創作発表板@wiki
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ja
2013-12-22T11:09:41+09:00
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Yuri-3-094
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/1338.html
&sizex(3){[[Top>トップページ]] > [[百合とにかく百合]] > [[百合とにかく百合 投下作品まとめページ]] > 3-094 さくらもち}
* さくらもち
94 :わんこ ◆TC02kfS2Q2 :2013/10/27(日) 20:46:13.62 ID:PU+vydoO
久方ぶりに百合百合もん
95 :『さくらもち』 ◆TC02kfS2Q2 :2013/10/27(日) 20:48:01.67 ID:PU+vydoO
世話焼なさくらがそっとハンカチでもっちーの口元を拭く。
実の妹のようにもっちーはぷうっと頬を膨らませた。
四畳半のボロアパートに若い娘が二人居るだけで、何故か物語りが紡げそう。そんなヨコシマでヒネクレな妄想はアニメだけでよろしい。
しかし、さくらともっちーは喜んでその妄想を現実にするだろう。もっちーの黒タイツな太ももが座布団に絡み付いた。
「さくらはホントわたしのことが好きなんだね」
一つ年上のさくらを叱るもっちー。叱られることに生きる意義を感じたさくらは手元のハンカチをくんかくんかと嗅いだ。
幸せな時間ほど速く過ぎ去る。明日にはこの幸せが薄氷の如く割れてしまう。いや、割らねばならぬ。
すっと立ち上がり、流星に独り占めされた夜空を眺めたもっちーにさくらが背後から羽交い締めした。
「風邪、ひいちゃうよ。風邪ひいたら、迷惑かけちゃうし」
「平気平気。涼しいし、さくらんちの景色眺めてたら、いい声出そうだし」
「だーめ。もっちーは早く帰って台本の見直しでもなさい」
「本読みなら、さくらと一緒がいいのに……」
羽交い締めされたままのもっちーは玄関先に追いやられ、強制的にさくらから帰宅を命じられた。
ブーツを履きながら、もっちーは何か芝居がかった台詞を繰り返していた。
すっとブーツのファスナーをしめる音ともっちーの桜餅のような声が噛み合わない。
「違うよ。もっと、相手を憎たらしそうにっ」
「……」
寒いから窓をぴしゃりとしめたさくらが小言を飛ばす。
もっちーは黙って立ち上がり、さくらに背中を見せながら弱音を吐いていた。
「どうして、仲悪くならなきゃいけな
2013-12-22T11:09:41+09:00
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Yuri-3-091
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/1337.html
&sizex(3){[[Top>トップページ]] > [[百合とにかく百合]] > [[百合とにかく百合 投下作品まとめページ]] > 3-091 結子と篠子}
* 結子と篠子
91 : ◆91wbDksrrE :2013/10/08(火) 13:06:06.99 ID:liltGv7E
「おはよう」
そう言ってポンと彼女の肩を叩く。
それだけで、わたしの胸はわずかに弾む。
……いや、わたしの胸は弾む程無いのだけれど。まあ、その、とにかくドキドキする。
「おはよーぅ」
桜庭篠子。
わたしに無い物を、彼女は持っている。眼鏡で陰湿な根暗女なわたしに対しても、彼女は分け隔てなく、
他の友人と変わる所無く接してくれる。そして当然胸は大きい。フカフカだ。マシュマロみたいという形容が
ぴったり来るという事を、そのフカフカに思う存分顔を埋めた事があるわたしは知っている。
……いや、変態じゃないですよ? 女の子ならそのくらいのスキンシップ当たり前ですよ?
