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温泉回はお約束

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匿名ユーザー

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温泉回はお約束

 今回の箱庭物語は舞台を移して、なんと今話題の盛背温泉からお届けしております。

「あぁ……いいお湯ですねぇ」

 ゆったりと広い露天風呂が盛背銭湯の自慢です。
 閑静な田舎の空に、ちゃぷちゃぷと水のはねる音が響きます。

「昼間なせいか他のお客さんもいないみたいだし。
 貸し切りっぽくて、なんだか贅沢な気分♪」

 水面近くでぱしゃぱしゃと脚を動かしてみたりして。飛沫が柔らかな陽光を反射してキラキラと輝きます。
 ……こらこら、人がいないからって泳ぐのはお行儀が悪いですよ? お尻が丸見えです。はしたない。

「えへへ~、すいません~♪」

 楽しそうですねえ。
 でもまぁ折角ですから、ぽかぽかになるまで満喫して下さい。ちゃんと肩まで浸かってますか?

「今は半身浴が主流なんですよ?
 こうやって、お湯をかけながら入るんです。ん~、お肌もすべすべ~」

 はぁ。そういうものなんですかね。

「ん~♪ やっぱ温泉っていいですね~。教えてくれた管理人さんに感謝です」

 言って、またお湯を体にかけはじめました。嗚呼、水滴を弾く肌の若さが羨ましい……。

「他のみんなには教えちゃダメ、って言われちゃいましたけど。
 教えてあげれば師匠達も喜ぶと思うのになあ」

 ……まぁ倉刀なんですが。
 こんなオチだろうとは、みなさんも気付いてましたよね?

「さぁて。師匠の用事もあるし、そろそろあがろうかな」

 ざばあっ、と。立ち上がった倉刀の裸身からお湯が滴ります。師匠に鍛えられてるだけあって、なかなかの身体つき。引き締まってますねえ。打身や擦り傷が多いあたりも実に男の子です。
 ……でもこんな描写、みなさんは興味ありませんよね。この段落、誰も読んでいないでしょうし折角なんでいわせて貰います、ぬるぽ。


   たゆんっ。


「あれ?」

 おや?
 何やら心ときめく効果音。

「……お、おかしいな。僕の胸にこんなものが付いてるわけ……」

  ぺた。   ぺた。     ぺたぺた。
    たゆんっ。  たゆんっ。     たゆたゆゆんっ。

「な…………!?」


「なんで僕にご立派なおっぱいがーーー!!!?」


 ……そういう効能の温泉だからです。

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