> 創る名無しに見る名無し<><>2010/01/21(木) 23:06:48 ID:QMSGaPDk<> 「オイラハ アナタニ シタガウ ワン
アナタノ 邪魔ヲ スル者ハ スベテ オイラノ キバデ カミ殺シ マショウ ワン」

「鉄ダンゴデ アンドロイド化スルト ワタシニ 忠実ニ ナルノカ…
ソウカ… オバアサント オジイサンハ ワタシガ 仲間ヲ サガス事ヲ 見越シテ 闇ノ ショッピングモールデ 買ッテイテ クレタンダ…
オ金モ ナイノニ 無理シテ……」
ブワワッ
「ウゥッ…至レリ尽クセリ DEATH ネ…
オ2人カラ 貰ッタ 鉄ダンゴ ハ 絶対ニ 無駄ニ シナイヨ……!」


《マシン太郎は お爺さんとお婆さんから貰った大切な鉄だんごを使い 仲間を増やしました》


ドコドコドコッ!
「ウギギィーーーーー!!!!
ワイ ハ 金色魔猿王ソン・ゴリラ ヤ!
ワイ ノ メガトンパンチ ハ 世界一 ヤデ!!」


バサバサバサッ!!
「ウフッ アテシ ノ 名前ハ 不死魔鳥フェニッキジ
一生 ツイテ 行ク ワヨン」


「ミナサン ワタシト 共ニ オニヲ 討チ倒シ マショウ!!」

『オーーーーーー!!!!』


《こうして マシン太郎は犬のケルベロス 猿のソン・ゴリラ 雉のフェニッキジ そしてキノコを仲間にしました
集まったこの5戦士達は『メタリック鬼殺団』と名乗り そしていざ 鬼餓島へと向かったのでした!!》


「キノコ!!? いつの間にキノコがッ!!!!?」

『きゃあああああぁぁぁーーーーーーッ キノコだキノコだあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

「しかも意外と人気キャラ!?」

ドドーン <>