とりあえず断っておくが、別にわたしは彼女が巨乳だから好きというわけじゃない。
彼女の胸を好きになったわけじゃない。というかもしそうなら最悪だ。いくら人は自分が持たざる物を持つ者に
対して羨望を抱くとは言っても、そしてその羨望が時として恋心に変ずる事があろうとしても、自分がスットン
だから、フカフカお胸のあの娘が好きになりましたとか、流石にどんだけだよと自分で思うだろう。それは流石に無い。
話が逸れた。
彼女は、わたしに無いものを、持っている。
その最たる物が、その笑顔だ。明るさだ。見る者誰もが虜になる、その天真爛漫さだ。
根暗な眼鏡女であるわたしにとって、それは眩しすぎた。眩しすぎたけれど、目は離せなかった。
だから、彼女の姿はわたしに焼きついたのだ。瞳に。網膜に。心に。
「結子ちゃん、どしたの?」
ふわふわとした胸――もとい、笑顔で、彼女はわたしに呼びかける。
肌にふと手が触れた時のように、その声に触れた時もまた、わたしの胸は弾むのだった。
弾みっぱなしだな、わたしの胸。弾む程無いというのに。
「ああ、うん……篠子は可愛いなぁ、って思って」
焼きつく。焦
2013-12-22T11:03:35+09:00
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Yuri-3-089
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/1336.html
&sizex(3){[[Top>トップページ]] > [[百合とにかく百合]] > [[百合とにかく百合 投下作品まとめページ]] > 3-089 結婚しよっ!}
* 結婚しよっ!
89 : ◆KazZxBP5Rc :2013/10/06(日) 01:22:33.02 ID:RoIUA5k0
「結婚しよっ!」
「いや、あのさあ……」
「そうよ、なんで気付かなかったのかしら。こんな理想的な人がずっと身近にいたのに」
「肝心な部分忘れてるでしょ」
「なあに?」
「私たち女同士じゃない!」
「あら、今は女同士でも結婚できるのよ。どっかの国で」
「情報曖昧っ!?」
「男にフラれること100回、もう私には女しかないのよ……」
「あんたいっつもいきなりプロポーズから入るからでしょうがっ! 順序ってものがあんのよ!」
「だって、どうすればいいか分かんないんだもん」
「普通に告白すればいいじゃない」
「例えばどうやって?」
「好きです、私と付き合ってください、って……」
「喜んで!」
「え……あ……ぅ……あれ?」
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2013-12-22T10:58:05+09:00
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Yuri-3-086
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/1335.html
&sizex(3){[[Top>トップページ]] > [[百合とにかく百合]] > [[百合とにかく百合 投下作品まとめページ]] > 3-086 舐めちゃダメ?}
* 舐めちゃダメ?
86 :保守ネタ:2012/10/21(日) 22:10:44.23 ID:gauG0UFe
「試合は明日なのにゲームセンターに入ってた!?」
「ええ」
「なんでそんな不真面目なの!?舐めてるの!?」
「……舐めちゃダメ?」
「駄目に決まってんでしょ!チーム戦なんだから……」
「そうじゃない」
「そうじゃない?じゃあなんなの?」
「貴女のこと、舐めちゃダメ?」
「えっ」
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2013-12-22T10:54:57+09:00
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Yuri-3-081
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/1334.html
&sizex(3){[[Top>トップページ]] > [[百合とにかく百合]] > [[百合とにかく百合 投下作品まとめページ]] > 3-081 瑛子と美衣子}
* 瑛子と美衣子
81 :瑛子と美衣子・前書き ◆uX5Z21hTyH2o :2012/10/03(水) 18:22:27.83 ID:003lcT4B
瑛子視点、投下します。
注意書き
元ネタは[[》75-76>Yuri-3-076]]にあり、「大筋分かるし読まなくていいや」という人はID、タイトル、トリップの何れかのNGを推奨。
82 :瑛子と美衣子 ◆uX5Z21hTyH2o :2012/10/03(水) 18:46:01.98 ID:003lcT4B
「私、美衣子のこと誰にも渡したくないの!」
……言っちゃった。こんなこと、私が……まだ、ただの友達の私が口を出していいことじゃないのに。
「どうしたの、瑛子? いつもはそんなこと言わないのに」
案の定、美衣子は怪訝な表情になった。
「だって……」
今なら冗談ですむ。そんな思いとは裏腹に、奔流となった言葉が口から溢れ出した。
「美衣子、最近志井先輩と仲良くしてるし……昨日も図書館で二人でいたし……」
「えー? 昨日はたまたまだし……勉強とか教えて貰っただけだよ?」
勉強『とか』。実に意味深な言葉だ。勉強以外に、何を教わったね……!
「わ、私が教えるから! 先輩と二人きりとかやめてよ!」
「瑛子が私に何を教えられるのよ……」
美衣子の成績は学年でも最上位。私では足元にも及ばない。
「あ、もしかして……」
こんなことになるなら、もっと真面目に勉きょ……
「妬いてるの?」
ッ!?
