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温泉界へご招待 ~最凶!? 悪世巣桃花!~

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mintsuku

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温泉界へご招待 ~最凶!? 悪世巣桃花!


「……」
「いつまで落ち込んでんのさ?」
「……」
「……ダメだこりゃ」

 湯気揺らめく温泉界。
 無限姉妹がまた入浴している。妹のほうは心なしかお肌つやつや。察しよう。一方の姉の方はちょっとばかり変身中。

「そのうち飽きるってば」
「せめて隠せれば……」
「いいじゃん、いいじゃん。そのままで。おかげで何処の誰かがテンション上がりまくってるわよ。私もだけど……グヘヘ」
「だからそれは違う人の(ry」

 事情を知らぬ者には意味が解らぬ会話。しかし彼女達にはとっても重大。
 ぶっちゃけると今、姉の桃花は諸事情により狐耳尻尾付きである。激萌。落ち込む様子が垂れ下がった耳からとてもよく伝わってくる。
 出来ればその場に居合わせたい男が約一名居るが、それは叶わぬ願いである。

「なんでそんな嫌がるかなぁ?」
「そりゃそうよ。あのバカ狐、寝てる間に何して……」
「変な事してないって多分。懐いてる意味で姉さんが大好きだっただけだって」
「だからって行動が極端過ぎるだろ……」

 水面から尻尾の先がちょこっと飛び出す。

「いいじゃない。目立ってるじゃん」
「良くないって」
「羨ましいよむしろ」
「何がしたいんだ妹よ……」
「え? そりゃその特殊装備を持って(oh……)や(oh……)に(イヤッホォォウ)に……)
「ああ……言うなもう……」

 と、その時である。

 ぱしゃーん………

「……?」

 水飛沫の音。それはとても静かな。
 そして、明確な目的を持って侵入した何者かの意思を感じさせたそれ。

「……姉さん」
「解ってる。あいつらね。ぶちのめしたのがそんな気に入らなかったのかな」
 何を言っているのかよく解らない人は寛大な心で居て欲しい。

「姉さんなんかあったの?」
「いや……。襲われたから追っ払っただけなんだけど……」

 一応言っておく。桃花は半端な武道の達人では無い。
 幼少から英才教育を受け、かつ人間を超えたレベルでそれを修めている。単なる暗殺集団では敵う相手では無いのだ。
 桃花は耳をピンと立て、音がする方に向けている。耳のおかげでシリアスな顔すら萌える。
 左右を別々に動かし、ステレオ化した聴覚を持って敵の人数を確認。

「……四、……五人?」
「解んの?」
「うん」

 今のストレスをぶちまける相手にはちょうどいい連中だ。
 そう思った桃花は尻尾の毛をぶわっと膨らませる。と同時に、大異変が桃花の身体に起きてしまう。

「!? ね……姉さん?!」

 その声は届かない。久しぶりに本格戦闘モードに入ってしまっている。
 それに呼応するかのように尻尾が紅蓮の炎を纏いはじめる。目は朱色に変化し、吐き出す息は温泉界の湯気すら霧散させるほどの熱を持つ。

「悪世巣!? いやどっち!?」

 妹の疑問はすぐに解ける。村正が現れたから。
 相変わらず黒い稲妻を纏い、黒い影は桃花の周りを包む。戦闘服に変わらないのは温泉界の魔力故か。
 桃花に寄生してしまった悪世巣と無限の天神が、今一つになってそこに居る。

 ここで整理しておこう。ちなみに作者による補足ではない。そういう気構えで居て欲しい。

  • 無限桃花。
 キャラスレ出身。無限に存在するキャラクター。今、温泉界に来ている桃花は恐らく一番のバトル系。ジゴ○パークを放ったりする。

  • 悪世巣
 その無限桃花シリーズに出てくる敵キャラ。
 作中では桃花に敗れはするが、実際は炎を操る最強クラスの恐るべき妖狐。
 そんな二人が合体した日にはどうなる事やら。
 それこそ某国民的マンガのライバル同士がおかしな耳飾りで合体したような物である。

「姉さん!?」

 妹の叫びは湯気に混じり消えて行く。妹の方も作中では強力なパワーを見せたが今回ばかりは敵わない。
 桃花は湯気の中を突き進み、敵の元へ。


 ――数日後、温泉界の一部が激しく沸騰したという伝説が産まれていたとか……。


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