「な、何言ってんの! 意味分かんないし! そんなんじゃないし!」
意味も分かるし、そんなんです。でも、それを言うのは……!
「顔、真っ赤だけど?」
「え? あ、赤くなってなんかないし! 今日は暑いだけだし!」
美衣子がからかうような表情になった。
「本当にかわいいよね、瑛子は」
「何言ってんの、今はそんな話じゃなくて……」
突然、美衣子に抱き寄せられ、そして私の唇を美衣子の唇が塞いだ。柔らかく、甘い口付けに頭が一杯になる。
美衣子はす
2013-12-22T10:48:51+09:00
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Yuri-3-076
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/1333.html
&sizex(3){[[Top>トップページ]] > [[百合とにかく百合]] > [[百合とにかく百合 投下作品まとめページ]] > 3-076 嫉妬に燃える}
* 嫉妬に燃える
75 :創る名無しに見る名無し:2012/09/26(水) 18:56:33.14 ID:sn4awcab
百合娘→ノンケもいいけど百合娘(A)→百合娘(B)で嫉妬に燃えるとか面白そうじゃね?
76 :創る名無しに見る名無し:2012/09/28(金) 02:09:53.21 ID:uJgRwfXp
A「私、美衣子の事誰にも渡したくないの!」
B「どうしたの瑛子、いつもはそんなこと言わないのに」
A「だって……美衣子、最近志井先輩と仲良くしてるし……昨日も図書館に二人でいたし」
B「えー? 昨日はたまたまだし……勉強とか教えて貰ってただけだよ?」
A「わ、私が教えるから! 先輩と二人きりで会うのとかやめてよ」
B「瑛子が私に何を教えられるのよ……あ、もしかして……妬いてるの?」
A「な、何言ってんの! 意味わかんないし! そんなんじゃないし!」
B「顔、真っ赤だけど?」
A「え? あ、赤くなんか無いし! 今日は暑いだけだし!」
B「ほんとにかわいいよね瑛子は」
A「何言ってんの、今はそんな話じゃなくて……」
チュッ……
B「わかったわ。もう先輩とは会わない。一緒に勉強会しよ」
A「えっ、でも、私勉強とかできないし……」
B「そんなの私が教えてあげるわよ」
A「あ、ありがとう……」
B「いいのよ」
だいたいこんな感じで
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2013-12-22T10:41:12+09:00
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白亜記/眠れる物語
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/1332.html
&sizex(3){[[Top>トップページ]] > [[創発発のキャラクター総合]] > [[白亜記]] > 眠れる物語}
*眠れる物語
「これが昨日のアレですか」
「ああ」
襲撃者撃退の翌日。破損した館の修理(主に電磁砲のせい)をしているとハルトシュラーがやってきた。
いつも通りどうでもいい話をするハルトシュラーにさっさとお願い事をして、桃花たちを蘇生させ修理の続き
に取りかかろうとするとハルトシュラーが一冊の本を寄越した。
こんなことは今までなかったのでまた何か悪巧みをしているのかとハルトシュラーを疑っていると
なにやら純粋に創作物が出来たから暇があれば読むといいと言う。
去って行くハルトシュラーと本を交互に目をやり、ため息をつく隊長。
ということがあったそうで私も本の話は噂では聞いていたのだが事の顛末と本自体は初めて見る。
「なにやら噂を聞きましたよ。二十戦連続防衛のご褒美にハルトシュラーが魔術書をくれたとか」
「残念だが単なる伝記みたいなものだ。前回の襲撃者についてのな」
「シカ・ソーニャのですか。ちょっと読んでいいですか」
隊長の許可を得てからぱらぱらと捲る。主人公は彼女でなんか色々頑張るお話のようだ。
当然ながら最後は力尽きてバットエンドな感じになっている。
「なんだか我々が悪者みたいですね。これだと」
「自己防衛のために戦っただけだ。仕方あるまい」
「やっぱりこう……隊長と一騎打ちの果てに敗れる! 的な盛り上がりを見せたほうが面白かったのでしょうか」
「そんな見せ場を作っている余裕なんて我々には無い。
ああ、でも今までの襲撃者をまとめたら面白いかもしれないな」
ふふっと隊長が笑った。珍しいものが見れた。これで一日元気でいられる!
「いろいろいましたからね。印象にあるのはやはり歴代最強と言われている九番目ですかね」
「十四番目も捨てがたいがな」
ちなみに九番目は隣接する海の果てから歩いてきた巨人で館に到達する前に遠隔攻撃で撃破したのだが
時折背中にある巨大な槍を投げてきて、館は大損害を受けることになった。
今でも「もしあれが館に到達していたら全滅していた」と言わしめる襲撃者だ。
十四番目の襲撃者は人に化ける能力を持っていて、最初に食事に毒を混ぜ、大半を殺した後
一人ずつ殺してはその桃花に化け
2013-02-23T00:45:15+09:00
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白亜記/第二十次襲撃者撃退戦
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/1331.html
&sizex(3){[[Top>トップページ]] > [[創発発のキャラクター総合]] > [[白亜記]] > 第二十次襲撃者撃退戦}
*第二十次襲撃者撃退戦
ここは物語の地平線、創発の館。
海に面した一室で二人が向かい合っている。もしくは対峙している。
給仕がティーカップにゆっくりと小麦色の液体が注ぐ。部屋にそれの甘い匂いが満ちていく。
茶菓子はバームクーヘンだ。私の好物である。が、お付きでしかない私の分はない。
失礼しました、と優雅に頭を下げて給仕がいなくなった。ドアが閉まると客人はカップに注がれたコーヒー(ただしマックス)を飲む。
「やはりここで飲むマックスコーヒーはおいしいな」
そんなわけがない。缶のをそのまま暖めて出しているだけだ。
「それで今回の用件はなんだ」
隊長(館で一番偉い人。大将だけど隊長)が面白くなさそうに切り出す。
「少しは話に付き合ってくれてもいいだろうに」
ふふふと妖しく笑う魔王、ハルトシュラー。
だが我々からしてみれば彼女は敵だ。同じテーブルについて楽しくお茶会をするような仲ではない。
「お前達の戦果を聞きに来たんだよ」
「通常の襲撃が十五回。奇襲が四回の計十九回だ」
「見事なものだ」
誰のせいだと声を大にして言いたいが私は隊長のお付きでしかないので思いを胸に秘めたままにしておく。
この館には時折襲撃者が現れる。目的はこの館にいる無限桃花全員の抹殺だ。
なぜ襲われるようになったかというのは目の前のマックスコーヒー中毒者が原因である。
今から遡ることかなり昔。ある日、彼女がひょっこりと現れた。
館の桃花を全員集めるとお前ら失敗作だ、死ね(要約)と言い放ち、最初の襲撃者を解き放った。
球体に蜘蛛の足のように人間の手がうじゃうじゃ生えてる実に怪物らしい生き物でそのうじゃうじゃ生える手で
近くの桃花を掴むと球体部分に持っていき、むしゃむしゃと食らい始めた。
当然ながらみんな大混乱して阿鼻叫喚な地獄絵図となったがその中で煙幕を張り、さらに敵に負傷を与え
散り散りに逃げた桃花を落ち着かせた後、作戦を立てて怪物を撃破した立役者にして英雄な超かっこいい人がいた。
それが現在の我らが隊長の無限桃花である。
我々を殲滅するはずだったのに目論見が外れたハルトシュラーは悔し涙を流し……なんてことはなく
2013-02-23T00:43:14+09:00
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白亜記/夢の終わり
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/1330.html
&sizex(3){[[Top>トップページ]] > [[創発発のキャラクター総合]] > [[白亜記]] > 夢の終わり}
*夢の終わり
後頭部が柔らかい何かに触れている。ゆっくりと目を開けると見覚えの無い人間がいた。
どうやら膝枕をしてくれていたようだ。目を覚ました私を見て、驚いている。
体を起こし、立ち上がる。いつも通り汚れた軽鎧を着ているし右手には得物が籠手になっている。
いつも通りだ。いつも通りなのだ。これが。
振り向いて、私の枕になっていてくれた彼女と対峙する。
白いスカートと上から青い布を羽織っている。紙は後ろでまとめているようだ。眼鏡の奥から見える眼差しは
悲しみの色を帯びていた。
「初めまして。シカ・ソーニャさん。私は夢を管理する者です」
「夢……。あれは夢なのか……」
「ええ。ですが私の見せる夢はあくまでもその人間がたどり着くことの出来た未来の夢だけです。
シカさんの場合はどこかで大きな分岐が発生したと考えられます」
「それでお前は私にあの夢を見せたわけか」
「はい。……正直言いますとあなたはあの夢を見続けるべきだったと思います。
それだけ傷つきながら戦う理由なんでないはずです」
彼女は私に対して悪意を持っていたわけではない。本当に人のことを思い、行動しているのだろう。
故に私が彼女を恨む理由など何一つない。私の本当に恨むべき相手は。
「ハルトシュラー」
「なんだい」
彼女がどこからともなく沸いて出る。私の真後ろにいるようだ。
どうせ相変わらずふわふわと浮いているのだろう。
「なぜ私をここに連れてきた」
「物語が終わったからだ。ご褒美にと思ったのだがな」
「そんなもの私が望んだか?」
「ご褒美とはその人間の意思に関係なく与えられるものさ」
振り向き様に得物を振るう。しかしそこに魔王の姿はいない。
「それで、どうだったかな? ご褒美は」
一瞬で私の後ろに移動した彼女はそう尋ねてきた。
この魔王はその人間の気持ちなどどうでもよくその反応を見たがる。
その行為に悪意も善意もなく、ただ純粋な興味心と気まぐれでこれからも周りの人間を困惑させ、振り回し続ける。
ここで奴を殺すことが出来ればもう誰も私のような思いをしなくて済む。しかしそれは出来ない。
「見たくなかった。こんな夢」
私はう
2013-02-23T00:40:27+09:00
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白亜記/迷い
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/1329.html
&sizex(3){[[Top>トップページ]] > [[創発発のキャラクター総合]] > [[白亜記]] > 迷い}
*迷い
最初にその夢を見たのは春先のことだ。
私はどういうわけか鎧を着て剣を持っていた。まるで戦士や騎士のようだ。
そして傍らには不思議な少女がいた。銀髪の美しい少女だ。
それの続きを見たのはその数日後のことだ。いや、続きではないのかもしれない。
ただその草原を歩く夢を見た時、「ああ、あの夢と同じ世界か」と感じたのだ。
そちらでは私は旅をしているらしく野宿をしていたりした。
それから私はあっちの世界の夢を何度も見た。時折同じところを繰り返したり
少し巻き戻ったりしながらも時間は少しずつ進んでいく。
あの夏の日。迎え狼の話を聞いた夜に私は狼と戦う夢を見た。二足で歩く狼を剣で殺し
普通の狼も何匹も殺した。
夜中に目を覚まし、縁側に座る。とてもじゃないが寝つけない。前々から狼に関する
夢は見てきたがこんなにはっきりと殺した夢を見るのは初めてだった。ふと目の前の犬小屋を見ると
中の暗がりから何かが覗いていた。暗くて見えるはずが無いのにそれは牙を立てているように見えた。
夢から来る恐怖心がそう錯覚させているのか。私はその時初めて寝るのが怖いと感じた。
そこへトイレに行こうとしていた桃花がやってきて散歩を勧められたので行くことにした。
向かったのは昼間に訪れた社のある林だ。階段の両脇にある狼がこちらを見ているような気がした。
階段に足をかけようとしたとき、どこからか唸り声が聞こえてきた。錯覚ではなかったのだ。
次の日。剣の扱いなど全く知らないはずの私が木刀片手に七人の男を叩きのめしていた。
それ以前になぜ人につけられていたのがわかったのかもわからない。私は普通の女子高生なのだ。
後から来た友人達は狼の鳴き声がするほうへ来たと言う。私はそんなもの聞いていない。
だがもしもこの男達は狼がけしかけたものだったら? 夢の中で殺された逆襲だったら?
ありえるはずのない話が頭に渦巻く。帰り際の友人達の質問には答えても大丈夫そうなところだけ答える。
男達は昼間にちょっかいを出していたし私に反感を持っていたのもわかる。だから狼と関連付けるのは早計だ。
しかし扱えるはずのない木刀を扱えたのは夢の中で私が剣士だったからじゃない
2013-02-23T00:38:30+09:00
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